（帝都劇場の入口前に大神、さくら、エリカ、ジェミニが向かい合っている）
さくら「巴里（パリ）と紐育（ニューヨーク）で、
そんなことが……」
大神「金色の……鎖（くさり）だって？
エリカくん、ジェミニ、確かな情報なのかい？」
金色の鎖
エリカ「はい。突然、巴里のあちこちに現れて……
なんだか気味が悪いんですよね」
ジェミニ「それなら紐育も同じだよ。
調べてるんだけど、何にもわからなくて……」
さくら「何か被害が出ているんですか？」
エリカ「それが何もないんです。
だから、ほっといてもいいかなって思うんですけど」
大神「破壊は……できないのかい？」
ジェミニ「スターで攻撃してもぜんぜん効き目がないんだ。
他にも色々やったんだけど……」
さくら「帝都には現れていないようですけど……
一体、何が起こっているのでしょうか？」
大神「それを調べるための出張だよ、さくらくん」
大神「俺は巴里、きみは紐育だ。
これは、長い出張になるかもしれないな」
（轟音、ゆれ、閃光。閃光が収まると降魔が出現していて、大神たちが降魔の方を向いている）
さくら「そ、そんな！ 降魔（こうま）！？」
大神「馬鹿な……！
降魔は以前の戦いで……全滅したはずだ！」
ジェミニ「降魔が現れて、こーまった！
……って、驚いてる場合じゃないよ！」
エリカ「大神さん！ 迎撃しましょう！」
大神「くっ！ 距離が近いっ！」
降魔「シャアアア……」
さくら「あっ！ エリカさん、危ないっ！」
降魔「シャアアッ！」
（一番近い降魔がエリカに隣接する）
エリカ「きゃあっ！」
大神「エリカくんっ！ やらせはしないっ！」
（大神が戦闘服になり、エリカの傍の降魔を弾き飛ばす）
大神「ぐううっ……！」
ジェミニ「お、大神さん！」
さくら「大神さん！」
大神「い、今だ……！ 帝劇防御壁を上げろっ！」
（帝劇防御壁が上がる。大神への好感度アップ）
エリカ「大神さん……！ しっかりしてください！
そんな……エリカなんかのために！」
（エリカが飛び跳ねる）
大神「うう……」
エリカ「こ、こうなったら、エリカの熱い口づけで
大神さんの目を覚まさせるしか……」
さくら「え、エリカさん！ ちょっと待ってください！
あたしが介抱しますから！ 動かないでください！」
エリカ「ん～～～……」
さくら「エリカさん！ 動かないようにっ！」
ジェミニ「はぁ、先が思いやられるなあ。
早く助け起こした方がよさそうだね……」
（エリカが大神に近寄り、ジェミニがさくらに近寄ってそれぞれユニットを組む）
（勝利敗北条件表示、XPが150%になる）
大神「助かったよ、さくらくん！」
エリカ「よかったですけど……
わたしが介抱したかったです。シスターなので！」
さくら「もう二人とも！ 心配させないでください！」
ジェミニ「何を心配してたのやら……」
さくら「ジェミニ？ 何か？」
ジェミニ「ノー・サー！ 何も言ってまセーン！
さあ、反撃だよ！」
大神「ああ、そうしよう！ 防御壁を下ろしてくれ！」
（帝国防御壁が降りる）
エリカ「降魔さん？ 大神さんを痛めつけた罪、
つぐなってもらいます！」
さくら「一匹たりとも……逃しません！」
大神「よし、連携で倒していくぞ！
帝都の平和は、俺たちが守る！」
ジェミニ「華撃団の過激なコンビネーション、とくと見よ！
……なんちて！」
ジェミニ「これで全部、片付いたかな？」
さくら「邪悪な気配は……もうしませんね。
大神さん、大丈夫ですか？」
大神「ああ、俺は大丈夫。
だが、これから出発という時に……嫌な感じだ」
エリカ「巴里や紐育には謎の鎖……
帝都には、降魔が復活するなんて……」
大神「後のことは花組のみんなにまかせて、
急いだ方がいいかもしれないな」
（大神たち４人が帝都劇場の入口から中央くらいまで移動して止まる。４人が帝都劇場を振り向く）
大神「花組のみんなには、警戒とパトロールを
強化するように指示してきたよ」
ジェミニ「巴里や紐育が心配になってきた……。
レッツゴーです、大神司令！」
大神「ああ、さっきも言ったが、帝都花組からは
俺が巴里、さくらくんが紐育に行く」
大神「ジェミニ、さくらくんのこと……頼んだぞ。
新次郎にもよろしく伝えてくれ」
ジェミニ「イエッサー！」
さくら「エリカさん、大神司令のこと……
よろしくお願いね」
エリカ「おまかせください！
エリカ、巴里の恋人として、いっぱい努力します！」
さくら「巴里の……なんですって？」
エリカ「巴里華撃団の隊員として、
しっかりお世話しますね！」
ジェミニ「大神司令……
早く出発した方がいいんじゃないですか？」
大神「は、ははは……、そうだね」
大神「じゃあ、行こうか。
さようなら、帝都。俺たちは必ず戻ってくる……！」
（大神たちが西へ歩き出す）