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闇を彩る光の斬線 ~ 第37話 ~

[夕方の温泉]

チキ「温泉……久しく入っていないわね」
チキ「はるか昔から、 人々は温かな湯に安らぎを求めてきた」
チキ「治癒の力だけではない。 人と人を繋ぐ、不思議な力がここにはあるのね」
ルキナ「お父様、みなさんを誘うのはいかがでしょう?」
クロム「……そうは言ってもだな」
チキ「あら、大丈夫よ。裸の付き合い、というやつね」
チキ「より絆が深まるんじゃないかしら?」
ルキナ「異界のみなさんとの絆……深めたいです」
クロム「……わかった。声をかけてみよう」

[異界の門]

ダンテ「ま、その結果、追い出されたわけだがな」
真島「てっきり、混浴かと思ったんやけどなぁ……」
クロム「そんなわけがないだろう」
零児「心なしか、悲しい雰囲気だな」
 シルフィー
ケン「男しかいないからな。 ……ん? おい、シルフィーは?」
桐生「帰った。 風呂に入っても一銭にもならない、だとよ」
飛竜「今は待てばいい」

ヴァシュロン「座して待つだけでいいのかね? 君たち」
キャプテン「いや、我々だけで先に行くわけにはいかない。 この『異界の門』も、まだ不安定なままだろう?」
「……ヴァシュロン、おまえ、まさか」
ヴァシュロン「このシチュエーション!  たぎらないのか? その血潮が!」
「いや、別に……」
アキラ「……それに、相手を考えろ。 叩きのめされるぞ」
ヴァシュロン「たとえ見つかったとしても…… 彼女たちは武器を置いて行っている」
ゼファー「痛い目には遭いにくいってわけか。 ……考えたな、ヴァシュロン」
クリス「そんなに大したアイデアではないと思うが……」
ユーリ「まったく…… おっさんってのは、みんなこうなのか?」
ユーリ「第一、あいつらに気付かれずに 近づけるとでも思ってんのか?」
せがた「あの漢(おとこ)ならば……あるいは」
バージル「誰のことだ?」

大神「………………」
ヴァシュロン「先生、どうだい?」
大神「だ、だめだ……」
カズヤ「む……?」
大神「……体が勝手に風呂場に……!」
リュウ「無我の境地……なのか?」
ヴァシュロン「待っていたぜ、この時を……!  大神隊長に続け!」
アキラ「まったく……。早く帰って来いよ」
クロム「待て、行かせるな! 娘が入ってるんだぞ!」


【スペシャルイベント】

本体を傾けると全景を見渡すことができます
マイクに息を吹きかけると湯煙を飛ばすことができます
終了したいときはSTARTボタンを押してください


[異界の門]

ヴァシュロン「………………」
クロム「行く前より、物悲しい感じになっていないか?」
ゼロ「目的は果たせたのか?」
ヴァシュロン「がんばってはみたが……気功拳や召喚獣、 ファイナルクロスが飛んできた……」
デミトリ「愚かな。 武器を持たずとも戦える者たちを失念するとは」
大神「………………」
大神「すまない、俺の体が勝手に動かなければ、 こんなことには……」
ユーリ「難儀な体質だな。 ま、命があるうちに改善するこった」

ナナ「はぁ~、いいお湯だった!  温泉で食べるおでんパン、最高だね!」
アクセル「お、上がって来たな。 ……風呂で何を食ってんだ」
イングリッド「ワシの美しさにも磨きがかかったというもの。 そう、風呂の女神と言っても差し支えあるまい」
小牟「うむ! これがほんとの オフロディーテ、っちゅうやつじゃ」
ダンテ「急に華やかになったな。 まあ、そりゃそうか」
フェリシア「いやー、ほんと、最高♥  ここんとこ、走り回りっぱなしだったから!」
緋花「不審者を叩き出すイベントも、 まあまあ面白かったわ」
ヴァシュロン「楽しんでもらえたようでなによりだ! キミタチ!」
アリサ「……それで許されると思ってます?」

大神「………………」
大神「きれいだったよ……」

(チャイム)
うらら「なんと、大神氏の方は悪びれていません!  でも、なんとも悪くはない気分です!」
(好感度アップ)
モリガン「そうでしょ? 女は見られて美しくなるのよ?」
(好感度アップ)
ワルキューレ「もう、大神さん……いけませんよ?」
(好感度アップ)
チキ「ふふ、異界の人は、みんなお上手ね」

さくら「……あたしたちは騙されませんからね、大神さん」
ジェミニ「まさか、新次郎がお風呂をのぞくのは…… この人の影響!?」
エリカ「もうプリンだけじゃ許せません!  クレープも付けてもらわないと!」
大神「し、仕方ないんだ! 君たち!  泡の消えないシャンプーの謎が気になって……」

シャオユウ「他にも何人かいなかった?  ……正直に手を上げて! 涼君とか怪しいけど?」
裏嶋「興味のある年頃じゃない?  高校生くらいになると。……むふふ」
「待てよ! するわけないだろ!」
ハセヲ「そんなシュミはねえってんだよ」
カイト「ぼ、ぼくは中学生だし、よくわからないなあ……」

チキ「それくらいで許してあげなさい。 減るものじゃないんだし」
エステル「へ、減ったら困ります……って、 そういう問題じゃありません!」
チキ「もっと大事なことがあるの。 ……『異界の門』が安定したみたい」
秀真「予想より早いな。 これで、元の世界に戻れるんだな?」
ワルキューレ「待ってください、秀真さん。 ……チキさん、マーベルランドへ出ることは可能ですか?」
チキ「ええ、あなたやカムーズが来た世界だし、 問題ないと思うわ」

平八「逢魔やシャドルーは、おそらく渋谷におる。 そやつらを追い詰めるのが先ではないのか?」
 黄金の種
ワルキューレ「いえ、『黄金の種』を持ち歩くのは危険です。 龍宮城で再び封印をしてもらいたいのです」
 龍亀一號
ワルキューレ「それに、同時にあの城にある龍亀一號を 呼び寄せることも可能だと思います」
零児「そいつは重畳だ。 あの車両は、あるに越したことはない」
裏嶋「そうと決まれば、マーベルランドね。さっさと。 神竜の巫女さん? お願いしていいかしら」
チキ「ええ、すぐにでも大丈夫よ」

春麗「じゃ、さっぱりもしたし、一刻も早く出発ね」
アクセル「ちょっと待てよ!  俺たちの風呂の時間は!?」
ジューン「不届きなことをした罰よ。 龍亀一號が戻るまでガマンしなさい」
ケン「それはヴァシュロンや大神たちだけだろ!」
アティ「……止めなかった方にも責任はあります」

マヨイ「……なるほどくんは止めなかったの?」
ナルホド「い、いや、水を差しちゃいけない雰囲気かな……と」
真島「風呂だけに」

零児「オチも付いたところで、すぐに出発しよう。 俺たちの入浴シーンなど、需要もない」
影丸「それが世の常(つね)なり」
レオン「……なけるぜ」

[渋谷601]

(渋谷601の上に紫の渦があり、渦から金色の鎖が建物の周りにたくさん伸びている)

沙夜「首尾はどうかしら?  間違いなく99個……そろってる?」
シース「オゥ、バッチリなのデース!  組み立ても順調ネ~! ビルドアップ、ナァーウ!」
毒牛頭「テンション高えな。疲れるんだよ。 組み立ててんのはオレたちだぞ!」
沙夜「あん、しょうがないでしょ?  このコにやらせてみる?」
シース「かまいまセンヨ~?  どうなっても知らないデスけどネ~ィ?」
毒馬頭「ノリでテキトーに組み立てそうだ。 ……オレたちでやるしかあるまい」
沙夜「そういうこと。ぼうやたちが戻って来る前に…… やることはやらないと」
シース「デスが、ミス・サヤ。 本当にワタシでいいのデスか~?」
沙夜「遠慮しなくてもいいのよ?  ……私は似たやつに一回乗ってるし、ね」
シース「イエス!  そんじゃま、遠慮なくいかせてもらいマショー!」
シース「ドクゴズ、ドクメズ!  早いトコやっちゃいませなのデース!」
毒馬頭「ぬうん!  オマエのところのソードなどにも手伝わせろ!」
毒牛頭「極東本部のエージェントを何だと思ってやがる!  吸うぞ!」

沙夜「………………」
沙夜(ぼうや、間に合わなければ……私たちの勝ちよ)

[えんえん砂漠のピラミッド]

KOS-MOS「『異界の門』からの転送に成功したようです」
ハセヲ「成功って……ここがマーベルランドなのか?  黄金の城があったのと同じ場所だよな?」
フィオルン「砂漠じゃない!  せっかくお風呂入ったのに!」
エックス「別の地方なんだろう。 ここは前の事件の時に来たことがある」
リーンベル「ほら、ヴァシュロン。砂風呂だよ?」
ヴァシュロン「入るか! 死ぬってんだよ!」
シエル「ヴァシュロンさんでなくとも、このままでは 熱中症の危険性があります」
ジル「ええ、早いところ、建物に入るべきね」
ワルキューレ「はい、目的地はあのピラミッドです。 入りましょう!」
パイ「わかったわ、走るわよ!」
ナツ「りょーかい! せっかくお風呂に入ったのに、 干からびるのはカンベンだし!」

〔戦域:ピラミッド地下の魔法陣〕

(魔法陣の東側にワルキューレたちがいる)

クロム「ずいぶん地下まで来たな。 目の前にあるのは……魔法陣か?」
さくら「以前の事件の時にも来ましたけど…… 相変わらずひんやりしていて、雰囲気がありますね」
真島「こんなん、アヤシゲな占い師が 使ってたん見たことあるで。魔術やろ? 魔術」
 黄金の種
せがた「ワルキューレくん、ここから『黄金の種』を 龍宮城に戻せるのだな?」
 龍亀一號
裏嶋「あとは、あたくしの龍亀一號も 引き上げられると? ここで」
ワルキューレ「そうなのですが……」
フレン「何か問題があるんですか?」

(魔法陣を見る)

デミトリ「……この魔法陣、力が失われているな」
ジューン「え? 作動してないってこと?  うっすらと光ってはいるけど」
モリガン「魔力が弱すぎるわね。 これじゃ、異世界への扉なんて開けないわ」
ハセヲ「省電力モードみたいなもんか。 どうすればオンにできるんだ?」
ワルキューレ「そうですね…… 皆さんの力をお借りできれば」
アキラ「俺たちの力……?  気なら高められるが、魔力なんて持ってないぜ?」
ワルキューレ「少しずつ、心の力をお借りします。 魔法陣がそれを魔力に変換してくれるでしょう」
「俺たちを電池がわりにしようってことか。 ……身体に害はないのか?」
ワルキューレ「少し疲れたりするとは思いますが……」
リュウ「それなら、十分に気を練っておけば大丈夫だが、 具体的に、俺たちは何をすればいいんだ?」
ワルキューレ「あっ、そうですね。 では、目印になるものを……」

(ワルキューレが魔法陣の方を向き、魔法陣の周りに円が8か所出現する)

ナナ「あ、なんか光の輪っかが出たよー!」
ワルキューレ「はい、あの円に立っていただければ。 魔法陣を囲むように、八か所……ですね」
ユーり「縦、横、斜めの位置に立つのか。 なんかやったことあるな、こういうの」
小牟「グルグルと魔法陣を囲んで、 カッコいいポーズを取ればいいんじゃな?」
シャオユウ「え!? ポーズがいるの!?  カッコいいって言っても、具体的にはどんな?」
(ナルホドが指をさしている)
ナルホド「こうですか!」
(うららがポーズをとっている)
うらら「こうでしょうか!」

(フェリシアがシスターの格好をしている)
フェリシア「こんな風に着替えるのは?」
(エリカが黒猫の格好をしている)
エリカ「なるほど! そういう手もありますね!」
(ゼファーがトナカイの着ぐるみを着ている)
ゼファー「………………」

(ワルキューレが皆の方を向く)

ワルキューレ「い、いえ……普通に立つだけで大丈夫です。 八か所に立っていただければ、あとは私がやります」
パイ「わかったわ。 それじゃ……始めるわよ!」
バージル「む……なんだ?  魔力を感じるが、魔法陣が動く……?」

(光の輪の上にホノーリアンがそれぞれ出現する)

ルキナ「あっ、これは……!  カムーズが連れていた、炎の怪物ですか!?」
ワルキューレ「元々は魔王ゾウナの生み出した魔物です。 このピラミッド内にいた者たちでしょう」
フレン「くっ、魔力に引かれて集まって来たのか!?」
シエル「すべて円内に納まっていますが…… これで魔法陣が起動したりはしないのですか?」
ワルキューレ「いえ、このモンスターたちの力では無理です。 ……逆に危険な状態になりましたね」
デミトリ「うむ、半端な力を持つ魔物どものせいで、 魔力がゆらいでいるな」
アクセル「あの火ダルマ野郎ども、余計なことを!  どうする!?」
ナナ「やっつけて、席を取り返そう!  それでいいんだよね? ワルキューレさん!」
ワルキューレ「はい、それで大丈夫です。 準備ができたら、私が安定させます」
モリガン「それまでは、魔法陣の中には入らないようにね。 何が起きるかわからないから」
ジェミニ「おーまいがっ! 回り込まなきゃダメってこと?  面倒くさいなあ……」
ワルキューレ「それと……一度、光の円に入ったら、 動かないようにしてください」
ワルキューレ「ホノーリアンのせいで、 魔法陣が不安定になっていますので……」
せがた「なるほど、円に誰が入るかも重要なのか!  頭を使えっ!」
クロム「そうだな、誰をどの位置に固定するか…… 少し考えた方がよさそうだ。いくぞ!」

(勝利敗北条件)

INFORMATION

魔法陣を囲む8か所の枠内に、一体ずつ
 味方ユニットを立たせるため、最低でも
 8体の味方ユニットを出撃させよう

(ステージ準備)

INFORMATION

魔法陣の周囲8か所にある枠内に
 1体ずつ味方ユニットを立たせよう

〈PLAYER TURN ROUND 1〉

〈光の円に味方が乗った〉

[リュウ&ケン]

リュウ「よし、ここで気を練ればいいんだな?」
ケン「はぁぁ……調息(ちょうそく)、調心(ちょうしん)…… 練精化気(れんせいかき)……」

[春麗&シャオユウ]

シャオユウ「到着! ……どうやって時間潰そうかなあ。 しりとりでもやる? 春麗さん」
春麗「やらないわよ。 敵はいるんだから、警戒しなさい」

[ダンテ&バージル]

バージル「なるほど、ここから魔力を吸い上げるということか」
ダンテ「早いところ終わってくれないとな。 干からびるまで吸われちゃたまらんぜ」

[クリス&ジル]

クリス「ここで待機だな?」
ジル「そうね、敵が来た時、 迎撃しかできないのは不安だけど」

[デミトリ&モリガン]

モリガン「ここで待ってればいいのね。 もっといい男と一緒なら、歓迎なんだけど」
デミトリ「うるさい。黙って待っていろ」

[エックス&ゼロ]

ゼロ「到着した。この場で待機する」
エックス「迎撃はできるが、あまりとどまりたくはないな」

[飛竜&秀真]

秀真「この場で待機か。うまくいくといいが」
飛竜「……時が来ればわかる」

[アキラ&影丸]

アキラ「ここから動いちゃいけないんだな?  ……仕方ない、馬歩(まほ)でもして待つか」
影丸「我は座して待つなり」

[大神&エリカ]

エリカ「着きました。大神さん…… これで二人っきり、動けなくなるんですね……」
大神「い、いやいや、一時的にだよ!? エリカくん!」

[さくら&ジェミニ]

さくら「ふう、魔法陣って、あまりいい思い出が ないから怖いわね……」
ジェミニ「ボクもだよ……。早く終わらないかなあ」

〈4つめの光の円に味方が乗った後〉

(魔法陣が光りだす)

エステル「あ、魔法陣が……光り出しました!」
ゼロ「ああ、いけるぞ。 エネルギーが確実に増大している」
小牟「うむ! この調子であと半分じゃ!  四か所を押さえればいいわけじゃな!」
KOS-MOS「簡単にはいかないようです。 空間転移の反応をキャッチしました。何か来ます」
ヴァシュロン「ちっ、また別のモンスターが寄って来たか?」

(北側に実体化していないグノーシスが出現する)

カイト「グ、グノーシスだ!  どうして、ここにグノーシスが!?」
イングリッド「中途半端に魔法陣を起動させたせいかのう?  異なる時空から迷い込んだか」
アリサ「くっ、まだ配置が終わっていないのに……!」

(北側の歯車の上にT-elosが出現する)

T-elos「ククク……久しぶりね、KOS-MOS!」
KOS-MOS「……T-elos!」
ルキナ「どうして、あなたがここに!」
緋花「あたしたちがここに来ることは知らないはず。 待ち伏せていたとも思えないけど」
 落ちた腕
フィオルン「T-elos!  あなた、落ちた腕からどこに行っていたの?」
T-elos「どこにも行ってなどいないわ。 今、そこから来たところだから」
ワルキューレ「まさか、ここと巨神界が つながったということですか!?」
T-elos「私は次元の歪曲点を突いただけだ」
T-elos「そこで貴様らに会えるとは幸運…… いや、運命か。ククク……」
ケン「そんなドラマチックなものじゃないだろ」
 黒いフェイス
フィオルン「……あなたと一緒にいた、 黒い顔つきもここに向かっているの?」
T-elos「奴は海に潜ってそれっきりだ。 それ以上は知らないわ」
 龍宮城
「潜った……?  奴は龍宮城には現れなかったが」
レオン「厄介な相手がいないなら、それでいいさ。 問題は、目の前の厄介な女だろ?」
アクセル「降りて来い、T-elos!  忙しいが……ついでに片づけてやるぜ!」
T-elos「私に指図するな、小僧が。 ……貴様らの相手など、グノーシスで十分だ」
カズヤ「高みの見物か。 何を企んでいる……?」

秀真「いや、今はいい。 魔法陣の起動が不完全であることを忘れるな」
クリス「ああ、グノーシスは邪魔だが…… 残りの半分を片付けるのが先だな」
零児「KOS-MOS、頼む!」
KOS-MOS「了解です。ヒルベルト・エフェクトを展開します」

(ヒルベルト・エフェクトが展開され、グノーシスが実体化する)

T-elos「………………」
T-elos(どのみち、この程度のグノーシスたちでは、 こいつらには勝てん)
T-elos(この空間の次元歪曲が、もう少し大きくなれば…… "奴ら"も動くはずだが)

〈光の円に味方が乗った〉

[桐生&真島]

真島「ここやな。じっとしとるんは性に合わんで。 はよ暴れたいのう」
桐生「今回は待つのも仕事だ」

[ゼファー&ヴァシュロン]

ゼファー「ここで立ち話かよ。 なあ、ヴァシュロン。……見えたのか?」
ヴァシュロン「子供にはまだ早い!」

[仁&一八]

「この場所に立っていればいいのか」
カズヤ「ふん、早く終わらせろ」

[ユーリ&フレン]

ユーリ「ここでいいのか?  ただじっと待つってのは性に合わないんだがな」
フレン「戦いに忍耐が必要な時だってある。 焦りは禁物だよ、ユーリ」

[シエル&ナナ]

(ナナがおでんパンを持っている)
ナナ「到着ー! 動いちゃダメって話だし、 ゆっくりしよっか。シエルちゃん!」
シエル「まるでピクニック、ですね。 でも、油断は禁物ですよ? ナナさん」

[カイト&ハセヲ]

ハセヲ「ここで待ってりゃいいのか?  魔法陣に魔力を集中か。なんともゲーム的だな」
カイト「でも、こういうのって、ちょっとワクワクするよね」

[零児&小牟]

零児「この地点か。 敵がいるのに動けないとは、はがゆいな」
小牟「あわてるでない、あわてるでない。 一休み、一休みじゃ」

[KOS-MOS&フィオルン]

KOS-MOS「目標ポイントに到達。待機します」
フィオルン「うーん、体を動かせないと落ち着かないなあ」

[クロム&ルキナ]

ルキナ「ここからしばらく動けないんですね。 ……素振りでもしていましょうか? お父様」
クロム「そうだな。 何もしないで持つよりはいいだろう」

〈8つめの光の円に味方が乗った後〉

大神「これで八か所だ!  ワルキューレくん、準備できたぞ!」
アリサ「T-elosに邪魔をされる恐れがあります!  すみやかに実行してください!」
ワルキューレ「わかりました!  龍宮城への扉を開きます!」
 龍亀一號
アティ「まずは、龍亀一號を召喚する……でしたよね?」
 黄金の種
ワルキューレ「そうです。その後、入れ替わりに 『黄金の種』を龍宮城に戻します」

ワルキューレ「龍の住まう宮(みや)よ…… 我が呼びかけに応え、時の扉を開いてください……!」

(魔法陣が強く輝きだす)

ジェミニ「アンビリーバボー!  イッツ・ビューティフル!」
エステル「す、すごい力を感じます!  ちょっと頭がクラクラします……」
イングリッド「次元の歪曲が始まったのう。 うまくつながってくれるといいが……」
うらら「あっ、スペース探知機がやたらと反応しています!  向こうの方に何か来るようです!」
ジル「向こう? どのあたりなの!?  T-elosたち以外に誰が……」

(北東端にライドアーマーとシグマが出現する)

シグマ「ククク……そうか、それがカギだったか」
エックス「シグマ!? どこから入り込んだんだ!?」
シグマ「ここにいた……というのが正しいな。 このマーベルランドに、な」
平八「まさか貴様……黄金の城から逃げ出した後、 ずっとこのマーベルランドに?」
影丸「たしか、この世界の"力"とやらに 興味があると申していたな」
シグマ「色々と解析は済んだ。 異世界のエネルギー……すばらしいものだぞ」
カイト「そんなもの集めて…… レベルアップでもしようっていうのかな」
シグマ「……違うな。 私自身を強化しても、限界がある」
桐生「わかってるじゃねえか。 俺たちが揃えば、てめえなどに負けやしねえ」
シグマ「だからこそ必要なのだよ。 私に匹敵する力を持つ者がな」
ゼロ「なんだと……? そんな奴がどこにいる!」
シグマ「今はおらぬ。 かつていた……という方が正しいか」
シグマ「心当たりがあるのではないか?  ……ストライダーよ」
飛竜「………………」
さくら「飛竜さん……? え? どういうことですか?」
飛竜「"奴"は俺が斬った。 ……今はもういない」
シグマ「私もかつてゼロに、そしてエックスに敗れた。 ……だが、今はここにいる」
飛竜「………………」
キャプテン(やはり、シグマが言っているのは…… かつて冥王と呼ばれた男、グランドマスターか!)
シグマ「私の精神は電脳空間をさまよっていた。 ならば……冥王の魂は、今どこにある?」
アティ「まさかそれを…… "召喚"するために、この魔法陣を!?」
シグマ「ククククク……」

T-elos("魂"を呼び寄せる……?  そんなことが可能なのか? それならば……)

KOS-MOS魔法陣のエネルギーが増大。 次元歪曲が発生しています」
ワルキューレ「いけない……!  龍宮城と……つながってしまった!?」
ダンテ「さっきの召喚、中止にしたんじゃなかったのか!?」
ワルキューレ「そ、そのはずなのですが……!」

(魔法陣が激しく光り、中心に龍亀一號が出現する)

ナツ「うわおっ! 龍亀一號じゃん!  本当に呼び出しちゃったよ!」
フェリシア「なんか久しぶりな感じ!  家に帰って来たっていうか!」
マヨイ「まあ、この場合は家が帰って来たというか……」
春麗「懐かしんでる場合じゃないわ!  うまく龍宮城とつながったのはいいけど……」
パイ「ええ、これじゃ、シグマの思うつぼじゃないの?」

シグマ「その通り。すばらしいエネルギーだ。 異世界の力……ますます手にしたくなった」
ユーリ「そんなろくでもねえこと考えてる顔されちゃ、 はいそうですかって、渡すわけにはいかねえな」
飛竜「……ここで奴が死ねば、問題ない」
シグマ「それはこちらも同じこと。 おまえたちさえ片付ければ……」

???「だったら……俺も始末するってのかァ?  てめぇらはよぉ……?」
フィオルン「この声は……まさか……!」

(龍亀一號の上に黒いフェイスが転移してくる)

黒いフェイス「この車を押さえとけば、 一番おいしい所に間に合うと思ってたが……」
黒いフェイス「読み通りだったようだなぁ、ダンバンの妹よぉ!」
フィオルン「黒い顔つきッ!」
緋花「まさか……龍宮城で、車両を見張っていたの?  図体に似合わずマメね」
黒いフェイス「俺はメンドくせえことが嫌いでよぉ。 これなら、確実だろうが」

シグマ「なるほど、龍宮城から出る必要はなかったか。 なかなか悪知恵が働くではないか」
黒いフェイス「なんだ、てめぇは……?  こいつらの力は俺がいただく! 邪魔するなら……」

(龍亀一號の周りに機神兵が現われて、黒いフェイスが下りてくる)

黒いフェイス「容赦はしねぇぞ? ああッ!?」
シグマ「その威勢の良さは買ってやろう。 機神兵とやらの技術も、もらってやろうか?」
黒いフェイス「ぬかせ……!」
T-elos「確かに、これなら確実にKOS-MOSたちと会えるか。 考えたものね」

(北西端にアスラ27式が2体現われ、T-elosがその傍に転移する)

T-elos「だが、その魔法陣……私も興味が出てきたわ。 そこをどきな」
黒いフェイス「ふざけるんじゃねえぞ、マシーナの女!  そこで指をくわえて見てなぁっ!」

リュウ「くっ、まずいことになったな。 まさか、敵を呼び寄せることになるとは……!」
ゼファー「でもさ、仲間割れをしてるみたいだぜ?  こいつをうまく利用できれば……」

シグマ「クックック……慌てるな。 役者はまだそろっておらぬのでな」
リーンベル「え? ま、まだいるの!?」

(シグマの傍にベクターが2体と東風、ソロ、ブラック・ハヤトが転移してくる)

ブラック・ハヤト「グ……うう……う」
ジューン「ハヤト! あなたが……どうしてシグマに!」
シグマ「この男は巨神界といったか?  あの世界の海底から抜け出した所で拾ったのよ」
 大剣の渓谷
キャプテン「そうか、神崎ハヤトは巨神界……大剣の渓谷で、 ベガのサイコパワーに操られていたな」
東風「私が回収した。ストライダーに匹敵する男…… 捨て置くわけにもいくまい」
ブラック・ハヤト「俺……は……う……ぐ……。 ……ジューン……」
ジューン「ハヤト……!? あなた、もしかして……」
ブラック・ハヤト「……ジュー……ン……俺を……」
ジューン「ハヤトッ!」
ケン「おい、このハヤトって奴…… 元に戻り始めてるんじゃないのか!?」
 ベガ
春麗「巨神界での戦いの時、ベガのサイコパワーの 影響を受けたのが原因かもしれないわね」
大神「彼を狂暴化させている、 もう一つの人格が……崩壊しかけている?」
ブラック・ハヤト「そうは……させん……!  シグマ! 俺を……俺を何とかしろ……!」
シグマ「心配するな、スターグラディエイターよ。 この後、シグマ・ウィルスを分け与えてやろう」
エックス「そんなことはさせないぞ、シグマ!」
ハセヲ「AIDAとサイコパワーの後にシグマ・ウィルスとか…… あいつ、どうなっちまうんだ!?」
小牟「ハヤト、頭が沸騰(ふっとう)しそうじゃよぉ!」
ブラック・ハヤト「ぐっ……ジューン……俺を……早……く……」
ジューン「必ず助けてあげる……! ハヤト!」

東風「ちっ、もう長くはもたんか。 ソロ、わかっているな?」
ソロ「了解した。 敵をすべて排除する」
シグマ「待て。まず始末すべきは…… イレギュラーハンターやストライダーどもだ」
東風「なに? まとめて片付ければよかろう」
シグマ「確実に潰さねばならん者たちからだ。 ……T兵器よ、そして黒い機神もかまわんな?」

T-elos「……いいわ。 私はKOS-MOSさえ始末できればいい」
黒いフェイス「俺もだ。ダンバンの妹…… そしてその取り巻きが、まず先だぜ!」

エリカ「え~と、結局…… わたしたちが先に狙われるんですよね?」
シエル「我々がすべきことは決まっています。 まずは現場を確保……しかる後、脱出です」
零児「ワルキューレ、魔法陣が起動した今、 光の円からは出てもいいんだな?」
ワルキューレ「はい、大丈夫です!  全員で戦いましょう!」

東風「……ストライダー、我らの主(あるじ)を 再びこの世界に呼び戻してみせる」
東風「入れ替わりに……おまえはここで死ね」
飛竜「……奴は戻れはしない。 戻ったとしても……また、斬る」
飛竜「何も変わらん。……何一つ、だ」


第37話
闇を彩る光の斬線

(勝利敗北条件表示)

〈黒いフェイスを撃破〉

黒いフェイス「クソッ、こいつら……なんでこんなに強えんだッ!」
フィオルン「……私たちが強いんじゃない。 あなたが弱いのよ」
黒いフェイス「ぬかすんじゃねえっ! ダンバンの妹!」
フィオルン「何度命をもらっても同じ。 ……あなたは、ずっと一人だもの」
フィオルン「お兄ちゃんを、ホムスのみんなを裏切って…… あなたは何になりたかったの?」
黒いフェイス「黙れ黙れぇいッ!  てめぇら兄妹はいつもいつも……気に入らねえ!」
黒いフェイス「見てろ……何もかも…… 何もかもぶち壊してやるッ!」

(黒いフェイスが立ち去る)

KOS-MOS「フィオルン、追撃はしなくていいのですか?」
フィオルン「いいの、KOS-MOS。 今は相手なんかしてられないから」
フィオルン「私は……世界のために戦っているんだもの」

〈T-elosを撃破〉

T-elos「くっ、ここまで来ておきながら……!」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「T-elos、元の世界に戻りなさい」
T-elos「な、なに……!?」
KOS-MOS「私の心、そしてあなたの身体。 ……ひとつとなるための方法、わかっているはずです」
T-elos「………………」
T-elos「私と貴様……どちらかが……」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOS目が赤に戻る)
KOS-MOS「私たちには、私たちにふさわしい場所があります。 それはわかっているはずです、T-elos」
T-elos「……それはここではないと? KOS-MOS」
KOS-MOS「はい、そう思います」
T-elos「………………」
T-elos「"巫女"は私が預かる。 ……戻って来い、KOS-MOS。私に壊されるために」

(T-elosが立ち去る)

KOS-MOS「……T-elos、必ず」
フィオルン「KOS-MOS、一体何なの?  あなたの中にいるのは……誰なの?」
KOS-MOS「それはここで語るべきことではありません」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOS目が青い)
KOS-MOS「……いつかは、決別すべき心。 私も、あたなも」

〈ソロを撃破〉

ソロ「損傷率……限界値をオーバー……」
ソロ「ストライダー抹殺の……任務……失……敗……」

(ソロが爆発)

飛竜「消えろ。貴様になど用はない」

〈東風を撃破〉

東風「ここで……ここまで来て…… 倒れるわけ……には……! ここまで……来て……」
飛竜「……どこまで行く?」
東風「あのお方を…… 冥王……グランドマスターを……再び……」
東風「ストライダー……。 あのお方の力ならば、おまえの……友……も……」
飛竜「友などいない。……必要も、ない」
東風「そう……か……。 だから……おまえ……は……」

(東風が爆発)

秀真「人は一人、か。 だが飛竜、その先に待つのは……」
飛竜「……恐れるのか?」
秀真「いや、それが運命ならば」
飛竜「すべてはただの結果だ、秀真」

〈ブラック・ハヤトを撃破〉

ブラック・ハヤト「ジューン……グッ……グオオオ……!」
ジューン「ハヤト! 目を覚まして!  あなたは戻ってこれるわ! ハヤト!」
ブラック・ハヤト「ふざ……けるなよ、女……!  この体は……俺の……ヌウウウ……!」
ジューン「あなたは本当のハヤトじゃない!  ハヤトは……ハヤトはそんな人じゃないもの!」
ブラック・ハヤト「………………」
ブラック・ハヤト「ジューン……俺を……殺せ……!」
ジューン「ハヤト……!?  そんな、できるわけないでしょう!?」
ブラック・ハヤト「やらね……ば……俺が……誰かを殺す……。 その前に……!」
ジューン「できない! できないわ、ハヤト!」
ブラック・ハヤト「そうだ……! できる……わけがない!  ……この体は……俺の……!」

(ブラック・ハヤトが立ち去る)

キャプテン「チャンスはあるかもしれない。 ……ジューン、次が勝負になるぞ」
ジューン「……そうね。 どうしても無理なら、その時は……」

〈シグマを撃破〉

シグマ「ヌッ……グウウ……!」
エックス「効いた……のか?」
ゼロ「そうらしいが……少し様子がおかしい。 油断するな、エックス!」
シグマ「フ……フフフフフ……。 どうやら、無理も利かなくなってきたか」
エックス「なんだと……?」
シグマ「私に残された時間も、あとわずかだ。 ……シグマ・ウィルスは完璧ではなかった」
シグマ「このボディでは、その暴走に耐えられまい」
ゼロ「デジタルデータからの無理な復活が、 奴のボディを蝕(むしば)んでいるのか?」
シグマ「……だが、おまえたちにはやられん。 自分自身で決着をつけよう」
シグマ「エックス……また会おう。 何度でも、何度でも……私は……!」

(シグマが立ち去る)

ゼロ「勝った……のか?  奴は放っておいても自壊するらしいが」
エックス「………………」
エックス「本当に……そうなのか?  あのシグマが、戦わずに最期を迎える……?」

〈STAGE CLEAR〉

〔戦域:ピラミッド地下の魔法陣〕

(龍亀一號の周りにワルキューレたちが集まっていて、龍亀一號から裏嶋が出てくる)

「龍亀一號はどうだ? 博士」
裏嶋「問題ないのね。まったく。 手は触れられてないみたいよ」
マヨイ「やっと戻って来たね。 これがないと落ち着かないよ、あたし」
「久々にゲームもできるな」
ナルホド「ふう、やっと風呂に入れるよ……」
シャオユウ「私は、とにかく早く眠りたいな」
ナツ「ま、とりあえずはゴハンっしょ!」

 黄金の種
平八「ふん、若造どもが、気を抜きおって。 ワルキューレ、『黄金の種』はどうなったんじゃ?」
ワルキューレ「はい、裏嶋さんが龍亀一號の点検をしている間に、 龍宮城へ送っておきました」
ヴァシュロン「ふう、これでようやく種を巡る話は片付いたか」
 乙姫
ユーリ「あのうっかり姫さんが、 また盗み出されたりしなけりゃ、な」
リーンベル「そこは信じるしかないよね……。 ええと、車両は戻ったわけだから、次は……」
アキラ「現代……俺たちの時代に戻る、だな。 博士、できるか?」

裏嶋「ちょっと心配なのよね。実は」
裏嶋「今、それぞれの時代、それぞれの世界を隔てる 次元の壁はボロボロなのよ。かなり」
裏嶋「あたくしたちの時代に正確に向かうためには、 調査、分析が必要なわけ」
緋花「ディメンジョン・ダイブ……だったわね。 時間がかかるのかしら?」
裏嶋「ちょっと予想がつかないの。 龍宮城に戻るというのも手かもね。この際」
零児「………………」
零児「俺に考えがある。 以前の任務でのデータだが……」
小牟「ふむ、もしかして……あの"家"かの?」
零児「ああ、俺たちの時代に戻れるかもしれん。 試してみてくれ、博士」
裏嶋「あら、それは重畳ね、零児くん」
バージル「方法があるなら早くしろ」
裏嶋「そうせかさないで。 じゃ、乗り込んでちょうだい。みんな」

(全員が龍亀一號に乗り込む)

裏嶋「零児くん、どのデータ?」
零児「前回の事件だ。 本部のデータバンクに登録してある」
裏嶋「これかしら? ええと、場所は…… 日本、東京の……田園調布?」
零児「そうだ。この場所の地下に……」

フェリシア「博士! 車内のエアコンの調子が悪くない!?  ちょっと寒いよ!」
ナナ「シャワーの出が悪いんだけど、 どこをいじれは直るのー? 博士ー!」
ダンテ「なあ、冷蔵庫に入れておいた、 ストロベリーサンデーがないんだが、誰か食ったか?」
小牟「裏嶋~! ゲームコーナーの格闘ゲーム、 強キックボタンが利かないんじゃけど!」

裏嶋「ちょっと、うるさくてよ!  そっちで何とかしなさい! こっちは忙しいんだから!」
零児「……作戦車両は、すこし不便なぐらいが いいのかもしれんな」
裏嶋「考えておくわね。 ……ともかく、この座標に跳んでみるから」
裏嶋「ディメンジョン・ダイブ、セット!」

(魔法陣が輝き、閃光)

〔戦域:黄龍寺家屋敷〕

(噴水の南側に龍亀一號が転移してきて、皆が龍亀一號から出てくる)

カズヤ「ここは? どこの敷地だ?」
イングリッド「これはすごい豪邸じゃの!  よほどの金持ちが住んどると見える」
モリガン「あら? ここって……」

零児「日本有数の財閥……黄龍寺財閥の屋敷だ」
ハセヲ「財閥ってのは……ようするに大富豪ってことか?」
小牟「うむ、田園調布に家が建つ!  それくらい金持ちってことじゃ」
裏嶋「この龍亀一號の開発にも 出資してもらってるのよ。かなり」
影丸「ほう、『森羅』と、かような繋がりがあるとは」
裏嶋「というか、森羅のメンバーなのよ。 黄龍寺家の一人娘が」
シエル「そうなのですか?  私たちはお会いしたことないですよね?」

零児「まだ高校生だから、正規のエージェントじゃない。 いわば、見習いだ」
「高校生だって……!?」
小牟「ジュニアクラス、っちゅうやつじゃな。 今頃、本部の養成所でがんばっちょるってね!」
アクセル「財閥のお嬢ちゃんを戦わせようなんて、 政府の特務機関、どれだけ人手不足なんだ」
クリス「戦うための人材はいつでも足りない、か。 育成に時間もかかる」
ヴァシュロン「どこの業界でも、そんなもんさ」

桐生「それで、その嬢ちゃんの屋敷に、どうして来れた?  俺たちの時代……なんだな?」
零児「この敷地の地下には、世界の境界線に 干渉できる、ある"石"が封印されている」
裏嶋「"ゆらぎ"や、他の次元の歪みとは、 かなり反応が異なるのね」
アリサ「なるほど、他にない反応を ピンポイントで選択したというわけですね!」

 渋谷601
フレン「以前起きた事件が、僕たちを救ってくれたのか……」
アキラ「よし、これから渋谷だな?  『逢魔』が動いているとすればそこだ」
影丸「シャドルーもまた、然(しか)り」
カイト「逢魔との関係を考えれば、 やっぱり……渋谷なんだろうなあ」

(着メロ『必勝の軌跡』が鳴る)

 小牟のスマホ
小牟「おろ? 電話?  こりゃ……諜報部からの特殊回線じゃな」
秀真「諜報部?  『森羅』は、おまえたち以外にもいるのか?」
小牟「そりゃそうじゃ。 ま、つい最近、配属された新人じゃがの」
 小牟のスマホ
小牟「……お、すまんのう、こっちの話じゃ。 ふむふむ……渋谷で? はてはて……ふむ~?」
小牟「うむ! わかった! ぬしら諜報部は渋谷から離脱、 渋谷に隣接する区域の警戒をしてくれい」
小牟「渋谷は完全封鎖じゃ。 わしらが龍亀一號で突入する! まかせておけい!」
小牟「零児、諜報部の天斎(てんざい)からじゃ。 ……渋谷で『逢魔』どもが動いちょるらしい」
零児「やはりな。渋谷を完全閉鎖ということは…… また"ゆらぎ"がひどくなったのか?」
小牟「非常に不安定ということじゃ。 ……何かが行われておるのは間違いなかろう」
「行くしかないな。突入しよう。 間に合うといいが……」

(龍亀一號から裏嶋が出てくる)

さくら「博士、すぐに出発することになりそうです!  龍亀一號、行けますか?」
裏嶋「ちょっと待って」
裏嶋「え~と、レオンくん?  レオンのケネディくんはいるかしら?」

(皆が裏嶋の方を向く)

レオン「ん? どうした、博士」
裏嶋「今、『森羅』の特別回線に連絡が入ったのよ。 ……あなた宛てに」
レオン「なに? 俺への連絡……?」
裏嶋「誰かはわからないけど、若い女の声よ。 実際、若いかどうかもわからないけど」
レオン「オペレーターのハニガン……なはずがないか。 俺にとって、この世界は7年ほど過去の世界だ」
ジル「匿名(とくめい)でレオンに? 内容は?」
裏嶋「渋谷の混乱の裏で、秘密裏にB.O.W.が 多数持ち込まれたって話よ。神室町に」

 神室町
桐生「なんだと!? 神室町が……また!?」
クリス「慌てるな、桐生。確かな情報かわからん。 誰からのものか、不明なままでは……」
ケン「ああ、俺たちを撹乱するための シャドルーのワナかもしれないぜ?」
裏嶋「そうなのかしらね?  神室町には、サイコドライブもあるという話よ?」
春麗「サイコドライブ……!  渋谷じゃなくて……新宿にあるの!?」
大神「これは、ますますワナの可能性があるね。 ……逢魔との関係を考えれば、渋谷が有力なはずだ」
クロム「こちらの戦力を分散させるための、 偽りの情報……なのか?」
裏嶋「とりあえずは渋谷、かしらねえ。ここは」

レオン「………………」
レオン「博士、その謎の女…… 情報以外に、何か言ってなかったか?」
裏嶋「ああ、そうそう。あなた宛てに、こう伝えてくれって。 ……でも、ただの挨拶よ?」
裏嶋「「もう少し長く遊んでいたかったけど、行くわ」…… だったかしら」
レオン「………………」
レオン「新宿にサイコドライブとB.O.W.が 運び込まれた話……俺は真実だと思う」
エステル「今の話で、何か確信できたんです?」
レオン「ああ、信頼はできないが、信用はできる。 急いだ方がいいだろう」
 エイダ
レオン(……そうだな、エイダ)

シャオユウ「レオンさんを信じると、渋谷と……新宿だね」
真島「当然、神室町にはワシと桐生ちゃんで行くで」
ジル「B.O.W.が運び込まれているとなれば…… 私たちが行かないわけにはね」
春麗「サイコドライブは私たちで押さえるから、 心配しないで」
リュウ「ああ、ベガとの決着もつけなければな」

裏嶋「決まったようね。行き先が。 じゃ、みんな乗って乗って」

(全員が龍亀一號に乗り込む)

裏嶋「じゃあ、まずは渋谷で零児くんたちを降ろすから。 そして、新宿に飛ぶ……でいいかしら?」
零児「ああ、それで行こう。頼む」
せがた「さらばだ! 田園調布の大豪邸よ!」

(龍亀一號が門の方へ走り去る)


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