ルキナ「すごい……!
本当に海底を走っています!」
クリス「龍亀一號、潜水艦というより……
海底車という感じだな」
裏嶋「元々、こんな長旅になると思ってなかったら、
持ってきてないのね。水中用装備は」
裏嶋「潜水艦としての運用は、今は難しいのよ」
ジェミニ「たどり着ければそれでいいけど、
水漏れとか大丈夫?」
緋花「攻撃も受けたし、墜落もした。
機体にガタが来てない?」
裏嶋「水漏れは、人海戦術で対応中よ」
ゼファー「ああ、なんか人数が少ないと思ったら……
みんな点検に行ってんのか」
リーンベル「龍亀一號は大丈夫でも……
金の鎖が消えて、目標になるものがなくなったね」
裏嶋「エネルギー反応は動いてないから大丈夫。
直進でいいはずよ。このまま」
カイト「あれ? なにか見えてきた。
あれは……看板……? え?」
シャオユウ「りゅう……ぐう……?
え? ここなの!?」
アキラ「そうらしいな。
龍宮と書いてあるのは確かだ」
ナナ「いやあ、そのまんますぎて、逆に怪しいよ。
どうなの? 零児さん」
零児「間違いない。ここが龍宮城だ。
以前の事件で来た時と変わっていない」
ジル「ここから先は、
泳いで行かなければならないのかしら?」
ワルキューレ「大丈夫です。
この門の先には、空気があります」
アリサ「博士に言って、空気のある所まで
龍亀一號を乗り入れてもらいましょう」
せがた「そのあとは降りて、龍宮城の探訪だ。
せがた三四郎、探検隊……出動!」
真島「探検の末、どんなおもてなしがあるかやのォ」
桐生「あまり期待しない方がいいな、真島の兄さん。
……ここに絡んでる敵のことを考えればな」
(大扉の前で子供とカムーズが対峙している)
???(たろすけ)「さっきから言ってるだろ! 乙姫様を待てっての!」
カムーズ「このガキ、テメェから血祭りに
上げてもいいんだぞ! ああっ!?」
たろすけ「オイラはたろすけだ! 覚えとけ、バケモン!」
たろすけ「それに、オイラは覚えてるぞ!
おまえ、前の事件の時も"黄金の種"を狙ってただろ!」
たろすけ「へへっーん、知ってるんだぜ?
その時も、その前も……全部失敗したくせに!」
カムーズ「言わせておけば、いい気になりやがって……!
本当にシメ殺すぞ、ガキィ!」
たろすけ「やれるもんならやってみな! 乙姫様が怒って、
絶対にオマエらをここから出さないぜ?」
カムーズ「このガキャァ~ッ!」
(真ん中の門の下に当たりに、ロボを連れてたシャドーとシグマがいる)
シャドー「……ふん、大人げない男だ」
シグマ「だが、あの小僧もなかなかやるものよ。
……手が出せないのは事実だ」
シャドー「まさか、空間を封鎖されるとは、予想外だった」
シャドー「入り込むのは簡単だったが、
出るのがここまで困難とはな」
シグマ「ふん、相手を褒めてどうする」
シグマ「……例の物、確保はできているのだろうな?」
シャドー「スペース転送機で、しかるべき場所へ送った。
信用のおける人物だ」
シグマ「なるほどな。ならば、後はここから抜け出すだけか。
さて……」
カムーズ「あと5秒だけ待ってやるッ!
乙姫を連れて来い、小僧ッ!」
たろすけ「5秒~? 扉を開けるだけで5秒かかるっつーの。
ちっとは考えて言えば?」
カムーズ「ナメやがって、ガキが……!」
シグマ「フッ、これではな」
シャドー「やれやれ、美しくないな。
……む?」
(シャドーが振り向き、入口の門から零児たちが入ってくる)
エリカ「わあ、ここが龍宮城の内部なんですね!
劇場みたいな広さです!」
カイト「昔話の龍宮城……イメージ通りだ!」
影丸「ぬう……! あれを見よ!」
(シャドー、シグマ、カムーズ、たろすけが見える)
シャドー「……チャンネル5か。
こんな所まで来るとはな」
うらら「あっ、踊り団です!
龍宮城には、踊り団が入り込んでいます!」
ダンテ「予想外の奴らがいたな。
その向こうにいる、でかい奴は……!」
シグマ「イレギュラーハンターどもか。
……しぶとい奴らよ」
ゼロ「いたな。シグマ……!」
ザギ
シグマ「ザギが飛び出して行ったのは、
上に貴様らがいたためか」
エックス「シグマ! こんな所で何をしている!
おまえも黄金の種が目的か!」
シグマ「黄金の種……そうだな、興味がないわけではない。
しかし、私以上に求めているのは……こやつよ」
カムーズ「もうここまで来やがったか……!
手間取りすぎたぜ!」
ワルキューレ「魔人カムーズ!
やはり、ここにいたのですね!」
スペースシンフォニー号
キャプテン「スペースシンフォニー号では無法を働いたな。
もう思い通りにはさせない!」
カムーズ「しぶてえ奴らだ……!
やっぱりあの時、船ごと沈めとくべきだったぜ!」
シエル「ハイジャック事件の時、一緒にいたのは踊り団……
今、シャドーたちといるのは不思議ではないですね」
ルキナ「ですが、まだこの場に留まっているということは、
黄金の種は無事なのでしょうか?」
イングリッド「手に入れておったら、
とっくにトンズラしとるじゃろうしな」
アリサ「待って! その向こうにいるのは……子供?
まさか、逃げ遅れたんじゃ……!」
フェリシア「ちょっと! あの子って……」
たろすけ「あれっ!? どっかで見たような……」
零児「たろすけ!? おまえ、たろすけか!?」
たろすけ「あっ、森羅の兄ちゃんじゃん!
またたくさん人連れて……どうしたの!?」
小牟「前後の流れから、
遊びに来たわけちゃうのはわかるじゃろ」
たろすけ「………………」
たろすけ「小牟ばあちゃんさ……顔とか、変わった?
なんか盛ってない?」
小牟「いろいろとあるんじゃ! ほっとかんかい!」
バージル「誰だ? あの小僧は」
リュウ「あの子は、たろすけ。
以前の事件で一緒に戦った仲間だ」
パイ「ただの子供じゃないの?」
平八「ああ見えて、六道輪廻(りくどうりんね)……
あらゆる世界を歩き通したという小僧よ」
ケン「念力や先祖の霊を呼び出して戦ったりできる、
かなり多才なボウズさ」
マヨイ「ご先祖様の霊を呼び出す!?
す、すごい霊能力者なんだ!? この子!」
せがた「妖怪の道中を記(しる)す少年なのか!」
モリガン「そういった実績のせいか、意外と顔が広いのよね。
でしょ? たろすけ」
たろうけ「……そりゃまあね」
たろすけ「モリガンの姉ちゃんに言われると、テレちゃうなあ。
ウェヘヘヘ……」
たろすけ「あ、久々に触っていい?」
ヴァシュロン「ぐっ……こいつ……。ガキのくせに、
なんて貫禄あるニヤケ面しやがる……!」
ナツ「なにがカンロクだっつの。
ただのスケベな子供じゃん」
たろすけ「……どっかで見たことあるような姉ちゃんさ、
もっと出るとこ出てから言った方がいいよ?」
ナツ「ムカつく! アタシだってそのうち、
先生みたいになるんだから!」
カムーズ「いつまでウダウダやってやがる!
邪魔者には死んでもらうぜッ!」
フレン「来るのか?
ならば、こちらも容赦はしない!」
KOS-MOS「待ってください、フレン。
その前に……確認すべきことがあります」
飛竜「何か感知したか? KOS-MOS」
KOS-MOS「正確には、感知できていません。
黄金の種のエネルギー反応がありません」
影丸「……なんだと?」
シャドー「………………」
仁「それと関係あるのかはわからないが……
この城、空気がひきつるような、妙な感覚がある」
零児「これは……指向性歪曲か?」
リーンベル「しこうせいわいきょく……ってなに?」
キャプテン「ある方向性を持たせた、空間の歪みのことだね」
イングリッド「決まったルートからしか入る、
もしくは出ることができなくなる空間技術じゃ」
ナナ「えっ、なに!? もしかして、今……
外に出られない状態になってるってこと!?」
シグマ「フッフッフ……。
カンのいい連中だ。しゃべる手間が省ける」
涼「こいつらが逃げもせず、
ここでたむろしていたのは……そのせいか」
フィオルン「でも、外に出てないのに……
どうして黄金の種の反応がないのかな?」
デミトリ「小僧、なにかわかるか?」
たろすけ「……出られないようにしたのは、乙姫様だよ」
涼「オトヒメサマ? ……やっぱり本当にいるんだな」
零児「龍宮城だからな。
……だが、どういうことだ? たろすけ」
たろすけ「こいつらか突然入って来て……
そしたら、黄金の種がなくなっちゃったんだよ!」
飛竜「……奪取されたのか?」
たろすけ「でも、誰も持ってないんだ!」
たろすけ「だから乙姫様は、龍宮城の封印を使ったのさ。
真実がわかるまで、誰も出すなって」
ジューン「それが、この指向性歪曲の正体なのね」
カズヤ「その乙姫はどこにいる?」
たろすけ「今、宝物庫を確かめに行ってるよ!」
ワルキューレ「どうなのです? カムーズ!
黄金の種をどこに隠したのですか!」
カムーズ「知らねえなあ!
知ってても教えるか! マヌケが!」
ルキナ「とぼけているんでしょうか?
それとも、本当に知らない……?」
シャドー「………………」
シグマ「クックック……」
アキラ「どうせ出られないんだろ?
なら、こいつらを締め上げて、聞き出すまでだ!」
カムーズ「オレも同じ意見だよ!
メンドくせえことはごめんだ! 力ずくで……」
バージル「む? この力……。奥から誰か来るぞ」
(大扉が開き、乙姫が出て来てスポットライトが当たる)
乙姫「ようこそおいでくださいました。
私は乙姫……この龍宮城の主(あるじ)でございます」
たろすけ「あっ、乙姫様が戻ってきた!」
乙姫「たろすけさん、ご面倒をかけてごめんなさい。
お待たせしました」
乙姫「あら? また新しいお客様が?
ご新規様ですか?」
裏嶋「龍宮城の乙姫様、か。
これは……『森羅』にほしい逸材ね。まさしく」
裏嶋「でも、お姫様ご新規様って言い方はどうなの?」
ヴァシュロン「豊穣なる大地とは、まさにこのこと!」
エステル「この人がお姫様なんです?」
エステル「……って、わあっ!」
乙姫「たろすけさんのお友達ですか?
私は乙姫と申します」
エステル「………………」
乙姫「ど、どうされました?」
エステル「ユーリ……。
姫は……姫とは……」
ユーリ「なるようにしかならねえんだ。焦んなって」
たろすけ「それ、なぐさめになってるかなあ」
ダンテ「その姉さんが乙姫か。
……その名に恥じぬ、イイ女だな」
真島「はぁ~、こりゃ相当なもんや。
神室町に店出したら、テッペン取れるで」
アティ「感心してる場合じゃないと思いますけど!」
クロム「ああ、今の混乱の中心にいる人物だからな」
クリス「カムーズ、踊り団にシグマ……そして俺たち。
彼女の動向次第で、一気に状況が動くぞ」
乙姫「お客様たちの中には……
見知ったお顔もありますね」
ワルキューレ「乙姫様、ワルキューレです。
龍宮城が移動したと聞き、駆け付けたのですが……」
乙姫「見ての通りです。
乙女の騎士、ワルキューレさん」
乙姫「龍宮は異世界に移動し……
新しい訪問者を迎え入れている状態です」
ゼロ「望まれぬ客も多いようだがな」
カムーズ「ケッ……!」
シグマ「クックック……」
シャドー「……フッ」
桐生「店からチンピラを叩き出すのは簡単だが、
問題はそれだけじゃねえんだろ? 乙姫さんよ」
黄金の種
乙姫「はい……もうご存知だと思いますが、
『黄金の種』がなくなったのです」
アクセル「なくなったタイミングは?
心当たりはあるか? その時、あんたのアリバイは?」
乙姫「なくなったのは……そこのお三方がいらしてからです。
その時、私は奥でたろすけさんにお酌をしていました」
ケン「たろすけ……おまえ、子供だろ」
たろすけ「ジュースだよ、ジュース」
春麗「乙姫たちが種をどうこうするわけないし、
カムーズたちのうち、誰が犯人かが問題ね」
シグマ「……それはどうかな?
私は、おまえたちも怪しいと思っているのだがな」
シエル「私たちは、今到着したばかりです。
それに、存在しない物に関わることはできません」
ザギ
シグマ「関わることができない?
……ザギという男のこと、覚えているかね?」
フレン「ザギなら先ほど戦った。
逃げられてしまったが……」
ナルホド「……あっ!」
シグマ「クックック……そこの男は気付いたようだな。
それがどういうことか」
ハセヲ「成歩堂のセンセイ、どういうことだよ?
ザギなんて、あんな野郎関係ねえだろ」
ナルホド「彼が"どこから来たか"が問題なんだよ」
パイ「ザギは、シグマと一緒に来てたんでしょ?
だったら、この龍宮城から……」
クロム「くっ……そうか! 奴が種を持って上がった
可能性があるということか!」
シャドー「そして、そのザギから、キミたちが種を奪った……
という可能性もまた、生じるのだよ」
フィオルン「ふざけないで!
私たちがそんなことするわけないでしょ!」
シャドー「ならば、証明してみたまえ。
……キミたちがやっていないという証明を」
ゼファー「こいつら、屁理屈を並べやがって……!」
カムーズ「なんだかわからねえが、
面白えことになってきやがったなあ!」
カムーズ「乙姫よォ、ワルキューレたちだって
信用できたもんじゃねえぜ!」
乙姫「………………」
シャオユウ「残念でした!
こっちには、専門家がいるから大丈夫!」
ナルホド「うう……な、なんかイヤな予感が……」
アキラ「そういうことだ。ここは、成歩堂法律事務所の
成歩堂隆一先生にまかせるぜ」
ナルホド「いやいやいや!
法廷じゃないんだし、予想くらいしかできませんよ!」
乙姫「成歩堂さんとおっしゃいましたね?
法廷であれば、あなたは力を発揮できるのですか?」
ナルホド「い、いや……まあ、普通の事件であれば」
マヨイ「法廷のナルホドくんなら、
わりと頼りになるんだけどねー」
乙姫「……わかりました。
龍宮裁判の準備をしましょう」
エリカ「りゅ、りゅうぐうさいばん?」
平八「妙なことを言いだしおったな。
ここで裁判ごっこでも始めるつもりか?」
乙姫「はああ~…………はっ!」
(大扉の前に法廷が出現する)
大神「いいっ!? な、なんだ!?」
ジェミニ「あんびりーばぼー!
こ、これって……法廷っ!?」
カイト「しかも、結構本格的だよ。
ぼくの知ってる龍宮城と違う……」
ナルホド「な、なんだこれ……こんな……!」
シグマ「ほほう、これで誰がウソをついているのか……
暴き出そうというわけか」
カムーズ「面白え! ワルキューレの奴に
罪をかぶせることもでこるわけだッ!」
ワルキューレ「そんなことは許しません!
ここは真実を導き出す場です!」
ワルキューレ「……成歩堂さんが」
ナルホド「やっぱり……ぼくなのか……」
(乙姫が裁判長の席に着く)
乙姫「ふう……。これで準備は整いました」
乙姫「皆さん、それぞれの場所についてください」
さくら「い、一体……何が始まるんでしょうか……」
(裁判席に乙姫、証人席にワルキューレ、弁護士に席にナルホドとマヨイ、検事側にカムーズなどがいる。
シャドーは傍聴席あたりにいて、零児たちは弁護士席の後ろに並んでいる)
ナルホド「うう、流されてこんな所に立っちゃってるけど、
これからどうなるんだろう……」
マヨイ「あたしもいつもの位置にいるけど……」
ワルキューレ「成歩堂さん、真宵さん、
あなたたちなら大丈夫です!」
ナルホド「そういうワルキューレさんは、
どうして証言台に立ってるんですか……」
カムーズ「さあ、始めようじゃねえか!
サイバンってやつをよォッ!」
シグマ「乙姫に空間封鎖を解かせるためだ。
せいぜい、しっかりやることだな。ククク……」
シャドー(すでに我々の目的……黄金の種奪取が
果たされているとも知らず……ご苦労なことだ)
せがた「がんばるのだ、成歩堂くんっ!」
フェリシア「なんだかよくわかんないけど、ファイトー!」
ナルホド「無責任な話だなあ……。
検事もいないのに、裁判なんてできないよ……」
カムーズ「そんなもの、オレ様がやってやるよ!
ワルキューレが種を盗んだことにすりゃいいんだろが!」
緋花「裁判を理解してないのに、よくやろうと思うわね」
乙姫「静粛に。……もう少しで準備が整います」
アティ「準備とはなんでしょう? ……あれ?
たろすけ君がいないけど、あの子が何かを?」
???(沙夜)『待った!』
(傍聴席の後ろ側に当たる位置に、沙夜、殺女、
ハン・ジュリがそれぞれの取り巻きを引き連れて出現する)
ジュリ「なにやってやがンだぁ?
こちとら、早く地上に戻りてえってのによ!」
殺女「強い力を感じる……沙夜、ここはなんなの?」
沙夜「あん、やっぱりここは龍宮城だったのね。
……前の事件の時に、ちょっとね」
零児「沙夜に……シャドルー! それに降魔か!」
桐生「こいつらのことを忘れていたな。
だが、龍宮城らしくなってきたじゃねえか」
レオン「いや、とんでもない女ばかりだ。
これは……なけるぜ」
アリサ「どうしていないのかと思ってましたが……
こんな、ややこしい時に!」
金色の鎖
沙夜「わかってるんじゃなくて?
……金の鎖を回収した帰りよ」
ジル「なるほど、外にいたってことね。
ウェットスーツも着ずに、よくやるわね」
沙夜「まあ、ね。それで、そうそうたるメンバーが集まって、
何をやっているのかしら?」
沙夜「……次元封鎖がかかってるみたいだけど?」
ジュリ「次元封鎖? なンだよそりゃ」
沙夜「入ることはできても、出ることはできない……
空間の一方通行よ」
ジュリ「はァ? おい、じゃあどうやって出るんだよ?」
殺女「……沙夜、おまえ、わかっていて入ったな?」
沙夜「まあ、面白そうだし……
『森羅』の状況も知っておきたかったのよ、ね」
沙夜「こっちの作業は……いよいよ終わりなわけだし」
秀真「なんだと? どういうことだ?」
殺女「……こちらのことなど気にしている場合か?
フフフ……」
大神「殺女……いや、あやめさんの目的は、
金の鎖によって増幅された降魔の呪いを解くこと……」
さくら「つまり、『逢魔』による鎖の回収は……
もう終わろうとしている……!?」
小牟「なんちゅうこっちゃ!
こんな所で逆転裁判やっちょる場合とちゃうぞ!」
乙姫「静かになさい。
これから裁判が始まるのですよ?」
春麗「あくまでやる気なのね、このお姫様……」
乙姫「それでは、龍宮裁判を始めます」
マヨイ「ほんとに始まっちゃったよ……」
ナルホド「え~と……弁護側、準備完了しています」
乙姫「よろしいでしょう。では、検察側は……」
ナルホド「誰が検事なんてできるんだろう……」
(裁判席の後ろの大扉が開いて、たろすけが出てくる)
たろすけ「間に合った! おまたせ!」
沙夜「あん、あれは……たろすけ?
お久しぶりね。お姉さんたちと……遊ばない?」
殺女「うふふ……かわいい子ね」
たろすけ「わお! なんか人が増えてる!?」
たろすけ「いいじゃんいいじゃん!
やっと龍宮城らしくなったじゃん!」
乙姫「たろすけさん……?」
たろすけ「おっと、忘れてた! 守護霊のもんもたろーの力で、
ちゃんと連れて来たって! 入って来て!」
(大門の前にスポットライトが当たり、たろすけの右側に臙脂色スーツの男が出てくる)
???(ミツルギ)「………………」
マヨイ「な、なるほどくん! あれっ!」
ナルホド「……ミツルギイイイィィィッ……!」
(ミツルギが検察側の席まで移動する)
ミツルギ「検察側……準備完了している」
マヨイ「な、なんで、みつるぎ検事が、こんな所に!?」
ミツルギ「……聞きたいのはこちらの方だ」
ミツルギ「突然、検事局に変わった格好をした
子供の幽霊が現れたのだ」
ナルホド「変わった格好だけで済ますなよ……」
ミツルギ「……大まかな事情は聞いている。始めよう」
マヨイ「始めようって……ホントに!? ここで!?」
ミツルギ「本当に、ここでだ。ここが法廷である限りは」
乙姫「……御剣検事さん」
ミツルギ「なんだろうか」
乙姫「この裁判は、非常に重要な意味を持ちます。
急にここに呼ばれたあなたには……」
ミツルギ「そういうことであれば、話は結構だ」
ナルホド「御剣……?」
ミツルギ「私がここに立つ以上、
事件の重要性など問題ではない」
ミツルギ「……そうだな、成歩堂」
ナルホド「その通りだ、御剣。
ただ、真実が現れる。……それだけだよ」
ミツルギ「わかっているなら、いい」
ナルホド「いくよ、真宵ちゃん。
場所は違っても、ここは……法廷なんだ」
マヨイ「うん、大丈夫! 最後まで一緒に戦うから!」
乙姫「では、これより……開廷します!」
ナルホド「いよいよ始まるんだな、こんな形で……裁判が」
ミツルギ「……そのようだ」
KOS-MOS「空間転移反応を確認。
その影響で、指向性歪曲が解除されます」
マヨイ「え? くうかん……てんい?
わいきょく……かいじょ?」
(検察側の後ろの壁が壊れて、『SHOP』が現れる)
リーンベル「え、ええっ!?
あれは……シルフィーさんのお店!?」
シャドー「な……なにっ!?」
(スポットライトが出る。『SHOP』からシルフィーが出てきて、スポットライトが当たる)
シルフィー「あらまあ、転移地点がずれてしまいました。
真ん中に出るつもりだったのですが」
たろすけ「シルフィーの姉ちゃん!?」
シルフィー「これはこれは、たろすけ様。
ご無沙汰しております!」
ジェミニ「ちょっとシルフィーさん!
これから裁判なんだよ!?」
シルフィー「あ、申し訳ございません!
すぐに済みますので!」
シルフィー「シャドー様! 踊り団の行動隊長、
シャドー様はいらっしゃいますでしょうか!」
シャドー「わ、私だが。……なにかな?」
シルフィー「ああ、申し訳ございません!
先程、スペース転送機でお送りいただいた……」
黄金の種
シルフィー「この……『黄金の種』なのですが……」
ナルホド「え?」
ミツルギ「……む」
ワルキューレ「あっ……!」
乙姫「まあっ!」
カムーズ「なっ……!」
シグマ「ぬうっ!」
シャドー「……くっ」
沙夜「あん」
殺女「ほう……」
ジュリ「おい、あたしら関係ねェだろ」
小牟「シルフィーーーーーッ!」
シルフィー「な、なんでございましょう!?」
ワルキューレ「そ、その種……どうしたんですか!?」
シルフィー「シャドー様から、鑑定してほしいと……
スペース転送機で送られて来たのです」
シルフィー「ですが、こちらは以前見たことがございまして……
ひょっとして盗品ではないかと、確認に参ったのです」
ナナ「すっごいファインプレーだよ! シルフィーさん!」
アクセル「ああ、やってくれたな!
今までのあんたの悪事、帳消しにしてもいいぜ!」
シルフィー「悪さなどした覚えもございませんが、
喜んでいただけたようなら何よりです」
ミツルギ「……成歩堂。たどりついたようだな」
マヨイ「な、なるほどくん! 今だよ! 今っ!」
ナルホド「いいのかなあ……」
シャドー「ぬ……ぬう……。
まさか、シルフィーが種を見たことがあったとは……」
ナルホド「………………」
ナルホド「『黄金の種』は、事件が起きた直後に、
すでに外部へ持ち出されていたのです」
ナルホド「龍宮城から外に出ることができない以上、
それができたのは!」
ナルホド「スペース転送機を持つ、
踊り団行動隊長シャドーのみ……!」
ナルホド「これが……この事件の真相なのですっ!」
シャドー「ぬ……ぬう……う……」
シャドー「ぬおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおっ!」
シグマ「信用のおける人物、か。
ふん、それがアダとなったようだな」
カムーズ「ケッ、他人なんぞアテにするから、
こんなことになるんだよ」
カムーズ「しかも、オレ様を出し抜きやがって……!」
カムーズ「だが……おかげでチャンスが来たぜッ!
今だッ! テメェらッ!」
(シルフィーの左右にホノーリアンが2体出現する)
シルフィー「あっ、何を……あちちち!」
ワルキューレ「ホノーリアン!? カムーズが!?」
(シルフィーの中に入るようにホノーリアンが消える)
黄金の種
シルフィー「ああっ! 黄金の種が!?」
ゼファー「シルフィー、まさか……
盗まれたんじゃねえだろうな!?」
シルフィー「も、申し訳ざごぃません!
スキを突かれてしまいまして……!」
ハセヲ「おいっ、どうして今のモンスターは、
龍宮城から脱出できたんだよ!?」
緋花「KOS-MOSが言ってたわね。
空間歪曲が、今は働いていないんじゃないかしら?」
KOS-MOS「はい、シルフィーの店の転移エネルギーと干渉し、
指向性歪曲が解除されています」
小牟「シルフィーーーーーッ!」
シルフィー「そ、そう申されましても!」
シグマ「フハハハハハハ!
これで、ここから出られるというわけか!」
シグマ「茶番はそれなりに楽しめたぞ!
では……本番といこうではないか!」
エックス「シグマ、空間が元に戻っても……
おまえはここからは逃がさない!」
リュウ「ああ、勝負だ……!」
カムーズ「オレの用は済んだが……後片付けをしていくぜ!
これ以上、チョロチョロされてもかなわねえ」
ワルキューレ「望むところです。この場であなたを斬り……
黄金の種は必ず取り戻します!」
シャドー「思わぬ失敗をしたが……仕方あるまい。
龍宮城での踊り団、見せてやろう!」
うらら「もう観念なさい、シャドー!
あなたたちの野望もここまでよ!」
ジューン「龍宮城に、ロボットの踊りは似合わなくってよ!」
殺女「ようやく始まるようね。
……最初からそうしておけばいいものを」
零児「黄金の種は失ったが……
おまえたちからも聞くことがある」
零児「黄金の……鎖のことをな」
沙夜「あん、別に教えることなんてなくてよ? ぼうや」
零児「……例のサルベージ作業、
もう終わりそうだと言っていたな」
沙夜「みんな飛びまわってがんばってるのよ?
あなたたちみたいに、寄り道はせずにね」
ユーリ「好きでうろうろしてるわけじゃねえよ」
ジュリ「あたしもさ。
とっとと片付けて、帰らねえとなァ!」
乙姫「戦いは避けられないようですね……」
たろすけ「よぉ~し、オイラも!」
乙姫「たろすけさん、あなたは御剣検事さんを
お守りしてください」
ミツルギ「助かる。私はただの検事だ。
暴力沙汰は避けたい」
ナルホド「ぼくも、ただの弁護士でいさせてくれよ……」
乙姫「では、御剣検事さんを城の奥へ送ります。
えい、やっ」
(ミツルギが転移する)
たろすけ「よっし!
御剣の兄ちゃんは、オイラが責任をもって守るよ!」
乙姫「では、みなさん……
申し訳ありませんが、後ほど」
レオン「ああ、あとで話を聞かせてくれ、乙姫さん」
真島「おもてなしの用意も、忘れんといてや!」
乙姫「うふふ……わかりました」
(たろすけと乙姫が転移する)
シルフィー「それでは、お後がよろしいようで。
私も失礼させていただきます!」
シャオユウ「待ってよ! 事件解決と事件発生の
両方を起こしといて、しれっと帰らないでってば!」
シルフィー「相殺してプラスマイナスゼロ、かと思われますが?」
シルフィー「とはいえ、お得意様のためですので、
こちらで待機させていただきます!」
シルフィー「では、生き残った方々と
商談を進めさせていただければ」
(シルフィーが店の中に入り、扉を閉める)
モリガン「責任を感じてるなら、
一緒に戦ってくれてもいいのにねえ」
小牟「ブロディアパンチとか、できるじゃろが……」
零児「まあいいさ。裁判は終わったんだ。
あとは……いつも通りだ!」
(勝利敗北条件表示、ステージ準備)
シャドー「今回は無様なところを見せた。
だが……うっ……!?」
うらら「シャドー!?」
シャドー「ぐっ……ブザマな……私の……姿……?
うう……う……」
うらら「シャドー! どうしたの!? シャドー!」
シャドー「……ま、また会うぞ……うらら……」
(シャドーが立ち去る)
うらら「踊り団のシャドー……今、私の名前を……?
謎は深まるばかりです!」
カムーズ「ハーッハッハッハッハ!
やったぜ! やってやったぜ!」
ワルキューレ「カムーズ! 黄金の種をどこへ!」
カムーズ「どこへだと!? わからねえのか!?
わからねえか! ワルキューレ!」
ワルキューレ「……マーベルランド、北の泉……!」
カムーズ「願いを叶える黄金の種……!
今度こそ、今度こそ、オレはッ!」
(カムーズが立ち去る)
ワルキューレ「……カムーズ!
マーベルランドへ行かなければ……!」
ジュリ「チッ、余計な傷を負っちまった!」
春麗「ジュリ! シャドルーが今やろうとしていること……
聞かせてもらうわ!」
ジュリ「ベガのことなんぞ知ったことか!
……あたしは、あたしのやりたいようにやるだけだ!」
(ハン・ジュリが立ち去る)
イングリッド「こりゃ、ベガに直接問いただすしかないのう」
涼「ああ、やることをやって……
俺たちの時代に戻ろう、イングリッドさん」
イングリッド「ふん、小僧が。
場数を踏んで、いい顔になってきたのう」
シグマ「VAVAにもザギにも困ったものよ。
私の言うことなど、聞きもせん」
ゼロ「その割には嬉しそうだな、シグマ」
シグマ「それくらいでなければ、私の部下はつとまらん。
……次はどこで会うかな? フハハハハハ!」
(シグマが立ち去る)
エックス「ずいぶん余裕があるな、シグマめ」
ゼロ「力を持てあましているようにも見えるな。
……厄介な相手だぞ。次の手も読めん」
エックス「今のシグマは、流れに身を任せている気がする。
どこかで何かを仕掛けてくるはずだ」
沙夜「なかなか面白かったんじゃない? ぼうや」
零児「ぼうやと呼ぶな。
さっきの話、聞かせてもらおう」
小牟「金の鎖……残ってるのはどこじゃ?」
沙夜「言うわけないでしょ?
今回は……馴れ合いはナシで、ね」
(沙夜が立ち去る)
小牟「ふむ、今回の『逢魔』は……
本気! と書いてマジじゃのう……」
零児「黄金の種は奪われ、金の鎖は最終段階……
手が回りきらんな」
殺女「もうじき……もうじきよ……。
大神一郎……」
大神「あやめさん!」
殺女「だが……我ら降魔の怨み……
そう簡単には……消えぬぞ」
さくら「これは降魔とあやめさん……どちらの意志なの?」
(殺女が飛び去る)
大神「その時が来たら……
あやめさん、俺が……あなたを……!」
(大扉が開いている。乙姫たちが出て来ていて、零児たちが乙姫たちの前に並んでいる)
乙姫「皆さん、お疲れ様でした」
零児「どうなることかと思ったが……なんとかなったな」
ユーリ「この龍宮城にはいつも
あんな物騒な連中ばっか来んのか?」
乙姫「いつも来てくれるのは、たろすけさんくらいです。
今回は特別多かったですね」
ダンテ「そりゃそうだろう。
アブない女だらけで嫌になったけどな」
パイ「男も、相当濃い連中が来てた気もするけどね」
秀真「今、話すべきはそこじゃない。
……黄金の種が奪われたしまったことだ」
乙姫「はい、困りましたね……。
ですが、簡単に大事には至らないと思います」
レオン「どういうことだ?
セキュリティーでもかかっているのか?」
乙姫「はい、以前も……この龍宮城から、
種が盗み出されたことがありまして……」
カズヤ「ほう。それで?」
乙姫「それ以来、黄金の種には封印を施してあるのです」
エリカ「つまり、カギがかけてあって
使えないってことですか?」
乙姫「はい。光の精霊、風の精霊、地の精霊、水の精霊が
封印を解かない限りは」
ワルキューレ「最初にカムーズと戦った時、手助けをしてくれた
精霊たち……! 彼らの力なのですね」
アクセル「ふう、とりあえずは、
すぐに悪事に使えるわけではないようだな」
ケン「少なくとも、時間稼ぎにはなるが……
次はどうする?」
ジューン「まずは浮上して、機神界を脱出するべきね。
フィオルン、あなたはどうするの?」
フィオルン「ここまで来て、一人だけ帰れないわ。
……黒い顔つきも倒さなきゃならないし」
乙姫「この世界を出るというのなら、
少しの間、この龍宮にとどまるのはいかがでしょう?」
フェリシア「え? どういうこと?
そりゃ遊びたいけど、そんな時間は……」
金色の鎖
乙姫「龍宮を囲んでいた金の鎖が消えたことで、
幽海に戻ることができそうなのです」
デミトリ「幽海か。ならば、すぐに魔界に抜けられるな」
仁「魔界……いいかもしれないな。
そこからなら、現実の世界にも戻れる」
リュウ「ああ、シャドルーの動きも知りたいところだな」
裏嶋「龍亀一號のパーツを取りに戻ることも可能ね。
メンテナンス用の」
フレン「乙姫様、幽海に戻るまで……
どれくらいの時間がかかるのですか?」
乙姫「空間を安定させるのに数時間……
といったところでしょうか」
乙姫「ですので、奥で休まれてはいかがでしょう?
龍宮を救ってくれたお礼もいたしませんと」
たろすけ「………………」
ヴァシュロン「師匠! それはおもてなしに
期待してもよろしいのでしょうかあっ!?」
真島「いつから師匠になったんや。
せやけど……いっひっひっひ!」
乙姫「無理にお呼び立てした御剣さんも、
ご一緒にどうぞ」
ミツルギ「う……うム。了承した」
乙姫「シルフィーさんも、空間が安定するまでは、
こちらにいらしてください」
シルフィー「……なかなかのやり手でございますね。
では、私も皆様をおもてなしいたしましょう!」
ハセヲ「アンタは売りつけるだけだろ」
クロム「しかし……本当におもてなし、
というやつがあるとはな」
小牟「デュフフ……女子向けもあるのかのう」
(乙姫たち全員が大扉内に入って行き、大扉が閉まる)