ブレイク「グガ……ギ……ギギ……」
（ブレイクが爆発）
ブラック・ハヤト「ぐはっ……うう……がはぁっ！」
モリガン「サイコパワーの感じが……消えたわね」
ジューン「ハヤト！ しっかりして！
気持ちを強く持って、戻ってきて！」
ブラック・ハヤト「ふざ……けるな！ この体は俺のものだ！
この自由は……誰にも渡さん！」
（ブラック・ハヤトが立ち去る）
キャプテン「ベガの呪縛からは逃れたようだが……
ビルシュタインが残したものは大きいな」
ジューン「ハヤト……」
ケン「うぐっ！ うおおお……！」
エステル「あ……うう……ベガ……様……」
ベガ「やられたか。
ふん、だらしのない奴らめ」
モリガン「ベガの力が弱まったようね。
二人は返してもらうわよ！」
ベガ「返してもらう？
サイコパワーを甘く見ないことだ」
（ベガの前にケンとエステルがいて、サイコパワーの洗礼を受ける）
ケン「うおああああっ！」
エステル「あっ……うああっ！」
ベガ「ククク……我がサイコパワーは無限だ！」
さくら「ケンさん、エステルさん！ なんてこと……！」
小牟「サイコパワーのちょい足し！？
そんなん反則じゃろ！ お約束ブレイカーよさんか！」
ナツ「マジやばくない！？ あんな妖気を大量に受けたら、
ケンもエステルも、体がもたない……！」
平八「……サイコパワーの流れを止めん限り、
正気に戻すことはできんか」
桐生「ベガを先に叩くのも手だが、間に合わねえか……！？」
（クリスたちが戻って来る）
リュウ「ケンッ！ エステル！」
アクセル「やっと追いついたぜ！ ベガ！」
イングリッド「リュウに……本物のアクセルの小僧か！
おぬしら、シャドルーを追ってたんじゃな！？」
クリス「ああ、シャドルーは『逢魔』の連中と行動していた。
戦闘になったんだが……」
アキラ「ケンが突っ込んじまったんだ。
乱戦で見失ったと思ったら……」
小牟「ご覧の有様じゃよ！
エステルまで巻き込まれちょるし！」
パイ「二人とも、ベガのサイコパワーで
操られているのよ！」
ハセヲ「なんだって……！？ 助けられんのかよ！？」
KOS-MOS「状況はよくありません。
サイコパワーの供給を断ち切れない状態です」
モリガン「しかも……エステルちゃんは、
ケンから溢れた力の影響を受けちゃってるのよ」
エステル「あうう……」
ケン「ぐう……うう……う……。
リュウウウ……！」
ケン「リュウ……俺と……戦え……！」
リュウ「なに……っ！？」
リュウ「ケン、しっかりしろ！
エステルもおまえの"気"にあてられている！」
ケン「リュウ……おまえだけが……いつも……
俺の……！」
エステル「ああっ……うあ……あ……！」
リュウ「ケン、目を覚ませ……！
俺はそんなおまえとは戦いたくない……！」
リュウ「目を覚ましてくれ、ケン！」
ベガ「ケンという男……よほどおまえに
置いていかれるのが恐かったようだ」
ベガ「このベガ様が少し力を与えただけで、
焦りを抑え切れなくなったわ！」
リュウ「…………！」
ベガ「さあ、今度は貴様の番だ」
ベガ「我がサイコパワーの洗礼で、黒き本性……
引き出してくれる！」
ケン「リュウ……！ 俺は……！」
リュウ「…………」
リュウ「……来い。今のおまえになら、負けない」
リュウ（師匠、あの技の禁を……今、解きます）
（リュウがケンに隣接する）
【戦闘】
ケン[竜巻旋風脚]ｖｓリュウ[真・昇竜拳]
（リュウはケンの飛び蹴りをよけてから竜巻旋風脚は全て防御する）
リュウ『師匠、今、俺に真なる龍の拳を！』
（リュウが真・昇竜拳を放つ）
（ケンとエステルへのサイコパワーが途切れる）
ケン「う……ぐああっ！」
エステル「うあ……うう……っ！」
ダンテ「今の技は……なんだ？
ベガから流れ込んでいた力が……消えた！？」
アティ「ええ、ケンさんから影響を受けていた……
エステルさんからも力が消えています！」
ベガ「ぬうっ、こ、この技は……！
我がサイコパワーの流れが断ち切れらた！？」
ベガ（こはれ調査資料にあった「無の拳」……！
"あの波動"に対抗するための力を……この小僧が？）
リュウ「ケン！ 俺だ、リュウだ！
しっかり、俺を見ろッ！」
ケン「リュウ……？ 俺……は……」
リュウ「エステル、君も無事だな？」
エステル「……う……ん」
エステル「……え？ お、おはようございます。
あれ？ わたし……どうして……」
うらら「やりました！ リュウさんがやりました！
すごくすごい技が決まりました！」
すがた「すばらしい技をありがとうッ！ リュウくんッ！」
リュウ「いや、ケンのおかげだ。
……かつて、同じように俺を救ってくれた」
リュウ「俺も、同じようにしただけさ。
師匠から教わった、あの技を」
ユーリ「よかったな、エステル。
アレを食らわずに元に戻れてよ」
エステル「た、助かりました……」
ベガ「フッ……面白い。
リュウよ、やはり貴様は面白いサンプルだ」
（リュウたちがベガの方を向くと、ベガが神機兵の間に下りてくる）
リュウ「ベガ……！」
ベガ「ケン・マスターズとはまた違う素材……。
貴様が使った"無"の力、いずれは邪魔になる」
ベガ「このベガの物となるか、消え失せるか……
選ばせてやろう」
ケン「……もう一つあるな、選択肢が」
リュウ「そうだな。その通りだ」
ベガ「ぬう……？」
リュウ「ベガ、おまえを倒す……！
それが、俺が選ぶ答えだ！」
（ステージ準備）
INFORMATION
・リュウ＆ケンは、複数攻撃技「双龍波動拳」を
習得しました
黒いフェイス「ぐおおっ！ こいつら……！
なんて力を持ってやがる！」
フィオルン「あの墓地で会った時とは違う！
たくさんの仲間と……私だって強くなってるんだから！」
黒いフェイス「認めねえ……！ 認めねえぞ、ダンバンの妹！
兄妹そろって、目障りなんだよッ！」
黒いフェイス「力だ……！ もっと力がいるっ！
クソッ！」
（黒いフェイスが立ち去る）
ゼロ「奴め、どこに行った？」
KOS-MOS「この大剣の渓谷から、降下したようです」
フィオルン「……倒さなきゃ。
またお兄ちゃんが狙われちゃう……！」
毒牛頭「いてえっ！ なんだなんだ！？
何が起こりやがった！」
ゼファー「ベガのサイコパワーで操られてたんだよ。
だらしねえぜ、ウシ野郎！」
毒牛頭「チッ、こいつはアネゴに報告せにゃ。
ベガの野郎……おぼえてやがれ！」
（毒牛頭が立ち去る）
ナルホド「敵も一枚岩というわけではなさそうですね」
真島「どいつもこいつも、
他の連中を出し抜くことばっかり考えとるのォ！」
ベガ「『逢魔』の鎖の秘密はつかみ損ねたが……まあいい。
この世界で手に入れた技術も役に立つ」
フィオルン「ベガ！ この世界で何をやっていたの！」
ベガ「サイコドライブ強化のための技術よ」
鳳凰鏡と紋章
ベガ「鳳凰の鏡、あの紋章……
そしてこれで、すべて揃った」
イングリッド「それが揃うと何だというんじゃ！
いい加減にしとかんと、しばき倒すぞ！」
涼「もう何度もやってるけどな。
こりない奴だぜ、ベガ！」
ベガ「返してほしくば、我が元まで来るがいい。
……できれば、だがな！ フハハハハハ！」
（ベガが転移する）
バージル「今までと違うな。
……何か目的を果たしたのか？」
カイト「金の鎖は守り切れたけど、
我が元に……って、どこのことなんだろう」
影丸「戻ったのやもしれぬ。
……我々の時代に」
（龍亀一號が渓谷から移動していて、周りに零児たちが集まっている）
フレン「一時はどうなるかと思いましたが……
無事でなによりです、エステリーゼ様。ケンさんも」
ケン「まったく……カッコ悪いところを見せちまったな」
エステル「ごめんなさい、フレン」
エステル「そして……ありがとうございました、リュウさん！」
リュウ「いや、無事でよかった。
これも師匠のおかげだ」
ルキナ「とりあえずの危機はしのげましたが……
状況はよくないですね……」
ジル「そうね。シャドルーと逢魔は確認できたけど……
まだ姿を見せていない組織があるはずよ」
カムーズ
ワルキューレ「カムーズは確実にいると思います。
……今回は現れませんでしたが」
KOS-MOS「現状の龍亀一號の状態では、
捜索活動は困難であると思われます」
ナナ「それどころか、この世界からも脱出できないよね。
……博士ー！ ねえ、博士ー！」
（龍亀一號から裏嶋が出てくる）
裏嶋「はいはい。龍亀一號の状況を伝えると、
動けはする……といったところよ。とりあえず」
裏嶋「……ただ、エンジンを修理するには
足りないのね。部品が」
緋花「まったく……何もかもついてないわね。
明るい材料はないのかしら？」
裏嶋「そうねえ……。
メインコンピュータは復旧したのよ。なんとか」
裏嶋「そうしたら、この世界の下の方に、
かなりのエネルギー反応があったの」
エリカ「エネルギー反応？
"下"っていうのは、どれくらい下なんですか？」
裏嶋「……多分、海底ね」
龍宮城
ワルキューレ「海底……まさか、龍宮城が！？
裏嶋さん、くわしい場所はわかりますか！？」
裏嶋「ここから機神側に進んで、その足元あたりね」
フィオルン「機神の……足元……」
フィオルン「あっ！ もしかしたら「落ちた腕」の近くかも！
そこなら、龍亀一號の部品を集められるわ！」
ジェミニ「落ちた……腕？ 機神のものだったりして？
きしんでる感じの。なんちて！」
フィオルン「なんちてじゃなくて、機神のものよ。
そこには、マシーナ……機神界人の隠れ里があるの」
裏嶋「機神界人って……敵じゃないの？ それって」
フィオルン「大丈夫！ その人たちは味方よ。
私も助けてもらったの」
零児「そいつは重畳。これは……決まったな。
博士、降りるくらいはできるのか？」
裏嶋「もたせてみせようかしら。ここは。
あたくしの龍亀一號、見くびらないことね」
リーンベル「ここにある金の鎖は置いていくしかないですね。
今の状態じゃ、何もできないし……」
裏嶋「……じっくりと調べるチャンスなんだけど、
仕方がないのね」
裏嶋「データは録れるだけ録ったから、
役に立つといいんだけど。いつか」
小牟「まあ何とかなるじゃろ。
今はごまかしごまかし、行くだけじゃ！」
うらら「了解！ では、みなさん乗り込んでください！
下へまいりま～す！」
（裏嶋たちが乗り込むと、飛行形態に変形した龍亀一號が機神界の方へ飛んでいく）