（甲板に裏嶋を含む皆が集まっている）
裏嶋「客船のエネルギー反応が急激に高まったから、
何事かと思ったら……そういうことだったのね」
さくら「身一つで消火活動することになるとは、
思いませんでした……」
キャプテン「だが、そのおかげでスペースシンフォニー号は
大きな損傷もなく回収できる。感謝するよ」
ジューン「キャプテン、コマンドーチームの方には
連絡しておいたわ。来てくれるそうよ」
うらら「操られていたモロ星人たちも、
元気いっぱいになって帰っていきました！」
裏嶋「じゃあ、事後処理は引き継ぎね。コマンドーチームに。
……それで？ この後はどうするのかしら」
零児「この空域にある次元の渦……
いや、"ゆらぎ"と言っていいだろう。そこだな」
フィオルン「巨神界に続いているんだよね……！」
ダンテ「フィオルンは帰るチャンスだが、
すでに色々と入り込んでるようだな」
アキラ「シャドルーは確実、そして金の鎖のことを考えれば、
逢魔もいるかもしれない」
龍宮城
ワルキューレ「龍宮城が本当に、フィオルンさんのいた世界に
移動したのかも確かめないと……」
クリス「そういうわけだ博士。
龍亀一號で、次元の渦に突入する」
裏嶋「まったく、忙しいこと。この船も無事だったことだし、
少しメンテしたいんだけど？」
飛竜「そんな時間はない。
俺たちをここに足止めすることが、敵の目的だ」
シエル「その空域には、
他にもワナが仕掛けられている可能性が……」
（スペースシンフォニー号に並走して『空中IN』が現れる）
みゆき「みなさーーん！ ハイジャックされた
豪華客船の奪還、お疲れ様でーす！」
みゆき「あ、消火器が今、大変オトクになっております！」
リーンベル「それはもう終わりました。
……って、これも敵のワナなの？」
イングリッド「みゆき！？
どうしておるんじゃ！ ここは未来じゃぞ！」
みゆき「シャドルー様のところへ出張しておりまして、
その帰りです！」
シルフィー
ナツ「アンタもアイツと同じ！？
敵相手に行商すんのやめろっつーの！」
みゆき「……お客様は神様ですから」
アティ「商人って人たちは本当に……」
裏嶋「節操というものがないのかしらね。最初から」
リュウ「いや、逆にシャドルーの情報を得るチャンスだ。
店に行こう」
カイト「う～ん、素直に教えてくれるかな？」
零児「大丈夫さ。
俺たちは、"お客様"なんだからな」
みゆき「はい、この先に次元の渦……
『森羅』風に言うと"ゆらぎ"がありまして！」
みゆき「その奥に、超巨大なロボットのような影が
見えました！」
フィオルン「やっぱり……間違いないのね！」
アキラ「喜びの凱旋……
というわけにはいかなそうだけどな」
フィオルン「しょうがないよ。そりゃ、ちょっとは
穏やかじゃない状態になってるかもしれないけど……」
小牟「ちょっとで済めばラクなんじゃがのう。
人生ラクあれば、苦もあるもんじゃ」
リーンベル「あ、みゆきさん。
他に何か気が付いたこととかあるかな？」
金色の鎖
みゆき「そうですね。金の鎖は見えましたけど……
見ていると、何本かは消えていきました」
ナツ「……こりゃいるね。『逢魔』も」
ゼファー「ふう、まったく……またメンドいことになりそうだ。
少しはゆっくりしたいね」
裏嶋「龍亀一號のゲームセンターに新作を
入れてあげるから、それで我慢なさい。しばらく」
みゆき「はい！ では『メタルホーク』と
『プロップサイクル』でよろしいですね？」
涼「おっ、渋いな……」
零児「娯楽用品ばっかり見てないで、
揃えるものはちゃんと揃えておけよ？」
エステル「お買い物が終わったら、新しい世界ですね！」
フィオルン「……待っててね、シュルク。お兄ちゃん……！」