裏嶋「なるほどね。お姫様を助けて、ベガと戦って……
買い物を楽しんでいたと。あの泥棒猫から」
裏嶋「服がいいの? そんなに服が?」
裏嶋「あたくしのも、かまいませんけど? ええ」
ナナ「あ、私のもいいよー!」
モリガン「あら、それなら私もいいわよ?」
ゼファー「張り合おうとすんなよ」
フェリシア「そんなよくわからない作りの服、どれもイヤだよ」
ルキナ(……これは……迷ってしまいますね)
さくら「そのあたりの論争はあとにした方が……。
今は確かめることが他にありますし」
零児「そうだな。
博士、今タルカロンのまわりはどうなってる?」
金色の鎖
裏嶋「ゴホン。……金の鎖が消えたのよね。さらりと」
沙夜とシース
アキラ「『逢魔』の連中か?
タルカロンの中では会わなかったが」
裏嶋「上空の「ゆらぎ」に入るのが見えたのね。小型機が」
空中戦艦バルログ
裏嶋「そのバルログっていう戦艦から来て、
戻っていったというのなら、つじつまは合うってことよ」
リュウ「そうなると……やはり行かなければならないな。
ベガをこれ以上、放ってはおけない」
シエル「この龍亀一號で、突入は可能なのでしょうか?」
裏嶋「モチのロンよ。
エンジンはあったまってるし、すぐにでも」
ユーリ「もう行くのか?
なら、オレたちも一緒に行くぜ」
ケン「いいのかよ、自分の世界から出ちまって。
戻ってこられるか、わからないぜ?」
ユーリ「よその世界に行くのなら、だいぶ慣れっこだ。
それに、あんたらへの借りもあるしな」
フレン「ああ。僕たちだけではエステリーゼ様を無事に
お救いすることはできなかったはずだからね」
エステル「わたしも連れていってください。
冒険の中でちゃんとお返しをしたいんです!」
ハセヲ「そんなワクワクの冒険じゃねえぞ。
……まったく、お姫様ってやつはよ」
小牟「まあ姫っちゅうのは、ちょい変わり者で
バトルもできるのがお約束じゃからの」
裏嶋「話は済んだ? 上空の「ゆらぎ」が
いつまで安定してるかわからないんだけど?」
クロム「わかった、行こう。
……改めてよろしく頼む、ユーリ」
ユーリ「ああ、お互いお転婆姫様のお守り同士、
よろしく頼むわ」
ダンテ「前はこんな感じで魔界へ行ったな。
……今はどうなってる? 博士」
裏嶋「次元の壁は抜けたわ。無事に。
もうテルカ・リュミレースからは出てるのね」
裏嶋「ええと、周囲の待機成分は……
地球と変わらないようよ」
うらら「どの世界かはわかるのでしょうか?
時代などもわかれば、レポートしやすくなります!」
裏嶋「そこまでは。ただ……前方に高エネルギー反応。
高熱源体が浮かんでるようね」
キャプテン「バルログかな?
熱源はブースターだと思うが……」
フィオルン「モニターは出る? 博士」
裏嶋「はいはい。あわてずとも」
ジェミニ「あ、見えた! ほんとに戦艦だ!
武装飛行船エイハブみたい!」
飛竜「間違いない。……バルログだ」
アティ「なんて巨大な戦艦……。
この龍亀一號もかなりの大きさだと思うけど……」
パイ「ええ、その比じゃないわね」
涼「この車にある施設を考えると……
あっちは中にサッカー場くらいはありそうだな」
カイト「この車両に遊ぶ場所が多すぎるだけで、
戦艦にそんな物ないと思うけど……」
ナツ「それにしても……あんなでっかい鉄の船が
浮くとかさ、妖術かなんか?」
小牟「恐らくは神秘の科学と、無限のエネルギーじゃ。
で? どう乗り込むのかの?」
飛竜「後方の噴射口の付け根に、
内部に続くハッチかあったはずだ」
ワルキューレ「では、後ろから追いかける形になりますね。
……追いつけるのでしょうか?」
裏嶋「日本の科学技術をみくびってもらっては困るのね。
それに秘密機能もあるし。当然!」
零児「少し嫌な予感がするが……
博士、後方から接近してくれ」
裏嶋「ラジャー了解よ。零児くん」
(バルログの後方から龍亀一號が追いかけるが、しばらく追いかけると相対速度が止まる)
シャオユウ「あれ? もう少しだと思ったら……
博士、どうしたの? もう一息でしょ?」
裏嶋「バルログが速度を上げたようね。
それに、エンジンの近くで乱れてるのね。気流が」
影丸「今一歩。どうにかならぬのか?」
裏嶋「エンジンの出力限界を解除するコードがあるの。
こんなこともあろうかと」
小牟「おおう、みんな大好きリミッター解除!
そんなんあるなら、やっちゃれい!」
バージル「……機体はもつんだろうな?」
裏嶋「そんなヤワではありませんのよ。
この龍亀一號は」
裏嶋「ただ……簡単に解除できないように、
プロテクトがかかってるのよね」
桐生「なんでもいい、できるならやってくれ。
このままじゃ動きようがねえ」
裏嶋「ラジャーよ。
それじゃ……そうね、エックスくんはいるかしら?」
エックス「博士? 俺になにか?」
裏嶋「エンジンのリミッター解除に、音声入力が必要なの。
協力してちょうだい。早急に」
アリサ「神機、解放!」
アリサ「……みたいなことを言えばいいってことでしょうか?」
裏嶋「そういうこと。じゃ、エックスくん。
認識コードは『緊急・加速装置』よ」
裏嶋「さあ、叫ぶのよ。声高らかに!
音声を認識して、緊急用ブースターが点火されるから」
エックス「りょ、了解!」
エックス「緊急・加速装置っ!」
(龍亀一號のブースターが一瞬点火する)
裏嶋「あと一息ね、ほんとに」
裏嶋「……この流れだと、あの子に頼むしかないようね」
裏嶋「零児くん! 零児くん、いる!?」
零児「博士、どうしたんだ?
エックスたちが首をひねっていたが?」
裏嶋「音声認識コードでブースターの出力がアップするのよ。
だから、いっちょ叫んでちょうだい」
零児「なんでいちいち音声入力にしてるんだ」
裏嶋「『緊急・加速装置』よ。ほら、早く。
ハリー! ハリー!」
零児「まったく……」
零児「緊急! 加速装置ッ!」
(龍亀一號のブースターの出力が上がり、バルログの後部に不時着する。
龍亀一號は中央と後部から煙を吐いている)
エリカ「やったあ! ギリギリ届きましたよ!」
秀真「ああ、降りて侵入するぞ」
(飛竜たちが龍亀一號から下りてくる)
ヴァシュロン「うおっと、すげえ風だ。
みんな、吹っ飛ばされるなよ?」
仁「飛竜、ハッチというのはどこだ?」
飛竜「すぐにわかる。
……連中が出てくる場所がそうだ」
リーンベル「え? 連中……?」
(左側のハッチから東風とソロが出現し、ブレンダとキャロルが何人が出てくる)
東風「ストライダー……!?
「奴」かと思えば……こんな所にまで!」
飛竜「……この艦は落とす」
大神「た、単刀直入だな。
もっと確認すべきことがあるんじゃないかい?」
ベガ
ワルキューレ「そうですね。
あの魔人……ベガは戻って来ているのですか?」
東風「……私はあの男のお守りではない。
知ったことか」
バージル「……最初に「奴」と言ったのは誰のことだ?」
ナルホド「ベガではない、というのは証言からも明らかです。
そうなると……」
沙夜とシース
モリガン「『逢魔』の誰か……って可能性があるわね」
零児「ああ、博士が言ってた小型機というやつが、
このバルログから発進したものならな」
東風(『逢魔』……ここに戻らず、どこへ行った?
こういう時に限って姿を消すとは……)
真島「誰でもええわ。
そいつらがおらんっちゅうことは、チャンスやで?」
仁「ああ、ここは連中の移動拠点だ。
潰せば、戦力をかなり削れるはずだ」
東風「好き勝手なことを……! その程度の人数と、
武装もない輸送機で何をするつもりだ!」
飛竜「内側から食い破る。……そこをどけ」
東風「ならば、ますます進ませるわけにはいかんな!
おい、あいつらを出せ!」
(中央にアラガミが複数出現する)
フレン「アラガミ……!
やはり、ここで培養されていたのか」
シエル「感応種まで……。
これは非常事態ですね」
東風「開発ドックでは、他にも色々と進んでいる。
邪魔はさせない」
ゼファー「勝手にヨソの時代の怪物を持って来ておいて、
えらそうに言ってんなよ」
平八「ふん、余計な連中が戻って来る前に、
この艦を制圧してしまえば良かろう」
東風「なめるな。できるものなら、やってみろ……!」
(東風が中央の砲塔の近くへ移動する)
東風「ソロ、指揮はまかせる。
アラガミども、うまく使え」
ソロ「……承知した」
東風(……時間を稼ぐ必要があるか。
「奴ら」の調整が終わるまでは)
(勝利敗北条件表示、ステージ準備)
INFORMATION
・敵ユニット「アバドン」は、
出現後、5ターンで逃げ出してしまいます
東風「ちっ、予想よりもこちらの戦力消耗が早い……!」
春麗「見通しが甘かったようね、東風。
こっちにはアラガミの専門家がいるのよ?」
ナナ「そのとーり!
外の世界に持ち出されちゃ困るもんね!」
東風「ふん、だからどうした。
……バルログの戦力がこれだけだと思うのか?」
(中央に神機兵、タイラントT-002、メットールD2などが出現する)
零児「さすがは敵の移動拠点といったところか。
色々と出てくるな」
エックス「レプリロイド……!
シグマの部下たちか」
アリサ「神機兵まで! 以前奪われた神機兵は……
ここに運び込まれていたんですね」
レオン「それにタイラントか」
レオン「確かにB.O.W.初期の傑作だが……
こんな古いものを量産しなくても良かろうに」
アクセル「しかし、本当に空飛ぶ武器庫だな。
ここにシャドルーや逢魔が加わったら……」
フィオルン「とんだ悪の移動要塞の完成だよ!
放ってなんておけない!」
ヴァシュロン「それじゃ、こっち方面の専門家たち……頼んだぜ!」
ゼロ「了解だ。レプリロイドの相手ならば、慣れている」
ジル「B.O.W.にもね。……さあ、始めましょう。
私たちの目的を忘れないで」
せがた「片っ端から放り投げて、中に入るのだ!」
クロム「ああ、まるで竜の背の上で戦っているようだ。
落ち着かん」
飛竜「………………」
東風(飛竜たちの意識は、だいぶ前方に向いている。
……そろそろか)
(マルドゥークが爆発)
アリサ「感応種まで生物兵器として利用するなんて……」
フェリシア「特別なやつなの? 群れのボス?」
シエル「そう言ってもいいかもしれません。
アラガミを統率する能力を持っています」
平八「生物兵器を本格的に運用するつもりか。
興味深いが、奴らが使うのは気に入らんな」
(ヴァジュラが爆発)
ナナ「よしっ、大物撃破ぁっ!」
シエル「やりましたね! でも、このクラスのアラガミが
この艦にどれくらいいるのか……」
アリサ「第二波が来る前に、
開発ドックを破壊しなければなりませんね」
(左後方に黒鋼α、ベクターが出現する)
リュウ「むっ! またロボットか?」
ジューン「あれは……ベクター!
第四帝国の遺産もここに運び込まれている!?」
東風「フッ、ようやく調整が終わったか」
パイ「調整ってなによ?
人間に見える奴も混ざってるけど」
黒鋼α「………………」
(黒鋼αの右側にブラック・ハヤトが転移出現する)
ブラック・ハヤト「フフフフ……自由がこんなに素晴らしいものとは……!」
ジューン「ハヤト……!? やっぱり……ハヤトね!」
ユーリ「知り合いか?
悪ぃが、どうにも悪人ヅラに見えるんだがな」
キャプテン「……神崎ハヤト。ジューンと同じ、
「スターグラディエイター」のメンバーだよ」
大神「ということは……味方か?
とてもそうは見えないが……」
ブラック・ハヤト「クク……フフフフフ……」
ダンテ「以前会った時から、様子がおかしいのさ。
……何かに操られているようだがな」
ブラック・ハヤト「操られている……?
俺は俺自身だ! クズどもが、くだらんことを!」
イングリッド「フム、前よりも調子がよさそうじゃな。
ノリノリではないか」
ジューン「もしかして……エステル姫みたいに、
ベガに操られて……?」
AIDA<Anna>
ハセヲ「いや、奴はその前からAIDA……
ウィルスに冒されてたはずだぜ?」
カイト「その様子がないってことは、AIDAは除去された?」
東風「……ハヤト、調整が終わったか。
ならば、働いてもらおう」
ブラック・ハヤト「俺に指図をするな……!
俺は、俺のやりたいようにやる!」
東風「今のおまえが安定して"おまえでいられる"理由、
忘れたわけではあるまいな……!」
東風「そんな口を利いて、また"ああなった"ら……
どんな顔で我々に頼むつもりだ?」
ブラック・ハヤト「………………」
東風「わかったら、おまえの目の前にある輸送機……
ストライダーたちが乗って来た、そいつを落とせ」
東風「奴らから、まず足を奪う。
そうすれば、我々を追うことも難しくなる」
ブラック・ハヤト「……いいだろう。
今は貴様らの言うことを聞いてやる……!」
ブラック・ハヤト(だが、この体が完全に
俺のものになった時は……クク)
うらら「フオンな気配がぎゅんぎゅんしますが、
ミスターカンザキはスナオに従うようです!」
ジューン「そんな……ハヤト……!」
エステル「ジューンさん、あきらめちゃ駄目です!
きっと……きっと助ける方法があります!」
さくら「その通りです!
でも、今やるべきことは他にあります」
桐生「ああ、車両を守ることだな。
壊されでもしたら、身動きが取れなくなるぞ」
零児「博士、一時離脱できるか?」
小牟「ぬしの龍亀が、ぬしの車両が狙われてるぞ!」
裏嶋「さっきの緊急加速装置の連続で、
オーバーヒート中なのね。そう言われても」
カズヤ「なんだと? ……復旧にどれくらいかかる?」
裏嶋「あと数分ってところ。
なんとかもたせて、御曹司。よろしく」
涼「簡単に言ってくれるな。
仕方ない、なんとか敵を近づけないように……」
KOS-MOS「後方から、高速熱源体接近。
接触します」
裏嶋「……はい?」
シャオユウ「接触するって……えっ! KOS-MOS!?」
(ステルス戦闘機の上に強化忍に囲まれた緋花が乗っていて、
飛行してきたステルス戦闘機が龍亀一號にぶつかり、
龍亀一號とステルス戦闘機が落ちる。後方端に緋花が着地後、強化忍が現われる)
マヨイ「う、うそぉっ! 落ちたっ!?」
ジェミニ「おーまいがっ!!! ド、ドクター!」
クリス「今ぶつかってきたのは……ステルス戦闘機!?
上に人が乗っていたのか!?」
緋花「ふう……やっと止まったわ。
ついてたわね」
フェリシア「ついてないよ! アンラッキーだよ!
どうしてくれるのよっ!」
エリカ「何が起きたんですか!?
乗っていたのは全部ニンジャさん!?」
ナツ「アレ? 緋花……? 緋花の姉さんじゃん!」
緋花「あんたは……確かナツ? それに……」
秀真「緋花、どうしてここに?」
緋花「……あなたまで?
これはどういうこと? ここはどこなのかしら?」
小牟「また忍者!? 少しはバランス考えんか!
どんだけクリティカルヒット狙いじゃ!」
アキラ「待てよ、小牟。そんなことより、
緋花がここにいる理由の方が重要だ」
アティ「彼女がここにいる理由……?
どういうことでしょう?」
影丸「緋花は、我々の時代よりも、先の時間……
未来から来たクノイチだ」
デミトリ「そのような者が、どうしてここに来た?」
緋花「あたしは仕事中に、この空域にまぎれ込んだだけ。
……突然開いた"ゆらぎ"を通ってね」
せがた「戦う場所を選ばないとは、
さすがはクノイチだな、緋花君!」
緋花「せがた、あなたもいたのね。
……そういう忍務もあるのよ」
緋花「そして、ステルス機が制御不能……
いえ、誘導されたのは、アイツのせいね」
リーンベル「アイツ? 心当たりがあるんですか?」
黒鋼α「………………」
緋花「黒鋼(くろはがね)……
中臣(なかとみ)財閥のサイバネティック兵器よ」
緋花「朧一族の当主が持っていた妖刀……
「悪食」回収の障害となるサイボーグ」
緋花「そして、それを始末するのがあたしの忍務」
秀真「悪食の……回収?
緋花、どういう意味だ?」
緋花「……知らない方がいいわ。今はね。
それに、そんなことをしているヒマもなさそうだし」
東風「くっ……どうやら連中の仲間のようだな」
東風「だが、図らずも輸送機の排除はできた。
……あとは残った者たちの始末をつけるだけだ」
東風「ハヤト、わかっているな?」
ブラック・ハヤト「……言われるまでもない」
(東風が右後方に下りてくる)
東風「運がなかったな、ストライダー。
これで退路はない!」
飛竜「………………」
緋花「本当、ついてないわね」
ケン「他人事みたいに言うなよ。
おまえの乗って来た飛行機がぶつかったからだぞ?」
緋花「ステルス機は制御不能に陥っていたのよ。
あたしのせいじゃないわ」
緋花「でも、所詮は言い訳ね。
協力させてもらうわ」
ルキナ「素敵な鎧ですけど……信用してもよいのでしょうか?」
秀真「彼女はShinobi機関のエージェントだ。
……俺たちと時代は少し異なるが」
小牟「Shinobi機関……
もっとちゃんとしたカッコした方がええんちゃうか?」
アリサ「森羅も人のことは言えないと思いますけど、
ともかく、よろしくお願いします、緋花さん」
緋花「よろしく。それじゃ、始めましょうか」
緋花(時と場所を越えてたどり着いた先に……
黒鋼と悪食……何が起きているのかしら)
緋花(やっぱり……ついてないわ)
(ステージ準備)
黒鋼α「…………アク……ジ…………」
秀真「……む?」
緋花「……あきらめなさい、お人形さん」
(黒鋼αが爆発)
緋花「とりあえず、忍務のひとつは片付いたわね」
秀真「緋花、奴は未来のなんだ?
……俺と、関わりがあるのか?」
緋花「……言わないでおくわ。
あなたの時代の歴史が変わってしまうかもしれない」
緋花「それとも……自分の未来を他人から聞きたい?」
秀真「…………」
秀真「やめておく。自分の未来は自分で決める。
……それがどんなものであってもな」
緋花「それがいいと思うわ。
……朧一族のご当主様」
ソロ「損傷大……戦闘の続行は困難。
……離脱する」
(ソロが立ち去る)
カイト「追いかけたいけど……ここじゃ身動きが取れないな」
影丸「焦るな。我々の目的……忘れるなかれ」
飛竜「戦艦に潜入することだ」
ブラック・ハヤト「グ……グオォォッ! あ、頭が……!
まだ、抵抗するか! この体は……俺のッ!」
ジューン「ハヤト! いい加減に目を覚まして!
あなたは利用されてるのよ!」
ブラック・ハヤト「だ、黙れ、女!
俺は俺だ……! この体は俺のものだ!」
KOS-MOS「二つの人格が干渉し合っているようです。
調整不足だと思われます」
フィオルン「だったら、付け入るスキがあるよ、ジューンさん!」
ジューン「そうね……! さあ、ハヤト!」
ブラック・ハヤト「グアアアッ! 寄るな、女ァ!」
(ブラック・ハヤトが立ち去る)
ジューン「ハヤト、まだ……
あなたを取り戻すチャンスはあるわよね……」
東風「くっ、今は離脱するしかないか……!」
飛竜「……逃がさん」
東風「まだ斬られるわけにはいかない。
……もう少しなのだからな!」
(東風が立ち去る)
キャプテン「バルログによる侵攻、兵器開発……
それよりも重要なことがあるのか?」
飛竜「………………」
(右側のハッチの周りに飛竜たちが集まっている)
エリカ「このハッチから忍び込むんですか? 飛竜さん」
飛竜「……ああ、ここから機関室に抜けられる。
その先が開発ドックだ。いくぞ」
カイト「ちょっと待って! 博士が心配で……。
連絡は取れないのかな?」
小牟のスマホ
小牟「電話してみるかの。
おーい、裏嶋! 生きとるか!」
裏嶋「こちら裏嶋。生きてるのよ。一応。
急にぶつけられたけど、なんなの?」
うらら「すごい勢いで墜落していましたが、
どうやら無事だったモヨウです!」
シエル「お怪我はありませんか? 車体も大丈夫でしょうか?」
裏嶋「そのあたりは大丈夫。
コクピット全体を満たすエアバッグとかあるから」
涼「どんな状態になるんだ? それ」
裏嶋「それにしても許されないことよ。
犯人を見つけたら叩き込んでやるから。おしおき室に」
緋花「………………」
影丸「そのような施設もあるとは、侮りがたし……!」
秀真「犯人は……不明だ。
それより、龍亀一號の状態はどうだ?」
裏嶋「飛んでるのよね。修理しつつ。
その戦艦の5、600メートルほど下よ」
ダンテ「上がってこられるか?」
裏嶋「なんとも。
出力が安定して上がらないのよね。今のところ」
アリサ「状況、了解しました。私たちはこれから
戦艦内部に侵入して、動力室を破壊します」
ジル「もしこの艦に脱出艇の類がなかったら、
龍亀一號を使うしかないわ。頼んだわよ?」
裏嶋「一応、もう一つ手があるのよ。
そっちには手をまわしておくから。電話で」
カズヤ「なに? 電話だと……?」
飛竜「いつまで話している。
敵の態勢が整う前に仕掛けるぞ」
フレン「ああ、そうした方がいい。
敵の防衛隊が出てくると厄介だ」
零児「よし、飛竜。道案内を頼む」
(飛竜を先頭に皆が内部に入っていく)
飛竜「ここが開発ドックだ」
大神「なるほど、戦闘機やら、武器やら……
色々置いてあるな」
クリス「B.O.W.などの調整も、この奥でやっているようだ。
破壊してしまいたいが……」
ジューン「プラズマ爆弾でもあればいいんだけど、
誰か持って来てない?」
爆弾
せがた「これを使えっ!」
エリカ「あれ? どこかで見たことがあるような……。
どうして持ってるんですか? せがたさん」
せがた「うむっ! 爆発と言えばこれだッ!
敵の施設を爆破せよ!」
ジェミニ「イエッサー!
ありがたく使わせてもらうよ!」
小牟「ほれほれ、赤いバッテンを引いてやるから、
ちゃんとそこに仕掛けるんじゃぞ?」
飛竜「いくつか仕掛けたら、先へ進むぞ。
中央動力室が近い」
さくら「そろそろ警備の兵隊が集まってくるころです。
飛竜さん、ここはまかせて先に行ってください!」
バージル「この場所が……目的地か?」
飛竜「そうだ。中央動力室の炉心部。
ここを破壊できれば……」
キャプテン「バルログを落とせるかまではわからないが、
少なくとも活動は停止させられる、か」
爆弾
シエル「では、破壊工作を行います。
目的は炉心部の破壊、ですね」
零児「ああ、終わったら、すぐに尾部外殻に戻るぞ。
タイミングが合えば、博士が来ているはずだ」
金色の鎖
???(ガリジャーノン)「ほほぉ~う。
それで君たちが、黄金の鎖を排除する、と?」
沙夜「その通りよ、カーディナル・ガリジャーノン様。
ご迷惑をかけちゃって、ごめんしてね?」
シース「オゥ、ミスター。そんなコンナで、
アトリエでヒトシゴトさせてほしいのデース!」
ガリジャーノン「それはかまわんが……この時期、森には
美の妖精がおるかもしれなくてな。少々危険なのだ」
沙夜「あん、私たちも危険な女狐と女兎かもしれなくてよ?」
シース「メウサギは聞きなれないコトバネ~」
ガリジャーノン「このバーゼルを荒らすつもりなら……
カーディナルとして、見過ごすわけにはゆかぬが?」
沙夜「とんでもない。
私たちが、そんな悪いオンナに見えて?」
シース「『逢魔』のガールズは、みんなイイオンナなのネ~」
シース「トコロで……ホワッツ、カーディナル?」
沙夜「前にPMFのコたちから聞いたことがあるわ。
たしか……この国の宗教指導者……かしら?」
ガリジャーノン「定義づけるなら、そのようなものだ。
私は美を愛し、芸術に生きるただの男のつもりだが」
沙夜「指導者であると同時に、行政責任も負う……
それがカーディナルたちよ」
シース「ワォ、ビッグボスじゃあーりまセンか!」
ガリジャーノン「カーディナルには、私以上の働き者が何人もいる」
ガリジャーノン「額縁(がくぶち)の外のことは、
ふさわしい能力を持つ者たちにまかせておけばよい」
沙夜「今回の件は、額縁の中のことよ? カーディナル様。
あなたのアトリエの件、よろしくしてね」
ガリジャーノン「……よかろう。君たちの素性は問わぬ。
邪魔もせぬことを約束しよう」
金色の鎖
ガリジャーノン「我がアトリエと、スクエア・ガーデンに現れた
黄金の鎖を排除してくれるのならばな」
シース「ガッテンなのデース! オマカセ!」
ガリジャーノン「……先日、鎖の調査を依頼したPMFの者たちが
行方不明になっておる」
ガリジャーノン「気を付けることだ。
あれが何かわからぬ以上、責任は持てん」
沙夜「あん、お気になさらず。
私たちはその道のプロフェッショナルだから」
沙夜「それに……」
ガリジャーノン「む……?」
沙夜「そのPMFのコたちなら……
もしかしたら"上"に来てるかもしれないし、ね」
(右側の後部に飛竜たちが集まっている)
ゼファー「動力炉に爆弾を仕掛けたのはいいけどさ、
これからどうすんだよ?」
龍亀一號
ヴァシュロン「龍亀一號……見当たらねえな」
リーンベル「博士は今どこにいるのかな?」
零児「小牟、電話だ」
小牟のスマホ
小牟「もしもし~? 今、どのへん?」
裏嶋「もしもし。あんまり変わってないのよね。さっきと。
追いかけるのが精一杯ってとこ」
ケン「おいおい、博士! そりゃ困るぜ!
もう爆破を待つだけなんだぜ? こっちは」
裏嶋「そう言われても、無理なものは無理。残念ながら。
修理に必要なパーツが足りないのね」
裏嶋「もう、ちゃんと確認して爆弾仕掛けないから。
せっかちちゃんね」
ユーリ「そっちはのんきすぎんだろ。
ってか、爆発まであとどれくらいだ?」
KOS-MOS「5秒です」
アリサ「えっ!? ちょっと!」
(あちこちが爆発し爆煙が上がる)
ナナ「始まったよ! ……どうするの?」
裏嶋「手を回しておくって言ったでしょ? さっき。
あたくしの代わりが到着するはずよ」
フェリシア「代わり? そんなのいるの?」
シルフィー
ジューン「シルフィーじゃないでしょうね?
その辺に店が現れるパターンでしょ、これ」
???「それは違います!
そんないかがわしい店ではありません!」
パイ「な、なに? スピーカー!?」
リーンベル「あれを見て! あれは……!」
(後方の上空から空中INが下りてくる)
みゆき「ご無沙汰しております!
こちら、皆様の健康優良店、空中INでこざいます!」
パイ「お店って!?
た、たしかに大きくINって書いてあるけど……」
イングリッド「時々世話になっている空中店舗じゃ。
なるほど、あ奴め、考えおったな」
裏嶋
みゆき「はい、裏嶋様よりご連絡を受けまして、
ただいま到着いたしました!」
クロム「ふう……。相変わらず、異界の商人たちには
度肝を抜かれるな」
エステル「でも、おかげで助かりそうです!」
小牟「みゆき! ぬしはわしらの天使じゃ!
とっとと降りて、拾ってくれい!」
みゆき「それがですね……
先程から、その戦艦の速度が上がっておりまして」
エックス「なんだって?
まさか……動力室を破壊した影響が?」
みゆき「追いかけるのが精一杯な上に、
気流が非常に乱れていて、着艦できません!」
アキラ「なんてこった……!
無理にでも降りられないのか!?」
みゆき「こちら飛行船ですので、風の影響を受けやすいんです!
この速度が出ているだけでも、すごいんですから!」
大神「今でもギリギリってことか。
くっ、何か方法はないのか!?」
飛竜「………………」
飛竜「……方法はある」
ハセヲ「なんだよ、生身で空でも飛ぼうってのか?
飛竜さんよ」
飛竜「……そうだ」
さくら「そうだ……って、え!?
何か方法があるんですか?」
飛竜「こいつを使う」
ゼロ「これは……飛行艇用のカタパルトだな」
ジル「まさか、ここから飛行船まで飛べってこと?
冗談でしょ?」
飛竜「……冗談、だと?」
レオン「こいつは……ジョークを言う奴の目じゃねえな」
シャオユウ「無茶苦茶だよ! なんとか言ってよ、みんな!」
平八「ふん、面白いではないか」
フェリシア「あ~、これか~……」
ワルキューレ「はい、仕方ありませんね……」
リュウ「まあ、俺たちには
空中竜巻旋風脚があるからな」
デミトリ「ガタガタ言わず、さっさと飛べ」
小牟「小牟、トんじゃう!」
シャオユウ「あれっ!? あんまり驚いてない人たちがいる!
どういうこと? 仁?」
仁「……一度やれば慣れる」
春麗「しかも、今回は吸い込んでもらえるんでしょ?
ね、みゆきちゃん」
みゆき「大丈夫です! ぐいぐい吸引します!」
キャプテン「そうなると、難度はだいぶ低くなるね。
初めてのメンバーでも大丈夫そうだ」
アティ「初めての人って……
こんなことする機会あります!?」
飛竜「……先に行く。続け」
(飛竜がカタパルトを使って空中INに飛び込む)
アクセル「あの野郎、本当にやりやがった!」
ナツ「ちょっと待ってよ、飛竜! マジ、しょうがないなあ!
アタシも行くよ!」
秀真「……やむを得んか。
緋花、俺たちも行くぞ」
緋花「仕方ないわね」
(秀真、緋花、ナツが空中INに飛び込む)
ジェミニ「アンビリーバボー! 行ったー!」
モリガン「うふふ……。それじゃ、私も行こうかしら。
早くしないと、この艦、落ちるわよ?」
リュウ「ああ、みんな急ぐんだ! 続いてくれ!」
(リュウとモリガンが空中INに飛び込む)
真島「なんや、オモロそォに見えてきよったで!
桐生ちゃん、いっちょやるかいな?」
桐生「フッ……言うと思ってたよ、真島の兄さん。
俺は構わねえぜ」
真島「ほな、成歩堂のセンセ!
あと助手の嬢チャンも行くで!」
ナルホド「えええっ!? なんでぼくたちまで!」
フィオルン「遅かれ早かれ、全員行くんだから。
それに、もう何人も行ってるんだから平気だって!」
マヨイ「忍者に、羽の生えた人に、竜巻旋風脚の人でしょ!
あたしたち、一般人だよ!?」
桐生「腹ぁ、くくりな。
法廷だと思えばいいさ、弁護士先生」
ナルホド「く、空中法廷なんて聞いたことありませんよ!」
(ナルホド、桐生、真島、マヨイが空中INに飛び込む)
アキラ「さすが伝説の極道と現役の極道。
度胸があるな」
ナナ「なんかもう、逆に面白くなってきた!
次は誰ー?」
ルキナ「あの、お父様……私……」
クロム「……やりたいのか? ルキナ」
ルキナ「はいっ!」
エステル「わ、わたしも……!」
フレン「無茶しないでください、エステリーゼ様!
私かユーリが抱えますから、それで……」
ユーリ「無駄だぜ、フレン。エステルのやつ、どうも前から
異世界の姫さんに対抗意識燃やしてるみたいだからな」
ルキナ「じゃあ行きましょう! お父様、エステルさん!」
(ルキナ、エステル、クロムが空中INに飛び込む)
ケン「一般人からお姫様まで、失敗はなし。
こいつは問題なくいけそうだな」
クリス「さっきから、船体の振動が強くなっている。
……早いところ乗り移った方がよさそうだ」
零児「方法がこれしかないなら、またやるしかない。
覚悟を決めるぞ……!」
みゆき「いらっしゃいませ! 空中INへようこそ!」
ハセヲ「まったく、助かったぜ、姉ちゃん」
みゆき「いえいえ、みなさん、お疲れ様でした!」
うらら「すごい勢いで吸引されたおかげで、
全員カンペキに救出されましたー!」
イングリッド「その勢いで、スカート組はみんなエラいことに
なっておったがのう」
アティ「そ、それはいいじゃないですか……」
ヴァシュロン「んん~~! なかなか絶景だったねぇ~~!」
ゼファー「……そのために、最後に跳んだのかよ」
ナツ「サイアク」
ワルキューレ「ヴァシュロンさんにはあとでお説教をするとして……
バルログはどうしました?」
みゆき「先程、爆発を確認しました。
危なかったですね!」
マヨイ「飛び移るのも危なかったよ……」
エックス「ともかくこれで、敵の戦力を削れたはずだ。
あとは脱出した者たちと……」
涼「姿を見せなかった、シャドルーと逢魔か」
裏嶋「この下よ。多分」
零児「博士、無事だったか。こいつは重畳だ」
裏嶋「まあ、なんとかね。
みゆきさん、修理をお願いしてもいいかしら?」
みゆき「毎度ありがとうございます!
ご一緒に水中モーターもいかがですか?」
裏嶋「修理だけでいいのよ。今は。
そういうのは零児くんたちに売り込みなさい?」
みゆき「わかりました!」
春麗「博士、今言ってた"ベガや逢魔がこの下"って
いうのはどういうこと?」
金色の鎖
裏嶋「高度が下がった時に見えたのよ。
……金の鎖が。雲間から」
ダンテ「なるほどな。
奴ら、タルカロンで鎖を回収したあと……」
仁「バルログに戻らずに、降下したということか」
東風
アクセル「そうなると、脱出した東風たちが
合流する可能性も高いな」
ゼロ「俺たちも降りるべきだ。
ここがどの世界の上空なのか、調べる必要もある」
裏嶋「了解よ。
修理が済み次第、降下しましょうか。ただちに」
みゆき「では、修理の間、お買い物をどうぞ!
ご一緒にご休憩もいかがですか?」