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街頭の闘士たち ~ 第17話 ~

〔戦域:贖罪の街 教会跡地〕

(全体に金色の鎖がある。教会跡の上にベガがいて、中央の台の上にアリサがいる)

アリサ「あなたは何者ですか!  ここは危険です! 避難してください!」
ベガ「………………」
アリサ(あの軍服……どこかの国の軍隊?  そんな情報は聞いてないけど……)
アリサ「ここはフェンリル極東支部の作戦区域です!  まわりの金の鎖も、正体不明なんです!」
アリサ「鎖の除去のために、神機兵も投入されます!  何が起こるかわかりません! 避難を!」
ベガ(この鎖を排除するか。 ……その方法も考えねばな)
 沙夜とシース
ベガ(鎖の件を、いつまでも"あの連中"に 頼らねばならぬというのも面白くない)
ベガ「……小娘、貴様こそ何者だ?」
アリサ「すみません、名乗っていませんでしたね。 私はアリサ・イリーニチナ・アミエーラ」
アリサ「フェンリル極東支部、独立支援部隊クレイドル所属の ゴッドイーターです!」
 ハン・ジュリ
ベガ(ゴッドイーター……ジュリから報告があった、 アラガミに対抗する組織か)
アリサ「繰り返します! ここから……」

(アリサが西を向くと、周りにアラガミが複数出現する)

アリサ「アラガミ……!?  しまった、接近に気付かなかったなんて……!」
ベガ「………………」
ベガ「来たか。報告通りだな」
アリサ「報告通り……?  あなた、何を知っているんです!」
ベガ「うるさい小娘め。 ……騒がれても面倒だ。消えてもらうか」
アリサ「えっ……!」
アリサ(何者なの……?  アナグラに通信もつながらないし、確認もできない)

(教会の中から見回りに出た者達が埃とともに出てくる)

アリサ「えっ!? 民間人!?  どうして作戦区域に何人も!」
ベガ「ぬう……?」

ゼファー「うわっと、こっちには…… バケモンがうようよいるぜ?」
アキラ「やはり、この街には見覚えがある…… それに、このバケモノたちにもな」
春麗「ここは、私たちの時代から60年ほど後…… アラガミと呼ばれる怪物のいる未来よ……!」
飛竜「……金の鎖は?」
春麗「いえ、以前来た時には金の鎖はなかったわ。 他の時代や世界同様、最近のことみたいね」

アリサ「あなたたち、ここは危険です!  すぐに避難を……って、あら?」
イングリッド「なんじゃ? 正面に、非常に嘆かわしい 格好の女子がおるが」
「ちゃんと前、閉めろよ」
アリサ「こ、これは上着のサイズが……って、 見たことのある人が……」
ヴァシュロン「おお~、アァ~リサちゃ~~ん!」
アリサ「ヴァシュロンさん!?」
シャオユウ「え? アリサ?」
春麗「前に一緒に戦ったアリサ?  もっと子供っぽくなかったかしら?」
アリサ「やっぱり3年前の……」
ダンテ「ずいぶん感じが変わったな。 ……イイ女になった」
アリサ「ふふ、あれから3年経ちましたから」
 前の事件の時のアリサ
「俺たちが知っているアリサの…… 3年後の姿だということか。ややこしいな」
シャオユウ「くっ! 育ちざかり!」
アリサ「なんか……不思議です。 みなさんはあの時のままだなんて」
アリサ「初めての人は、また紹介してください」
アリサ「あ、そうだ! 後ろの人は…… ヴァシュロンさんたちの仲間の人ですか?」
ゼファー「は? 後ろの人?」

(ゼファーたちが振り向き、教会の上を見る)$)

ベガ「クックック……。どこからまぎれこんだ」
春麗「ベガ……! どうしてここに!」
 クイーン・ゼノビア号
ベガ「船もろともに、海のモクズにしたはずだが…… しつこい連中だ」
アクセル「ラクシン爆弾の扱いには慣れてる。 もう少しひねるんだったな」
イングリッド「ようするに、カミサマは見ておるってことじゃ。 ……おぬしの悪行を許すな、とな!」
「ここで捕まえてやるぜ……! 降りてこい!」

アリサ「あの人は……敵なんですか?」
真島「ま、正義の味方には見えんやろ?  ホンマモンの悪人や」
影丸「秘密結社シャドルーの総帥、ベガ。 様々な事件に、深く関わっている」

ベガ「私は忙しい。そこで遊んでいるがいい」
バージル「貴様は何をしている?」
ベガ「アラガミ……なかなか興味深い素材だ。 研究してみるのも悪くなかろう」
桐生「いい加減にしやがれ、ベガ……!  ウィルス兵器以外に、そんなバケモノも使う気か!」
ベガ「数十年後の未来……使えそうなものが多い」
飛竜「なに……?」
ベガ「アンドロイド技術も活かせるというものだ。 ……よりよい形でな」
リーンベル「どういうこと?」
ベガ「クククク……」
ゼファー「おい、何か来るぜ!」

(東側に神機兵・長刀型が4体出現する)

真島「でかい……! なんや、コイツら!」
アリサ「え? 神機兵……予定よりも早い?」
キャプテン「アリサ、この時代のメカなのかい?」
アリサ「極東支部で運用している、 対アラガミ用の無人兵器です」
アリサ「でも、私からの状況報告を待ってから、 出撃するはずだったんですが……」
ベガ「いや、予定通りだ。 制御はうまくいっているようだな」
ヴァシュロン「なに? まさか、てめえが?」

(神機兵・長刀型の前にV-デュラルが出現する)

V-デュラル「………………」
影丸「あれは……V-デュラル!」
 クイーン・ゼノビア号
秀真「幽霊船にいた、サイボーグ兵器か……!」
キャプテン「あのロボット……神機兵だったか?  そいつらを制御している!?」
アリサ「そ、そんなことが!?」
ベガ「ようやくか。手こずりおって」
平八「ウィルス兵器、サイボーグにアンドロイド…… そして今度はロボット技術か」
「次から次へと、悪だくみを!」
ベガ「それだけだと思っているのか?  ……愚か者どもが」
バージル「他にも何かあるのか?」
ベガ「フン、勝手に考えていろ。 ……デュラル、やれ」
V-デュラル「………………」

アリサ「悪党、というのは本当のようですね」
アキラ「アリサ、悪いがあのロボット……壊させてもらうぜ」
アリサ「制御不能に陥った神機兵は、 アラガミ化する危険性があります。停止させましょう!」

桐生「ベガ! てめえにも落とし前をつけさせてやる……!  降りて来やがれっ!」
ベガ「いきがるな。 ……慌てずとも行ってやるわ」
ベガ「その時が来ればな」
秀真「なんだと……?」
秀真(何をしている? 何を待っている?)

(勝利敗北条件表示、ステージ準備)

〈PLAYER TURN ROUND 1〉

〈敵を6体撃破〉

(教会の北西からブレイクが歩いて来て、目の前にある箱を破壊する)

ブレイク「………………」
アクセル「あいつは……!」
リーンベル「えっ!? アクセルさん!?」
ダンテ「なんだ? 兄弟か?」
アクセル「人間にそっくりなアンドロイドを作る、 シンジケートの技術さ」
アクセル「こんな物をいつまでも……!  ベガ! 何の意味がある!」
ベガ「意味はある。このように使えばな!」

(ベガが西を向くと南西端に白い空手着の男性と赤い空手着の男性が現われる)

???(ケン)「おい、アクセル!  まったく、どこまで行くんだ?」
???(リュウ)「ここにも金色の鎖が……?  それに……一体どこなんだ?」
バージル「何者だ?  こいつらを呼ぶことに意味があると?」
アキラ「ケンに……リュウ?  どうしてあの二人がこんな所に?」
リュウ「アキラ? それに春麗に仁……他にも知った顔が?  どういうことなんだ? これは」
アクセル「ケン・マスターズ……?  どうしてこんな場所に!?」
ケン「アクセル? いや、二人!?  どうなってんだ、こいつはよ!」
春麗「そのアクセルはシャドルーが用意したニセモノよ!  だまされないで、二人とも!」
リュウ「ニセモノ? シャドルーだと……!?」

(ブレイクの傍にミスターA-Zが2体出現する)

ブレイク「………………」
ケン「なるほど、ニセモノってのは本当らしいな。 お仲間はロボットかよ」

アクセル「そいつ自身が、人間にそっくりなロボットなのさ。 ……よりによって、俺をモデルにした、な」
春麗「ケン、何があったの!?  どうしてここに!?」
 金色の鎖
ケン「ニューヨークで格闘大会に出てたんだが、 会場の近くに金の鎖が現れてな」
平八「ほう、リュウ……貴様が大会に出たのか?  珍しいこともあるものじゃ」
リュウ「いや、俺はケンに招待されたんだ。 その時は客席にいた」
リュウ「警察の避難誘導で外に出たところで、 ケンに会ったんだが……」
真島「シャドルーが、兄チャンらをおびき出すために、 ニセ警官を使うたってことかいな」

ベガ「その通りだ。 来たか……リュウ」
リュウ「おまえは……ベガ!?  生きていたのか!」
ベガ「私は不死身よ。 そして、それを永遠のものとするために……」
ベガ「リュウ、貴様が必要なのだ」
リュウ「なに……!?」
イングリッド「衝撃な告白じゃの。 かなり上級者向けの組み合わせじゃが……」
リーンベル「いやいや、実際はどういう意味!?」

ケン「リュウが持つ力……それが目的か」
ベガ「ククク……さてな。 ケン・マスターズ、貴様にも使い道がありそうだ」
ケン「へっ、バケモノ野郎……俺はリュウのついでかよ」
ケン「なめるんじゃねえぞ、ベガァッ!」

リュウ「何が目的かは知らないが、 おまえの思い通りにはならない!」
ベガ「いや、なってもらおう。 我が力でな……!」
リュウ「力は他者に向けるものじゃない。 自分を高めてこそだ!」
リュウ「それを……この拳で証明する……!」

(ケンがリュウに近づきユニットを組む)

〈V-デュラルを撃破〉

V-デュラル「………………!」

(V-デュラルが爆発)

真島「爆発しおった。……ええんか?」
影丸「……本物でなければかまわぬ」
影丸(ベガは"本物"のことをどこまで知っている……?)

〈敵を6体撃破〉

(南端からジュリが歩いて来て止まると、周りにアラハバキなどが出現する)

ジュリ「チッ、こんな所にいやがったか。 おい、ベガ!」
ベガ「ジュリか。……首尾はどうなっている?」
ジュリ「サンプルは取り終わってるぜ。 ……細けェシゴトを、あたしにやらせンじゃねェ」
 追跡者(ネメシス-T型)
ベガ「先行させたネメシスどもは、どうなっている?」
ジュリ「知らねえよ。 あたしはゾンビのお守りじゃねェ」
ベガ「ふん、まあいいだろう」
ベガ「ならば、次は貴様の得意な仕事だ。 ……邪魔者を始末しろ」
ジュリ「ああ? ……またこいつらか。 しつけェ連中だぜ」

桐生「ジュリに……神室町で使われたゾンビどもか!」
「シャドルーめ、かなり本腰を入れて、 この時代にやって来てるな」
ベガ「そろそろ仕上げだ。 リュウに……三島の親子もそろっているなら丁度いい」
カズヤ「なに……?」
(狙いは……俺たちの持つ"因子"か)

ジュリ「アラガミにリュウに三島……一ヶ所に集めたのか?  欲張るんじゃねぇよ、ベガ」
ベガ「三島たちは想定外だが、 逆に手間が省けるというものよ」
ベガ「このベガ自ら……む?」

バージル「この感じ……魔界の"気"か?」
シャオユウ「魔界? ニューヨークだけじゃなく…… そんな所ともつながってるの!?」
キャプテン「そもそも、我々はサイバースペースからここに来た。 ……時空は大きく歪んでいるようだね」

(教会の上に黒紫のゲートが開き、ベガの傍にアンノウンが下りてくる)

アンノウン「………………」
ベガ「ぬう……? なんだ? 女。 貴様、何者だ?」
アンノウン「………………」
ベガ(この力……この女も普通の人間ではない)
ベガ(ククク……面白い。 この女も使えるかもしれん……)

ヴァシュロン「おおおお! こ、こ、これはっ!」
 マレット島の古城
ダンテ「マレット島にいた、デビルの女か。 ……魔界とつながってるわけじゃなさそうだ」
秀真「電脳世界、ニューヨーク、あの孤島…… 複数の場所とつながっているのか」
影丸「そして、おそらくこの金の鎖も……」

(アンノウンが仁&カズヤを見る)

アンノウン「………………」
「マレット島の時と同じか。 ……何か言いたいなら、はっきり言ったらどうだ」
アンノウン「………………」
カズヤ(やはり、この女……。 だが、そんなはずがない)
カズヤ「……化けの皮をはいでやる」
アキラ「どうした? 三島一八」
アンノウン「………………」

(アンノウンが中央の建物の上に転移すると、周りに悪魔が4体出現する)

 マレット島の古城
ダンテ「あの島にいた悪魔どもも、ついてきたか。 イイ女には取り巻きが多いな」
キャプテン「アラガミにシャドルーに、 ロボット兵器にバイオ兵器……困ったものだね」
アリサ「事態をここで収束させないと……。 さらにアラガミが集まってきたら対処しきれない……!」

ベガ「フフフ……その心配はない」
飛竜「なに……?」

(ベガが教会の前に降りてくる)

ベガ「アラガミならば、この私がいればな」
アリサ「どういうことですか!?」
ゼファー「おい、まさか……!」

(ベガの前にコンゴウが2体とグボロ・グボロが2体出現する)

アリサ「アラガミの中型種!  でも、どうして……!」
ベガ「我がサイコパワーの前に不可能はない」
リュウ「まさか、アラガミを従えているのか?  ……なんて奴だ」
アリサ「まるで感応種……!  そんなことが人間にできるなんて……!」
ケン「奴が人間かどうかは、疑わしいが…… まるで猛獣使いだな、ベガ!」
ベガ「操れるのは獣だけではない…… そのうち、見せてやろう。クククク……」

アンノウン「………………」
ヴァシュロン「このネイキッド・グレネードちゃんも、 ベガとかいう奴のなんとかパワーで?」
イングリッド「こやつは、おそらく違うのう。 敵意とは違う……何か別の意志を感じるが」
イングリッド「ホレ、おぬしの裸の気持ちを伝えてみい!」
リーンベル「も、もうハダカじゃないかな……」
ケン「見た目はな。 ……まったく、心当たりはないのかよ、仁」
「……ない。 そんなことは、あってはならない」
アンノウン「………………」
カズヤ「………………」
カズヤ「叩き伏せ、聞き出せばいいだけのことだ。 ……なんとしてもな」

ジュリ「なんだなんだァ?  メンドくせえことになってンぞ? ベガ」
ベガ「極めて単純だ。全員、始末しろ。 生き残った者に、我がサイコパワーの洗礼をする」
ケン「おっと、これ以上好きにはやらせないぜ、ベガ」
平八「その通りじゃ。 研究成果の一人占めは許せんな」
シャオユウ「そこじゃないでしょ、平八おじちゃん……」
影丸「左様。……デュラルも、これ以上使わせぬ」
春麗「荒廃した未来の負の力…… 持ち出させたりはしないわ!」
ベガ「うるさいハエどもが。 いい加減にしろ」
アキラ「その台詞、そのまま返すぜ。 たかが外道が、10年早いんだよ!」
リュウ「ベガ、おまえの拳に宿る悪意…… この街で断つ……!」


第17話
街頭の闘士たち

〈ブレイクを撃破〉

ブレイク「ググ……グ……」

(ブレイクが爆発)

アクセル「まったく、いい気分はしないぜ。 いつまでも俺のニセモノを……」
桐生「人間にしか見えないロボットか。 ……恐ろしい話だな」
アクセル「人のことをオモチャ扱いしやがって!  一機残らずぶっ壊してやる……!」

〈ハン・ジュリを撃破〉

ジュリ「チッ、ザマァねェぜ。 こういうチマチマしたことには向いてねンだよ!」
ケン「やっぱり、おまえにゃ悪役の方が似合うなあ、ジュリ」
ジュリ「いい気になってンじゃねェ!  ……そのうち、吠え面かかせてやンよ……!」

(ハン・ジュリが立ち去る)

ケン「何をやろうとしてるんだ? ジャドルーめ……」

〈アンノウンを撃破〉

アンノウン「………………」
「……おまえは、まさか……」
カズヤ「……下がれ、風間仁。 そいつはここで……」

(アンノウンが立ち去る)

平八「………………」

〈ベガを撃破〉

ベガ「まあいい。 ここですべきことは終わった」
春麗「逃げる気!? 待ちなさい、ベガ!」
ベガ「これでも忙しい身だ。 ザコどもと遊ぶ時間などない」
ベガ「次は……」

(ベガが転移する)

飛竜「……追う必要があるな。 始末した方がいいだろう」
平八「ウム、いい加減、目障りじゃ」
リュウ「奴の目的……か」

〈STAGE CLEAR〉

〔戦域:贖罪の街 教会跡地〕

(教会の南西側にアリサたちが集まっている)

アリサ「そうですか…… 今、世界はそんなことに……」
真島「他人事やないで、嬢チャン。 この街も大騒ぎやったやろ?」
キャプテン「世界や時間をまたいで、 この金の鎖は現れてるんだ」
「しかも、さっきのベガ…… シャドルーのような組織がいくつか動いてる」
ダンテ「ま、ほっとける状態じゃないってことさ」
アリサ「………………」
アリサ「わかりました。 我々ゴッドイーターも、お手伝いします!」
アリサ「あれから3年…… 頼もしい仲間も大勢増えたんです!」

秀真「申し出はありがたいが、 我々はすぐに戻らなければならない」
 渋谷601
真島「ワシらの時代の渋谷にのォ。 金鎖の謎、ハッキリさせんとアカンで」
アクセル「ここはリュウたちが来た場所…… 俺たちの時代のニューヨークとつながってる」
「つまり、そこから日本に戻れるってことだな。 そうとなれば……」
飛竜「……合流を急ぐべきだ」

ゼファー「お、ウワサをすれば……飛んでくるぜ?」
ケン「飛んでくる……? って、なんだありゃ。 シャドルーの新兵器か!?」
春麗「あれは味方よ、ケン。 空飛ぶキャンピングカーみたいなものね」

(飛行形態の龍亀一號が飛んできて着地する)

〔戦域:贖罪の街 教会跡地〕

(ナナとシエルを含む零児たちが外に出て来ている)

零児「なるほど、こんな所にまでシャドルーが……」
ヴァシュロン「色々企んでる感じだったぜ。 金の鎖もこのとおりだしな」
 追跡者(ネメシス-T型)
クリス「ネメシス-T型をこの時代に放ったのは、 やはり奴らだったか」
リュウ「しかも、総帥のベガが直接だ」
レオン「金の鎖にアラガミに神機兵…… それに格闘家まで呼び込んで、何をするつもりだ?」
カズヤ「ベガはリュウが目的のようだったな」
バージル「貴様が必要だ……などとほざいていたな」
小牟「ふむ、衝撃の告白じゃの。 かなり上級者向けの組み合わせじゃが……」
イングリッド「それはさっき言った」
平八「ベガはデビル因子も狙っておる。 ……油断のならん奴じゃ」
ジューン「早く追った方がよさそうね」
ケン「ゴッドイーターのお嬢ちゃんたちはどうする?  上の指示を仰ぐとか言ってたが」

(ナナがおでんパンを持っている)
ナナ「ほらほら、大丈夫!  焦らなくても人数分あるよー」
アキラ「これが……五連パン」
影丸「……おでんだ」
桐生「フッ……見た目が面白いな。 子供たちは喜ぶかもしれない」
シャオユウ「タテとヨコ、どっちから食べるのが正しいの?」
ナナ「気分次第だよ。基本的にはタテだけど」
リーンベル「これ、パンが汁を吸収するんだけど、いいのかな?」

リュウ「一人は謎の食べ物を振る舞ってるが、 肝心の連絡は?」
シエル「アリサさんが確認をしてくれています。 少し待ってください」

アリサ「みなさん、極東支部と連絡が取れました」
零児「アリサ、俺たちはすぐに行く。 ……また、世話になった」
アリサ「いえ、私も行きます」
ワルキューレ「アリサさん、よろしいのですか?」
アリサ「神機兵の機密データが流出したというのは、 見過ごせません」
アリサ「独立支援部隊クレイドルとして、 零児さんたちと一緒に行動しろという指示です」
エックス「ずいぶん柔軟な対応だね」
アリサ「……過去の時代から、タバコとお酒を 持ち帰るついでに、機密も取り返して来い、と」
ハセヲ「なんだそりゃ。 ついでの方が重要じゃねえのか?」
うらら「どなたの指示なのでしょうか!  まったく全然、予想ができません!」
アリサ「あと、昔のアニメーションや、 特殊撮影技術を使ったドラマのディスクなども……」
小牟「観光旅行じゃないんじゃぞ。 ……仕方ない、わしがズバッと揃えてやるかの」
ジル「動機はどうあれ、ベガがアラガミのデータを 手に入れた今、専門家がいてくれるのは心強いわ」

シエル「お話し中のところ、すみません。 特殊部隊ブラッド……私たちも同行します」
ゼロ「アリサとは所属部隊が違うが、いいのか?」
ナナ「ウチの隊長がね、外の世界を見て来いだって」
シエル「現・独立支援部隊クレイドル…… かつての第一部隊と同じ経験をするべきだと」
ナツ「へー、いい先生じゃん」
シエル「はい。隊長は私たちの……大切な友達です」
ナナ「よーし、じゃ、行ってみよー!」
カイト「そうだ、その前に……金鎖はどうしよう?」
アリサ「極東支部で調査、確保します。 神機兵の調整が済み次第、回収に来ると」
フィオルン「私たちではどうにもできないし、 それが一番いいんだよね、今は」

裏嶋「いつまで立ち話してるつもり?」
裏嶋「早くしてくれないかしら? 決まったなら。 サイコパワーの反応が消えちゃうから」
零児「わかった。行こう。 まずは……ニューヨークだな」

(皆が龍亀一號に乗り込み、龍亀一號が変形して飛び立っていく。教会上の金色の鎖の傍に沙夜が転移してくる)

沙夜「あん、シャドルーのベガ、ね。 着々と力をつけているようね」
沙夜「あとは……「森羅」も。 そろそろ、まとめて片づけることも考えないと」
沙夜「でも、今は、こっちが最優先。 どのあたりで見切りをつけるか、かしら」
沙夜「それじゃみんな、極東支部の人たちが来る前に、 即時回収、即時撤退でよろしく、ね」

(沙夜の周りに悪天狗やカマイタチが出現する)


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