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親と、兄弟と ~ 第12話 ~

[マレット島]

(島に複数の金色の鎖がある)
うらら「はい! CM明けです!  状況はどうなっているのでしょうか?」
裏嶋「元気ね。無駄に。 ……見ての通りよ。船はあの島に向かってるの」
小牟「島……? ほんとじゃ、前方に島が見えるのう」
 金色の鎖
桐生「島のまわりに……例の金鎖があるな」
アキラ「この船は、 あの鎖に引き寄せられているってのか?」
零児「そういうことらしいな。 博士、あの島は何かわかるか?」
裏嶋「手持ちの端末だけだと、裏が取れないけど…… マレット島かもしれないのよ。あの島は」
影丸「マレット島? ……初めて聞く名だ」
裏嶋「「森羅」本部の預かりじゃないんだけどね。 日本の領海じゃないから」
ジル「「森羅」の調査が入ってるってことは…… そういう場所ということ?」
裏嶋「打ち捨てられた古城があるだけの、 さびしい無人島なのね。あそこは」
裏嶋「でも、魔界に通じる扉があるとか、 ウワサになったことがあるのよ」
デミトリ「魔界、か。 だが、マレット島……聞いたことはないな」
裏嶋「デミトリくんの言う通り、 見つからなかったのね。魔界の入口は」
フィオルン「でも、今は金の鎖が近くに伸びてるよね。 絶対に何かありそうじゃない?」
ハセヲ「確かに怪しいな。 こりゃ間違いなくイベントフラグがありそうだぜ」
小牟「うむ! フラグ、ビンビン物語じゃのう」
イングリッド「近頃の若者は、ゲーム感覚でモノを考えすぎじゃ。 嘆かわしいことよのう」
キャプテン「どんな考え方であれ、船はあの島に向かっている。 嫌でも調べることになるさ」
零児「調べるなら早い方がいい。 逢魔もこんな所までは来ていないだろうしな」

[鏡のある部屋]

沙夜「はぁい、残念。 そんなことはないのよ、ね」
シース「オゥ、サヤ。 誰に言ってるのデースか?」
沙夜「あん、なんでもないデース。 ……さて、反応があるのは、この先ね?」
シース「イエス! ビンビン来てますデスヨ~。 気分はクライマァックス! ビンビンストーリー!」
沙夜「まだまだクライマックスは早いのよ、シースちゃん。 じゃ、そっちは任せるから、ね」
シース「任されマックス! ヒャウィーゴゥ!」
(閃光、シースが消える)
沙夜「……ツッコミって難しいのね。 私も、もうちょっと勢いが必要かしら」
沙夜「さて……こっちはこっちの仕事を 済ませちゃいましょうか」
沙夜「マレット島……ね。 空間があちこち不安定なのが気になるけど」

[マレット島の古城]

KOS-MOS「航行停止を確認。予測通りです」
カイト「結構、立派なお城だなあ」
ナツ「行くっきゃないんだよね? これ」
レオン「ああ、せっかくのご招待だ。 楽しい船旅も、とりあえずおしまいだな」
真島「せやけど、どうやって入るんや?  断崖絶壁やで」

飛竜「クライムシクルでよじ登ればいいだろう」
秀真「壁走りから飛べば、どうにでもなるか」
ゼロ「そんなことをしなくとも、 連続で壁を蹴って上がれば、問題ないだろう」
モリガン「私はバーチカルダッシュで お先させてもらおうかしら」

マヨイ「あの……一般人でもできる方向でお願いします……」
カズヤ「ふん、この程度の崖がよじ登れなくてどうする」
平八「準備運動にもならんわ」
「確かに、大した高さではないな」

ナルホド「そういう、人間離れした肉体がなくても できる方向でお願いします……」
シャオユウ「まあ、直接よじ登るのはね……」
小牟「それに、上から植木鉢とか落ちてきたらどうすんじゃ。 アレー! と落ちるだけじゃぞ」

クリス「ん? どうしたんだ? みんな」
アティ「あ、クリスさん。 どこに行ってたんですか?」
クリス「甲板から、ヘリ用の縄ハシゴを持って来たんだ。 上に行ける者がいたら、かけて来てくれないか?」
「お、さすが! 現実的な方法で安心するな」
アクセル「生身で上に行ける奴がいるっていう 前提がおかしいけどな」
春麗「慣れれば頼もしい限りよ? アクセル」
エックス「上には俺が行こう。 壁蹴りを使えばすぐに済むよ」
零児「わかった。エックス、たのむ」
零児「博士、帰りはこの船を使うことになるかもしれん。 点検を頼めるか?」
裏嶋「了解よ。ハシゴを登るのも大変だし」
零児「よし、準備ができ次第、上陸しよう」

〔戦域:古城〕

(東側から皆が入ってくる)

ナルホド「ふう、きつかった……。 普段、垂直のハシゴを登る機会なんてないもんな……」
真島「これくらいで弱音かいな。 センセ、もっと体鍛えんとアカンで」
ナツ「そーそー。 ……って、結構雰囲気ある所だね。この城」
零児「感心している場合じゃないぞ。 金の鎖は、城そのものにも刺さっているようだな」
モリガン「かすかに魔力も感じるわね。 ……これは城内よ」
秀真「中に入れる所がないか、 手分けして探すべきだろう」

[鏡のある部屋]

ダンテ「次は地下水路か。 ここの部屋に、カギになる物があるはずだが……」
ダンテ「…………………」
ダンテ「この鏡……なんだ?」
(閃光)

ダンテ「うっ……!?」
???(ダンテそっくりの男)「………………」
ダンテ「こいつはいい男だ。 名前を聞いてもいいかい?」
ダンテ「ああ、俺はダンテって言うんだ。 デビルハンターをやってる」
ダンテ「このマレット島で、魔界の扉が開かれるって聞いてな。 仕事に来たってわけさ」
ダンテ「……おまえのような悪魔を、 表に出さないためにな」
???(ダンテそっくりの男)「…………」
(ダンテそっくりの男がゆっくり消え、ネロに変わる)
ネロ「………………」
ダンテ「それが本当の姿か?  さっきほどじゃないが、男前じゃないか」
ダンテ「掃き溜めのゴミにしちゃ、ガッツありそうだな」
ネロ「………………」
ダンテ(なんだ、こいつの雰囲気…… 俺はどこかで、こいつに会ってる……?)

〔戦域:古城〕

(零児たちが二手に分かれていて、零児は南側に、仁、デミトリは北側の2階にいる)

零児「そっちはどうだ?」
「ダメだ。どこも固く閉ざされてて、 殴っても蹴ってもビクともしない……」
モリガン「これは……魔力による封印よ。 物理的な力で破るのは難しそうね」
ゼロ「おまえたちの魔力とやらで、 何とかならないのか?」
デミトリ「ならんこともない。 ちょうどこの下の階に、魔力のゆらめきを感じる」
うらら「踊りエネルギーのように、 私たちにも感じられないものでしょうか?」
シャオユウ「匂いとかあればいいのにね」
アティ「う~ん、臭かったらつらいから、 なくていい気もするけど……」
KOS-MOS「解析不能のエネルギーとしてならば感知できます。 そのエネルギーの増大を感知しました」
春麗「増大……? 何か来るの!?」

(味方を囲むように敵が出現する)

アクセル「うわっ、なんか出てきやがった!」
桐生「なんだこいつらは……人形?」
モリガン「いえ、悪魔よ。 以前から魔界では見かけた連中ね」
イングリッド「フム、魔界への扉があるという話、 ホンマモンのようじゃな」
マヨイ「金の鎖と関係あるのかな。 魔界にも、コレあったよね?」
キャプテン「情報を得るためには調べなければね。 まずはこいつらを片付けようか!」

(勝利敗北条件表示、ステージ準備)

〈PLAYER TURN ROUND 1〉

〈敵を7体撃破〉

(二階の北側の扉からネロが出て来て降りてくる)

ネロ「………………」
影丸「……曲者(くせもの)か」
アキラ「また新手の悪魔らしいな。 ……今、二階の部屋から出てきたが」
デミトリ「やはり、その階か。 ……入れるとしたら、そこだろう」
ネロ「………………」
シャオユウ「悪魔……なんだよね?  すっごい無口だけど」
零児「この感じ……かなり格の高い悪魔だ。 気をつけろ……!」

(ネロが出てきた部屋からダンテが出て来て降りてくる)

アティ「また同じ部屋から、誰か出てきましたよ!?」
ダンテ「おっと、いい女だな」
ダンテ「……と思ったら、ずいぶん観客がいるな。 外でパーティーをやってたとは、気付かなかったぜ」
エックス「あ! キミは……!」
ダンテ「見たことある顔がいくつかあるな。 団体で何の用だ? 観光向きの場所じゃないぜ?」
フィオルン「この人も……悪魔?  でも、私たちのこと知ってるみたい」
ナツ「こっちは結構しゃべるじゃん」
小牟「悪魔は悪魔君じゃが……ちょい違うのう。 そうじゃな? 「デビル メイ クライ」のダンテよ」
ダンテ「フッ……まあな」
マヨイ「でびるめ・いくらい?」
クリス「「デビル メイ クライ」だ。 金で仕事を請け負う便利屋だが……」
ジル「その正体は、悪魔を狩るデビルハンター。 それも腕利きよ」
ダンテ「俺が言うことがなくなっちまったな。 ま、そういうことだ」
春麗「後は……金策には結構困ってて、 仕事の仲介人には泣かされてる、よね?」
ダンテ「……そこまで言わなくていい」
ゼロ「ハンターのおまえがここにいるということは…… この島、やはり魔界とつながっているのか?」
ダンテ「そういう話だ。 真実は……見ての通りさ」
ダンテ「あんたらはどうしてここに?  この怪しげな金の鎖と関係あるのか?」
零児「半分関係ある、といったところだな。 この島に来たのは偶然だ」
影丸「偶然はまた、必然なり。 かの金の鎖がある限りは」

(南東端に沙夜と片那やカマイタチなどが出現する)

沙夜「その金鎖だけど…… ちゃんと片付けていくから、気にしないで?」
零児「沙夜か……!  こんな場所にまで来ているとはな」
ダンテ「まったく、日本のデビルハンターのゴタゴタを 持ち込まないでほしいね」
ダンテ「こっちはこっちで忙しいんだ」
沙夜「あん、ごめんしてね。 こっちは気にせずにどうぞ?」
ジル「日本だけの問題じゃないわ。 今、様々な世界や時間が混ざり合っているのよ」
「それ自体は以前にもあった現象だが…… 今回は、それを仕向けている奴がいる」
ダンテ「それが「逢魔」か」
沙夜「………………」
 クイーン・ゼノビア号
クリス「沙夜、クイーン・ゼノビアを囲んでいた鎖を 回収したのも、やはりおまえたちなのか?」
沙夜「他にその方法を知っている人がいなければ、ね」
沙夜「まあ、詳しくは話せないけど…… "仕向けている"と言われると、少し違うのよね」
零児「なに……?  いい加減、はっきりさせてもらうぞ」
真島「さっさと捕まえるで。 あれこれ、洗いざらい吐いてもらおうかのォ!」
沙夜「あん、尋問するなら、とびきりイイ男か、 カイト君あたりでお願いね?」
カイト「え、遠慮しておきます……」
レオン「はぐらかすな! 今回こそ……!」
秀真「待て。……なんだ? この気配は」

(北東端にボロボロのレオタード姿の女性が出現する)

???(アンノウン)「………………」
飛竜「……何者だ?」
フィオルン「わあっ! ハダカだよ!?」
ダンテ「パーティーには嬉しいゲストだが…… ちょっとヤバい女かな?」
???(アンノウン)「………………」
モリガン「この感じ……悪魔……?  いえ、似ているけど違うような……」
「なんだ……?  この女……どこかで……? 俺は……」
「うっ……」
(俺の体の……呪われた血が……?  わからない……奴は……"誰"だ?)
アンノウン「………………」
カズヤ「………………」
平八「ふん、なんだ貴様ら。 あんな女に興味でもあるのか」
カズヤ「……貴様に話すことなどない」
カズヤ(封じ込めたはずのデビルの力が…… 反応している? それに……)

アンノウン「………………」
カズヤ「貴様……"誰"だ?」
アンノウン「………………」

(アンノウンの傍にキューピーが3体出現する)

キュービィ「アノヒト……アノヒトニ……」
キュービィ「ツタエタイ……ツタエタイノ……」

キャプテンハチの……これも悪魔か?
デミトリ「魔界に巣喰う魔蟲族だ。 つまり、あの女も魔界から来たということか」
アンノウン「………………」
モリガン「そのようね。でも……何かしら?  魔族かと言われると……違和感があるのよね」

「次から次へと……この城、何が起きてるんだよ!」
イングリッド「魔界への扉に金鎖に悪魔、そして「逢魔」…… 三島の連中も様子がおかしいのう」
ダンテ「まったく、大したパーティーだな。 酒もねえ、食い物もねえ……女はいわく付きか」
ダンテ「次のサプライズはなんだ?  そう簡単には驚いてやれないぜ?」

(ダンテたちが出てきた部屋から青いコートを着た男性が出てきて、壁際で止まる)

???(バージル)「ここは……?  何やら騒がしいが」

(バージルが下りてきて、ダンテがバージルの方を向く)

ダンテ「ずいぶん遅いな。 パーティーはもう……」
???(バージル)「……貴様」
ダンテ「バージル……? バージルなのか?」

ネロ「………………」

うらら「ダンテさんがハゲシク驚いています!  どなたなのでしょうか!?」
アキラ「青いコートに刀……? ダンテと似てないか?」

ダンテ「生きてたのか、バージル。 ……久しぶりだな」
バージル「久しぶり、だと?  ……何を言っている」
バージル「貴様と別れてから、半日と経っていまい」
ダンテ「……おいおい、 力を求めすぎて、頭までイカれたか?」
バージル「……貴様、本当にダンテなのか?」
ダンテ「悲しいね。 殺し合いまでした弟の顔、覚えてないのか?」
ダンテ(だが、バージルの姿……あの時のままだ。 いくらなんでも不自然だが……)

ナルホド「弟……ってことは、あの青いコートの人は、 ダンテさんの兄弟?」
アクセル「兄貴ってことらしいが……ダンテより若く見えるな」
カイト「もしかして…… ぼくやハセヲと同じなんじゃないかな?」
ハセヲ「俺とカイト……ってことは、 もしかして、時間がズレてるってことか?」
バージル「時間が……ズレているだと?」
レオン「そういう奴が、こっちには何人もいるんでな。 ……信じがたいが、本当のことさ」
バージル「………………」
バージル「貴様ら人間を信じろというのか?」
モリガン「ここにいるのは素直で単純で、 いいコな人間ばかりよ?」
ハセヲ「誰が単純だよ」
小牟「そうじゃそうじゃ。 それに、人間じゃないわしらとか、どうすんじゃ?」
エックス「話がこじれそうだから、 黙っていた方がいいんじゃないかな」
KOS-MOS「賢明と思われます」

ダンテ「時間がズレてるってのが本当なら…… あんたは、魔界で別れた頃のバージルってことか?」
バージル「なぜ、貴様はそう簡単に信じる?」
ダンテ「………………」
ダンテ「連中とは、前に一緒に戦ったからさ。 少なくとも、信用はできる。それに……」
ダンテ「伝説の魔剣士スパーダは、人間を信じた。 ……人間の世界を信じた」
ダンテ「息子である俺たちに、できないわけないだろ?」
バージル「………………」

沙夜「本当にパーティーみたいになってきたわね。 あなた、どう思う?」
アンノウン「………………」
沙夜「あん、ダイタンな恰好の割には アピールはあんまりしないのね」
沙夜「じゃ、そろそろ始めましょうか、ぼうや」
零児「……ここで「逢魔」の企み、 その一端でも掴ませてもらうぞ」
小牟「零児の"掴み"はマジすごいからのう。 覚悟完了するんじゃな」
沙夜「あん、気をつけなきゃ。 じゃ、いきましょうか」

ダンテ「やれやれ、やっとパーティー再開か。 バージル、いいな?」
バージル「………………」
ネロ「………………」
ダンテ「ほら、ゲストもお待ちかねだ。 いつまでも内輪でモメるなとさ」
バージル「………………」
バージル(なんだ? この違和感は。 この悪魔から感じる力……スパーダ……?)
バージル「………………」

バージル「いいだろう、ダンテ。 今回だけ、おまえに付き合ってやる」
ダンテ「今回だけ、ね。 もう二回目だぜ? ……兄貴」

(バージルがダンテに近づきユニットを組む)


第12話
親と、兄弟と

〈ネロ アンジェロを撃破〉

ネロ「………………」
ダンテ「おとなしくなったようだな。 口が利けるのかは知らないが……何者だ?」

(ネロ アンジェロが光になって上空に消える)

ダンテ「愛想がない奴だ。 それとも、照れ屋なのか?」
バージル「………………」
バージル「ダンテ、感じたか?」
ダンテ「……ああ。どこか親父と似てた。 奴がどこから来たのか……確かめる必要があるな」
 鏡のある部屋
ダンテ「そうなると……あの"鏡"か」

〈アンノウンを撃破〉

アンノウン「………………」
「なんだ……?  貴様、何が言いたい? 俺に何かあるのか?」
アンノウン「………………」
カズヤ「……似ている」
「なに……?」
アンノウン「………………」

(アンノウンが立ち去る)

「……そんなはずはない。 ふざけたことを言うな、三島一八」
カズヤ「……奴はこの世のものではない。 それだけは、間違いあるまい」
「魔界の悪魔と一緒にいた。 奴は……ただの悪魔だ」
カズヤ「悪魔、か……」

〈沙夜を撃破〉

沙夜「あなたたちが来たのは予想外だったけど…… あのコのための時間は稼げたし、よしとしましょうか」
零児「あの子? 誰のことだ?」
 シース
小牟「あのやかましいアメリカンウサギの ことじゃないのかの?」
零児「つまりここ以外…… ここから行ける場所に金の鎖があると?」
沙夜「なかなか鋭いじゃない?  そういうキャラ、合わなくてよ? 小牟ちゃん」
小牟「わしはただのネタ要員ではないんじゃ!  なめたらいかんぜよ!」
零児「金の鎖はなんだ?  それとも……鎖の先に何がある?」
沙夜「………………」
沙夜「いずれわかる時が来る、ってところよ。 いずれ、ね」

(沙夜が立ち去る)

小牟「ふむ、的を射たかの?」
零児「そいつは重畳。 もう少しで尻尾が掴めそうだが……」

〈STAGE CLEAR〉

〔戦域:古城〕

(中央の置物の周りに裏嶋を含む皆が集まっている)

バージル「ここは、俺がいた時間とは別の時間……ということか」
ダンテ「話を聞く限り、そういうことみたいだな」
春麗「あなたにとっては、少し先の未来ってことね」
バージル「……過去の俺、か」
ナツ「悩むことないって。 アタシなんて、すんごい昔から来てるし」
イングリッド「7年後の未来からやって来とる者もおれば、 何千年もの未来から来とる者もおる」
ゼロ「戻る方法は必ずある。 以前の事件の時もそうだった」
小牟「うむ! そのうち、なんとかなるじゃろう。 黙ってわしらについてこい!」
バージル「………………」
ダンテ「悪いな、ウチの兄貴は人見知りが激しいんだ」
バージル「……かまわん。 元の時代に戻るために利用するだけだ」
アティ「利用って……ハッキリ物を言う人ですねえ」
ナルホド「ヘンにウラオモテがあるよりは、よっぽどいいよ。 ……大抵、タイヘンな目に遭わされるから」
平八「フフフ…… 確かに腹に一物ある者は信用できんからのう」

桐生「バージル、あんたはどこからここへ?」
バージル「俺は魔界から来た。 奥に巨大な胎児が眠る場所だ」
 神の胎児
デミトリ「巨大な胎児……!?  神の……胎児だというのか!?」
ダンテ「バージル、部屋全体が赤い肉でできたような場所と、 馬鹿でかい赤ん坊か?」
バージル「そうだ。……何かあるのか?」
フィオルン「神の胎児……なんか、すっごい重要な感じね」
モリガン「以前、魔界に舞い戻った冥王。 ジェダ=ドーマが作り出した魔次元のことよ」
KOS-MOS「ジェダは消え、魔次元は消滅したはずですが」
レオン「滅菌作戦で焼失した教会、沈没したはずの船…… 俺たちはそういう実例を見ている」
エックス「たしかに…… 別に不思議はないってことか」
 アンノウン
「あの女も魔界から来たのだとすれば…… また、あの場所で何かが起きているのかもな」
カズヤ「行っておくべきか。 ……ふん、別に興味はないがな」

ジル「あとは「逢魔」の動きね。 沙夜以外にも、実働してるのよね?」
 シース
真島「あの陽気な姉チャンやな。 今頃どこで……」
裏嶋「ちょっと待って。まわりの様子がおかしいから」

(城の周りの金色の鎖が砕けて消える)

影丸「金の鎖が……消えた?  船で見た光景と同じか」
零児「間違いなく「逢魔」だろう。 どうにもできんのが歯がゆいが……」
クリス「ああ、事件と関係があるとわかっているのに、 ずっと後手に回っているからな」
キャプテン「どこかで先手を取りたいところだね。 この城と関係あるとしたら、次は魔界かな?」
秀真「そうなると…… バージル、城のどこかに入口があるはずだが」
バージル「……案内してやる。来い」

[鏡のある部屋]

バージル「俺はこの部屋から来た」
シャオユウ「なんか、お嬢様の部屋って感じ。 だいぶ古くて荒れてるけど」
ダンテ「なるほど、この部屋か。 さっきまで俺もここにいた」
 ネロ アンジェロ
ダンテ「あの無口なデビルの剣士…… 奴は、この鏡から出てきたのさ」
アクセル「じゃあ、この鏡が入口だっていうのか?」
ハセヲ「すっげえゲームっぽいな。 面白そうじゃん」
カイト「鏡から鏡に移動できたりしてね」
小牟「少年たちよ、鏡でワープというのは、 古来より伝わる由緒正しい方法じゃ」
裏嶋「魔界へ行ければ、日本に戻ることもできるし。そこから。 いいんじゃない?」
飛竜「……ならば、行くぞ」
「行くぞって…… 何か準備みたいなものはいらないのか?」
小牟「フェード……フェード……フェード……んんんん!」
マヨイ「な、なんか力をためてる!」
零児「いや、必要ない。 魔力が安定さえしていれば、通れるはずだ」
うらら「魔力! 魔力です!  ここで、専門家のご意見をうかがいたいと思います!」
バージル「……問題なかろう」
アキラ「なら、あとは腹をくくるだけだ」


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