(裏嶋を含む零児たちが台座の前に集まっている)
エックス「なんてことだ……サイバースペース内を
もう移動できなくなっていたなんて」
ハセヲ「カオスゲートが停止してるとなると……
本格的にお手上げだぜ」
カイト「この世界には、アウラはいない……
ログアウトもできないし、どうすれば……」
裏嶋「間違いが起こらないのはいいとして、
いないというのは困ったものね。システム管理者が」
桐生「俺たちもそれをアテにしていたからな。
……どうするか、だな」
ベガ
春麗「はあ……。こうしている間にも、
見失ったベガは何をしてるかわからないし……」
金色の鎖
秀真「……金の鎖の件もある。
こんな所で足止めを食うわけにはいかない」
真島「ゲームの世界に入れるなんて、
なかなかないんやがのォ」
涼「ふう、こんな状況じゃなければ、
色々遊べるんだけどな」
小牟「スーパー・パワーアップ・ウォーゲーマーと呼ばれた
わしのゲーム魂を見せるヒマもないのう」
ハセヲ「今の『The World』は危ねえ。
システムが不安定になってんだよ」
ハセヲ「この台座の傷痕だって、どこにつながってるか……」
ハセヲ「………………」
ハセヲ「……この傷痕が、どこにつながっているか、か」
カズヤ「この傷に、何か意味があるのか?」
ハセヲ「俺のPCには、傷痕から仕様外のエリアに
行けるサインハッキングがある」
ゼロ「仕様外……通常のシステムの外ということか?」
カイト「そうか、システム上にあるカオスゲートは
使えないけど、その外にあるものなら……」
キャプテン「ハセヲ君、やってみてくれるかい?」
ハセヲ「ああ、こんな所に閉じ込められちまうわけには
いかねえからな」
ハセヲ「……サインハッキング!」
(ハセヲが傷痕に近づくと、傷痕の中心が光り始める)
うらら「反応しています! ハゲシク反応しています!
先ほどの踊りエネルギーの力でしょうか!」
平八「ほう……やるではないか」
フィオルン「いいよ、ハセヲ! もっともっと!」
ハセヲ「へっ、まかせとけ!」
シャオユウ「……盛り上がってるところ悪いんだけどさ」
仁「……ん? どうした?」
シャオユウ「どこに行くかはわかるの? これ」
ジル「え? ハセヲ、わかってるんじゃないの?」
ハセヲ「あ? いや、知らねえけど。
とりあえず、ここからは出られるだろ」
マヨイ「ちょっと! え!? え!?」
(零児たちが光りに吸い込まれる)
???(レオン)「こいつは……確かにトールオークス教会」
???(レオン)「どういうことなんだ……?
この教会は、"滅菌処理"で焼失したはずだ」
(通信)
レオン「ハニガン、こちらレオンだ。
目的地に着いた。ハニガン、応答しろ!」
レオン「………………」
レオン「通信が入らない……?
こんな時に……」
金色の鎖
レオン「このあたりに現れたという「金の鎖」も見当たらない。
妙なことが多すぎるな」
レオン「……入ってみるしかないか。
連絡はつかない、援軍もなし、情報もアテにならん……」
レオン「……なけるぜ」
(入口からレオンが入って来て、中央あたりまで歩き、止まった後周りを見回す)
レオン「やはり……あの時のままか」
レオン「違うのは、避難民もB.O.W.も
いないということだけだな」
レオン「………………」
レオン「もう少し調べてみるか」
(レオンが北側の2階の通路に移動している)
レオン「特に変わった所はないが……」
(通信)
レオン「………………」
レオン「……やはり、通信はつながらない。
一度、ここを出るしかないようだな」
レオン「すでに存在しないはずの場所が存在する……
ただ、それだけか」
???(エイダ)「それだけ、で済む問題なのかしら?」
レオン「なに……? 誰だ!」
(東側から赤いシャツを着た女性が現れる)
???(エイダ)「……お久しぶりね、レオン」
レオン「エイダ……!?」
エイダ「どうしたのかしら? こんな場所に一人で」
レオン「そのセリフ、そのまま返すぜ。
ここで何をしている?」
レオン「……まさか、この件にはネオアンブレラが?」
エイダ「無関係、と言っておくわ。
信じる信じないは、あなた次第だけど」
エイダ「もし関係があるなら、わざわざ姿を見せたりしないわ。
そう思わない?」
レオン「……そうとも限らないだろう?
俺のことが気になった、とかな」
エイダ「不安そうにキョロキョロしてるあなたを
見てるのは、面白かったけどね」
レオン「まあいいさ。
……無関係なおまえが、どうしてここに?」
エイダ「………………」
エイダ「バイオハザードの後始末で消えたはずの
この教会が、どうして再び現れたのか……」
エイダ「それを確かめるためよ。
まあ、あなたと同じね」
金色の鎖
レオン「「金の鎖」のこと……
何かわかったことはあるか?」
エイダ「何も。私が来た時には、すでに消失していたしね。
信じる信じないは……」
レオン「俺次第、か」
レオン「だが、この場所は放ってはおけない。
この教会の地下には……」
エイダ「待って。……誰か来る」
(レオンが振り向くと、入口付近に沙夜がいる)
沙夜「……ふう、この付近の回収は間に合ったみたいね」
沙夜「あとは、地下の施設を……」
沙夜「……あら?」
レオン「女……? 何者だ?」
エイダ「気付かれたようね」
(沙夜がレオンたちの側に転移する)
沙夜「はぁい、お二人さん。
……あん、お邪魔だったかしら?」
エイダ「大丈夫よ。そこまでは仲良くないから」
レオン(今の身のこなし……普通の人間ではないな。
武装もしている、か)
レオン「軍の関係者にも見えんが、何者だい? あんたは」
沙夜「人に名前を聞く時は、自分から名乗るものよ?
見る限り、素人さんじゃなさそうだけど」
レオン「……レオンだ。レオン・S・ケネディ。
ある組織のエージェントをやっている」
エイダ「エイダ・ウォンよ。
彼とは、そうね……同僚ってことにしておいて」
レオン「………………」
レオン「あんたは? 銃とサムライソードをぶら下げて、
民間人だとは言わないよな?」
沙夜「私は沙夜。
所属は……あん、どうしようかしら……」
沙夜「……日本の「森羅」って組織の下っ端よ」
エイダ「シンラ……?
超常現象を扱う、日本の政府機関ね」
レオン「俺も何年か前に、仲間から聞いたことがある」
レオン「日本政府が動いたということは……
今回の件、ここだけで終わりそうにないな」
沙夜「ああ、そうね。
ここだけじゃ……終わらないのは確かね」
エイダ「………………」
レオン「そうなると、やはりこの教会の地下、か。
……ここには、B.O.W.の研究施設があった」
レオン「それも一緒に復元されたと見るべきだろうな」
沙夜「………………」
沙夜(地下ことを知っているということは……
関係者ということね)
沙夜(……変に勘ぐられる前に、
始末してしまった方がいい気もするけど……)
(中央に零児たちが転移してくる)
エックス「転送は成功したみたいだけど、
ここはどこだろう?」
シャオユウ「また……聖堂? ずいぶん痛んでるけど」
ゼロ「『The World』の別の聖堂……か?」
KOS-MOS「いえ、通常空間だと思われます」
飛竜「この感じ、確かに電脳世界とは違う」
エックス「お手柄だ、ハセヲ。
『The World』から出ることができた」
ハセヲ「あたりまえだ。俺が考えなしにやるわけねぇだろ」
カイト「うーん……多分、考えてないよね」
ハセヲ「からむじゃねえか、カイト」
カイト「だって、ほら……ハセヲとぼくの姿……」
マヨイ「なんかおかしいところある?
会った時のままだと思うけどな、あたし」
ハセヲ「ああ、元のPCボディのままだぜ。
バグってもいねえし……」
ハセヲ「………………」
ハセヲ「……んっ!? おいっ!
なんで俺たち、そのままリアルに来てるんだ!?」
涼「そうか、カイトとハセヲはゲームの
キャラクターなはずだ。そのまま現実に?」
カイト「前回の事件の時と同じなんだ、ハセヲ。
……なんとか戻って、アウラに相談しなきゃ」
龍亀一號
裏嶋「車両も『The World』に置きっぱなしだからね。
それについても相談してもらわないと。アウラに」
キャプテン「イライラはよくないな、ドクター。
現実世界に戻ってこれたのは大きい」
飛竜「問題はここがどこか、だ」
仁「待て、誰かいる。……上か」
(零児たちがレオンたちの方を向く)
レオン「奴らは……なんだ? 急に現れたが……」
エイダ「どんなトリックかはわからないけど……
ずいぶんと雑多な集まりね」
レオン「正体不明な上に、多勢に無勢か。
ここは一度退いた方が……」
レオン「ん……? あれは……」
クリス「あの男……」
(レオンを見る)
クリス「レオン……? おまえ、レオンか?」
クリス「俺だ、クリスだ!
BSAAのクリス・レッドフィールドと、相棒のジルだ!」
ジル「レオンって……レオン・S・ケネディ?
ずいぶんと老けてる気がするけど」
レオン「BSAAのクリスにジル……だと?」
レオン「騙されはしないぜ?
あの二人はそんな若くない。雰囲気は似てるがな」
ジル「ちょっと、失礼じゃない?」
レオン「それに、BSAAは今、
そんな古い装備は使ってないはずだ」
レオン「どこから持って来たか知らないが、勉強不足だな。
簡単に騙っていい名前じゃないぜ」
クリス「何を言っているんだ? 古い装備だと?
……おまえこそ、本当にレオンなのか?」
アティ「クリスさんたちの知り合い……
というわけではないんですか?」
デミトリ「少なくとも、確実に知っている奴はいるな。
……あの、女狐が」
沙夜「はぁい、おそろいで。
しばらく見ないうちに、また大所帯ね、ぼうや」
零児「沙夜、どうしてこんな所にいる?
ここはどこだ?」
沙夜「どうしてかはナイショ。
そしてここは、アメリカのトールオークスよ」
小牟「アメリカじゃと!?
現実に戻って来たはいいが、そんな所に!?」
エイダ「クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタインの
そっくりさんに……他は何者なの?」
沙夜「……「逢魔」よ。
私たち「森羅」と対立する、極悪非道な連中ね」
零児「ふざけるな!
「逢魔」のエージェントはおまえだろう、沙夜!」
レオン「どうなってるんだ?」
沙夜「こちらを混乱させようとする偽物よ。
組織があんなバラバラなメンツだと思う?」
沙夜「明らかにカタギじゃないのもいるし、ね」
真島「そりゃ悪かったのォ、姉チャン」
沙夜「あの悪名高い三島一家も取り込んでいるのよ?」
レオン「ミシマだと……?」
カズヤ「ふん……」
平八「これは旗色が悪いかもしれんのう。
がーっはっは!」
仁「笑うところじゃない」
アティ「レオンさん! 私たち……」
モリガン「怪しい者じゃ……」
フィオルン「ありません!」
ナツ「マジで、マジで!」
レオン「……どう見れば怪しくないんだ?」
うらら「これからどうするのでしょう!
どうにもならない予感がプンプンします!」
春麗「うらら、ここは盛り上げなくていいの」
春麗「私はインターポールの春麗!
こんなだけど、BSAAは本物」
秀真「そこにいる沙夜が偽物……
いや、敵対組織の「逢魔」のエージェントだ」
エイダ「インターポールの名物刑事ね。
……でも、彼女も少し若い気がするわ」
レオン「クリスやジルと同じということか?
どうなってるんだ、一体」
レオン「だが、向こうが言っていることが本当なら、
沙夜と言ったな。あんた……」
沙夜「あん、色男。
私がそんな悪いオンナに見える?」
沙夜「その証拠に……ほら」
(変異種が大量に出現する)
フィオルン「わっ、どこに潜んでいたの!? 転送!?」
神室町
桐生「神室町に出たゾンビと同じ連中か!?」
レオン「B.O.W.……!
この連中が持ち込んだのか!?」
レオン「この場所で……
またあの時と同じことが起きる……!?」
沙夜「あん、そうみたいね。怖い怖い」
エイダ「……少し古いB.O.W.なのは気になるわね」
エイダ「「t-アビス」に「タナトス」を使ったモデル、
確か……7、8年前のものじゃないかしら?」
レオン「くそっ、何が本当で、何がウソなんだ?
……敵と味方がはっきりしないぜ」
零児「沙夜め、何のつもりだ?
どうして回りくどい手を使う?」
沙夜「………………」
デミトリ「逃げるわけでもなく、襲ってくるわけでもなく、
高みの見物とはな」
零児(時間稼ぎか……? なんのために?)
うらら「インタビューを続けたいですが、
どうやら、時間はいっぱいいっぱいみたいです!」
平八「そうじゃな。
ゾンビども、すぐにでも飛びかかってくるじゃろう」
クリス「そこにいてくれ、レオン!
こいつらを片付けて、話を聞かせてもらう!」
レオン「………………」
レオン「わかった。
この状況で、逃げも隠れもしない」
レオン「……正体がわからない以上、
協力もできないがな」
沙夜「あなたは? 逃げなくてもいいのかしら?」
エイダ「この騒ぎがどうなるか、見ておきたいのよ。
……あなたが何を待っているのかも興味があるし」
沙夜「……さて、何のことやら」
エイダ「ふふふ……」
(勝利敗北条件表示、ステージ準備)
(奥の女神が少し上昇し、下の台座が開く)
小牟「な、なんじゃ!? 祭壇がひらいた!?
勇者とか出てこんじゃろな!」
ゼロ「ずいぶん大げさな仕掛けだが……
地下に続く通路か?」
レオン「やはり、地下施設も生きていたか!」
ジル「レオン、地下施設のこと……知っていたの?」
レオン「ああ、前に来たからな。
部外者には知られたくなかったが……」
キャプテン「これだけ派手に開かれたら、
機密も何もあったものじゃないがね」
沙夜「……ふう、終わったようね」
零児「終わった?
まさか、くだらんウソでまわりを撹乱したのは……!」
(祭壇奥の階段から毒馬頭と毒牛頭が出て来る)
毒牛頭「ヒャッハー! 完了しましたぜ、アネゴォ!」
毒馬頭「沙夜様、回収は問題なく」
シャオユウ「ああっ、この二人! 「逢魔」の馬と鹿コンビ!」
毒牛頭「馬と牛だァ、小娘がァッ!」
毒馬頭「ぬう!? こいつらは……「森羅」の!」
(エイダとレオンが沙夜を見る)
エイダ「あら、正体がこれでバレたようね?」
沙夜「……ふう、これはおしおきね」
レオン「つまり沙夜、おまえは……」
沙夜「あん、女に根掘り葉掘り聞くのは、
いい男のすることじゃなくてよ? スコット君」
(沙夜が毒牛頭たちの側に転移)
沙夜「さて、改めて……「逢魔」の沙夜よ。
そして、チームメンバーたち、カモン」
(カマイタチ・紅が3体と片那が2体出現する)
???(片那)「沙夜様、任務、完了しました」
沙夜「ご苦労様、片那ちゃん。
あとは……お掃除しちゃいましょうか」
片那「わかりました。痛い目に遭わせます」
毒馬頭「沙夜様。
地下施設から、使えそうな者を連れてきました」
沙夜「あん、気が利くこと。
おしおきは勘弁してあげようかしら、ね」
毒牛頭「おしおきは問題なしでさあ!
オラッ、出て来いや!」
(奥の階段からウスタナクが歩いて出てくる)
???(ウスタナク)「………………」
ナツ「うわっ、キモッ!
なんか、死体の親玉みたいなの出た!」
涼「教会の地下に、あんな奴が寝てたのかよ!?」
秀真「下には……
B.O.W.の研究施設があるとでもいうのか?」
(レオン達を見る)
レオン「あれはウスタナク……!
あんな奴まで出てくるとはな」
レオン「ちっ、最初に現れた旧式のB.O.W.も、
「逢魔」が連れて来た連中だったってことか」
エイダ「「森羅」と敵対する「逢魔」がB.O.W.を
手に入れて、どうするつもりなのかしら」
エイダ「……少し、調べてみた方がいいかもね」
エイダ「そういうわけで、私はこれで失礼させてもらうわ」
レオン「エイダ、あのB.O.W.を野放しにはできない」
エイダ「私は別に気にならないから。
じゃあ、またね。レオン」
(エイダが立ち去る)
沙夜「私も気にしてないから、
ウソをついたことについては、ごめんしてね?」
レオン「……女に振り回されるのには慣れてる」
ジル「釈然とはしないけど……本当にレオンのようね」
レオン「それは間違いない。
信じるかどうかは別だが」
ナルホド「………………」
ナルホド「レオンさん、あなたがクリスさんに会ったのは……
7年前ではないですか?」
レオン「どうしてわかる? たしかにt-アビスの件が
片付いた後だから……7、8年前になるが」
カズヤ「どういうことだ、弁護士」
ナルホド「これは推測ですが、ムジュンはない。
お忘れですか?」
ナルホド「ぼくたちが、"7年後の『The World』"から、
現実の世界に出てきたことを」
カイト「そうか……! 勝手に思い込んでいた!
ぼくたちは「R:2」から、そのままリアルに来たのか!」
ジル「じゃあこのレオンは……
私たちから見たら、未来のレオンなのね?」
桐生「そしてレオンから見れば、クリスたちは
過去の姿のままということか」
レオン「まさか……時間を越えてきた、なんて
言うんじゃないだろうな?」
マヨイ「そのまさかだし、それ以上なんだけど……
今は手伝ってくれませんか?」
レオン「……わかった、後で話を聞かせてくれ」
クリス「すまない、レオン。
7年後のおまえだというなら、納得がいく」
レオン「……ずいぶんすんなりと受け入れるな、クリス。
俺はもう、なきそうだぜ」
(ステージ準備)
毒馬頭「ぬうん、仕方あるまい!
今回は予想外の戦いだった!」
毒牛頭「まさか、こんな所までやってくるとは!」
モリガン「神出鬼没でごめんなさいね?
ついでに、何をやってたかも教えてくれない?」
毒馬頭「言えるわけがない。
本当におしおきをされてしまうのでな!」
小牟「おしおきくらいなんじゃ。
ほれほれ、それくらいガマンして話すがよかろう」
毒馬頭「貴様と一緒にするな。ぬうん!」
(毒馬頭が立ち去る)
春麗「馬車馬のように働く……とは、まさにこのことね」
毒牛頭「やっちまった! おしおきのことを考えちまって、
集中できなかった……!」
毒牛頭「クソッ、こんなことなら、もっと色々と
掘り出してくるべきだったぜ!」
レオン「B.O.W.はウシ野郎に扱えるもんじゃない。
やめとけよ」
毒牛頭「うるせえ! ついでだ、ついで!
オレは忙しいんだよ!」
零児「毒牛頭、「逢魔」は何をやろうとしている?」
毒牛頭「しゃべるわけねェーだろ!
次も出張だァ~! あばよ!」
(毒牛頭が立ち去る)
小牟「出張じゃと?
ちゅうことは、世界各地を回っておるようじゃな」
KOS-MOS「「金の鎖」に関することと推測されますが、
情報が少なく、解析は不能です」
沙夜「あん、今回は準備も足りなかったし……
しょうがないかも、ね」
金色の鎖
零児「例の金鎖のことか? 沙夜」
沙夜「安易なカマかけには乗らなくてよ? ぼうや」
沙夜「まさか、ピンポイントでここに来るなんて
思ってなかったけど……」
沙夜「腐れ縁……ってやつなのかも、ね」
小牟「じゃが、今回こそは決着じゃ!
尻を洗って待っちょれ!」
沙夜「そこは首にしておこうかしら。チャオ」
(沙夜が立ち去る)
零児「逢魔の目的がわかれば、
奴らの行く場所を絞れるんだがな」
ウスタナク「ウオオオオォォ……!」
(ウスタナクが立ち去る)
クリス「くっ、逃げたか……」
レオン「……奴はしつこいぜ。
逃げたからって油断はできない」
真島「なんや、兄チャン。
あのデカいゾンビに詳しいんかい」
レオン「ああ、どうも引き際がわかってない奴さ」
(祭壇の前に零児たちが集まっている)
レオン「タイムスリップしてここまで来たというのか?
それも、ネットゲームの世界から?」
レオン「……クリス、ジル。
俺もおまえたちも、もういいトシなんだぞ?」
クリス「そう言うな、レオン。
これは事実なんだ。受け入れなくてはな」
ジル「大丈夫、すぐに慣れるわ」
ナルホド「でも、レオンさんの話を聞く限り……
ここは8年後の世界に間違いないみたいだ」
真島「アカンなぁ。
どないして戻ればええんや?」
桐生「真島の兄さん、方法はあるはずだ。
「逢魔」は俺たちの時代から来たわけだからな」
涼「ああ、そうか!
少なくとも、こことはつながっているはずだ!」
キャプテン「そうなると、この地下だな。
レオン君、この先は研究施設だったね?」
レオン「ああ、前にここがバイオハザードに襲われた時、
脱出するために入った」
レオン「研究施設を抜けると、地下遺跡に出る。
そこから水脈を辿って島の外へ出られるはずだ」
デミトリ「島の外に出るのが目的ではあるまい」
零児「いや、この感じは……
奥に「ゆらぎ」があるな」
ハセヲ「ゆらぎ……異世界に続く門か。
カオスゲートの現実版みたいなもんか」
裏嶋「異世界とは限っておりません。まったく。
ナツさんや飛竜君は、過去と未来から来てるしね」
ナツ「ま、確かにね。
そうと決まれば、行くっきゃないっしょ!」
小牟「その通りじゃな。やるっきゃないっと!」
仁「「ゆらぎ」については「森羅」の専門だろう。
確実性のある方法はないのか?」
裏嶋「わかっていないことも多いから。ゆらぎは。
そのためにも、サンプルは必要なのよ」
マヨイ「サンプルって。
結局、行ってみろってことじゃない……」
沙夜
平八「今は、あの女狐を追いかけるべきじゃろう。
うまくいけば、ワシらの時代に帰れるかもしれん」
零児「ああ、「ゆらぎ」が消えてしまったら、
本当に身動きが取れなくなる。行こう」
(零児たちが階段を降りていく)