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名を冠する者たち ~ 第6話 ~

[龍亀一號 操縦室]

零児「博士、どうだ?」
裏嶋「この空間は……「ゆらぎ」に極めて近いようね」
小牟「近いっちゅうことは、「ゆらぎ」そのものではない、 ということかの?」
裏嶋「「ゆらぎ」に指向性を持たせたような感じね。 詳しく分析してみないとわからないけど」
飛竜「持たせた……人為的なものか?」
ナルホド「逢魔やシャドルーが絡んでいた時点で、 それは間違いなさそうだけど……」
 ベガ
春麗「そうね。ベガなんて、 さっさと生身で入っていったわけだし……」
ナツ「この鉄の鳥で追いつけそう?」
裏嶋「もう、通常空間に出ているようね。 ベガもここに出たのかはわからないけれど」
裏嶋「着陸してみましょう。まずは」
ジル「大気成分などは調べておいて、博士。 降りたら空気がなかった、じゃ困るわ」
裏嶋「はいはい。注文の多いお客ね。まったく」

[墓地]

真島「ここは……どこや?  また陰気なトコやのう」
デミトリ「ふん、墓地か。 しかも、かなり古いもののようだな」
春麗「人の気配は感じない。 ……というより、長いこと使われてないみたいね」

「しかし……なかなかやるな」
桐生「この手のものは、それなりに得意でな」
カズヤ「では俺が相手をしてやろう、桐生一馬」
アティ「あれ? なんか変な雰囲気……」
アティ「なにしてるんですか? ケンカはダメですよ!」
桐生「……いや、卓球だ」
シャオユウ「ほんとにやってたの!?」
「体感ゲームも置いてあって、びっくりしたよ。 国の組織ってのはすごいな」
クリス「特務機関の作戦用車両に 何を積んでるんだ、裏嶋博士は……」

ナツ「ちょっとちょっと! みんな、こっち来て!」
モリガン「ナツに秀真……? 何か面白い物でもあった?」
秀真「……いくつか墓石を調べてみたが、 その中で地下に続く階段を見つけた」
小牟「ほほう、墓石を押すっちゅうのは基本じゃからの。 大抵、階段があるもんじゃ」
マヨイ「基本なんだ……。 絶対にやっちゃダメだと思うけど」
平八「だが、先にこちらに来たはずのベガが 潜んでいる可能性はあるな」
零児「行ってみよう。博士は龍亀のメンテナンスを頼む。 帰りのこともあるからな」
裏嶋「はいはい。いってらっしゃい。 売り物になりそうな物があったら、持って帰って来て」
「ちゃっかりしてるぜ。商売人だな」

〔戦域:洞窟内〕

(西端に白っぽいアンドロイドの女性がいる)

???(KOS-MOS)「……………」
???(KOS-MOS)「空間転移の反応を確認」

(白っぽいアンドロイドの女性が東端にある棺の傍まで歩く)

???(KOS-MOS)「反応を特定」
???(KOS-MOS)「これは……」
(白っぽいアンドロイドの女性の目が青くなる)
???(KOS-MOS)「………………」

(棺の蓋が開き、中に機械の体をした女性がいる)

???(フィオルン)「………………」
???(フィオルン)「う、う~ん……」
???(フィオルン)「あ、あれ? 転送中に意識が飛ぶなんて、 そんなこと……」
???(KOS-MOS)「あなたは誰ですか?」
???(フィオルン)「……ここは? それに……あなた、誰?」
???(フィオルン)「ホムスじゃないみたいだけど、 機神界人(マシーナ)……?」
KOS-MOS「私はKOS-MOS(コスモス)。 戦闘用アンドロイドです」
???(フィオルン)「アンド……ロイド?  機械の体ってことは……ホムスじゃないのね?」
フィオルン「あ、私は……フィオルン」
フィオルン「ここは……? 私、みんなとメイナス神殿に 通じる転送装置に入ったはずなのに……」
KOS-MOS「………………」
フィオルン「ここは機神界のどのあたりなの?  それとも……もしかして、巨神界まで来ちゃったのかな?」
KOS-MOS「ここは惑星ミクタムの宙域に浮かぶ、 浮遊大陸の地下と思われます」
KOS-MOS「「キシンカイ」、「キョシンカイ」という名称は、 私のデータベースには存在しません」
フィオルン「機神界でも巨神界でもない場所……!?  わ、私、どこに来たっていうの?」
KOS-MOS「現在、各地で空間が不安定になっています」
KOS-MOS「この空間もまた、 それによって生じた場所だと考えられます」
KOS-MOS「フィオルン、あなたは異世界から、 この世界に転送されてきた可能性があります」
フィオルン「い、異世界!? そんな……!  KOS-MOS、どうやったら戻れるの?」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「この場所は、"存在しないはずの場所"。 長くとどまるべきではありません」
フィオルン「え? ど、どうしたの?  急に……雰囲気が変わっちゃったけど……」
フィオルン「……メイナス……?  うん、お願いしてもいいかな」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が赤くなる)
フィオルン「秩序に従属する者よ。 ホムスの魂を宿す、あなたに問います」
フィオルン「ここは……墓所。 あなたは、この場所のことを知っているのですね?」
KOS-MOS「この世界は、過去の記憶から作り出されたもの。 器を持つ我々が留まる場所ではありません」
フィオルン「……多くを語る必要はありせまん。 ここは……"どこでもない場所"なのですね」
KOS-MOS「………………」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が黒に戻る)
フィオルン「ありがとう、メイナス。 ここは私たちのいた世界とは、別の世界なんだね」
(KOS-MOSの目が赤に戻る)
KOS-MOS「フィオルン、あなたには二つの人格があるのですか?」
フィオルン「この体に入っているというか、 私にもよくわかんないんだけどね」
フィオルン「でも、優しい人。 その人の願いをかなえるためにも、戻らなきゃ」
フィオルン「そのためには、どうしたらいいのかな……」

(棺の西側に実体化していないグノーシスが複数出現する)

フィオルン「な、なにこれ! 透けてる!」
KOS-MOS「グノーシス。 この世界、時間に存在する敵性体です」
KOS-MOS「虚数空間に存在しており実数領域では 物理的な接触ができません」
フィオルン「ええと……簡単に言うと、触れない敵ってこと?」
KOS-MOS「その解釈で問題ありません」
フィオルン「武器はあるから戦えるけど…… 触れないんじゃどうしようもないじゃない……」
KOS-MOS「方法ならばあります」
KOS-MOS「ヒルベルト・エフェクト!」

(KOS-MOSがヒルベルト・エフェクトを発動し、グノーシスが実体化する)

フィオルン「な、なにしたの!? KOS-MOS!  昼弁当……何?」
KOS-MOS「ヒルベルト・エフェクトです」
KOS-MOS「虚数領域への干渉を可能とする限定領域を 発生させる装置です」
KOS-MOS「これにより、異なる位相空間に存在する グノーシスを通常空間に固着します」
フィオルン「ようするに…… 現実感が出て、触れるようになったってこと?」
KOS-MOS「その解釈で問題ありません」
フィオルン「よおし! じゃあ、戦おう! KOS-MOS!」
KOS-MOS「協力してくれるのですか? フィオルン」
フィオルン「当然! それに……KOS-MOSには、 初めて会った気がしないの」
フィオルン「キズナ……みたいなものを感じるよ」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「人の……絆」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が赤に戻る)
KOS-MOS「了解です。戦闘を開始します」

(フィオルンがKOS-MOSに近寄りユニットになる。勝利敗北条件表示)

〈PLAYER TURN ROUND 1〉

〈敵を1体撃破 or ENEMY TURN ROUND 1 END〉

(西端から零児たちが入ってくる)

モリガン「あら、いい雰囲気の所ね。 ……落ち着く感じ」
フィオルン「なんか、ぞろぞろ来たよ!」
フィオルン「あれ? ホムス……?」
桐生「奥に誰かいるな。バケモノに……女が二人か?」
飛竜「……あれはグノーシス。 それに……ヴェクターのKOS-MOSか?」
ナルホド「え? 知り合いなのかい?」
KOS-MOS「あなたは……ストライダーズの飛竜。 それに、零児と小牟もいるのですか?」
零児「ああ、そうだ。 間違いなく、KOS-MOSのようだな」
ナツ「知ってる人? ちょっと、説明してくんない?」
小牟「あのオートマチック・レディはKOS-MOS。 いわゆるアンドロイドじゃな」
クリス「以前の事件の時に、一緒に戦った仲間だ」
アティ「もう一人の方は?  機界ロレイラルの人……?」
真島「ただの小娘やと思えば…… 体はなんや、ごっついのう」
フィオルン「私はフィオルンって言います。 急に、ここに来てしまって……」
ジル「あの娘もロボット……?  KOS-MOSの妹っていうんじゃないでしょうね?」
アティ「急にここに来てしまったってことは…… 私と同じように、異世界から?」
シャオユウ「でも先生、異世界って言ったら、 ここも異世界じゃない?」
「KOS-MOS、ここがどこかわかるか?」
KOS-MOS「ここはレンヌ・ル・シャトー。 ミクタム宙域に浮かぶ遺跡と思われます」
飛竜「惑星ミクタムか。 ……これではっきりしたな」
平八「ほほう、飛竜。心当たりがあるのか?」
飛竜「ここはやはり俺のいた時代…… おまえたちからすれば、はるか未来の時間軸だ」
秀真「渋谷から、時空を越えたということか」
デミトリ「確かに、KOS-MOSやグノーシスがいるのが 何よりの証拠か」
フィオルン「あの人たちは、過去からやって来たってこと?」
KOS-MOS「タイムスリップは、何度か経験しています。 ……それが、また起きているようです」
「そうだ、二人とも、 ベガという男を見なかったか?」
 ベガ
マヨイ「ええっとね……赤い軍服で、アゴ割れてて、 白目でムキムキの悪人なんだけど」
フィオルン「なにそれ恐い!」
KOS-MOS「フィオルンと、あなた方以外の人物には 遭遇していません」
カズヤ「いつまでしゃべっているつもりだ。 邪魔なバケモノを片付けるのが先だろう」
「そうだな。 よろしくたのむぜ、KOS-MOS、フィオルン」
フィオルン「うん! がんばろう!」
KOS-MOS「よろしくお願いします」
KOS-MOS「変わらず、事件に巻き込まれているようですね。 零児、小牟」
零児「まったくだ。もう慣れたさ」

(勝利敗北条件表示、ステージ準備)

〈敵2体目を撃破 or ENEMY TURN ROUND 2 END〉

KOS-MOS「空間歪曲を確認しました」
ナツ「わいきょく? なんのことよ? こすもす」
飛竜「何かがこの場所に転移してくると?」
 ベガ
春麗「もしかしたら、ベガかもしれないわ。 ……でも、私たちよりも先に来たはずよね?」
KOS-MOS「この反応は、フィオルンを発見した時と ほぼ同様のものです」
フィオルン「え? ……ということは、私のいた世界から?  巨神界と機神界、どっちかな?」
小牟「お助けメカじゃったらいいが、 大体、こういう時はじゃな……」

(黒い大きな機械などが転移してくる)

???(黒いフェイス)「ああァ~? なんでえ、ここはよォ……」
???(黒いフェイス)「チッ、あそこの転送装置は、 どぉ~なってやがるんだぁ?」
シャオユウ「ほんとだ! でっかいメカが来たよ!?」
フィオルン「……そ、そんな!  この機神兵は……「黒い顔つき」!」
春麗「もしかして……ベガが乗っているの!?」
フィオルン「いいえ、あれは……機神界の敵!  でも、お兄ちゃんは倒したって……!」
黒いフェイス「ああ? てめぇはメイナス……いや、ダンバンの妹か!」
 金色の鎖
黒いフェイス「こりゃあ驚いたぜ…… あの金の鎖のおかげか、こいつはよォ!」
零児(金の鎖だと……?)
フィオルン「あなたがどうして!  どうやってここに来たのよ!」
黒いフェイス「ああ?  てめぇ……妹の意識の方が戻ってんのか」
黒いフェイス「丁度いいぜ。 俺の復讐の第一歩……てめぇから血祭りだ!」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が赤くなる)
フィオルン「いいえ、フィオルンと私は…… 互いに交じり合っている状態です」
フィオルン「私たちは旅の途中…… この心も、身体も……来たるべき戦いのためにあります」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が黒に戻る)
フィオルン「だから、好きにはやらせないわ……!」
マヨイ「なんか、すごい器用なことしてる!」
アティ「もしかして…… もう一つの人格と共存しているんですか?」
フィオルン「ややこしいので、説明は後でします!」
黒いフェイス「しゃらくせえっ!  まずは暴れさせてもらうぜ!」
黒いフェイス「とりあえず、体を慣らさせねぇとなァ!」

デミトリ「ふん、来るか」
KOS-MOS「……はい、来ます。 空間の歪曲を確認しました」
ナツ「来るって……また誰か来んの!? マジ?」

(北端の岩盤が崩れ、『SHOP』がせりあがって来る)

シャオユウ「建物!? SHOP(ショップ)って…… えっ? お店!?」
真島「はぁ? 厄介ゴトなら買わんで!  間に合っとるっちゅうんじゃ!」
小牟「むむ? どこかで見たことあるような……」
桐生「店ごと出張とは新しいが、どこの誰だ?」
ジル「フィオルン、これもあなたのいた世界から?」
フィオルン「わからないです。 見たことはないけど……」
飛竜「いや、こいつは単なる物理移動だ」
秀真「では、この時代の?」

(『SHOP』の扉が開き、水色のドレスを着た女性が出てくる)

???(シルフィー)「あらあら……ここはどこでしょう……?」
クリス「女……? 何者だ?」
???(シルフィー)「え……? 私ですか?」
シルフィー「私はシルフィー。この店の主人です」
飛竜「……何をしに来た」
シルフィー「まあまあ! これはストライダーズの飛竜様!  いつもお世話になっております」
真島「なんや、飛竜。行きつけの店かいな」
飛竜「……サイファーに必要なパーツは、 どこでも手に入る物ではない」

黒いフェイス「どぉやら、そっちの味方のようだなぁ。 だが、邪魔をするならば容赦はしねぇ……!」
シルフィー「どなたか存じませんが、滅相もありません!」
シルフィー「私も商売人のはしくれ…… むやみに敵対などいたしません!」
ナルホド「いやいやいや!  明らかにピンチだから、味方してくださいよ!」
零児「商売人はマイペースなのが多いからな」
シルフィー「私はお仕事でここまで来たのです。 ……お客様を送り届けなければなりませんので」
モリガン「お客様?  なぁに? 送り迎えまでやってるの?」
春麗「ちょっと待ちなさい!  こんな危険な所に客を放り出しちゃダメよ!」
シルフィー「そう申されましても…… "ここ"がお客様のご希望の場所ですので」
シルフィー「KOS-MOS様もいらっしゃるようですし、 場所は間違いないようでございますね」
KOS-MOS「私に何か関わりがあるのですか?」

???(T-elos)「ないわけがないだろう……KOS-MOSッ!」

(店の中から黒っぽいアンドロイドの女性が出てくる)

???(T-elos)「……こんな所にいたとはね、KOS-MOS。 よりによって……この墓所に」
フィオルン「機神界人(マシーナ)……?  もしかしてKOS-MOSと同じ……?」
KOS-MOS「T-elos(テロス)、あなたなのですか」
T-elos「ちょうどいい。 ……またこの場所で、踏み砕いてやるわ」
T-elos「そして、今度こそ、貴様の中にある…… "あの意識"を……もらい受ける」

ナツ「なんか、めっちゃ物騒なこと言ってない?  殺る気マンマンなんだけど!」
「おいシルフィー、どういうつもりだ……!  こいつは何だ!
シルフィー「こちらはT-elos様。 たくさんお買い上げいただきまして……」
シルフィー「しかも! KOS-MOS様の居場所まで お送りすれば、さらに謝礼をということでございまして」
平八「なるほど、理由は聞かなかったということか」
シルフィー「いえ、KOS-MOS様を抹殺すると」
「聞いてんのかよ!  そんな奴、連れてくるなって!」
カズヤ「フフフ……面白い女だ」
シルフィー「では、これにてアフター・サービスを 終了させていただきます、T-elos様」
T-elos「KOS-MOSを始末するまで待っていろ、シルフィー。 ……代金は払う」
シルフィー「かしこまりました。……では」

(シルフィーが店の中に入り扉を閉めると、店の周りにアスラ27式が多数転移してくる)

T-elos「さあ、始めるわ、KOS-MOS」
T-elos「そこのでかいの。 邪魔するなら容赦はしない」
黒いフェイス「そんなつもりはねえ。 俺の目当ては……ダンバンの妹だけだ」
黒いフェイス「あの野郎、驚くだろぉなあ。 俺が生き返り……妹を殺したなんて知ったらよぉ……!」
「こいつ、歪んでやがる……!」
フィオルン「そんなことはさせない!  私は生きて……みんなの元に戻るんだから!」
T-elos「黒い顔つき……とか言ったわね?  ククク……気に入ったわ」
黒いフェイス「T-elosとか言ったな。 俺もてめぇのその感じ……嫌いじゃねえ」
小牟「なんか意気投合しおった!  ひどい話もあったもんじゃ」

フィオルン「私にだって頼もしい仲間がいるんだから!  ……ね、KOS-MOS」
KOS-MOS「………………」
KOS-MOS「フィオルン、我々は先ほど、初めて会ったばかりですが」
フィオルン「いや、ここはこっちも意気投合しようよ!」

シャオユウ「何やってんだか……」
零児「だが、これで敵味方ははっきりしたようだな。 KOS-MOSを援護するぞ!」


第6話
名を冠する者たち

(勝利敗北条件表示はなく、戦闘続行

〈黒いフェイスを撃破〉

黒いフェイス「なめやがってよォ、こいつらぁ!」
黒いフェイス「だが、まだだ。 まだ……いや、また死ぬわけにはいかねぇッ!」
フィオルン「待ちなさいっ!  あなたはどうやってここに来たの!?」
フィオルン「どうすれば巨神界……いえ、機神界でもいい!  元の世界に戻れるの!?」
 金色の鎖
黒いフェイス「知らねェなぁ! 金の鎖にでも聞きな!  俺はそいつをたどっただけだ!」
黒いフェイス「小娘……俺も必ず戻るぜ。 てめェの首を、ダンバンへの手土産にしてなァ!」

(黒いフェイスが立ち去る)

フィオルン「私だって…… 生きて、お兄ちゃんたちに会うんだから……!」

秀真「金の鎖……やはり、あれか」
デミトリ「あらゆる世界に同時に存在している、か」
アティ「早く何とかしないと、 世界がメチャクチャになっちゃいますね……」

〈T-elosを撃破〉

T-elos「くっ……ここまで来て、おめおめと……!」
T-elos「しかも、面倒な連中と合流したものね」
春麗「あなたもどう? T-elos」
T-elos「そう何度も慣れ合いなどするつもりはない」
T-elos「だが、こうなっては戦力が必要か。 ……チッ、面倒な」

(T-elosが立ち去る)

KOS-MOS「T-elos……」
フィオルン「なんか、恐い人だったね。 ……戦うの? KOS-MOS」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「そうなるでしょう。……いずれは」

〈STAGE CLEAR〉

〔戦域:洞窟内〕

(『SHOP』の前に零児たちが集まっている)

春麗「ちょっと! 終わったわよ、シルフィー!」
平八「まったく、この騒ぎで出て来もせんとは、 肝が据わっておるわ」
シャオユウ「単に無神経なだけな気も……」

(店の中からシルフィーが出てくる)

シルフィー「はい、お疲れ様でございました!」
シルフィー「改めまして、私はシルフィー。 この店の主人です」
アティ「ご丁寧にどうも。 さっきも聞きましたけど」
デミトリ「敵を連れて来ておいて、礼儀も何もあるまい」
シルフィー「あれはお客様です。 お客様は神様ですから、仕方ありませんね」
ナルホド「商人って、こういう人ばっかりなんだろうか……」
小牟「商人は何人か知っちょるが、 まあ、大体こんなもんじゃ。もっとひどいのもおる」
フィオルン「私たちも買い物するって言ったら…… 神様扱いしてくれるのかな?」
シルフィー「それはもう! お寄りになりますか?  とっておきの情報もございますが」
零児「そいつは重畳。買い物はさせてもらおう」
零児「その代わり、 情報はサービスしてもらいたいんだがな」
シルフィー「お久しぶりの方々もいらっしゃることですし…… よろしいでしょう」
シルフィー「この空間は非常に不安定です。 ……本来は存在しないはずの場所でしょう」
KOS-MOS「その点に関しては、 おそらく間違いないと思われます」
桐生「よくわからんな。 ならば、俺たちはどこにいるんだ?」
モリガン「何者か、もしくは何かに作られた空間…… ってところじゃないかしら?」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「………………」
「作られた……? ……何によってだ?」
 金色の鎖
零児「金の鎖……かもしれん」
 黒のフェイス
「あのロボット野郎も、そんなことを言ってたな」
フィオルン「私がここに来たのも、 それが原因なのかな……?」
秀真「可能性は高いだろう。 飛竜やナツたちが来た渋谷にも、金鎖はあった」
シルフィー「色々大変そうでございますね。 ……では、とっておきの情報をもうひとつ!」
ナツ「へえ、話せるじゃん! で、なになに?」
シルフィー「この空間はじきに消滅すると考えられます。 いつまでもいると、危ないのではないかと」
カズヤ「なんだと……?」
小牟「そういうことは早く言わんかい!  早いとこ脱出じゃ!」
 龍亀一號
クリス「だが、地上の車両はどうする?  脱出すると言っても……」
飛竜「……サイバースペースに転送するのがいいだろう」
マヨイ「さいばーすぺーす?  なんか未来っぽいけど……」
KOS-MOS「お願いできますか? シルフィー」
シルフィー「え~とですね……」
 T-elos
真島「タダで、やで?  あのおっかない姉チャン連れてきた迷惑料や」
シルフィー「………………」
シルフィー「……仕方ありません。 今回だけは特別にサービスいたします」
ジル「ふう、交渉も一苦労ね」
零児「やってくれるならかまわん。 よし、すぐに地上に戻って、博士に伝えよう」


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