零児「博士、どうだ?」
裏嶋「この空間は……「ゆらぎ」に極めて近いようね」
小牟「近いっちゅうことは、「ゆらぎ」そのものではない、
ということかの?」
裏嶋「「ゆらぎ」に指向性を持たせたような感じね。
詳しく分析してみないとわからないけど」
飛竜「持たせた……人為的なものか?」
ナルホド「逢魔やシャドルーが絡んでいた時点で、
それは間違いなさそうだけど……」
ベガ
春麗「そうね。ベガなんて、
さっさと生身で入っていったわけだし……」
ナツ「この鉄の鳥で追いつけそう?」
裏嶋「もう、通常空間に出ているようね。
ベガもここに出たのかはわからないけれど」
裏嶋「着陸してみましょう。まずは」
ジル「大気成分などは調べておいて、博士。
降りたら空気がなかった、じゃ困るわ」
裏嶋「はいはい。注文の多いお客ね。まったく」
真島「ここは……どこや?
また陰気なトコやのう」
デミトリ「ふん、墓地か。
しかも、かなり古いもののようだな」
春麗「人の気配は感じない。
……というより、長いこと使われてないみたいね」
仁「しかし……なかなかやるな」
桐生「この手のものは、それなりに得意でな」
カズヤ「では俺が相手をしてやろう、桐生一馬」
アティ「あれ? なんか変な雰囲気……」
アティ「なにしてるんですか? ケンカはダメですよ!」
桐生「……いや、卓球だ」
シャオユウ「ほんとにやってたの!?」
涼「体感ゲームも置いてあって、びっくりしたよ。
国の組織ってのはすごいな」
クリス「特務機関の作戦用車両に
何を積んでるんだ、裏嶋博士は……」
ナツ「ちょっとちょっと! みんな、こっち来て!」
モリガン「ナツに秀真……? 何か面白い物でもあった?」
秀真「……いくつか墓石を調べてみたが、
その中で地下に続く階段を見つけた」
小牟「ほほう、墓石を押すっちゅうのは基本じゃからの。
大抵、階段があるもんじゃ」
マヨイ「基本なんだ……。
絶対にやっちゃダメだと思うけど」
平八「だが、先にこちらに来たはずのベガが
潜んでいる可能性はあるな」
零児「行ってみよう。博士は龍亀のメンテナンスを頼む。
帰りのこともあるからな」
裏嶋「はいはい。いってらっしゃい。
売り物になりそうな物があったら、持って帰って来て」
涼「ちゃっかりしてるぜ。商売人だな」
(西端に白っぽいアンドロイドの女性がいる)
???(KOS-MOS)「……………」
???(KOS-MOS)「空間転移の反応を確認」
(白っぽいアンドロイドの女性が東端にある棺の傍まで歩く)
???(KOS-MOS)「反応を特定」
???(KOS-MOS)「これは……」
(白っぽいアンドロイドの女性の目が青くなる)
???(KOS-MOS)「………………」
(棺の蓋が開き、中に機械の体をした女性がいる)
???(フィオルン)「………………」
???(フィオルン)「う、う~ん……」
???(フィオルン)「あ、あれ? 転送中に意識が飛ぶなんて、
そんなこと……」
???(KOS-MOS)「あなたは誰ですか?」
???(フィオルン)「……ここは? それに……あなた、誰?」
???(フィオルン)「ホムスじゃないみたいだけど、
機神界人(マシーナ)……?」
KOS-MOS「私はKOS-MOS(コスモス)。
戦闘用アンドロイドです」
???(フィオルン)「アンド……ロイド?
機械の体ってことは……ホムスじゃないのね?」
フィオルン「あ、私は……フィオルン」
フィオルン「ここは……? 私、みんなとメイナス神殿に
通じる転送装置に入ったはずなのに……」
KOS-MOS「………………」
フィオルン「ここは機神界のどのあたりなの?
それとも……もしかして、巨神界まで来ちゃったのかな?」
KOS-MOS「ここは惑星ミクタムの宙域に浮かぶ、
浮遊大陸の地下と思われます」
KOS-MOS「「キシンカイ」、「キョシンカイ」という名称は、
私のデータベースには存在しません」
フィオルン「機神界でも巨神界でもない場所……!?
わ、私、どこに来たっていうの?」
KOS-MOS「現在、各地で空間が不安定になっています」
KOS-MOS「この空間もまた、
それによって生じた場所だと考えられます」
KOS-MOS「フィオルン、あなたは異世界から、
この世界に転送されてきた可能性があります」
フィオルン「い、異世界!? そんな……!
KOS-MOS、どうやったら戻れるの?」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「この場所は、"存在しないはずの場所"。
長くとどまるべきではありません」
フィオルン「え? ど、どうしたの?
急に……雰囲気が変わっちゃったけど……」
フィオルン「……メイナス……?
うん、お願いしてもいいかな」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が赤くなる)
フィオルン「秩序に従属する者よ。
ホムスの魂を宿す、あなたに問います」
フィオルン「ここは……墓所。
あなたは、この場所のことを知っているのですね?」
KOS-MOS「この世界は、過去の記憶から作り出されたもの。
器を持つ我々が留まる場所ではありません」
フィオルン「……多くを語る必要はありせまん。
ここは……"どこでもない場所"なのですね」
KOS-MOS「………………」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が黒に戻る)
フィオルン「ありがとう、メイナス。
ここは私たちのいた世界とは、別の世界なんだね」
(KOS-MOSの目が赤に戻る)
KOS-MOS「フィオルン、あなたには二つの人格があるのですか?」
フィオルン「この体に入っているというか、
私にもよくわかんないんだけどね」
フィオルン「でも、優しい人。
その人の願いをかなえるためにも、戻らなきゃ」
フィオルン「そのためには、どうしたらいいのかな……」
(棺の西側に実体化していないグノーシスが複数出現する)
フィオルン「な、なにこれ! 透けてる!」
KOS-MOS「グノーシス。
この世界、時間に存在する敵性体です」
KOS-MOS「虚数空間に存在しており実数領域では
物理的な接触ができません」
フィオルン「ええと……簡単に言うと、触れない敵ってこと?」
KOS-MOS「その解釈で問題ありません」
フィオルン「武器はあるから戦えるけど……
触れないんじゃどうしようもないじゃない……」
KOS-MOS「方法ならばあります」
KOS-MOS「ヒルベルト・エフェクト!」
(KOS-MOSがヒルベルト・エフェクトを発動し、グノーシスが実体化する)
フィオルン「な、なにしたの!? KOS-MOS!
昼弁当……何?」
KOS-MOS「ヒルベルト・エフェクトです」
KOS-MOS「虚数領域への干渉を可能とする限定領域を
発生させる装置です」
KOS-MOS「これにより、異なる位相空間に存在する
グノーシスを通常空間に固着します」
フィオルン「ようするに……
現実感が出て、触れるようになったってこと?」
KOS-MOS「その解釈で問題ありません」
フィオルン「よおし! じゃあ、戦おう! KOS-MOS!」
KOS-MOS「協力してくれるのですか? フィオルン」
フィオルン「当然! それに……KOS-MOSには、
初めて会った気がしないの」
フィオルン「キズナ……みたいなものを感じるよ」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「人の……絆」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が赤に戻る)
KOS-MOS「了解です。戦闘を開始します」
(フィオルンがKOS-MOSに近寄りユニットになる。勝利敗北条件表示)
(西端から零児たちが入ってくる)
モリガン「あら、いい雰囲気の所ね。
……落ち着く感じ」
フィオルン「なんか、ぞろぞろ来たよ!」
フィオルン「あれ? ホムス……?」
桐生「奥に誰かいるな。バケモノに……女が二人か?」
飛竜「……あれはグノーシス。
それに……ヴェクターのKOS-MOSか?」
ナルホド「え? 知り合いなのかい?」
KOS-MOS「あなたは……ストライダーズの飛竜。
それに、零児と小牟もいるのですか?」
零児「ああ、そうだ。
間違いなく、KOS-MOSのようだな」
ナツ「知ってる人? ちょっと、説明してくんない?」
小牟「あのオートマチック・レディはKOS-MOS。
いわゆるアンドロイドじゃな」
クリス「以前の事件の時に、一緒に戦った仲間だ」
アティ「もう一人の方は?
機界ロレイラルの人……?」
真島「ただの小娘やと思えば……
体はなんや、ごっついのう」
フィオルン「私はフィオルンって言います。
急に、ここに来てしまって……」
ジル「あの娘もロボット……?
KOS-MOSの妹っていうんじゃないでしょうね?」
アティ「急にここに来てしまったってことは……
私と同じように、異世界から?」
シャオユウ「でも先生、異世界って言ったら、
ここも異世界じゃない?」
仁「KOS-MOS、ここがどこかわかるか?」
KOS-MOS「ここはレンヌ・ル・シャトー。
ミクタム宙域に浮かぶ遺跡と思われます」
飛竜「惑星ミクタムか。
……これではっきりしたな」
平八「ほほう、飛竜。心当たりがあるのか?」
飛竜「ここはやはり俺のいた時代……
おまえたちからすれば、はるか未来の時間軸だ」
秀真「渋谷から、時空を越えたということか」
デミトリ「確かに、KOS-MOSやグノーシスがいるのが
何よりの証拠か」
フィオルン「あの人たちは、過去からやって来たってこと?」
KOS-MOS「タイムスリップは、何度か経験しています。
……それが、また起きているようです」
涼「そうだ、二人とも、
ベガという男を見なかったか?」
ベガ
マヨイ「ええっとね……赤い軍服で、アゴ割れてて、
白目でムキムキの悪人なんだけど」
フィオルン「なにそれ恐い!」
KOS-MOS「フィオルンと、あなた方以外の人物には
遭遇していません」
カズヤ「いつまでしゃべっているつもりだ。
邪魔なバケモノを片付けるのが先だろう」
涼「そうだな。
よろしくたのむぜ、KOS-MOS、フィオルン」
フィオルン「うん! がんばろう!」
KOS-MOS「よろしくお願いします」
KOS-MOS「変わらず、事件に巻き込まれているようですね。
零児、小牟」
零児「まったくだ。もう慣れたさ」
(勝利敗北条件表示、ステージ準備)
KOS-MOS「空間歪曲を確認しました」
ナツ「わいきょく? なんのことよ? こすもす」
飛竜「何かがこの場所に転移してくると?」
ベガ
春麗「もしかしたら、ベガかもしれないわ。
……でも、私たちよりも先に来たはずよね?」
KOS-MOS「この反応は、フィオルンを発見した時と
ほぼ同様のものです」
フィオルン「え? ……ということは、私のいた世界から?
巨神界と機神界、どっちかな?」
小牟「お助けメカじゃったらいいが、
大体、こういう時はじゃな……」
(黒い大きな機械などが転移してくる)
???(黒いフェイス)「ああァ~? なんでえ、ここはよォ……」
???(黒いフェイス)「チッ、あそこの転送装置は、
どぉ~なってやがるんだぁ?」
シャオユウ「ほんとだ! でっかいメカが来たよ!?」
フィオルン「……そ、そんな!
この機神兵は……「黒い顔つき」!」
春麗「もしかして……ベガが乗っているの!?」
フィオルン「いいえ、あれは……機神界の敵!
でも、お兄ちゃんは倒したって……!」
黒いフェイス「ああ? てめぇはメイナス……いや、ダンバンの妹か!」
金色の鎖
黒いフェイス「こりゃあ驚いたぜ……
あの金の鎖のおかげか、こいつはよォ!」
零児(金の鎖だと……?)
フィオルン「あなたがどうして!
どうやってここに来たのよ!」
黒いフェイス「ああ?
てめぇ……妹の意識の方が戻ってんのか」
黒いフェイス「丁度いいぜ。
俺の復讐の第一歩……てめぇから血祭りだ!」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が赤くなる)
フィオルン「いいえ、フィオルンと私は……
互いに交じり合っている状態です」
フィオルン「私たちは旅の途中……
この心も、身体も……来たるべき戦いのためにあります」
フィオルン「………………」
(フィオルンの目が黒に戻る)
フィオルン「だから、好きにはやらせないわ……!」
マヨイ「なんか、すごい器用なことしてる!」
アティ「もしかして……
もう一つの人格と共存しているんですか?」
フィオルン「ややこしいので、説明は後でします!」
黒いフェイス「しゃらくせえっ!
まずは暴れさせてもらうぜ!」
黒いフェイス「とりあえず、体を慣らさせねぇとなァ!」
デミトリ「ふん、来るか」
KOS-MOS「……はい、来ます。
空間の歪曲を確認しました」
ナツ「来るって……また誰か来んの!? マジ?」
(北端の岩盤が崩れ、『SHOP』がせりあがって来る)
シャオユウ「建物!? SHOP(ショップ)って……
えっ? お店!?」
真島「はぁ? 厄介ゴトなら買わんで!
間に合っとるっちゅうんじゃ!」
小牟「むむ? どこかで見たことあるような……」
桐生「店ごと出張とは新しいが、どこの誰だ?」
ジル「フィオルン、これもあなたのいた世界から?」
フィオルン「わからないです。
見たことはないけど……」
飛竜「いや、こいつは単なる物理移動だ」
秀真「では、この時代の?」
(『SHOP』の扉が開き、水色のドレスを着た女性が出てくる)
???(シルフィー)「あらあら……ここはどこでしょう……?」
クリス「女……? 何者だ?」
???(シルフィー)「え……? 私ですか?」
シルフィー「私はシルフィー。この店の主人です」
飛竜「……何をしに来た」
シルフィー「まあまあ! これはストライダーズの飛竜様!
いつもお世話になっております」
真島「なんや、飛竜。行きつけの店かいな」
飛竜「……サイファーに必要なパーツは、
どこでも手に入る物ではない」
黒いフェイス「どぉやら、そっちの味方のようだなぁ。
だが、邪魔をするならば容赦はしねぇ……!」
シルフィー「どなたか存じませんが、滅相もありません!」
シルフィー「私も商売人のはしくれ……
むやみに敵対などいたしません!」
ナルホド「いやいやいや!
明らかにピンチだから、味方してくださいよ!」
零児「商売人はマイペースなのが多いからな」
シルフィー「私はお仕事でここまで来たのです。
……お客様を送り届けなければなりませんので」
モリガン「お客様?
なぁに? 送り迎えまでやってるの?」
春麗「ちょっと待ちなさい!
こんな危険な所に客を放り出しちゃダメよ!」
シルフィー「そう申されましても……
"ここ"がお客様のご希望の場所ですので」
シルフィー「KOS-MOS様もいらっしゃるようですし、
場所は間違いないようでございますね」
KOS-MOS「私に何か関わりがあるのですか?」
???(T-elos)「ないわけがないだろう……KOS-MOSッ!」
(店の中から黒っぽいアンドロイドの女性が出てくる)
???(T-elos)「……こんな所にいたとはね、KOS-MOS。
よりによって……この墓所に」
フィオルン「機神界人(マシーナ)……?
もしかしてKOS-MOSと同じ……?」
KOS-MOS「T-elos(テロス)、あなたなのですか」
T-elos「ちょうどいい。
……またこの場所で、踏み砕いてやるわ」
T-elos「そして、今度こそ、貴様の中にある……
"あの意識"を……もらい受ける」
ナツ「なんか、めっちゃ物騒なこと言ってない?
殺る気マンマンなんだけど!」
仁「おいシルフィー、どういうつもりだ……!
こいつは何だ!」
シルフィー「こちらはT-elos様。
たくさんお買い上げいただきまして……」
シルフィー「しかも! KOS-MOS様の居場所まで
お送りすれば、さらに謝礼をということでございまして」
平八「なるほど、理由は聞かなかったということか」
シルフィー「いえ、KOS-MOS様を抹殺すると」
涼「聞いてんのかよ!
そんな奴、連れてくるなって!」
カズヤ「フフフ……面白い女だ」
シルフィー「では、これにてアフター・サービスを
終了させていただきます、T-elos様」
T-elos「KOS-MOSを始末するまで待っていろ、シルフィー。
……代金は払う」
シルフィー「かしこまりました。……では」
(シルフィーが店の中に入り扉を閉めると、店の周りにアスラ27式が多数転移してくる)
T-elos「さあ、始めるわ、KOS-MOS」
T-elos「そこのでかいの。
邪魔するなら容赦はしない」
黒いフェイス「そんなつもりはねえ。
俺の目当ては……ダンバンの妹だけだ」
黒いフェイス「あの野郎、驚くだろぉなあ。
俺が生き返り……妹を殺したなんて知ったらよぉ……!」
涼「こいつ、歪んでやがる……!」
フィオルン「そんなことはさせない!
私は生きて……みんなの元に戻るんだから!」
T-elos「黒い顔つき……とか言ったわね?
ククク……気に入ったわ」
黒いフェイス「T-elosとか言ったな。
俺もてめぇのその感じ……嫌いじゃねえ」
小牟「なんか意気投合しおった!
ひどい話もあったもんじゃ」
フィオルン「私にだって頼もしい仲間がいるんだから!
……ね、KOS-MOS」
KOS-MOS「………………」
KOS-MOS「フィオルン、我々は先ほど、初めて会ったばかりですが」
フィオルン「いや、ここはこっちも意気投合しようよ!」
シャオユウ「何やってんだか……」
零児「だが、これで敵味方ははっきりしたようだな。
KOS-MOSを援護するぞ!」
(勝利敗北条件表示はなく、戦闘続行)
黒いフェイス「なめやがってよォ、こいつらぁ!」
黒いフェイス「だが、まだだ。
まだ……いや、また死ぬわけにはいかねぇッ!」
フィオルン「待ちなさいっ!
あなたはどうやってここに来たの!?」
フィオルン「どうすれば巨神界……いえ、機神界でもいい!
元の世界に戻れるの!?」
金色の鎖
黒いフェイス「知らねェなぁ! 金の鎖にでも聞きな!
俺はそいつをたどっただけだ!」
黒いフェイス「小娘……俺も必ず戻るぜ。
てめェの首を、ダンバンへの手土産にしてなァ!」
(黒いフェイスが立ち去る)
フィオルン「私だって……
生きて、お兄ちゃんたちに会うんだから……!」
秀真「金の鎖……やはり、あれか」
デミトリ「あらゆる世界に同時に存在している、か」
アティ「早く何とかしないと、
世界がメチャクチャになっちゃいますね……」
T-elos「くっ……ここまで来て、おめおめと……!」
T-elos「しかも、面倒な連中と合流したものね」
春麗「あなたもどう? T-elos」
T-elos「そう何度も慣れ合いなどするつもりはない」
T-elos「だが、こうなっては戦力が必要か。
……チッ、面倒な」
(T-elosが立ち去る)
KOS-MOS「T-elos……」
フィオルン「なんか、恐い人だったね。
……戦うの? KOS-MOS」
KOS-MOS「………………」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「そうなるでしょう。……いずれは」
(『SHOP』の前に零児たちが集まっている)
春麗「ちょっと! 終わったわよ、シルフィー!」
平八「まったく、この騒ぎで出て来もせんとは、
肝が据わっておるわ」
シャオユウ「単に無神経なだけな気も……」
(店の中からシルフィーが出てくる)
シルフィー「はい、お疲れ様でございました!」
シルフィー「改めまして、私はシルフィー。
この店の主人です」
アティ「ご丁寧にどうも。
さっきも聞きましたけど」
デミトリ「敵を連れて来ておいて、礼儀も何もあるまい」
シルフィー「あれはお客様です。
お客様は神様ですから、仕方ありませんね」
ナルホド「商人って、こういう人ばっかりなんだろうか……」
小牟「商人は何人か知っちょるが、
まあ、大体こんなもんじゃ。もっとひどいのもおる」
フィオルン「私たちも買い物するって言ったら……
神様扱いしてくれるのかな?」
シルフィー「それはもう! お寄りになりますか?
とっておきの情報もございますが」
零児「そいつは重畳。買い物はさせてもらおう」
零児「その代わり、
情報はサービスしてもらいたいんだがな」
シルフィー「お久しぶりの方々もいらっしゃることですし……
よろしいでしょう」
シルフィー「この空間は非常に不安定です。
……本来は存在しないはずの場所でしょう」
KOS-MOS「その点に関しては、
おそらく間違いないと思われます」
桐生「よくわからんな。
ならば、俺たちはどこにいるんだ?」
モリガン「何者か、もしくは何かに作られた空間……
ってところじゃないかしら?」
(KOS-MOSの目が青くなる)
KOS-MOS「………………」
仁「作られた……? ……何によってだ?」
金色の鎖
零児「金の鎖……かもしれん」
黒のフェイス
涼「あのロボット野郎も、そんなことを言ってたな」
フィオルン「私がここに来たのも、
それが原因なのかな……?」
秀真「可能性は高いだろう。
飛竜やナツたちが来た渋谷にも、金鎖はあった」
シルフィー「色々大変そうでございますね。
……では、とっておきの情報をもうひとつ!」
ナツ「へえ、話せるじゃん! で、なになに?」
シルフィー「この空間はじきに消滅すると考えられます。
いつまでもいると、危ないのではないかと」
カズヤ「なんだと……?」
小牟「そういうことは早く言わんかい!
早いとこ脱出じゃ!」
龍亀一號
クリス「だが、地上の車両はどうする?
脱出すると言っても……」
飛竜「……サイバースペースに転送するのがいいだろう」
マヨイ「さいばーすぺーす?
なんか未来っぽいけど……」
KOS-MOS「お願いできますか? シルフィー」
シルフィー「え~とですね……」
T-elos
真島「タダで、やで?
あのおっかない姉チャン連れてきた迷惑料や」
シルフィー「………………」
シルフィー「……仕方ありません。
今回だけは特別にサービスいたします」
ジル「ふう、交渉も一苦労ね」
零児「やってくれるならかまわん。
よし、すぐに地上に戻って、博士に伝えよう」