???(デミトリ)「………………」
???(モリガン)「………………」
???(モリガン)「……いつまでそこに立ってるつもり? デミトリ」
デミトリ「退屈極まりない……そうは思わんかね、モリガン」
モリガン「そうね、その意見には賛成だわ」
デミトリ「私が何をしに来たか……わかっているな?」
モリガン「紳士が淑女(レディ)の寝所にまで足を運ぶ理由……
いくつも思いつかないけれど?」
デミトリ「……そうだ。決着をつけに来た」
デミトリ「さあ、アーンスランドの主よ、この私と戦え!」
デミトリ「魔界最強を賭けて……闇を統べる資格を賭けて!」
モリガン「………………」
モリガン「あ~あ、やめやめ」
デミトリ「ぬ……」
モリガン「どうやら……お客様みたいよ?」
ナルホド「あのお……
お取込み中のところ、すみませんけど……」
マヨイ「あたしたち、道に迷っちゃって……」
デミトリ「人間だと……?」
モリガン「どうやら、人間界から迷い込んでしまったようね」
ナルホド「ニンゲンカイ……?
え? じゃあ……ここはどこですか!?」
デミトリ「……魔界だ」
マヨイ「マカイ……? なるほどくん、知ってる?」
ナルホド「悪魔の世界の……魔界……?」
モリガン「そう、その魔界。
あなた、こういうとこ、初めて?」
マヨイ「ダメだよ、なるほどくん! そういうのは!」
ナルホド「ど、どういうのだよ!」
デミトリ「これから魔界大戦乱を始めようという時に……
タイミングの悪い人間どもが」
マヨイ「な、なんか怒られてる……」
モリガン「心配しないで。
こいつ、口だけだから」
デミトリ「モリガン……」
モリガン「人間界へはよく遊びに行くから、
送ってあげるわ」
モリガン「ちょっと、城の外から"おかしな力"を
感じるのも気になるし……それを見に行くついでにね」
デミトリ「おかしな力……確かにな。
これはなんだ?」
モリガン「さあね。ただ……」
モリガン「うふふ……何か、面白いことが始まるのかもね」
(渋谷にいた男性より年かさの男性が城の傍の池を見ている)
???(カズヤ)「……ようやく、か」
???(カズヤ)「時間はかかったが……
デビルの力は、すべて俺の物となった」
???(カズヤ)「フフフフフ……
これで、ようやく始めることができる」
???(仁)「何をだ。……三島一八(みしま・かずや)」
???(カズヤ)「……なに?」
(南側から渋谷にいた男性が走ってくる)
???(カズヤ)「貴様……風間仁(かざま・じん)」
仁「ようやく見つけたぞ」
カズヤ「ほう、俺の居場所がよくわかったものだ。
血のつながり、などと言うのではあるまいな?」
仁「……ふざけるな。
貴様を親だなどと思ったことはない」
仁「かつての戦いで、貴様は魔界に消えた。
いつか、必ず出てくると思っていただけだ」
仁「渋谷で、それらしい人物を見たという話を聞いた」
カズヤ「それでわざわざここに来たというのか?
ご苦労なことだな」
仁「………………」
仁「話は終わりだ。
……今度こそ、魔界で死ね。三島一八」
???「おっと、そいつを殺すのは、
じっくりと調べてからじゃ」
カズヤ「……なに?」
仁「この声は……」
(西から平八が走ってきて、カズヤ、仁、平八が向き合う)
平八「ククク……やはり生きておったか」
カズヤ「なに……? 貴様……何者だ?」
仁「……また首を突っ込んできたか」
平八「そうか、貴様がデビル化して魔界に消えた時……
ワシは今の姿ではなかったからのう」
カズヤ「………………」
カズヤ「平八……。三島平八か?
……なぜそんな姿をしている」
平八「研究中の新薬……その副作用でな」
平八「貴様が行方をくらましていた間も、
時は流れていた……ということよ」
仁「……三島平八。
まだデビル因子のことをあきらめていないのか」
平八「当然じゃ。人を越えたその力……
ワシにないのはそれだけじゃ」
カズヤ「ならば、奪ってみせるか?
……デビルの力を完全に抑え込んだ、この俺から」
平八「そのつもりよ。
ついでに仁……おまえもじゃ」
仁「……丁度いい。
ここで三島の血を全て絶つ!」
(カズヤ、仁、平八が少し寄ると、周りにキュービィが出現する)
キュービィ「……ミツケタ……ニンゲン……ミツケタ」
キュービィ「アナタ……エイヨウ? ドク? オイシイ?」
カズヤ「こいつらは……魔界の虫どもか」
仁「くっ……!
これからという時に……!」
平八「ふん、面倒な話よ。
……ここは専門の連中に任せるとするか」
カズヤ「なに? ……まだ誰かいるのか?」
(北西端にの鎖があり、その側に裏嶋たちがいる)
零児「いたぞ、三島平八だ。
……勝手に動かないでほしいものだな」
ジル「他にも人がいない? あれは……」
真島「成歩堂センセ……とは違うようやのォ」
小牟「肝心の連中はおらん、渋谷で見た金の鎖はある。
こりゃどうなっとるんじゃ……」
仁(あれは……政府機関、森羅の……?)
仁「………………」
仁「……その鎖、渋谷の街で回収されているのを見た」
桐生「なに? あんた、何か知っているのか?」
クリス「現・三島財閥頭首……風間仁か。
どうしてこんな場所に?」
零児「それに、金の鎖のことをどうして知っている?」
仁「俺は渋谷からここに来た。
……その時にな」
ジル「この鎖が回収されていた?
誰が、どうやって……?」
仁「バケモノどもが、だ。
連中は見たことがある……確か……」
零児「……逢魔、じゃないのか?」
沙夜
仁「そうだ。……幹部の女もいた」
裏嶋「その金鎖が異世界にもある……ということは、
いやらしい状況ね。かなり」
桐生「神室町の地下で、
こんなことが起こっていたとはな……」
カズヤ「………………」
カズヤ「フン、俺が居なかった間に、色々と起きているようだな。
……面白い」
クリス「む? あの男は……?」
零児「……ああ、気にはなっていた。
まさか、三島一八……?」
カズヤ「………………」
真島「センセは見つからず、
かわりに三島一家が勢ぞろいかいな……」
(ヘル=プライドが4体出現する)
ジル「騒ぎすぎたようね。
……魔界のデビルまで寄って来たわ」
真島「もう、無茶苦茶やで。
……オモロくはなってきたがのォ」
平八「確かに、観客も増えてきおったわ。
……どうする? このままやるか? 一八、仁よ」
仁「……俺はかまわん」
カズヤ「フン……一人残らず殺せば同じことだ」
裏嶋「どうやら……おっぱじめる気みたいね。
物騒なことも言ってるし。すごく」
ジル「私たちはどうするの?
……デビルは排除しなきゃいけないと思うけど」
クリス「そうだな、こんな連中がウロついているのでは、
成歩堂たちも危ない」
零児「………………」
零児「三島一八、手を貸してくれ」
カズヤ「なに……?」
零児「見返りは「情報」だ。
あんたがいない間、何が起きていたか」
カズヤ「俺と取引をしようというのか?
森羅の小僧」
小牟「デビルの力、身につけた
三島マンに暴れられても面倒じゃしの」
クリス「それに、目の前で殺し合いをしようというなら、
止めさせてもらうぞ」
ジル「デビル因子……
ウィルスに似たものと言えなくもないわ」
仁「……余計なことを」
真島「タマの取り合いする雰囲気やないのォ。
どないするんや?」
桐生「まずは、この場をどうにかするべきだろう」
カズヤ「…………フン」
仁「……くっ」
小牟「ふむ、なんとか話はまとまったようじゃな」
零児「そいつは重畳。
……一時はどうなるかと思ったがな」
零児「博士、下がっていてくれ。
ここは俺たちが何とかする」
裏嶋「では、任せることにするからね。全面的に」
(裏嶋が立ち去る)
カズヤ「……足を引っ張るなよ、仁」
仁「それはこちらの台詞だ。
貴様はおとなしくしていろ」
平八「ククク……。
後ろからスキを見て……というのも手か」
(カズヤ、仁、平八がキュービィの包囲から外れ、ユニットを組む。勝利敗北条件表示、ステージ準備)
(門の前にデミトリとモリガンが出現する)
モリガン「もう、人の城の前で何をやってるのかしら」
デミトリ「夜の静寂を乱す、愚か者どもが……」
真島「なんや? エラいカッコした姉チャンと、
これまたエラいカッコしたマッチョが出よったで?」
ジル「ふう、そうか……
ここは彼らのテリトリーだったわね」
桐生「もしや、この世界の住人なのか?」
小牟「そういうことじゃ。奴らはダークストーカー。
まあ、魔界のヌシみたいなもんじゃな」
デミトリ「……本当の主(ぬし)を
決めようというところで、邪魔が入った」
モリガン「デミトリ、いい気分だったところを
邪魔されちゃって機嫌が悪いのよ」
零児「向こうに見える城……
そうか、モリガン=アーンスランドの城か」
クリス「モリガン、迷い込んだ人間を探しているんだが」
ナルホドとマヨイ
小牟「トゲトゲの青いのと、ヘンなチョンマゲの娘じゃ」
モリガン「多分……コレ?」
デミトリ「まったく……ナワでも付けておけ」
(モリガンたちの後ろにナルホドとマヨイが出現する)
ナルホド「ははは……。いや、どうも」
マヨイ「ヘンなチョンマゲってなに!?
これは霊媒師の由緒正しい髪型なの!」
平八「ふん、成歩堂……無事じゃったか。
ワシの裁判が終わるまでは生きておれ」
ナルホド「は、はい……」
(南端にハンターαが4体と赤ずきんの女性が出現する)
???(バレッタ)「そんなぁー♥
無理しなくたっていいのにぃー♪」
零児「なんだ……!? 赤ずきん……?」
モリガン「あら……? あの子……」
マヨイ「ど、どちらさま?
それに無理しなくたって……って、どういうイミ?」
???(バレッタ)「そのままのイ・ミ♥
わっかんないかなぁー?」
???(バレッタ)「……殺られちまえってコトだ、オラ。
そこの青いヤツ」
ナルホド「えええっ!? な、なんなんだ、キミは!」
デミトリ「見覚えがあるな。ヤツは確か……」
桐生「知っているのか?」
モリガン「昔、賞金目当てに私たちダークストーカーを
狙っていたダークハンター……バレッタちゃんね」
バレッタ「吸血鬼さんも夢魔さんも、
今はそーゆー時代じゃないから安心してね♥」
クリス「……で、今は秘密結社シャドルーからの
仕事を受けているというわけか」
カズヤ「シャドルーだと……?」
バレッタ「………………」
バレッタ「……あん? なにカマかけてんだ、オッサン」
ジル「あなたが連れているクリーチャー……
今、そのB.O.W.を使っているのはシャドルーよ」
真島「そいつらが成歩堂のセンセを
消そうっちゅうわけかいな」
ナルホド「ええええええっ!?」
神室町
平八「シャドルーめ、神室町の一件……
何が何でもワシに罪を着せたいらしいのう」
桐生「そのために、弁護士を始末するつもりか。
確かに三島平八よりは簡単に済むだろうが……」
マヨイ「なるほどくん、災難だねー……」
バレッタ「ごめんねえ、あたしも生活かかってるのっ!
……っつーワケで、ちょいと狩らせてもらうワよン♥」
ナルホド「そ、そんな明るく言われても……」
零児「まずいな……
成歩堂弁護士を守りながら戦うことになるか」
桐生「成歩堂はカタギだ。
避難させた方がいいんじゃないか?」
クリス「だが、そこを襲われたらどうする?
今の状況では、護衛に人数は割けない」
カズヤ「くだらん。自分の身も守れぬ弱者など、
放っておけばいい」
ナルホド「ひ、ひどい……」
モリガン「ふ~ん、ようするに
自分で身を守れればいいわけね?」
ナルホド「いやいや、格闘とか無理ですよ!?」
小牟「六法全書から、何か召喚したりできないんかい」
ナルホド「いやいやいや!
そんな弁護士、聞いたことないよ!」
モリガン「私が気になってるのは、お嬢ちゃんの方なのよね。
真宵ちゃん……だったかしら?」
マヨイ「ええっ!? あたしも、なるほどくんと
変わんないですよ!?」
勾玉
デミトリ「モリガン、その娘の首飾りか?」
モリガン「そういうこと。
真宵ちゃん、それに魔力を吹き込んであげる」
マヨイ「ま、まりょく……?」
ナルホド「あれ? 前にそんなことがあったような……」
ナルホド「あっ! 真宵ちゃんの従妹の春美(はるみ)ちゃんに
霊力を吹き込んでもらった時か」
ナルホド「たしか、あの時は真宵ちゃんからもらった勾玉に
霊力を吹き込んでもらったんだっけ……?」
モリガン「その首飾りは、ちょっとした物よ?
何もないよりはマシじゃないかしら」
モリガン「……強い力を得られるよう、念じるの。
やってごらんなさい?」
勾玉
マヨイ「え……え~と……」
マヨイ「ト、トノサマンやヒメサマンみたいに
強くなれますようにっ!」
マヨイ「なるほどくんは「異議あり!」で
敵をなぎ倒せますように!」
ナルホド「そ、そんないい加減な念じ方でいいのかい!?」
モリガン「じゃあ……はい」
(モリガンがマヨイに近づき、マヨイに光が集まる)
光っている勾玉
マヨイ「……な、なに!? なになに? 今の……」
ナルホド「勾玉が……光った……?
それに、真宵ちゃんの体も光ったような……」
零児「魔力が宿ったというより、
霊力が増幅された……という方が正しいようだな」
モリガン「これで一応戦えるようになったんじゃないかしら?
……どう?」
マヨイ「よくわからないですけど……
修行した直後みたいな、ヘンな感じ……」
デミトリ「ふん、モリガン……貴様も物好きだな」
バレッタ「あれー? 逃げないのかなぁ?
その方が追っかけるだけだから、簡単なんだけどぉ?」
デミトリ「その必要はなくなったらしい。
……見せてもらうとしよう」
真島「なんや、行けるみたいやな、センセ?」
ナルホド「はあ、ぼくも何が何やらなんですが、
どうやらそういうことみたいです」
バレッタ「逃げないんなら、そこを動かないでネ♪」
バレッタ「……サクっと切り落としてやっから!」
カズヤ「ふん、そんな連中、使えるのか」
平八「はっはっは、ワシの弁護をしようという男じゃ。
逃げ回るだけでは能がない」
仁「……成歩堂と言ったな?
やれるか?」
ナルホド「やるしかないみたいだ。
真宵ちゃん、ぼくから離れないで」
マヨイ「うん! でも、あたしだって……殺し屋から、
なるほどくんを守ってあげるんだから……!」
(ステージ準備)
バレッタ「いったあーい!
もうイヤッ! 今日は退散ね!」
バレッタ「……覚えたからなァ、テメーらのツラ」
小牟「まったく、忙しい奴じゃ」
ナルホド「できれば、もう来ないでほしいんだけど……」
バレッタ「イヤン、弁護士さん!
あなたのクビはあたしのモ・ノ!」
バレッタ「とりあえず、今回はバイバーイ♪」
(バレッタが立ち去る)
マヨイ「とんでもないのに目をつけられたね、
なるほどくん……」
ナルホド「とほほ……」
零児「こうなった以上、成歩堂弁護士は、
森羅で保護した方がいいかもしれんな」
(門の前に裏嶋も含めて零児たちが集まっている)
マヨイ「ありがとうございました、モリガンさん。
あたしたち……なんとかなりました!」
モリガン「うふふ、大したことじゃないわ」
バレッタ
モリガン「ただ、あのダークハンターは
執念深いから気をつけなさいね」
ナルホド「気が重いなあ……」
零児「ともかく、成歩堂弁護士たちは見つかった。
元の世界に戻りたいところだが……」
裏嶋「そう、まずは調べるべきよね。ここの金の鎖を」
デミトリ「ふん、人間界から余計な物を
持ち込んだのではあるまいな」
小牟「仁の言っちょった逢魔の動きも気になる。
調べた方がよさそうじゃの」
裏嶋「そうと決まれば、調べないと。さっそく。
うふふ……うふふふふ……」
(裏嶋が金色の鎖の方に歩いていく)