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その男、龍が如く ~ 第2話 ~

〔戦域:神室町 劇場前通り〕

(ビルの前に青いスーツの男性とちょんまげの女性がいて、辺りを見回す)

???(マヨイ)「な、なるほどくん!  これからあたしたち、どうなっちゃうの!?」
ナルホド「これは……トノサマンとか、ヒメサマンの 撮影じゃ無さそうだよ、真宵(まよい)ちゃん」
ナルホド「すごい勢いで、四方を壁で囲まれたし」
マヨイ「それももう壊れちゃってるけど……」
ナルホド「その壊れた壁の隙間から、逃げられそうかい?」
マヨイ「走っても……追いつかれそうで怖いよ、あたし」
ナルホド「うう……こんな所で待ち合わせなんか するんじゃなかった……」

(ナルホドたちの周りにウーズが出現。ナルホドがマヨイをかばう位置へ移動する)

ナルホド「あ、あっちに行けっ!」
マヨイ「なるほどくん! 危ないよ!」
ナルホド(真宵ちゃんだけでも逃がさなきゃ……!  でも、このままじゃいつかやられる……)
マヨイ「願い! 誰でもいいから……助けてぇっ!」

(西側から黒っぽい空手着を着た男が走ってくる)
【戦闘】
???(三島平八)vsウーズ×2
???(平八)『ワシに任せい。こんなゾンビなど、ひとひねりよ』
(西側のウーズ2体を撃破する)

マヨイ「す、すごい!」
???(平八)「男だったらしっかりせい!  成歩堂龍一(なるほどう・りゅういち)!」
???(平八)「そんなことで、ワシの弁護人が務まるか!」
ナルホド「あ、ありがとうございます!」
ナルホド「……って、あなたは……依頼人の!?」
平八「いかにも。 ワシが三島平八よ」
平八「少し調べものがあってな。遅れたらこのザマよ。 ……まさか、まだ待っておったとはのう」
ナルホド「好きで待ってたんじゃないです……」
マヨイ「なるほどくん、 途中でコシ抜かしちゃって……」
平八「ふん、大の男がだらしのない話よ。 法廷では大丈夫なのだろうな?」
平八「今回の件と、ワシの弁護……無関係ではないぞ?」
マヨイ「ど、どういうことですか?」
平八「この神室町の騒ぎを起こしたのは、 あるウィルス兵器……"タナトス"と呼ばれるものじゃ」
平八「ワシはそれを国内に 持ち込んだ疑いをかけられておる」
ナルホド「平八さんじゃないというなら…… 真犯人はわかっているのですか?」
平八「……弁護士の貴様に直接話すつもりだったが、 どうやら、そいつらにハメられたようじゃ」

???「ほほう! そら、真犯人がダレか…… 聞かせてもらいたいのォ!」
マヨイ「だ、だだだ、誰っ!?」

(男性が南側から走ってくる)
【戦闘】
???(真島吾朗)vsウーズ
???(真島)『ワシらの神室町で、好き勝手やらせへんで』
(ナルホドの南側のウーズを撃破する)

???(真島)「成歩堂センセ、大丈夫かいな。 法廷以外やとだらしないのォ!」
???(真島)「霊媒師の嬢チャンも無事やな?  霊能力もケンカには向かへんか」
マヨイ「や、やくざ屋さんだ。 やくざ屋さんだよ、なるほどくん」
マヨイ「あれ? でも、この人って……」
ナルホド「え?  あの……すみません、どちら様で……」
平八「ふん、東城会直系真島組組長。 "嶋野の狂犬"……真島吾朗(まじま・ごろう)か」
ナルホド「真島……さん?」
ナルホド「あっ、以前……東城会をめぐる裁判の時に……」
真島「そや。センセには助けてもろたがな。 わしの無実を証明してくれたやないか」
真島「裁判の内容は、ヒヤヒヤもんやったけどな」
平八「わしの弁護に、 余計な危機はいらんぞ、成歩堂」
真島「おっ? アンタ……三島平八やないか。 鉄拳王がこんなトコでなにしとんねん?」
平八「ふん、色々あってな」
真島「まあ、ええわ。……問題はさっきのハナシや。 この神室町をこないしたんは……ダレや?」
平八「……秘密結社シャドルー。 まず、間違いあるまい」
マヨイ「しゃどるー? なるほどくん、知ってる?」
ナルホド「直接扱ったことはないけど…… 凶悪犯罪の審理では、よく聞く名前だよ」
真島「シャドルー……。なるほどのォ……」
真島「……落とし前、つけさせなアカンのォ……」
マヨイ「こ、こわ……!」
真島「とはいえ、それは後回しや。 今は、ここを乗り切るのが先やな」
平八「そうじゃな。少しまわりを片付けるとするか!」
真島「とは言うても……カタギのセンセと、 嬢チャンをかばいながらはシンドイで」
ナルホド「あ、お手数かけます……」
マヨイ「だらしないなぁ、なるほどくんは!  「異議あり!」でなぎ倒したりしてよ!」
ナルホド「そんなムチャな……」
マヨイ「あれっ!? 誰か来るよ!」

(北端からクリス、ジル、零児、小牟が歩いてくる)

小牟「やれやれ、ここもバイオ兵器のたまり場か。 ジル、何かわかるかの?」
 ジェネシス
ジル「すでにスキャン済み。データにないB.O.W.は、 ほぼ間違いなくタナトスによるものよ」
クリス「以前使われたウィルス……「t-アビス」による B.O.W.もいるということは……」
零児「……誰かが、この街をウィルス兵器の 実験場にしているということか」
ジル「それにしても、この壁はなんなの?  こんな物を急に用意できたとは思えないんだけど」
零児「こいつは「隔離癖(かくりへき)」の試作タイプだ」
零児「敵に本土上陸を許した際の、 バリケードとして開発された物らしい」
小牟「備えあればうれしいな、とは言うが、 こんな使い方をすることになるとはのう」

(ナルホドたちを見る)

ジル「あそこにいるのは……民間人!?」
零児「俺たちは政府の者だ! 無事か!?」

マヨイ「救助だ! 救助が来てくれたよ!」
平八「ほほう、森羅にBSAAか」
真島「なんや、さすがは鉄拳王、顔が広いのォ。 知っとるんかいな、あの連中」
平八「バイオテロ対策部隊と、超常現象を専門で扱う 日本の政府機関よ」
平八「あの連中が出てくるということは…… 今回の件、根はかなり深そうじゃ。フフフ……」
マヨイ「笑ってるよ……」
ナルホド「ピンチの時ほどふてぶてしく笑えというけど…… これはピンチの質が違うかな……」
真島「オモロいことがあれは笑えばええねん。 ま、センセにもわかる時が来るやろ」
真島「おい、兄チャンたち、カタギのセンセたちを 保護したってくれや!」

小牟「カタギって、ぬしらは違うんかい!」
零児「三島平八に、武闘派の極道…… 一般人ではないだろうがな」
ジル「ジャパニーズ・ヤクザが、どうしてこんな所に?  あなたも早く避難しなさい!」

真島「ここはわしらの街やで!  わしが守らんでどないせえっちゅうねん」
真島「武器ならドスくらいは持っとる!  こっちのオッサンは……まあ、大丈夫やろ!」
平八「フフフ……この拳さえあれば十分よ」
クリス「なら、後の二人はどうなんだ?」
ナルホド「いやいやいや! ぼくはムリですよ!?」
マヨイ「れ、霊媒じゃ戦えないよ!」

真島「そや、センセたちは、ちぃとばかし 隠れといてんか?」
ナルホド「隠れるって……どこにですか?」

(南東端のマンホールを見る)

真島「あそこにマンホールがあるやろ?  ……あん中や」
マヨイ「く、くさそうだね……」
平八「ふん、バケモノに食われるよりはマシじゃろう。 ……足手まといじゃ。さっさと行けい!」
ナルホド「仕方ないよ、真宵ちゃん。 たしかにこっちはバケモノが少ない。行こう!」

(ナルホドとマヨイが移動しようとすると、傍のタンクローリーの周りへウーズが大量に出現する)

マヨイ「きゃああっ!」
ナルホド「う、うわあああっ!」

真島「あ、アカンッ!  タンクローリーの下におったんかいっ!」
クリス「なんてことだ! 民間人が……!」

(銃声の後、タンクローリーが爆発し、タンクローリーの北側に出現したウーズが爆発に巻き込まれる)

ナルホド「な、なんだ!?」
マヨイ「バケモノが……ふっとんだよ、なるほどくん!」
小牟「今のは銃撃!? どこからじゃ!?」

真島「………………」
真島「……なんか、足らんなあと思っとったんや」
真島「バケモンに、ヤクザに、三島に、弁護士に特殊部隊。 こんだけおっても、神室町にはまだ足らん」
真島「アイツが……あの男がのォ」
真島「そうやろ? ……桐生ちゃん」

(南西からグレーのスーツを着た男性が歩いてくる)

桐生「……間に合ったようだな、真島の兄さん」
真島「エエとこ待っていきすぎやで、桐生ちゃん。 そういうトコ、変わらへんなァ」
桐生「そういうつもりはないんだが、 武器の調達に手間取った」
桐生「そこの二人、今のうちに行くんだ。早く……!」
ナルホド「すみません! ……真宵ちゃん、行こう!」
マヨイ「う、うん……!」

(ナルホドとマヨイがマンホールまで歩いて行って中に入る)

 銃と手榴弾
桐生「持てるだけ持って来た。 真島の兄さん、好きなやつを使ってくれ」
真島「こりゃごっついのォ! 使わせてもらうで」
クリス「アンチ・マテリアル・ライフル……?  あんなもの、日本にあったのか?」
ジル「それに、あの男は……誰?  ただ者じゃないみたいだけど……」
桐生「桐生(きりゅう)と言う。 ……ただのカタギだ」
零児「そいつは重畳……と、納得はできん。 ただの一般人が、そんなものを持っているはずがない」
桐生「神室町には、銃の改造職人……「ガンスミス」がいる。 俺は借りてきただけだ」
小牟「ガンスミスじゃと?  まさか、女二人組とかじゃないじゃろな……?」
零児「それは後で調べればいい。 だが、あんたが何者かについては……」
平八「……桐生一馬(きりゅう・かずま)」
平八「東城会四代目会長…… かつて"堂島の龍"と呼ばれた、元・極道よ」
桐生「………………」
真島「さすが元・三島財閥頭首サマや。 くわしいのォ!」
平八「「元」は強調せんでいい。 いつでも返り咲けるわ」
桐生「……神室町には、大切なものがいくつもある。 黙って見ているわけには、いかねえんだ……」

零児「……わかった。協力を願おう」
ジル「いいの? 有栖。 民間人を巻き込んで」
小牟「三島平八は民間人というより、三島平八じゃしのう。 それに、ヤクザは民間人というより、ヤクザじゃ」
クリス「よくわからんが…… 実戦経験はあるようだ。やるしかないな」

平八「がーっはっは! また、面白くなってきおった!  腕が鳴るわい!」
真島「まったくや。 オモロいんは、大好きやで」
桐生「………………」
真島「ほな、始めよか? 桐生ちゃん」
桐生「……真島の兄さん、 俺は……また戦っていいんだろうか?」
桐生「話聞いて、"アサガオ"を飛び出してきちまった。 だが、俺には……」
真島「……戦いとうないんはわかるで。 せやけど、呼ばれたもんはしゃあないで」
桐生「呼ばれた……?」
真島「……"神室町"にな。 この街はな、きっと助けを求めたんや。桐生ちゃんに」
真島「……伝説の、龍に」
桐生「………………」
桐生「わかった。……戦おう、今は」

(真島と平八が桐生に近づいてユニットを組む)


第2話
その男、龍が如く

(勝利敗北条件表示、ステージ準備)

〈PLAYER TURN ROUND 1〉

〈ENEMY TURN ROUND 1 END〉

(敵の増援が出現する)

〈PLAYER TURN ROUND 2〉

〈STAGE CLEAR〉

〔戦域:神室町 劇場前通り〕

(マンホールの側に零児たちが集まっている)

 ナルホドとマヨイ
真島「お~い、センセ! 成歩堂センセ!  助手の嬢チャンも無事かいな!」
クリス「………………」
クリス「返事がないな。どこまで降りたんだ?」
桐生「真島の兄さん、このマンホール…… 「呪いのマンホール」じゃないのか?」
平八「呪い……じゃと?」
桐生「ああ、仲間から聞いた話だ。 神室町の都市伝説らしいんだが……」
桐生「あるマンホールの先には、 不思議な空間が広がっているという」
桐生「そこでは平衡感覚が失われ、 通常では考えられないことが起こる、と」
ジル「桐生、そのマンホールは……どこに?」
桐生「……劇場前通りだ」
零児「……ここ、か」
小牟「真島ァ!  なんちゅうとこに一般人を放り込んだんじゃ!」
真島「しゃあないやろ! そんなん知らんかったんや!」

(西側から裏嶋が歩いてくる)

裏嶋「もう、何をやってるの?  隔離壁のせいで、来れないんですからね。車両は」
真島「なんや? 姉チャン。 ……ん? その赤い服……」
零児「ウチの組織の装備課……いや、博士の裏嶋だ」
平八「ほほう、森羅に他にも人がおったとはな」
裏嶋「当たり前です。 現場が少数精鋭なだけなのね。これが」
 龍亀一號
裏嶋「さておき。みんな龍亀一號に戻って。 早いところ、対策を立てないと。今後の」
ジル「そうもいかないのよ、博士。 ここに避難した民間人がいるの」
小牟「ん!? ちょい待て!  向こうから……ゾロゾロなんか来るぞ!」

(皆が西を向くと西側から大量のウーズが近寄ってくるのが見え、裏嶋が飛び上がる)

ウーズ「………………」
ジル「B.O.W.……! なんて数なの!?」
桐生「なんてこった…… 袋のネズミになっちまったってことか」
裏嶋「ふう、あわてないあわてない。こういう時こそ。 あたくしにいい手があるのよね」
小牟「なんじゃ? こんなこともあろうかと、 秘密兵器でも用意しておるんか?」
裏嶋「地下に降りて、向こうから出ればいいってこと。 それじゃ、レディファースト」

(裏嶋がマンホールに入る)

真島「ドアホ! 姉チャン、そこは……!」
クリス「そうか…… 博士はマンホールの話を知らなかったな……」
零児「ふう……。もう選択肢はないようだな」
 ナルホドとマヨイ
平八「成歩堂たちを放っておくわけにもいくまい。 ワシの弁護をさせねばならんしのう」
桐生「やれやれ。呪いのマンホール…… ただの都市伝説ならいいが」

(零児たちがマンホールに入り、蓋を閉める)

[マンホールの中]

桐生「ここは……なんだ!?  呪いのマンホール……本当のことだったのか!」
零児「小牟……ここは、もしや……」
小牟「ふむ、間違いない。ここは……「魔界」じゃな」
真島「魔界ィ? なんや、いいトシして、 恥ずかしゅうないんか? 魔界て。なぁ?」
クリス「………………」
ジル「………………」
桐生「どうやら、冗談ではなさそうだが…… 本当なのか?」

裏嶋「渋谷、秋葉原……人の世とは異なる世界への 入口は存在するのね。結構」
零児「博士、無事だったか」
 ナルホドとマヨイ
真島「ん? 先に入ったセンセと嬢チャンはおらんのかい」
ジル「いないようね。 あら? 三島平八も……いない?」
裏嶋「三島平八なら、先に行ったようよ? 走って」
クリス「くっ、勝手なことを! 俺たちも行くぞ」
小牟「まったく……引率の先生をしとる気分じゃ」

〔戦域:渋谷駅前〕

(道路標識のポールの上に烏天狗などがいて、金色の鎖が欠片に分解される。 道路上に金色の鎖があり、側に沙夜とシースがいて、金色の鎖が欠片に分解される)

シース「イエス! これで回収コンプリートってことデス!」
沙夜「あん、シースちゃん、まだ喜ぶのは早くてよ?  ……先は長いんだから」
シース「オゥ、そうでしたネ~。 では、次のポイントにレッツ・ラ・ゴゥ!」
沙夜「このテンションの高さは、 見習わないといけないかも、ね」
沙夜「……ところで、鎖が"どこから来ているか"は わかったのかしら?」
シース「アイドンノ~。現在、調査中デースよ!」
沙夜「ふう……。 じゃあしばらくは、足で探すしかないってことね」
シース「オゥ、サヤ! そんなカオは似合いまセーン!  キープ・スマイル! オーケー?」
沙夜「あん、オーケーオーケー。 じゃあ、もう少し渋谷を探してみましょうか」
シース「ラジャー!  ではワタシ、さっそくひとっ走りデース!」

(シースが南へ歩いていく)

沙夜「ツッコミ専門の人がいないと、 結構疲れるコね……」

(建物の方を見る)

沙夜「………………」
沙夜「人の気配……?」
沙夜「まあ、いいかしら。 まだ始まったばかりだし……焦っても仕方ないし、ね」

(沙夜が南へ歩き去る)

(北東の柱の陰から腕にプロテクターをつけた男性が出てくる)

???(仁)「今の女…… たしか、逢魔とかいう組織の……?」
???(仁)「………俺には関係ないことだ」
???(仁)「今は……"奴"がいる世界に急がなければな」

(腕にプロテクターをつけた男性が北に歩き去る)


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