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悪魔が恐れる男たち ~ プロローグ 4 ~

〈デビルメイクライの事務室〉

???(ワルキューレ)「ごめんください。 夜分遅く、すみません……」
???(ダンテ)「深夜の美女か。 トイレなら裏だぜ。急ぎな」
???(ワルキューレ)「いえ、 お仕事の依頼に来ました」
???(ワルキューレ)「便利屋「デビルメイクライ」、 ダンテさんに」
ダンテ「運が悪いな、あんた。 美女の依頼は最優先で 受けることにしているが……」
ダンテ「それが乙女の騎士、 ワルキューレとなれば 話は別だ」
ダンテ「悪い予感しかしないぜ」
ワルキューレ「私のことを 知っているのですか?」
ダンテ「魔界の連中にとっては、 あんたはブラックリスト入り 間違いなしの人物だからな」
ダンテ「それから、人間界では もっと目立たない格好を した方がいい」
ワルキューレ「普段着なのですが……」
ダンテ「それと、 後ろにあんなのがいたら、 怪しいにもほどがある」
ワルキューレ「後ろ……?」

???(デミトリ)「………………」
ダンテ「あんたのツレは、 緑と紫の小さい奴らだと 聞いてたがな」
ワルキューレ「デミトリ……!  デミトリ=マキシモフ!?」
ダンテ「なるほど、ヴァンパイアか。 天の使いに吸血鬼……」
ダンテ「舞踏会にでも行く気か?  道なら交番で訊きな」
デミトリ「貴様か。 ……伝説の魔剣士、スパーダ の息子、ダンテというのは」
デミトリ「だが…… 乙女の騎士、ワルキューレ。 貴様がなぜここにいる?」
ワルキューレ「魔界で起きていること…… あなたも知っているはずです」
ワルキューレ「それが、人間界から 端を発しているということも」
ダンテ「………………」
デミトリ「知っている。 だが、貴様がここにいる 理由にはなっていない」
 モリガン
ワルキューレ「私は、ある方から、 今回の事件はデビルハンターに 頼むべきだと」
ワルキューレ「あなたはどうしてなのです?  デミトリ=マキシモフ」
デミトリ「私は人間界には不案内…… 案内役が必要だ」
 モリガン
デミトリ「……ある女から、 人間界に詳しいハンターが いると聞いた」
デミトリ「人と魔の血を引く…… "裏切り者"の息子という 奴がな」
ワルキューレ「そうだったのですか。 偶然の巡り合わせ…… 大事にすべきかもしれません」
デミトリ「………………」
 モリガン
デミトリ(モリガンめ……)

ダンテ「二人で盛り上がるのはいいが、 ホストをないがしろにするのは 感心しないな」
ダンテ「で? 依頼は?」
ワルキューレ「来ていただきたい 場所があるのです」
ワルキューレ「デミトリ=マキシモフ。 あなたにも無関係では ありません」
デミトリ「なに?」
 ジェダ
ワルキューレ「今回の件、 首謀者はおそらく…… "冥王"ジェダ=ドーマ」
デミトリ「……そういうことか」
ダンテ(ドーマ家の当主か。 こいつは"大当たり"だな)
ダンテ「で、来てもらいたい 場所ってのは?」
 えんえん砂漠のピラミッド
ワルキューレ「マーベルランド。 ……砂漠の奥深く、 封印された場所です」
ダンテ「人間界の問題…… それがいきなり マーベルランドか」
ダンテ「やはり、 悪い予感しかしないぜ」

〔戦域:えんえん砂漠のピラミッド・地下魔法陣〕

(魔法陣の中に宝箱があり、カオックスがいる)
ダンテ「ここが、かつて魔王ゾウナが 作り上げたピラミッド……」
ダンテ「その最下層か。 なるほど、嫌な感じだ」
デミトリ「うむ、不快な波動を感じる。 この魔法陣はどうなって いるのだ? ワルキューレ」
ワルキューレ「今は大丈夫なようですが…… 非常に不安定な状態が 続いています」
ワルキューレ「この場所は、 以前も異世界と繋がった ことがあって……」
ワルキューレ「今も不定期にですが、 魔物が出現し続けて いるのです」
デミトリ「たしかに、 今も何匹かいるな」
ダンテ「いくつか宝箱も あるようだが、あれは?」
ワルキューレ「魔物たちと同じく、 いずこからか流れ着いた ものだと思います」
ワルキューレ「少し前に来た時には ありませんでしたから……」
ダンテ「じゃ、いただいても 構わないな?  仕事料ってやつだ」
ワルキューレ「え……? はい、 別にかまいませんが……」
デミトリ「フン、浅ましいハンターめ。 伝説の魔剣士…… その息子の名が泣くぞ」
ダンテ「どんな肩書きを持ってようが、 生活するには金がいるし、」
ダンテ「腹が減れば、 ピザくらい食いたくなるさ」
ダンテ「強欲な仲介人に、 法外な仲介料を 抜かれたりもするしな」
ワルキューレ「では、魔物を倒しつつ、 ダンテさんのためにも 宝箱を開けていきましょう」
デミトリ「やれやれ……」
(目的表示)

〈中央の宝箱を開ける〉

(魔法陣が光り、リームシアンと敵が出現)
???(リームシアン)「ここは……。 フフフ、どうやら転送には 成功したようだな」
デミトリ「我々とは魔力の質が 異なるようだが…… 魔族か」
デミトリ「ようこそ……と言いたい ところだが、何者かね?」
???(リームシアン)「この世界の住人か。 ほう、なかなかの力を 持っているようだ」
リームシアン「私はリームシアン。 魔族領フィアランドを 治める長」
リームシアン「リームシアン・ラ・ヴァースだ」
ダンテ「……よう、デビルクイーン。 取り巻きはあんたの仲間か?」
リームシアン「仲間? ……む?  見知らぬ者も混ざっているな」
リームシアン「どこから紛れ込んだかは 知らぬが」
 テメンニグル
ダンテ「……間違いない。 『あの塔』で見た……デビルだ。 なぜそいつらがここに……?」
ワルキューレ「リームシアンさん……と おっしゃいましたか?」
ワルキューレ「どうして…… いえ、どうやってここに?」

(魔法陣の西側にトウマとシリルが出現)
???(トウマ)「ウチの転送システムを 使ってだよ」
リームシアン「トウマか。 ……聖剣のマスターが、 そろってご苦労なことだな」
 ジオフォート
???(シリル)「リームシアン。またジオフォート に勝手に入り込んで…… 今度は何を企んでいるの?」
トウマ「なあ、シリル。 追いかけてきたのはいいけどよ。 ……ここ、どこだ?」
シリル「トウマ、気を散らさないで。 私たちがしなければいけない こと……わかってるでしょ?」
トウマ「へいへい。まったく、いつでも どこでもツンケンすんなよな。 顔がそのまま固まるぜ」
シリル「聞・こ・え・て・る・わ・よ?  トウマ!」

ダンテ「盛り上がってるところ悪いが、 誰が誰で、何がどうなってるのか 教えてもらっていいか?」
リームシアン「……ふん、面倒な話だ。 煉獄の業火で、まとめて なぎ払ってくれる」
リームシアン「そしてトウマ、シリル…… おまえたちの持つ聖剣は、 二本とも私がもらう……!」
トウマ「シャイニングフォースは おまえには渡せねえ!」
リームシアン「もらうと言ったぞ。その上で…… フフフ、この世界の魔族を 治めるのも面白かろう」
デミトリ「黙っていれば、 いい気になりおって。 新参者がふざけた口を……!」

???(アーサー)「まったくだ。ただでさえ、 今の魔界は騒がしい」
???(アーサー)「これ以上、混乱させて ほしくはないな」
???(アーサー)「それに……『あの村』もある。 甘く見たら、骨になるだけじゃ 済まんぞ?」
リームシアン「なに……!?」
(トウマ、シリルの後ろにアーサーが出現。トウマとシリルが振り向く)
???(アーサー)「なにより、 まずは俺がいるからな。 ハッハッハ!」
シリル「え!? 誰……!?」

ワルキューレ「あなたは、白銀の騎士…… アーサーさん!?」
アーサー「おお、ひさしぶりだな、 ワルキューレ」
アーサー「よもやこんな場所で、 またおまえさんと 会えるとは!」
アーサー「他にも見覚えのある者たちが いるな。……まったく、 次元のゆがみにも困ったもんだ」
ダンテ「アーサー?  ……あの魔界村のアーサーか」
ダンテ「こいつはご機嫌だ。 デビルハンターの大先輩が ご登場とはな」
アーサー「……ほう、同業者かな?  覚えのある魔力だが。 ……む?」
アーサー「スパーダ……?  いや、おまえさん…… もしや……」
ダンテ「鋭いな。 その息子……ダンテだ」


プロローグ 4
悪魔が恐れる男たち

リームシアン「フッ、 どこの誰かは知らんが、 まとめて片付けるだけだ」

ワルキューレ「トウマさん、シリルさん、 私たちに協力してください!」
シリル「そ、そう言われても…… 私たちはあなたたちが 何者なのかも知らないのよ?」
トウマ「いいんじゃねえか? シリル。 悪い奴らじゃなさそうだしよ」
デミトリ「小僧に小娘が。 グダグダと何を言っている」
アーサー「いい心がけだ、少年少女!  この俺をドンと信じて……」
(アーサーの鎧が脱げる)
アーサー「しまった、鎧が!」
ダンテ「こんな感じだが、 根はいい奴らだ。多分な」
トウマ「な? 大丈夫だぜ、 シリル」
シリル「……トウマがそう言うなら、 私はかまわないけど……」

リームシアン「情けないぞ、トウマ。 そんな得体の知れん 連中を頼るとはな」
トウマ「ヘッ! 仲間を見る目は あるつもりだぜ? 俺はな!」
(目的表示)

〈リームシアンを撃破〉

(魔法陣の中心にリームシアンがいて、西側にトウマ、シリル、 北側にワルキューレ、ダンテ、デミトリ、東側にアーサーがいる)
リームシアン「なるほどな。 ますます興味が出てきたぞ」
リームシアン「異なる世界に散らばる力、 我が物にできれば、 あるいは……」
トウマ「リームシアン!  おまえの狙いはシャイニング フォースじゃねえのかよ!」
アーサー「おいおい、 おかしなことは考えんで もらいたいな」
リームシアン「おかしなこと?  ……フフフ、こんなことか?」
(リームシアンが一回転すると魔法陣が輝きだす)
シリル「な、なにを!?」
(リームシアン、トウマ、シリル、アーサーが魔法陣に飲まれ消え、魔法陣の輝きが収まる)
ワルキューレ「ああっ……!  他の人たちが!?」
ダンテ「ちっ……。 デミトリ、わかるか?」
デミトリ「この力……先ほど リームシアンとかいう 魔族が現れた時と同じか」
ダンテ「……ってことは、 みんな元の場所に戻ったか?」
ワルキューレ「そうだと いいのですが……」
ワルキューレ「私、残って調べてみます」
デミトリ「ふん、私は城に戻る。 面倒事に関わるつもりはない」
デミトリ(……冥王の手がかりも ないのではな)
(デミトリが立ち去る)
ダンテ「やれやれ、 こらえ性のない貴族様だ」
ダンテ「だが、俺も事務所に 戻らせてもらうぜ、 ワルキューレ」
 レディ
ダンテ「ちと、がめついが…… 世話になってる同業者がいる。 情報を訊いてみるさ」
(ダンテが立ち去る)
ワルキューレ「マーベルランドの異変、 異世界の魔族、魔界村……」
ワルキューレ「どうして世界は…… 平穏を望まないのでしょう……」


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