(階段の踊り場に零児たちがいて、アーサーが鎧を着ていない)
トウマ「ふう、だいぶ上がって
来たけどよ、
一体……どこまで続くんだ?」
小牟「ひい、ふう、はひィ……」
小牟「エレベーターとか、せめて
エスカレーターとかないんか!
年寄りに無理させるでない!」
零児「普段から怠惰(たいだ)な
生活をしてるからそうなる。
摂生しろ、小牟」
ブルーノ「俺ぁ、もう高いビルには
上がらないつもりだったん
だがなあ」
バン「しゃあないやろ。
ワシらの乗った弾ァ、
気合いが足らんかったんや」
クルト「外壁に着弾しただけ、
幸運だったと思うべきだろう」
ヴァシュロン「どうせなら、
壁をぶち抜いてくれりゃ
よかったんだがな」
アーサー「だがみんな、
無事でよかったぞ。
ケガ人も出ず、なによりだ」
リエラ「でも、鎧は粉々に
なったんですね……」
シリル「他のみんなも
無事だといいけど……
もう内部に入ったのかしら?」
ゼンガー「塔の上方にも煙が見えた。
着弾はしているはずだ」
平八
仁「……平八だけ放り出されて、
壁に激突していれば
いいんだがな」
シャオユウ「こら! 仁!」
春麗「それくらいじゃ死なないから
大丈夫よ、シャオユウ」
零児「そういう問題でもないだろ。
……まあいい、他のチームと
通信は?」
携帯キネマトロン
エリカ「大神さんの
携帯キネマトロンは
つながりませんね……」
ジェミニ「う~ん、電波が通じてない
感じかな……」
うらら「スペース通信機も
ピクリともオトサタなしです」
ゼンガー「電波障害か。
……ならば、直接踏み込む
しかあるまい」
春麗「文句を言わずに、
歩くしかないみたいね」
ダンテ「"塔"ってやつには
いい思い出がないが……
急いだ方がいいかもな」
デミトリ「うむ、魔界の力を感じる。
……上空からだ」
アーサー「ま、悪魔は塔を好むからな。
魔界にも、かなり厄介なのが
いくつかある」
ワルキューレ「魔界の者が
関わっていると?」
モリガン「行ってみて、
確かめるしかないようねえ」
うらら「それでは、まだまだ
登ってみたいと思います!」
ブルーノ「はぁ~、しょうがねえけど、
キツいわなぁ」
(ヒステリックパープルなどが出現)
小牟「見つかったか。
ジョーカーを引いてしまった
ようじゃの」
仁「遅いくらいだ。
蹴散らしつつ進めばいい」
???「そいつぁ、
ちと待ってもらおうか!」
トウマ「この声は……!」
(一番下の踊り場にアイン・ベラノスなどが出現)
アイン「そう、オレよ!
アイン・ベラノス……!」
アイン「……つーか、マジで
待ってもらおうか。
息あがっちゃってよ……」
シャオユウ「タバコやめれば?」
アイン「あ~、それ無理だわ。
何度やっても無理だったわ」
リエラ「努力はしたんだ……」
デミトリ「オロス・プロクス……
どこに潜んでいたかと思えば、
よりによってこことはな」
美依
アイン「美依ちゃんは……
ここにはいねえのかよ。
しょうがねえな」
ドゥーエ
アイン「こりゃ、
ドゥーエ様にまかせるか」
ヴァシュロン「まったく……
モテるねえ、美依ちゃんは」
シリル「もう!
そんなのうれしくも
なんともない、ってね!」
シリル「……って、言うでしょうね」
アイン「イヤよイヤよも
好きのうち……ってな!
とりあえずは捕まえねえとさ」
モリガン「ふうん、前向きねえ。
……あら? お兄さんの方は?」
(真ん中西側の踊り場にドライ・ベラノスが出現)
ドライ「ハーッハッハッハァ!
ここだぜ!」
アイン「ああ!? ドライ、
なんでそっちにいんだよ!」
ドライ「あ~? ヤベえ、
行きすぎちまった」
アイン「早く降りてこいや!
始めんぞ!」
ドライ「おめえ、階段キツすぎだから!
ヒザやっちまうとこだったぞ!」
エリカ「評判悪いですね、この階段」
ダンテ「兄弟そろったところで……
そろそろオロス・プロクスの
目的を教えてもらえるか?」
クルト「世界の融合……
この事態に、どこまで
関わっている?」
ドライ「話すわけねーだろ!
知りたきゃこの塔を登るこった!」
バン「ほな、登れば
わかるってことやろな!」
ドライ「登りきれりゃあなあ!」
ジェミニ「相手にとって不足なし!
容赦しないよ!!」
アーサー「ああ、そうと決まれば、
このアーサー……
古代の塔を駆け上がる!」
ワルキューレ「はい、行きましょう!」
アーサーの鎧
ワルキューレ「アーサーさん、鎧を忘れずに」
(目的表示)
(ドライの周り、踊り場の周りにレッドアリーマー、
最上部にキュービィとジェダ=ドーマなどが出現)
ジェダ「この塔市を取り巻く"気"に
乱れが生じたかと思えば……
君たちだったのかね」
ワルキューレ「冥王、ジェダ=ドーマ。
魔界の城以来ですね」
リームシアン
シリル「魔界……。
一緒にいたリームシアンも、
ここを目指してたってことね」
ドライ「報告は受けてるぜ。
てめえは確か……」
ジェダ「む……?
君はオロス・プロクスの
幹部かね?」
ジェダ「ふむ……外見こそ
粗野かつ醜悪と言えるが、
宿る魂には光輝を感じる」
ドライ「なんだかわからねえが……
よせよ、照れるぜ」
シャオユウ「今の、前半は悪口だよね?」
クルト「重要なのはそこじゃない。
ジェダ=ドーマ……
オロス・プロクスとも関係が?」
ジェダ「詩人の憂いは、
永久の闇との邂逅……
つまりは、そういうことだ」
うらら「スゴク、スゴそうですが、
意味がわかりません!」
モリガン「少なくとも魔界の気……
その原因はあなたね。
冥王、ジェダ=ドーマ」
ジェダ「モリガン=アーンスランド、
そしてデミトリ=マキシモフ、
君たちも物好きなことだ」
ジェダ「真理に背く、
愚者の哀れな末路……
知らぬわけでもあるまい」
ゼンガー「ジェダよ。貴様が……
その"真理"だとでも
言うつもりか?」
ジェダ「言うまでもなく。
正しくは"真理となる"、
だがね」
春麗「目的を推察したいんだけど、
話を聞けば聞くほど
さっぱりね……」
ブルーノ「シンプルに行こうや。
ジェダさんよ、今の状況……
どこまで関わってるんだい?」
ジェダ「………………」
ジェダ「世界の境界線……
歪みを生じながらも、
奇妙なバランスを保っている」
ジェダ「世界を区切るもの……
世界を世界足らしめる不文律、
いわば"境界線"」
ジェダ「それが乱れている……
いや、混濁(こんだく)の中
にある、というのが正しいか」
ジェダ「扉をくぐった時……
異なる場所に歩を進めることに
なった覚えはないかね?」
大帝国劇場
ジェミニ「何度もあるよね?
大帝国劇場に入ったら……
デミトリさん家に出たり」
デミトリ「迷惑な話だったがな。
それが境界線の乱れだと?」
黄龍寺屋敷の噴水
仁「噴水を中心に、
何度も転移は起こった。
……関係はありそうだな」
ジェダ「あるだろうね。
世界が重なり合って
存在しているとすればだが」
零児「それこそが、世界の融合……
いや、それを越える何かか。
"ゆらぎ"以上だ」
ジェダ「次は私の質問に
答えてもらおう」
ジェダ「本来あるべき場所に、
異なる物が鎮座していた……
というようなことはあるかね?」
ジェダ「ちなみに私は、
この古代の塔がある"場所"に
疑念を抱いているのだがね」
ダンテ「このタルカロンに?
さあな。ここには関係者が
いないんでね」
エリカ「………………」
リエラ「……エリカさん?
何か心当たりがあるの?」
オーク巨樹
エリカ「ここは……以前の戦いで、
オーク巨樹(きょじゅ)が
あった場所なんです」
ワルキューレ「オーク……巨樹?」
エリカ「太古の昔、滅ぼされた一族……
その怨念が集まった……
大きな樹のことです……」
エリカ(……そう、パリシィ……)
アーサー「その場所に……
この浮遊する古代の塔が?
偶然……ではないだろうな」
ジェダ「やはりか。
礼を言わせてもらおう、
古の一族の血を引く者よ」
ジェダ「それならば、この塔市の上空が
あのようになっていることも、
説明がつくのでね」
ドライ「野郎、ベラベラと
余計なことを……」
バン「あのようになっとる、やて?」
ユーリとエステル
ヴァシュロン「タルカロンの"先"に
何があったのか……
ユーリたちに訊くべきだな」
トウマ「ああ、何が何でも、
あいつらを見つけなきゃな!」
クルト「よし、進軍を再開するぞ。
包囲を突破し、塔内に
突入するんだ!」
ジェダ「それは了承しかねるね」
ジェダ「君たちは「死」によってのみ
救済される命。
矛盾ではない、論理的帰結だ」
うらら「つまり、どういうこと
なのでしょうか?」
小牟「死ぬがよい……
っちゅうことじゃろな」
デミトリ「それはこちらの台詞だ。
ジェダ=ドーマ、
ここで死ぬがいい……!」
ドライ(こいつらに、
ここでやってることが
バレっと面倒だな)
ドライ(……ここで潰しとかねえと)
アイン「チィ~ッ!
ほら、あれだ。
階段上がって疲れてたからよ」
アイン「つーわけで、
あとは任せるわ!
やることあるんでさ!」
(アイン・ベラノスが立ち去る)
エリカ「疲れてたのなら、
しょうがないですね!」
シャオユウ「ちなみに、
私たちも相当疲れてるからね」
アーサー「やることがある、というのは
気になるが……
今は追うわけにもいかぬな」
ドライ「こいつら、やりやがる!」
ドライ「この階段で、オレ様のヒザが
グチャグチャになって
なければよぉ~!」
バン「負け惜しみは聞かへんで!
さあ、オロス・プロクスの
企み、教えてもらおか!」
ドライ「しょうがねえなあ、
オレ様たちは
この塔に登って……」
ドライ「って、なんで言うんだよ!」
ドゥーエ
春麗「ドゥーエがいるって話は、
さっき弟のアインから
聞いたわよ!」
ドライ「だからどうしたって?
何をしようとしてるかまでは
わかんねえだろが」
ドライ「あばよ!
次は……こうはいかねえ!」
(ドライ・ベラノスが立ち去る)
ジェダ「これは……ますます楽しみだ。
ここまでの力を持つ者たちが
揃うとは」
ジェダ「もうじきだ。
もうじき……君たちは……」
ジェダ「闇という存在……
母の懐にも似た、その包容力に
安堵することになる」
ジェダ「…………ヒヒヒ」
(ジェダ=ドーマが立ち去る)
ゼンガー「冥王と呼ばれる漢(おとこ)、
掴みどころのない奴だ。
……油断ならんな」
デミトリ「あの様子だと……ジェダは、
ここでやるべきことを
終えているということか?」
モリガン「確かめた方がいいでしょうね」
(一番上の西側の扉の前にブルーノたちが集まっている)
ブルーノ「やれやれ、やっと入れるな。
中にはエレベーターが
あるといいけどなぁ」
ヴァシュロン「ああ、
階段はもうこりごりだぜ」
小牟「これ以上階段があったら、
零児におんぶして
もらうからのッ!」
トウマ「どんなキレ方だよ」
零児「他のみんなだってきつい。
何がおんぶだ。
駄々をこねると尻を叩くぞ」
小牟「この際、
もうそっちでもいい!」
リエラ「つらすぎて、
もうわけわかんなく
なっちゃってません?」
ダンテ「年寄りは大事にしろって
ことさ。
さて、入るとしようぜ」
ジェミニ「中はどうなってるんだろう。
色々妄想しちゃうなあ」
シリル「絶対、そんなにいいものじゃ
ないと思うわよ、ジェミニ」
ワルキューレ「内部もそうですが……
"この塔の上空"の話も
気になります」
クルト「問題は、その話を
知っているのが
俺たちだけということだ」
仁「そうだな、他の連中にも
早く教えた方がいい」
うらら「それでは、タルカロンに
侵入してみたいと思います!
……電源は、そのまま」