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再び、巴里は燃えているか ~ 第34話 ~

〈凱旋門〉

小吾郎「着いたか。 快適な船旅ではあったが…… ここはどこかな?」
春麗「凱旋門……?  ここはパリなの?」
エリカ「間違いありません。 ……巴里ですね」
クリス「本当にパリか?  どこか違うような 気がするが……」
さくら「いいえ、 ここは巴里ですよ」
バツ「なんか噛み合わねえなあ。 どっちなんだよ」
大神「みんなついてきてくれ。 ……すぐにわかる」

〔戦域:テアトル・シャノワール〕

(テアトル・シャノワールの入口前に大神たちがいる)
ジェミニ「うわあ、やっぱりそうだ……。 テアトル……シャノワール」
リュウ「なるほど、こういうことか。 ここは……」
零児「太正時代…… 蒸気革命が起きた 1920年代の……"巴里"か」
エリカ「無事に帰ってこれて、 エリカ大感激です~!」
ケン「喜ぶのは早いぜ? エリカ。 ……様子がおかしくないか?」

 ランドグリーズ城
デビロット「ふむ、この感じ…… 以前、わらわたちが戦った ランドグリーズ城と似ておる」
 バミューダ号
ブルーノ「そもそも、俺たちの世界の船、 バミューダがこの世界に あんのはおかしいだろうよ」
ソーマ「ここまで、異世界を 転々としてきたが…… 今までになかったことだな」
アリサ(アミエーラ)「世界同士が…… 混じり合っている……?」
 リームシアン
トウマ「リームシアンの奴も、 船の行き着く先がどうとか 言ってたしな」

さくら「大神さん、胸騒ぎがします。 それに……街の空気が……」
大神「ああ、嫌な感じだ。 とりあえず、手分けして 調べてみよう!」

(西端のカフェにエリカたちがいる)
エリカ「う~ん、ダメですね~。 お茶でも飲みましょっか?」
ブラックローズ「ダメですね~」
ブラックローズ「……じゃないわよ!  シャノワールの中は どうなってたの!?」
エリカ「それが…… 誰もいなかったんですよぅ」
エリカ「巴里華撃団のみんなに、 皆さんを紹介したかったのに」
ヴァシュロン「むうう、残念至極だぜ。 さぞかし……さぞかし、 アレやコレやな美女たちが!」
エリカ「ええ、いっぱいです!  超極悪犯罪者の人もいて、 ジュリさんも大満足ですよ!」
ジュリ「あァ? あたしは別に 他人の犯罪なンぞに興味ねェよ」
ワルキューレ「その人に会わせてください。 しっかりと話し合って、 悪事はやめさせるべきです!」

(北西側からさくらたちが歩いてくる)
ゼファー「お、戻ってきたぜ?  隊長さんさ、そっちは どうなんだよ?」
大神「街並みは以前…… 俺が特別留学していた頃と 変わらない。だけど……」
フランク「花の都、パリが ゴーストタウンとは、 笑えないな」
カイト「この街もまた、 本物じゃない……。 まるで幻じゃないか……」
小牟「うむ、 とんだ幻影都市(イリュージョンシティ)じゃのう」
アーサー「だが、何か意味があるはずだ。 俺たちがこの街に たどりついたことに」
ジェミニ「都市っていうのは、 "霊的に意味のある場所"に できる聖地……」
ジェミニ「紐育華撃団では そう教わったよ」
零児「その解釈は間違っていない。 日本ならば、渋谷、六本木…… そして今は秋葉原もだな」
神夜「悪鬼覇原……。 やはりすごい場所 極まりないですね」

(北東側からクリスたちが歩いてくる)
レイレイ「あ、これで全員?  そっちはどうだったワケ?」
春麗「そっちも同じだと思うけど、 誰もいないわ。 静かすぎて怖いくらいよ」
バン「結局、 なんもわからんままや」
ねねこ「小吾郎は探偵なのに わからないのか?  なぜなのだ?」
小吾郎「……本気を出してないからな。 ちなみに、本気を出すことは 滅多にない」
リエラ「ないんだ……」
美依「なんちゃって探偵を アテになんかしてないってね」
美依「まあ、 人っ子ひとりいないんじゃ、 調査しようもないんだけど」
毒島「………………」
毒島「いや、この邪気……。 どうやら俺たち以外にも、 招かれざる客がいるようだぞ」

(東端にネクロンとオミコンが出現)
ネクロン「あら?  私たち以外にも 誰かいるよ、オミコン」
オミコン「そうだねえ。 見覚えのある連中だねえ、 ネクロン」
T-elos「チッ、こいつらは…… エンドレス・フロンティアの 賞金首か」
ハーケン「OK、ブックガールズ。 ……どこから何しに来たか、 教えてもらえるかい?」
ネクロン「仲間を連れて 来たんだよねえ、オミコン」
オミコン「なかなかの力を 持ってるよねえ、ネクロン」
モリガン「出てくるたびに、 色々ひっかきまわして…… 好きだけどね、そういうの」
パイ「羨ましがってる場合じゃ ないわよ、モリガン!」
パイ「あなたたち、質問に答えて!」
ネクロン「どうする? オミコン」
オミコン「とりあえず、 こうしようかねえ、ネクロン」

(テアトル・シャノワールの前に防壁がせりあがってくる)
エリカ「えっ!? うそっ!  防壁が勝手に!?」

クリス「これは!?  おまえたちの仕業か!」
ネクロン「この街は…… すごい力にあふれてるねえ、 オミコン」
オミコン「集まってきてるねえ、 ネクロン」

ジル「やはりこの街には……!」
リンドウ「何かあるな、こりゃあ。 ……ま、身を守りつつ、 訊いてみるとするか」
さくら「エリカさん! ジェミニ!  そっちは大丈夫!?」

エリカ「バッチグーで~す!」
リーンベル「どうグーなのか わかりませんけど…… 何とかしてみます!」

(エメラルド・ドラグーンなどが大量に出現し、南東端にセルベリア・ブレスが出現)
エステル「何とかする前に、 また敵さんが出てきました!」
フレン「くっ、完全にワナに 落ちてしまったか……!」
セルベリア「………………」
イムカ「貴様……セルベリア!」
トロン「よりによってですの!?  それにリーバードたちまで!」
リエラ「セルベリア・ブレス大佐!  どうしてここに!?」
デミトリ「ネクロンどもが言っていた 仲間とは……こやつのことか」
セルベリア「フッ……縁があるようだな。 ……だが、貴様らの相手を しているヒマはない」
レディ「まわりをデビルやロボットで 固めてるくせに、ご挨拶ね」
シャオユウ「じゃあ何しに来たってのよ!」
セルベリア「語る必要はあるまい」
クルト「………………」
クルト「"戻るための戦いを している"」
セルベリア「む……?」
 秋葉原
クルト「以前、秋葉原という街で 戦闘になった時…… 貴官はそう言った」
クルト「……今の行動もまた、 そのためなのか?」
アキラ「セルベリア、 あんたはS.I.Nに 協力していたはずだ」
ゼンガー「エンドレス・フロンティアの 妖(あやかし)たちと行動を 共にする理由はなんだ?」
セルベリア「………………」
セルベリア「この世界は、 我々の"征暦の世界"に 近い位置にある」
セルベリア「あの街から撤退する際…… そこの者たちに会った」

ネクロン「ウフフ……」
オミコン「ウフフのフ……」
 秋葉原のクロスゲート
ハーケン「なるほど、あのシティから クロスゲートが消失する前に、 抜け出してたってわけか」
ハーケン「ふう、とんだ賞金首たちだ。 賞金額が上がるぜ?」

平八「ふん。ヴァルキュリアの女よ、 そいつらに何を吹きこまれた?」
セルベリア「……世界の融合が始まる。 そうすれば、元の世界とも つながるだろう」
 リームシアン
シリル「リームシアンが言っていた、 "世界はやがて同じになる" ……その意味って……!」
沙夜「かつて逢魔が目指した、 "混沌"そのもの、ね」
うらら「さあ、大変な事実です!  それが、この巴里の街で 行われるというのでしょうか!」
セルベリア「おまえたちの中にも、 異なる世界から来た者たちが 数多くいるだろう」
セルベリア「己の属する世界に戻る 好機ではないのか?」
バツ「歩いて帰るつもりかよ。 根性あんな、姉さんよ」
「世界にはあるべき姿がある。 俺たちは、正しい方法で 戻るだけだ」
セルベリア「……それもよかろう。 私は私のやり方で…… 殿下の下へ帰るだけだ」

ゼロ「やはり衝突は 避けられんようだな」
エックス「分断された仲間たちを 助けなければ……!  この壁、どうすれば下ろせる?」
KOS-MOS「エネルギー反応、多数接近。 パターン解析、おそらく 蒸気獣と思われます」
(北側に蒸気獣が多数出現)
ダンテ「ご丁寧にこっちにもか。 どうやら、俺たちも 退屈せずに済みそうだ」
大神「蒸気獣……?  こいつらがここにいると いうことは……」
 シゾー
さくら「巴里の怪人、シゾーも この街に……?」
美依「ありそうね。 面倒なことになる前に、 やっちゃいましょ、ってね!」
小吾郎「蒸気獣の相手は俺たちがやる。 そっちは大丈夫かな?」

ユーリ「大丈夫も何も、 やるしかなさそうだ」
アリサ(ボスコノビッチ)「戦闘モードでがんばります!」
リエラ「セルベリア・ブレス大佐。 私は……私たちのやり方で、 進んでみせる!」
イムカ「貴様の道など興味はない。 だが、命だけは……もらう!」
セルベリア「いいだろう。 もとより交わらぬ道だ。 いくぞ……!」
(目的表示)

〈ターン開始時に敵が17体以下〉

(防壁が下り、南側に大量の蒸気獣とプレリュードが出現)
シゾー「ウーッサッサッサ!  そろそろいい頃ピョンねえ!」
ソーマ「やはりいやがったか、 ふざけたウサギ野郎」
シゾー「まさかここを嗅ぎつけるとは、 侮れない連中ピョン!」
レディ「嗅ぎつけたというより、 成り行きだけどね」
アーサー「シゾー、おまえさんは どうしてこの場所に?」
シゾー「教えてやらんピョ~ン!  ウーササササ!  ベロベロウサァーッ!」
美依「もうっ! ムカつく!」
ジュリ「辛みきかせた ウサギ鍋にすンぞ、あァ!?」
クルト「ウサギか……。 調理法はいくつか知っている」
シゾー「ウッサァー!  オマエたちを料理するのは このシゾー様の方だピョン!」
シゾー「合流の前に…… キサマらはここでラビっと 潰しておくピョン!」
エックス「合流だって?  また何か企んでいるのか?」
小吾郎「合流、ね。 そのお相手は…… オロス・プロクスかな?」
小吾郎「それと、まだ…… ここに現れるべき人物が いるんじゃないかな?」
ゼロ「敵の増援部隊が 隠されているということか?」
シゾー「ウサッ!?  ……知らないピョンねえ」
ブルーノ「どういうことだぁ?  名探偵さんよ」
 サイバースペース
小吾郎「前に電脳空間に 迷い込んだ時……」
 ドゥーエ
小吾郎「こいつはオロス・プロクスの ドゥーエと組んでいた」
カイト「うん、その時シゾーは…… スケィスを追っていた」
 アインとドライ
小吾郎「オロス・プロクスには 他にもう二人、お調子者の 兄弟がいるが、奴らは……」
 不死桜
小吾郎「エンドレス・フロンティアの 桜の木に現れた」
神夜「そうでしたね。あの時、 大神さんとさくらさんが いなかったらと思うと……」
小吾郎「その時、シゾーと 一緒だった人物は?」
小吾郎「……俺たちが初めて ドゥーエと会った時、 接触していた人物は?」
 殺女
大神「……あの人、か」
美依「すっごぉい!  小吾郎、探偵みたい!」
小吾郎「探偵だから」
シゾー「………………」
ジル「名探偵さんの言うことが 本当なら、ここには シゾー以外にも……」
アリサ(ボスコノビッチ)「あ、熱源…… 高速接近中、です!」
(テアトル・シャノワールの周りに降魔が多数出現)
モリガン「これは……降魔?  ……ということは、 そういうことね」
フランク「ああ、 お出ましらしいぜ」
(テアトル・シャノワールの入口に空から殺女が下りてくる)
殺女「いいところね。 巴里華撃団…… テアトル・シャノワール」
殺女「それを血で染めることに なるなんて、悲しいことだわ。 うふふふ……」
バツ「急に出てきて、 物騒なこと言ってやがるぜ」
アキラ「あんたもシゾーと同じく、 オロス・プロクスの連中と?」
殺女「……隠す必要もないかしら。 その通りよ」
ダンテ「話が早いな。 ついでに訊かせてもらうが、 なんのためにだ?」
ブラックローズ「連中がどこにいるのか 訊き出すのが先よ、ダンテ」
殺女「………………」
殺女「世界に渦巻く悪徳…… それらをすべて集めた場所に」
毒島「悪徳だと……?  それは何を指している?」
殺女「それは自分たちで お確かめなさい」
殺女「……私たちが 倒せれば、だけど」
シゾー「ウーッサッサッサッサ!」
ケン「だったら……悪いが ぶちのめさせてもらうぜ」
パイ「追いかけっこは、 ここでおしまいにするわ!」

大神「………………」
大神「降魔・殺女……」
大神「いや、あやめさん。 ……元のあなたに、 戻ってくれませんか?」
殺女「………………」
T-elos「これから始めようという時に、 何を言っている」
殺女「……元の私?  今の私こそが本当の私。 降魔・殺女よ、大神一郎」
殺女「あなたたちの藤枝あやめは、 もうこの世にはいないのよ」
大神「………………」
ハーケン「これから始めるからこそ、か」
シゾー「何を言ってるピョン?」

さくら「大神さん、 覚悟を……決めたと?」
大神「………………」
殺女「いい顔になったわ、 大神一郎」
殺女「それでこそ、意味がある。 ……私が再び甦った意味が」
大神「……みんな、いくぞ」

シゾー「ウッサー!  よもや再び、この巴里で 戦うことになろうとは」
シゾー「これも因縁ピョンねえ……」

殺女「あらゆる人間どもの悪徳…… 私たちにはふさわしい場所ね」
殺女「……これで最後よ」
殺女「大神一郎、真宮寺さくら…… 決着をつけましょう」
さくら「………………」
さくら「あやめさん…… あたし決めたんです。 もう、一歩も退かないって」
大神「……それが、 俺たちの正義だから」
殺女「いらっしゃい。 二人の決着をつけましょう」
大神「………………」

大神「戦闘開始だ! 作戦名、 『再び、巴里は燃えているか』!」
ジェミニ「イエッサー!」
さくら「いきます!」
エリカ「愛の……御旗のもとに!」


第34話
再び、巴里は燃えているか

〈殺女を撃破〉

殺女「フ……フフフ……。 いい仲間を持った……。 大神……一郎……」
大神「強い仲間ができたのは偶然だ。 みんな、自分の戦いを するために……ここにいる」
殺女「その輪の中にいると いうこと……それが…… あなたの強さなのよ」
殺女「大神クン……」
大神「あやめさん……!?」
殺女「……行きなさい。 あなたの信じる道を」
殺女「降魔として甦った私が…… 最後にあなたに…… 伝えられること……」
さくら「あやめさん!」
大神「俺は……。 俺は、二度もあなたを……」
殺女「ほら、大神クン……。 男の子でしょう……?  しゃんとしなさい」
大神「あやめさん……!」
殺女「いつかまた……会いましょう。 あの桜の……下で……」
(殺女が爆散する)
エリカ「大神さん……」
ジェミニ「元気出してください。 あやめさん、笑ってました」
大神「………………」
大神「ありがとう。 ……俺は大丈夫だ」
大神「あやめさんを再び戦いに 巻き込んでしまった、 今回の事件……」
大神「俺は……最後まで追いかける」
さくら「あやめさん、 あたしたちの正義…… 見ていてください……!」

〈プレリュードを撃破〉

(プレリュードが爆発しシゾーが出てくる)
ジェミニ「イッツ・ミネウチ!  プレリュード、討ちとったり!」
さくら「シゾー!  これでおしまいです!」
シゾー「う……ぐぐっ……。 まさか、プレリュードが…… ここまでとは……ピョン……」
シゾー「ウサ……ウササ……。 楽しかったピョンよ…… 華撃団……!」
シゾー「街に再び霊力があふれた時…… 必ず……必ず…… また現れて……やるピョン!」
シゾー「このシゾー様の目は、 いつでも赤く染まるピョン……!」
シゾー「シゾー様は……不滅ピョン……!  ウサッ! ウ~ッサッサッサ!」
シゾー「ウッ……サ……!」
(シゾーが爆散)
エリカ「何度だって、やっつけます!  わたしたち、巴里華撃団が いる限り!」
大神「その意気だ、エリカくん!  人々の幸せと平和を守るために ……俺たちは戦い続ける!」

〈オミコンを撃破〉

オミコン「カビ臭い……本棚に 戻ろうかねえ、ネクロン」
(オミコンが爆散)
神夜「外の世界で 悪いことは許しませんから!」

〈ネクロンを撃破〉

ネクロン「お遊びもおしまい…… だねえ、オミコン」
(ネクロンが爆散)
ハーケン「賞金首はおとなしく、 手配書の場所にいろってことさ」

〈セルベリア・ブレスを撃破〉

セルベリア「これほどの戦力……。 このままネームレスが 軍備を整えたとしたら……」
セルベリア「くっ……、 もはや楽観はできんか」
(セルベリア・ブレスが立ち去る)
クルト「退き際の見極めが早いな」
リンドウ「逃げは戦いの基本だからな。 しかし、あの様子だと まだアテがあるみたいだな」
平八「ふん、あの力…… 他の組織も目をつけている。 ツテは多かろう」
イムカ「追い詰めていく。 奴に……逃げ場所などない」
クリス「焦るな、イムカ。 自分から袋小路に 飛び込むことになりかねん」
 セス
春麗「そうね、S.I.Nの件もあるし」
 リームシアン
シリル「リームシアンも かなり気に入っていたわ」
シャオユウ「その女王サマ、 この街に向かってたし…… 可能性は高いよね」
クルト「……ブレス大佐は、 必ず連れて帰る」
リエラ「クルト?」
クルト「彼女との決着は…… 俺たちの戦場で つけなければならない」
イムカ「………………」

〈敵全滅〉

(テアトル・シャノワールの前に大神たちが集まっている)
KOS-MOS「周囲に反応はありません。 戦闘モードを解除」
アリサ(アミエーラ)「ブレス大佐は 逃がしちゃいましたけどね」
「気を抜くのは早い。 オロス・プロクスの 連中はどこにいる?」
ねねこ「細かいとこは謎なのだ。 手がかりがないから、 謎のままなのだ」
 リームシアン
トウマ「こんなことなら、 リームシアンをとっ捕まえて おきゃよかったぜ」
ゼファー「手がかり、ねえ。 ひとつ聞きたいんだけどさ」
ゼファー「この巴里って国には、 あんなもんが浮いてんの?」
エリカ「あんなもん……?  どんなもんですか?」

うらら「あ! ご覧ください!  空に、すっごく巨大な物が プカプカしています!」
レイレイ「きゅ、急にナニ?  巨大な物って?」
エステル「そ、そんな…… そんな!」
リーンベル「ど、どうしたんですか?  エステルさん」

ユーリ「そんな馬鹿なことがあるかよ!  なんでこんな所に!」
フレン「ま、まさか、あれは…… 古代塔市タルカロン……!?」

〈巴里の上空に浮かんでいるタルカロン〉

ワルキューレ「古代塔市…… タルカロン!?」
トロン「浮遊する大地の上に…… 街があるんですの?」
コブン「ど、どこから 現れたんですかぁ!?」
デミトリ「ユーリよ、貴様らが 知っているということは……」
ユーリ「ああ、あれは俺たちの世界…… テルカ・リュミレースのもんだ」
エステル「でも、おかしいです!  タルカロンは以前の戦いで、 もう力を失って……」
フランク「……あれが、君らの知ってる ものと同じとは限らない」
毒島「そう、この巴里の街と 同じようにな」

ブルーノ「バミューダに巴里に 別の世界の浮遊都市?  どうなってんだ一体よぉ」
フレン「やはり世界は…… 混ざりつつあるのか?」
 渋谷・交差点
零児「かつて……渋谷が似たような 状況になった事件があった」
沙夜「………………」
アーサー「その時とは、 規模がまるで違うがな。 ……放ってはおけんぞ?」
小吾郎「糸を引いているのは 間違いなくオロス・プロクス」
小吾郎「お嬢が持つ"力"に 目をつけたのも、 関係がありそうかな」
美依「力……ねえ。 私が気合い入れたら、 あれくらい追っ払えないかしら」
ゼロ「簡単にはいくまい。 あそこに……行ってみるしか ないだろうな」
アキラ「だがどうやってだ?  飛行機でも用意するのか?」

大神「………………」
大神「"あれ"が使えれば、 何とかなるかもしれない」
アリサ(ボスコノビッチ)「大神さん、 何か秘密兵器があるのけ?」
大神「ああ、多分使えるはずだ。 みんな、すぐに移動するぞ!」
バン「……なんや、猛烈に イヤな予感がするのう」

〈凱旋門〉

ジル「ここは……凱旋門?  戻ってきてどうするの?」
エリカ「大神さん、まさか…… ここでドカン! でビューン!  ってやるつもりですか!?」
大神「その通りだよ、エリカくん。 今起動させるから、 少し待っていてくれ」

レディ「その通りって、どの通り?  ちゃんと説明してよね」
ソーマ「おい、大神!  ……行っちまったか」
さくら「大神さんはもしかして…… 『欧州防衛構想』のために 造られた……あれを!?」
ワルキューレ「おうしゅう ぼうえいこうそう?」
エリカ「見たらわかると思います!  それじゃ、リボルバーカノン…… リフトアップ!!」
 ジオフォート
トウマ「リフトアップ?  ジオフォートみたいなことに なるんじゃねえだろうな……」
(轟音の後、何かがせり上がる。閃光)

〈リボルバーカノン〉

リュウ「な、なんだ!?  凱旋門が……!」
シリル「トウマの言ってたこと…… 当たらずも遠からじ、ね」
ヴァシュロン「な、なんつー拳銃だよ!  ビッグマグナムにも ほどがあんだろ!」

大神「……ふう、システムが 生きていてよかった」
大神「これが凱旋門支部の切り札、 巨大射出兵器、 リボルバーカノンだ」
トロン「射出兵器……って時点で 想像はつきますけど、 要するにこれは……」
バン「予感的中やな……」
大神「欧州全域のいかなる都市にも、 瞬時に部隊を送り込む……。 それが欧州防衛構想」
小牟「この凱旋門ボンバーで ホップステップジャンプ…… っちゅうことじゃな?」
 射出カプセル
大神「その通りだよ。 射出カプセルに直接乗り込み、 古代塔市タルカロンに撃ち込む」
大神「本来は霊子甲冑・光武を 発射するためのものだけど、 光武がない以上、仕方がない」

レイレイ「他に方法ないアルか……。 ないからこうなったん だろうケド」
デビロット「ヴァリアントアーマーが あれは、何機でも 送り込んでやるんじゃが……」
ケン「戦艦のカタパルトかなんかで、 生身で発射されるよりは マシさ」
ゼンガー「当然だろう。 そのような状況、考えられん」
「………………」
平八「ハッハッハ!  それくらい軽いものじゃがな」

ブルーノ「俺ぁ、なんでもいいけどな。 生身でも、イスに座った 状態でもよ」
リュウ「む? 空中竜巻で軌道を 自分で変えられた方が、 安全じゃないか?」
アリサ(アミエーラ)「安全じゃありませんから」
リンドウ「ここでウダウダやってても 始まらんさ。 腹をくくるとしますか」

KOS-MOS「全員で乗り込むのですか?」
クルト「いや、トラブルも 想定しておくべきだ」
クルト「もし失敗したら…… 俺たちは全滅だ」
ねねこ「クルト!  怖いこと言わないで ほしいのだ!」
ヴァシュロン「さすがは現役の指揮官。 だが、もっともな意見だ」
ジュリ「汗くせェ連中と一緒に、 ギュウギュウに押し込め られンのはカンベンだぜ?」
沙夜「あん、それはそれで ちょっとアツいかも、ね」

大神「そうだな……よし、 みんな、三隊に分かれて 乗り込んでくれ」
シャオユウ「私、ジェットコースターは 好きだけど…… これはちょっとねえ……」
うらら「無事に着くのでしょうか?  私、うららが文字通り 突撃してみたいと思います!」
ゼンガー「うむ、友よ……地獄で会おう」
ユーリ「そっちには行くなよ、少佐。 行き先はタルカロンだからな」


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