大神「ぐっ……
みんな、無事か！？」
さくら「大神さん！
エリカさんを始め……
半数の人たちが……！」
リンドウ
アリサ「ソーマ！
リンドウさんがいません！」
ソーマ「またか、あの野郎……」
美依「バラバラに
飛ばされたっていうの？」
零児「くっ、沙夜め……。
これが狙いか？」
カイト「ここはどこなんだろう？
コンピュータールーム
に見えるけど」
トロン「どうしてかしら……？
この場所……どこかで
見たことあるような……」
（電子音が鳴り、振動が始まる）
ゼンガー「なにっ！？
この装置……稼働している！？」
平八「ぬううっ！？」
（点滅した後、閃光）
（中央の橋の上に状態異常を起こしたアーサーがいる。南側に零児たちが出現）
アキラ「次から次へと……
一体、何が起きてるんだ？」
バン「ここは……草原？
なんや、わけがわからんで」
トロン「やっぱり……この風景も
見たことがあるような。
たしか古いデータに……」
アーサー「おお、
おまえさんたち！」
平八「ぬう……？
貴様はたしか……」
ブラックローズ「なんか、
鎧のおじさんがいるけど？」
デミトリ「アーサー？
貴様は白銀の騎士……
アーサーではないか」
えんえん砂漠のピラミッド・地下魔法陣
ダンテ「まさか、前に魔法陣で
消えちまったあと、ここに？」
アーサー「ああ、出られる場所を
探していたんだが……
ここで捕まってしまってな」
パイ「捕まった？
別に縛られてもないようだし、
すぐ動けるんじゃ……」
？？？(レディ)「ちょっと！ こっちよ！」
（北東端に状態異常を起こしたレディがいるのが見える）
ダンテ「……聞き覚えが
あるような、ないような
声が聞こえたな」
レディ「ダンテ、ふざけないで。
次の仲介料、どういうことに
なるかわかってる？」
ダンテ「ふう。しばらく
見かけないと思ったら……」
ダンテ「こんな所で遊んでたのか？
レディ」
レディ「……次元のゆがみに
巻き込まれて、
気付いたらここにいたわ」
アーサー「やはり、あそこか。
行かねばならないな。
……魔界に」
（敵が大量に出現）
アーサー「おっと、こりゃマズいな。
悪いが助けてくれんか？」
レディ「こっちもよろしく。
どんな力かはわからないけど、
身動きがとれないのよ」
ダンテ「おい、二人して何を
言ってるんだ？」
トロン「巨大な中枢コンピュータ、
作られた戦場に、
囚われた戦士……？」
トロン「ああっ！
思い出しましたわ！
ここは……！」
ゼンガー「ゲイングランド……？
トロンよ、知っているのか？」
トロン「簡単に言うと、
戦闘シミュレーターですわ。
やや旧式ですけど」
トロン「若者の"闘争本能の未分化"
を防ぐために造られた……
だったかしら？」
カイト「『ザ・ワールド』を……
もっとバトル寄りに
したもの、かな？」
トロン「でも、暴走事故が起きて、
システムは破壊された
はずだけど……」
大神「では、ここは未来……
それが破壊される前の
時間軸ということなのか？」
アリサ「まるで、
本物の草原みたいです。
ちょっとうれしい、かな」
ソーマ「……所詮は作り物だ。
さっさと出るぞ」
美依「出るためには、この敵を
なんとかしなくちゃ、ってね」
デミトリ「敵は大半が魔界の者どもか。
どういうことだ？」
ダンテ「魔界で行方不明になった
レディがここにいる。
別に不思議じゃないさ」
小吾郎「ああ、複数の世界と
つながっていると
見るべきかな」
さくら「アーサーさんとレディさんが
動けない……と言っているのは
どうしてなんでしょう？」
トロン「ゲイングランドには、
捕らえられた味方を救助する
システムがあるんですわ」
コブン「そのシステムが
作動してるんだと
思いますぅ～！」
小牟「むふふ、ゲーマー的には、
なんか面白くなって
きおったぞ♪」
零児「楽しんでる場合か。
まずはアーサーを助けるぞ」
アーサー「すまんな、頼む」
小牟「その後、奥の娘じゃな。
え～と、マッドパピー……
じゃったっけ？」
レディ「……レディよ。
早いところ頼むわ」
（目的表示）
アーサー「おお、かたじけない！」
アーサー「騎士アーサー、
この恩は戦いの中で返そう！」
（アーサーが立ち去る）
レディ「ちょっと！
私も忘れないでよ！？」
（目的表示、ユニット設定）
（東端にドゥーエ・フラベルムが出現）
ドゥーエ「フフフ……ここが未来ね。
時間を越えることも
できたっていうか？」
小吾郎「ドゥーエか……！」
沙夜
ドゥーエ「沙夜はなかなか働き者だわ。
いい奥さんになるって感じ？」
零児「やはり、あの転移には……
オロス・プロクスも
絡んでいたか」
アキラ「ドゥーエ、
何をしにきた！」
ドゥーエ「ここには特に用はないのよ。
経由してるだけ、っていうか？」
ゼンガー「経由？
そして……どこへ往く？」
（ドゥーエ・フラベルムのすぐ南に殺女が出現し、橋の南側と門の前に降魔が出現）
殺女「………………」
大神「降魔……殺女……！」
殺女「ドゥーエ、ここから……
魔界へ渡るつもり？」
ドゥーエ「そうよ。
もうつながってるんじゃ
ないかしら？」
ソーマ「魔界だと……？」
（奥の大扉が開き、シールダーが出てきて扉が閉まると、レッドアリーマーが出現）
ブラックローズ「なんか出てきたわよ！？
首狩人の強化版みたい
なのが！」
アーサー「あれは……シールダー！？
魔界の門番か！」
デミトリ「ならば、
あの先は……あの村か」
レディ「私がここに
迷い込んだのは、
この門のせいね」
殺女「ふふふ……」
さくら「降魔・殺女……！
魔界へ渡って
どうするつもり！？」
殺女「我ら降魔……
よりふさわしい世界を
求めるのは当然のことでしょ？」
殺女「……より強い力を
得るためにもね」
パイ「そんなこと聞かされて、
このまま行かせるわけ
にはいかないわ」
アーサー「おまえさんが
何者かは知らんが……
どうやら敵のようだな」
アーサー「そして、
魔界で何か企むなら……
俺は許しはしない！」
レディ「……ありがと。
まったく、どうしよう
かと思ったわ」
レディ「それにしても……
なんなの？ この団体は」
ダンテ「ごもっともな感想だ。
まるで遠足だからな」
レディ「森羅のエージェントとか、
映画俳優やら……
見た顔もいるようね」
レディ「面白そうじゃない。
私もつき合うわ、ダンテ」
（レディが立ち去る、ユニット設定）
殺女「時は満ちたわ……
いよいよ……魔界ね」
殺女「また会いましょう、
大神一郎、真宮寺さくら」
殺女「ふさわしい時に、
ふさわしい場所で」
大神「何をしようとしている！
オロス・プロクスと何を！」
さくら「あやめさん！」
殺女「そして、ふさわしい相手と。
ふふふ……」
（殺女が立ち去る）
ドゥーエ「さあ、次の場所へ
行かないと、って感じ？」
美依「行ってどうすんのよ？
少しは教えなさいってね！」
ドゥーエ「あなたも魔界へ行けば？
そうすればわかるかもよ？」
ドゥーエ「いずれ、必要になるんだし」
小吾郎「なんだと……？」
（ドゥーエ・フラベルムが立ち去る）
（大扉の前にレディなどが集まっている）
レディ「ふう、
ひどい目に遭ったわ」
アーサー「まったくだ。
だが、もう安心だぞ」
レディ「この先が魔界ね。
頼りにしてるわよ？
アーサー先輩」
アーサー「俺にドンと任せておけい！
はっはっはっは！」
アリサ「その分野の専門家が
いてくれるのは
頼もしいですね」
平八「それに、魔界に行ければ、
そこから現実の世界に
戻れるか」
ドゥーエ
美依「ドゥーエが魔界で何を
するつもりか、確かめて
から戻りたいけどね」
殺女
大神「降魔・殺女のこともだ。
……彼女の目的が、あの時と
変わっていないとしたら……」
トロン「悩んでいても始まりませんわ。
早いところ、ゲイングランド
から抜け出しますわよ」
小牟「まったくじゃ、
次のステージに進まれたり
しても困るからのう」
カイト「『ザ・ワールド』にも、
こういうステージが
あってもいいかも……」
バン「のん気なガキやで。
おう、さっさと進むで！」
小吾郎「ああ、行こう。
いざ、魔界へ……かな」
ダンテ「アーサーやレディと同じく、
はぐれた連中も見つかると
いいがな」
（レディが扉の方を向くと、大扉が開く）