殺女「こんなものかしらね。
まだ身体がなじまないわ」
大神「あやめさん……！
あなたは本当に……あやめさん
ではないんですか！？」
殺女「くどいわ、大神一郎。
……私は殺女」
殺女「降魔がはびこる世のために……
再び甦りし、降魔・殺女」
殺女「また会いましょう。
戦いは……始まって
しまったのだから」
さくら「あやめさん！」
（殺女が立ち去る）
ドゥーエ「彼女のこともあるし、
アタシも失礼するわ」
ドゥーエ「黄龍寺家の力も、
この目で確認できたし。
うふふ……」
美依「もう！ 何を知ってるの！？
はっきりしなさいってね！」
（ドゥーエ・フラベルムが立ち去る。残っている敵が立ち去る）
（大帝国劇場の前に大神たちが集まっていて、大神はモギリの仕事着になっている）
大神「時代や世界を越えて、
集まっている？」
さくら「不思議な力や武器を
みなさんが持っているのは、
そういうことなんですね」
リンドウ「ま、成り行きで
集まっちまっただけかも
知れないけどな」
春麗「でも、いい加減に
今の状況を収拾しないと」
さくら「その異常な状況が、
今回のあやめさん……
いえ、降魔・殺女の復活に……」
トロン「間違いなく、
関わってると思いますわ」
コブン「そう思いますぅ～！」
小吾郎「手がかりは……
やはりオロス・プロクスかな」
美依「目的はわかんないけど、
あちこちに
関わってる感じよね」
カイト「追いかけるにしても、
どうすればいいんだろう？」
ゼファー「元の世界にすら
戻れてないからなあ」
ケン「戻ってこれたのは、
エリカとジェミニだけか」
ジェミニ「ホント、ボクたちは
ラッキーだったね」
エリカ「なにより、大神さんを
助けることができて
よかったです！」
大神「エリカくん、ありがとう。
君はいつも俺を助けてくれる。
……感謝しているよ」
（好感度アップ）
エリカ「わ、わたしは
大神さんのためなら
いつだって……」
さくら「………………」
さくら「よかったですね？
お・お・が・み・さ・ん！」
ジェミニ「オーマイガー……
大神さんも大変だなあ」
パイ「不穏な空気を
断ち切らせてもらうけど、
これからどうするの？」
大神「助けてもらった恩もある。
帝国華撃団、総司令として
協力させてもらうよ」
零児「そいつは重畳。
すまない、大神一郎総司令」
ブラックローズ「総司令サマねえ。
もっとそれらしいカッコ
すればいいのに」
大神「え？ ああ、
この服は仕事着なんだ。
……モギリのね」
ねねこ「もぎり？
なんなのだ？ 謎なのだ」
小牟「モギリっちゅうのは、
入場なんかのキップを
切る係のことなのだ」
アリサ「え？ それって
総司令の仕事なんですか？」
大神「ま、まあ赴任した頃から
ずっとやってきたからね」
さくら「大神さんに切符を切られないと、
劇場に来た気がしないっていう
お客様もいるぐらいなんです」
バン「地域密着型の
総司令じゃのう」
大神「まずは劇場内に入ってくれ。
中で話をしよう」
大神「緊急時だ。
キップはいらないよ」
（大神たちが大帝国劇場の中に入って行く）