back index next


夢の領域 ~ 第8話 ~

〔戦域:マク・アヌ〕

(中央の橋の上にリュウとケンがいる)
ケン「リュウ、誰かいたか?」
リュウ「……ダメだ。 人の気配もしない」
ケン「まったく…… ここはどこなんだよ」
 六本木・『森羅』本部前
ケン「六本木にいたはずなのに、 どうなってんだ?」
リュウ「それに、何か奇妙な感覚だ。 この場にいるというのに、 現実感がないような……」
ケン「まさか俺たち…… もう死んでる、 とかじゃないだろうな?」
リュウ「あまり笑えないな」
リュウ「ん? ケン、誰か来る!」

(ねねこが橋の東側に現れ、すぐに西側に瞬間移動する)
???(ねねこ)「な~のだ、な~のだ、 な~のな~のだ♪」
リュウ「な、なんだ?  子ども……? おい、君!」
(ねねこが2回ほど瞬間移動し、リュウとケンの側に来る)
???(ねねこ)「な~のだ、な~のだ、 な~のな~のだ~♪」
ケン「よう、 そこの美しいレディ!」
(ねねこがケンの側へ移動する)
???(ねねこ)「なんなのだ?」
リュウ「すまない、 迷い込んでしまった ようなんだ」
リュウ「ここはなんという街か、 教えてもらえるかい?」
???(ねねこ)「この世界は 謎だらけなのだ」
ねねこ「ねねこは、この世界の謎を 解くために、ねねこるのだ」
ケン「ねねこ……っていうのか?  謎ばっかりじゃわからないぜ?」
ねねこ「多分ここは 『ザ・ワールド』なのだ。 ねねこ、やったことあるのだ」
リュウ「『ザ・ワールド』……?  それがこの場所の 名前なのか?」
ねねこ「でも、どうしてここに いるのかは謎なのだ!  謎が謎を呼んで、謎が……」
ねねこ「…………」
ケン「ん? どうした?  何が何だかさっぱり……」
リュウ「ケン、離れろ!  この子の気の質が…… 変わった……?」
(ねねこの雰囲気が変わる)
???(ネイト)「……騒がせてしまって 申し訳ないわね」
リュウ「…………!?」
ネイト「私の名前はネイト。 運命を遡る者……」
ケン「おいおい……俺たち、 からかわれてるん じゃないのか?」
ネイト「どちらにせよ、 ねねこよりは具体的な 話ができると思うわ」
ネイト「私たちは……巻き込まれた」
ネイト「おそらくは、 運命の岐路なる刻に、ね」

ケン「デジタルの世界?  冗談きついぜ。六本木から、 どうしてそんな所に来たんだ?」
リュウ「ねねこ……いや、ネイトか?  君はその原因を知っていると?」
ネイト「間違いなく…… フェイドゥムの仕業よ」
ケン「フェイドゥム?  人の名前か?」
ネイト「人間が共有している、 無意識下のヴィジョン、 不必要な共有データ……」
ネイト「恐ろしいもの、忌み嫌うものが 集まったもの…… それが、フェイドゥム」
リュウ「……人から生まれた 異形のもの、というわけか?」
ネイト「簡単に言えばね。 そのフェイドゥムは、 かつての戦いで倒されたわ」
ネイト「でも、この電脳世界…… 『ザ・ワールド』で再び 集まり、甦ろうとしている」
(橋の東西にフェイドゥムが出現する)
ケン「うっ……!  なんだ、こいつらは!」
リュウ「ぐっ、この…… "気"は……!?  ケン、気をつけろ……!」
ケン「どうした!? リュウ!」
リュウ「……まともじゃ、ない……!」
ネイト「それを感じ取れてしまうのは、 不幸かもしれないわね」
ネイト「フェイドゥム……。 ただ、以前とは比べ物に ならないくらい小さいわ」
ネイト「まだ本来の力は 取り戻していない……」
ネイト「今のうちに倒しましょう。 ねねこ、あとは任せるわね」
(ねねこに戻った)
ねねこ「………………」
ねねこ「をを!  ネイト、わかったのだ!」
ねねこ「リュウとケンも わかったのか?」
ケン「まあ、二割くらいはな」
リュウ「闘えばわかる。 ねねこ、下がっているんだ」
ねねこ「ねねこも戦うのだ!  変身! なのだぁ~!」
(ねねこが戦闘着になる)
リュウ「それは…… 君の胴着なのか?」
ねねこ「その通りなのだ!  フェイドゥムとは、 前に戦っているのだ!」
ねねこ「つまり、ねねこは先輩なのだ。 リュウ、ケン、ついてくるのだ!」
リュウ「対戦経験があるなら心強い。 頼んだぞ、ねねこ」
ケン「やれやれ、おまえは 順応しすぎだぜ、リュウ」
ケン「しょうがねえ、 いっちょやるか!」


第8話
夢の領域

(目的表示)

〈2ターン目〉

(端の西側にカイトたちが出現)
カイト「ルートタウンへの移動は 問題ないみたいだ。 ここが水の都、マク・アヌだよ」
トロン「急に転送されて、 驚きましたわ」
アリサ「街だって 聞いてましたけど…… 敵がいませんか?」
ブラックローズ「なにこの、 丸いのや角ばった奴は!?」
エリカ「キレイですけど…… なにか……すごく…… 嫌な感じがしますね……」

アキラ「あれは……!?  リュウ、ケン!」
リュウ「アキラか!  みんな無事だったようだな」
 仁とシャオユウ
パイ「それはこっちの台詞よ。 仁とシャオユウちゃんは 一緒じゃないの?」
ケン「あいつらもどこかへ すっ飛ばされたのか!?」
春麗「その様子だと、 知らないみたいね」
リュウ「春麗か。 他にも見た顔が 何人かいるな」
ケン「森羅のエージェントが いるってことは……」
ケン「どうやら俺たちは ろくでもない事件に 巻き込まれたらしいぜ」
零児「普通の事件じゃない ことは認めるがな」
小牟「ん? 一緒にいる、 ちっこい猫耳袋はなんじゃ?」
ねねこ「ねねこはねねこなのだ。 全然謎じゃないのだ」
美依「キャラ付けは 若干謎めいてるけど?」
リュウ「さっき、この街で会った。 不思議な力を 持っている女の子だ」
カイト「違法PC……?  いや、違う……?」
ねねこ「をを! カイトなのだ!  ドットハッカーズのカイトに ブラックローズなのだ!」
リーンベル「小牟さんもそうだったけど、 有名人だね、二人とも」
ブラックローズ「こういう時だけは、 話が通じやすくていいわね」
ブラックローズ「ねねこ? あなたも、 『ザ・ワールド』のユーザーね。 じゃ、戦いもいけるわよね?」
ねねこ「当然なのだ~!」
(敵が出現)
ソーマ「騒ぎすぎたか。 敵が集まってきたな」
カイト「くっ、ルートタウンの中に、 こんなに敵が現れるなんて!」
 アウラ
レイレイ「アウラって子は?  無事なワケ?」
カイト「ここにはいないけど…… 今、呼び出すのは危険だよ」
フランク「仕方ない。 まずは街の美化運動といくか」
ブラックローズ「なんかヘンなのも 混じってるけど、 片付けるわよ!」
(目的表示)

〈敵が10体以下〉

(橋の東側にアイン・ベラノス、ドライ・ベラノスを含む敵が出現)
アイン「ベラノス兄弟、 参上だわ!」
ゼファー「キリないぜ!  まだ来んのかよ!?」
ドライ「なんだぁ?  見たことのある奴らがいるぜ」
美依「ああっ!  あのバケモノ兄弟!」
ドライ「お? 肩ヒモちゃんも いるじゃねえかよぉ」
零児「逢魔……?  いや、違う……?」
小吾郎「お嬢の屋敷で、 逢魔の怪物と一緒に いたのは確かだがね」
モリガン「美依ちゃんのお屋敷と…… 六本木って街で会って以来ね」
バン「おい、ハゲモンのオッサン。 どうやってここまで来たんや!」
ドライ「言うかよぉ。 コッチも忙しいんでなぁ!」
小吾郎「俺たちを追って来たわけ じゃない……ってことかな」
アイン「さてなぁ。 ただ……丁度いいってことさ」
アイン「黄龍寺の嬢ちゃん、 来たついでにもらってくわ」
美依「ちょ、ちょっと!  なに勝手なこと 言ってんのってね!」
ジェミニ「美依ちゃん、 モテモテですな」
美依「うれしくなーーい!」
ドライ「フェイドゥムってのも 使えそうだぁな」
ネイト「聞き捨てならないわね。 何者か知らないけど…… そんなことは許さない」
リンドウ「ふう、なんだ?  話が立て込んでるな」
ヴァシュロン「逆にとっ捕まえて、 情報を聞き出して やりますか!」
(目的表示)

〈アイン・ベラノス または ドライ・ベラノスを撃破〉

アイン「ここまでだぜ、ドライ!  帰るぞ!」
ドライ「ああ?  まだヤれんだろーよ!」
アイン「境界線の崩壊が、 "人の創った世界"にまで 影響する……十分だわな」
ドライ「チッ、しょーがねーな!」
(ドライ・ベラノスとアイン・ベラノスが立ち去る)
エリカ「何だったんでしょうか?  あの怪人さんたち……」
パイ「黄龍寺家から、 秘宝を盗んだ…… っていう連中よね?」
美依「間違いないってね!」
アリサ「……どこかの組織に 所属してるんでしょうか?」
トロン「あの人数…… それなりの規模の 組織でしょうね」
 沙夜
フランク「逢魔ってところは?  あの姉さんが言ってただろ、 妖怪だけの組織とかなんとか」
小吾郎「実際、お嬢の屋敷では、 逢魔のカマイタチと 一緒にいたしな」
小吾郎(お嬢ごとさらいたい っていうのも気になるが)
零児「俺は初めて見る連中だ。 ……調べる必要があるな」

(橋の上にカイトたちが集まっている)
小吾郎「お互いの情報交換は 済んだかな?」
ケン「ゲームの世界ねえ。 実感がなさすぎるぜ」
リュウ「それに…… 過去や未来の世界が あちこちでつながった、か」
ゼファー「いい迷惑だぜ。 どうすりゃ元の世界に 戻れるんだ?」
ソーマ「……アナグラを いつまでも留守にはできねえ」
リンドウ「今頃はMIA扱いだろうな。 ……やれやれ、またか」
レイレイ「エムアイエーって?」
ヴァシュロン「ミッシング・イン・アクション。 ……戦闘中に行方不明に なった奴のことさ」

 バミューダ号
春麗「行方不明と言えば…… バミューダにいた私たち 以外のメンツも……?」
モリガン「確かめようがないけどね」
美依「ともかく、色々含めて 抜け出さないと、ってね!」
 仁とシャオユウ
アキラ「ああ、そうだな。 リュウたちは無事だった。 あとは……仁たちだ」
 バツ
バン「あのガキも、どっかに すっ飛ばされたんかのう」
ネイト「フェイドゥムを利用なんて、 させるわけにはいかないわ」

ブラックローズ「もう、帰りたいのは わかったから!」
ブラックローズ「ログアウトできないんじゃ、 身動きとれないわよ」
カイト「アウラ!  アウラ、見ていたら…… 姿を見せて!」

???(アウラ)「カイト……」
???(アウラ)「カイト…… ブラックローズ……」

美依「ひゃあ、なになに!?  オバケ!?」
カイト「アウラ……? アウラか!」

(北側の川の上にアウラが出現)
アウラ「………………」
アウラ「よかった……みんな無事で」
カイト「アウラ、『ザ・ワールド』で 今、一体何が起こっているか わかるかい?」
ブラックローズ「リアルの世界から、人が直接 入ってきちゃうし、アタシたちは ログアウトできないし……」
アウラ「現実世界から直接……?  まさか、リアルデジタライズ?」
小吾郎「おっと待った。小難しい話が 出てきたところで、彼女が 何者か、教えてもらえないかな?」
ブラックローズ「あ、そうか。 え~とね、この子はアウラ」
ブラックローズ「簡単に言うと…… ん~、か、神様……的なもの?」
カイト「彼女はこの世界…… 『ザ・ワールド』の、システム の中枢にあたるAIなんです」
アウラ「あたしは管理システムの 一部に過ぎないから……」
アウラ「カイト、教えてほしいの。 この世界に広がる、『波』にも 似たノイズが何なのか」
アウラ「あたしは…… 怖い……」
ブラックローズ「ちょっとぉ!  あんたがそんなんじゃ 困るのよ!」
カイト「ノイズ……。ネイト、 それがさっき言っていた……」
ねねこ「そうなのだ! その怖いのが、 フェイドゥムなのだ!」
ねねこ「とにかく怖くて、 恐ろしくて、怖い奴らなの……」
ねねこ「………………」
(ネイトに代わる)
ネイト「ゴホン……失礼。 アウラには私から話すわ、 カイト」
アウラ「フェイドゥム……?」

〈マク・アヌのカオスゲート〉

アウラ「話はわかった。 みんなを……元の世界に 帰してあげたい」
アウラ「今、『ザ・ワールド』は非常に 不安定になってるけど……」
アウラ「カイトたちをログアウトさせ、 他の人たちは外部サーバー から現実の世界に送る」
カイト「外部サーバー?」
アウラ「銀座にあるサーバーなら、 現時点ではアクセスが 安定してるから」
ブラックローズ「わかったわ。 じゃ、アウラ、お願いね」

ブラックローズ「それじゃ、アタシたちは ログアウトするから…… さよならだね」
カイト「ぼくたちは応援しか できないけど…… がんばってください」
ジェミニ「カイト、 色々とサンキュー!  じゃ……グッバイ!」
小牟「中学生とは思えん 男っぷりじゃな。 わし、目覚めそう……」
リーンベル「な、何に目覚める気なの?」
美依「ともかく、次はザギンね。 アウラ、よろしくぅ!」

アウラ「うん……。 さよなら……」
アウラ「……転送……!」
(閃光)


back index next