???(ドゥーエ)「……で?
どういう感じ?」
アイン「やはり怪しいのは……
あの娘ですわ」
ドライ「オレ様もそう思いますぜ。
どうするんで?」
???(ドゥーエ)「"あの石"だけでは、
力が足りないっていうか?」
アイン「あの娘……さらってきた方が
早い気がしますわなあ」
???(ドゥーエ)「今、連中はあの街に
いるのよね?」
ドライ「まだ移動は
してないようで」
???(ドゥーエ)「丁度いいから……
アタシが直接出向くとするわ」
???(ドゥーエ)「例の実験も……
あの街でするわけだし」
(601の西側に零児たちが集まっている)
零児「黄龍寺家の屋敷から
盗まれた秘宝……」
零児「そして時間を越えて
つながり始めた世界か」
小牟「それで、こんな統一感のない
一団になっとるんじゃな?」
小牟「探偵……
天斎寺 三郎じゃっけ?
ぬしが率いておるのかの?」
小吾郎「天斎小吾郎。
率いてるというか……
旅は道連れってやつかな」
トロン「タイムスリップを
「旅」の一言で済まさないで
ほしいですわ」
美依「それに、
一瞬で着いちゃうから
旅の醍醐味もないってね」
ウィラメッテ・ショッピングモール
フランク「俺が気になったのは、
やはりウィラメッテだ」
フランク「……完全なかたちで
あの街が残っている
はずがないんだ」
バミューダ号
レイレイ「その前に乗ってた船も
ヘンだったよね。
……誰もいなくなってたし」
パイ「ニセモノの世界……
ってことなのかしら?」
モリガン「もし本当にそうなら、
新しいパターンよね」
バン「面倒なだけやで。
……で?
これからどないするんや?」
春麗「閉鎖都市に居続けるのは
よくないわ。
移動しましょう」
六本木・『森羅』本部前
零児「そうだな、
六本木の本部へ向かおう」
アキラ「ああ、
またあそから出直しだ」
(零児たちが立ち去る)
(601の南側に大きな穴が開き、そこから、ソーマ、アリサ、ヴァシュロンが出てくる)
???(ソーマ)「クソッタレ……
一体何が起きやがった……」
???(ソーマ)「アリサ、リンドウ!
状況はどうなってる!」
???(ヴァシュロン)「みんな、
ケガはないみてーだな?」
???(ヴァシュロン)「だが……わからんな。
神学校に向かったはず
なんだが……」
アリサ「そうですよね……
ビル街の教会跡地に
入ったら、突然……」
アリサ「……って、ソーマ!
この人、リンドウさん
じゃないです!」
ソーマ「なに……!?
おまえ……何者だ……!」
ヴァシュロン「そういきり立つなって。
俺はPMFをやってる
ヴァシュロンってもんだ」
ソーマ「PMFだと?
聞かない名だ。
……どこの組織だ?」
アリサ「少なくとも、
ゴッドイーターでは
なさそうですけど」
ヴァシュロン「ゴッドイーター……?
それに、その馬鹿でかい
エモノを見る限り……」
ヴァシュロン「おまえらも一般人じゃ
なさそうだな」
ソーマ「『階層都市バーゼル』……?
どこの国だ?」
ヴァシュロン「世界を喰い尽くす『アラガミ』
ねえ……バーゼルに出る
モンスターとは違うのか?」
アリサ「なんだか、
全然かみ合わないですね」
アリサ「……まるで、違う世界から
来たみたい」
ヴァシュロン「あの大穴を通って、
未知の場所にたどり着いた。
そういうことらしいな」
ソーマ「なら、とっとと
あの穴に戻って……」
(穴からアラガミが4体出現。ソーマたちが囲まれる)
アリサ「そんな! アラガミ!?」
ヴァシュロン「ほほう、こいつらがアラガミか。
なるほど、そっちに通じてる
みてーじゃねえか」
ソーマ「なら、さっさと戻るぞ!
アリサ、俺が前に出る!
おまえはそいつの援護だ」
アリサ「待ってください、
私も前に出ます!」
ヴァシュロン「アリサちゃんは
攻め好きですね。わかります!」
ソーマ「ああ?
意味がわからねえ」
ヴァシュロン「いや、服装も相当攻めて
らっしゃるわけで」
アリサ「……どん引きです」
ヴァシュロン「とまあ、軽く気持ちをほぐした
ところで、俺はうしろで勝手に
やらせてもらうぜ」
ヴァシュロン「では若者二人、
がんばりたまえ!」
ソーマ「チッ、調子が狂うぜ。
アリサ、連携していくぞ。
ヴァシュロンはバックアップだ」
ソーマ「状況が見えねえ。
無理はするな」
ソーマ「今は……とにかく死なない
ことだけを考えて行動しろ」
ヴァシュロン「ほう、感心だな、ソーマ。
実際に戦場で活躍できるのは、
そういう奴さ」
アリサ「ふふっ。もうそろそろ、
隊長になってもいいんじゃ
ないですか?」
ソーマ「……黙れ。敵に集中しろ」
ヴァシュロン「いいねぇ、戦う若者は。
ほんじゃ、行きますか!」
ゼファーとリーンベル
ヴァシュロン(だが、ウチの若者どもは
どこに行ったんだ?)
ヴァシュロン(ヤバいことに巻き込まれて
なけりゃいいが……)
(西側から小吾郎たちが歩いてくる)
美依「ほらぁ、やっぱり!」
モリガン「あら、本当に美依ちゃんの
言うとおりだったわね。
戻ってみたら……」
零児「馬鹿な……!
これだけの規模の"ゆらぎ"
に気付かなかっただと!?」
パイ「美依は
よくわかったわね」
美依「ふっふ~ん、
女のカンよ、カン」
小吾郎「………………」
小吾郎(森羅のエージェントが
感じなかった次元の歪み……。
どうしてお嬢が?)
レイレイ「見たことないバケモノは……
絶対に穴から出てキタやつ
だよねえ?」
バン「バケモンの他に……
誰かおるで」
小牟「どうなっとんじゃ!
閉鎖都市にホイホイと!」
ソーマ「チッ……!
おい、来るな!
こいつらは危険だ!」
アリサ「民間人を
巻き込むわけには……!」
春麗「私にとっては、
あなたたちこそ民間人よ!」
トロン「それに、そんな馬鹿でかい
エモノ持った民間人が
いるもんですか」
アキラ「あの大穴についても
聞かなければな。
まずは助けるぞ」
ヴァシュロン「こりゃ、
そのスジの連中だな」
ヴァシュロン「………………」
ヴァシュロン「こっちの青いのがソーマ、
カワイコちゃんがアリサ」
ヴァシュロン「そして俺様がヴァシュロン!
よろしく頼むぜ!」
ソーマ「おい、ヴァシュロン!
余計なことを
ベラベラしゃべるな」
ヴァシュロン「生き残る確率を高めるためさ。
知らない場所で死ぬ趣味は
ないんでな」
フランク「助けを求める奴を死なす
ような趣味は、俺にもない。
安心しろよ」
アリサ「なんかいい人たちっぽい
ですけど……どうします?
ソーマ」
ソーマ「アラガミどもの数は少ない。
さっさと片付けるぞ」
ソーマ「俺たちの仕事だからな」
(目的表示)
(穴からヴァジュラとアラガミなどが多数出現)
ソーマ「ヴァジュラか!
……面倒な相手が来たな」
ヴァシュロン「ん?
取り巻き連中は……
バーゼルのモンスターか?」
ヴァシュロン「ってえことは、
あの穴の先に……。
やっぱり戻らにゃならんぜ」
アリサ「ヴァジュラたちは
ここで押さえましょう!」
ヴァジュラ「………………」
(ヴァジュラが爆散)
(穴の前にヴァシュロンたちが集まっている)
ソーマ「ここは……
60年前の過去だと?」
ソーマ「そんなことを
俺たちが信じると思うのか?」
零児「疑うのも無理はない。
だが、事実だ」
小吾郎「これから60年で、
この世界はアラガミに
喰い尽くされる……」
小吾郎「……と言われて、
俺たちが信じられない
のと同じかな」
アリサ「喰い荒らされてない
街並みなんて……
私、初めて見ました」
バン「60年後はどんだけ
荒廃しとんのや」
ヴァシュロン「話が本当なら、
俺なんて数千年前の過去に
来てるってことになる」
ヴァシュロン「冗談にしちゃ
笑えなさすぎるぜ」
トロン「巨大な環境維持装置によって、
かろうじて成り立っている
世界……バーゼル」
コブン「聞いたことないですぅ……」
零児「パラレルな未来……
と考えるのが妥当だろう」
零児「"ゆらぎ"がつなぐ
未来や過去……
珍しい話じゃない」
小牟「わしらの現実が、
こやつらの未来に通じてる
とは限らんっちゅうことじゃ」
レイレイ「な、なんか難しいネ」
ソーマ「……つき合っていられるか。
アリサ、戻るぞ」
アリサ「あ、待って!
ソーマ!」
アリサ「ええと……皆さん、
ありがとうございました!」
アキラ「おい、戻れるのか!?」
ヴァシュロン「来たところから戻るだけさ。
それに、穴からは見知った
モンスターが出てきた」
ヴァシュロン「俺が戻るべきも、この奥さ」
ヴァシュロン「ま、カワイコちゃんの
比率を考えれば、
こっちに残りたいがね」
アリサ「どん引きです……。
置いてきます」
ヴァシュロン「ア、アリサちゃん、
そりゃないぜ!」
(ソーマ、ヴァシュロン、アリサが穴の中へ消える)
モリガン「あらあら、忙しいこと。
私たちはどうするの?」
フランク「職業柄、
俺も飛び込んでみるか!」
春麗「待ちなさい、フランク。
私たちには行くべき
所があるでしょ?」
パイ「とはいえ、この穴……
塞がないとまずくない?」
美依「この感じ……
なんだろ」
小吾郎「どうした? お嬢」
美依「なんか……
力が大きくなってない?」
零児「いや、なにも感じないが……」
(急に風が穴へ吹き込み始める)
アキラ「な、なんだ!?
吸い込まれる……!?」
小牟「モォ~レツゥ~!」
(小吾郎たちが穴に吸い込まれると、穴がふさがる)
(西端のビルの上に沙夜が出現)
沙夜「まったく、
何をやってるのかしらね、
あのコたちは……」
(沙夜の後にドゥーエが出現)
???(ドゥーエ)「興味深いって感じ?
躊躇なく、あんなところに
飛び込んでいけるなんて」
???(ドゥーエ)「面倒そうな連中は
排除できたけど……」
???(ドゥーエ)「『あの娘』まで
行ってしまったのは誤算だわ」
沙夜「ドゥーエ・フラベルム。
……オロス・プロクスの
幹部さんね?」
ドゥーエ「いかにもそうよ。で、いかが?
アタシたちの技術は」
沙夜「………………」
ドゥーエ「ご不満って感じ?
まあ、まだ実験段階っていうか。
本格的な調整はこれからだけど」
ドゥーエ「彼らがどこへ行ったかは
知らないけど……
追いかけることはできるわ」
ドゥーエ「そして、
最後には……ふふふ……」