(中央の噴水傍にアキラとパイがいて、辺りを見回している)
アキラ「パイ、いたか?」
パイ「……ダメよ。
みんな見当たらないわ」
アキラ「噴水は?」
パイ「何度も見たわ。
……ただの浅い噴水よ」
仁とシャオユウ
アキラ「仁にシャオユウ……」
リュウとケン
アキラ「そしてリュウとケンが
ここに吸い込まれるのが
見えた」
パイ「普通に考えたら
あり得ないことだけど……」
アキラ「ここしばらく起きている、
説明のつかない怪現象……
それだとしたら?」
パイ「諦めちゃいけないわ。
もっと調べてみましょう」
(東側から小吾郎たちが歩いてくる)
小吾郎「俺の事務所はこの辺りさ」
モリガン「あら、いい所じゃない」
春麗「さておき、ここって……
以前、騒ぎがあった
場所よね?」
モリガン「誰かいるわよ。
何か探してるようだけど?」
美依「なんか一般人っぽくない
人たちじゃない?」
(噴水が輝き、中からエビタンが複数出現し、アキラとパイが囲まれる)
パイ「な、今度はなに!?」
アキラ「噴水に潜っていたわけでは
なさそうだな」
美依「また、一般人っぽくないのが
噴水から出てきた!」
小吾郎「あれが一般人だったら、
六本木はもう終わりじゃ
ないかな」
モリガン「春麗、あの緑色のコたちって、
私たちがいた船にいなかった?」
バミューダ号
春麗「ここも噴水……?
偶然なの?」
美依「なんだかわかんないけど、
早く助けた方がいいってね!」
小吾郎「そうだな。
ん? あのカンフー娘……
見たことがあるかな?」
春麗「パイ・チェンね?」
パイ「あら、あなた……
刑事の春麗?」
春麗「え……?
どうして私を?」
パイ「俳優仲間からちょっとね。
……S.I.Nのことを
調べてるんでしょ?」
アキラ「そこの工作員にさっき会った。
目つきと足クセの悪い、
危ない女格闘家にな」
ジュリ
春麗(まさか、ジュリ……!?)
モリガン「助けるってことでいいの?
情報は聞けそうだし……
精気もあってステキよ?」
春麗「事情聴取の必要性は認めるわ。
いくわよ!」
(目的表示)
(西側の階段にオロス・スネーク、カマイタチ・橙が多数とドライ・ベラノスが出現)
???(ドライ)「おお、やっとるやっとる。
やっぱここは、次元のゆがみが
すげえな」
美依「バケモノの
親玉みたいなの出てきた!」
美依「……あの背中の輪っか、
見覚えがあるけど?」
アイン
???(ドライ)「おう、アインの奴から話は
聞いてるぜ、小娘よお」
ドライ「オレ様はベラノス兄弟の
ドライ・ベラノスってんだ」
ドライ「弟みたいに簡単にいくとは
思わねえこったなあ!」
美依「私の屋敷を荒らしただけじゃ
飽き足らず、これ以上なんの
用があるっていうのよ!」
ドライ「へへへ……
まあ、色々とあってよ」
小吾郎「用があるなら、
事務所を通してほしいね」
ドライ「事務所にかよ!」
ドライ「つーか、男にゃ興味ねえ、
このデコ野郎」
ドライ「あるとしたら……
そっちの肩ヒモちゃんだ」
アイン
美依「グラサンの弟の方も言ってたけど、
バケモノに気に入られても、
うれしくないってね!」
ドライ「そう言うなよ~。
オレ様は優しい男なんだ
からよ~」
ドライ「……ひと思いに、あの世へ
送ってやるくらいになあッ!」
美依「…………!?」
(西端にバンが出現)
???(バン)「なんやなんや、オモロそうな
ことやっとるやないか」
ドライ「ああ?
なんだぁ、テメエは」
美依「なんかすごいカッコのが
出てきたけど……誰?」
小吾郎「六本木をあの格好で
うろつくのは、
逆に新しいかな」
アキラ「おまえ……バンか?」
パイ「間違いないわね。
アームストンシティの
バイパー……」
バン「アキラやないけ。
パイもおるんか?
ごっつう久しぶりやのォ!」
バン「そや、アキラ。
このへんで青いガクラン
見いひんかったか?」
バツ
バン「デコがこんな広い、
トゲトゲ頭のガキや」
アキラ「いや、見ていない。
俺たちも、ここで突然消えた
仲間を探してるんだ」
パイ「バン、もしかして、
あなたの探してる子も、
同じように……」
バン「タイマンやっちゅう話で、
ココに呼び出したんやが……」
バン「あのアホ、
巻きこまれたんや
ないやろな」
美依「ナウでハイソな六本木を、
ケンカの場所に選ばないで、
ってね」
ドライ「オレ様も放っておかないで、
って……コラァ~~!」
バン「ええツッコミやで、
ケモノのおっさん」
バン「せやけど、今ウワサん
なっとるバケモンなら
容赦でけへんのォ!」
バン「三代目、
仁義衆蛮(じんぎす・ばん)。
加勢したるで!」
バン「あのガキとのタイマンも
楽しみやが、その前に
腕慣らしや!」
ドライ「オレ様は前菜かよ!
逆に喰ったるぜ、ワレ!」
バン「ダァホ! バイパー喰える
もんなら喰うてみい!
毒回っても知らへんでッ!」
(目的表示、ユニット設定)
ドライ「イテテ! くそったれども!
オレ様のヒザの具合が
もう少し良ければ……!」
ドライ「覚えてやがれよ!」
(ドライ・ベラノスが立ち去る)
バン「なんなんや、
あのバケモンのおっさんは。
ごっついのう」
美依「六本木どうなってんのよ……
もう買い物にも
行けないじゃない」
パイ「まあ、それどころじゃ
ないけどね」
リュウとケン
アキラ「ああ、行方不明になった
リュウたちのことも
わからないままだ」
春麗「リュウが!?
もしかしてケンもここに!?」
バツ
バン「……こりゃ、バツのアホも
ヤバいんちゃうか?」
モリガン「噴水から出てきた
ゾンビたちに、お屋敷に出た
ベラノス兄弟、ね」
小吾郎「情報を整理した方が
よさそうかな」
(小吾郎の事務所前に小吾郎たちが並んでいる)
小吾郎「立ち話もなんだから、
俺の事務所に寄ってくれ。
お茶ぐらいは出すぜ?」
アキラ「目と鼻の先か。
しかし……このビルに?」
バン「なんや、探偵っちゅうんは、
儲かるんやのう」
春麗「……私も全部が終わったら
転職を考えようかしら」
小吾郎「あんたが俺くらい有能なら、
という条件はあるがね」
美依「ん? 小吾郎の事務所、
ウチのグループが用意した
やつじゃなかった?」
小吾郎「……お嬢。
黙るように」
パイ「……養われてるの?」
小吾郎「人聞きが悪いね。
出資してもらってると
言ってくれないかな?」
春麗「男としてプライドを
持ちなさい。天斎小吾郎」
モリガン「そういう生き方も
男の夢ではあるかもね」
小吾郎「……ともかく、
入ってくれないかな」
(小吾郎たちがビルの中に入る。ビルの上に沙夜、毒牛頭、毒馬頭がいる)
???(沙夜)「なるほど、ね。
予想以上にひどい
状況じゃない?」
???(毒馬頭)「沙夜様、いかがしますか?」
???(毒牛頭)「決まってんだろ、
毒馬頭(どくめず)よォ。
追っかけんだよ!」
沙夜「あん、毒牛頭(どくごず)
ちゃん、ダメよ」
沙夜「今はヘタに動くと
まずいことになりそうだから」
毒馬頭「どういうことです?」
沙夜「『ゆらぎ』が不安定すぎるのよ。
……どこに飛ばされるか
わからないってわけ」
沙夜「今のコたち……
危ないかも、ね」
毒牛頭「ヒャッハー!
そいつはゴキゲンじゃ
ねえですかい、アネゴ!」
毒牛頭「手間が省けるって
もんでさあ!」
沙夜「あんもう、単純ねえ。
でも、今は好都合かも、ね」
沙夜「じゃ、当初の予定通り、
あの場所へ向かいましょう」
毒馬頭「はっ」
毒牛頭「がってんでさあ!」
渋谷・交差点
沙夜「……渋谷。
ゆらぎの街に、ね」