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ダーク・ナイツ ~ Chapter 12 ~

〔エスピナ城付近〕

ハーケン「とんだプリンセスのご帰宅だったな。 疲れたぜ」
アレディ「む? 虹の柱が……」
ネージュ「あら? 消えてる……?」
 根付いたヴェルトバオムの芽
神夜「封印した“芽”から 出ていたんでしょうか?」
カッツェ「そうっぽいわねェ。 そのうち、アグラッドヘイムの 誰かを捕まえて、訊いてみないと……」

???「……カッツェよ……」
カッツェ「…………ッ!?」

エイゼル「……カッツェ、ヘンネ、キュオンよ……」
カッツェ「これは……念話……! エイゼル!」
キュオン「あれ? 通信や念話系は、 全部ダメだったんじゃないの?」
エイゼル「フォルミッドヘイムを覆っていた障壁が、 先ほど突然弱まった」
錫華「それも、神夜が施した、 例の封印のおかげであるか?」
ヘンネ「そうかもね。 エイゼル、そっちはどんな状況なんだい?」
エイゼル「……何者かに攻撃を受けている」
エイゼル「我がフォルミッドヘイムの大地は 穿(うが)たれ、くり抜かれているのだ」
アレディ「くり抜かれている……!?  それは、もしや……!」
アクセル「床に開けられた、あの穴と同じか?」
零児「アグラッドヘイムか。 本格的に動き出したようだな」
カッツェ「エイゼル、 電磁バリアを解いてちょうだい!  すぐに行くわ!」
エイゼル「……すまぬ、カッツェ…… 頼んだぞ……」
(メギ・エルフェテイルと新フォルミッドヘイムの道を閉ざしていた電磁バリアが消える)
キュオン「よぉ~し! エイゼルを助けるよん!」
アレディ「行きましょう。 アグラッドヘイム…… 必ず追い詰めてみせます……!」

〔オリトリア北西塔〕

[KOS-MOSの調整槽前]

(調整槽の側のクロスゲートがなくなっている)
 不安定なクロスゲート
ヘンネ「クロスゲートがなくなってる!?  こいつはどういうことだい!?」
T-elos「ここにあるのは、 KOS-MOSの調整槽だけか」
ハーケン「アグラッドヘイムの連中は、 転移が可能なゲートに執着していた。 ……間違いないな」
 クレオ
小牟「わしが呼び出されたのも、 お菓子大好き娘がいた、 墓所のクロスゲートじゃったし……」
 シュラーフェン・セレストの大型転移装置
アレディ「巨大な鉄の船にあった、瞬転装置……」
 ミラビリス城のゲート
アレディ「ミラビリス城にあった、 時計の形をした門……」
アレディ「すべてにアグラッドヘイムは 関係しています」
KOS-MOS「では、このクロスゲート消失にも……」
カッツェ「そう考えるのが妥当よ。 先を急いだ方がよさそうネ」

[クロスゲート跡]

クロスゲートが消えてしまっている。 何が起きたのだろう。

[KOS-MOSの調整槽]

KOS-MOSの調整槽が置かれている。

[オリトリア北西塔のシールド]

対物理シールドが張られている。
(側にあるシールド発生装置を壊すとシールドが消える)

〔オリトリア西塔〕

アクセル「ここに来るまでの地面の穴…… かなりデカいのが開いてたな」
小牟「うむ、ものすごい地雷が 使われたかのようじゃったの」
 根付いたヴェルトバオムの芽
アレディ「エスピナ城に仕掛けられた、 “ヴェルトバオムの芽”と呼ばれる 植物のまわりに開いた床の穴……」

〔覇龍の塔付近〕

アレディ「そして、彼らとの交戦中に瞬転した、 我が波国の大地……」

〔オリトリア西塔〕

カッツェ「状況はまったく同じ。 アグラッドヘイム……好き勝手に やってくれてるわねェ」
KOS-MOS「敵の目的に関しての 予測はできているのですか?」
 不安定なクロスゲート
ヘンネ「さっき見た、北西塔のクロスゲート消失が アグラッドヘイムの仕業だとしたら……」
ヘンネ「アグラッドの本隊が、 どこを目指しているのかは見当がつくね」
 バレリアネア塔
カッツェ「フォルミッドヘイムの中枢…… バレリアネア塔の最上階ネ」
アシェン「あそこには、まだ生きている クロスゲートがあっちゃいまするのです」
 エイゼル
キュオン「エイゼルがいるから大丈夫だと思うけど、 こんなパワーを使われちゃったら……!」
錫華「守りきれぬやもしれぬな」
T-elos「これ以上、帰るための方法を 奪われるのは面白くないわ」
零児「ああ。それに、奪われたゲートが 何に使われるのかもわからん」
アルフィミィ「さくさくと目的地に向かった方が よろしいですの」
カッツェ「そうね、急ぎましょ。 バレリアネア塔は、ここを南側に 出てすぐよ」

ハーケン「正面に見える転移装置はどうなんだい?  あれで乗り込めるならラクなんだが」
カッツェ「アレは城内につながってはいるんだけど、 最上階へは行けないのよ」
ドロシー「それじゃ意味がありませんわねえ」
琥魔「お宝探しにはいいかも知れんがニャア」
アン「状況が状況だから、 海賊行為をする気にもなれないけど…… アイテムは手に入れておくべきかもねえ」
神夜「どちらに行くにしても…… 今、エイゼルさんは無事なんでしょうか?」
カッツェ「さっきからやってるけど、 念話が通じないのよネ……」
M.O.M.O.「通常通信も妨害されてるみたいです」
沙夜「あらら、 敵のフトコロに入っちゃったようね」
ネージュ「急いだ方がよさそうね。 ここから南だったかしら?」
カッツェ「そうね。 でもまあ、塔内の様子を見るだけなら、 そこの転移装置を使ってもいいわよ?」
アレディ「わかりました。どちらを選ぶにせよ、 今は先へ進みましょう……!」
(アレディ達がオリトリア西塔を出る)

???

ロック「ガグン様。 フォルミッドヘイムのまわりに、 結界を張りました」
ロック「その上で……私の手の者たちを 送り込んであります」
ガグン「……ご苦労」
ガグン「ロックよ、“樹の乾き”が止まらぬ。 どうなっておるのか」
 根付いたヴェルトバオムの芽
ロック「エスピナという城に根付かせた、 ヴェルトバオムの芽…… 封印されるとは誤算でした」
ヒルド「あのシュラのボウヤたち…… 甘く見ない方がいいんじゃないかしら?」
 ミラビリス城のゲート
ロック「ヒルド、君が魂を吸い上げるために 使ったゲート……どうなったのかね?」
 零児
ヒルド「異世界から飛び入りのコが 入ってきた影響で、停止したきりよ」
ガグン「…………」
ガグン「我が新しき身体、だいぶ馴染んできた」
ガグン「……リグ・ザ・ガード」
リグ「はっ。ここに」
ガグン「……地上への門を開くのだ。 参るとしよう」
リグ「御意。……ただちに」
(リグが立ち去る)
ロック「ガグン様、私も参りましょう」
ロック「……フォルミッドヘイムの新王に、 挨拶くらいはせねばなりませんので」

〔オリトリア南西塔〕

[広い空間が広がっている場所]

目の前には何もない空間が広がっている。 じっと見ていると引き込まれそうに感じる。

[オリトリア南西塔の対物理シールド]

対物理シールドが張られている。
(側にあるシールド発生装置を壊すとシールドと、 新フォルミッドヘイムの西側の電磁バリアが消える)

〔オリトリア南西塔付近〕

(オリトリア南西塔の対物理シールドを壊して塔から出る)
ドロシー「あら? 西の電磁バリアも解けましたの?」
ハーケン「何か問題があるのか?  エクスプロージョン・ガール?」
 エスメラルダ城塞
ドロシー「問題というか、 私の城のすぐ裏に出られるのですわ」
ドロシー「バレリアネア塔への突入前に、 お買い物でもいかが?」
ネージュ「商魂ドたくましいことね、ドロシー」
アレディ「しかし、 装備の充実は必要かもしれません」
カッツェ「そうねェ、何が起こるかわからないし、」
カッツェ「西へ行けばドロシーちゃんのお城、 東がバレリアネア塔よ。 どちらにしても、急ぎましょ?」

〔バレリアネア塔付近〕

(バレリアネア塔を見上げる)
アレディ「ここですね、バレリアネア塔……」
ヘンネ「……門がぶち壊されてるね。 遅かったか」
T-elos「始めから、こちらは後手に回っている。 ガタガタ言っても始まらないわ」
アクセル「ドライな読みだけど、 まあその通りだろうな、これが」
ネージュ「だからって、 のんびりしてるわけにもいかないでしょ?」
 エイゼル
ハーケン「まったくだ。 早いところ駆け上がって、 骸骨キングを助けるとしようぜ」
アクセル「…………」
零児「どうしたんだ? アクセル」
アクセル「……いや、どうも嫌な予感がするのさ。 落ち着かない感じだぜ」


Chapter 12
ダーク・ナイツ

〔バレリアネア塔内部〕

(入口正面にヘラとヴァナーがいる)
ヘラ「……また侵入者かい?」
 不死桜
神夜「あ! あなたは不死桜を襲った…… ヘナさん!」
ヘラ「ヘラだよ。 あん時の姫さんかい?  ……ずいぶん仲間を増やしたもんだねえ」
ヴァナー「やはりここまで来てしまったか。 アレディ・ナアシュ」
アレディ「ガンド三兄弟……!  やはり、この塔はすでに敵の手に 落ちていましたか」
ネージュ「あら? 一人少なくないかしら?」
 ジョーム
神夜「あの髪の毛を逆立てた、龍の人ですよね?」
ヴァナー「……弟は別の任務にあたっている」
ヘンネ「それで、アンタらは門番を やってるってわけかい?」
カッツェ「悪いケド、 そこを通してもらいたいのよネ」
ヘラ「そうはいかないよ。 これはあたいらの仕事だからねえ」
ヴァナー「……その通りだ」
アレディ「…………」
アレディ「ヘラ殿、あなたは最初に “また侵入者か”と言っていました」
アレディ「……我々以外に、誰が?」
沙夜「あん、そういえばそうね。 アレディちゃん、お利口さんじゃない」
ヘラ「ちぇっ……言ったっけ? そんなこと」
KOS-MOS「あなたの言動は記録しています。 確かに発言していました」
キュオン「口は災いのモトだよん。 叩かれてしまうがいいよ!」
キュオン「そのうちに、キュオンたちは 最上階のクロスゲートを守りに 行っちゃうんだから!」
 安定したクロスゲート
ヴァナー「あのゲートが安置されている場所…… やはり最上階だったか。 ……地下かと思っていたが」
キュオン「あ……」
ヘラ「叩かれるのはあんたじゃないのかい?」
零児「わかった」
キュオン「はひィ! は、早い!」

アレディ「キュオン殿の罰に免じて…… 先に侵入したという者のこと、 教えてはいただけないでしょうか」
ヴァナー「答える必要はない。 貴様らを排除し、追うだけだ」
ハーケン「OK、ガンド・ブラザーズ。 だが、簡単にはやられてやれないぜ」
アクセル「ついでに、 賞金ってのもいただいちまおうかね」
ヘラ「賞金……そうらしいね。 話は聞いてるよ。……こいつからね」
アルフィミィ「まだお仲間さんがいらっしゃるんですの?」
ヘラ「さあ、出番だよ!」
(東からマークが歩いてくる)
マーク「やれやれ。 やっとオレの出番だな」
マーク「体がなまってしょうがない所だったんだ」
ハーケン「マークハンター……!?  なんで、あんたがアグラッドの連中と?」
M.O.M.O.「え? あの……誰ですか?」
 ヴァルナ・ストリート 北西の出口
アシェン「艦長の知り合いだ。 ヴァルナ・ストリートで 会って以来でありますねんな」
錫華「チャラ太郎と同じ賞金稼ぎ…… ということであったな?」
ドロシー「ちょっと!  すぐ横に賞金首がおりますでしょ!」
ヘラ「こいつはあたいを追って、 ノコノコやって来たのさ」
ヘラ「賞金よりも高い金額で雇うって言ったら、 あっさり協力してくれたよ」
アン「ったく、買収されるんじゃないよ」
マーク「オレの名はマークハンター。 あんたらとは違って、柔軟なのさ」
琥魔「節操がないと言うのでございます!」
マーク「……関係ないな。 金さえもらえりゃあ、誰だって お得意様さ」
ハーケン「ちっ…… バウンティーハンターの 風上にも置けないな」
小牟「ノット・バウンティーハンターっちゅう やつじゃのう」
T-elos「どうせやり合うんだ。 ザコの一匹や二匹増えたところで 関係ないわ」
ヴァナー「ザコで片付くかな?  この男、実力はある」
 ジョーム
ヴァナー「我が弟、ジョームの代わりは十分に 務まると踏んでいるがな」
アレディ「……なるほど、戦うしかないようですね」

ヴァナー「では、始めよう。 ……マークハンター、いいな?」
マーク「オレの名はマークハンター。 用意はできてる。いつだっていいぜ」
マーク「……で? いつやるんだ?」
ヘラ「今からだよ!  アニキが始めようって言ったろ!」

ネージュ「……バウンティーハンターって みんなあんなんなの?」
ハーケン「心外だぜ」
ハーケン「……ただ、気をつけろ。 ブラザーウルフの言うとおり、 実力はあるぜ?」
マーク「フッ……」

【ヴァナー・ガンド、ヘラ・ガンド、マークハンターとの戦闘】

ヴァナー「よい手駒を集めたものだな、 アレディ・ナアシュ」
アレディ「あなた方アグラッドヘイムに 引けを取らぬ闘士たちが集まりました」
ハーケン「そういうことさ。 このエンドレス・フロンティアで 好き勝手はさせないぜ?」
ヴァナー「だが、まだ負けたわけではない」

マーク「まったく、ザマぁないな、あんたら」
ヘラ「あんたもやられただろ!」
ネージュ「さあ、話してもらおうかしら?  ここで何をしていたのか!」
ヘラ「…………」
ヘラ「アニキ、どうすんだい?」
ヴァナー「…………」
ヴァナー「時間だ。 我々の役目は済んだ」
ヴァナー「あとはロック様たちに任せ、 ジョームからの連絡を待つ」
ヘラ「わかったよ」
ヘラ「じゃあマークハンター、ご苦労だったね」
マーク「おっと待ちな。 約束どおり金をもらおうか」
ヘラ「ボコボコにされといて、 どのツラ下げてそういうこと言うんだい?」
ヘラ「あばよ」
マーク「なに? 待ちやがれ!」
(マークがヘラに近づくが、ヴァナーとヘラが消える)
KOS-MOS「敵性体の反応をロストしました」
マーク「まったく、ついてねえや。 タダ働きになっちまったぜ」
零児「あれで、どうして報酬がもらえると 思ったんだ」
ハーケン「OK、アンラッキーハンター。 何か知ってることを話してくれないか?」
カッツェ「ガンド三兄弟は、 ここで何をしようとしてたのかしら?」
マーク「オレの名はマークハンター。 あんたらとは違って、ヤボな詮索なぞ しないのさ」
ハーケン「いや、雇い主のことくらい聞いとけよ」
ヘンネ「アンタ、わかってんのかい?  奴らは、この世界で何かやらかそうと してる連中だよ?」
マーク「たしかにな。 カネを払わないとは、相当なワルだぜ」
アレディ「マーク殿、 先に入ったという侵入者については?」
マーク「オレが武器を磨いていたら、 横を通り抜けて行った奴のことか?」
小牟「通り抜けていった!?」
 ピート
マーク「緑のベレー帽を被った兄ちゃんと……」
 アークゲイン
マーク「青いロボットだったな」
アクセル「……! おい、そいつらって確か……」
アシェン「W03ピート・ペイン…… そしてアークゲインに間違いないで ございましょうでする」
M.O.M.O.「あ、あの……侵入者を防ぐのが お仕事じゃなかったんですか?」
マーク「その通りさ、お嬢ちゃん。 侵入してくる奴は容赦しねえ」
マーク「だが、すでに侵入している奴を どうするかは仕事料に含まれて いなかったんでな」
キュオン「そこは融通利かせなよ!」
ネージュ「そりゃアグラッドヘイムの連中も 怒るでしょ」
マーク「まあいいさ。 次の仕事のアテもあるんだ。 そっちに行くぜ」
ハーケン「フッ、悪名高いあんたを まだ雇おうなんて奴がいるんだな。 顔を見てみたいぜ」

〈新ロストエレンシア〉

マーク「トレイデル・シュタットで、 バウンティーハンターを 募集してるのさ」

〈新ロストエレンシアとジョーン〉

マーク「初代さすらいの賞金稼ぎ…… ジョーン・モーゼス直々の アナウンスでだぜ」

〔バレリアネア塔内部〕

T-elos「ハッ! どこのどいつだい? そいつは」
ハーケン「……オヤジだ」
 ツァイト・クロコディール
アルフィミィ「そう言えば、ハーケンの戦艦で おねだりされておりましたの」
神夜「な、なんとなく言っただけなのに、 本当に実行したんですね」
ネージュ「まったく、魔性の女ですこと」
小牟「ぬしもハンドバッグとか ねだってたじゃろ」

マーク「じゃあ、オレは行くぜ。 まあ、死なない程度にせいぜい がんばるんだな」
アレディ「はい、死すつもりはありません。 マーク殿もお気をつけて」
マーク「ああ、オレの名はマークハンター。 気をつけて行くぜ」
(マークが消え、アレディ達が向き合う)
錫華「やはりどうにも…… 独特の疲れが残る男であるな」
アン「面倒くさすぎて疲れるってのも、 なんか新鮮だけどねえ」
琥魔「私、あの方とは仲良くできそうで ございます」
カッツェ「まあ、カレのおかげで 侵入者の正体もわかったしネ」
 ピート
アクセル「あのベレーの兄ちゃんか。 しばらく見かけなかったけどな」
ハーケン「何を企んでいるのかはしらんが、 厄介なイレギュラーには違いないぜ」
アレディ「はい、最上階へ急ぎましょう」

[中央の扉周辺の壁にあるスイッチ]

スイッチを押しますか?
→はい
 いいえ

[中央の扉周辺の壁にあるスイッチ]

スイッチはすでに押されている。

[中央の扉]

扉はかたく閉ざされている。 どこかにロック解除装置はないだろうか。

[中央の扉周辺の床にあるスイッチ]

床にスイッチがある。 踏んでみますか?
→はい
 いいえ
(中央の扉が開く)

[中央の扉の奥]

(アークゲインの方を向いているピートがいる。 アレディ達が近づくとピートがアレディ達を見る)
ピート「追いついてきたか」
アークゲイン「………………」
ハーケン「よう、久しぶりだな、アーミーベレー」
アルフィミィ「それと、確かアークゲイン……ですの」
ハーケン(ん? ピートの奴…… 今、アークゲインに何かをしていた?)
アクセル「W03とか言ったっけ?  今までどこにいたんだい?」
キュオン「っていうか、ここで何をしてるの!?  ここはキュオンたちの家なんだから!」
ピート「……まさか、再び会うとはな」
ピート「自分がここにいる理由…… 貴様らに話す必要などない」
アシェン「そこを曲げて、 何とかお頼み申し上げたりします」
ピート「……W07……!?  貴様……どうやってPTPを解除した!」
アシェン「ワカメパワーです」
アクセル「おれのこと!?」
カッツェ「カレが少ぉ~しチョメチョメしたら、 すっかり元気になったのよねェ」
ピート(馬鹿な……外部からのアクセスだと?)
ピート「……ならば、再びこれを使用するまでだ」

ピート「コードPTP…… プレイ・ザ・パペット発動。 W07、自分の指揮下に入れ」
ピート「……最大出力で、 速やかにコードATAを発動せよ。 自分とW10のことは気にするな」
琥魔「にゃ、にゃんとっ!」
神夜「い、いきなりなこと極まりないです!」
T-elos「これは……特殊な周波数の ハッキングプログラムか?」
KOS-MOS「アシェンたち、 対Wシリーズ専用のものです」

M.O.M.O.「だ、ダメです! アシェンさん!」
(コードDTDが発動)
アシェン「そりゃダメでしょ。 ATAなんて発動したら、 みんなぶっ飛んじゃうじゃん?」
錫華「そうである! だから……」
小牟「……っちゅうか、ありゃ!?  どうなっとるんじゃ?」

ピート「なに……?」
ピート「コードPTP…… プレイ・ザ・パペット発動……!」
アシェン「ほいきた! どかーーーん!」
ネージュ「ちょっと、これってドどういうこと!?」
ピート「貴様……PTPに対して、 オートガードプログラムを……!」
 ネバーランド・後部
ハーケン「ネバーランドでの戦いの後、 プログラムを更新したってのは、それか!」
アレディ「なんという自己修練……!  見事です、アシェン殿」
アシェン「まあ、なんか知らないうちに 更新されたんだけどね~」
ピート「馬鹿な……! プロテクトを自身で 組み上げたというのか?」
ピート「W07……やはり“あのお方”の……」
アクセル「あのお方って、誰のことを言って……」
アクセル「う……?」
零児「アクセル、大丈夫なのか?  もしや、記憶が……?」
アクセル「……な、なんでもない。大丈夫さ」
アクセル(ちっ、いい加減はっきりして くれないもんかね、おれの記憶も)

ドロシー「アシェンさんを爆弾代わりに するつもりだったようですけど、 アテが外れましたわね!」
沙夜「あん、なんだかよくわからないけど、 アフロにはならずに済んだようね」
ヘンネ「さあ、教えてもらおうじゃないさ。 ここで何をしていたのかを!」
アン「なんかもう面倒だから、 腕づくでいかせてもらおうかねえ」
ピート「…………」
ピート「……ようやく突き止めたのだ。 ここで邪魔をされるわけにはいかん」
(アシェンが通常モードに戻っている)
アシェン「突き止めたとは?  W03、おまえは何を探している?」
ピート「説明する義務はない。 ……直接戦闘にて、貴様を破棄する」

ハーケン「…………」
ハーケン「……いい加減にしろよ」
ハーケン「俺のファミリーに手を上げた落とし前、 安く上がると思うんじゃねえぞ、 ピート・ペイン……ッ!」

【ピート・ペイン、アークゲインとの戦闘】 (支援行動:WR・ゴールド重装型×2)

(アークゲインはスパークを発し、白煙が上がっている)
ピート「ここまでの損傷を受けるとは……!」
アレディ「勝負ありました。 あなたも、その機兵も…… もはや戦うことはかなわないでしょう」
 カルディア
ハーケン「任務とやらを急ぎすぎたな。 あの桃色リッパーを早々に自爆させ……」
ハーケン「ナハトやアーベントも手放した、 あんたの負けさ」

ナハト「………………」
アーベント「………………」

 ナハト
ピート「暴走し、自分の手を離れたMk-IIIまで 手中にしていたとは……誤算だった」
アクセル「悪いやね。 こっちの、かわいい魔法使いのおかげさ」
アルフィミィ「照れますの」
キュオン「ぐうっ……!」
ピート「……いや、逆にある可能性が 出てきたとも言える、か」
T-elos「何をブツブツと。 負け惜しみでも言ってるのかい?」
ピート「…………」
ピート「貴様らは、この後…… どのような行動をとるつもりだ?」
アレディ「前進あるのみです。 ……我々には、成さねばならぬことが あります」
ピート「……そうか」
アークゲイン「………………」
ピート「W10も機能を停止した。 仕方あるまい」
(ピートが消える)
ハーケン「おいっ! 待てよ!」
神夜「あの、ちょっと! 忘れ物ですよ!」
アークゲイン「………………」
琥魔「もう商品価値がないということで、 捨てていったのでございましょう」
小牟「もったいない気もするがの。 古来より、ゴミも拾えば宝になる…… と言うのにのう」
ドロシー「そうですわね……拾ってみましょうか。 ワタクシが見てみますわ」
ネージュ「ちょっと大丈夫なの? ドロシー。 爆発するかもしれなくてよ?」
ドロシー「爆発には慣れておりますから」
M.O.M.O.「そ、そういう問題じゃないと 思うんですけど……」

(アークゲインの方を向いたドロシーがいて、アークゲインの白煙が治まっている。 ドロシーがアレディ達の方を向く)
アークゲイン「………………」
沙夜「あら、煙が止まった。 ドロシーちゃん、首尾はいかが?」
ドロシー「ほ~っほっほっほっほ!  びっちりばっちり、修理完了で ございますわ!」
零児「そいつは重畳だ。 こちらで使えるのか?」
アシェン「私がハッキングを仕掛けてみまする。 同じWナンバー……やってやれないことは ないわけでもなくはありません」
錫華「どっちであるか。 早うせい、ポンコツめが」

アークゲイン「………………」
アシェン「コードDTD発動、データリンク開始~」
(ドロシーがアークゲインから離れ、アークゲインの方を向くとアシェンに白煙が上がる)
アークゲイン「………………」
アシェン「そうりゃあーーーっ!」
アークゲイン「…………!!!」
(アークゲインにスパークが走る)

W10・アークゲインが支援に加わった!

アレディ「い、今のでいいのですか?」
(アシェンが通常モードに戻る)
アシェン「問題はナッスィングなり」
神夜「お見事です、アシェンさん!  また強いからくりが味方に なってくれましたね♪」
KOS-MOS「カグヤ、アークゲインを残していった W03の意図がわからないままです。 気を許すべきではないと思われます」
ハーケン(たしかに、あっさりとアークゲインを 置いていったのは気になるが)

零児「ここで時間を取られすぎたな。 急ごう。……次のルートは?」
カッツェ「正面の転移装置を使えば、 オリトリア東塔へ出られるわ」
T-elos「ここから直接、最上階へは行けないのか?」
 オリトリア北塔
ヘンネ「残念ながらね。 東塔を出たら、道なりに北上して、 『オリトリア北塔』へ行くのさ」
ネージュ「なんとも面倒ですこと」
カッツェ「世界の融合で、あちこち変わっちゃって、 不便なのよネェ」
アレディ「足腰の修錬にもなります。 歩きましょう」
アン「あたしゃ泳いで行きたいけどねえ」
 新・フォルミッドヘイム 北部の港
アン「ま、北塔の近くには港もあるしさ。 面倒だけど、もう少しだよ」

〔新フォルミッドヘイム〕

[オリトリア北塔へ行く途中]

(西側にヴィルキュアキントらしきものが沈んでいる。アレディ達が何かに気付く)
キュオン「あれ!? ちょっとヘンネ、アレなに?」
ヘンネ「ん……?  あんな所に、島みたいなものは なかったはず……」
アン「アレって…… 『ヴィルキュアキント』じゃないかい!?」
アルフィミィ「ヴィルキュア……キント……。 それはなんですの?」
アルフィミィ「……すごく、気になりますの……」

〈ヴァルナカナイ〉

アン「……ヴァルナカナイ。 エンドレス・フロンティアが融合する前、 海底にあった国さ」

アン「その中心部にあった遺跡…… それがあのヴィルキュアキント だったんだよ」

〔新フォルミッドヘイム〕

KOS-MOS「あの遺跡は、アインストを生み出していた “プラント”のような施設でした」
 祭壇と紅ミルトカイル石
アシェン「かつて、紅いミルトカイル石を砕くのに 必要だった、純度の高い結晶…… それを手に入れた場所でごんす」
 ヴァルナ・ストリート 北東の出口
ハーケン「でも、おかしくないか?  ヴィルキュアキントは、 ヴァルナ・ストリートと融合していたぜ?」
 ヴァルナ・ストリートの遺跡
神夜「ハーケンさんがさっそうと現れた…… あの場所ですよね?」
カッツェ「それは、あくまで一部でしょ?  ……あそこに見えるのは、 遺跡そのものみたいネ」
ネージュ「突然出現したってこと?」
カッツェ「浮上した……という感じね。 誰も気付かなかっただけで、前から ここにあったと考えるのが自然じゃない?」
ドロシー「問題になるのは、 どうして浮上したか……ですわね」
T-elos「地形が変わるほどの攻撃を 受けてるんだ。 その影響じゃないのかい?」
アルフィミィ「……いいえ、これは…… “自らの意思”で、ですの」
アクセル「アルフィミィちゃん……?」
アルフィミィ「自らの意思で……あの腕のような島は、 浮かび上がったんですの」
 滅魏城
アルフィミィ「そして、かつて滅魏城で感じた “深淵に流れ込む力”……」
アルフィミィ「あそこにつながっておりますの」

〈滅魏城の地下水路〉

琥魔「アン船長様が刺身になりかかった…… あの地下水脈のことでございますか!?」

〔新フォルミッドヘイム〕

 アルクオン
アレディ「では、羅刹機アルクオンはここに!?」
M.O.M.O.「私のセンサーには、何の反応もないです」
M.O.M.O.「どうしてわかるんですか?  アルフィミィさん」
アルフィミィ「わかりませんの……。なんとなくですの」

ハーケン「そろそろ、みんなに 話しておくべきだろうな」
ハーケン「……それはおそらく、 アルフィミィの正体に関係してるはずだ」
ネージュ「正体……? どういうこと?」
ハーケン「少し前から、予想はしていた」
ハーケン「この生足リトルガールは、 アインストと何かしらの関係があるか……」
ハーケン「ヘタをしたら…… “アインストそのもの”かもしれない」
ネージュ「そのもの!? ……って、え!?」
アルフィミィ「…………」
ドロシー「もしそうならば、 装甲にアインスト成分が混じっている ナハトやアーベントと共鳴したこと……」
T-elos「そして、あの島に反応したことも 説明ができるってのかい?」
T-elos「ハッ! お笑いじゃないか。 敵が混ざっていたとはねえ」
神夜「そんな言い方、 ひどいこと極まりないです!」
錫華「てろすよ、 そちも立場的には敵であるぞよ?」
アルフィミィ「…………」
アレディ「待ってください!  このような可憐な少女が、得体の知れぬ 魔物などと……!」
アルフィミィ「可憐とは照れますの」

零児「姿かたちなど、どうとでもなる。 ……老いた獣の変化(へんげ)などが いい例だ」
沙夜「あん、老いた獣とは照れますの」
小牟「わしはまだピチピチじゃっちゅうの!」
零児「他の連中も、一皮むけば、 どうなってるかわかったもんじゃない」
アレディ「そうなのですか?  錫華姫殿、キュオン殿」
錫華「わ、わらわは見たままであるぞよ!」
キュオン「ピンポイントでキュオンたちに 訊かないでよ! この隠れムッツリ!」

アルフィミィ「私は、自分がどんな存在でも かまいませんの」
アルフィミィ「ただ、自分が何者なのか…… それを知りたいんですの」
アクセル「アルフィミィちゃん。 ……そうだ。そうだよな」

カッツェ「アインスト……穏やかじゃないけど、 とりあえず先に進みましょ?」
カッツェ「多分、ヴィルキュアキントがあそこに 浮上したのは偶然じゃないわ」
KOS-MOS「カッツェ、確証があるのですか?」
 オリトリア北塔
カッツェ「すぐ先にある『オリトリア北塔』は、 そのアインストに関係がある 場所だからよ」
ヘンネ「今は手が出せないんだ。 先にやるべきことをするべきさ」

アルフィミィ(……やっぱり……)
アルフィミィ(呼び声が……聞こえますの)

〔オリトリア北塔〕

(カッツェを先頭にアレディ達が入ってくる。脈動するような音がしている)
カッツェ「正面の転移装置を使えば、 バレリアネア塔の最上階へ続く ルートに出られるわよ」
 エイゼル
アレディ「では、この先にエイゼル王が?」
ハーケン「よし、早いところワープといこうぜ」
アルフィミィ「待ってくださいですの」
アルフィミィ「この部屋の一番奥…… 怖い雰囲気がいたしますの」
アクセル「おいおい、またかい?」
カッツェ「さすがはアインスト疑惑のある ミィちゃん……鋭いわネ」
カッツェ「あそこには……呪われた存在がいたのよ」
KOS-MOS「カッツェ、“呪われた存在”とは?」
カッツェ「…………」
カッツェ「アタシたちを欺(あざむ)いて、 前王シュタール・ディープに成り代わり、 『10年戦争』を起こした存在がネ」
ネージュ「……え!?  ここに、あの戦争を引き起こした 犯人がいたってこと!?」
カッツェ「正確には“今もいる”のよ」
神夜「そんな! 前は倒したって……」
カッツェ「前王のニセモノは確かに倒したけれど、 その“思念”は残ったの」
カッツェ「ここは、この世界が融合する以前、 『隔離塔(かくりとう)』と 呼ばれた場所……」
カッツェ「その名の通り、隔離して封じてあるのよ。 霊的な特殊電磁バリアでネ」
錫華「ふむ、それを先に言わぬか。 少し焦ったぞよ?」
アルフィミィ「…………」

 新フォルミッドヘイムに浮上したヴィルキュアキント
小牟「敵の思念に、 突如として浮かび上がった島…… まだまだ盛りだくさんじゃの」
アレディ「確かめたいことは多くありますが、 今はその時ではありません」
 エイゼル
アシェン「まったくです。 早くしないと、エイゼル王が骨に なってしまうかもしれんのですたい」
零児「……いちいち突っ込まず、先を急ぐぞ」

アルフィミィ(“思念”が封印された場所……)
アルフィミィ(でも、なんですの……?  気配が……希薄な感じですの)

[奥の部屋の電磁バリア]

霊的な特殊電磁バリアによって、 封鎖されている。

〔バレリアネア塔内部〕

(バレリアネア塔につくと、入口を示す)

[水晶の柱を壊して出現したスイッチ]

このスイッチを押せば、 先程通った場所に戻る道が 作れそうだ。

スイッチを押しますか?
→はい
 いいえ
(南側に通路が出現)

先程通った場所と 道が繋がった。

[最上階への通路にある水晶を破壊した後]

床にスイッチがある。 踏んでみますか?
→はい
 いいえ
(エレベーターが下りてくる)

エレベーターを動かしますか?
→はい
 いいえ

〔バレリアネア塔 最上階〕

[クロスゲート前]

(クロスゲートの前にエイゼルがいて、その前にガグンとロックがいる)
ガグン「お初にお目にかかる。 フォルミッドヘイムの新王、 エイゼル・グラナータ」
ガグン「我が名はガグン……ガグン・ラウズ。 体こそ“かりそめ”の物だが、 アグラッドヘイムを治める者だ」
ガグン「……返してもらうためにここまで来た」
ガグン「かつて我がアグラッドヘイムから分かれた この国……フォルミッドヘイムをな」
エイゼル「…………!」
エイゼル「アグラッドヘイム……。 我らの故郷と呼ぶべき場所か」
エイゼル「だが、それがこの国を明け渡す 理由になどならぬ」
(カッツェを先頭にアレディ達が歩いてくる)
カッツェ「まったくよねェ。 故郷だか何だか知らないけど」
ロック「ほう? 故郷の話…… 疑いもせず、よく受け入れたものですな」
エイゼル「……我(われ)も魔族。 眷属(けんぞく)の気配くらいはわかる」
エイゼル「貴様の“魂”が、その機械の器に 収められているというのも、本当だろう」
ガグン「…………」
KOS-MOS「魂の……器……?」
ハーケン「よう、アグラッドキング。 お初にお目にかかるぜ」
ハーケン「いきなりで悪いが、 あんたのそのボディ…… どこから持ってきたんだい?」
ロック「話す必要があるかね?  バウンティー・カウボーイ」
ハーケン「……当ててみようか?」
ガグン「…………」
ハーケン「……五番目のWナンバー。 W05のボディじゃないのかい?」
 ネバーランド・後部
ドロシー「W05……たしか、ネバーランドで?」
M.O.M.O.「記録が残ってます。 コードネーム『ギムノス・バシレウス』」
M.O.M.O.「Wナンバーさんの中で、唯一…… 稼動データがロストしていた躯体です」
 ピート
アシェン「W03がここにいた理由……おまえか。 ギムノス・バシレウス」
ガグン「我(われ)はガグン・ラウズ。 この身体は、かりそめのものに過ぎぬ」
ネージュ「別人の魂が入ってるってこと?」
アクセル「W05って…… 人格がないタイプなんじゃないか?」
アルフィミィ「人格がない……どういう意味ですの?」
アクセル「他人のパーソナリティを移植する タイプっていうか……」
アクセル「ん~、なんかそんなのだよ、これが」
小牟「相変わらず変に詳しいのう。 しかも中途半端に」
ロック「なるほど、今までご用意した様々な器…… その中で、唯一“魂との結合”に 成功したのは、そういうことか」
エイゼル「……どうして魂だけの存在になった?」

ガグン「我が肉体は、 ヴェルトバオムの暴走によって…… 失われたのだ」
零児「沙夜が言っていたな。 アグラッドヘイムの中央に そびえる樹だと」
 根付いたヴェルトバオムの芽
ネージュ「私の城に植えられた“芽”の 親玉ってことね」
錫華「それが暴走したとは、 どういうことであるか?」
ガグン「シュラとの戦いの最中…… 突然、次元に亀裂が走ったのだ」

〈アグラッドヘイム〉

ガグン「ヴェルトバオムはそれと共鳴するように 暴走を始め……周囲の世界を巻き込み、 この世界に転移した」

〔バレリアネア塔 最上階〕

ハーケン「…………」

〈アインストを撃ち抜くハーケン〉

ハーケン(このエンドレス・フロンティアが 融合した……あの時か)

〔バレリアネア塔 最上階〕

アレディ「周囲の世界を巻き込んで……?  もしや、波国がこの世界に 瞬転したのは……!」
ロック「むしろ、運が良かったと思いたまえ」
ロック「我が王、ガグン様が身を挺して ヴェルトバオムの暴走を止めて いなければ……」
ロック「シュラの国はバラバラに引き裂かれ…… 異次元に飛び散っていたのかも しれないのだから」
琥魔「押し付けがましい言い草ニャ。 別に修羅のことを思って止めたんじゃ ないくせにニャア」
ガグン「……その通りだ。 そうせねば、アグラッドヘイムは 自壊していたかもしれぬ」
神夜「この国の地面がくり抜かれているのも、 修羅の国と同じなんですか?」
ガグン「ヴェルトバオムの力、その余波だ。 未だ、あの樹は力を取り戻せてはおらぬ」
エイゼル「くり抜かれているのではない。 ……おそらくは、異界へと 転移しているのだろう」
ロック「その通り。さすがは察しが早い」
アレディ「世界を削り分け、瞬転させる力か……!」
零児「……だがその力、問題があるようだな」
神夜「どうして言い切れるんですか?」
T-elos「力を行使する立場にある者が、 ノコノコとこんな所までやって来る 必要がないからさ」
沙夜「その力を自由自在に 使うことができるなら、ね」
ガグン「…………」
アン「暴走したその樹とやら…… その後、まだ本調子に戻ってないって ことじゃないかい?」
エイゼル「この国を明け渡せというもの…… それと関係があることなのか」

 オリトリア北塔
ガグン「……エイゼル・グラナータよ。 北にある塔の電磁バリアを解くのだ」
カッツェ「あの“思念”を封じた場所を!?」
KOS-MOS「この場所のクロスゲートが ターゲットではなかったのですか?」
ロック「ひとつあれば十分なのでね」
 百夜
ロック「あとは『ビャクヤ』が数機あれば」
沙夜「…………!」
アルフィミィ「ということは、 北西塔の消えたクロスゲート…… あなたたちの仕業ですのね……!」
小牟「まったく、 大変なものを盗んでいきおって!」
ガグン「異界への扉…… 我々の計画の役に立つのでな」
錫華「ちょいと待つがよい。 それと、『隔離塔』のバリアを解く話、 つながっておらぬぞよ?」
ロック「君たちにはわからない話だよ。 そして、言ったならば抵抗するだろう」
アクセル「だったらどうするんだい?  ……ま、予想はつくけどさ」
ガグン「知れたこと……!  王を討ち、この国を手中に収めるまで!」

カッツェ「エイゼル、どうするの?  アタシたちはかまわないけど?」
エイゼル「……すまぬ、カッツェ。 そして異界の猛者たちよ」
ハーケン「まかせろよ、ボーンキング。 世界の融合は、俺にも責任がある」
アレディ「アグラッドヘイムと修羅の因縁は、 切れてはいません。 ……ならば、戦うのみ」

エイゼル「我も協力しよう。 この戦い、負けるわけにはゆかぬ」
カッツェ「そうこなくっちゃネ、エイゼル」
ヘンネ「ああ、エイゼル。やろうじゃないさ!」
キュオン「オルケストル・アーミー、集結だよん!」

(アシェンはオルケストルアーミーの制服姿になる)
アシェン「オルケストル・アーミー、集結だよよん」
零児「おまえは見習いだろ」

エイゼル・グラナータが支援に加わった!

ロック「仕方のない者たちだ。 ガグン様、よろしいのですか?」
ガグン「かまわぬ。 この身体、もう少し慣らさねばならぬ」
ガグン「それに、シュラをはじめ…… 強き魂を宿す者たちだ」
ガグン「ヴェルトバオムの供物(くもつ)には ふさわしかろう」
アレディ「アグラッドヘイムの王よ。 この争覇、受けましょう……!」

【ガグン・ラウズ、ロック・アイとの戦闘】

ガグン「ぬうう……!  まだこの身体、動かぬか!」
ロック「ガグン様、ここは退くべきかと。 ……また機会はありますゆえ」
アレディ「逃がしはしません。 この場で決着を……!」
ガグン「そうはいかぬ。 我はおまえとは違う」
ガグン「……戦い、敗れれば死ぬ。 ひとつの世界を背負う者に、 そのような戦いはできぬのだ」
アレディ「…………ッ!」
エイゼル「ひとつ聞かせてもらおう。 ガグン・ラウズよ」
ガグン「…………」
エイゼル「なぜ、アグラッドヘイムと フォルミッドヘイムは二つに分かれた?」
エイゼル「そのことを知っていたのは誰だ?」
ガグン「……シュタール・ディープ。 我が部下だった男だ」
カッツェ「前王か……!」
ガグン「さらばだ、新王よ。 次に会う時は……この世界では ないかもしれぬ」
エイゼル「なに……?」
(ガグンとロックが消える)
アレディ「この世界ではない……?  何を企んでいる? ガグン・ラウズ……!」
ネージュ「ドろくでもないことでしょうね、きっと」
ハーケン「Wナンバーのボディを持った、 異世界の敵、か」
アシェン「放っておくわけには まいらんのですのことです」
アクセル「とんでもないことになったな、こりゃ。 おれの記憶に関係ありそうな奴が…… 敵の親玉かよ」

エイゼル「……皆すまぬ、恩に着る。 我一人では、敗北は必至であったろう」
神夜「困った時はお互い様ですよ♪」
 ルボール
小牟「あのツンデレウルフも心配しとったぞ?」
ヘンネ「無事で何よりだったよ、エイゼル。 国が穴だらけだったのは驚いたけどさ」
エイゼル「異変の兆候はあった。 ……ここまでとは思っていなかったがな」
エイゼル「カッツェよ、 フォルミッドヘイムを封鎖している間、 何が起きていたか、聞かせてくれぬか?」
カッツェ「いいわ、エイゼル。 簡単に、いきさつって奴を話そうかしら」

〈新・エンドレス・フロンティア〉

カッツェはここまでに起こったことを エイゼルに話した。

〈アグラッヘイム〉

ここまでのアグラッドヘイムの動き、 そして修羅、Wシリーズ、アインスト…… 様々な思惑が錯綜している現状を。

〈波国〉

最後に、妖精族の帰還について 静かに語ったのだった。

〔バレリアネア塔 最上階〕

エイゼル「……そうか。 妖精の姫よ。あの戦争は……」
ネージュ「もういいのよ、エイゼル王。 オルケストル・アーミーの人たちに 会うたびに聞いてるから」
ネージュ「あなたは、 ちゃんと決着を付けてくれたのでしょう?」
ネージュ「その後、妖精族がハコクに 飛ばされてしまったのは、また別の話よ」
アレディ「ネージュ姫殿……」

カッツェ「エイゼル、 罪滅ぼしの前にやることがあるわよ」
キュオン「そうだよ!  まだ全然終わってないんだから!」
アン「とは言えねえ。 何から手をつけたものやら」
零児「気になるのは、アグラッドヘイムが ここで行っていたことだ」
アレディ「北塔に封印された“思念”……。 そしてこの国を削り抜き、 瞬転の門をひとつ奪った……」
沙夜「意図が見えないのよね。 今までこだわってた“魂”の話…… 今回は出なかったし」
T-elos「KOS-MOSの“中身”まで 手にしようとしていた連中が、か」

エイゼル「……その“思念”について、 気になることがある」
エイゼル「……反応が弱くなっているのだ」
アルフィミィ「…………!」
ドロシー「ちょっとお待ちになって。 どうしてそんなことがわかるんですの?」
エイゼル「あの場所……電磁バリアの中は、 モニターされている」
エイゼル「ヘンネ、アシェン。 おまえたちにクロスゲートの調査を 命じた頃からだ」
 滅魏城
錫華「アシェンめが、ヘンネやこすもすと共に 滅魏城に来た……あの時であるな?」
エイゼル「そうだ。 それを境に、国内で異常な力場の発生……」
エイゼル「我が国に属さぬ勢力の闊歩(かっぽ)が 始まったのだ」
琥魔「それで、フォルミッドヘイムを 封鎖したのでございますね?」
エイゼル「うむ。そのような輩(やから)を 外に出さぬようにするために、だ」
KOS-MOS「その勢力は、 アグラッドヘイムのものだったのですか?」
エイゼル「おそらくはそうだろう。 この国は狙われていたのだ」
エイゼル「そして、今回の攻撃が行われた」
ハーケン「まあ、間に合ってよかったぜ。 ギリギリセーフってやつさ」
アルフィミィ「アウト……手遅れかもしれませんの」
M.O.M.O.「アルフィミィさん……?」
アルフィミィ「その“思念”が封印された、 北の塔へ行きましょうですの」
エイゼル「…………」
エイゼル「わかった。 アインストと関わりを持つ娘よ」

(オリトリア北塔へ移動する)


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