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灰は灰に、塵は塵に ~ Chapter 08 ~

〔ネバーランド・後部 Wシリーズの調整室〕

[W07調整ベッドの側]

 ツァイト・クロコディール
アクセル「ハーケンの戦艦を抜け出したのは いいものの……どうしてこんな所へ 来たんだ?」
 ネバーランド・後部
アルフィミィ「そう言われましても…… ここに来たいとおっしゃったのは アクセルですの」
アクセル「ま、そうなんだけどな、これが。 ネバーランド、か。 聞いたことがあるような……ないような」
アクセル「アルフィミィちゃんはどうだい?」
アルフィミィ「私は特にございませんの」
(アクセルが南を向いて何かに気づく)
アクセル「ん!? 誰か来る! 隠れるんだ!」
アルフィミィ「隠れるって……どうしてですの?」
アクセル「なんとなくだよ! ほら!」
アルフィミィ「ちょっと、お待ちくださいですの!」
(アクセルとアルフィミィが調整ベッドの中に入って蓋を閉めると、 南側からピートが来て、辺りを見回す)
ピート「……む? 何か気配がしたが……」
ピート「調整ベッドは…… ロックがかかっているか」
ピート「…………」
ピート「まあいい。ようやく到着したのだ。 ……急がなくてはな」
(ピートが奥へ立ち去る)
アクセル「……誰か来てたな。もう立ち去ったか?」
アルフィミィ「たぶん……ですの。 このカプセル、外の気配が 全然伝わってきませんの」
アクセル「やれやれ、じゃあ出るか。 え~と、フタを開くスイッチは……と」
アルフィミィ「あ、ちょ、ちょっと…… いやんですの……」
アクセル「あ、悪い悪い。こっちだな?」
アクセル「……ありゃ?」
アルフィミィ「アクセル? 開きませんの……?」
アクセル「おかしいな…… 暗くてよく見えないんだな、これが」
アクセル「まあ、なるようにならあね。 そのうち開くだろ、これは」
アルフィミィ「……のん気すぎますの」

〔ネバーランド・後部付近〕

アレディ「これがネバーランド。 異邦より来たりし船の……後ろ側ですか?」
 ネバーランド・前部
ハーケン「ザッツ・ライト。 前に入った前半分……その後ろ側さ」
 鞠音
錫華「鞠音めはここにいるのであるな?  何かあったと言っておったが……」
 ピート
ハーケン「場所から考えると……W03。 あのグリーンソルジャーの 可能性が高いな」
神夜「あのからくりの人が相手となると…… 今の装備は心もとないこと 極まりないですね」
 アーベント
アン「う~ん、パーソナルトルーパーも けしかけてくるだろうしねえ」
 アブリエータ城
カッツェ「それなら、ここから北西の方向に アブリエータ城があるわよ?」
 ルボール
ネージュ「アブリエータ城?  狼の王……ルボール・ククルスの城?」
カッツェ「そうよ。 実はアタシんことの支店があるのよネ。 お安くしとくわよ?」
琥魔「くっ…… ここはそっちに地の利があるニャ」
アレディ「では、準備ができ次第、 入りましょう」
ハーケン「ああ、 ドクターをあまり待たせちゃ悪いしな」

〔ネバーランド・後部内部〕

[調整室]

ハーケン「どうだ? アシェン」
アシェン「………………」
 ネバーランド・前部
アシェン「ここも、ネバーランドの前部と同じく、 各システムが動いているようで ございましたりしましています」
ハーケン「……妙だな」
 鞠音
アレディ「鞠音殿が先行しているのならば、 おかしくはないのでは?」
KOS-MOS「侵入者排除用の防衛システムが 起動しているのが問題と思われます」
アシェン「そういうことです。 こんな場所をウロウロしていたら……」
小牟「なるほど、うろつき博士は 間違いなく黒コゲか、ハチの巣じゃな」
神夜「鞠音さん、大丈夫なんでしょうか?  心配なこと極まりないです」
ネージュ「まあ、簡単には死なないタイプだと 思うけど」
M.O.M.O.「システムを起動させたのは 誰なんでしょう?  心当たりはあるんですか?」
ハーケン「あるぜ、ベレーガール。 君と同じく、クールな帽子を被った奴さ」
 ネバーランド・前部
アン「アイツかい?  ネバーランドの前半分で会った……」
 ピート
ハーケン「ああ、あのベレーボーイ…… W03、ピート・ペイン。 ……間違いないだろうな」
 カルディア
アレディ「では、彼が連れていた機兵たちもここに?」
ハーケン「多分な。ここには、Wナンバー…… 『ゼロ・ナンバーズ』の調整室がある。 メンテナンスにも困らないからな」
 調整ベッド
アシェン「私のベッドもここにありまする。 ほっときっぱなしですが」
KOS-MOS「あとはハーケン、あなたの……」
ハーケン「…………」
M.O.M.O.「何かあるんですか?」
ハーケン「おっと、 長くなるからここまでにしようぜ?」
カッツェ「アラ? オトコの過去…… ちょっと気になっちゃうじゃない?」
ネージュ「何か言えないようなことでも?  ねえ、ねえ」
錫華「チャランコフの過去なぞ、 今はどうでもよかろう」
錫華「よいよい、目的ははっきりしておる。 早いところ先へ進むぞよ?」
ドロシー「その通りですわ。 ここのお宝を目指して行きましょう」
琥魔「その通りでございます!  たとえ火の中、水の中!」
キュオン「一部の人が目的を理解してないっぽい けど、これはいいの?」
ハーケン「OK、マネーガールズ。 遺跡発掘はほどほどに頼むぜ?」
 鞠音
アレディ「とにかく、成すべきことは 鞠音殿を見つけること、ですね?」
ハーケン「ああ。ここからすぐのところに、 さっき言ったWナンバーの調整室がある」
ハーケン「そこも覗いていこう。 敵の動きが知りたいからな」

[ゼロナンバーズ調整室の扉の前]

ハーケン「ここがゼロ・ナンバーズ調整室の ドアだが……ロックがかかってるな」
ハーケン「侵入者用の電磁バリアも あちこちで作動してるみたいだぜ」
小牟「ふむ、なんとも物騒な感じじゃのう」
 ピート
アレディ「やはり、ピート殿はここに?」
 鞠音
錫華「鞠音めが、隠れておるのやもしれぬな」
ネージュ「確かめようにも、開けられないんじゃ どうしようもなくてよ?」
KOS-MOS「解除装置などはないのですか?」
アシェン「右の部屋……量産型Wシリーズ調整室に、 非常用の解除コンソールが あっちゃったりしましたはずですが」
神夜「隣の部屋ですね。行ってみましょう」

[ゼロナンバーズ調整室の扉]

ドアはロックされている。

[電磁バリアに触る]

電磁バリアが作動している。 どこかでスイッチを切らなければ、 先に進むことはできない。

[量産型Wシリーズ調整室の奥のコンソール]

ここでドアロックを解除できそうだ。 スイッチを押しますか?
→はい
 いいえ
(ゼロナンバーズ調整室のドアロックが解除される)

[ゼロナンバーズ調整室の奥のコンソール]

ドアロックはすでに解除されている。

[W09の調整室]

『W09』という プレートナンバーが付いている。

[W08の調整室]

『W08』という プレートナンバーが付いている。

[W07の調整室]

ネージュ「W09、08……そしてここが07。 アシェン、あなたのベッドね?」
M.O.M.O.「KOS-MOSさんの 調整ベッドに似てますね」
小牟「なんじゃ、中を見てやろうかと思ったが、 閉まっちょるのか」
アシェン「……む、どうして閉じている?  以前来た時には、開いていたはずだが」
ハーケン「……怪しいな。 開けられるか? アシェン」
アシェン「ロックを解除しまする」
(キーを操作すると、調整ベッドの蓋が開いてアクセルとアルフィミィが出てくる)
アルフィミィ「ぷはあっ……!  よかった、()きましたの」
アクセル「ラッキー!」
アシェン「人の寝床(ねどこ)で何してんすか?  男はボコボコにし、女はブーメランを 引きちぎってくれる」
KOS-MOS「了解です。 オートセイフティ、解除」
アクセル「ちょっと待ってほしいんだな、それは!」
キュオン「また、なんかちっさいのが出てきた!」
錫華「これ以上、わらわたちの立ち位置を 脅かす存在を許すわけにはいかぬ!」
錫華「めっちりと責め立ててくれるから、 モモともども、そこに直るぞよ!」
アルフィミィ「そんな、ご無体ですの!」
M.O.M.O.「モ、モモもですか!?」

ハーケン「ウェイトだ、責めガールズ。 ゲストには優しくしてやれよ」
ドロシー「ゲストですって?  もしかして、このヤサ男と小娘って……」
ハーケン「ああ、以前から話してる “記憶喪失の二人組”ってやつさ」
アレディ「異邦から来た方々なのですね?」
アクセル「そういうこと。 おれはアクセル・アルマー。 こっちの子がアルフィミィさ」
カッツェ「アラアラ、今度はタレ目のナイスガイ?  んもう、困っちゃうわねェ」
アン「まったく、何に困るんだか」
アルフィミィ「猫さんとか、お魚さんとか、 ずいぶんとにぎやかでございますの」
ハーケン「騒がせて悪いな、 アクセル、アルフィミィ」
小牟「それにしても、こんな所で お楽しみとは、なかなかやりおるのう。 わしも若い頃は体育倉庫とかで……」
アクセル「いやいや、閉じ込められただけだって」
アルフィミィ「まったくもって、そうですの」
ハーケン「閉じ込められたって…… そもそも、どうしてこんな所にいるんだ?」
 ツァイト・クロコディール
神夜「ハーケンさんの戦艦にいらっしゃるって 聞いてましたけど?」
ネージュ「まさか、敵と通じているとか、 笛で操られてるとかじゃないでしょうね?」
琥魔「もしそうなら 見逃すことはできんニャア~」
アクセル「待ってくれ、おれはまともだって!」
 リィ
アクセル「ハーケンのとこの副長さんに、 この世界のことを色々聞かせて もらったんだけどさ……」

〈ツァイト・クロコディール内部〉

アクセルは、その話の中で出た 『ネバーランド』『Wシリーズ』という 言葉に覚えがあったという。

〈ツァイト・クロコディール〉

自分の記憶を取り戻すため、 彼はツァイト・クロコディールを 抜け出し、ここまで来たのだった。

〈シュラーフェン・セレスト〉

ハーケンはここにいたるまでの経緯、 アクセルたちと同じように、 このエンドレス・フロンティアに 異世界の住人が訪れていることを話した。

〔W07の調整室〕

アクセル「なるほどね、みんな大変だな。 KOS-MOSちゃんにモモちゃんに、 小牟お婆ちゃん」
KOS-MOS「KOS-MOSでかまいません」
M.O.M.O.「帰る方法、見つけましょうね」
小牟「お婆ちゃんっちゅうな!  この記憶喪失コンビめが」
アルフィミィ「………………」
小牟「……なんじゃ?  わしの顔に何か付いとるかの?」
アルフィミィ「……どこかでお会いしたこと、 ございましたか?」
小牟「ぬしのようなホエホエ娘なぞ知らんわ。 人の顔を見て、勝手に記憶を 回復するでない」
アクセル「う~ん、そんな感じで あちこちで記憶が戻りそうになるけど、 決定打がないんだな、これが」
アクセル「『ネバーランド』って名前が気になって ここまで来たけど…… やっぱりピンと来ないんだよなあ」
アシェン「まさか、この艦の防衛システムを 動かしたのは、あんたたちだったり しますのか?」
アルフィミィ「防衛システム……?  私たちがここに来た時は、 特に何も動いておりませんでしたの」
ネージュ「それをいいことに、こんな所で…… もう、ドハレンチね♪」
ドロシー「フケツですわ」
アクセル「いやいやいや!  おれたちの後から、この部屋に 誰かが入ってきたんだよ」
アクセル「どうも嫌な予感がして、 ここに隠れたんだけど、外からロックが かかっちまってさ」
琥魔「で、事に及んでいたと。 誰が来たのかはわからないので ございますか?」
アルフィミィ「残念ながら……ですの」
 ピート
キュオン「そいつが、あの緑のふっくら頭かもね」
アレディ「修羅、そしてアグラッドヘイム。 他にも暗躍している者たちがいますが……」
アン「面倒だねえ。 特定なんかできるのかい?」
アクセル「「ふっくら」「シュラ」「アグランド」?  おいおい、何の話をしてるんだ?」
ハーケン「OK、ロストメモリーズ。 そんな状態でフラフラされたんじゃ かなわないぜ」
カッツェ「そうねェ、どうせハーケンの戦艦には 行かなきゃならないわけだし、 一緒に行動した方がよさそうネ」
カッツェ「アレディともハーケンとも違う…… イイオトコだしねェ。ウフフ……」
アルフィミィ「アクセル、誘惑されてはいけませんの」
アクセル「されないよ!」

神夜「そういうわけで、 アクセルさん、アルフィミィちゃん、 よろしくお願いしますね♪」
神夜「私、楠舞神夜といいます!  他の人も、道中で紹介しますね」
アクセル「こりゃ丁寧にどうも。 ナンブ・カグヤちゃん……」
アクセル「ん……? ん~~?」
アルフィミィ「あら……?」
神夜「ど、どうしたんですか?」
アクセル「…………」
アクセル「いやあ、こんな美乳ちゃんに そう言われちゃったら、ついて行くしか ないなあとか思ったのさ、これが!」
神夜「びにゅう……。 も、もう、不埒(ふらち)です……」
アルフィミィ「……アクセル」
錫華「修羅場になる前に、 とっとと先に進むのがよさそうぞよ?  この赤スケベが」
ネージュ「こんな軽薄なワカメ人間を 連れていく意味あるのかしらね」
アシェン「通報してくれようか」
アクセル「神夜ちゃん以外はひどいな!」
ハーケン「仲良くしろよ、おまえら。 とりあえず調整ベッドを見て回ろう」
アレディ「そうですね。 アクセル殿の後に来たという人物、 気になります」

アクセル「…………」
アクセル(おれの記憶、この場所、アルフィミィ。 そしてハーケン・ブロウニングに ナンブ・カグヤ……か)
アクセル(気になることが多すぎる。 これからどうなることやら、こいつは)

アクセル・アルマーが仲間になった!
アルフィミィが仲間になった!

[W07の調整槽に触る]

『W07』という プレートナンバーが付いている。

[W06の調整室]

(W06の調整槽に触る)
アシェン「ここがW06…… カルディアの調整ベッドです」
ハーケン「すでに使われたあとか……」

[奥の紫のラインを越える]

(電磁バリアが発生する)
アクセル「おわっと、なんだ!?」
KOS-MOS「電磁バリアです。 このラインを通過すると 起動するようになっていたようです」
アレディ「何者かが、罠を張っていたと?」
アクセル「ブービートラップか。 まいったね、こいつは」
小牟「ふむ、飛んで火にいる夏のウシ…… っちゅうやつじゃな」
ネージュ「……カグヤさん」
アルフィミィ「許すまじですの」
神夜「私は何もやってませんよ!」
ハーケン「OK、バッファローガール。 だが、これでアクセルたちの後ろから 来た奴が誰か……予想がついたな」
錫華「ほほう、チャラッピよ。 そちの予想とやら、言うてみい」
 鞠音
ハーケン「イージーな答えさ。 この艦の機構を知ってる奴といえば、 俺たち以外はDr.マリオンと……」
 カルディアとピート
アシェン「Wナンバーの誰か、ということに なりまするのですのやんす」
アクセル「Wナンバー……ねえ。 会ってみたいな、そいつに」
アシェン「オイッス。W07です」
アクセル「いやいや、そのピートって奴にだよ」
アクセル「とにかく、今は記憶が戻りそうな キーワードを集めないとな」
ハーケン「前向きな記憶喪失者だぜ。 ……仕方ない、行くとするか」
アレディ「退路を断つ罠を張ったということは、 敵の仕掛けは早いはずです。 皆さん、油断はなさらずに」

[電磁バリア]

電磁バリアが作動している。

[奥のハンガー]

(ハンガーにアークゲインがいる)
???(アークゲイン)「………………」
ドロシー「……って、アレディ!  仕掛けが早すぎませんこと!?」
アレディ「そう申されましても……」
アレディ「……む? これは羅刹機……!?  いや、異邦の機兵か!」
カッツェ「馬鹿な……アークゲイン!」

ネージュ「カッツェ、 この青ロボを知っているのかしら?」
カッツェ「……フォルミッドヘイムの前王が、 護衛として使っていたものなのよネ」
キュオン「えっと、そのあと…… 制御不能になって逃げ出したんだよね?」
錫華「そして、この前の戦(いくさ)で、 わらわたちが引導を渡したはずである。 どうしてここに?」

アークゲイン「………………」
アクセル「……ハーケン、こいつは何者なんだ?」
アルフィミィ「アクセル? どういたしましたの?」
M.O.M.O.「アクセルさん、もしかして記憶が!?」
アクセル「…………」
アシェン「この青いポンコツは、 我々Wナンバーと関係がある機体と 思われますのです」
アクセル「Wナンバー…… やっぱり覚えがあるな……」
アレディ「ハーケン殿、この機兵は?」
ハーケン「エンドレス・フロンティアが 融合する前の戦いで、やりあった相手さ」
KOS-MOS「ですが、スズカの言うとおり、 戦闘終了後に自爆、爆散したはずです」
琥魔「この割には、 ピンピンしておられるようですが?」
神夜「なんか…… ピカピカのツヤツヤ極まりないですね」

アシェン「艦長、アークゲイン…… もしや再ロールアウトされたのでは?」
ハーケン「新品ってわけか?」
 ピート
ハーケン「……そうか、あのグリーンガイが ここに来ているとすれば、考えられるな」
アン「ぶっ飛ばして、 調べてみるべきじゃないかい?」
ネージュ「それが簡単でわかりやすいんじゃ ないかしらね」
アクセル「過激な連中だね、まったく」
アクセル「だけど、賛成させてもらうぜ。 次から次へと……ここはおれの記憶を くすぐることばっかり起こるな」
アルフィミィ「それで、何か思い出しましたの?」
アクセル「全然なんだな、これが」
小牟「くすぐられとるだけかい。 どんなシュミじゃ」

アークゲイン「………………」
M.O.M.O.「あ、対象のエネルギー反応増大!  来ます!」
アクセル「おっと、受けて立つぜ……!  おれの記憶を取り戻すカギに なりそうなんでな!」
ハーケン「OK、バトルワカメ。 ……俺もこいつのことは調べたいんでな」
アレディ「来るべきアルクオンとの戦い…… その修練となりましょう。 紺碧(こんぺき)の機兵よ、勝負ッ!」
アクセル「さて、やろうか……!」

【アークゲインとの戦闘】

アークゲイン「………………」
ハーケン「ベイビー、いい子だ。 おとなしくしてくれよ?」
アクセル「アークゲイン……だっけ?  ちょっと調べさせてもらうぜ」
アークゲイン「………………」
(アークゲインが転移する)
キュオン「あ! 青ヒゲ、逃げたよ!」
アレディ「瞬転……!?」
 ナハト
アシェン「転移の反応は、ネバーランドの前半分で ナハトが撤退した時と同じものです」
M.O.M.O.「転移座標、確認できませんでした。 目標をロストです……」
ハーケン「ちっ、やられたな。 仕込みがしてあったのか」
ネージュ「負けた場合、 逃げられるようにしてあったってことね。 まったく、用意ド周到ですこと」
琥魔「まあ、作ったばかりのものを いきなり壊されてはたまらん…… といったところでございましょう」
アクセル「……戦力を使い捨てるつもりは ないってことじゃないか?」
アクセル「Wナンバーは少数精鋭だから……」
アクセル「……って、少数精鋭なのかい?」
アシェン「聞かれても。 まあ、記録上ではW00から10までの 11体しかいないようですが」
ドロシー「アクセルさん?  ずいぶんお詳しいですわね?」
アクセル「う~ん、やっぱ…… なんかあるなあ、ここは」
アルフィミィ「ゆっくり取り戻せばいいですの。 一緒に思い出を作っていきますの♪」
小牟「それは意味合いがちゃうじゃろ。 イチャイチャするでないわ」
 零児
錫華「相方がおらぬで溜まっておるのは わかるが、イラつくでない、駄狐よ」
カッツェ「オトコとオンナのイチャつきなんて 見たくないし、先に進むとしましょうか」
アン「ん? でもあたしら、 閉じ込められてるんじゃないかい?」
神夜「ハーケンさん、どうしましょう」

ハーケン「左奥のコンソールを見てみようぜ。 電磁バリアを解除できるはずだ」

[W10調整用ハンガー]

W10の調整用ハンガーがある。 まだ機能を失ってはいないようだ。

[奥のコンソール]

バリア解除スイッチがある。 押しますか?
→はい
 いいえ
(スイッチが入り、黄色の電磁バリアが止まる)
ハーケン「よし、ブービートラップ以外の 電磁バリアはまとめて解除できたな」
アレディ「これで先に行くことができますね」
 鞠音
ハーケン「ああ、Dr.マリオンを探さないとな」
 ピート
アシェン「あとはW03の調整ベッドも 調べてみるべきでありやんす」
アクセル「よし、行くとしようぜ」

[奥のコンソール]

バリアはすでに解除されている。

[W05の調整室]

ハーケン「こいつはW05の調整ベッドか」
アシェン「使用された形跡はありませんのです」
ハーケン「……起動してから、 一度も戻っていないということか」

[W04の調整室]

『W04』という プレートナンバーが付いている。

[W03の調整室]

ハーケン「ここがW03の調整ベッドだな」
 ピート
アレディ「ピート殿の姿は見えないようですね」
ネージュ「そりゃ、こんだけ騒いでるのに、 のん気にグーグー寝てないでしょ」
アシェン「…………」
アシェン「いえ、そうでもないようでありんす」
錫華「なんとな? ポンコツよ、もしや……」
アシェン「はい。使用した形跡があります」
ハーケン「調整のためか?  ……だが、あいつはダメージを 受けたりはしてないはずだろ?」
KOS-MOS「外装のメンテナンスではなく、 データの更新なども考えられます」
小牟「しかし、人のベッドを勝手にあさるのは、 ちと罪悪感があるのう。 インモラルな感じっちゅうか……」
神夜「そうですね。 なんかヘンなの見つかるかも……」
 調整ベッド
アシェン「勝手に使われることに比べれば、 かわいいモンだったりしまするが」
アクセル「根に持つなよ。不可抗力なんだからさ」
アルフィミィ「私たちはむしろ被害者ですの」
M.O.M.O.「あの……話が脱線してきましたけど……」
ハーケン「OK、脱線ガールズ。 ピートがここで何をしてたか…… もしかしたらわかるかもしれないぜ?」
アレディ「どうやってですか?」
ハーケン「この部屋を出て、南のブロックが データルームだったはずだ」
ハーケン「そこに実行データの履歴が 残っているかもしれない。 行ってみようぜ」

[W03の調整ベッド]

『W03』という プレートナンバーが付いている。

[W02の調整室]

『W02』という プレートナンバーが付いている。

[W01の調整室]

『W01』という プレートナンバーが付いている。

[データ室のモニターの側]

ハーケン「ここがデータルームだ。 電源は落とされてるようだな」
ハーケン「アシェン、モニターをオンしてくれ」
アシェン「了解でありまする。 KOS-MOS、操作はわかるか?」
KOS-MOS「問題ありません。モニターを表示します」
(コンソールを操作すると、モニターが開き、Wシリーズの稼動状況と特殊コードの説明を表示する)
アン「お、映ったねえ」
アレディ「なるほど、これは便利なものですね」
ハーケン「読み取るとなると、少々面倒だがな」
ハーケン「アシェン、とりあえずは稼動中の Wナンバーについての情報を頼むぜ」
アシェン「了解です。 KOS-MOS、どうなっている?」
KOS-MOS「はい。 W01、02、04、08、09は、 23年前から未稼働で現在に至ります」
 ピート
KOS-MOS「W03…… コードネーム『ピート・ペイン』は 90日ほど前に稼動開始とあります」
カッツェ「三ヶ月ほど前……って、 この世界が融合した頃ってことかしら?」
ハーケン「その少し前だな。 ……融合前の戦いでここに来た時に、 あの調整ベッドを見た覚えがある」
ハーケン「たしかオープンしていたはずだ」
神夜「よく覚えてますね、ハーケンさん。 感心すること極まりないです」
ハーケン「俺は重要なことと、 ボディラインは忘れないんでね」
アルフィミィ「最悪ですの」
キュオン「キモキザのどうでもいい自慢はいいから。 ……で、ピートってイケメンロボは、 以前の戦いの時から動いていたってこと?」
錫華「ふむ、あの時は世界を渡り歩いたが、 一度も会っておらぬぞよ?」
琥魔「私も、行商先でお見かけしたことは ございませんねえ」
アクセル「裏で動いていたのかもな。 Wナンバーは、そういう裏工作は 得意なんだな、これが」
アシェン「そうなのですか?」
小牟「ぬしが聞くでない、Wナンバーめが。 アクセルもどこまで知っておるんじゃ?」
アクセル「……へ? おれ、何か言った?」
ネージュ「こりゃダメね。 ……アシェンさん、続きをよろしく」
アシェン「了解です。モモ、続きを」

M.O.M.O.「は、はいです。 え~と、W05さんは……コードネーム 『ギムノス・バシレウス』」
神夜「ぎむのすさん…… 初めて聞く名前ですね」
M.O.M.O.「名称以外の情報は、 すべてロストしているみたいです」
 カルディアとアシェン
KOS-MOS「W06『カルディア・バシリッサ』、 W07『アシェン・ブレイデル』…… 両名ともに稼動記録は残されています」
ネージュ「え? 05だけないのかしら?  ……ド不可解な話ね」
ドロシー「正式なかたちで起動しなかった…… という可能性はありますわね」
アレディ「ドロシー殿、 “正式なかたちではない”とは?」
ドロシー「簡単に言うと、何者かに無理矢理 持ち出された……とかですわ。 だから記録が残らない」
琥魔「さすがドロボー猫。 そういう発想は天下一品でございますね」
アルフィミィ「ここはツッこみませんの。 ……情報はそれで終わりですの?」
M.O.M.O.「あとは…… 再ロールアウトの記録がひとつあります」
 アークゲイン
M.O.M.O.「コードナンバー、W10…… コードネーム『アークゲイン』です」
ハーケン「アークゲイン……!  あのブルーロボ、Wナンバーだったのか」
アクセル「やっぱりWナンバーってのと 関係があったか。 そんな気はしてたんだよな」
 ピート
錫華「ふむ、あのピートとかいう機械男が 部下として作り直したというのは、 間違いないようであるな」
KOS-MOS「そのピート・ペインについて、 特殊プログラムの解除申請記録が 残っています」
ハーケン「見せてくれ。 ……“『コードPTP』解除を申請”?  なんだこりゃ?」
ネージュ「アシェンさんに、 そんなの付いてなかったかしら?」
(コードDTDを発動)
アシェン「ボクのは『コードDTD』だよん」
アシェン「PTPってのは……“強制介入コード”。 「プレイ・ザ・パペット」だってさ」
アクセル「なんで伝聞っぽいんだよ」
(アシェンが通常モードに戻る)
アシェン「私のデータベースに、 名称だけ登録されていたからです」
アシェン「他にあるのは『コードATA』。 ……自爆コードでやがりなさいます」
小牟「熱暴走でも、自爆でもないコードか。 なんじゃろ? ご飯が炊けるとか?」
アレディ「なんと……。 一人暮らしには最適です」
キュオン「絶対違うでしょ」
カッツェ「W03の謎のコードに、 行方不明のW05ねェ……。 謎が謎を呼ぶってやつかしら?」
アレディ「ここにピート殿がまだいるのなら、 本人に直接確認するべきでしょう」
ハーケン「OK、優等生シュラ。 ごもっともな意見だ。行くとしようぜ」

アクセル「…………」
アルフィミィ「アクセル?」
アクセル「いや、なんでもないさ。 さあ、行こうぜ。南側の扉だな」

アクセル(PTPは知らないけど、 ATAとDTD……気になるな)


Chapter 08
灰は灰に、塵は塵に

[データ室のメインモニター]

巨大なモニターがある。 艦内のデータを参照できるようだ。

[次の部屋へ移動する]

(部屋の中央にアーベントとピートがいる)
???(アーベント)「………………」
ピート「……やはり完璧とは言えんか、 ゲシュペンストMk-IV」
ピート「制御プログラムを更新しても、 完全にコントロールを受け付けないとは どういうことだ……?」
ピート「機体各部から検出されている データにはないエネルギーのせいか」
ピート「……所詮はレプリカか。 不確定な存在になったものだな、 Mk-IV」
 ナハト
ピート「そのために、貴様と同じ ゲシュペンストMk-IIIは……」
???(アーベント)「………………」
(アレディ達が入ってくる)

[Level2の扉の前の部屋]

(アレディ達が部屋の中央へ近づくと、ピートがアレディ達の方を向く)
ピート「……貴様らか」
???(アーベント)「………………」
ネージュ「パーソナルトルーパー・アーベント……!」
 ネバーランド・前部
アシェン「ネバーランドの前半分で 奪われたアーベント……ここにいたか」
アルフィミィ「アーベント……?」
アルフィミィ(なんですの……?  胸がモヤモヤいたしますの……)
アン「前に言ってた“所定のポイント”ってのは やっぱりココだったみたいだねえ」
アレディ「ハーケン殿たちが使役する機兵…… その最後の一機ですか」
ドロシー「過去の『10年戦争』で、 フォルミッドヘイムが使用した 機動兵器ですわ」
カッツェ「耳が痛いわねェ」
カッツェ「……じゃ、責任を取る意味でも、 返してもらうとしましょうか!」
ピート「………」

ハーケン「そういうわけだ、Mr.ピート」
ハーケン「アークゲインの再生、 アーベントの調整、そして自分の調整…… ずいぶん働き者だな、あんた」
ピート「……これは任務遂行のための プロセスに過ぎない」
琥魔「その任務、お教えいただけませんか?  割引券を差し上げますから♪」
ピート「必要ない。 装備も人員も、すでに揃えている」
 カルディア
アシェン「その人員、W06…… カルディア・バシリッサはどこに?」
 ナハト
神夜「鋼鉄の孤狼…… ナハトもどこへやっちゃったんですか?」
キュオン「そうだよ! あれはキュオンたち オルケストル・アーミーが 接収するんだから!」
ネージュ「ここに来ているのはわかってますからね!  包み隠さずにド白状なさいっ!」
ピート「…………」
アシェン「それからもうひとつ。 ……『コードPTP』とはなんだ?」
ピート「……W07、再び命じる。 我が指揮下に入れ」
(コードDTDが発動)
アシェン「だ~から! ヤダって言ってるじゃん!」
アクセル「おわっと、何だ何だ?」
アシェン「アイツに命令されると、 なんか勝手に発動するんだよね~。 ま、気にすんなって、アクスィー」
アクセル「誰がアクスィーだよ」
ピート「…………」
ピート「やはり通じんか。 あらゆるコードを塵(ちり)と化す 緊急コード……」
錫華「む?  何をブツブツと言うておるのであるか?」
KOS-MOS「緊急コード、と言っていたようですが」
ピート「…………」
ピート「ゲシュペンストMk-IV、 排除は貴様に任せる」
アーベント「………………」
アクセル(ゲシュペンスト……。 こいつもゲシュペンストなのか?)
小牟「なんじゃ!?  このタクティカルグラディエーター、 調子悪かったんとちゃうのかの!?」
M.O.M.O.「えっと…… パーソナルトルーパーですよね?」
ピート「最終調整は終わっていないが、 戦闘行動に支障はない」
ピート「ハッキングに対するプロテクトも かけてある」
 ファントム
ハーケン「……っち、Mr.ファントムを使う こっちの手はお見通しってわけかい?」
ピート「…………」
ハーケン「おい、待てよ……!」
(ピートが南へ立ち去る)
アーベント「………………」
ハーケン「ちっ、追わせてはくれないらしいな」
ハーケン「ヘイ、Mr.ファントム。 ハッキングで、何とかならないかい?」
ファントム「………………」
アーベント「……………………」

アシェン「プログラムエラーです。 制御プログラムダウンロード、 遮断されましたりしました」
ハーケン「なるほど、 確かにプロテクトが効いてるな」

アレディ「ハーケン殿、何が起きているのですか?」
ネージュ「私たちを置いてけぼりとは、 いいド度胸をしておりますことね!  悔しくなんてありませんからね!」
ハーケン「ソーリー、エトランゼ・コンビ」
ハーケン「簡単に言うと、ファントムには 「メカニック同士で仲良くしようぜ」って 命令を送信する機能があるのさ」
 ヘイムレン
アレディ「機兵に効果のあるヘイムレンの笛…… そのようなものですか?」
ハーケン「そんな認識でいいんじゃないか?  俺も専門的なことはよく知らないけどな」
アクセル「電子戦の装備ってことか」
神夜「……綿(わた)のことでしょうか?」
KOS-MOS「それは脱脂綿です」
アクセル「さすがは特注のゲシュペンスト、 高性能なんだな、これが」
アクセル「……って、あれ? 特注?」

アーベント「………………」
小牟「おしゃべりはそこまでにせい。 紅白ロボ、そろそろウズウズ し始めちょるぞ?」
アレディ「仕方ありません、止めるまで。 ハーケン殿、いいですね?」
ハーケン「OK、シュラソルジャー。 無傷で取り戻したいが……そう簡単には いかないだろうな」

アルフィミィ「…………」
錫華「む?  アルフィミィよ、戦いが始まるぞよ?  ぼんやりするでない」
アルフィミィ「このロボットから、何か…… 不思議な力を感じますの。 どこか覚えがあるような……」

【アーベント、WR・ブルー重装型×2との戦闘】 (援護:WR・ブルー重装型)

アーベント「………………」
ハーケン「やっとおとなしくなったか」
KOS-MOS「ですが、外装にダメージを与えて、 一時的に行動不能にしただけです」
アシェン「制御系を奪われたままでは、 連れて行くのは無理でありやんすのです」
アクセル「仕方ないか。 おれの記憶を取り戻す、きっかけにでも なるかと思ったんだけどな」
アルフィミィ「………………」
アルフィミィ(アクセルのためにも…… 何とかしてあげたいですの……)
M.O.M.O.「え……? アルフィミィさんから エネルギー反応が……?」
(アルフィミィとアーベントが青白い光に包まれる)
アーベント「………………!」
アルフィミィ「あなたからは…… 何か私と似たものを感じますの」
アルフィミィ「私たちに、 力を貸していただきたいですの……」
アレディ「これは……覇気!?  いや、何かまったく別の……?」
アーベント「……………………」
アシェン「む!? 艦長、アーベントから 制御プログラム受信用のシグナルを 確認しちゃったりします……!」
ハーケン「プロテクトを外したってことか?」
ハーケン「よし、頼むぜ……!  コール・ゲシュペンスト!」
(ファントムが転移出現する)
ファントム「………………」
アーベント「…………………………」
(ファントムの左目が赤く光り、アーベントにスパークが走る)

パーソナルトルーパー・アーベントが 支援に加わった!

アシェン「ファントム、アーベントのハッキングに 成功したようでござります」
ハーケン「うまくいったのはいいが…… 急に何が起こったんだ?」
KOS-MOS「アーベントから検出されていた エネルギー反応と同等のものが、 アルフィミィから発せられたようですが」
アルフィミィ「…………」
アクセル「アルフィミィちゃん、 一体どんな魔法を使ったんだ?」
小牟「そうじゃな。 とんだマジックの妖精じゃぞ?」
錫華「糸も使わずにからくりを操るとは、 何とも驚きの能力である。 ……これはまずいぞよ」
キュオン「しかも魔法まで……。 やはり早めに芽を摘んでおくべきかも!」

アーベント「………………」
アルフィミィ「どうやったかは、わかりませんの。 ただ……なんとなく、このロボットは お仲間さんのような気がして……」
アルフィミィ「私は人間ではございませんの……。 だから、こんなことができたのかも しれませんの」
アルフィミィ「……それが、なぜか寂しいんですの。 自分が何者なのか、わからないのが 怖いんですの……」
アクセル「アルフィミィちゃん……」

M.O.M.O.「人間じゃなくたって…… 人間らしく生きればいいんです、 アルフィミィさん」
アルフィミィ「モモ……」
M.O.M.O.「それが大事なんだって、 パパも言ってましたから」
アルフィミィ「……ありがとうですの、モモ」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「…………」

琥魔「それに、そもそも人間なんて 特にいいモンでもね~しニャ」
アン「そうだねえ。ウロコのひとつもないしさ」
小牟「インターネットを作ったことだけが、 人類の功績じゃ」
神夜「モモちゃんの言ってること、 そういう意味じゃないと思うんですけど」
ネージュ「イイ話が台無しなのはどうなのよ。 この猫科と魚類と女狐は」
ドロシー「ワタクシたちも妖精ですけどね」
アクセル「人間少ないな!」
カッツェ「アタシたちらしくていいんじゃない?  ねェ、アレディ」
アレディ「……大切なのは、生き方だと思います。 己を信じるのもまた、修練です」
アレディ「アルフィミィ殿、 あなたは何者でもなく…… “あなた”として生きればいいのです」
アルフィミィ「アレディ……ありがとうですの……」
ネージュ(いいこと言うじゃない)
ハーケン「OK、ナイスボーイ&ガールズ。 いい雰囲気だが、まだやるべきことは 終わってないんだ」
ハーケン「アーベントを支援用に調整して、 先に進むとしようぜ」
アルフィミィ「はいですの」
 鞠音
アレディ「そうですね。 鞠音殿を見つけなければ」

ハーケン「…………」
ハーケン(黒ミルトカイル石のこと、 そしてアインストの技術が入った アーベントとの共鳴……)
ハーケン(本人の記憶はロストしているが…… アルフィミィの正体が、 ほぼ確定したのは気になるところだな)

[Level3扉の前]

(ハーケンが扉側のカードキーボックスに近寄る)
 ピート
ハーケン「ピートが向かったとしたら…… ここだろうな」
ハーケン「『レベル3』のブロック…… この艦のトップシークレットが あった場所さ」
アレディ「“あった”というのは?」
ハーケン「重要なブツは、20年以上前に 持ち去られているんでな」
アシェン「まあ……そうですね」

琥魔「なんと意味深な物言い……」
ネージュ「んもう、ドやらしいことね」
アルフィミィ「モヤモヤしますの」
神夜「え~と、そっち系ではなくてですね……」

ハーケン「OK、フォローピーチ。 おいおい説明するさ。 この場でやると長くなるからな」
アクセル「その秘密と、さっきのピートって奴…… 関係があるのかい?」
ハーケン「奴の目的が “ネバーランドに関する機密の抹消” である限り、ここは絶対さ」
アン「この艦の中枢部みたいだねえ」
アン「……って、さっきから何をガチャガチャ やってるのさ? ハーケン」
ハーケン「………」
ハーケン「扉をオープンさせようと思ってるんだが、 どうも開かなくてな」
 カードキー
ハーケン「カード・キーのキー・コードが 変更されてるな、こいつは」
 ピート
カッツェ「さっきのカレがここにいるって読み、 当たりなんじゃない?  入って、コードを書き換えたってことネ」
 鞠音
ドロシー「マリオン博士が やったのかもしれませんわよ?」
錫華「わらわたちに新しい暗号を伝えず、 立てこもるようなことはすまい」
ハーケン「……本人に確認してみるか。 ここにはミルトカイル石がないからな。 通信はつながると思うが……」
 通信機
ハーケン「ハロー、Dr.マリオン。 こちらハーケンだ」
(通信)
マリオン「艦長、遅いですわよ!  どこで油を売っておいでですか!」
キュオン「無事みたいじゃない?  今、どこにいるの?」
鞠音「『居住ブロック』におりますわ。 防衛システムが働いているので、 外に出られないのです」
M.O.M.O.「居住ブロックって……どのあたりですか?」
KOS-MOS「前回のデータを参照します。 ……ここから南下したブロックです」
小牟「お、そりゃラクじゃのう。 いいタイミングゥ~じゃ」
鞠音「では……早く…………てください……」
(通信が切れる)
ハーケン「ん!? おい、ドクター。おい……!」

アクセル「居住ブロックってのはいいけど、 どこら辺なのかはわからないな」
アレディ「探してみましょう。 場所はここから南ということでしたね?」
ハーケン「ああ、ドクター救出といこうぜ。 ついでにキー・コードも解析して もらわないとな」

[Level3の扉]

扉にはLv3のロックがかかっている。

[非常用電源スイッチ]

非常用電源のスイッチのようだ。

[居住ブロックのコンソール前]

(コンソールに向かっている鞠音に話しかける)
鞠音「艦長、しばらく見ないうちに…… ずいぶんと大所帯になりましたわね」
ハーケン「なかなかにぎやかだろ?  プリティガールも盛りだくさんさ」
ネージュ「プリティなのは当然として、 早いところ用事を済ませたら?」
鞠音「用事? 何かあるんですの?」
 Level3の扉
ハーケン「ああ、『レベル3』ブロックなんだが、 キー・コードが変えられちまってな」
アレディ「そこに侵入した者がいるようなのです」
鞠音「なるほど。 あそこのドアロックについては、 解析ができておりますわ」
小牟「さすがはマッドサイエンティスト。 節操なく調べておるのう」
鞠音「褒めても何も出ませんわよ?」
アクセル「褒めてるかなあ、これ」
アルフィミィ「アクセル、 ご機嫌を損ねてはいけませんの」
 カードキー
アシェン「ではドクター。 カード・キーの更新、よろしゅうに」
鞠音「わかりましたわ。 そこの端末でやってしまいましょう」
(鞠音が端末に向かってキーをしばらく叩くと青かったモニターが赤くなり消える)
鞠音「…………」
ハーケン「ん?  ドクター、今電源が落ちなかったか?」
鞠音「更新前に落ちましたわね。 ……艦内で、何か行われたようですわ」
 ピート
神夜「もしかして……あの緑帽子の人が?」
KOS-MOS「可能性はあります。 Dr.マリオン、再起動する方法は あるのですか?」
鞠音「このブロックに、非常用電源の コンソールがあったはずですわ」
鞠音「それを使って、 電源を再供給してもらえれば、 作業は継続できます」
錫華「よいよい、 さっくりと入れてきてやろうではないか」
ハーケン「仕方ないな。 探してくるぜ、ドクター」

[鞠音に話しかける]

鞠音「非常用電源のコンソールは、 この居住ブロック内にあるはずです。 早いところお願いしますわ」

[非常用電源のコンソール]

非常電源を入れられるようだ。 スイッチを押しますか?
→はい
 いいえ
(赤かったモニターが青くなる)
非常電源のスイッチを入れた。

[非常用電源のコンソール]

すでに電源は入っている。

[鞠音に話しかける]

鞠音「ご苦労様、艦長。 では、カード・キーを貸してください」
 カード・キー
ハーケン「ああ、頼むぜ、ドクター」
(鞠音がコンソールに向かい、キー操作した後ハーケンの前に戻る)
 カード・キー
鞠音「書き換えが終わりましたわ。 これで開くはずです」
ハーケン「サンクス、ドクター」
ハーケン「俺たちは『レベル3』のブロックに 用がある。 先に戻ってくれないか?」
 シュラーフェン・セレストの大型転移装置
ハーケン「シュラーフェン・セレストの 巨大転移装置の修理の話なんかも あるんでな」
鞠音「……転移装置?  わかりました、詳しくは後で聞きますわ」
アシェン「ここに来るまでの電磁バリアは、 すべて切ってあります」
アレディ「機兵たちも、 ここまでかなりの数を減らしてきました。 退路は確保できるかと」
 アブリエータ城
鞠音「わかりましたわ。 ……とりあえず、ここから北の アブリエータ城に向かいます」
アクセル「レディを送っていきたいんだけど、 すまないな」
鞠音「調子のいいことですわね。 ……では、艦長」
ハーケン「ああ。気をつけてな、ドクター」
(鞠音が立ち去る。アレディ達が向い合う)
 Level3の扉
ハーケン「俺たちは『レベル3』ブロックだ。 行くとしようか」

[コンソールを触る]

カードキーの書き換えは すでに終わっている。

[Level3の扉前]

ハーケン「カード・キーの認識は………… よし、ノープロブレムだな」
 ピート
アレディ「この先に、ピート殿が?」
ハーケン「あのソルジャーベレーだけとは 限らないけどな」
ハーケン「……行って、確かめるだけさ。 開けるぜ」
(部屋の奥のW00保護カプセル跡の前にピートとカルディアがいる)
ハーケン「よう、ミスター。また会ったな」
ピート「……貴様ら、どうやってここに?」
ハーケン「ここは前回の戦いで来た場所でな。 ロックを開けるのには手間取ったが」
 鞠音
小牟「知り合いに極級のハッカーがおってのう。 ちょちょいのちょいじゃ」

カルディア「…………」
アシェン「カルディア、おまえもここにいたか」
カルディア「W07と言ったな。 私の任務を妨げるのならば、排除する」
アシェン「お前の任務とは何だ?」
カルディア「W03の命令を実行することだ」
アシェン「…………」

ピート「ひとつ聞きたい」
ピート「……ゲシュペンストMk-IVには、 戦闘終了後に自爆するプログラムが 入力されていたはずだ」
アーベント「………………」
ピート「どうやって回避し、回収した?」

琥魔「ば、爆破装置?  なんというワルでございましょう!」
アレディ「勝利しようとも、敗北しようとも…… すべてを消し去るつもりだったか」
ネージュ「ふう……。 かなりドヤバい状況だったのね、あの時。 アルフィミィの不思議な力のおかげね」
アルフィミィ「よくわかりませんけど、 運がド良かったですの」
ピート「不思議な力だと……?」
錫華「そういうわけである。 日頃の行いと、不可思議な力と、 黒き亡霊のおかげであるぞよ?」
 ファントム
アクセル「最後のファントムのハッキング以外は ずいぶんあいまいだけどな、これが」
ピート「Mk-IV…… 不安定な状態が裏目に出たか。 直接破壊するしかないようだな」
ハーケン「今度はこちらからのクエスチョンだ」
ハーケン「ここに来たのは…… 『W00(ダブリューゼロゼロ)』を 捜しに来たんじゃないのかい?」
アクセル(ゼロゼロ……。 Wナンバーの……プロト……)
アクセル(ちっ、記憶が混乱しすぎるぜ)
ピート「…………」
ピート「このブロックには、 『W00』の保護カプセルがあったはず。 ……どこにある?」
ネージュ「ちょっとちょっと、何のこと?」
神夜「若干ややこしいので、 あとで教えてあげますよ、ネージュさん」
ハーケン「あんたの後ろにあったんだけどな。 誰もいなかったんで、 もう撤去しちまったのさ」
ピート「…………」
ハーケン(俺についてのデータはないようだな。 カプセルを片付けといて正解だったぜ)
ハーケン「あんたがデリートするって言ってる ネバーランドの機密は、 もうここにはないってことさ」
ピート「…………」
 アークゲイン
カッツェ「その機密……アークゲインについて、 ちょっとギモンがあるのよねェ。 どうして作ったのか……ってネ」
アレディ「ピート殿、あなたは以前…… “この艦に関わるものを抹消する”と 言っていたはずです」
アレディ「だとすれば、あの紺碧(こんぺき)の 機兵を再生したことは…… その言動と矛盾します」
アン「そんなこと言ってたねえ。 自分で機密とやらを増やしちゃ 意味ないんじゃないのかい?」
ピート「W05を奪還するために必要だからだ。 すべてが終われば、コードATAを 発動させれば済む」
KOS-MOS「ATA……自爆コードですか」
アシェン「奪還……?  W03、おまえはW05について、 どこまで知っている?」
ピート「答える必要はない」
アルフィミィ「それはずるいですの」
アクセル「だけどドロシーちゃんの予想、 当たってたんじゃないか?」
ドロシー「誰かに持ち去られた……ってことかしら?」
ピート「ファントム、アーベント、そしてW07。 それも貴様らに奪われたと言える」
キュオン「接収って言ってよ、人聞きが悪いじゃん!」
ハーケン「それから、アシェンは俺のファミリーさ。 奪うも何も、俺が生まれた頃からのな」
アシェン「艦長を守るのは、 私の役目でしたもんで」
ピート(艦長を……“守る”?)
ピート「ファミリー?  我らWシリーズは、ただの道具に過ぎん」
ピート「指令を受け、任務を果たす…… それだけの存在だ」
M.O.M.O.「そんなの……悲しすぎます……。 あなたはそれでいいんですか!?」
ピート「自分の任務に疑問が発生するような プログラムはされていない」
ピート「情報収集は終わりだ。 ミッションを開始する」
アクセル「おれたちを始末しようってかい?  たった二人じゃ厳しいんじゃないか?」
ピート「……いや、三体だ。 アーベントは誤算だったがな」
ハーケン「なに……?」

ピート「コードPTP発動。 ……W07、自分の指揮下に入れ。 貴様に拒否権はない」
アシェン「これは……強制介入用の特殊コード!?  コードPTP…… プレイ・ザ・パペットか!」
(ピートから電波が発せられ、アシェンが受信。アシェンが歩いてピートの後ろへ移動する)
アシェン「コードPTP発動中。 W03の指揮の下、作戦行動を継続する」
カルディア「コードPTP発動中。 W03の指揮の下、作戦行動を継続する」
ピート「……任務を続行する」

ハーケン「なんだと……!? おい、アシェン!」
アシェン「………………」
ハーケン「くっ……!」
アレディ「まさかアシェン殿が、 敵の業(わざ)に……!?」
神夜「どうしてですか!?  アシェンさん、あの“楽しくなる形態”で 命令は効かないはずじゃ……!」
KOS-MOS「データルームでアシェンが言っていた “強制介入コード”だと考えられます」
ピート「コードPTP……プレイ・ザ・パペット。 自分がここへ来たのは、 W00を回収するためだけではない」
M.O.M.O.「もしかしたら…… ここでコードの解除を!?」
ピート「……コードPTPの解除には、 『レベル3』での認証が必要だ」
アクセル「さっき、居住ブロックのコンソールが 急に落ちたのは、もしかして……」
ハーケン「その認証ってのを ここでやったためか……?」
小牟「パソコンしつつ、電子レンジで夜食を チンしたら、ブレーカーが落ちた…… みたいなもんじゃったか……!」
錫華「経緯などはどうでもよい!  これポンコツ! しっかりせい!」
アシェン「…………」
 アーベント
ネージュ「こうなったら、アーベントの時と同じ 方法を取るしかないようね。 アルフィミィ……!」
アルフィミィ「え? こ、今回もできるかどうかは わかりませんの」
ハーケン「OK、ミステリアスガール。 だが、やるしかない……!  アシェンを止める。頼むぜ、みんな……!」
アレディ「わかりました……!」
アクセル「うまくいけばいいんだけどな、これが」

アシェン「戦闘開始」
カルディア「…………」
ピート「甘く見ないことだ。 ……コードPTPをな」

【ピート・ペイン、カルディア・バシリッサ、アシェン・ブレイデル(洗脳)との戦闘】

ハーケン「これでどうだ……! アシェン!」
アシェン「………………」
アレディ「敵の業(わざ)が……解けていない!?」
ピート「甘く見るなと言ったはずだ。 ……コードPTPを」
キュオン「そんな! 毒ロボ、がんばってよ!」
アシェン「………………」

ピート「作戦を変更し、この場を撤収する。 W06、W07……貴様らの役目、 わかっているな?」
カルディア「了解しています」
アシェン「問題ありません」

ネージュ「ちょっと、逃がしはしなくってよ!  そっちの緑のは置いていきなさい?」
ハーケン「ああ、それまでは、 この部屋からは出すわけにはいかないぜ?  ピート・ペイン」
カッツェ「簡単にはどいてあげられなくてよ?」
ピート「……いや、どいてもらう」

ピート「W06、コードATA発動。 退路を確保せよ」
カルディア「了解。コードATA…… 『アッシュ トゥ アッシュ』発動……!」
(カルディアがハーケンの前に移動、ハーケンが後ずさり、通路まで後退した後にカルディアが爆発。 カルディアの爆発により、ブリッジが壊れている)
ハーケン「ぐっ……ピンクガールが…… 爆発した……!?」
アクセル「うう……いってえ……。 みんな、大丈夫か!?」
アルフィミィ「ちょっと熱かったですけど、 大丈夫ですの」
ドロシー「なんて威力なんですの!?  一体どんな爆薬を……!」
ネージュ「衝撃波で体がしびれて……!」
ピート「言ったはずだ。どいてもらうと」
M.O.M.O.「そんな……そんな……っ!  ここを逃げるためだけに……!?」
小牟「エグいマネをしおって!」
アレディ「戦術とはいえ……徹底している……!」
ピート「元々、W06はここで破棄する予定だった」
ピート「……そして、W07もだ」
ハーケン「な……なに……ッ!?」
(ピートが入口近くまで歩いてから振り向く)
ピート「W07、コードATA発動。 ……最大出力で、この施設を抹消せよ」
アシェン「了解」

ハーケン「馬鹿な! おい、アシェン!」
アン「待ちな!  ふざけたこと言ってるんじゃないよ!」
ピート「ふざけたこと?  聞いていなかったのか?」
ピート「W07も破棄すると、な」
琥魔「お待ちを! 逃がしはいたしません!」
KOS-MOS「警告します。止まりなさい……!」
神夜「待って、こすもすさん!  アシェンさんの方が先です!」
(ピートが立ち去る。アシェンが保護カプセル跡の側へ移動する)
ハーケン「よせっ! アシェンッ!」
(アシェンはハーケンたちに背を向けている)
アシェン「…………」
錫華「どこまでポンコツか!  アシェン! こっちを向けい!」
ハーケン「アシェン、今そっちに行く!  待つんだッ!」
(ハーケンがブリッジを渡ろうと近づくとアシェンが振り向く)
アシェン「動くな。私に近づけば、 その場でコードATAを発動させる」
アシェン「……近づくな……艦長……」
ハーケン「アシェン! どうしたらいいんだ……!」
神夜「アシェンさん!  ハーケンさんを……ハーケンさんを 悲しませないで!」
アシェン「私のATAは、W06のものとは違う。 このブロックを消滅させることができる」
アシェン「……カグヤ……姫……。 艦長を連れ……て……早く……!」
ネージュ「アレディ、あなたの覇気とかで どうにかならないの!?  気絶させるとか……」
アレディ「アシェン殿は機兵です。 当身によって、意識を断つことが できるかどうかは……」
アシェン「無駄だ。コードATAは、 すでに発動待機の状態に入っている。 外部からの衝撃でも起動する」
ドロシー「もうっ……!  まるでタチの悪い時限爆弾ですわッ!」
琥魔「こりゃヤバいニャ……」
ハーケン「やめろ! やめるんだ、アシェン!」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「アシェン、ここで消滅すれば、 あなたが失うものは、その体だけでは ありません」
アシェン「……すまない……KOS-MOS……。 あと……は……任せ……た」
アシェン「艦長……はや……く……」
ハーケン「ぐ……! アシェン……!」

アクセル「コードATA……コードDTD……。 何かあったはずだ……!」
アルフィミィ「アクセル、何とか…… 何とかしてあげられませんの!?」
アルフィミィ「あなたなら…… できるような気がいたしますの……!」
小牟「とは言え…… 触ってもダメ、ほっといてもダメじゃ、 詰んでおるとしか……」
キュオン「しかも、アクセルなんて記憶喪失じゃん!」
アン「アルフィミィ、 もしかして、何か覚えているのかい?」
アルフィミィ「…………」
アクセル「…………」

アクセル「『コードDTD』なら…… 一発逆転も……あるぜ」
錫華「この状況で何を言っておるか!  あんなふざけた熱暴走の機能など、 今は関係あるまい!」
アクセル「そう、『ダスト トゥ ダスト』…… 熱暴走によるリミッター解除」
アクセル「……ATAよりも優先される、これがな」
ハーケン「優先される……? アクセル、まさか!」
アクセル「それを外部から作動させる。 ……奴にかけられた呪縛を解く方法は、 おそらくこれだけだ」
アレディ「ですが、衝撃によってでも、 アシェン殿は爆砕してしまいます……!」
アクセル「そう、撃ち込むタイミングは 勘に頼るしかない……」
ネージュ「か、勘って! 大丈夫なの!?」

アシェン「コードATA…… 『アッシュ トゥ アッシュ』発動……」
M.O.M.O.「待って!  ダメです……! そんなのダメです!」
ハーケン「アシェン! よせッ!」
神夜「アシェンさんっ!」
カッツェ「撤退だ、ハーケン!  アタシらが全滅するわけにはいかん!」
アレディ「ここまでか……!」

アクセル「いや、やってみるさ……!」
ハーケン「アクセル、無理だ……!  アシェンが爆発したら……あんたも……!」
アクセル「おれを信じろ。 貴様らが紡いだ、奴の生きる道……」
アクセル「おれが再びつなぎ止める」
アクセル「……アルフィミィ、手を貸してくれ」
アルフィミィ「おまかせでございますですの……!」
(アクセルがアシェンに隣接する)

【アクセル・アルマー&アルフィミィとアシェン・ブレイデル(洗脳)の戦闘】 (アクセルが必殺技 麒麟・魂抉 を使う)
アクセル『一か八かになっちまうけど、コードDTDを起動させる!』
アクセル『フォローを頼むぜ!』
アルフィミィ『わかりましたの』
アクセル『コードDTD発動! コード・麒麟! そこだ!!』

(アシェンが蒸気を吐く)
アクセル「ふう……」
ハーケン「アクセル! やったのか……!?」
アクセル「見ての通りさ。 ……爆発しなかったろ?」

(コードDTDが発動している)
アシェン「どかーーん!」
アルフィミィ「別の意味では、ハジけておりますの」
M.O.M.O.「コードATAは、 ちゃんと解除されたんですか?」
アシェン「バッチギュー!  なんかボコボコにされたら解除されたよ」
アシェン「代わりにDTDが発動したけど」
アレディ「その前の命令が、かき消された……?」
アクセル「塵(ちり)は塵に……ってやつさ。 言ってて、意味はよくわからないけどな」
ネージュ「ド中途半端な記憶喪失だこと」

アシェン・ブレイデルが復帰した!

神夜「でも本当によかった!  アクセルさんのおかげ極まりないです!」
小牟「ふむ、氷の精神がインプット完了した アシェンをよく元に戻せたもんじゃ」
琥魔「どんな秘術を使ったのですか?  その企業秘密を教えてくださいまし♪」
アクセル「企業秘密っていうか…… 似たようなことをした記憶があってさ」
アクセル「アルフィミィちゃんも うまく合わせてくれたしな、これが」
アルフィミィ「二人の共同作業ですの」
アシェン「ホントにありがとさん!  このイチャつき野郎!」
ハーケン「もっとちゃんと礼を言えよ」
ハーケン「……って、元に戻らないのか?」
アシェン「うん、なんかね。 ボクの中で、さっきからなんかの プログラムが更新中なんだよね」
KOS-MOS「何が更新されているのか、 わからないのですか?」
アシェン「ま、そのうちわかるんじゃない?」
キュオン「いい加減ロボにもほどがあるでしょ」
錫華「よいよい、何はともあれ、 無事で何よりであった、ポンコツよ」
アシェン「どうも、ぬめり腹。 今度ヘソをなでてあげるよん♪」
錫華「せんでよい!」

アン「まあ、万事メデタシだねえ」
 ピート
カッツェ「船長さん、そうでもなくってよ?  アシェンちゃんの件はよかったけど、 ピートちゃんは逃がしちゃったし……」
ドロシー「W05……でしたっけ?  新しいアンドロイドの情報も ありますわねえ」
 アークゲイン
ネージュ「青い騎士みたいなヒゲロボも 逃げっぱなしね」
アクセル「おれの記憶は“Wシリーズ”ってのと 関わりがあるらしい」
アクセル「こうなったら、 とことん追いかけてやるさ、これが」
アレディ「修羅たち、アグラッドヘイム…… 我々の争覇は続きます。 これも修練と言えるのでしょうが……」
ハーケン「やれやれ、こう並べられると テンションが下がるな」
ハーケン「OK、エブリワン。 行くとしようぜ。それから……」

ハーケン「……アシェン、よく戻ってきた」
アシェン「イエス! 艦長!」
ハーケン「アクセル、アルフィミィ。 改めて俺からも礼を言わせてもらうぜ」
アクセル「いいってことさ、ハーケン。 気にするなよ」
アルフィミィ「するなよ、ですの」

ハーケン「…………」
ハーケン(W03、ピート・ペイン……。 俺のファミリーに手を出した落とし前…… 必ず付けさせてやるぜ)

[W00保護カプセル跡]

『W00』の保護カプセル跡だ。 今は撤去されている。

[左側のコンソール]

メンテナンス用のスイッチがある。 押してみますか?
→はい
 いいえ
(奥にブリッジがかかる)

[左側のコンソール]

スイッチはすでに押されている。

[Level3ブロックから出ようとする]

(アシェンが通常モードに戻った)
アシェン「……艦長」
ハーケン「お、コードが解除されたのか?  アシェン」
アシェン「ご迷惑をおかけまくりましたのです」
ハーケン「通常モードに戻ったところで、 ナイスガイにちゃんと礼を言っとけよ?」
アクセル「だから気にすんなって」
アシェン「ありがとうございやがりました。 イチャイチャワカメ」
神夜「これ、ちゃんとお礼してるんでしょうか?」

KOS-MOS「アシェン、プログラムの更新内容は なんだったのですか?」
アシェン「結局、わからないままだ。 コードPTPを受けたことに、 関係はありまくるのだろうが……」
 鞠音
ハーケン「早いところ外に出て、 ドクターにメンテを頼むとしようぜ」
(アレディ達がブロックを出る)

〔ネバーランド・後部付近〕

ハーケン「よし、外に出たぜ。 まったく、思わぬ寄り道になったもんだ」
ハーケン「シュラもラセツキも絡んでなかったのに、 つき合わせちまって悪かったな、 サムライボーイ」
アレディ「いえ、私はかまいません」
アレディ「今回の戦い…… なによりアシェン殿が無事でよかった。 そう思います」
アシェン「ご心配かけますた、ヤシの木小僧」
 カルディア
アシェン「カルディアは…… 残念なことになったが……」
ネージュ「…………」

ネージュ「……ド珍しいじゃない? アレディ。 あなたがそんなことを言うなんて」
アレディ「……?  どういうことですか? ネージュ姫殿」
ネージュ「あなたが波国にいた頃は、傷ついた 修羅の人たちには冷たかったじゃない?」
アレディ「そう……でしたか?」
ネージュ「そうよ。 “弱いからそうなる”みたいな感じで」
アレディ「……すみません、ネージュ姫殿。 あまり覚えていません」
ネージュ「何年も経ってないでしょうに」
ネージュ「まあ、いいけど。 ほら、北のアブリエータ城に行きましょ」
(ネージュが立ち去る)
アレディ「………………」
アレディ(師匠……私は……)

[アブリエータ城の南西にある壊れた橋]

アレディ「橋が壊れていて、今は渡れないようです」

[アブリエータ城の東側の門]

アレディ「巨大な門によって道が封鎖されていて、 今は通れないようです」


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