(シュラーフェン・セレストへの街路が黒ミルトカイル石でふさがれている)
ハーケン「ようやく新ロストエレンシアに
戻ってこれたか……やれやれだな」
猫騒堂
琥魔「お店♪ お店♪」
カッツェ「ここにも黒ミルトカイル石が
現れてるのねェ」
KOS-MOS
錫華「わらわが、こすもすと一緒に
このあたりまで来た時にはなかったぞよ?」
ネージュ「じゃあ、つい最近出現したってことね」
アシェン「む? それが砕かれまくられてないと
いうことは……」
ヘイムレン
アレディ「はい。
ヘイムレンは、まだ北へは
行っていないということになります」
ドロシー「思ったよりも
離されてないのかもしれませんわね」
猫騒堂
琥魔「お店♪ お店♪」
神夜「あの……琥魔さん、お話聞いてます?」
ハーケン「OK、ダ・キャット。わかったよ。
とりあえずリューグー・アイランドで
装備を整えるとするか」
(北西に龍寓島が見える)
琥魔「こちらが龍寓島でございま~す♪」
猫騒堂
琥魔「見所は、新装開店いたしました商店、
『猫騒堂(ねこそうどう)』で
ございま~す♪」
琥魔「それ以外の見所は、特にございません」
小牟「ないんかい」
キュオン「観光案内するなら、
もう少しがんばろうよ」
アン「はしゃぎすぎだよ、まったく。
じゃあ入るとしようかねえ」
(龍寓島に入る)
ハーケン「これで一息つけるぜ。
……軽く情報を整理しようか」
ヘイムレン
アレディ「操音のヘイムレンが、
こちらに来ているのは間違いありません。
ただ、それ以上に気になるのは……」
不死桜
神夜「不死桜を襲った、
アグラッドヘイムという組織ですね」
ネージュ「私たちがハコクにいた頃は、
ドしょっちゅう戦いを仕掛けて
きてたんだけど……」
ロック
カッツェ「ロックちゃんっていうカレにしても、
その部下だっていうガンド三兄弟に
しても……」
カッツェ「シュラとの戦いには、
執着してない感じだったわよねェ」
安定しているクロスゲート
アシェン「むしろ、狙いは……
クロスゲートだったりしちゃってた
のではないかと」
ミラビリス城
小牟「うむ、沙夜がガイドをしとったしのう。
前にわしらがこの世界にやってきた
ミラビリス城と……」
シュラーフェン・セレスト
ドロシー「異世界につながる転移装置である、
シュラーフェン・セレストですわね」
ピートとカルディア
キュオン「あとさ、緑とピンクのアンドロイドも
こっちの方に来てるっぽいんじゃ
なかったっけ?」
T-elos
錫華「あとは、こすもすを追う……
てろすもであるな」
アレディ「それだけの数の敵が……この大陸に?」
アン「あ~、面倒くさいねえ……。
片っ端から送り返した方が
いいんじゃないのかい?」
沙夜
小牟「送り返してもらいたいところじゃが……
沙夜がこちらに来ているというのでは、
黙って帰るわけにものう」
KOS-MOS
小牟「あと、KOS-MOSも
来ておるんじゃったな」
錫華「あやつは、
さすがにもう帰ったと思うぞよ?」
カッツェ「とにかく、油断なく進むしかないわネ。
西側からぐるっと回って、
北上してみましょうか」
ハーケン「ああ、シュラーフェン・セレストまでは
すぐだからな」
猫騒堂
琥魔「ではでは!
私のお店で装備を整えていって
おくんなまっし~♪」
琥魔「今回は皆様のために大特売!
二割増しでの販売になりますっ!」
小牟「増すな、増すな」
(龍寓島を出る)
ヘイムレン「……ここか。
どうしてこんなところに?
何を考えているんだろうねえ」
アルクオン
ヘイムレン「……羅刹機アルクオンは」
(氷の台地が見える)
神夜「ひゃあっ! 寒っ!
何ですか、急に! 氷!?」
ハーケン「ああ、ここ最近……
急にこのあたりが寒波に襲われてな」
琥魔「そうでございます。
夜は特に冷え込みが激しく、
暖房が欠かせません」
アン「もしかして、
これもアグラッドなんとかの仕業かい?」
アレディ「…………」
アレディ「……修羅かもしれません」
ハーケン「おいおい、どういうことだ?」
ゲルダ
アレディ「敵対する修羅……
ゲルダ・ミロワールは、あらゆるものを
凍てつかせる覇気の使い手です」
キュオン「いくらなんでも、
この規模は無理がありすぎでしょ。
シュラは関係ないんじゃない?」
アレディ「……だといいのですが」
ネージュ「ほらほら、ド寒いし!
早く行きましょ!」
ネージュ「でかっ! これが……」
小牟「うむ。シュラーフェン・セレスト……
古代の頭脳戦艦じゃ。
こんな場所に融合したんじゃのう」
アレディ「む……っ!?」
アシェン「どうしました?
何か感じまくりだったりしましたか?」
アレディ「はい。
覇気の残滓(ざんし)を感じます。
……もしや、あの男が……?」
ヘイムレン
カッツェ「あのオトコって……
シュラのカレのこと?」
ドロシー「もしそうなら好都合ですわ。
追い詰められますものね」
錫華「すんなりと帰れそうにはないぞよ?
駄狐よ」
小牟「まあ、そんな気はしておったがのう」
ハーケン「OK、がっかりフォックス。
腹をくくって行くしかないぜ?」
(ハシゴを上がったところで、
最上フロアからの通路が黒ミルトカイル石で塞がれているのが見える)
ハーケン「ちっ……なんてこった!」
ネージュ「あれはミルトカイル石!
こんな所にも生えてるのね」
ハーケン「このシュラーフェン・セレストは、
ミルトカイル石が多くてな。
それ自体は珍しくないんだが……」
キュオン「これじゃ先に進めないね……」
KOS-MOS
錫華「ふむ……わらわがこすもすと
一緒にここに来た時、
こんな所には生えていなかったぞよ?」
琥魔「これも、外の黒石と同じく、
最近生えたということでございましょう」
ヘイムレン
アレディ「壊されていないということは、
ヘイムレンは奥には進んでいない……?」
アン「こっちにとっちゃ、
都合がいい話じゃないかい?」
アシェン「その通りです。
このスベリギツネを転移装置に放り込み、
スイッチを入れれば済みます」
小牟「人を洗濯物みたいに扱うでない!
あとスベっとらんわ!」
ドロシー「皆さん、
ひとつ大事なことを忘れておりません?」
オズマゴス
ドロシー「ミルトカイル石を壊すオズマゴスが
手元にない今、これ以上先に進むことは
できないんですのよ?」
神夜「どうしましょう……。
一度引き返しますか?」
ハーケン「心配無用だぜ、ボンバーガールズ。
まだ手はあるんでな」
カッツェ「抜け道的なものがあるってこと?
カウボーイ」
ハーケン「そういうことさ。
左奥の壁を見てみな?」
(扉があるのが見える)
ハーケン「こっちにもエントランスがあるのさ。
この先のエリアには、ブリッジへの
直通エレベーターがある」
カッツェ「アラ、そんな便利なものが?」
ジョーン
ハーケン「以前、オヤジが封鎖してた
シークレットルートさ」
ハーケン「アシェン、解除コードを送信してくれ」
アシェン「ラジャーなのです」
(扉の上にモニターが出現し扉が開く)
ドロシー「それにしても、
この艦は人気がありますわねえ」
ドロシー「あちこちに異世界のお宝が
ゴロゴロしてて……」
琥魔「拾って売ればタダ儲けっちゅう、
ありがたい場所ニャ」
神夜「それだけじゃなく、
ミルトカイル石もたくさんありますね」
T-elos
錫華「異界の住人……てろすも、
ここから来たと言うておったな?」
アクセルとアルフィミィ
ハーケン「今はツァイトで保護してるが、
記憶喪失の二人組も、どこかから
この艦に転移してきたらしい」
小牟「異世界とつながりすぎじゃろ。
節操のない話じゃ」
アン「そこの装置を使って帰ろうって
いうんだから、文句はなしにしなよ」
キュオン「すんなりいくといいけどね~」
アレディ「そうです、油断はできません。
ヘイムレンやアルクオンも、おそらく
この場所に来ています」
ネージュ「ふう……何なのかしらね?
あれこれド集まってるじゃない? ここ」
ハーケン「ここは異世界の境界線。
“力”があるんだろうさ。
……何かしらの、な」
アレディ「ここが……?」
ハーケン「ああ、ブリッジへの直通エレベーターさ。
乗り込むとしようぜ?」
(コンソール前にKOS-MOSがいて何か操作をしている。
エレベーターがブリッジにつき、アレディ達が背後によると、KOS-MOSが振り向く)
KOS-MOS「…………」
錫華「なんとな? こすもす!?」
ハーケン「おいおい、まだ帰ってなかったのか?
ロボビューティー」
アレディ「この方がコスモス殿……。
本当に機兵なのですか?」
アレディ(これは……覇気?
いや、この感じは……なんだ?)
KOS-MOS「私はKOS-MOS。
ヴェクター・インダストリー製、
対グノーシス専用ヒト型掃討兵器」
KOS-MOS「この躯体は、私の開発者である
シオン・ウヅキの手による
バージョン4です」
錫華「ふむ、相変わらず的確であるな。
どこかのポンコツとは雲泥の差である」
ネージュ「緑のやつがアレな感じだから、
もっとアレかと思ってたけど、
いい感じじゃない?」
アシェン「二人まとめて、
ヘソにカラシとかを塗りこんでくれる」
小牟「何をやっとるんじゃ、ガヤガヤやる前に、
訊くことがあるじゃろうが」
小牟「のう、KOS-MOS」
KOS-MOS「シャオムゥ? どうしてあなたが、
この世界にいるのですか?」
シャオムゥ「話せば長くなるんじゃが……
この世界に召喚されてしまってのう」
小牟「え~と……そういうことなんじゃ」
神夜「みじかっ!」
ドロシー「KOS-MOSさん、
そういうあなたは、どうしてまだここに?」
キュオン「ここの転移装置で、
元の世界に帰るって話だったよね?」
シュラーフェン・セレストの大型転移装置
KOS-MOS「はい。
ですが、その装置がシステムダウンを
起こしてしまったのです」
KOS-MOS「再起動には、ブリッジで認証コードを
得る必要があったため、
この場で作業をしていました」
カッツェ「アラアラ、ツイてなかったわねェ」
小牟「いやいや、わしにとっては
ツイとるし、ノっておるぞ?」
小牟「KOS-MOSがおれば、
面倒なセットアップとかせんでも、
無事に帰れそうじゃしのう♪」
琥魔「機械が壊れるたびに業者を呼んで、
大騒ぎになるオバちゃんみたいだニャ」
KOS-MOS「転移座標の設定など問題はありません、
シャオムゥ」
KOS-MOS「次はそちらの状況を教えてください。
登録データにない人物もいるためです」
ネージュ「私やアレディね。
え~と、どこから話しましょうか?」
アシェン「私がこれまでのデータを転送しよう。
その方が早いだろう、KOS-MOS」
KOS-MOS「わかりました。
お願いします、アシェン」
(コードDTDが発動)
アシェン「そんじゃ、
KOS-MOSにデータ転送開始~!!」
アシェンはこれまでの戦いについての データをKOS-MOSに転送した。
修羅のこと、アグラッドヘイムのこと…… KOS-MOSが錫華と別れた後に、 何が起こったのかを。
そして、エスメラルダ城塞にて、 T-elosと遭遇したことも。
T-elos
KOS-MOS「T-elosも、この世界に?」
錫華「そういうことである。
……というか、会っておらんのかえ?」
KOS-MOS「艦内では、転移装置から現れたと思われる
グノーシスを確認していますが、
T-elosは未確認です」
エスメラルダ城塞
アン「おかしいねえ。
アンタを壊しに行くって、ドロシーの城を
ノリノリで出て行ったんだけどねえ」
ハーケン「ここは黒ミルトカイル石が多い。
意外と足止めを食ったりしてるのかもな」
ドロシー「なるほど。
ワタクシたちも隠しルートでここまで
来たわけですものね」
神夜「もしそうだとしたら……
幸運でしたね、こすもすさん♪」
KOS-MOS「…………」
KOS-MOS「いえ、むしろ不運であると考えられます」
神夜「え……?」
アレディ「それが倒すべき相手であれば、
決着はつけねばならない。
……そういうことですか?」
KOS-MOS「違います、アレディ。
我々の戦いは、この世界で決するべきでは
ありません」
KOS-MOS「この場でT-elosに遭遇していれば、
共に元の世界に戻ることが可能でした」
キュオン「KOS-MOS、やさしいじゃん」
アシェン「T-elosが、
そのあたりお構いなしなのが問題ですが」
小牟「置いていってもいいんちゃうか?
元の世界に戻った時、狙われずにすむぞ?」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「……そうはいきません。彼女は……」
琥魔「立ち話もなんですし、
そこらでお茶でも飲みながら、
ダベるのはいかがでしょう?」
ネージュ「そうねえ……。
私はお紅茶をいただこうかしら」
アレディ「和んでいる時ではありません、
ネージュ姫殿」
アルクオン
アレディ「ここには羅刹機アルクオン……」
ヘイムレン
アレディ「そしてそれを追うヘイムレンが
入り込んでいるかもしれないのです」
カッツェ「それと、アグラッドヘイムの動きも
お忘れなくネ」
ドゥルセウス封墓
カッツェ「ドゥルセウス封墓のクロスゲートで
いろいろやらかしてくれた美男子……」
ロック
カッツェ「ロックちゃんは、
ここに興味を持ってたハズよ?」
沙夜
小牟「そうじゃな、一緒におった沙夜が
そんなことを言っとったのう」
ハーケン「ああ、まごまごしてる時間はなさそうだ。
とにかく転移装置を起動させるべきだな」
ハーケン「……いいな? KOS-MOS」
KOS-MOS「状況を考慮すれば、仕方がありません」
KOS-MOS「転移装置の再起動には、
ブリッジからの操作が必要なのですが、
電源供給が一部断たれています」
アシェン「そうなると、ジェネレータールームへ
行く必要があるな」
錫華「よいよい、
その「ぜねれーたーるーむ」は
どこにあるぞよ?」
ハーケン「すぐそこさ。
ここから左に出て、エレベーターを
下りるだけさ」
ハーケン「行こうぜ? KOS-MOS」
KOS-MOS「了解です。
作戦行動として、戦列に加わります」
KOS-MOSが仲間になった!
エレベーターを呼ぶスイッチがある。 今はすでに呼ばれている。
巨大なディスプレイの上では 絶え間なく文字が流れている。
スイッチを押しても反応がない。
(リグがいて、エレベーターが降りきるとエレベーターの方を向く)
???(リグ)「…………」
ハーケン「おっと、先客か?
見慣れないアーマーヒーローだな」
アシェン「スーツ? それともアンドロイド……?
KOS-MOSの仲間か?」
KOS-MOS「いえ、データにはありません」
アレディ「…………ッ!」
ネージュ「アレディ、この男は!」
小牟「なにっ!?
知っておるのか、アレディ!」
アレディ「アグラッドヘイムの名を聞いた時から、
会うことになるだろうと思っていました」
???(リグ)「む? 貴公は……シュラの若者か。
名は確か、アレディ。
アレディ・ナアシュ……」
リグ「我が名はリグ。
アグラッドヘイムの門を守る、
リグ・ザ・ガード」
リグ「なるほど、報告にあった敵対者とは、
貴公のことであったか」
ロック
カッツェ「アグラッドヘイムのリグ……。
ロックちゃんが“我が友”とか
言ってたヒトね?」
カッツェ「ウフフ……。ねェ、アレディ。
どんなカ・ン・ケ・イなのかしら?」
アレディ「…………」
覇龍の塔
アレディ「波国がこの世界に瞬転する前……
アグラッドヘイムとの戦いにおいて、
唯一、覇龍の塔に踏み込んだ男」
アン「因縁の相手ってことみたいだねえ」
ネージュ「そういうこと。
その時は私も一緒に戦ったけど……
かなりド手ごわい男よ」
アレディ「あの時、師匠がいなければ……
私はここにはいなかったでしょう」
シンディ
リグ「貴公の師……シンディ・バードか。
かの闘士もこの世界に?」
アレディ「はい。覇龍の塔を守っています」
リグ「そうか。
我らの計画が成就する前に……
雌雄を決さねばなるまいな」
錫華「次は、そちがわらわたちの質問に
答える番である。
ここで何をしているのかえ?」
猫騒堂
琥魔「教えていただけたら、
『猫騒堂』の割引券を差し上げましょう」
リグ「…………」
ドロシー「アグラッドヘイムが異世界とつながる
ゲートを調べているのは知ってますわよ?」
KOS-MOS「この艦の転移装置……
あなたの目的はそれではないのですか?」
キュオン「ツルっと口を滑らせちゃいなって!」
リグ「我が目的を知ってどうする?」
シュラーフェン・セレストの大型転移装置
キュオン「キュオンたちは転移装置を使って、
KOS-MOSたちを元の世界に
戻してあげたいわけだから……」
キュオン「キミの目的とかぶってたりしたら、
マズいじゃん?」
神夜「ちょ、ちょっと! キュオンちゃん!」
リグ「……やはり、この艦には異世界と
つながる門が存在するということか」
キュオン「あ……」
ネージュ「……アレディ、掌打」
アレディ「仕方ありません……!」
キュオン「はひィ!」
KOS-MOS「情報の漏洩(ろうえい)には
細心の注意を払うべきです、キュオン」
リグ「その通りだ。
語るべきことは拳(こぶし)で
語ればよいだけのこと」
リグ「……違うか? シュラの若者よ」
アレディ「その通りです、リグ・ザ・ガード」
アレディ「あれから、私も修練を積みました。
……その力、お見せしましょう」
リグ「いいだろう。
我もあの時の戦いでシュラの業(わざ)は
盗ませてもらった」
アレディ「…………!」
リグ「我らアグラッドヘイムに
仇(あだ)成す者たちよ。
……覚悟してもらう!」
【リグ・ザ・ガードとの戦闘】
(ガーダー:シールド・ヘリアル×2)
リグ「腕を上げたな、アレディ。
そして、これほどの戦力を手中に
収めていようとは……誤算だった」
アレディ「協力者である、
この世界の闘士の力があってこそです。
……私の力ではありません」
リグ「それが貴公の“迷い”か?
……違うな」
リグ「以前の貴公は、今より未熟なれど……
拳(けん)に迷いはなかった」
アレディ「…………」
リグ「まあいい。
我が使命……すでに終わっている」
ドロシー「は? ちょっと、どういうことですの?」
リグ「この艦に……
“大規模な門”を開く力は残っていない」
ネージュ「門って、異世界へのゲートのことを
行っているのかしら?」
シュラーフェン・セレスト
ハーケン「……この艦の主砲のことだな?」
リグ「……そうだ」
アレディ「主砲? ここには何があるのです?」
アシェン「正確には“あった”でしたのです」
錫華「以前の戦い……
敵の総大将がいた世界への扉を
開いたのが、この鉄の船なのである」
小牟「わしらは、そこのボスを吹っ飛ばした時の
衝撃で、元の世界に戻ったわけじゃが……」
KOS-MOS「そうです。
その後、どうなったのですか?」
リグ「……主砲は使えなくなった。
焼き切れたか、破損したのだろう」
ハーケン「OK、レッドアーマー。
何でもお見通しってわけかい?」
キュオン「それを調べてどうするの?
口は滑らないの?」
リグ「語る必要はない」
リグ「また会おう、シュラの若者よ。
……ふさわしき舞台で」
アレディ「…………」
(リグが消える)
神夜「行っちゃいましたね。
謎めいていること極まりないです」
アインスト空間
カッツェ「確かなのは、アインストの世界への
行き方を調べていた……ってトコかしら」
琥魔「あんな何にもない所に、
どんな用事があるのでございましょう?」
覇龍の塔の黒ミルトカイル石
アレディ(アインスト……
あの黒い石と関係がある存在、か)
アン「はあ、先に進めば進むほど、
面倒なことに首を突っ込むことに
なってないかい?」
ネージュ「片っ端から片付けていくしか
ないんじゃないかしら?」
アシェン「賛成でごわす。
まずはマグロロボと駄狐様を
返品してしまいましょう」
KOS-MOS「お願いします」
小牟「駄狐と言うでないわ、馬鹿者」
小牟「……って、
わしら何でここに降りてきたんじゃっけ?」
ハーケン「おいおい、忘れちゃ困るぜ。
ブリッジの非常電源を入れるためだろ?」
ハーケン「非常電源は、この通路のどっちかに
あったはずだ。スイッチを入れようぜ」
ブリッジの非常電源がある。
電源供給用スイッチを入れますか?
→はい
いいえ
(ブリッジに電源が供給され、ブリッジの奥にモニターが出現)
ブリッジにはすでに 電源供給がなされている。
(入ると奥のモニターを示す)
転移装置のシステム再起動用の
スイッチを入れますか?
→はい
いいえ
(スイッチが入り、奥のエレベーターが起動する)
KOS-MOS「システムの再起動を確認。
エレベーターロックも解除しました」
ハーケン「まったく……
目と鼻の先の距離だっていうのに、
苦労させられたぜ」
ヘイムレン
アレディ「まだヘイムレン……修羅たちがいます。
気を引き締めていきましょう」
ハーケン「やれやれ。
エレベーターは通路の突き当たりだ。
サクッと降りるとしようぜ」
すでに転移装置は再起動されている。 停止していたエレベーターも 稼動しているようだ。
(大扉からアレディ達がに出てくると、右側を向く)
ハーケン「OK、エブリワン。
ここが転移装置ルームさ」
ネージュ「なにこれ? ド汚い部屋ですこと!」
ドロシー「見る目がありませんわね。
ここにあるお宝の価値もわからないとは!」
琥魔「物の価値のわからない方でございます。
さすがは持ち腐れ姫」
ネージュ「何が持ち腐れ姫か!」
カッツェ「アタシ、ここに入るのは初めてだけど……
ナルホド、なかなか魅力的ねェ」
アン「あたしもだよ。
ロストエレンシアとは交流が
なかったからねえ」
アン「……ちょいちょい洗えば、
商売になりそうじゃないか」
神夜「なんか、
皆さん目がギラギラしてます……」
キュオン「そりゃみんな商売人だからね♪
仕入れにはうるさいプロの目だよん」
アシェン「艦長、このプロの盗掘団ども、
まとめてどこかに転移させた方が
いいのでは?」
ハーケン「まあ、今回は大目に見るさ。
先にやることもたくさんあるしな」
アレディ「ここにある大量の品は、
すべて異邦の地から瞬転してきたもの
なのですか?」
ハーケン「そういうことさ。
だが、ほとんどまともに動いてなくてな」
アクセルとアルフィミィ
ハーケン「この前も異世界から
記憶喪失のゲストが二人、吐き出されたが
それ以降はウンともスンともさ」
KOS-MOS「以前、私もこの場所に転移し、
ドロシーによってエスメラルダ城塞に
移送されたと聞いています」
T-elos
KOS-MOS「そして、T-elosが
帰還を果たしたのも、この場所です」
沙夜
小牟「沙夜めも一緒に帰ったはず。
わしにはまだ、帰れる所があるんじゃ」
錫華「む? しかしチャラコフスキーよ。
どれもまともに動いておらぬと
申しておったな?」
ハーケン「心配無用さ、腹プリンセス。
この先のブロックに、ビッグサイズの
転移装置がある。目的地はそこさ」
アレディ「…………」
アレディ「その場所に興味を持つ者がいるようです」
ネージュ「アレディ? もしかして……」
アルクオン
アレディ「はい。
羅刹機アルクオン……
あの機兵の覇気を感じます」
KOS-MOS「どういうことでしょうか?
データ不足のため、予測できません」
ハーケン「ああ、
早いところ向かった方がよさそうだな」
???「おっと、
ちょっと待っていただこうかねえ」
(アレディ達が左側を向く。左からヘイムレンが歩いてくる)
ヘイムレン「まさか、僕よりも早くここに
たどり着くとはねえ。
……剛錬のアレディ君?」
アレディ「やはりここに来ていたか、
操音のヘイムレン」
錫華「ほほう、この男が敵の修羅であるか。
線の細いヤサ男であるな」
アシェン「なるほど、
チョコバナナ……理解しますた」
ハーケン「ようこそ、シュラエネミー。
話はよく聞くが、顔を合わせるのは
初めてだな」
ヘイムレン「これはご丁寧に。
アレディ君が世話になっているようで」
ヘイムレン「あとはネージュ姫様に……
他にも、どこかでお会いした覚えの
ある女性もいるようだねえ」
アン「そりゃどうも。
アンタには会いたかったんだよ」
アン「ぶっ飛ばしてやりたくてさ!」
ドロシー「まったくですわ。
人を操るだけでは飽きたらず、
城までメチャクチャにしたその罪……」
ドロシー「その頭のバナナに、
火薬をパンパンに詰めた上で点火して
差し上げますから覚悟おしッ!」
神夜「こ、怖っ!」
琥魔「情けは無用ニャ。
女心を惑わす外道を許すわけには
いかんニャア~」
ネージュ「あなただけ雇われてたでしょうが」
アレディ「ヘイムレン、償(つぐな)いをする
必要があるようだな」
ヘイムレン「これも男の勲章というやつだよ」
ヘイムレン「それにしても……
いつの間にか大所帯だねえ、アレディ君?
君はいつでも一人ではなかったかな?」
ヘイムレン「やはり君は修羅として甘くなった。
……僕は以前の君の方が好きだねえ」
カッツェ「ああら!」
小牟「う、うほっ!」
KOS-MOS「そのような意味ではないと思いますが」
アレディ「この方々には、それぞれの目的がある。
私が共にいるのは、偶然に過ぎない」
ヘイムレン「そうかな……?
以前の君は、人を近づけることを
恐れていたように感じたんだけどねえ」
ネージュ「愛想がなかっただけよ。
私が何度も怒ったからか、最近はそうでも
なくなったけど」
ヘイムレン「…………」
ヘイムレン「やはり、姫様のせいか」
アレディ「関係ない。
……ヘイムレン、話をするために
ここに来たわけではないだろう」
アルクオン
ヘイムレン「僕の目的は、君と一緒さ。
説明をする必要などないだろう?」
ハーケン「先行したわりには、
ずいぶん遅い登場だな? ミスター」
シュラーフェン・セレスト
ヘイムレン「アルクオンがこの艦の背中を
登っていったのでね」
ヘイムレン「それを追いかけていて、
時間をとられてしまったのさ」
ハーケン(艦を登っていった?
ラセツキの目的は……“主砲”か?)
神夜「ここにいるってことは、
逃がしちゃったみたいですね」
ヘイムレン「恥ずかしい話だけどねえ。
……でも、追い詰めたよ」
ヘイムレン「僕にもアルクオンの覇気が感じられる。
……そこをどいてもらおうかな?」
アレディ「退くと思うのか? ヘイムレン」
ヘイムレン「……いいや。
だから、修羅のやり方でいかせてもらう」
ヘイムレン「死合うとしようかねえ……!
剛錬のアレディ!」
アレディ「操音のヘイムレンよ、
私は逃げも隠れもしない。……勝負ッ!」
【ヘイムレン・シルバート、上級修羅兵(男)、羅刹機ヒュードルとの戦闘】
(増援:上級修羅兵(男))
ヘイムレン「今回はそれなりに
手勢を用意したつもりだったが……
まさか、ここまでやられるとはねえ」
アレディ「異邦の闘士たちを侮った結果だ、
ヘイムレン」
ドロシー「まだまだ、これからですわよ!
そのロン毛、立派なアフロにして
差し上げますわ!」
神夜「ドロシーさんを
怒らせると恐ろしいです……」
錫華「当然である。
わらわは特に何もされておらぬが、
なんだかノッてきたぞよ?」
錫華「ねっちりと責めあげてくれようぞ~♪」
ネージュ「ほ~っほっほっほ!
私もド付き合いしてもよろしくてよ♪」
ヘイムレン「おっと、それだと体がもたないな。
僕はアレディ君ほど鍛えていなくてね」
ヘイムレン「それに、戻るだけの体力は
残しておかないとねえ」
アレディ「戻る……?
アルクオンを前にして、逃げるのか?」
ヘイムレン「異邦の闘士たちが持つ覇気のこと……
報告をしないといけないのでねえ」
ヘイムレン「……あの方に、さ」
ゲルダ
アレディ「ゲルダ・ミロワール。
“凍鏡(とうきょう)のゲルダ”か」
シンディ
ヘイムレン「……“影業(えいごう)のシンディ”が
覇龍の塔から動けない今、
僕だけで十分だと思っていたが……」
ヘイムレン「アレディ君、
君がこれほどの者たちをそろえて
いるとなると、話が違うのでねえ」
小牟「ふふ~ん、
ボスに泣きつこうとは情けない話じゃの」
ヘイムレン「体裁(ていさい)で戦うわけじゃない。
……修羅は勝たなきゃいけないのさ」
ヘイムレン「では、ごきげんよう」
アレディ「主(あるじ)に頼る……?
違うな、ヘイムレン」
ヘイムレン「…………」
アレディ「アルクオンの覇気はまだ途絶えていない。
……なのに、ここで退く理由はないはず」
KOS-MOS「優先順位の高い、
異なる目的があると考えられます」
ヘイムレン「さてねえ。考えるのは自由だよ。
……真実がどうであれ、さ」
アレディ「待て! ヘイムレン!」
(ヘイムレンがアレディ達に背を向けてから消える。アレディ達が向き合う)
ネージュ「ずいぶんドあっさりとしてること」
アレディ「コスモス殿が言ったことが
正しいと思います」
アン「他の理由……何なのかねえ。
追いかけるのが面倒になったからとか?」
キュオン「え? それ理由?」
カッツェ「この艦をよじ登ってまで、
アルクオンを追っていたオトコが、
急に諦めた……何かつかんだのかもねェ」
アレディ「…………」
アレディ(アルクオンを諦めたのか……?
それとも……)
KOS-MOS「現時点での情報では、検証は不可能です」
琥魔「ようするに、
現場へ行ってみるのが早い……
ということでございます」
小牟「わしらの帰り道と
カブっておることじゃしのう」
ハーケン「OK、ダ・キャット&フォックス。
ごもっともな意見だ」
アシェン「ちょうどここには、
治療用の簡易ユニットも
ありますることですし」
アレディ「……行きましょう、皆さん」
ハーケン「OK、レッドボーイ。
目的地はこの先、東の通路だ。
心して行こうぜ?」
転移装置の電源が入っている。
動かしてみますか?
→はい
いいえ
“賞金首 ゴルトアクシス”が
襲いかかってきた!
【ゴルトアクシスとの戦闘】
“賞金首 ゴルトアクシス”を
討ち取った!
懸賞金G25000を入手した!
コンソールに触れても反応がない。 壊れているようだ。
電子ロックがかかっている。 隣の部屋のコンソールで 解除できるようだ。
(転移装置の上にアルクオンがいて、アレディ達が近づくと振り返る)
アルクオン「………………」
アレディ「……アルクオン」
アルクオン「………………」
アレディ「ようやく会えたな、漆黒の羅刹機よ」
錫華「ほほう……これは見事なからくりである。
まるで風神のごとき姿ぞよ?」
邪鬼銃王
琥魔「邪鬼銃王(ジャキガンオー)のような
『戦術からくり』とも違うようで
ございますね」
ドロシー「シュラの世界の技術……
今度調べてみるべきですわね……」
カッツェ「姿はカッコいいんだケド、
やってくれちゃったコトは、
ちょっとばかりセコかったわねェ」
黒ミルトカイル石
カッツェ「アタシの街から盗み出した
黒ミルトカイル石の結晶……
返してくれないかしら?」
アルクオン「……………」
キュオン「この埋めロボが
どうして黒石の結晶を盗ったのかは、
わからないんだよね?」
ネージュ「謎だらけよ。
どうしてここに来たのかってこともね」
ハーケン「…………」
KOS-MOS「ハーケン、
何か気付いたことでもあるのですか?」
アレディ「ハーケン殿……?」
ハーケン「……いや、何でもない」
ハーケン(黒石とこの場所の関係、
そして“この艦をよじ登った”こと……
調べてみる必要はありそうだな)
アン「ほら、ボンヤリしてる場合じゃないよ。
お客さんがお待ちかねさ」
アルクオン「……………」
アシェン「艦長、転移装置に反応があります。
アルクオンは、どこかに転移しようと
していたようです」
小牟「なんじゃなんじゃ?
別の世界にでも旅立つつもりかの?」
ハーケン「ちっ、逃げられると厄介だ。
ブラックラセツ、ここで押さえる!」
神夜「わかりました!
ここは不退転極まりなく参ります!」
ネージュ「アレディ、今度こそバチっと決めなさい!」
アレディ「羅刹機アルクオン、我が覇気を見せよう。
それがおまえにふさわしいか否か……
その目で確かめるがいい」
アレディ「いくぞ……ッ!」
【アルクオンとの戦闘】
アルクオン「………………」
アレディ「アルクオンよ。
我々の争覇は、異邦の地にて行うべき
ものではない……!」
波国
アレディ「我が師が護る『覇龍の塔』……
おまえがあるべき場所に帰るのだ!」
アレディ「漆黒の羅刹機、アルクオンよ!
我が覇気に応えよ!」
アルクオン「………………」
KOS-MOS「空間の歪曲を確認」
アシェン「いかん……!
転移装置が作動している……!?」
(アルクオンが後ろを向き、転移する)
アレディ「瞬転した!? アルクオンッ!」
ネージュ「もう少しだったのに!
機械が止まっていなかったってこと!?」
(アレディ達が向き合う)
ハーケン「おい、まさか……
異世界へ転移したんじゃないだろうな?」
物質界・渋谷
小牟「ヘタしたら、わしらの世界……
『物質界』にワープ&ワープしたかも
しれんっちゅうことかの!?」
アレディ「そんな……!
こことはまた違う、異邦の国に!?」
KOS-MOS「…………」
KOS-MOS「その可能性は低いと思われます。
転送時のエネルギー反応は、
通常転移のものです」
神夜「通常……?
え~と、何がどう違うんですか?」
KOS-MOS「この世界の、
別の場所へ転移したということです」
KOS-MOS「並行して存在する異世界への転移……
クロスゲートなどを使用した場合の
反応とは、明らかに異なっています」
キュオン「なんか難しいけど、
さすがKOS-MOSだね♪」
アシェン「私もそんな気がしなくもない感じで
ございましたりしてました」
ネージュ「どこへ転移したのか、
確かめる方法はないのかしら?」
ハーケン「簡単さ、プリンセス。
この転移装置を使った以上、端末には
転移座標が残る」
アレディ「それを調べれば、
アルクオンがどこへ瞬転したのか
わかるということですね」
ハーケン「ザッツ・ライト。
早いところ調べて……」
KOS-MOS「…………!」
KOS-MOS「エネルギー反応確認」
(アレディ達が転移装置を向くと、転移装置が稼動する)
神夜「な、なんですか!?
すごい力を感じます!」
KOS-MOS「次元転移反応です。
異世界から、何かが転送されてきます」
アルクオン
錫華「異界から……ということは、
先ほどの羅刹機とは関係ないものが
やってくるのかえ!?」
アン「珍しいもんなら大歓迎だけど、
面倒なやつならごめんだよ!?」
カッツェ「珍しいものなら、
早いモノ勝ちってことになるわねェ」
琥魔「よろしい、ならば戦争ニャ」
KOS-MOS「待ってください、この反応は……」
???(M.O.M.O.)「エンセフェロンダイブを強制解除。
通常モードへの復帰を最優先」
(転移装置の真ん中にM.O.M.O.が現れ、転移装置が壊れる。
右側の扉のロックが外れる)
KOS-MOS「モモ……!?」
M.O.M.O.「KOS-MOSさん、
こんな所にいたんですね!
見つかってよかったです!」
M.O.M.O.「さあ、早くシオンさんたちの元へ……」
小牟「こりゃ……まさかの客じゃのう。
黄色い瞳のストレンジャーじゃな」
M.O.M.O.「……って、ここはどこですか?
あれ? ……シャオムゥさん!?」
M.O.M.O.「ここは、どこなんでしょう?
モモは……どこへ来ちゃったんですか?」
アレディ「コスモス殿、小牟殿。
この少女のことを知っているのですか?」
KOS-MOS「はい、彼女はモモ。
私と同じ世界……
T.C.4700年代の世界の仲間です」
ハーケン「なとんもプリティなリトルガールだ。
こっちの世界へようこそ」
M.O.M.O.「あ、はい。こんにちは……」
アレディ「…………」
アレディ「この覇気の流れ……。
あなたは“人にも機械にもあらざる者”
ではありませんか?」
M.O.M.O.「え!? あの……モモは……その……」
KOS-MOS「モモは、我々の世界の脅威……
グノーシスに対して接触、観測を
行うために造られた合成人間です」
KOS-MOS「正式には、『百式汎観測用(ひゃくしき
はんかんそくよう)レアリエン』……
そのプロトタイプです」
M.O.M.O.「KOS-MOSさん……
モモ、その呼ばれ方、好きじゃないです」
アン「心配しなくても、そんな面倒くさい
呼び方はしないから安心おしよ、モモ」
M.O.M.O.「はいです……!」
アシェン「誰かはわかりましたが、
まだわからないことがあり申す」
神夜「そうですね。
モモちゃん? あなたは……」
キュオン「そんなヒラヒラスカートと、
モフモフ帽子でカワユサをアピールとか、
キュオン、許さないよ!」
M.O.M.O.「え? あの……な、なんですか?」
錫華「ふむ、ヘソのひとつも出さず、
勝負をしようなどと片腹痛いぞな」
M.O.M.O.「おへそって……あ、あの……
それ……恥ずかしくないんですか……?
もっとちゃんとした方がいいと思います」
錫華「ぐっ……!」
KOS-MOS「この二人には、
危機感があるだけだと思われます。
気にする必要などはありません、モモ」
キュオン「なっ……! この、邪……」
神夜「こ、こすもすさん、
バッサリすぎです……」
ドロシー「どことなくカブってる人が多いから、
こういうことになるのですわ」
ネージュ「まったくね。ドあさましいこと」
琥魔「はい、満を持しての登場ですが、
ツッコミはいたしませんので悪しからず♪」
カッツェ「アラアラ、注目のマトねェ?
モモちゃん」
M.O.M.O.「あ、ありがとうございます」
M.O.M.O.「KOS-MOSさん、シャオムゥさん。
この人たちは……お友達ですか?
そしてここは……」
KOS-MOS「説明します、モモ」
小牟「そうじゃの。
かなり複雑怪奇な話じゃが」
M.O.M.O.「そうなんですか……。
ここがエンドレス・フロンティア……」
M.O.M.O.「以前、KOS-MOSさんが
転移してしまった世界なんですね」
T-elos
KOS-MOS「そうです。
T-elosも、この世界のどこかに
いるはずです」
キュオン「モモちゃんはKOS-MOSの
トモダチってことだけど、
どうやってここまで来たの?」
M.O.M.O.「かつて、エンセフェロン……
仮想現実空間から、基底現実世界に
転移してしまったことがあるんです」
物質界・渋谷
小牟「以前、わしらの世界『物質界』に
来てしまった時の話じゃな?」
M.O.M.O.「はいです。その時のデータと、
前回KOS-MOSさんが持ち帰った
異世界間の転送データを解析して……」
ハーケン「ストップだ、レアリエンガール。
解説が難解すぎて、さっぱりだ。
もう少し簡単に頼むぜ」
M.O.M.O.「か、簡単にですか? ……え~と……」
ネージュ「何とか助けに来たら、帰り道が壊れた……
ってことでいいんじゃない?」
アン「もうそれでいいよ~」
M.O.M.O.「じゃ、じゃあ……それで……」
小牟「いいんかい。
……まあ、あれから転移装置が
動かなくなったのは事実じゃがのう……」
アシェン「調べてみましたが、このピンクのが
転移してきた時のエネルギー負荷により、
端末が破損してしまいました」
アシェン「メモリーは失われ……機能不全に
なってしまいましておりますのです」
アルクオン
アレディ「では、
アルクオンがどこに瞬転したのかは……」
KOS-MOS「確認しましたが、
座標データは消失しています」
M.O.M.O.「ご、ごめんなさい……
モモが無理なダイブをしたせいで……」
KOS-MOS「これは不可抗力です。
あなたのせいではありません、モモ」
カッツェ「ミイラ取りがミイラに……って
ヤツだけどねェ。
タイミングの悪いこと」
ドロシー「この艦に入ってから、
そんなのばっかりですわ」
錫華「ふむ、そうであるな。
アグラッドヘイムの鎧男に、
修羅に羅刹機……何一つ片付いておらぬ」
アレディ「……はい、決着は付けられませんでした」
琥魔「よかったのは、お宝満載ということだけで
ございますね……」
小牟「とはいえ……まいったのう。
帰る方法がボカンでは、わしらは
どうしたらいいんじゃ?」
神夜「大丈夫ですよ、小牟さん。
私の城では、住み込みの女中さんを
募集してるんです」
小牟「女中……つまりはメイドさんっちゅう
ことじゃな?
わしのメイド力(ちから)はなかなか……」
小牟「……って、帰る方法とちゃうじゃろ!」
KOS-MOS「帰還を諦めるわけにはいきません」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「待っている人が……いるのです」
M.O.M.O.「ハーケンさん、
この装置は直せないんですか?」
ハーケン「……そうだな。
ウチのドクターに見てもらうとするか」
鞠音
ハーケン「あのマッドサイエンティストなら、
修理できるかもしれない」
ツァイト・クロコディール
ハーケン「俺たちよりも先に龍寓島を出ているんだ。
うまくすれば、今頃はツァイトに
到着しているはずだ」
神夜「ハーケンさんの戦艦……
今はどこに置いてあるんですか?」
ミラビリス城
アシェン「ミラビリス・キャッスルあたりで
ミルトカイル石の調査をしちょりまする」
ネージュ「そうと決まれば、
ド早いところ出発しましょう」
アレディ「そうですね。
これも修練……また一からやり直しです」
アレディ(アルクオン、待っていろ。
おまえは……私が必ず取り戻す)
ハーケン「よし、外に出よう。
端末がクラッシュしたおかげで、
右通路のドアロックが外れてる」
(KOS-MOSの目が青いまま)
KOS-MOS「では行きましょう、モモ。
……我々は、回帰しなければなりません」
M.O.M.O.「はいです……! モモ、がんばります!」
M.O.M.O.(モモ)が支援に加わった!
転移装置は壊れてしまったようだ。
(少し南へ移動する)
M.O.M.O.「あ……!
三時の方角から高エネルギー反応を
感知しました!」
KOS-MOS「すぐに消失しましたが、
反応はミルトカイル石と
同じもののようです」
アレディ「もしや、黒石が砕かれた……?」
ヘイムレン
ネージュ「だったら、間違いなくあの男ね!
逃がしませんから!」
(橋の手前の黒ミルトカイル石が破壊されて通れるようになっている)
ハーケン「ビンゴだ。
黒ミルトカイル石が壊されてるな」
オズマゴス
ドロシー「ワタクシの『オズマゴス』を
自由自在に使いこなすとは、屈辱ですわ!」
アレディ「それだけ、ドロシー殿の技術が
優れているということです」
キュオン「フォローはいいから! 行こうよ!」
(着信)
通信機
ハーケン「ん? 通信?
こんな黒石のど真ん中で、
よく入ったな」
ハーケン「ハロー、誰だい?」
鞠音「私……で……艦……。
すぐに……来……くださ……」
ハーケン「ん? おい、ドクター?
今どこにいるんだ?」
鞠音「ネバー……ンド……。
ネ……ランド……の後部……に……す」
(通信が切れる)
ハーケン「おい、ドクター! ……切れたか」
ネバーランド・後部
アシェン「おそらく、『ネバーランド後部』と
言っていたと思われます」
ハーケン「なるほど、北上して目と鼻の先……
通信がつながったのは近かったからか?」
シュラーフェン・セレストの大型転移装置
ハーケン「ともかく、行ってみよう。
ドクターには転移装置の話もしなきゃ
ならないしな」