(アレディ達がエスメラルダ城塞を出る)
(ヘイムレンが黒ミルトカイル石を破壊する)
オズマゴス
ヘイムレン「これはこれは。
たしかこの手甲具……
『オズマゴス』と言ったかな?」
ヘイムレン「フフフ……
いいデキだよ? 褐色の妖精さん」
ヘイムレン「時間はかかったけれど、
羅刹機アルクオン……追いついて
みせようかねえ」
(ヘイムレンが黒ミルトカイル石を破壊して奥へ進む)
アレディ「操音のヘイムレンを追いましょう」
ハーケン「ああ、そんなに遠くへは
行っていないはずだ」
サイレント・ウォークス号
アン「おっと、急がば回れさ。
サイレント・ウォークス号へ
寄っておくれよ」
ボニー
アン「今頃、副長が新しい装備品を
仕入れてるはずさ」
ドロシー「くっ……やりますわね」
ネージュ「思うんだけど、仲間なんだから
タダにならないのかしらね?」
錫華「世の中、甘くないということである」
ヘイムレン
ネージュ「本当に、あの笛吹き男は
ここを通っていったのかしらね?」
ハーケン「地表の黒ミルトカイル石は
壊されていない。
そうなると、ここくらいしかないはずさ」
ピート
アシェン「艦長、消えたWナンバーが
潜んでいる可能性もあるのでは?」
ハーケン「あり得るな。
ハチ合わせると厄介だぜ」
T-elos
神夜「もしかしたら、てろすさんも……」
ジョーム
アレディ「ここで拳を合わせたガンド三兄弟……
アグラッドヘイムも、しばらく動きを
みせていません」
錫華「渋滞しているのではなかろうな……。
そんなのが相手では身がもたぬぞよ?」
ハーケン「OK、うんざりプリンセス。
なるようになるさ」
アレディ「それだけの剛敵との戦い……
すばらしい修練になるとは思いますが、
今は先を急ぎましょう」
ヴァルナ・ストリート内の遺跡
アレディ「目指すはハーケン殿とお会いした、
青い台座のある場所ですね」
???(ガグン)「次の手は打ってあるのか?」
ドゥルセウス封墓
???(ロック)「お任せを。
ドゥルセウス封墓へは、私自ら行きます」
???(ロック)「……同行願うが、よろしいかね?」
???(沙夜)「あん、モチのロンよ。
お仕事はきちんとさせていただこう
かしら、ね」
???(ガグン)「よかろう。行け」
???(ロック)「……では。
あとのことは任せるぞ」
(ロックが立ち去る)
???(沙夜)「じゃ、よろしくね」
(沙夜が立ち去る)
???(ヒルド)「お任せください。
お気をつけて」
???(ガグン)「…………」
???(ガグン)「信用できるのか?
共に連れて行った、あの女は」
???(ヒルド)「彼が“異界より召喚した魔獣”の中で、
最も強い力を持つ者とのことです。
……使えるかと」
???(ヒルド)「念のため、もうひとつの手も打ちます。
……大丈夫よね?」
???(ヴァナー)「はい。
『次元掘削機(じげんくっさくき)』の
試用もかねて、私が行きます」
???(ヴァナー)「我が妹、そして弟の報告を聞きました。
その者たちに興味もありますので」
???(ガグン)「その機械……
“樹”にとって大きな意味を
持つことになろう」
???(ガグン)「調整を怠るな。……朗報を待つ」
???(ヴァナー)「はっ……!」
ハーケン「ふう、着いたぜ。ここだな」
キュオン「シュラにも、Wナンバーにも
T-elosにも、アグラッドにも
会わなかったね♪」
アシェン「無駄に戦う必要は、
ござりませんですことです」
アン「少し敵を減らしときたいって
気はするけどねえ。
あとで面倒くさいことになりそうさね」
錫華「よいよい、その時は遠慮なく
吹き飛ばすがよかろう」
錫華「……さて、読みどおりであれば、
この先の黒石が壊されている……
ということであるな?」
ヘイムレン
カッツェ「アレディ?
カレの残り香は感じるかしら?」
アレディ「…………」
アレディ「正面の空洞から、覇気の流れを感じます。
……行きましょう」
ハーケン「やはり壊されてるな。
あのシュラがこの先に向かったのは
間違いないぜ」
神夜「きれいに向こうまで壊されてますね。
進めそうでなによりです♪」
オズマゴス
アレディ「しかし、驚きです。
ドロシー殿の手甲具『オズマゴス』……
本当に黒石を砕くことができるとは」
ドロシー「ワタクシの発明ですわよ?
これくらいはトーゼンですわ!」
ネージュ「発明に失敗していれば、
ここで敵の足止めができていたのにね」
錫華「作り主に似て、空気の読めぬ道具である」
ドロシー「それは結果論ですわよ!」
アレディ「喧嘩はやめてください。
……参りましょう」
ハーケン「OK、優等生シュラ。
この先、誰が入り込んでるかわからない。
油断はせずにな」
(中央にマークがいて壁の方を向いているが、アレディ達が近づくと振り返る)
???(マーク)「…………」
錫華「む?
さっそく先客がいるようであるな?」
アレディ「見慣れない鎧ですが……何者でしょう?」
ハーケン「フッ……。
さすがだな、かぎつけるのが早いぜ」
神夜「え?
ハーケンさん、知ってるんですか!?」
???(マーク)「神楽天原を襲った賊に、
賞金がかかったもんでな」
???(マーク)「そいつらを追いかけて、
駆けずり回ってるというわけさ」
マーク「オレの名はマークハンター。
あんたらとは違って、薄汚ねえ
金目当てのハンターさ」
アン「なるほど、ハーケン。
あんたの同業者ってわけかい?」
ハーケン「ああ、この世界が融合した時に、
どこからともなく現れた……
バウンティーハンターさ」
ハーケン「最近売り出し中らしくてな。
何度か顔を合わせたことがあるのさ」
マーク「全部言うんじゃないぜ、ハーケン。
オレのセリフがなくなっちまうだろうが」
ハーケン「おっとソーリー、ゴールドアーマー。
言いたいことがあるなら、先にいいぜ?」
マーク「そうさせてもらうぜ」
マーク「オレの名はマークハンター。
あんたらとは違って、薄汚ねえ
金目当てのハンターさ」
キュオン「そこから!? さっき聞いたよ!」
マーク「わかってねえな、嬢ちゃん。
自分の名を売ることは重要なんだぜ?」
アシェン「それはクライアントに
対してするべきでは?」
マーク「オレは差別はしない主義だ。
それが……ハンターのプライドさ」
神夜「なんか……話がかみ合ってないというか、
よくわからなくなってきましたけど」
ハーケン「マーク、プリンセスが困惑中だ。
話題を変えようぜ?」
マーク「そうなのか?
ま、女にはわからない世界か」
アシェン「アンドロイドの私にも、意味が
わかりませんが。
……賞金首の話とかはどうすか?」
マーク「神楽天原の姫さんを連れてるってことは、
あんたらも何か知ってそうだな」
マーク「獲物は……『アグラッドヘイム』って
組織そのものさ」
アレディ「……やはり。
“組織そのもの”というのは?」
マーク「特定の個人じゃなく、
組織ごと潰してもOKってことらしい」
ドロシー「ようするに、本拠地を見つけ出して
丸ごと爆破しても儲かる……という
ことですわね?」
アン「大ざっぱだねえ。
その方がラクでいいけどさ」
不死桜
アレディ「それだけ、不死桜の受けた被害が
大きかったということでしょう。
結局、敵の侵入経路も不明のままです」
ヘラ
マーク「くわしいじゃねえか。
名前が割れてるのは「ガンド三兄弟」の
ヘラ・ガンドって小娘だけだとさ」
カッツェ「詳しいのは当然よ?
そのヘラちゃんとやりあったのは、
アタシたちだものねェ」
ジョーム
ネージュ「さらに、このヴァルナ・ストリートでは
末の弟とも戦いましてよ?」
マーク「なるほど、詳しいわけだ」
マーク「だが、そいつらの侵入経路については、
忍者チーム裏玄武が掴んだ……
新しい情報を持ってるぜ?」
神夜「お師匠様が……?
マークさん、教えてください!」
マーク「普通なら情報料をいただくところだが……
相手は姫さんだ。サービスしてやるよ」
マーク「連中は“何かの装置”を使って、
不死桜の中にワープしてきたらしいぜ?」
ドロシー「転移装置など、この世界では
珍しいものではございませんけど?」
フォルミッドヘイム
キュオン「フォルミッドヘイムなんて、
それないと移動が大変なくらいだし」
マーク「転移装置そのものや、自分自身が
ワープするなら、確かに珍しくはないさ」
マーク「だが、それが
“ワープホールを作り出せる装置”……
だったらどうだ?」
安定しているクロスゲート
カッツェ「……なんだと?
クロスゲートと同様のものを……
作り出せる……!?」
錫華「冗談では済まぬぞよ? 仮面の男よ」
マーク「……敵は「夜をつなげる装置」とか
なんとか言ってたらしい。
信じる、信じないはあんたらの勝手だ」
ネージュ「夜をつなげる……ねえ。
言い回しはロマンチックだけど、
シャレにならない能力ね」
マーク「……さて、そろそろ行かせてもらうぜ。
そっちの遠足に付き合うつもりは
ないんでな」
アレディ「それは心外です。
我々も、遊びのつもりではありません」
錫華「その通りであ~る♪」
ネージュ「遠足だなどと、ド片腹痛いですわ!」
ドロシー「見る目がございませんこと!
ほ~っほっほっほ!」
マーク「…………」
ハーケン「とてもそうは見えないだろうが、
そういうわけさ」
マーク「フッ、わかったよ。
……オレはマークハンター。
忘れるんじゃねえぜ? ……あばよ」
(マークが北に歩き去る。アレディ達が向き合う)
錫華「なんというか……
微妙に疲れる男であったな。
賞金稼ぎとは、みんなあんなであるか?」
カッツェ「あのマスクの下の顔によっては……
許せるんじゃないかしら?」
キュオン「イケメンに限ればアリ、ってやつだね」
ハーケン「素顔は知らないが、ひとつ言えるのは
腕は確かってことさ」
ハーケン「あまりよくないウワサも聞くがな」
ドロシー「自己主張が激しすぎるとかですの?」
アン「それは“特徴”じゃないのかい?」
ハーケン「本人も言ってただろ?
“金目当てのダーティなハンター”
……ってな」
ハーケン「金のためなら、どんな仕事でもする。
裏切り行為、二重契約からスパイの
マネゴトまで、なんでもって話だ」
錫華「ふむ、あやつは己の仕事に対して、
誇りがないとでも申すか?
チャラコフスキーよ」
ハーケン「プライドの持ちようは人それぞれさ。
だが俺は……」
ハーケン「ロマンや冒険を追いかける
ハンターでいたい……かな」
神夜「ハーケンさん……」
ネージュ「……うざっ」
アレディ「ネージュ姫殿、
そういうことを言うものではありません」
アシェン「まあ、実際ウザったいですが。
イチャついてる場合ではないです、艦長」
ドロシー「その通り。
黒石が壊されたことで、やはり色々と
入り込んでいるようですわ」
アレディ「敵の動きがつかみにくくなる
恐れがあります。
急いでここを抜けるべきです」
ドゥルセウス封墓
ハーケン「OK、ロマンを語るのは次回にしよう。
気になるキーワードはいくつかあるが、
今はドゥルセウス封墓が先だな」
ハーケン「ドゥルセウスへは、ここからだと
北西の方角だ。行こうぜ」
アレディ「…………」
アレディ(アグラッドヘイム……か。
そして「夜をつなげる」……。
この言葉は、何を意味している?)
(アシェンが何かに気づく)
アシェン「……む!?」
ハーケン「アシェン、どうした?」
アシェン「艦長、空間転移反応です。
……すぐ正面……!」
(百夜とヴァナーが転移してくる)
ドゥルセウス封墓
???(ヴァナー)「ここは……
ドゥルセウス封墓ではないのか?」
???(ヴァナー)「座標がズレたか……。
異世界の技術というのは、
これだから困るな」
ハーケン「よう、突然どうしたんだい?」
???(ヴァナー)「………!」
ネージュ「なんとなくわかりますけどね。
そのジャケット、あなた……」
アレディ「……ガンド三兄弟。
変幻自在のムチの使い手、ヴァナー殿」
キュオン「あれ? どうして名前までわかるの!?」
ヴァナー「……改めて名乗らせてもらおう。
私はヴァナー・ガンド」
ヴァナー「アグラッドヘイムのガンド三兄弟……
その長兄だ」
カッツェ「あら、いいオ・ト・コ……と思ったら、
まさかの大物が登場ねェ」
ヘラとジョーム
ヴァナー「数年で、ずいぶん大きくなったな、
アレディ・ナアシュよ。
貴様のこと……妹たちから聞いている」
アレディ「この世界で何をしようというのですか?」
ヴァナー「貴様らには関係ないことだ」
ネージュ「そんなド怪しい機械を引き連れて
その言い草はないんじゃありませんこと?」
錫華「まったくぞよ?
頭隠さず、尻も隠さずである」
ハーケン「たしかに隠しようがないな。
……その後ろにいるデカい奴は。
マークには悪いが、こいつはラッキーだ」
???(百夜)「………………」
ドロシー「これがウワサの転移装置……?
機動兵器じゃありませんこと?」
ドロシー「それに……シュミはよくありませんわね」
ヴァナー「これのことを知っているとは……
機密が漏洩(ろうえい)しているな」
???(百夜)「………………」
神夜「これ……この白髪の女性が
動かしているんですか?」
アン「乗り込んでるというより、
吊るされてる感じじゃないかい?」
アレディ「この女性……生物の“気”を感じません」
アシェン「アンドロイドとかで
ございましたりするのですか?」
錫華「からくりなのかえ?
もしそうならば、よくできておるな」
アレディ「ですが、そうとも言い切れません。
……完全な無機物でもない……」
アレディ「ヴァナー殿、この機兵は?」
ヴァナー「……その質問に答える義務はない、
アレディ・ナアシュよ」
ヴァナー「これもめぐり合わせだろう。
……ここから先へは行かせはしない。
結末はつけていく」
アレディ「……覇気にゆらぎがあります。
何を焦っているのですか? ヴァナー殿」
ヴァナー「…………」
ハーケン「さっき、ドゥルセウスへの座標が
どうのとか言っていたな?」
神夜「何か、よからぬことを
企んでいるんでしょうか……」
フェイクライド
ネージュ「クロスゲートからフェイクライドが
現れた件といい、やはりあそこには
何か秘密があるようね」
アレディ「今、この世界で起こっていること……
そしてアグラッドヘイムの狙い」
アレディ「以前、波国で手合わせをした時、
あなたが言っていた「魂を集める」という
ことと、何か関係があるのですか?」
不死桜
キュオン「タマシイ……ああ、そうか。
前にフジザクラでそんな話してたっけ」
ヴァナー「…………」
ヴァナー「……あの頃、貴様はほんの子供だった。
戦場では生き残れまいと思い、
余計なことを話してしまったものだな」
ヴァナー「機密を守るためだ。
覚悟してもらおう。アレディ・ナアシュ」
アレディ「私は修羅。
覚悟ならば、いつでもできています」
アレディ「それは死する覚悟ではなく……
生き残り、次なる争覇へ向かう覚悟です!
いざ、勝負ッ!」
【ヴァナー・ガンド、ライオ・ヘリアル、???(百夜)との戦闘】
(加勢:ライオ・ヘリアル)
ヴァナー「ぬう……この世界の者たちが、
これほどの力を持っているとは……!」
ヴァナー「どうやら、我が妹と弟を退けた力……
本物のようだな」
アン「まあ、多勢に無勢っていうのも
あるけどねえ」
カッツェ「それに、そっちは急にここに来ちゃった、
みたいな話じゃない?
用意もできてなかったようだしネ」
ヴァナー「言い訳はせん。
……アレディよ、貴様も腕を上げたな」
ヴァナー「……以前のような、
殺気はなくなったようだが」
アレディ「…………」
ネージュ「……アレディ?」
ハーケン「トーク中に悪いが、ダンディウルフ。
俺たちが勝った記念に、
そいつが何なのか教えてくれないかい?」
???(百夜)「…………」
ヴァナー「調子に乗らないでもらおう、カウボーイ。
……いつかわかる。
それも、遠くない未来に」
神夜「ど、どういうことですか!?
意味深なこと極まりないんですけど!」
ヴァナー「……システム再起動。出直しだ」
百夜「百夜(びゃくや)、起動。
次元掘削(じげんくっさく)、開始」
(ヴァナーと百夜が転移する)
アレディ「瞬転したか……」
アシェン「艦長、やはり通常の空間転移とは
違うような感じでござりまする」
アシェン「クロスゲートをくぐった時の反応に
近いようです」
ハーケン「ちっ、あれは何なんだ?
何をしようとしている?」
錫華「少なくとも、ロクでもないことであろう。
やれやれであるな」
ドゥルセウス封墓
カッツェ「カレがドゥルセウス封墓に行こうと
してたこと……これが手がかりねェ」
ドロシー「色々と問題が集中しておりますけど、
行くしかないようですわね」
ネージュ「ごもとっもね。
では、再出発と参りましょうか」