その頃、ジャイアント・マーカス号では…
カッツェ「なるほどネ。
ありがと、お姫サマ。色々わかったわ」
ネージュ「私もよ。
……あの戦争のことも、大体ね」
ネージュ「そして、エンドレス・フロンティアが
ド混ざり合ってしまったことも」
カッツェ「…………」
カッツェ「話の中で少し気になったのが……
シュラのヒトたちが転移する直前まで
戦ってたっていう相手ねェ」
キュオン「なんて言ったっけ?」
アレディ「『アグラッドヘイム』という
組織の者たちです」
カッツェ「アグラッドヘイム……ねェ。
どんなヒトたちだったの?」
ネージュ「獣人から、有翼人、ロボットっぽいのまで
色々よ」
ネージュ「人間族や妖精族に似た兵隊もいたし」
アレディ「凄まじい覇気を持つ剛敵もいました。
……あの者たちはどこへ行ったのか」
カッツェ「……調べてみる必要がありそうねェ」
カッツェ「で、お姫サマ?
これからどちらへ?」
ネージュ「様々な世界が混ざりあったって
話だけど……
とりあえず故郷の城を目指すつもりよ」
カッツェ「なるほど。
じゃあ途中でナンブ家のお城を
訪ねてみるのはどうかしら?」
楠舞皇
ネージュ「ナンブ家……
ナンブ・サヌキ皇のところね」
アレディ「ネージュ姫殿。
知っている方なのですか?」
不死桜
ネージュ「カグラアマハラ……
私たちの故郷とクロスゲートで
つながっていた、すごくドきれいな国よ」
ネージュ「でも3年前……『10年戦争』の時、
国を守るためにゲートを封鎖したから、
しばらく交流は途絶えたんだけれどね」
キュオン「じゃあ、そこの人と会ったのって?」
ネージュ「ざっと13、4年前ね。
ナンブ家の王、ナンブ・サヌキ……
そして小さいお姫様に会ったわ」
キュオン(小さいお姫様? それって……)
カッツェ「知っているなら話が
早いんじゃないかしら?」
不死桜
カッツェ「タケトリ城のあるフジザクラ……
ここを出て、南東の橋を渡るとすぐよ」
ネージュ「それがよさそうね」
エイゼル
カッツェ「キュオン、
アナタはフォルミッドヘイムに戻って、
状況をエイゼルに伝えて」
カッツェ「アタシももう少し調べてみるから」
キュオン「りょーかい!
じゃ、途中までアレディたちと
一緒に行くよん」
アレディ「よろしくお願いします、キュオン殿」
ネージュ「街で準備を整えてから、
目指すは南東の橋ね」
(不死桜の方へアレディ達が近づく)
アレディ「し、信じられません……!
なんと雄大な……見事な木です!」
キュオン「いつ見てもすごいよね。
花びらとか降り止まないし」
ネージュ「世界が融合して、
こんな海に面した場所になったのね」
ネージュ「この木が、フジザクラ。
そして、根元にあるのがタケトリ城よ」
アレディ「ここに、ネージュ姫殿に助力を
してくれる王が?」
ネージュ「……まあ、まだ助けてもらえるかは
わからないけどね」
ネージュ「さ、入ってみましょう」
???(ガグン)「……首尾はどうなっている?」
???(ロック)「……はっ。
あの木には、私の部下……
“三兄弟”の一人を向かわせています」
???(ガグン)「あの木は、我らの「樹」と
対(つい)になり得るものやも知れぬ」
???(ロック)「シュラも、この世界に転移したようです。
いかがされますか?」
???(ガグン)「……今は捨て置け。
“渇(かわ)き”は癒えず、
“魂”は未だ足りぬのだ」
???(ロック)「御意のままに。……我が王よ」
ネージュ「城下町もオリエンタルな感じじゃない」
ネージュ「城までは、もう少しかかるかしらね」
アレディ「しかし、ネージュ姫殿。
王とは、剛にして孤高なる者……
簡単に会えるものなのでしょうか?」
キュオン「お堅いなあ、アレディは。
大丈夫だって」
キュオン「ね、シロちゃん?」
???(士浪)「うむ、よくわからないが、大丈夫だろう」
アレディ「うっ!? 獣羅……!?」
???(士浪)「まあ待て待て。慌てるな、若いの」
士浪「俺は士浪(しろう)。
万屋(よろずや)『大判小判』の主だ」
ネージュ「ショップ・オーバンコバン……
たしか、カグラアマハラでは
ド有名なお店じゃなかったかしら?」
キュオン「そういうこと。
キュオンも時々、牛乳を買いに
来てるんだよん」
士浪「俺の店が有名なわけではなく、
他に店らしい店がないだけだ」
士浪「……ん?
キュオン、その女子は……妖精族か?」
キュオン「そ。エルフェテイルのお姫様だよん」
士浪「なるほど、エルフェテイルの……」
士浪「……って、
行方不明じゃなかったのかワン!?」
ネージュ「私からお話しましょうかワン」
ネージュは、自分たち妖精族が、 修羅とともに帰還したことを話した。
そして、自分が故郷の城を 目指していることを。
士浪「なるほど……
確かにこの世界は数ヶ月前……
ひとつの世界に融合してしまいました」
士浪「まさかその際に『10年戦争』後、
行方不明になっていた妖精族が
舞い戻ることになるとは……」
ネージュ「不思議なめぐり合わせ……
というには不思議すぎるけれどね」
ネージュ「で、私は故郷に戻ろうと思って
こっちに来たのよ」
キュオン「それで、
ここの王サマに会いたいんだけど……」
士浪「うむ、そうだな……。
ならば、裏玄武(うらげんぶ)の
頭領に頼むのが早いだろう」
アレディ「ウラゲンブ、とは?」
士浪「この国の守備隊とも言える、
忍者部隊のことだ」
乙音
士浪「その組織の頭領……乙音(おとね)殿は、
楠舞皇、そして姫様の身辺警護を
している方なのだ」
キュオン「ウラゲンブの人たちは、
フォルミッドヘイムの復興にも
協力してくれてるんだよね」
アレディ「ですが、
簡単にお会いできるのでしょうか?」
士浪「問題はないだろう。
……乙音殿、いかがしましょう?」
ネージュ「え……?」
乙音「話は聞いていた。
波国、そしてハウゼン家の姫……。
話の筋は通っていた」
乙音「それに、オルケストル・アーミーが
そうだと言っているのなら、
虚言ではあるまい」
ネージュ「ウラゲンブのリーダー……?
どうして店の中から?」
乙音「…………」
乙音「……夕飯の材料を調達しに来ていたのだ」
キュオン「ボス本人が!?
部下のヒトにやらせればいいのに」
乙音「目利きのなっていない者ばかりだ。
特に野菜関係はひどい」
ネージュ「男はそのあたりに頓着(とんちゃく)が
ありませんからね」
シンディ
アレディ「私も、師匠にしかられたことがあります」
士浪「うちの野菜はどれも新鮮だワン」
士浪「ゴホン……では、乙音殿。
あとは任せてもよろしいですかな?」
乙音「うむ。では、ご案内しましょう。
我が皇、楠舞讃岐(なんぶ・さぬき)の
もとへ。ネージュ・ハウゼン姫様」
讃岐「私が神楽天原の
楠舞讃岐(なんぶ・さぬき)だ」
讃岐「……とはいえ、世界は混ざり合い、
神楽天原という国は、もうなくなったも
同然となってしまったが」
ネージュ「ハウゼン家の姫、
ネージュ・ハウゼンでございます。
ご心中をド……いえ、お察しします」
讃岐「ことのあらましは、乙音より聞いた。
妖精族が戻ってきたとは、
めでたいこと極まりない」
ネージュ「ありがとうございます」
讃岐「そして修羅……新しい世界の客人もな」
アレディ「恐れ入ります、楠舞皇」
讃岐「しかし……あの戦争が終わったあとに、
妖精族の方々が、そのような境遇に
あったとは……」
讃岐「神楽天原は篭国(ろうこく)を行い、
国に閉じこもったため、わからなかった。
……すまぬ」
ネージュ「いえ、ひどい戦争でした。
……国を守るため、正しい判断だったと
思います」
讃岐「…………」
讃岐「そうだ、娘の神夜(かぐや)に
会ってやってはくれぬか?」
アレディ「娘……ということは、
この国の姫殿ということですか?」
ネージュ「たしか、戦争が始まる前ですから……
13~4年前に、ナンブ皇が我が城に
いらした時に、会ったような気が……」
讃岐「妖精族と我々人間族では、
成長する早さが異なる」
讃岐「私が歳を取ったように……
娘も大きくなったぞ」
ネージュ「わかりました。
……え~と、どちらに?」
使者の間
讃岐「神夜は、ここ最近……
ざわめく不死桜を抑えるために
『使者の間』にて儀式を行っておる」
アレディ(ざわめく……?)
讃岐「乙音よ、
不死桜……案内して差し上げるのだ」
乙音「御意」
乙音「……不死桜の祭壇にてお待ちします。
準備ができたらおいでください」
アレディ「先に、不死桜に向かいましょう」
(祭壇前にいる乙音に話しかける)
キュオン「ここがフジザクラの入口だね」
乙音「お待ちしておりました。
神夜姫様は、この木の最上階……
『使者の間』におられます」
ネージュ「では、案内してくださいませ」
アレディ「お願いいたします、乙音殿」
乙音「『使者の間』に行くのですか?」
→はい
いいえ
(乙音が祭壇の扉を開けて入っていくと、アレディ達も追って入っていく)
(勾玉の前に神夜がいる)
???(神夜)「ようこそお越しくださいました、
異国の友人よ」
神夜「私は楠舞家の姫……
楠舞羽衣(うい)の娘、神夜です」
神夜「……って、あらら?
あなたは妖精族の方ですか?
それに、キュオンちゃんも!?」
キュオン「おいっす!
お姉ちゃん、元気にやってる?」
ネージュ「え!? あなたがナンブ皇の娘……
カグヤ姫なのかしら!?」
神夜「あ、はい。
名乗った通りなんですけど……」
ネージュ「おかしいでしょう?
14年ほど前に会った時は、ほんの
子供ボディだったのに……」
ネージュ「今はそんな猛牛ボディとは!
ド恥を知りなさい!」
神夜「え、ええ~!?
そ、そんなこと言われましても……」
ネージュ「アレディ!
あなたからも言っておやりなさい!」
アレディ「美しい……。
まるで天女のようなお方だ……」
神夜「え……?
あ、ありがとうございます」
ネージュ「……アレディ」
アレディ「な、なにか? ネージュ姫殿」
ネージュ「……その反応は何なの?
私と初めて会った時、そんなことは
言いませんでしたわよね?」
アレディ「い、いえそんなことは……。
ネージュ姫殿もまた、お美しいです」
キュオン「ネージュはね、
にじみ出るものが美しくないだけだから、
気にすることないって!」
ネージュ「お黙りゃッ!」
乙音「おぬしら……
姫の御前(おんまえ)である。
無礼な振る舞いは控えよ」
キュオン「でも、ネージュは妖精族のお姫様だよ?
どっちがエラいの?」
乙音「……む」
神夜「それで……何の御用でしょうか?」
ネージュ「簡単に言うと、帰ってきたご挨拶、
ってところなんだけど……」
アレディ「神夜姫殿、私がお話ししましょう」
アレディは、これまでのことを語った。
自分たち『修羅』のこと、 波国に『妖精族』が現れたこと……
そして、融合した エンドレス・フロンティアに、何かが 起ころうとしていることを……。
神夜「お話はわかりました。
……ネージュさん、大変でしたね」
神夜「そして……お帰りなさい」
ネージュ「たった3年ですから、
あっという間ではありましたけど」
ネージュ「戻ってこれたと思ったら、
エンドレス・フロンティアは様変わり……
そちらの方がオドロキよ?」
ネージュ「それでいて、私たちが帰ってきた以外の
問題も起こってるみたいだし」
アレディ「問題といえば、この木……
強い覇気……いえ、“霊気”を感じます」
アレディ「それが、先ほどから
大きくゆらいでいるようですが?」
乙音(こやつ……修羅といったか。
若いが、できるな)
神夜「…………」
神夜「そうです、この世界が混ざり合ってから
数ヶ月……不死桜がざわめくこと
極まりないんです」
神夜「まるで、何かを恐れているみたいに……」
ネージュ「クロスゲートに干渉することができる……
それほどの力を持つ、この木が?」
キュオン「もう、問題だらけだよ」
黒ミルトカイル石
キュオン「ハコクがこっちに飛んできたこと、
黒いミルトカイル石が現れたこと……」
アレディ「他にも、羅刹機アルクオンが
突然失踪した件もあります」
ネージュ「ふう……。ただ自分の城に戻るだけじゃ
済まなそうね」
(右側に裏玄武が出現)
裏玄武・上忍「……頭領っ!」
乙音「何事か……!
姫様の御前であるぞ」
武酉城・城下町
裏玄武・上忍「お叱りは後ほど! 城下町が……!」
裏玄武・上忍「城下町が何者かにより、
攻撃を受けています!」
乙音「な、なんだと……!」
神夜「どういうことですか!? 町が!?」
乙音「状況はどうなっておる!」
裏玄武・上忍「はっ!
敵は多数、妖物なども含まれております!」
裏玄武・上忍「町だけではなく、この不死桜内部にも
侵入を許している状態です……!」
乙音「この木の中にもだと……!
たわけッ! 我ら裏玄武、何のために
存在すると思うておるッ!」
裏玄武・上忍「お言葉ですが、頭領。
敵の侵入経路が不明なのです!
突如、現れたとしか思えませぬ……!」
裏玄武・上忍「不死桜の入口は……
頭領がこちらに向かわれてから、
閉じられたままなのです!」
乙音「くっ、馬鹿な……!」
神夜「不思議なこと極まりないです……!
誰がそんな悪さをしているんですか!?」
裏玄武・上忍「目下、確認中ですが……
過去、この国では確認されておりませぬ」
乙音「正体不明の敵か……! 狙いは何だ!?」
神夜「お師匠様……
いえ、裏玄武頭領、乙音よ」
(乙音が神夜の方を向く)
乙音「はっ……!」
楠舞皇
神夜「すぐに武酉城に戻り、お父様を……
楠舞讃岐を守るのです!」
乙音「しかし、姫様を残していくわけには……!」
神夜「私なら大丈夫です!
使者の間を封印し、自分で降ります!」
神夜「ネージュさんたちを連れて、
町へ戻ってください!」
ネージュ「お待ちになっていただけませんこと?
状況は今、お聞きしましたわ」
神夜「はい! ですから……」
ネージュ「ここで逃がしていただくなど、
ハウゼン家の恥……!」
ネージュ「狼藉者(ろうぜきもの)など、
ド突き回して、堂々と降りるのみ!」
アレディ「修羅は敵に後ろを見せません。
立ち塞がる者は轟砕あるのみです」
アレディ「そして、これもまた修練となります。
神夜姫様、参りましょう……!」
神夜「ネージュさん、アレディさん……!」
乙音「さすがは神夜姫……
言葉巧みに、周りの者を味方に
つけるとは、見事……」
キュオン「そういう知恵が回るタイプじゃないから、
素で言ってるだけだと思うけどね」
キュオン「でも、キュオンも
オルケストル・アーミー的には
逃げたりしないけどね!」
キュオン「敵前逃亡なんかしたら、
罰則でお尻叩かれちゃうし……」
乙音「わかった。
神夜姫様のこと、おぬしらに頼もう」
乙音「姫、では私は一足先に戻り、
楠舞皇の護衛に付きます」
神夜「お師匠様、お願いします!」
乙音「はっ……! では、ご免!」
(乙音と裏玄武が消える)
神夜「すいません、
三人を巻き込んでしまって……」
ネージュ「気にしないでいただけるかしら?
この戦いで、どちらが姫らしいか……
決着をつけましょう」
神夜「へ……?
あの……意味がわからないんですけど」
アレディ「神夜姫殿。
ネージュ姫殿は、意味がわからない時が
ありますが、強い方です」
アレディ「ご心配なさらずとも、大丈夫です」
キュオン「え? これフォロー?」
ネージュ「……アレディ」
神夜「ま、まあまあ……。
では、よろしくお願いしま~す!」
楠舞神夜(なんぶかぐや)が仲間になった!
不死桜の力の象徴である勾玉が、
神秘的な輝きを放っている。
【ホーンド・ヘリアル、スカル・ヘリアル×2との戦闘】
神夜「今のが侵入した賊(ぞく)ですね。
……確かに、今まで見たことのない
妖物たちでした」
キュオン「う~ん、フォルミッドヘイムの
兵隊たちに似てるかな……?」
アレディ「…………」
アレディ「いえ、見たことのある者たちです」
ネージュ「……そう、ね」
神夜「え!? どういうことですか?
いつ? どこで? そしてどうして!?」
ネージュ「はいはい、落ち着いて。
あなた方が見たことがなくて、
私たちはある……ということは?」
キュオン「え~と……友達?」
アレディ「違います、キュオン殿。
……波国の敵、ということです」
アレディ「我々は戦時中、
このエンドレス・フロンティアに
瞬転してしまいました」
アレディ「その時、戦っていたのが今の者たち……
『アグラッドヘイム』と呼ばれる国の
兵たちなのです」
神夜「あぐらっどへいむ……」
デューネ・ポリス
キュオン「ああ、前にジャイアント・マーカス号で
話してもらった敵が、今のなんだ!」
ネージュ「これで確定したってことね。
……この世界に来たのは、私たちだけじゃ
ないって」
アレディ「我々の争覇は、我々だけで争うべき……
それを、この異邦の地に
持ち込んでしまったことになります」
アレディ「修羅同士の戦(いくさ)の決着も
ついていないというのに……」
神夜「アレディさん、
あなたのせいじゃありませんよ。
攻めてくる敵が悪いんです!」
神夜「ただ気になるのは……
どうして異世界の人たちが、
急にここを襲ってきたんでしょう?」
ネージュ「確かに、ド不可解な話ですこと。
そもそも……ハコクを襲っていた頃の、
アグラッドヘイムの目的は?」
アレディ「かつて敵部隊のリーダーと戦った時、
聞いたことがあります」
アレディ「……“魂”を求めている、と」
キュオン「タマシイ? 魂って、たましいのこと?」
神夜「霊魂(れいこん)……
という意味なんでしょうか?」
ネージュ「気持ち的な「魂」とも考えられましてよ?
あいまいな表現ではあるけど」
アレディ「わかりません。
ですが、この木が“強い力を持つ霊樹”で
あることも、関係なくはないでしょう」
神夜「む、難しくなってきました……。
早いところ降りて、対策を考えるのが
吉ですね」
敵の侵入を防ぐ結界が張られている。 通ることはできないようだ。
壁に横穴が開いている。
入ってみますか?
→入ってみる
入らない
(南からカッツェが歩いてくる)
カッツェ「あら、これはこれは
カグラアマハラの牛姫サマ」
カッツェ「マーカス・タウンの代表として、
カッツェ・コトルノス……
馳せ参じましたわよ?」
キュオン「あれ? 副長!?」
神夜「猫の人……カッツェさん!?
どうやってここに!?」
カッツェ「ニンジャのボス、オトネちゃんに
許可をもらったのよ。
お姫様たちを手助けしてくれってネ」
神夜「お師匠様……!
ありがとうございます、カッツェさん!
心強いこと極まりないです!」
ネージュ「町はどうなっておりますの?」
カッツェ「ニンジャ部隊が、
敵を押し返しつつあるわねェ」
カッツェ「ワンちゃんの商人さんもすごかったわよ?
ぐるぐる回転して、噛み付いたりして。
アタシのライバルになるかもネ」
神夜「よかった……
みんな大丈夫みたいですね♪」
アレディ「ですが、神夜姫殿。
敵が完全に去ったわけではありません。
……先を急ぎましょう」
カッツェ「油断をしない男のコってステキねェ。
じゃあ、アタシはアレディと一緒に
後から行くわネ?」
アレディ「……は?」
神夜「わかりました……行きましょうか、
ネージュさん、キュオンちゃん。
お邪魔しちゃ悪いです……」
ネージュ「まったく、フケツですこと」
カッツェ「アラ、気が利くわねェ……。ウフフ……」
キュオン「副長×アレディかあ……
ちょっとマニアックすぎない?」
アレディ「お、お待ちください!
行かないでください!」
キュオン「と、お楽しみは
そこまでにしてもらって……」
ジャイアント・マーカス号
キュオン「副長、ジャイアント・マーカス号は?
ほっぽって、こんな所に来ていいの?」
カッツェ「どうせあの損傷じゃ、
しばらく動けないしねェ」
カッツェ「それに、エイゼルに報告しなきゃ
ならないコトが、増えちゃったのよ」
カッツェ「世界の融合によって、
エンドレス・フロンティアに来たのは……
妖精族やシュラだけじゃないってね」
アレディ「……アグラッドヘイムの者たち、ですね」
カッツェ「アラ、それって確認できたの?」
ネージュ「今、このフジザクラに攻め込んで
きている者たちこそ、そいつらですから」
カッツェ「なぁるほど、ネ。
ますます帰れなくなっちゃったじゃない」
カッツェ「フォルミッドヘイムまでは、
お供させていただこうかしら。
ツンツン姫様、よろしくて?」
ネージュ「オルケストル・アーミーが二人も
仲間に加わるとは……ド因果な話ね」
ネージュ「かまいませんことよ?
カッツェ・コトルノス」
神夜「よろしくお願いします! カッツェさん!」
カッツェ「ウフフ、
女のコのおだてには乗らないわよ?」
カッツェ「ねェ、アレディ?」
アレディ「う……」
カッツェ・コトルノスが支援に加わった!
(アレディ達が祭壇の間に入ると、前からヘラが歩いてくる)
???(ヘラ)「てこずってると思えば……
邪魔してるのはあんたらかい?」
ヘラ「あたいはヘラ・ガンド。
ガンド三兄弟のヘラ・ガンドさ」
ヘラ「逆らうなら容赦はできないから、
そのつもりでね」
ネージュ「アグラッドヘイム……
やっぱり間違いなかったようね」
アレディ「……ガンド三兄弟。
獣の顔を持つムチ使い……
ヴァナー殿は、健在ですか?」
ヴァナー
ヘラ「あん?
なんであんた、ウチのアニキのことを
知ってんのさ?」
アレディ「あなた方アグラッドヘイムと、
我ら波国は戦争状態にありました。
……その折に」
ヘラ「ああ、あんた『シュラ』か。
今のところ、あんたらには興味ないさ。
ケガしたくなければ引っ込んでなよ」
ネージュ「ずいぶん身勝手な言い草じゃないかしら?
エンドレス・フロンティアに来る前は、
あれだけしつこく攻撃してきたのに!」
カッツェ「それだけ、エンドレス・フロンティア……
というより、この「木」が魅力的って
ことじゃない?」
神夜「この不死桜で、何をするつもりですか!?
悪さは許さないこと極まりないですよ!」
ヘラ「さあ? 答える必要はないね」
ヘラ「こっちはそろそろ撤退なんだけど、
最後に確認することがあるのさ。
……そこを通してもらうよ」
使者の間
キュオン「せっかく『使者の間』を封印したのに、
また行かれちゃたまんないよ~だ!」
ヘラ「なんだ? 封印しちまったのかい?
……こりゃ、ますます中に入らなきゃ
ならなくなったじゃない」
キュオン「……あ」
ネージュ「キュオン……あとでお仕置きね。
敵に情報をドペラペラと……」
ヘラ「お仕置きの必要なんかないさ。
あたいが、この場で終わらせてあげるよ!」
カッツェ「来るわよ?
アタシは女のコにお仕置きされるなんて、
まっぴらゴメンこうむるけど?」
アレディ「相手はガント三兄弟のひとり……
みなさん、油断は禁物です!」
神夜「ここは通せません!
神楽天原の剣(つるぎ)として、
楠舞神夜……お相手つかまつります!」
【ヘラ・ガント、メデューサ・ヘリアル×2との戦闘】
ヘラ「ちっ、偵察隊の戦力じゃこんなもんか。
甘く見てたよ、あんたらをさ」
ネージュ「そりゃそうでしょ♪
イキのいい若いシュラに、
オルケストル・アーミーが二人……」
ネージュ「何より、このド高貴な妖精族の姫に、
だらしなくデカいだけの姫まで
いるわけですからね!」
アレディ「見事な勝ち名乗りです、ネージュ姫殿」
カッツェ「アラアラ、まるでアタシたち、
子分みたいな扱いねェ」
キュオン「でも、ホメられてるから
悪い気分じゃないよん♪」
神夜「あの、私の扱いだけ
極端に悪いんですけど……」
ヘラ「フッ、油断ならない相手だと
わかったたけでも収穫さ」
???(リグ)
ヘラ「あばよ、シュラ。
アニキと……“ダンナ”も喜ぶだろうさ」
アレディ「……あの男か」
(ヘラが消える)
カッツェ「アグラッドヘイム、ねェ。
やっぱりフォルミッドヘイムと響きが
似てるし、イヤな感じがするわネ」
神夜「アレディさん、
結構くわしい感じでしたけど、
どうなんですか?」
アレディ「拳を交えたというだけで、
敵の内情まではわかりません」
ネージュ「でも、気になることね。
あいつらが、どうしてここを襲ったのか、
そして何をやろうとしているのか」
キュオン「早いとこ戻って、エイゼルたちと
相談した方がよさそうなカンジ」
(南から乙音が歩いてくる)
乙音「姫様! ご無事でしたか!」
神夜「大丈夫です!
カッツェさんも来てくれたし、
なんとかなりました!」
アレディ「城下町の方はどうなのですか?」
乙音「こちらも退けることができた。
ひとまずは安心だ」
キュオン「ふう、
そんなに強い相手じゃなくてよかったよ」
ヘラ
カッツェ「さっき戦ったヘラってコ……
“偵察隊の戦力”って言ってたのが
引っかかるケドねェ」
ネージュ「何を偵察に来たか……ってことよね」
神夜「…………」
神夜「……お父様に話さなければ
ならないことがあります」
神夜「行きましょう」
神夜「……というわけなんです、お父様」
讃岐「アグラッドヘイム……
聞いたことのない相手だ」
讃岐「その者たちがなぜ、
不死桜を狙ったのか……」
讃岐「だが、おまえが無事でよかった、神夜。
肝を冷やしたこと極まりないぞ」
神夜「皆さんのおかげです。
……それで、お父様」
神夜「ネージュさんたちと行きます。
アグラッドヘイムが不死桜を襲った
理由も確かめたいんです」
ネージュ「カグヤさん……いいの?」
神夜「はい、力になりますよ!」
アレディ「なんと可憐な……」
讃岐「……神夜、おまえが決めたことならば、
私はかまわん」
讃岐「楠舞家のしきたり……
全国行脚の旅も、まだだったな」
神夜「はい、見て回ってきます!」
讃岐「だが、不死桜の様子はどうなのだ?
謎の“ざわめき”についてだが」
神夜「それが、あの敵を撤退させてから、
落ち着いてるんです。
やはり、何か関係があったのでしょうか」
使者の間
乙音「不死桜には、まだ敵が残っておりますが、
『使者の間』へは封印によって
入れなくなりました」
乙音「我ら裏玄武で調査を進めます。
後のことは、ご心配はなさらず」
神夜「お師匠様……ありがとうございます」
乙音「ですが姫様、各地に発生した
“黒石”のため、この大陸から
出ることは容易ではありません」
覇龍の塔の黒ミルトカイル石
アレディ「黒石……!
この地方にも、あれが?」
カッツェ「その黒ミルトカイル石なんだけど……
少し前に、ドロシーちゃんが
研究してるって聞いたわよ?」
アレディ「ドロシー殿……? どなたですか?」
ネージュ「ドロシー・ミストラル……」
ネージュ「エルフェテイル南部に城を構えていた、
妖精族の一人よ」
キュオン「あれ、ネージュ……
あの爆弾魔と知り合いなんだ」
ネージュ「まあ、色々とあるのよ」
アレディ「その方ならば、
黒石を砕くことができると?」
カッツェ「以前現れた、赤や青のミルトカイル石を
砕く銃弾を作った実績があるコよ」
神夜「じゃあ、今回の黒石も……!」
ネージュ「決まりね。
ドロシーの所に行ってみましょう」
讃岐「神夜よ、気をつけて行くのだ。
……妖精の姫、そして修羅の若者よ。
娘のこと、よろしく頼む」
アレディ「はい」
ネージュ「姫の何たるかも、
教えて差し上げておきましょう!」
神夜「な、なんか怖いです……」
ヴァルナ・ストリート 南西の入口
乙音「姫様、武酉城を出て東にある、
『ヴァルナ・ストリート』を抜けて
お行きください」
乙音「それ以外の道は、
黒石に塞がれている状態です」
神夜「わかりました。
ではお父様、お師匠様……行ってきます!」