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堕ちてきた男 ~ Prologue 03 ~

一方その頃、 シュラーフェン・セレストでは…

〔シュラーフェン・セレスト内部〕

(転移装置室の中央の転移装置からアクセルとアルフィミィが出現し、 アルフィミィがアクセルの方を向く)
???(アクセル)「……うう……レモ……ン……」
???(アルフィミィ)「アクセル、アクセル……。 起きてくださいませですの…」
アクセル「……おれは……誰だ……?  どうしてこんなところに……?」
???(アルフィミィ)「アクセル……? ちょっと、 ふざけないでいただきたいですの」
アクセル「ふざけるなら、 もっと気の利いたことを言ってるよ」
アクセル「くそ……思い出せない……。 記憶喪失というやつらしい……」
アルフィミィ「冗談ではございませんの?  ……私はアルフィミィ。 あなたはアクセル・アルマーですのよ?」
アルフィミィ「私たちは『あの時』、『あの場所』で 光に包まれて………」
アルフィミィ「あら? あらあら……?」
アルフィミィ「……困りましたの。 私も自分がどこから来たのか、 わかりませんの」
アクセル「…………」
アルフィミィ「…………」
アクセル「おいおい…… どうするんだ? この状況……」
アルフィミィ「どういたしましょうかですの」
アクセル「まずは……整理しよう。 おれはアクセル。アクセル・アルマー」
アクセル「……名前については、 おれも覚えてたんだな、これが」
アルフィミィ「そこは、実は少し疑問ですの。 あなた……本当にアクセルなんですの?」
アクセル「おいおい、 おれをアクセルって呼んだのは君だろ?」
アルフィミィ「それはそうですけれど…… すごく違和感がございますの」
アクセル「アルフィミィちゃんだっけ?  君はどうやらおれを知ってるらしいな」
アクセル「……同じ記憶喪失仲間、 お互いの持ってる情報を交換しようぜ?」
アルフィミィ「はいですの」
アクセル「まずはおれからだな。 え~と……」
アクセル「さっき言った名前と…… あとは……そうだなあ……」
アルフィミィ「手に持っている物はなんですの?」
 ミズチ・ブレード
アクセル「ああ、こいつは『ミズチ・ブレード』。 護身用の、でかい折りたたみナイフ みたいなもんさ」
アクセル「様々な形態になるんだな、これが。 ……ん? 使い方も覚えてるぞ?」
アルフィミィ「わお、いい調子ですの♪  それから、それから?」
アクセル「…………」
アルフィミィ「…………」
アクセル「……………………」
アルフィミィ「お、終わり……でございますの?」
アクセル「ま、まあまあ……記憶喪失なのに、 これだけ覚えてるだけでも 大したもんじゃないの?」
アクセル「君の方はどうなんだい?」
アルフィミィ「私は……アルフィミィと申しますの」
アルフィミィ「私も武器を持っておりますの。 刀の『鬼蓮華(おにれんげ)』と……」
アルフィミィ「私を助けてくれる鬼面(きめん)…… 『鬼菩薩(おにぼさつ)』ですの」
アクセル「オニボサツ? ……助けてくれる?」
アルフィミィ「そうですの、だって私は…………」
アルフィミィ「あ……大切なことを思い出しましたの」
アクセル「お、何だい?  じゃんじゃん言ってくれよ。 とにかく情報が欲しいからさ」
アルフィミィ「でも……あの…… ちょっと……恥ずかしいですの」
アクセル「おっとぉ?  何だよ、気になるじゃないか」
アクセル「大丈夫!  おれは口が堅いから、これが!  ほら、お兄さんだけに言ってごらん?」
アルフィミィ「…………」
アルフィミィ「あの、私……」
アルフィミィ「人間ではございませんの」
アクセル「なんだ、そんなこと……」
アクセル「……え?」
アルフィミィ「私が何者なのか…… そこははっきりしませんの」
アルフィミィ「ですけど……私が人間ではない…… それだけは確実にわかりますの」
アルフィミィ「どうか、 怖がらないでいただきたいですの」
アクセル「……う~ん、そりゃ問題だな」
アルフィミィ「…………」
アクセル「どうりで、かわいすぎると 思ってたんだよな、これが」
アクセル「人間じゃないっていうなら、 それも納得がいくってもんさ」
アルフィミィ「アクセル……」
アクセル「それにさ、 “人間そっくりだけど人間じゃない” ……なんてのは、おれの周りに……」
アクセル「……ん? おれの周りに……?  あれ? ん~?」
アルフィミィ「もしかして、何か記憶が……!?」
アクセル「…………ダメだ、思い出せない」
アクセル「まあ、どうあれ……おれは気にしないよ。 それに、君からはなんというか…… 懐かしい感じがするのさ」
アクセル「間違いなく無関係じゃないんだ、 仲良くやろうぜ」
アルフィミィ「はいですの……!」
アクセル「そんなわけで、 お互いの情報はこんなもんか」
アクセル「場所については、 “どこかにいて、突然ここに来た”…… くらいしかわからない、か」
アルフィミィ「とりあえず、歩いてみましょうですの」
アクセル「そうだな、とにかく調べるしかないか。 おれたちがどこから飛んできたのか……」
アクセル「いや……堕(お)ちてきたのか、かな」


Prologue 03
堕ちてきた男

[周りにあるコンソールに触る]

コンソールに触れても反応がない。 壊れているようだ。

[奥の部屋の大型転移装置のコンソールに触る]

コンソールに触れても反応がない。

[大扉の前]

(大扉の前に光るサークルがある)
アクセル「ん? こいつは何だ?」
アルフィミィ「何か力を感じますの。 ……この装置は生きておりますのね」
アルフィミィ「どうやら、 治療用の簡易ユニットのようですの」
アクセル「お、そいつはいいやね。 とりあえずは拠点にできるな、これが」
アクセル「それにしても、ここは何なんだ?  まるでゴミ捨て場だな」
アクセル「まわりの機械類は、 片っ端から壊れちまってるしなあ」
アルフィミィ「でも、ゴミ置き場には、 こんな装置は必要ありませんけど……」
アクセル「たしかに。 ……頭がこんがらがってきたぜ」
アルフィミィ「記憶がない時点で、 すでにこんがら状態ですの」
アクセル「ま、そりゃそうだ」
アクセル「とりあえず、この建物から出ようか。 ここがどこで、おれたちがどこにいるのか 確認しないとな」
アルフィミィ「左右に出口があるようですけど…… うう~ん……」
アクセル「ん? どうかしたかい?」
(アルフィミィが左を向く)
アルフィミィ「左側から…… 何か波動のようなものを感じますの」
アクセル「……ハドウ?  さすがの不思議美少女っぷりだねえ、 アルフィミィちゃんは」
アルフィミィ「美少女とは、照れますの」
アクセル「んじゃま、動くとしますか。 進むべきは左側かな」

[エレベータのある部屋]

アルフィミィ「困りましたの…… これでは先に進めませんの」
アクセル「ありゃりゃ、 こいつはどうすれば……」
アクセル「ん? 下から何か上がってくるぞ!」
(エレベータでハーケンとファントムが上がってくる)
アクセル「おわっと、なんだ!?」
アルフィミィ「人と……ロボットが乗っておりますの」

???(ハーケン)「…………!」
???(ファントム)「………………」

アクセル「これで情報が集められるな。 あんた……何者だい?」
ハーケン「俺はハーケン・ブロウニング。 地上戦艦ツァイト・クロコディールの 艦長をやってる」
ハーケン「賞金首を求めて駆けずり回る、 バウンティーハンターさ」
アルフィミィ「バウンティーハンター……?  賞金稼ぎですの?」
ハーケン「OK、キュートガール。 そうとも言うな」
ハーケン「今度はそっちにも名乗ってほしいね。 ……盗掘団の一味かな?」
アクセル「え~と、おれはアクセル…… アクセル・アルマー」
アクセル「……たぶん」
アルフィミィ「私はアルフィミィと申しますの」
アルフィミィ「……おそらく」
ハーケン「なんだよ、ハッキリしないな。 ここで何をしてたんだ?」
アルフィミィ「何をしていた、と言われましても……」
アクセル「おれたち、二人して記憶喪失なんだよ」
ハーケン「二人そろってロストメモリー?」
ハーケン「本当のことを言いたくないのかも しれないが……」
ハーケン「そんな都合のいい言い逃れ、 聞いたことがないぜ?」
アクセル「おれも使ったことがないさ。 でも、真実なんだな、これが」
アルフィミィ「名前以外にわかることは、 私たちが別の場所から転移してきた…… ということくらいですの」
ハーケン「別の場所から? 空間転移か?」
アクセル「おれたちは光に包まれて、 ここに飛んできたんだとさ。 おれは覚えてないん…………」
???(ファントム)「………………」
アクセル「あれ……? おい、ちょっと……」
アクセル「そのロボット……うう……。 もしかして、ゲシュ……ペンスト……?」
ハーケン「ゲシュペンスト……!?  どうしてその名を……」
アルフィミィ「アクセル!?  何か思い出しそうですの!?」
ハーケン「…………」
ハーケン「ゴホン、残念ながらハズレだ。 ……こいつはファントム。 俺の相棒ってところさ」
アクセル「………………」
ハーケン(『ゲシュペンスト』……。 どうしてこの男は、ファントムの “正式名称”を知っているんだ?)
アルフィミィ「ハーケンさんとおっしゃいましたか?  ここは、どこなのでしょう……?」
 シュラーフェン・セレスト
ハーケン「ここは巨大戦艦…… 『シュラーフェン・セレスト』」
ハーケン「あんたたちが来た場所は、 おそらく次元転移装置が並んでいる ブロックじゃないか?」
ハーケン「あそこは、以前からおかしなゲストが まぎれこむことがあるのさ。 ……主に“異世界”からな」
アクセル「次元……転移? 異世界……?  おいおい、おれたちはどこから、 どこに来たんだ?」
アルフィミィ「ここは、そういうことが よく起きる場所なんですの?」
ハーケン「一度、とんでもない場所と つながったこともある」

〈アインスト空間〉

ハーケン「アインスト…… この世界をクリエイトした存在が 朽ち果てていた場所と、な」

〔シュラーフェン・セレスト内部〕

アクセル「この世界を創り出した存在……?」
アルフィミィ「アイン……スト……?  アインスト……あら? 私……は……?」
アクセル「アルフィミィちゃん、 もしかして、聞いたことあるのか?」
アルフィミィ「よくわかりませんけど、 こう……胸がモヤモヤいたしますの……」
ハーケン(ゲシュペンストだけでなく、 アインストにも反応した……?)
ハーケン「…………」
ハーケン「OK、エトランゼ。 ……やはり、放ってはおけないな」
ハーケン「あんたらは、この世界にとって…… デンジャラスな存在かもしれない」
アルフィミィ「え? どういうことですの……?」
アクセル「どうもおれたち、知らないうちに 地雷を踏みまくってるみたいだなあ」
ハーケン「そういうことさ。 ……悪いが、一緒に来てもらうぜ?」
アクセル「ちょっと待った。 人が記憶喪失だからって、好き勝手に 話を進めないでもらいたいね」
アルフィミィ「知らない人に、 ついて行ってはいけませんの」
アクセル「それに…… 何でかはわからないんだけどさ」
ハーケン「ん……?」
アクセル「どうもあんたのこと…… 気に入らないんだな、これが」
アルフィミィ「アクセル……?」
ハーケン「OK、不機嫌ガイ。 ……気が合うじゃないか」
ハーケン「俺もそうさ。 何でかはわからないけどな」
 ファントム
ハーケン「たが、異世界のメカニックである ゲシュペンスト……」
 アインスト空間
ハーケン「そして異世界の敵…… アインストと関係があるペアを 放っておくわけにもいかないんでな……!」
アクセル「こりゃ引っ込みがつきそうもないな。 仕方ない……」
アクセル「やろうか……!」

【ハーケン・ブロウニング、ファントムとの戦闘】
(ハーケンは必ず『手加減』をかけてから攻撃する。決着がつかなくても3ターンで終了)

ハーケン「……ふう、もうやめようぜ」
アクセル「なんだよ、 仕掛けてきたのはそっちだろうに」
ハーケン「そうなんだが……思い出したのさ」
ハーケン「ちょっと前に、 異世界のゲストが来たことがあってな」
 零児と小牟
ハーケン「敵のクレバーな策略に引っかかって、 戦うハメになったのさ」
ハーケン「……だが、そいつらは味方だった。 このエンドレス・フロンティアを 救うために、最後まで戦ってくれたのさ」
アクセル「エンドレス・フロンティア…… それがこの世界の名前らしいな」
アルフィミィ「その方々は、どうしたんですの?」
ハーケン「……この世界が“変わった”時、 消えちまった」
ハーケン「俺は今でもそいつらを捜してる。 ……礼も言ってないんでな」
ハーケン「あんたらの話が本当なら、 二人とも新しいゲストってことになる」
アルフィミィ「私たちを信じていただけますの?」
ハーケン「信じられるかどうか、 確かめようと思ったのさ」
 鞠音
ハーケン「俺の戦艦に、ドクターがいる。 多少マッドなところもあるが、 腕は確かだ」
ハーケン「さっきみたいに力ずくで、 なんてことは言わないさ。 ……来るかい?」
アクセル「なるほど、おれたちの記憶喪失が 治るかどうか、診てもらうわけね」
ハーケン「ま、そんなところさ」
ハーケン(『ゲシュペンスト』のこと、 そして『アインスト』のこと…… やはり確かめておくべきだろうしな)
アルフィミィ「私も自分のことが知りたい……。 ハーケン、よろしくお願いいたしますの」
ハーケン「OK、ブラックブーメラン。 よろしくお願いされましょう」
 ツァイト・クロコディール
ハーケン「まずはこのシュラーフェン・セレストを 出て、俺の戦艦……ツァイトに向かおう」
アクセル「なんともキザな兄ちゃんだな、これが。 ……ま、これも成り行きか」

ハーケン・ブロウニングが仲間になった!
パーソナルトルーパー・ファントムが 支援に加わった!

(エレベーターの操作盤の前に進む)
ハーケン「ちっ、またか」
アクセル「ん? どうしたんだい?」
ハーケン「最近、エレベーターの調子が悪くてな。 電源が落ちちまった」
ハーケン「下に降りて、 サブ電源を入れないと使えないぜ」
アルフィミィ「降りないと……って、 降りられないんじゃありませんの?」
ハーケン「いや、できるさ。 ちょっと面倒なだけでな」

(ハーケンが左側を指差す)
ハーケン「そっちのグリーンのパイプを 伝って下に降りようぜ」

[エレベータの操作盤を調べる]

エレベーターを作動させるには サブ電源を入れてください。

[階段を下りた先の部屋]

(サブ動力の横に黒いミルトカイル石がある。 ハーケン達が黒いミルトカイル石に近づく)
アルフィミィ「これは…… この黒い結晶体は……?」
ハーケン「ああ、そいつか。 最近、あちこちに出現し始めた “黒ミルトカイル石”さ」
アクセル「ミルトカイル……?  なんだい? そいつは」
 アインスト空間
ハーケン「アインスト…… かつて世界を滅ぼしかけた敵の、 体の一部だった石さ」
アルフィミィ「アインスト……」
アクセル「おい、そんなのがあるってことは、 またその敵ってやつが……」
ハーケン「ちょっと説明が足りなかったな。 ……ミルトカイル石は、青と赤のものしか 存在しない」
ハーケン「そこの黒いやつは、 おそらく同種のものだろうということで、 黒ミルトカイル石と呼んでいるだけさ」
ハーケン「正体については研究中だ。 ……アインスト自体、前回の戦いから 現れてはいないしな」
アクセル「なるほどね。出てこないなら、 それに越したことはない……ってことか」
ハーケン「そういうことさ。 さて、急ごうぜ。出口までもう少しだ」

アルフィミィ「………………」

(サブ電源に近づくとハーケンがスイッチを入れる)

エレベーターのサブ電源を入れた。

(電源が入り、エレベーターが下りてくる)

[サブ電源が入った後でスイッチに触る]

エレベーターを呼ぶスイッチがある。 今はすでに呼ばれている。

〔シュラーフェン・セレスト周辺〕

アクセル「こりゃすげえや、 こんなにデカかったんだな、この戦艦」
アルフィミィ「でも、こんなに埋まっているのでは、 もう飛べそうにありませんの」
ハーケン「何千年か、何万年前には飛べたらしい。 今はただの発掘現場さ」
アクセル「そういえば、おれたちのことを 盗掘団か? とか訊いてきたな」
ハーケン「ああ、異世界の珍しいアイテムなんかも 出てくることがあるんでな」
ハーケン「トレジャーハンターにとっては、 ここ以上のポイントはないさ」
アクセル「異世界……ね。 おれたちも珍しいアイテム扱いに なりかねないな、これが」
アルフィミィ「それを調べるのも、目的ですの」
 ツァイト・クロコディール
ハーケン「OK、ミステリアスガイ&ガール。 あんたらが珍しいかどうか調べるために、 ツァイトに向かおうぜ」

《ツァイト・クロコディール》

〈甲板〉

アクセル「エンドレス・フロンティア…… 様々な世界、あらゆる人、 そして刻さえも混ざり合う場所、か」
ハーケン「この世界については、 道中で簡単に説明したとおりさ。 何か思い出したかい?」
アルフィミィ「ひとつだけ、 はっきりしたことがありますの」
アクセル「お、じゃんじゃん言ってくれよ。 おれはサッパリだからさ」
ハーケン「もっと努力しろよ、レッドヘアー。 で、ブルーヘアーの方は?」
アルフィミィ「私たちは、ここと違う『場所』 からではなく……違う『世界』から 来たようですの」
アルフィミィ「ここは私たちの属する世界ではない…… それだけはわかりますの」
アクセル「別世界? いくらなんでも……」
ハーケン「このエンドレス・フロンティアは、 様々な世界が寄せ集まったものだ」
ハーケン「あんたらが異世界のゲストであっても、 不思議はないさ」
ハーケン「アクセル、あんたの方は何かないのか?」
アクセル「そうだなあ……」
アクセル「アルフィミィちゃんがそう言うなら、 そうなんじゃないか? うん」
ハーケン「それでいいのかよ。 人として大事なものも、色々と 忘れすぎてないか?」
アクセル「まあ、気にしないでくれよ。 忘れてるっていっても、名前は 覚えてたし……」
アクセル「服も一人で着れりゃ、 トイレだっていける。メカの操縦もな」
アクセル「……ん!? メカの操縦ってなんだ?」
ハーケン「やれやれ。OK、お気楽ガイ。 さっさと診てもらった方がいいな」

〈ツァイト・クロコディール艦内〉

ハーケン「リィ副長、今戻ったぜ」
リィ「ああ、艦長。お帰りなさい。 シュラーフェン・セレストの方は どうでしたか?」
 黒ミルトカイル石
ハーケン「エネルギーの異常増大…… 原因は例の黒ミルトカイル石と……」
ハーケン「転移装置が作動して、 こいつらが出てきたせいらしい」
リィ「こいつら……?」

アクセル「そのお面、よくできてるなあ」
リィ「これは素顔だ」
アルフィミィ「トラさん、こんにちはですの♪」
リィ「こんにちは。 まったく……ハッキリ言って、 困りますな、艦長」
ハーケン「どうしたんだ? 副長」
リィ「男は論外ですし、娘の方はもう少し 大きくしないと、腹一杯になりません」
アルフィミィ「……人を七面鳥のように 言わないでいただきたいですの」
ハーケン「やめとけよ、副長。 こいつらは記憶喪失なんだとさ。 食ったらうつるぜ?」
リィ「なんと、それはいけませんな」
アクセル「まず食うこと自体を止めろよ」

???(鞠音)「記憶喪失の転移者?  ……この忙しい時に、艦長は」
ハーケン「よう、Dr.マリオン。聞いて通りさ。 メカじゃなくて悪いが、ちょっと 診てやってくれないか?」
ハーケン「名前は男がアクセル・アルマー。 小さいのがアルフィミィだ」
アクセル「おばちゃん、よろしく!」
アルフィミィ「おばさまも……人間ではございませんの?」
鞠音「私は澄井鞠音(すみい・まりおん) 妖精族と人間のハーフです」
鞠音「それから、 次に“オバなんとか”と言ったら、 鼻の穴に電極をねじ込みますわよ」
アルフィミィ「ひ、広がってしまいますの……」
アクセル「ま、まあまあ、おネエさん…… 美人が台無しなんだな、これが」
鞠音「……よろしい」
鞠音「ですが、今はこんな赤ワカメと、 黒パンにかまっている場合では ありません」
アクセル「この人ひでえな……」
鞠音「戻ってきたら、診てあげますわ。 すぐに行かねばなりません」

 ファントム
鞠音「艦長、護衛としてファントムを お借りしますわよ?」
ハーケン「ん? それはかまわないが、 どうかしたのか?」

〈ネバーランド前部周辺〉

鞠音「“あの戦艦”の前部に向かわせた、 調査隊と連絡がつかないのです」

〈ネバーランド前部周辺とアーベント、ナハト〉

鞠音「すでにナハト、アーベントを守備隊として 先行させてあるので、大きな問題は ないとは思いますが」

〈ツァイト・クロコディール艦内〉

ハーケン「それなのに何かあった、と?」
 黒ミルトカイル石
鞠音「それを確かめにいくのですわ。 あの“黒石”が各地に現れてから、 通信障害がひどいのです」
 アシェン
リィ「そうですな。 新フォルミッドヘイムに出向中の アシェンとも連絡が取れません」

ハーケン「そんなわけで二人とも、 こっちはちょっと取り込み中だ」
ハーケン「だからといって、放り出すつもりはない。 客室を空けるから、ドクターが戻るまで、 そこで待ってくれ」
アクセル「悪いやね、ハーケン。 甘えさせてもらおうかな」
アルフィミィ「お風呂もお借りしたいですの♪」
ハーケン「OK、記憶喪失コンビ。 ゆっくりしていきな」
ハーケン「副長、 空いている部屋に案内してやってくれ」
リィ「アイアイサー。 では客人、こちらです」
(リィ、アクセル、アルフィミィが立ち去る)
ハーケン「…………」

鞠音「では、艦長、私も出ますわ」
ハーケン「わかった。 気をつけてな、ドクター」
鞠音「わかっておりますわ」

リィ「艦長、客人を部屋に通しておきました」
ハーケン「サンクス、副長。 ……で、あの二人のことなんだが」
ハーケン「マリオン博士が戻るまで、 目を離さないようにしてくれ」
リィ「どうしたんですかい?  何か問題でも?」
ハーケン「どうも気になるのさ。 記憶がないのは本当らしいが……」

〈アインスト空間とファントム〉

ハーケン「どうも、“以前の戦い”のキーワード にばかり引っかかる」

〈ツァイト・クロコディール艦内〉

リィ「なるほど。それは少々問題ですな。 ……わかりました」
ハーケン「頼んだぜ。 俺も、もう少ししたら出なきゃ ならないからな」
リィ「艦長、またお出かけで?」
ハーケン「ああ、そろそろ…… “新大陸”の方にも足を伸ばそうと 思ってな」

〈波国〉

リィ「新大陸……確か『ハコク』と 呼ばれている国でしたか」

〈ツァイト・クロコディール艦内〉

ハーケン「あそこは、 以前のエンドレス・フロンティアには 存在しなかった土地だ」
ハーケン「レイジたちやKOS-MOS…… もしかしたら、見つかるかもしれない」
リィ「…………」
 不死桜
ハーケン「ついでに、麗しのプリンセスの所にも、 顔を出してくるぜ」
リィ「それが目的じゃないんですかい?」
ハーケン「フッ……さて、ね」


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