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ロストエレンシア

《シュラーフェン・セレスト》

[大扉前]

ハーケン「OK、 ここがオヤジの言っていた大扉だな」
零児「この先に……沙夜が?」
ハーケン「この扉は30年前に封鎖されたそうだ。 まずないだろうな」
小牟「じゃが、どこにもおらんかったぞ?」
KOS-MOS「分析してみましたが、 この扉が開けられた形跡はありません」
アシェン「ガセネタでは?」
錫華「しかし、もしそうなら、 あの場で虚言を弄する意味がないぞよ?」
(零児が傷を押さえる)
零児「……いや、いるな」
零児「……今はかまわん。 ここに来た目的は奴じゃない」
神夜「すいません……」
零児「この世界を守ることが、結果的に 俺たちが元の世界に戻ることに つながると思ってる」
零児「……気にするな、お姫さん」
ハーケン「イカスじゃないか、エージェント。 これ以上いい所を持ってかれる前に、 開けるとするぜ?」
(モーターが稼働する)
扉が開いた。

[メイン電源ルームへの扉を開ける]

!?
(ハーケンが後ずさる。扉の奥からアインストカグヤが4人出てくる)
神夜「ひゃ、ひゃあっ!」
ハーケン「ここがエレベーターの 電源ルームだと思ったが……」
ハーケン「俺の電源がオンになりそうだぜ」
アシェン「うるさいです」
アインストカグヤ「…………」
アインストカグヤ「…………」
アインストカグヤ「…………」
アインストカグヤ「…………」
小牟「な、なんちゅう肉のカーテンじゃ……!」
神夜「ヘンな表現やめてください……」
ハーケン「こいつらが、 フジザクラにいたっていうアインストか。 ……なんとも悪趣味だぜ」
ハーケン「……いや、逆にいい趣味なのか?」
錫華「わらわに訊くでない。 ……しかし、なぜアインストがここに?」
KOS-MOS「このエリアに侵入する際、 通路に大量の紅いミルトカイル石が ありました」
零児「そうだったな。やはり、 この戦艦とアインストは関わりがある」
ハーケン「ああ、フジザクラのパワーを扱える プリンセスを四人も用意するくらいだ。 ……本命は近いかもな」
アインストカグヤ「……問題……あり……」
アインストカグヤ「……世界は……」
アインストカグヤ「……修正され……」
アインストカグヤ「……帰還……する……」
神夜「わ、私……よく見ると すごい格好極まりないですね……」
錫華「人の振り見て、我が振り直せ……とは よく言ったものであるな」
零児「見ているのは本人だがな」
KOS-MOS「迎撃態勢に移行するべきだと思いますが。 敵性体と認識します」
ハーケン「OK、 フジザクラへ行くのはご遠慮願おう」
ハーケン「さっき、さらってきたばかりなんでね」

【アインストカグヤ×4との戦闘】

神夜「お、おそろしい相手でした……」
小牟「まあ、いろんな意味での」
アシェン「この奥が電源ルームなのは 間違いないようでございましたりします」
ハーケン「……OK、早いところ済ませよう。 またイミテーションに出てこられても 厄介だからな」

[ブリッジ メインコンソール前]

メインシステムを起動するには、 ジェネレータールームにある二機の コアユニットを作動させてください。

[ブリッジ奥のコンソール]

ジェネレータールームへの エレベーターを呼びますか?
 はい
 いいえ

ジェネレータールーム行きの エレベーターは到着済みです。

[ジェネレータールーム行きエレベーター]

移動しますか?
 はい
 いいえ

[ジェネレータールームのコンソール 一つ目]

コアユニット1を起動しますか?
 はい
 いいえ

(側の空間に多数のパネルが出現する)

[ジェネレータールームのコンソール 一つ目]

コアユニット起動中……。

もう1機のコアユニットを 起動してください。

[ジェネレータールームのコンソール 二つ目]

コアユニット2を起動しますか?
 はい
 いいえ

(コアユニット1を起動したときに出現した多数のパネルが動き出す)

[ジェネレータールームのコンソール 二つ目]

コアユニットは起動済みです。
ブリッジへ エネルギーが供給されました。

[ブリッジ]

(メインシステムのコンソール前に沙夜、T-elos、アインストレイジ、アインストシャオムゥがいる)
沙夜「はぁい、 お先に失礼してるわよ、ぼうや」
T-elos「…………」
零児「やはりいたな。 どこから入り込んだ?」
KOS-MOS「……T-elos。 あなたがサヤと一緒にいるのは……」
T-elos「……そう、 見つかったのさ、KOS-MOS。 元の世界に戻る方法がね」
錫華「なんと……! それはまことであるか!?」
沙夜「あん、まこともまこと、大マコトよ」
沙夜「……確信ができたのは、 このコたちのおかげなんだけど、ね」
アインストレイジ「…………」
アインストシャオムゥ「…………」
零児「俺と……小牟!? 馬鹿な、こいつらはまさか……!」
小牟「わしがぬしで、ぬしがわしで!?」
ハーケン「こいつらも、アインストの イミテーションか……!」
ハーケン「……なんでこのコピー品が、 あんたらが元の世界に戻れることと 関係がある?」
KOS-MOS「……アインストが“ゆらぎ”を 操作するために、レイジとシャオムゥを 研究素体としてコピーした」
アシェン「そうか、アークゲインを制御するために、 W00である艦長を……」
神夜「そして、不死桜で儀を行うために…… 私のそっくりさんを造ったのと同じ!?」
沙夜「あん、理解が早い人たちってラクねえ」
T-elos「そうね、 あとは始末するだけで済むから」
錫華「相変わらず物騒なからくりであるな」
KOS-MOS「ですが、T-elos。 それだけでは、元の世界に戻れる説明に なっていません」
T-elos「説明など必要だと思うのか? デク人形が」
沙夜「ま、ジェネレーターのスイッチを 入れてもらった時点で、あなた達の 役目が終わったのは事実だし、ね」
沙夜「ここは後腐れなく、バッサリと お別れしましょう」
小牟「そこはスッパリと、じゃないんかい。 ……まあ、意味はわかるが」
神夜「そこの“主砲”って 装置を使うつもりみたいですね」
沙夜「ノンノン、不正解よ、カウガール。 それだとヘンな世界に行っちゃうから」
沙夜「多分、 アインストって存在がいる世界にね」
零児「なんだと……!?」
ハーケン「ビンゴ……! さすがオヤジだ、情報は確かだぜ」
T-elos「貴様らの模倣品が転移してきた座標を 逆算すれば明らかさ」
T-elos「私には関係ない話だけどねえ」
T-elos「さて……KOS-MOS。 この馬鹿騒ぎもここでおしまい」
T-elos「……回り道をすることになったけど、 貴様の末路は変わらない」
T-elos「いつぞやのように…… バラバラにしてやるよ」
T-elos「このいけ好かない、 異世界の住人もろともね!」
KOS-MOS「……T-elos」
KOS-MOS「あなたの“存在”が、私の友に害を 成すのであれば……」
KOS-MOS「私はそれを阻止します……!」
沙夜「あん、ぼうや。 ……異世界で決着っていうのも オツなものじゃない?」
零児「そいつは重畳。……いつものことさ」
小牟「そういうことじゃ。 ドラマの幕開けは、いつも新世界と 決まっておるのでな」

(有栖零児とKOS-MOSが前衛に固定)
【沙夜、T-elos、アインストレイジ、アインストシャオムゥとの戦闘】

沙夜「くっ……! これはまずい感じね……」
零児「……沙夜、元の世界へ帰れ」
沙夜「あら? 見逃してくれるってことかしら?」
小牟「ぬしのマネをして帰るっちゅうことじゃ」
小牟「ちゅうか、どうやって戻るのかだけは 教えていかんかい!」
零児「KOS-MOSやT-elosが 現れたという……転移装置というやつか?」
沙夜「あん、勝ったご褒美にちょっとだけよ?」
沙夜「……あくまで理論上は戻れるはず。 あとはやってみてのお楽しみ」
沙夜「…………」
沙夜「本当にいいの? ぼうや。 ……ここから先、元の世界に戻れる 保証はまったくないのよ?」
沙夜「異邦人であるあなた達が この世界を救おうなどと…… それは傲慢じゃなくって?」
零児「……傲慢? ただの仕事だ。 それが結果的に世界を救うことになるかも しれないだけさ」
沙夜「まったく……本当にお父さんそっくりよ、 そういうところは」
零児「…………」
T-elos「ぐ……私は……まだ戦える……!」
KOS-MOS「T-elos、以前言ったはずです。 ここは私達がいるべき世界ではないと」
KOS-MOS「……サヤとともに、 自らが属する世界にお帰りなさい」
KOS-MOS「私も、必ず戻ります。シオン達のもとへ」
T-elos「…………くっ」
沙夜「テロテロ、私たちの負けよ。 ……この世界でどっちが倒れても、 いいことは何もないってこと」
沙夜「そうじゃない? それとも、もういっちょ行く? 私は遠慮するけど」
T-elos「………………」
T-elos「…………KOS-MOS」
KOS-MOS「……なんですか?」
T-elos「こんなくだらない世界で朽ち果てるなど、 私は許さない……!」
T-elos「必ず戻ってくるのよ。 ……そうしたら、私が叩き壊すからッ!」
KOS-MOS「……破壊されることは約束できません。 ただ、必ず戻ります。 それだけは約束します、T-elos」
T-elos「…………」
沙夜「ではこれにて、ね」
沙夜「“百夜計画”で会いましょう、ぼうや」
零児「……なに?」
(沙夜とT-elosが立ち去る)
ハーケン「いいのか? ……あんたの敵なんだろう?」
錫華「後腐れは残さぬ方がよいぞ?」
零児「……実験台さ。 本当に元の世界に戻れるのかどうかのな」
アシェン「なかなかのワルですね」
ハーケン「その前に、俺たちはテストなしの ぶっつけ本番をしなけりゃならないがな」
小牟「沙夜めの話が本当なら、 アインストの世界はすぐそこっちゅう ことじゃが……」
神夜「とにかく、そこの操作盤を いじくり倒してみましょう!」

[メインシステムコンソール]

コアユニット起動を確認。
主砲発射可能です。

主砲を発射しますか?
 主砲発射!
 いいえ

[主砲発射!]

神夜「これが“主砲”の発射装置ですか……。 なんだか難しそうです」
零児「ボタンもこれだけあるのか……。 どれを押せば起動するんだ?」
小牟「まあ、 一番目立ってるやつを押せばいいじゃろ」
小牟「これか? こっちの方がいいかの?」
ハーケン「ストップだ、テキトーフォックス。 アシェン、座標の確定を頼むぜ?」
アシェン「了解です」
アシェン「…………」
(コードDTDが発動)
アシェン「…………?」
アシェン「これでい~や!」

主砲発射エネルギーの 充填を開始します。

<Aボタン>を連打して、 左上のゲージを溜めてください。

第1段階……

第2段階……

第3段階……

エネルギー充填完了

主砲発射準備開始します。
(シュラーフェン・セレストの主砲が発射されワープホールが開く)

《開いたワープホール》

(アシェンが通常モードに戻る)
アシェン「無事にワープホールが開きました」
錫華「そち、本当にわかってて やったのであろうな?」
KOS-MOS「紅いミルトカイル石の結晶と同一の 反応を確認しました。 ……転移先は正しいようです」
ハーケン「あの先にアインストの 本拠地があるってことだな。 ……いよいよ、か!」
零児「おい、開いたのはいいが…… 遠すぎないか?」
神夜「そうですね…… あの光の糸の上は歩けるんでしょうか?」
小牟「いやあ、たぶん黒コゲになるじゃろ……」
ハーケン「…………」
ハーケン「……俺に考えがある」

〔シュラーフェン・セレスト〕

[ブリッジ]

KOS-MOS「考えとは? もう一度、近くにワープホールを 出現させるのですか?」
アシェン「残念ながら、今の“発射”により、 主砲が破損したようです」
アシェン「……二射目は厳しそうなことなのです」
ハーケン「…………」
零児「ハーケン、考えというのは、 撃ち直しではないようだな」
神夜「やっぱり外へ出て、 あの糸の上を伝っていくしか……」
小牟「だぁ~から! 無理じゃっちゅうに!」
錫華「モメてきおったぞよ? そちの返答やいかに?」
ハーケン「OK、とりあえずツァイトへ戻ろう。 詳しい話はそこでするぜ」

《ツァイト・クロコディール》

リィ「本気ですかい!? シュラーフェン・セレストを……登る!?」
鞠音「……艦長」
ハーケン「そう怒るなって、ドクター」
ハーケン「方法が他にないんだ。 アインストを叩く、おそらく最初で 最後のチャンスだ」
ハーケン「まあ、ツァイトのスペック的に、 物理的にそんなことはできない…… というなら話は別だがな」
リィ「あ……」
鞠音「で・き・な・い………ッ!?」
鞠音「……失礼なッ! 私のツァイト・クロコディールに 不可能などございませんことよ!」
鞠音「エンジンルームを見てまいりますわ! 副長、そこのガキに、ツァイトの 凄みを思い知らせておやりなさい!」
(鞠音が立ち去る)
リィ「ドクター! そんな無茶なことは!」
リィ「……行ってしまったか」
リィ「艦長、それはやり方が汚いですな」
ハーケン「オヤジがよくやってたのを見てたからな。 ……切り札は、最後に使うものさ」
リィ「…………」
リィ「……わかりました。 プリンセスを連れ去ったことなど、 もう後戻りできないのは承知です」
リィ「……やるしかないようですな」
ハーケン「すまないな、副長。 この埋め合わせは、いつかするさ」
リィ「ハッキリ言って、それっきりに ならないことを祈ってますよ」
リィ「……すぐには戻れない可能性が 高いと思います。 装備などを整えてきてください」
リィ「準備も覚悟も決まりましたら、 “『シュラーフェン・セレスト』へ”と 指示をお願いしますよ」
ハーケン「OK、実直タイガー。 ……その時は声をかけるぜ」

〔ノース・オリトリア〕

[祭壇]

???「……強き者たちよ…… 覚悟はよいか……」

禍々しい力を感じる……。

[戦う]

戦いますか?
 はい
 いいえ

本当に戦いますか?
 はい
 いいえ

ハーケン「……」

【???との戦闘】

ハーケン「倒したみたいだな」
アシェン「そのようです」

《ツァイト・クロコディール》

[『シュラーフェン・セレスト』へ]

引き返せませんがよろしいですか?
 はい
 いいえ

リィ「本当にいいんですかい?」
ハーケン「ああ、いいぜ。 ……もう腹はくくってる」
鞠音「エンジンも、短時間ならば フルドライブに耐えられるでしょう」
リィ「了解。……では、艦長」
ハーケン「ああ、ツァイト・クロコディール、 目的地は……シュラーフェン・セレスト!」
リィ「では、発進し…………ん?」
ハーケン「……っと、どうした? 副長。 続けてシャウトしようと思ったのに、 飲み込んじまったぜ」
リィ「いえ、 ツァイトのそばに、人影が見えまして」

[甲板]

琥魔「ハ・ア・ケ・ン・さ・ま! おっ・買いっ・ものっ♪」
小牟「遊びましょ、じゃないんかい」
ハーケン「よう、キャットマーチャント。 今日は忙しいんでな。 日が暮れる前に帰った方がいいぜ?」
琥魔「何をおっしゃいますやら! 楽しいことを考えておられるのでは?」
錫華「まったく…… 猫のくせに、よう鼻がきくことよな」
零児「楽しいことかどうかは別だがな」
神夜「琥魔さん、 先がどうなるかわからない戦いなんです」
KOS-MOS「……最悪の事態が発生した場合、 帰還は困難であると考えられます」
琥魔「…………」
琥魔「やはり……無関係ではないようですねえ」
神夜「琥魔さん……何がですか?」
琥魔「今、各世界のクロスゲートが 暴走状態にあるのです」
ハーケン「なんだって……!?」
琥魔「みなさん、対応に追われておりまして…… 私も神楽天原へ帰る途中なのです」
神夜「やはり…… お父様の判断は間違っていなかったん ですね……」
神夜「すぐにでも、 交鬼門を封鎖するべきだと……」
錫華「……今から神楽天原に 戻ったとて、とても間に合わぬ」
錫華「行くしかあるまい……!」
琥魔「もしや、この事件の黒幕の所へ?」
零児「そうだ。 ……あまり時間はないと思っていたが、 ここまでないとはな」
小牟「ちゅうわけで、わしらはこれから 涙の敵中突破をしなければならん」
小牟「ちゃっちゃと帰ることじゃな」
琥魔「敵の本丸…… つまりミルトカイル石の原産地……」
琥魔「……それは、珍しいモンとか 手に入るかもしれんニャア」
琥魔「うまくすればシェアは独占ニャ」
アシェン「状況をまるで理解していないようですが」
琥魔「とんでもございません!」
琥魔「この琥魔、お客様と…… なにより自分の利益のためならば、 たとえ火の中、水の中ッ!」
ハーケン「……わかった、わかったよ。 だが、あとでクレームは受け付けないぜ?」
琥魔「了解でございま~す♪」
(ツァイト・クロコディールがシュラーフェン・セレストまで移動)
ハーケン「フルパワーで駆け上がり、 ワープホールに飛び込むんだ。 ……たのむぜ、副長……!」
リィ「ヨーソロー! ツァイト・クロコディール…… フルドライブ!」
(シュラーフェン・セレストの上を走って異世界へ)


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