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ロストエレンシア

《ツァイト・クロコディール》

リィ「お、艦長。お帰りなさい」
ハーケン「……ああ、副長。戻ったぜ」
リィ「なにやら浮かぬ顔ですな。 ……フラれでもしましたかい?」
ハーケン「…………」
ハーケン「まあ、そんなところさ。 惜しいことをしたぜ」
小牟「残ってロックンロールしとるのかと 思ったら、フラれてたんかい」
ハーケン「本当のことを言うと、 仲間との別れが近づいてるってのも あるがな」
零児「すんなりといけば、な」
KOS-MOS「まだ状況は不透明なままです。 サヤからの伝言も、確証はありません」
リィ「……ということは、 次の目的地は決まってるんですかい?」
アシェン「シュラーフェン・セレストですたい」
錫華「駄狐どもが帰れるかもしれぬでな。 とっとと送り返そうとしている 次第であるぞよ?」
リィ「なるほど。お別れですな」
リィ「……艦長、出発する前に、ダディの所に 顔を出してください」
ハーケン「オヤジの所に? 何かあるのか?」
リィ「先程、通信が入りまして。 ……カグラアマハラで、なにやら決定した ことがあるらしいです」
ハーケン「おいおい、ずいぶんあいまいだな」
リィ「ハッキリ言って、私にもわかりかねます。 まあ、ダディはいつもそんな感じですが」
ハーケン「OK、あいまいダディに会ってくるぜ」

《トレイデル・シュタット》

[ジョーンの執務室]

ハーケン「なんだって……!?  オヤジ、本当なのか?」
ハーケン「クロスゲートを……すべて封鎖する…!?」
ジョーン「……そうだ。 カグラアマハラのフジザクラ……」
ジョーン「あの巨大なチェリーブロッサムは、 ゲートに干渉するパワーを出せるらしい」
ハーケン「……10年間行われた、 “ロウコク”ってのは、それで?」
ジョーン「そういうことだな」
ジョーン「今問題になっているアインスト…… クロスゲートからエネルギーを 得ているという話だったな?」
ハーケン「それを閉じちまえば、 アインストの侵攻を妨害できる、か」
ジョーン「ミルトカイル石の発生、 それにコントロールされる者たちの存在、 そしてなにより……」
ジョーン「プリンセス・カグヤのイミテーションが 現れたことが、今回の件を決定付けた とのことだ」
ハーケン「俺たちは出会わなかったがな。 ……だが、ただのコピーだろ?」
ハーケン(……まあ、あそこまでそっくりだと 不気味ではあるが)
ジョーン「問題は…… “限りなく本物であること”だ」
ハーケン「あのフレッシュボディが完全再現か。 エクセレントなことじゃないか?」
ジョーン「オーライ、それだけなら 一人二人ほしいところだがな」
ジョーン「……限りなく本物の意味は、 ナンブファミリーの皇族しか持たない “霊力”までも持っているらしい」
ハーケン「レイリョク…… スピリチュアル・パワーか」
ジョーン「……フジザクラのパワーを 行使するのに必要なのが、それだ」
ハーケン「なんだって……!?  じゃあ、アインストはフジザクラを 自由に扱えたってことか!?」
ジョーン「そうなるな。 ……だからこそ、先に手を打とうという ことなのだろう」
ジョーン「……国を治めるというのは、 つらいものだな」
ジョーン「ナンブキングは、 妻に続いて……娘までも……」
ハーケン「ストップだ、オヤジ……!  今のはどういう意味だ……?  妻と……“娘”……!?」
ジョーン「ナンブ・サヌキは、 ロウコクを行う際に、自分の妻を 亡くしている」
ジョーン「その原因は、フジザクラのパワーを 引き出すために……その霊力とやらを 使い切ったからだそうだ」
ハーケン「……カグヤの……母親が?」
ジョーン「今度のロウコクは、 カグラアマハラだけではない」
ジョーン「……全世界のクロスゲートに影響を 及ぼそうとしている」
ジョーン「それに使われるエネルギー…… 想像もつかん」
ジョーン「だが、容易に想像できるのは、 そのエネルギーを使った者が…… どうなるか、だ」
ハーケン「…………ッ!」
ハーケン「……その儀式は、いつから始まるんだ?」
ジョーン「今晩……とのことだ」
ハーケン「こ、今晩……!?  どうしてだ? 急過ぎやしないか!?」
ハーケン「エンドレス・フロンティア中のゲートを クローズさせるんだろ?」
ジョーン「……満月の夜にしか、 その力は出せないらしい」
ジョーン「カグラアマハラでは、 今晩がその満月の夜だ」
ジョーン「今日を逃せば、またしばらくは 待たねばならない。 その時間はないと判断したのだろう」
ハーケン(カグヤ……そういうことか……!)
ハーケン「…………」
ハーケン「オヤジ。……なんとかならないか?  何か……方法はないのか?」
ジョーン「…………」
ハーケン「……俺は……」
ジョーン「シュラーフェン・セレスト。 数千年、数万年前にこの世界に来たと 言われている……巨大戦艦」
ジョーン「独自にゲートを作り出し、 異世界を股にかけて旅をしていたのでは ないかという研究結果が出ている」
ハーケン「独自に……ゲートを作れた……?」
ジョーン「ああ、ブリッジに“主砲”がある。 ……そいつは攻撃用ではなく、空間に 穴を開けるためのものだ」
ハーケン「何でそんなことを知ってるんだ?」
ジョーン「転移装置が立ち並ぶエリア…… あそこにある大扉にロックをかけて、 立ち入りを禁止したのは俺だからな」
ハーケン「……初耳だぜ、オヤジ」
ジョーン「30年も前になるか。 ……丁度おまえくらいの歳の頃だ」
ジョーン「あの先には、ジェネレータールームと、 ブリッジまで直通のエレベーターがある」
ジョーン「ジェネレーターを作動させ、 ブリッジで操作を行えば、比較的簡単に “主砲”を使うことができる」
ジョーン「そんなものが“誰にでもいじれる”など、 ゾッとしないか?」
ハーケン「なるほどね。 だから、誰にもいじれないように フタをした……ってわけか」
ハーケン「……ん、待てよ……?  オヤジ、それを使えば……!」
ジョーン「……あるいは、アインストのいる 世界へ行けるかもしれん。 保証はないがな」
ハーケン「…………」
ジョーン「……オヤジ、急用を思い出した。 ツァイトへ戻るぜ」
ジョーン「……大扉を開くためのパスコードは、 ツァイトに送っておく」
ハーケン「サンクス、ダディ・ジョーン。 ……アディオス」
(ハーケンが立ち去る)
ジョーン「…………」
ジョーン(……国の決定に異を唱えるか)
ジョーン(フッ……やっと築いた地位だが、 責任は俺が取ってやるさ、ハーケン)

《ツァイト・クロコディール》

アシェン「クロスゲートを封鎖する……?  それも今晩中に?」
鞠音「神楽天原からの正式発表ですわ。 ……期限は現段階では無期限」
錫華「…………」
小牟「ヘソ鬼よ、国へ帰るんじゃな。 ぬしにも家族がおるじゃろう」
錫華「生足狐、そちに言われずとも、 戻るつもりであるぞよ」
KOS-MOS「私たちも、帰るべき場所があります」
零児「ゲートの封鎖……おそらく、 俺たちの転移にも影響が出るだろう」
小牟「急いだ方がよさそうじゃな。 この場で流れ解散するかの?」
KOS-MOS「スズカが 自分の世界に戻る時間などもあります。 その方がいいでしょう」
錫華「わらわに気を遣わずともよい」
錫華(神夜……やはり、そうなるのであるか)
零児「小牟、KOS-MOS、行こう」
アシェン「…………」
アシェン「お疲れ様なのでございました。 艦長に代わって、お礼を申し上げまする」
零児「ああ、俺たちも世話になった」
零児「……ん? そのハーケンは?  さっき戻ってきたと思ったが?」
リィ「艦長……?  そういえば姿が見えませんな。 ……甲板かな?」
零児「…………」
零児「……ちょっと挨拶してくる。 あいつにも世話になったしな」

[甲板]

ハーケン「…………」
零児「ハーケン」
ハーケン「ああ、レイジか。……どうした?」
ハーケン「……そうか、そろそろ行くのか?」
零児「クロスゲートが封鎖される話は聞いた。 転移に影響が出る前に、巨大戦艦に 行こうと思ってな」
零児「錫華姫も、ゲートが閉じる前に 神楽天原に戻るそうだ」
ハーケン「…………」
零児「バタつくと思ってな。 ……俺たちだけで出る前に、おまえに 一声かけておきたかった」
ハーケン「OK、律儀エージェント。 そうだな、あんた達とは行けそうにない」
零児「…………」
零児「……神夜姫か?」
ハーケン「……ゲートをどうやって閉じるか、 知ってるか? レイジ」
零児「わからん。……だが、見当はつく。 彼女の父親の態度を見ればな」
ハーケン「……さすがだな」
ハーケン「……アインストの脅威が去るまでか、 奴らへの対処が見つかるまで…… すべてのクロスゲートを閉じる、か」
零児「……すごい力だ。俺たちにはマネできん。 代わってやることも、な」
ハーケン「…………」
零児「アインストは、そこまでやらなければ ならない相手だということだ」
ハーケン「他に方法があるとしたらどうだ?  ……確実じゃないが、アインストを 直接叩ける方法があるとしたら?」
零児「…………」
零児「失敗したらどうする?  ……時間はもうないんだぞ?」
ハーケン「…………」
零児「神夜姫は、この世界を救おうとしている。 ……命を賭けて、だ」
零児「ハーケン、おまえはそれを……」
ハーケン「楽しかった……」
零児「……む?」
ハーケン「楽しかった……だとさ」
零児「…………」
ハーケン「18かそこらの娘がだぜ?  笑わせてくれるよな」
ハーケン「まだそこまで生きてねえだろうに。 ……これからだろうが」
ハーケン「臭いモンにフタするために、 なんであんなナイスガールに、 全部押し付けなきゃいけないんだ?」
零児「…………」
ハーケン「ゲートを閉じたって、 時間稼ぎにしかならない」
ハーケン「だが、大元を潰せば……それで終わる。 ……リスクを背負うことになるが」
零児「……ひとつ聞きたい」
零児「この世界を守るために、 そのリスクを負って戦おうというのか?」
ハーケン「……なめてんのか? てめえ」
零児「…………」
ハーケン「男が命を賭けようって言ってるんだ」
ハーケン「……女のために決まってるだろうが」
零児「…………」
零児「そいつは重畳。 ……ならば、黙って元の世界に 帰るわけにはいかなくなった」
ハーケン「……なに?」
零児「……分の悪い賭けは好きじゃない。 頭数は少しでも多い方が、勝率は上がる」
ハーケン「…………」
ハーケン「ハッ……。OK、エージェント」
ハーケン「とんだロマンチストもいたもんだ。 ……呆れて物も言えないぜ」
零児「男はそれくらいがいいらしい。 ガキの頃から、よく聞かされていた」
ハーケン「フッ、そいつは女の意見だな。 ……それも、とびきりいい女の、な」
零児「ああ、その通りさ。……いくぞ」

[内部]

(左側にハーケンと零児がいる)
零児「……そういうことだ。 先に神楽天原へ向かう」
小牟「なんじゃと!? ちょい待て、零児!  これから帰るっちゅう話をしとるのに、 どういうつもりじゃ!」
アシェン「猛乳姫を連れ出して、 シュラーフェン・セレストへ向かう……?  艦長、本気でやがりますのですか?」
錫華「…………」
KOS-MOS「我々も、その作戦に参加すると?」
零児「まだ、この世界でやり残したことがある」
小牟「かあ~! 情に流されおって!」
小牟「さしずめハーケンに、 『女のために俺は命を賭ける!』とか 言われて、感動でもしたんじゃろが!」
小牟「まったく、ぬしはいつまでたっても 小僧のままじゃ!」
零児「…………」
ハーケン「クックック…… 小僧らしいぜ? Mr.ロマンチスト。 こいつは確かにとびっきりだ」
零児「……あとで尻を千叩きだ」
小牟「そ、そんなにされたらトんじゃう!」
小牟「ちゅうか、なんで!?  わし、間違ったこと言っとらんじゃろ!」
アシェン「1秒に1回と想定すると、 16分40秒間、打撃を加えられることに なります」
小牟「そんな計算いらん!」
零児「……KOS-MOS、すまんな」
KOS-MOS「私はかまいません」
(KOS-MOSの目が青い)
KOS-MOS「それが、人の絆だと思います」
ハーケン「OK、フジザクラに行こう。 ……プリンセスをさらいにな」

〔不死桜〕

[使者の間]

(神夜が中央で祈っている)
神夜「…………」
神夜「……お母様……」
神夜「……お母様が“篭国”をした時、 どんな気持ちだったんですか?」
神夜「私はね…… 今、とっても穏やかな気持ちなんです」
神夜「小さい頃から、ずっとこの世界にいて、 他のことなんて……全然知らなかった……」
神夜「でもね、今回の全国行脚の旅は、 大変だったけど……本当に楽しかった」
神夜「もう思い残すことはない…… 本気でそう思ったんだよ? お母様」
神夜「……だからこそ、 このすばらしい“世界”を守りたい……」
神夜「あの時……お母様が、この神楽天原を 戦争から守ったみたいに」
神夜「そっちに行ったら…… また、月に召されたお姫様のお話を 聞かせてね、お母様……」
ハーケン「…………」
神夜「誰ですか……!? ここは……」
ハーケン「よう、プリンセス」
神夜「……ハーケンさん!?」
神夜「どうして?  シュラーフェン・セレストに行ったんじゃ ないんですか……!?」
ハーケン「ああ、明日じゃ間に合わないって話を 耳にしたんでね。 ……スケジュールを繰り上げたのさ」
神夜「…………」
神夜「……ハーケン・ブロウニング殿」
ハーケン「…………」
神夜「これは神楽天原の皇族…… 楠舞家の決定です」
神夜「この儀式の前に“使者の間”に 立ち入れるのは、楠舞家の姫のみ」
神夜「楠舞羽衣(なんぶ・うい)の娘…… この神夜だけなのです」
神夜「どのようにしてここまで入ったのか、 それは問いません」
神夜「……お引き取りください」
ハーケン「…………」
ハーケン(ナンブ・ウイ……母親、か)
ハーケン「OK、責任感プリンセス。 今までで、一番お姫様っぽいぜ?」
ハーケン「……あんたをひっさらって、 アインストと直接勝負しようと 思ったんだが、残念だ」
神夜「……え……?」
ハーケン「邪魔したな。 俺もヨソの世界とモメたくはないんでね」
神夜「アインストと……戦う……?  どういうことですか?」
ハーケン「いや、やめとくよ。 ハンターの俺が賞金首になっちまう」
ハーケン「……さよならだ」
(ハーケンが立ち去ろうとする)
神夜「……ハーケンさんっ!」
ハーケン「……おっと、こんなワタクシめに、 まだご用がおありかな? プリンセス」
神夜「失敗したら……どうするんですか?」
ハーケン「…………」
神夜「もし失敗したら……どうするんですか?」
神夜「満月の力を借りて、この木がもっとも力を 出せるのは、今宵だけです」
神夜「それを逃したら、次の機会まで…… またしばらくかかってしまいます」
神夜「もし、アインストを倒せなかったら!?  誰がこのエンドレス・フロンティアを 守るんですか……!?」
ハーケン「…………」
ハーケン「俺が失敗すると思うのか? カグヤ」
神夜「………!」
ハーケン「少しでもそう思うなら、 無理に連れ出すつもりはない」
ハーケン「勝ち目から考えれば、 “厚い”ギャンブルじゃない」
ハーケン「……だが、勝つ」
ハーケン「勝つと決めた勝負には、オールベットだ。 ……成功する、しないは関係ないのさ」
神夜「……そんな考え方…… 博打になっていません……」
神夜「…………」
神夜「私も…… 一口乗らせてもらっても……いいですか?」
ハーケン「…………」
ハーケン「……それはあんたの自由さ」
ハーケン「ガキの頃、Dr.マリオンに聞いた おとぎ話がある」
ハーケン「プリンセスを連れて行こうとする、 月の使者を止める方法はないそうだ」
ハーケン「ただ唯一…… 連れられた本人が、帰ることを拒絶した 場合を除いて、な」
神夜「…………」
神夜「……私を……」
神夜「私を……さらってくれますか……?」
ハーケン「…………」
ハーケン「……あなたが、それを望むなら」
ハーケン「それも、 最高のスマイル付きでならば、な」
神夜「…………」
(神夜が満面の笑みを浮かべる)
神夜「……はいっ……!」

《武酉城》

[天守閣]

乙音「……讃岐様」
讃岐「乙音か。……どうした?」
乙音「……神夜姫様が、ロストエレンシアの 賞金稼ぎ、ハーケン・ブロウニングに より、連れ去られましてございます」
讃岐「そうか」
乙音「……よろしいので?」
讃岐「乙音よ、 それ以前に、なぜそのような者が “使者の間”に入り込めたのだ?」
乙音「……はっ。 讃岐様にお考えがあるのではないかと 考えたからにございます」
讃岐「…………」
讃岐「……実質、ロストエレンシアを治める トレイデル・シュタットの長、 ジョーン・モーゼスから連絡があった」
讃岐「「俺の息子を信じてほしい」…… たったそれだけだそうだ」
乙音「…………」
讃岐「……ハーケンという若者は、 彼の実の息子ではない」
乙音「その男を信じろ、と?」
讃岐「……そうだ、私を試しておるのだろう。 実の娘を信じられるのか、と」
讃岐「…………」
讃岐「乙音よ。……神夜の件、捨て置け。 下がってよい」
乙音「……御意のままに」
乙音(姫様……どうかご無事で)
(乙音が立ち去る)
讃岐「これでよいのだな、羽衣……。 あの時、私はおまえを送り出すことしか できなかった」
讃岐「……今回は信じよう。 若者たちが持つ力と、可能性をな……」

《トレイデル・シュタット》

[ジョーンの執務室]

ジョーン「オーライ、 なかなかやるな、ハーケン」
ハーケン「俺は“さすらいの賞金稼ぎ”、 ジョーン・モーゼスの息子だぜ?」
ハーケン「これくらいやらなきゃな」
ジョーン「……そのプリンセスは?」
ハーケン「他のメンツと一緒に、外で待ってるよ」
ハーケン「このまま、シュラーフェン・セレストに 向かうつもりだ」
ジョーン「…………」
ジョーン「先程、守備隊から連絡が入った」
ジョーン「……シュラーフェン内部の エネルギー反応が増大しているらしい」
ハーケン「ビンゴだな。……やはりあそこか」
ハーケン「…………」
ハーケン「……オヤジ、行く前に…… 話しておきたいことがあるんだ」
ジョーン「……む? なんだ?」
(ジョーンに話す)
ジョーン「……W00……。 マイティエーラに積まれていた、 人造人間の試験体……?」
ハーケン「どうやら、そういうことらしい。 フッ……笑えるだろ?」
ハーケン「……笑ってくれよ、オヤジ」
ジョーン「笑えんな」
ハーケン「…………」
ジョーン「誰かのイタズラかもしれない、 笑い話にもならん情報を俺の耳に入れて どうするつもりなんだ?」
ハーケン「……オヤジ……」
ジョーン「おまえは俺の息子だ、ハーケン」
ジョーン「リィも、マリオンも…… みんな俺の息子であり、娘だ」
ジョーン「俺たちは……ファミリーなんだからな」
ハーケン「…………」
ハーケン「OK、行ってくるぜ。……ダディ」
ハーケン「軽く……世界を救ってくる」
ジョーン「オーライ、ハーケン・ブロウニング。 ……それくらいは当然だ」
ジョーン「貫いてこい。おまえ自身の行く道を」


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