ハーケン「よう、マドモアゼル・ドロシー。
今日もキュート&ワイルドじゃないか?」
ドロシー「なんですの? 急に。
気持ちが悪いですねえ」
ドロシー「あなた、自分で思ってらっしゃるほど、
キマってませんわよ?」
ハーケン「…………」
小牟「まるで死神の鎌のような切れ味じゃのう」
アシェン「さっさと切り札を出さないから、苦汁を
なめることになりましちゃうのです」
ドロシー「なんですの? 一体……」
ハーケン「……こいつさ。
高純度、高品質の紅いミルトカイル石の
結晶ってやつさ」
ドロシー「………………!」
ドロシー「ちょっと!
すぐこちらにお寄こしなさーーいッ!」
ハーケン「おっと、おいおい……」
ドロシー「オォーーーッホッホッホッホ!
これにて一件落着!
メデタシにしてメデタシでございますわ!」
神夜「あの~、お喜びのところ、
まことに申し訳ないんですけど…
紅い楔石が壊せる弾丸を……」
ドロシー「……は? どなたですの? あなた」
錫華「色々な意味で恐ろしい女子であるな。
いい加減にするぞよ」
ドロシー「ゴホン。冗談ですわ」
ドロシー「紅いミルトカイル石を壊すための弾丸……
仕上げの準備はできておりますわ」
零児「そいつは重畳。用意がいいな」
ドロシー「……まあ、
少々思うところもございますしね」
(零児が傷を押さえる)
零児「なに? ……ぐっ!?」
KOS-MOS「レイジ、どうしましたか?」
零児「……いや、なんでもない」
零児(一瞬、“あいつ”の気配がしたような
気がするが……気のせいか?)
ドロシー「では、少々お待ちになって」
(少し待つ)
ドロシー「はい、できましたわ」
ドロシー「ワタクシ、ドロシー・ミストラルの
技術と英知と美貌をかけて制作した……」
ドロシー「対ミルトカイル破砕弾『アントラクス』
ですわよ!」
零児「美貌は関係ないだろ」
ハーケン「そこは流せ、レイジ。
……ヘソを曲げられても厄介だぞ」
神夜「ありがとうございます、ドロシーさん!
この輝きと、儚くも淡い赤色が、
美しさの部分を表しているんですね♪」
ドロシー「オホォ~ホフォホホッ!
まさに! まぁさに、その通りなので
ございますのですぅッ!」
神夜「よかった、思ったとおりでした!」
アシェン「レイジ、
これがベストアンサーなのですぅ」
零児「……これは一つの才能だろう。
俺には無理だぞ」
小牟「ま、茶番も終わったところで……。
紅いミルトカイル石が破壊できるように
なったのはいいが、どうするんじゃ?」
錫華「ふむ……
まずはその弾丸の効能を試しつつ、
あちこち回ってみるしかなかろう」
錫華「ミラビリス城や滅魏城に、
紅い楔石がゴロゴロしておるでな」
神夜「フォルミッドヘイムに行く方法が
なくなっちゃったわけですから……
しょうがないですね」
ドロシー「フォルミッドヘイム……?」
ドロシー「……それでしたら、
エルフェテイル北部の『キュアモス樹』を
ご覧になってみるのはいかがですの?」
KOS-MOS「キュアモス樹……?」
ハーケン「そいつはカグラアマハラから
エルフェテイルへ来た時に見た、
巨大なツタみたいなやつのことか?」
ドロシー「その通りですわ。
……あそこには、実はクロスゲートが
ありますのよ?」
神夜「ほ、本当なんですか!?
あの樹の先になんて……聞いたこと
ありませんけど?」
ドロシー「……不安定で『10年戦争』では、
ほとんど使用されませんでしたからね」
アシェン「戦時中はミラビリス城の転移装置が
使われていたはずです」
小牟「わしらが飛ばされた、あの城じゃな?」
錫華「なるほど、あの城との距離を考えれば…
無理にキュアモス樹を使う必要は
なかったというわけであるか」
ハーケン「ナイスな情報だが……
なんで北部のレア情報を知っているんだ?」
ドロシー「……たまたまですわ」
ハーケン「まあいいさ。
サンキューだ、マドモアゼル・ドロシー」
ハーケン「エルフェテイル北部……
キュアモス樹に行ってみるぜ」
ドロシー「本当に感謝しているなら、
お買い物もお忘れなく! …ですわよ?」
[貴重品“アントラクス”を手に入れた]
ミルトカイル紅石”を
破壊出来るようになりました。
(ハーケンたちがエレベーターで下へ)
(ルボールと沙夜がいる)
ドロシー「……これでよろしいんですの?」
沙夜「これで彼らもフォルミッドヘイムって
世界に渡ることになる、と。
上出来よ……ドロドロ」
ドロシー「ヘンな呼び方は
しないでいただけませんこと?
ねえ、ルボルボ?」
ルボール「喰うぞ、爆弾女が」
ルボール「……オレはおかしな名前で呼ばれるために
ここに来たわけじゃねェ」
ルボール「ドロシー、
テメェの返答が聞きたいだけだ」
ルボール「……今さら、イヤだなんて言わせねェ」
ドロシー「…………」
沙夜「あん、なんかドキドキな迫り方ねえ」
ドロシー「わかっておりますわ。
エルフェテイル北部のこと……
ワタクシだって、気にしてますのよ」
沙夜「で、狼の王サマ?
そっちの“ルート”は確保できてるの?」
ルボール「カッツェの野郎から聞いてる。
あの場所の封印が……解かれる、とな」
ドロシー「……わかりました。
その時が来たら、ワタクシも参りますわ」
沙夜「じゃあ、私ももう一匹のネコちゃんに
声をかけておこうかしら、ね」
(ハーケンたちが1階に着く)