ユーニ「肉体損傷度、想定値をオーバー。
任務の遂行は困難です」
ベガ「泣き言などいちいち言わんでもいい。
死ぬまで戦え」
ユーニ「了解しました」
春麗「ベガ! 自分の部下になんて事を!」
春麗「それにあなた! なぜ了解なんて…」
ユーニ「………」
春麗(…駄目ね。この娘は…もう…)
ベガ「ふん、次の任務もある。貴様は下がれ」
ユーニ「了解しました。撤退します」
(ユーニが撤退)
ユーリ「被害甚大:任務遂行困難」
ベガ「使えんな。…もういい、下がれ」
ユーリ「了解:撤退」
(ユーリが撤退)
春麗(やはりこの娘は…もう助けられない)
春麗(ベガ…人間の精神をもてあそぶなんて、
許せない…!)
キャミィ「う、うう…」
タキ「…仕留めたか?」
御剣「チョロチョロしやがって!
ようやく動きを止められたぜ」
M.O.M.O.「い、今の一撃…
致命傷になったかもしれません…」
コブン28号「い、痛そうだったですぅ…」
トロン「仕方ないでしょ!
こっちだって命がけなんだから!」
景清「傷は深い。…南無」
春麗「いけない…!
この娘からは色々と話が聞けるかも
しれないのに…!」
デミトリ「ふん、戦いの最中に手加減などできるか」
モリガン「みんな加減を知らないから…」
(キャミィがベガの方を向く)
キャミィ「くっ…ベガ…様…」
ベガ「ふん、ふがいない。
その傷では、もはや助かるまいな。
…この役立たずが」
たろすけ「うえ、キツー!」
ロール「な、なんて事を言うの!?
あなたの仲間なんでしょう!?」
ロック「まさか…見捨てる気なのか!?」
クロノア「信じられないよ! なんて悪い奴!」
ガンツ「ケッ、ここまで徹底してると、
逆にハラも立たねェ」
ベガ「黙れ、ガキどもが」
ベガ「ふん、だがこれもいい区切りだ。
このガイニートーレン…ここまで転移させる
事ができたのは大きい」
ベガ「となれば、サイコドライブを組み込んだ
“あれ”も、また…」
ベガ「ククク…一度戻って試すとしよう」
飛竜「…む?」
タイゾウ「この野郎、ここまでやっておいて
逃げる気かよ?」
超戦士2P「野郎、何か腹に一物ありやがるな…」
超戦士1P「悪党ってのは、大体なにかあるもんさ。
…だが、なんだ?」
小牟「なにやら不穏な空気じゃな。
…何をするって?」
ひろみ「サイコドライブがどうとか…」
マスヨ「前に会った時も、その言葉は出てきたわね。
何かの装置の事?」
春麗「サイコドライブ…!?
今度は何を企んでいるの!? ベガ!」
ベガ「貴様には関係ない事よ」
ベガ「このベガは多忙な身だ。
いつまでも遊んではいられぬわ」
ベラボーマン「話をまとめに入ってますねえ。
逃げるおつもりですか?」
ワンダーモモ「ええ!? でも、この子は…!?」
キャミィ「う…うう…ベガ様…」
春麗「待ちなさい、ベガ!
この娘はどうするつもりなの!?」
ベガ「…もう用はないと言ったはずだ」
ワルキューレ「そんな! あなたは…!」
クリノ「こいつ…!」
サビーヌ「予想はしてたけど…ひでえな」
さくら「置き去りにするつもりなの!?」
かりん「なんという事を。恥を知りなさい、ベガ!」
ベガ「くだらん自我に目覚めた、死にかけの
人形など、このベガのスペアボディには
相応しくない」
ベガ「そうは思わぬか…? リュウ…!」
リュウ「なに!? なぜ俺に…?」
ケン「スペア…ボディ?
おいベガ! どういう事なんだ!」
リュウ「うっ…」
リュウ(スペアボディ…代わりの体…?
意味がわからない…
俺と…どんな関わりが?)
平八「待て、ベガよ。
闘神オーガを甦らせた事についての
説明はないのか?」
ベガ「オーガ? …ふん、奴か」
ベガ「あんなものは複製実験の実験体に過ぎん。
もとよりこのベガに興味などないわ」
シオン「複製実験…グノーシスと同じ!?」
キャプテン「悪党どもが、超技術を使いまわしている…
といったところか」
翔「左様、ジェノサイドの技術に相違あるまい」
凱「むう、なんと面妖な…」
平八(複製…? ならば、本来のパワーは
失われているという事か…!)
平八(ぬう…それでは意味がない)
ベガ「では…また会おう、諸君。
会う事ができればな。ムハハハハ!」
アーサー「おい、待て! 話はまだ…!」
(ベガが撤退)
ギル「くっ、逃げられたか…」
ルーティ「ちょっと! 戻ってきなさいよっ!」
スタン「ルーティ! それよりもあの子!」
カイ「いけない…!」
キャミィ「ベ…ガさ…ま…」
(キャミィが活動停止)
ジェネティー「………」
レイレイ「あ! あのハイレグ、倒れたアル!」
フーバー「あの倒れ方…まずいでしゅよ!」
ブルース「ちっ、手遅れ…か」
春麗「そんな!」
鳳鈴「どうにかならないの!?」
キング『そうだ、フェリシア…!』
フェリシア「無理だよ! なめて治せるような傷じゃ…」
レジーナ「まかせて…!」
(ブルース&レジーナがキャミィに隣接)
仁「何をしているんだ?」
レジーナ「応急処置よ。
止血剤に回復剤…これでよし」
(キャミィに回復)
響子「見事なものね。
私の出る幕はないようですわ」
零児「なるほど、さすが特殊部隊…
手馴れたものだな」
KOS-MOS「意識を失っていますが、呼吸、脈拍は
安定したようです」
英雄「やれやれ、一安心…ですかな?」
小牟「うむ、あとは術やらなんやらで
回復すればよかろうて」
零児「ああ、だがまだ敵は残っている。
一気に叩き潰すぞ。話はその後だ」
(三島平八がガイニートーレンの開けた穴から外へ出る)
春麗「あの娘は無事なの!?」
(キャミィを見る)
ブルース「ああ、気を失っているだけだ」
凱「命に別状はござらぬ。安心めされい」
翔「うむ、あとは…」
シオン「エーテルや薬で回復できそうね」
M.O.M.O.「よかったです…。
でも…敵さんなんですよね…?」
フェリシア「目が覚めたら、
また飛び掛ってきたり…しない?」
キング『ううむ…。
そうなったら、倒すしかあるまいが…』
春麗「…いいえ、
そうと決まったわけじゃないわ」
春麗「彼女は自我を取り戻しつつあった。
ベガが彼女を手放した今、正気に戻す方法は
あるはずよ」
ジェネティー「………」
フーバー「マインドコントロールの度合いにも
よりましゅね…」
英雄「うまくいきますかねえ…」
響子「本人の精神力によるところも
大きくなってしまいますものね」
春麗「私に任せて」
零児「あっちは大丈夫のようだな。
よし、俺達はソウルエッジを回収するぞ」
小牟「よしきた!
今まで散々取り逃がしてきたからのう」
御剣「ああ、これで何度目の正直か忘れたが、
今度こそ手に入れる…!」
小牟「まあ今度も…っちゅう気もするが…」
タキ「縁起でもない話をするでない。
『そうるえっじ』を早く…」
(ソウルエッジが共鳴後、転移)
KOS-MOS「対象『ソウルエッジ』…ロストしました」
零児「…小牟」
小牟「わ、わしのせいとちゃうぞ!」
レジーナ「なんかもう、慣れてきたわね。
誰の手にも入らないなら、悪用も
されないんじゃないの?」
アーサー「うむ…そういう考えもなくはないか…」
零児「…ならいいがな。
沙夜が『計画』とやらの事を話しながら、
あっさりと引き下がった理由がこれか」
ゴーストパレス
零児「前にもあったな、こんな事が。
…たしか、幻想界の遊園地だったか」
ロック「今はこだわっても仕方ないと
思うけど…」
トロン「ロックの言うとおりですわ。
手に入れても消えてしまうお宝なんて
無視よ、無視」
コブン1号「そ、それもどうかと~」
仁「三島一八…いや、デビルもあの剣を
狙っていた」
仁「…奴があれを手に入れて、どうする
つもりかは知らんが…奴の思い通りには
させたくない」
仁「平八、貴様も…」
仁「む? 平八は? 三島平八はどこだ!?」
さくら「え、あれ? そういえばいないね」
ロール「どこって…さっき、壊れた壁の間から、
外に出て行ったみたいだけど…」
仁「…奴め、逃げたか…!」
かりん「言及を避けるために、姿をくらました
ようですわね」
キャプテン「なかなかしたたかなご老人だね。
いろいろと聞きたい事はあったんだが…」
リュウ「シャドルーと『逢魔』、三島一八に
三島平八、そして『ソウルエッジ』…」
リュウ「気になる事は山のようにあるが、
ここで話していても仕方がない」
リュウ(…俺の体に起こっている事も)
ケン「俺もリュウの意見に賛成だ。
次の行動に移った方がよくないか?」
小牟「そうじゃな。
『黄金の種』が手に入っただけで
儲けもんじゃ」
クロノア「あとは、ロロと大巫女様を探さなきゃ!」
ガンツ「…くたばってねェだろうな」
零児「よし、大巫女の安否を確かめ、
可能なら話を聞こう」
黄金の種
ワルキューレ「大巫女様、『黄金の種』をお預けします」
大巫女「確かに受け取りました」
大巫女「モモさん、本当にお手柄でしたね」
M.O.M.O.「あ、ありがとうございます…」
カイ「大巫女様、外にあった巨大な船に、
この鉄の怪物…どうしてこのような事が
続けて起きているのですか!?」
大巫女「この天空寺院は、各世界が交差する場所…
“次元の壁”が崩壊しつつある現状を
考えれば、影響を受けやすい場所なのです」
零児「しかし、これは異常だ。
俺達が乗って来た艦も含め、立ち続けに
この規模の転移が起こるとは…」
小牟「原因があるんとちゃうか?」
大巫女「はい、その事について…
行っていただきたい所があります」
えんえん砂漠
大巫女「幻想界…えんえん砂漠です」
ワルキューレ「えんえん砂漠…
もしやあのピラミッドの事ですか!?」
クリノ「魔王…ゾウナの…!?」
ロロ「はい。ゾウナが本格的に動き出した
みたいなんです…」
大巫女「あのピラミッドで…
何か大きな力が動きつつあります」
サビーヌ「今回の件と関係あるのか?」
大巫女「…間違いないでしょう」
ロック「放ってはおけない。
ジュノ達も動き出してる…」
リュウ「シャドルーもだ」
リュウ「遠回りになるが、世界をかき乱す
大元を叩かなければ」
リュウ(俺の体に起きている事も気になる…)
さくら「そうだ! シャドルーと言えば、
あの親衛隊のコはどうしたの!?」
フラッター号
春麗「命に別状はなしよ。
今はフラッター号で休ませているわ」
かりん「何か情報は聞き出せませんでしたの?」
春麗「…駄目だったわ。
サイコパワーによって強制を受けていた時の
記憶が…おぼろげになっているようなの」
ケン「やはり、ベガを直接叩くしかねえな。
で、その娘…どうするんだ?」
春麗「記憶を取り戻すためにも、協力して
くれるそうよ」
鳳鈴「…スパイの可能性はゼロではないわ。
どうするの? 春麗」
春麗「…私が責任をもって面倒を見るわ。
監視の意味も含めて、一緒に行動して
もらうつもりよ」
キャプテン「なるほど、そこまで決まっているなら
言う事はないな」
キャプテン「さて、では…」
大巫女「はい。これから、幻想界…
えんえん砂漠への門を開きましょう」
デミトリ「…魔王ゾウナ、か」
デミトリ「面白いではないか。
その力とやら、味わってみるも一興」
ルーティ「どうも便利に使われてる気がするけど…
仕方ないわねえ」
クロノア「よし、じゃあ行こう! みんな!」
ロロ「クロノアさん、気を付けて…」
ロール「フラッター号で行けるんですか?」
大巫女「あなた方の船ですね。
ここに来た時と同じく、問題ありません」
タイゾウ「おい、俺達が行く場所はわかったが…
ここは大丈夫なのか?」
タイゾウ「ハデにぶち壊れたままだぜ?」
ブルース「それに、表にはスペンサーレイン号だ。
放っておくのもな」
大巫女「『黄金の種』の力があれば、それらは
元の世界に送り返す事ができます。
ご心配なく」
大巫女「それよりも、急いでください。
魔王ゾウナ…何をしてくるかわかりません」
零児「…わかった。みんな、行こう」
小牟「宇宙、寺院と来て、次は砂漠か…。
やれやれじゃのう」
ギル「仕方がないさ。…では、大巫女様」
大巫女「…皆さん、お気をつけて…」
(皆が立ち去る)
ロロ「クロノアさん…がんばって」
大巫女「…さあ、私達も成すべき事をしましょう」
黄金の種
大巫女「ロロ、下がっていなさい。
『黄金の種』の力を使います」
ロロ「わかりました」
(ロロが下がる)
大巫女「『黄金の種』よ…
その力を我が前に示したまえ」
(黄金の種の力により、ガイニートーレンが消える)
ロロ「すごい…」
大巫女「これが『黄金の種』の力です」
大巫女「…この力が見たかったのでしょう?
出ておいでなさい、物質界の方」
ロロ「…え!?」
平八「気配は完全に消したつもりだが…
気付いておったか」
大巫女「…あなたは彼らのお仲間では
ないのですか?」
平八「仲間…?
ふん、ガキどものお遊びに興味はない」
ロロ「クロノアさん達は、世界を救うために
がんばっているんです!」
ロロ「それをお遊びだなんて…!」
平八「この程度で滅びる世界なら、
滅びてしまうがよかろう」
平八「それはおそらく“世界”が望んだ事
なのだからな」
大巫女「…多くの闇を見てきたようですね」
大巫女「それで、何がお望みですか?」
平八「得体の知れん世界になど用はない。
わしを元の世界に戻せるな?」
大巫女「…可能です」
大巫女「………」
大巫女「ですが一つ、条件があります」