back index next


折れない心 ~ 第25話 ~

《テスラ・ライヒ研究所》

[テスラ・ライヒ研究所 中央管制室]

ツグミ「所長、オルレアンからの最終便が 第4防衛ライン内に入りました」
ジョナサン「何とか無事にここまで来てくれたか……」
ツグミ「L112には、 護衛機がついていたみたいですね」
ジョナサン「そりゃそうだろう。 今の状況で、輸送機だけで飛ばすわけには……」
ツグミ「いえ、ただの護衛機ではありません。 ……ロイヤルガードですわ」
ジョナサン「ロイヤル……?」

[テスラ・ライヒ研究所 内部]

アイビス「うう~ん、 仕事の後のスイーツはやっぱり最高~!」
アイビス「イチゴのタルト、もう1個食べとこうっと」
(扉が開閉する)
シャイン「……羨ましいですわ。 それだけ甘い物を食べてるのに お太りにならないなんて……」
アイビス「シャ、シャイン王女!!」
シャイン「お久しぶりでございます」
アイビス「どうして、王女がこちらに?」
シャイン「オルレアンのマオ社からの輸送機に 便乗して、フェアリオンを持って参りましたの。 ラトゥーニのために」
アイビス「でも、王女まで……」
シャイン「また皆様がお集まりになるのでしょう?  ヘルゲートやソーディアンを陥落させるために」
アイビス「そ、そうですけど……」
シャイン「私も以後の戦いに 参加させていただきたいと思いまして」
アイビス「あの…… リクセントの方は大丈夫なんですか?」
シャイン「幸い、修羅の襲撃は受けておりません。 それに、DC戦争L5戦役での出来事を 教訓にして、守りを固めておりますの」
アイビス「ですが、今度の作戦は……」
シャイン「危険なのは重々承知でございますわ。 しかし、一刻も早くこの事態を収拾しませんと、 もっと危険な状況に追い込まれてしまいます」
シャイン「ですから…… 私も微力ながらお手伝いすると決めましたの」
アイビス「……わかりました。 そこまで覚悟を決めてらっしゃるのでしたら もう何も言いません」
アイビス「でも、無茶はしないでくださいね。 王女の無事の帰りを待ってる人達が いるんですから」
シャイン「ありがとうございます。 その言葉、忘れません」
アイビス「あ、あたしなんかが 王女様にアドバイスなんて 恐れ多いですけど…」
アイビス「頑張りましょうね、王女」
シャイン「はい。 ……それにしても、たくさんタルトを 食べられますのね」
アイビス「は、はい。 あの……止まらなくて……」

[テスラ・ライヒ研究所 格納庫]

カーク「ヒュッケバインMk-I、 トロニウム・エンジン搭載仕様のMk-III・タイプR、 ビルトビルガー・タイプL……確かに納品した」
マリオン「各機とも調整は済ませてあります」
ロバート「ありがとう、カーク、ラドム博士」
カーク「リンがよろしくと言っていた」
ロバート「彼女はオルレアンに残ったのか?」
カーク「ああ。 あそこに何かあれば、マオ社は立ち直れんからな」
ロバート「ところで…… やっぱり、“EX”は間に合わなかったのか?」
カーク「あれはパーツの回収から 始めねばならんからな……さすがに時間が足りん」
セルシア「あの、ハミル博士……“EX”とは?」
カーク「ヒュッケバインMk-IIからMk-IIIへの 過渡期の機体だ」
ロバート「AMボクサーやAMガンナーの調整用として、 インスペクター事件の前に作ってたんだが…… まあ、色々とあってお蔵入り」
セルシア「それもヒュッケバインなのですか?」
ロバート「SRX計画が一時凍結された時に 開発してたから、名前と外見は変えてあるんだ。 お偉方の目を逃れるためにね」
セルシア「そうなんですか……」
ロバート「ところで、カーク、ラドム博士。 送っておいたライトニングとエターナルの データを見てくれたか?」
カーク「ああ。もう作っているのか?」
ロバート「向こうから先に設計図を送ってもらった。 今、急ピッチで進めている」
マリオン「エターナルはともかく、 ライトニングの方はあのままでは 押しが足りませんわね」
マリオン「時流エンジン……眉唾物ではありますが、 あれの出力を活かしきれてません」
マリオン「もう少しスロットル開度設定を キツめにし、レスポンスを機敏にするべきです」
ロバート「いや、まあ…… アルトやビルガーじゃないんですから」
マリオン「近接戦用で装甲を強化するなら、 キッチリと突撃仕様でチューンすべきです。 高級車を作っているわけではありませんのよ?」
ロバート(な、何で俺が怒られなきゃならないんだ)
マリオン「機内で改修プランの概要をまとめました。 後で実機を見せて下さい」
ロバート「もちろんですけど…… 変な武器を付けたりしないで下さいよ」
マリオン「その口にベアリング弾を詰めますわよ?」
ロバート「あんなデカい奴、入るわけないでしょう!」
セルシア「あ、あの……」
カーク「……二人は放っておいていい。 それより、ギリアム少佐の所へ案内してくれないか?」
セルシア「あ……は、はい」

[テスラ・ライヒ研究所 超機人ケージ]

ソフィア「……マインド・センシングも反応なし。 カード・キャタライザーも効果なし。 行き詰まってしまったわね」
エリ「ええ……」
ダーナル「やはり、 バラして中を調べるしかないですなあ」
ローガン「外からチクチクやってるばかりじゃ、 進展はありませんよ」
ソフィア「とは言え、超機人は私達の技術レベルで 解明できない部分が多いのです」
ダーナル「でも、こいつらは 参式のパーツを組み込んでいます。 そこから突破口を開いていけば……」
エリ「龍王機と虎王機には自我があるのです。 彼らに無断で分解を行うことは許可できません」
ダーナル「はあ……」
エリ「今日はここまでにしましょう。 もうすぐハガネとヒリュウ改が来ますから、 あなた達は機体整備の方に回って下さい」
ローガン「わかりました」

[テスラ・ライヒ研究所]

クスハ「たああーーーっ!」
ブリット「踏み込みが甘い!」
(竹刀を打つ)
クスハ「あっ、竹刀が……!」
ブリット「……一息入れよう、クスハ。 急に根を詰めても、いいことはないよ」
クスハ「う、うん……」

[テスラ・ライヒ研究所 内部]

ブリット「……クスハ、お茶で良かった?」
クスハ「ありがとう、ブリット君」
ブリット「……何かあった?  急に剣の稽古をつけて欲しいなんてさ」
クスハ「剣の稽古自体はね、前から考えてたことなの。 龍虎王は剣を使うから、私も少しは剣のことを 知っておいた方がいいんじゃないかと思って……」
クスハ「それに…… ほら、ブリット君もヌンチャクの練習してたよね?」
ブリット「あ、あれ、見てたんだ……」
クスハ「参式はブリット君がメイン・パイロットだから、 必要ないかと思ったんだけど……」
ブリット「でも、前に乗ってた弐式も 剣を持ってたじゃないか」
クスハ「ブリット君ならわかると思うけど…… 超機人って、T-LINKシステム搭載機以上の 一体感みたいなものがあるじゃない?」
ブリット「ああ」
クスハ「だから、私自身が剣の心構えみたいなものを 学んでおけば、龍王機の心がちょっとでも わかるかな、って……」
ブリット「………」
クスハ「……何で龍王機は私を選んでくれたのかしら。 ブリット君なら、剣を知ってるのに」
ブリット「龍王機……龍虎王は法術をメインで 使うからじゃないのかな。クスハの方が そういうのに向いてそうだし」
ブリット「後は……性格の相性かな」
クスハ「………」
ブリット「とは言え、龍王機と虎王機は 相変わらずの休眠状態で目覚める気配もないし……」
ブリット「もしかしたら、 もう目覚めることはないのかも知れない」
クスハ「本当にそう思う?」
ブリット「え?」
クスハ「龍王機と虎王機は 役目が終わったから休んでいるんじゃなくて……」
クスハ「何か……何かのために 今は力を溜めてるんじゃないかって…… そんな気がして……」
ブリット「………」
ブリット「今日はこの辺で切り上げよう。 非番だし、街へ行って食材の買い出しに行こう」
ブリット「もうすぐハガネとヒリュウ改が来るし、 所員の人達も忙しくなるから、今の内にね」
クスハ「そうね…… 栄養ドリンクの材料も買っておかなきゃ」
ブリット「外出許可をもらってくるから、 君は支度をしておいでよ」
クスハ「じゃあ、 お言葉に甘えて、汗だけ流させてもらうね」
(扉が開閉する・クスハが立ち去る)
ブリット「………」
リシュウ「……どうじゃ、 ちっとは女子の扱いが上達したかの?」
ブリット「わっ! せ、先生!!」
リシュウ「彼女が相手では、 剣を振るうのに迷いが出るか?」
ブリット「いえ、そんなことは……。 剣を握る上では男も女もないと考えています。 ただ……」
リシュウ「何じゃ?」
ブリット「クスハが模索しているのは、 剣の道ではないように思えるんです」
ブリット「先生、一度彼女に稽古をつけてやって もらえませんか? そもそも、自分は人に物を 教えられるような人間ではありません」
リシュウ「ふん……。 お主が今しがた自分で言うたろう。 あの子に必要なのは剣の道ではない」
リシュウ「何となれば、 それを教えられるのはお主以外におるまい。 ワシの出る幕ではないわな」
ブリット「先生……」
リシュウ「まぁ、色恋沙汰なら相談に乗ってやるがの。 わははははは!」
ブリット「は?」
リシュウ「あの子は、ええ子じゃ。 ワシの死んだ家内によう似とる。 ……お主にはもったいないぐらいじゃわい」
ブリット「あ、あのう?」
リシュウ「それはそれとして、 お主が剣の腕を上げて悪いこともない。 久方振りに見てやるから、表へ出ろ」
リシュウ「どうせ出掛けに風呂でも入った日には、 しばらく出て来まい?」
ブリット「……そ、そうですね」

[テスラ・ライヒ研究所 中央管制室]

ギリアム「さて……これでテスラ研に縁のある 優秀な頭脳が勢揃いしたわけだ」
カーク「議題は、ソーディアンの結界についてか?」
ギリアム「ああ。通達した通り、 あれを突破する方法の目処がついた」
マリオン「発想自体はシンプルですわね。 コロンブスの卵的な」
ジョナサン「だが、大きな問題点が二つある。 まず、一つはいかにしてシステムを解析するか」
ジョナサン「もう一つは、座標の特定。 たが、これについては、おそらく解決できるだろう」
カーク「どのようにして?」
ギリアム「修羅の協力者が現れた。 その者からの情報を基にし、 座標の特定を行うつもりだ」
カーク「なるほど……」
ジョナサン「例の物の解析についてだが、 特殊システム系は私とギリアム少佐、 ラージ・モントーヤ君で行う」
ジョナサン「制御系に関しては、 フィリオ、ツグミ君、セルシア君、ネート博士に頼む」
フィリオ「わかりました」
ソフィア「ご期待に添えるよう尽力します」
ジョナサン「駆動系は ロブ、マリオン、ハミル博士に担当してもらいたい」
カーク「了解した」
マリオン「EOTと言えど…… しょうがないですわね、今回は。 で、肝心な物はここにありまして?」
ギリアム「それが……ないのだ」
マリオン「は?」
フィリオ「幸か不幸か、 修羅はこのテスラ研周辺には 現れていないのです……」
マリオン「……先が思いやられますわね」

[テスラ・ライヒ研究所 内部]

ダーナル「二進も三進も進まんなぁ、 あのドラゴンとタイガーの解析は」
ローガン「もう少し突っ込んだ分解が出来ればな」
ダーナル「そうは言ってもな、 アンザイ博士の意向があれじゃあ……」
ローガン「ま、半分生き物みたいな……」
(触手が刺さる)
ローガン「!」
ダーナル「ん? どうした?」
ローガン「かっ……かかか……か……ッ」
ダーナル「ロ、ローガン!?  お前、身体から何か……!!」

[テスラ・ライヒ研究所]

クスハ「いけない、 ついいつもの調子でお風呂に入っちゃった。 ブリット君を待たせちゃ……」
ローガン「………」
クスハ「!?」
ローガン「クスハ……ミズハ……」
クスハ「え!?」
ローガン「カ、カカカ……」
クスハ(この人、何かが……!?)
ローガン「強念ノ……者カ?」
クスハ「!!」
ローガン「カカカカ!  四神ノ超機人ニ選バレシ者ノ魂力!  味アワセテモラオウ!」
(触手が刺さる)
クスハ「あうっ!!」
ローガン「カカカカカカッ!  我ガ主、“鋳人”ニ其ノ魂ヲ捧ゲヨ!」
クスハ(あ、ああっ……力が……!)
(打撃)
ローガン「カァッ!?」
ブリット「クスハ、大丈夫か!?」
クスハ「ブ、ブリット君……!」
ローガン「カッ、カカッ! 貴様モ強念ノ者カッ!」
ブリット「何だ、あいつ……!?  人間じゃないのか!?」
ローガン「カカカカッ!!」
ブリット(あいつの腰から伸びてるのは、いったい……!  何と? どこへつながってる……!?)
ローガン「諸共ニ挽肉ニシテカラ、 ソノ血肉ト共ニ魂ヲススルトシヨウ!!」
(触手が動く)
ブリット「くうっ! 触手を!?」
(爆発)
クスハ「!!」


第25話
折れない心

〔戦域:テスラ・ライヒ研究所周辺〕

(アラート)
ジョナサン「な、何だ!?  今の震動は!?」
ツグミ「所長! アンザイ博士!  龍王機と虎王機が地上に!!」
エリ「ええっ!?」
(龍王機と虎王機がテスラ・ライヒ研究所の北側に南西の山の方を向いて出撃)
エリ「そ、そんな……!  目覚める兆候なんてなかったのに!」
ブリット「虎王機、龍王機!  お前達が助けてくれたのか!」
クスハ「ありがとう、龍王機、虎王機。 それに、ブリット君」
ブリット「あ、いや……」
クスハ「!  あの子達、どこを見てるの?」
ブリット「さっきの奴の身体から 何かが抜けていったのが見えた。 多分、本体が近くにいる……!」
(鋳人が北西端に出現)
クスハ「!!」
ツグミ「あ、あれは何!?」
ロバート「まるで 古代中国の武人のような……!」
ギリアム「……修羅神ではないな」
エリ「もしかして、あれは……」
ブリット「……行こう、クスハ。 あいつは多分、俺達を狙って来たんだ」
クスハ「うん……!」
ギリアム「タカクラチーフ、 我々も出よう。機体の出撃準備を」
ツグミ「はい!」
クスハ「ブリット君、 あれを研究所に近づけちゃいけない」
クスハ「さっき、 触れられた時にわかったの。 あれは人の命の力を吸う……!」
ブリット「わかった。 ……奴は槍を持っている。 虎龍王で行くぞ!」
クスハ「ええ!」
ブリット「必神火帝!」
クスハ「天魔降伏!」
ブリット「虎龍合体!!」
(龍王機と虎王機が少し北西へ移動、光に包まれて虎龍王が出現)
ブリット「顕現! 最強白虎、虎龍王!!」
ブリット「さあ行くぞ! 物の怪!!」
(作戦目的表示)

〈鋳人撃墜〉

ブリット「ふうう…… 意外にあっけない敵だったな」
クスハ「………」
(虎龍王に精神感応)
クスハ「!!」
ブリット「つっ! これは!?」
(鋳人が出現)
エリ「ふ、復活した!?」
ブリット「ば、馬鹿な!!」
(鋳人が虎龍王に隣接)
【強制戦闘】
鋳人[転天通水の法]vsブリット[防御]
(虎龍王にHP50%分のダメージ、爆煙、虎龍王に『脱力』)
ブリット「う、ううっ……!!」
クスハ「ち、力が……!!」
セルシア「鎧の巨人の身体が 再生した……!」
フィリオ「どうやら、 槍の方が本体だったようだね」
ロバート「ブリット! クスハ!!  大丈夫か!?」
ブリット「自分は何とか……!  でも、ソニック・ジャベリンが 潰されました……!」
ロバート「何だって!?」
クスハ「………」
クスハ「ブリット君、私に代わって」
ブリット「え!?」
クスハ「龍王機が教えてくれた…… この地の属性が変えられたって……」
クスハ「ここは水の理が通る土地に なったって……」
ブリット「なら、龍虎王の方が 有利だと言うのか……!」
虎龍王「………」
ブリット「……わかった、虎龍王。 お前もその方がいいと言うんだな?」
虎龍王「………」
ブリット「何? 少しシャクだって?  どっちなんだよ!」
クスハ「ブリット君……!?」
ブリット「何でもない!  龍虎王でいこう、クスハ!」
クスハ「ええ! 必神火帝!」
ブリット「天魔降伏!」
(龍虎王に変形)
クスハ「顕現! 無敵青龍、龍虎王!!」
ブリット「クスハ、破山剣は使えるか!?」
クスハ「……法術戦で何とかしてみる」
ブリット「何!?」
クスハ「私の剣じゃ、 あの槍には勝てない…… だから……!」
ブリット「クスハ……!」
(作戦目的表示)

〈NEXT PP〉

ロバート「ギリアム少佐達は まだ出られないのか!?」
(研究所にアラート)
セルシア「所長!  第5警戒ライン上に熱源反応多数!  まっすぐこちらへ向かって来ます!」
ジョナサン「識別は!?」
セルシア「待って下さい……!」
セルシア「……識別、出ました!  量産型の修羅神です!」
ジョナサン「何っ!?」
カーク「転移でなく、通常移動で来たのか」
マリオン「よりにもよって……。 益々先行き不安になって来ましたわね」
ジョナサン「セルシア君、 ADATSで修羅神の迎撃を!」
セルシア「は、はい!」
クスハ(法術じゃ、 あの敵を捕らえきれない……!)
クスハ(どうすればいいの……!?)

〈NEXT PP〉

(アラート)
セルシア「駄目です!  修羅神群を抑えきれません!  最終防衛ラインを突破されます!」
(烈級修羅神が大量に出現)
修羅兵「おおっ!  何かすげえ砦を見つけたぞ!  マグナス様に報告だぁ~!」
修羅兵「だが、 手柄は俺達でいただきぃ~!」
修羅兵「祭りだ! 血祭りだ!!  ヒャーッハッハッハァ!!」
クスハ「こ、こんな時に!」
ブリット「くっ!  こっちはあの鎧だけで手一杯なのに!」
(アステリオンAX、ゲシュペンスト・タイプRV、グルンガスト零式、フェアリオン・タイプGが倉庫の東側に出撃)
アイビス「ブリット、クスハ!  遅くなってごめん!」
クスハ「アイビスさん!」
シャイン「お助けに参りましたわ!」
ブリット「シャイン王女……!」
リシュウ「クスハ、ブリット。 修羅神共はワシらで何とかする」
リシュウ「お主らは、 あの異形を討ち取れい」
クスハ「は、はいっ!」
リシュウ(これは試練じゃ、クスハ。 お主に必要なものは何か…… この戦いで見極めよ)
ギリアム(……彼らは ダガーを使っていない…… この近くに本隊がいるのか?)
ギリアム「各機へ。 我々で修羅神を食い止めるぞ」
アイビス「了解!」
シャイン「修羅神なんか ブッ飛ば……いえ、倒してみせますわ!」

〈6 NEXT PP or 鋳人のHP70%以下〉

クスハ「さ、再生し続けてる……!  このままじゃ、倒せない!」
ブリット「法術だけでは無理だ!  破山剣を使うんだ!!」
クスハ「で、でも、 私が剣であの敵に勝てるとは……!」
ブリット「クスハ……!  思い切って、こちらから打ち込むんだ!」
ブリット「奴が受けられないぐらい、 早く! 強く! 破山剣を!!」
クスハ「けど、もし受け止められたら、 剣を折られちゃう……!」
クスハ「私には、やっぱり剣は……!」
ブリット「大丈夫……そのために俺がいる。 虎龍王と龍虎王もここにいる」
クスハ「!」
龍虎王「………」
ブリット「後ろのことは気にするな。 前だけ見て、踏み出すんだ!」
クスハ「………」
ブリット「君なら出来る!  いや、俺達なら出来るッ!!」
クスハ「………」
クスハ「うん……!」
(クスハに『気迫』『ど根性』『熱血』)
クスハ(私が 強くならなくちゃいけないのは 剣の腕じゃない……!)
クスハ(私は……私はっ!!)
【強制戦闘】
クスハ[破山剣・逆鱗斬]vs鋳人[防御]
クスハ『ブリット君、龍虎王、虎龍王!  私に力を貸して!』
クスハ『四心合一! 一意専心!』
クスハ『必要なのは、折れない剣じゃない!』
クスハ『折れない心っ!!』
クスハ『破山剣! 逆鱗斬!!』
???『!!!』
(鋳人に16000のダメージ、鋳人に大きな爆煙)
ロバート「奴がひるんだ!」
リシュウ(ふふ……やはり、ええ子じゃ。 気づきおったわい)
セルシア「所長、 ハガネとヒリュウ改がこちらに!」
ジョナサン「!」
(ハガネとヒリュウ改が出現)
レフィーナ「各機、直ちに出撃を!」
(出撃準備)
マサキ「みんな、大丈夫か!?」
クスハ「マサキ君……!」
リューネ「アイビス、助けに来たよ!」
アイビス「ありがとう、リューネ……!」
ライ「ご無事ですか、王女?」
シャイン「ライディ様!  それに皆様……!」
リシュウ「これで形勢逆転じゃな」
ギリアム「ええ。 そして、我々の戦力が揃いました」
テツヤ「各機、攻撃開始!!」

〈鋳人のHP20%以下〉

(鋳人が撤退)
ブリット「! 消えた!?」
クスハ「逃げた……の……!?」

〈敵機全滅〉

エイタ「敵機の反応、消えました」
テツヤ「了解した。 損傷度の低い機体は周辺の警戒を。 それから、艦をテスラ研の滑走路へ」
エイタ「了解です」

[テスラ・ライヒ研究所 内部]

(クスハがクスハ作成の健康ドリンクを差し出す)
クスハ「……はい、ブリット君」
ブリット(い、いきなりですくわぁーーーっ!?)
クスハ「さっきの戦闘で、疲れたでしょ?  これを飲んで、元気を出して」
ブリット「あ、ああ……」
クスハ「さ、召し上がれ」
ブリット「は、はい」
ブリット(覚悟を決めろ、ブルックリン……!  一意専心、一意専心、一意専心……!)
ブリット「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ……!」
ブリット(あ、ちょっとマイルドになってる。 ……それとも、慣れてしまったのかな?)
クスハ「……ねえ、ブリット君」
ブリット「あ、いや、おかわりは……」
クスハ「そうじゃなくて…… やっぱり、少しずつでいいから 剣のお稽古を続けようと思うの」
ブリット「クスハ……」
クスハ「さっき、龍虎王に乗ってわかったの。 やっぱり、彼らは何かに備えているんだわ」
クスハ「だから、私もこの決心を…… 心構えを忘れちゃいけないと思うから」
ブリット「わかった……俺で良ければ」
(扉が開閉する)
エクセレン「話は聞かせてもらったわよ!  ブリット君……とうとう卒業の時ね……!」
ブリット「うわっ!  いきなりな上に、わけがわかりませんよ!」
エクセレン「わお!  ドサマギでキスの一つか八つくらい、 しようとか思ってたんじゃなぁい?」
ブリット「そ、そそそ、そんなことしませんよ!  あと、普通は一つや二つです!」
キョウスケ「……またやってるのか。 飽きないな、お前達は」
ブリット「……キョウスケ中尉。 虎龍王や龍虎王と共に戦えるようになりました」
キョウスケ「……ああ、よくやった」
ブリット「ん? 中尉……?  どうしたんですか? もしかして、まだ……」
キョウスケ「………」
エクセレン「ブリット君、 キョウスケが悩んでいるのは、その次の話よ」
エクセレン「……ラミアちゃん、 生きてる可能性が……あるのよね」
ブリット「!!」
クスハ「ほ、本当なんですか!?」
キョウスケ「敵として……な。 デュミナスの手先として、おれ達の前に現れた」
クスハ「そんな……!」
キョウスケ「本物かどうかはまだわからんが…… かなりの確率で中身を入れ替えられた、 器だけの存在だ」
エクセレン「………」
キョウスケ「おれはこれをチャンスと考える。 ……一度はしくじったが……」
ブリット「……どうやら、 以前の中尉に戻られたようですね」
キョウスケ「だが、ブリット…… 今回は分が悪すぎる。目はほとんどないだろう。 ……おそらく、ラミアは……」
ブリット「だとしても…… 自分達はその決断に乗ります、中尉」
クスハ「ええ……龍虎王や虎龍王と一緒に」
キョウスケ「……すまんな、二人共」

[テスラ・ライヒ研究所 内部]

シャイン「ライディ様、お久しゅうございます」
ライ「ええ……王女もお元気そうで」
シャイン「はい。 それから、ラトゥーニ……フェアリオンの タイプSを持って参りました」
シャイン「この事態を少しでも早く解決するために、 私も協力したいと思っております。 またご一緒して下さいませ」
ラトゥーニ「わかりました、王女」
セルシア「タイプSとタイプGの シンクロ調整は、私がやっておきます」
ラトゥーニ「え? でも……」
セルシア「これからが大変なんですから、 今の内に休んでおいて下さい」
ラトゥーニ「はい……」
リューネ「セルシアも すっかりテスラ研に馴染んだね」
セルシア「でも、個性的な人達が多くて…… 圧倒されてしまいます」
リューネ「あはは、そうかもね」
アイビス「でも……これで ようやくメンバーが揃ったって感じだね」
リューネ「うん。これからが本番だよ」
マサキ「けど、 すぐにソーディアンやヘルゲートへ 行くわけじゃねえんだろ?」
アヤ「ええ…… 今、艦長達が今後の作戦を練っているわ」

[テスラ・ライヒ研究所 中央管制室]

ジョナサン「また危ない所を君達に救われたな」
テツヤ「いえ……間に合って良かったです」
レフィーナ「ところで、 先程の鎧を着た巨人はいったぃ……?」
ジョナサン「それが……詳細はよくわからないのだ」
イルム「ってことは、 ここで作った物じゃないんだな?」
ジョナサン「当たり前だ」
エリ「あれは……『妖機人』かも知れません」
ゼンガー「妖機人?」
エリ「ええ。 古代文献に記されていた、超機人の敵です」
エリ「どうやら、百邪とは似て非なる存在 らしいのですが……私は、属性が変わってしまった 超機人ではないかと考えています」
イルム「有り体に言えば、悪の超機人ってことか」
エリ「しかし、妖機人は数百年前に起きたという 『機人大戦』で滅びたとされているのです」
ギリアム「それが復活した……。 だが、何故今になって?」
エリ「現段階では何とも言えませんが、 龍虎王の目覚め……そして、ここ最近の休眠との 関連性が深いと思っています」
レーツェル「ここに来て、新たな敵の登場か……?」
エリ「とにかく、私の方で詳しく調べてみます」
ジョナサン「頼むよ。 我々は直ちに各機の整備を行う」
ジョナサン「特にDGGシリーズは念入りにな。 クロガネの中では、レベルCまでの整備が 限界だっただろう?」
レーツェル「ええ。 しばらくここでご厄介になります」
ゼンガー「ところで、ギリアム…… ソーディアンの結界を破る方法とは何だ?」
ギリアム「……正確に言えば、破るわけではない」
ゼンガー「何……?」
ギリアム「ソーディアン内部へ直接転移するのさ。 修羅達と同じく、ダガーを使ってな」

『攻撃力↑ 弾数↓』を入手した。

『テスラ・ドライブ』を入手した。
『G・ウォール』を入手した。
『スーパーリペアキット』を入手した。

『SPドリンク』を入手した。

『G・インパクトステーク』を入手した。
『グラビトン・ランチャー』を入手した。
『ウェポンブレイカー』を入手した。

『ヒュッケバイン』を入手した。
『ヒュッケバインMk-III・タイプR』を入手した。
『ビルトビルガー・タイプL』を入手した。

『ゲシュペンストMk-II・タイプS』を入手した。
『グルンガスト2号機』を入手した。
『フェアリオン・タイプS』を入手した。

『シシオウブレード』を入手した。

『勇者の印』を入手した。


back index next