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二柱の闘神 ~ 最終話 ~

〈NEXT PP〉

(北端にエントリヒ・ガイストが出現)
アリエイル「アレス・ガイスト!?」
アクセル「奴が戻ってくるとは!」
アルフィミィ「でも、この感じは……!」
ドゥバン「アリエイル……」
アリエイル「ドゥバン!」
ドゥバン「お前が呼んでくれたおかげで、 このアレスを……」
ドゥバン「いや、エントリヒ・ガイストを 御せるようになった」
アリエイル「で、では……!」
ドゥバン「おれは生きる……。 呪われた宿命を乗り越えてみせる……」
ドゥバン「同じイデアラントであり、 おれの命を呼び戻してくれたお前と共にな……!」
アリエイル「わかりました!」

〈vs XN-L〉

[HP70%以下]

XN-L「……確かに、精強な力であるな。 如何なる同族に導かれたか、わからぬが」
マサキ「少なくとも、ラ・ギアスのカドゥム・ハーカームは もうこの世にはいねえぜ!」
コウタ「それに、俺達はてめえが敵わなかった ダークブレインを倒したんでえ!」
XN-L「我が支配する化神艦であれば、開明脳など敵に非ず。 そのことを身を以て知るべし」
(XN-Lがクロスゲートからエネルギーを吸い上げ、 『必中』『かく乱』『信念』『覚醒』『EN回復』『気力上昇』が掛かる)
コウタ「あいつ……!」
アラド「本気を出したってことかよ!」
フェアリ「XN-Lは、クロスゲートのエネルギーを 吸収しているの……!?」
ラトゥーニ「でも、フロラーガのように 攻撃手段として使っているわけじゃない……」
シュウ(やはり、カドゥム・ハーカームにとって クロスゲートは……)

[HP55%以下]

XN-L「……まつろわぬ愚者共よ、 如何に抗辯(こうべん)しようと、お前達の天命は変わらぬ」
アクア「だけど、押されつつあるじゃないの!」
XN-L「お前達の剛念が大極へ至ることはない。 この私がいる限り」
(XN-Lがクロスゲートからエネルギーを吸い上げ、 『必中』『かく乱』『信念』『覚醒』『EN回復』『気力上昇』が掛かる)
コウタ「べらぼうめ、 ここで怯むわけにいくかってんでえ!」
ショウコ「絶対にショウコ達が食い止めてみせるわ!」
スカルナイト「XN-L!  おどれの行き先はたった一つ! 地獄やで!」
チカ「何なんですか、あいつ!  今までやって来たことを棚に上げて、 すっかりヒーロー気取りですよ!」
シロ「……他人のこと、言えるのかニャ」
チカ「失敬な!  ラ・ギアスでご主人様に助けられたこと、 忘れたとは言わせませんよ!」
シュウ(正邪の逆転…… それも希有な運命や縁の一環かも知れませんね)

[HP35%以下]

XN-L「……光と闇の連鎖を 断ち切らねばならぬのだ……!」
XN-L「そのためには、お前達の 七念の増大を阻止せねばならぬ……!」
XN-L「私に心衰(ひっすい)の理は通用せぬ……!  そして、愚者共を排除せしめん!」
(XN-Lがクロスゲートからエネルギーを吸い上げ、 『必中』『かく乱』『信念』『覚醒』『EN回復』『気力上昇』が掛かる)
コウタ「ふん、悪あがきを!」
カルヴィナ「でも、ようやくあいつの焦りが見えてきたわね」
シュウ「それに対し、グランティード・ドラコデウスは パワーが上がっているようですね」
トーヤ「ええ、内から湧き上がるような力を感じます」
シャナ=ミア「創世神フューレイムが、 覚醒しつつあるのかも知れません」
XN-L「魂魄も同然の輩が、何を糧として……!」
ジョッシュ「お前が負の想念集積体の源と言った、生念だ。 生きていこうとする俺達の意志だ」
トーヤ「ジョッシュさん……!」
ジョッシュ「トーヤ、俺達ならば断ち切れる。 命の連なりを否定する者を…… 死と滅びをもたらそうとする者を」
ジョッシュ「お前の父親から託された剣で、 クロスゲートからの災いを断つんだ」
トーヤ「わかりました!」
アケミ「トーヤ、剣はグランティード・ ドラコデウスだけじゃないわよ!」
アキミ「俺達のスーパーソウルセイバーもだ!」
シュウ「では、統馭者と嘯く 古の巨人に引導を渡しましょうか」
マサキ「ああ、怨念なんざ残らねえよう きっちり片を付けてやる!」
カイ「各機、化神艦上部のXN-Lに狙いを集中!  我らの持てる力を振り絞って、奴を倒す!」
ゼンガー「応!  解き放て、鋼の刃! 烈火の如く!」
トーヤ「XN-L! 俺はフューレイムと共に お前の存在を否定する!」
コウタ「俺達がてめえの最後の相手!  ラスト・ファイターでえ!!」

[撃墜]

XN-L「お、おのれ……!  この世界を浄化し……私の種子を……!」
XN-L「あ、新たに教化せし……生命体を……!」
XN-L「それが……それが……!  お前達が……精強の種子などと……!」
XN-L「認めぬ……認めぬぞ……!  お前達が……大極へ……到………………」
(XN-Lが内部から光りを発し、大爆発。閃光)

〔戦域:クロスゲート近傍宙域〕

(クロスゲートの外にスカルナイトを含む味方機が並んでいる)
エイタ「XN-L、消滅しました!  残敵の反応もありません!」
マイルズ「こ、これで終わったか……」
トーヤ「いや、まだだ……!」
コウタ「トーヤ!?」
スカルナイト「ふん……ワイのことか」
トーヤ「いや、グランティード・ドラコデウスが…… フューレイムが言っている」
トーヤ「ヴォーダの門を、 クロスゲートを残してはならないと……!」
シャナ=ミア「私にも聞こえましたが、封印では……」
トーヤ「封印という言葉の本当の意味……俺にはわかった」
フェアリ「ま、まさか!?」
トーヤ「それは、クロスゲートを消滅させることなんだ」
ジーク「お前、本気か!?」
トーヤ「ああ……今の俺達なら、出来る」
サリー「でも、もし、失敗したら!」
ジョッシュ「……シュンパティアでは封印止まりだった。 でも、そのオリジナルであるサイトロン・システムと フューレイムならば……」
グラキエース「閉じるための鍵ではなく、 破壊するための剣となる……?」
シャナ=ミア「ですが、父もそこまでのことは!」
シュウ「条件は揃っているのでしょう。 やってみなさい、トーヤ・シウン」
マサキ「お、おい、シュウ!」
シュウ「ラ・ギアスでは 成し遂げられなかったことなのですよ?」
マサキ「それで最悪の事態が起きちまったら、 てめえは責任取れるのかよ!?」
シュウ「………」
シュウ「……いいでしょう」
マサキ「な、何!? どうするってんだ!?」
カルヴィナ「それだけ確証があるということでしょう。 トーヤ、そうなのね?」
トーヤ「ええ」
シュウ「ですが、彼一人の力だけで 果たせることではありません」
シュウ「皆さんの想いを一つにしなければなりませんよ」
アクセル「……貴様の口からそんな台詞が出るとはな」
マイルズ「ま、待たんか!  そのように重要な事柄を、現場の判断で!  統合参謀本部、いや、大統領の許可が必要だ!」
シュウ「それではタイミングを逸してしまいますね。 フューレイムの覚醒状態が鍵となるのは、 あなたにもわかっているはず」
マイルズ「ならば、封印で止めておけ!」
キョウスケ「……分の悪い賭けだが、乗った」
ジョッシュ「俺もです」
ハーケン「OK…… 帰り道が一つ減ることになるが、オールインだ」
リュウセイ「俺も……賭けるぜ」
イング(クロスゲートが破壊できれば、僕の懸念は……)
シュウ「異論がある方はいませんか?」
クスハ「………」
レーツェル「………」
ギリアム「………」
ヴィレッタ「………」
マイルズ「シュウ・シラカワ! 貴様っ!!」
シュウ「では、トーヤ……始めて下さい」
トーヤ「わかりました」

<勢ぞろいしている鋼龍戦隊の機体が光を発し始める>

トーヤ「俺達とグランティード・ドラコデウス…… そして、みんなの想いの力があれば、 クロスゲートを壊せる!」
(グランティード・ドラコデウスを見る)
トーヤ「やるぞ、テニア! シャナ=ミア!」
テニア「うん!」
シャナ=ミア「わかりました。フューレイムの加護があらんことを」
トーヤ「テニア、バスカー・モード!」
テニア「了解! 起動するよ!」
(グランティード・ドラコデウスがバスカー・モードを起動)
シャナ=ミア「トウ=ヤ、この(つるぎ)(わたくし)達の意志……!」
トーヤ「ああ」
トーヤ「ここでクロスゲートを破壊し、終わらせる!」
(グランティード・ドラコデウスが剣を構える)
トーヤ「俺達自身が先へ進むために!!」
トーヤ「クロスゲート! ヴォーダの門よ!」
トーヤ「砕けて消えろぉぉぉぉぉぉ!!」
(クロスゲートの中心を光が走っていき、大爆発。閃光)

《パリ 地球連邦政府 大統領府》

[大統領府 内部(暖炉前)]

ダニエル「……以上がクロスゲート消滅までの 経緯であります、大統領閣下」
ハロルド「元帥、 君はあれの破壊命令を出していたのかね?」
ギャスパル「いえ、現場の判断です。 もっとも、鋼龍戦隊に同行していたシュウ・シラカワが 扇動したという報告を受けておりますが」
ミツコ「あらあら……貴重な研究対象を葬り去るだなんて」
ハロルド「だが、結果的には良かったのかも知れん。 これで、今回の争乱は終結したと 判断していいのかね?」
ギャスパル「各地でラマリスが再出現しなければ」
ハロルド「では、浄化の確認を急いでくれたまえ」
ギャスパル「早速、鋼龍戦隊を派遣します」
ミツコ「……ところで、ガウ=ラ・フューリアと ダークアイアン・キャッスルは どうなさるおつもりですの?」
ギャスパル「現在、我が軍の監視下にある。 双方共にEOTの塊だ、簡単に手放すつもりはない」
ハロルド「………」
ミツコ「あら…… 我が社も一枚噛ませていただけませんこと?」
ギャスパル「後者の詳細はまだ不明だが、 前者は我らにとって強大な戦力となる」
ギャスパル「フューリーの技術を物に出来る自信があるのなら、 許可しよう」
ミツコイスルギ重工の全力を挙げて、取り掛かりますわ」
ハロルド「待ちたまえ。 ガウ=ラ・フューリアの処遇については、 私に考えがある」
ギャスパル「ほう、どのような?」
ハロルド「それは……」

《地球近海(鋼龍戦隊)》

[ハガネ 戦隊司令公室]

マイルズ「本当にクロスゲートを破壊できたとはな……」
ギント「フューレイムの覚醒が 大きな成功要因だったようですな」
シュウ「知的生命体に牙を剥いた ラ・ギアスのカドゥム・ハーカームとXN-L……」
シュウ「そして、私達に力を貸したフューレイム…… そのどちらが彼らの本質なのか、不明ですがね」
ギリアム「だが、フューレイムのおかげで、 クロスゲートは破壊可能な物だということがわかった」
シュウ「ええ」
ギリアム「これは我々にとって、 未来が大きく開けたということを意味する」
シュウ「そうですね……クロスゲートそのものを 排除できるというのなら……」
シュウ「それが私達に与えられた 宿命なのかも知れませんね」
レフィーナ「ところで…… 今、フューレイムはどのような状態なのです?」
シュウ「トーヤ・シウンによれば、 また眠りについたそうです」
シュウ「ラ・ギアスのカドゥム・ハーカームや XN-Lと違い、彼は機神体を持っていませんから…… 覚醒した状態を継続できるわけではないのでしょう」
ギリアム「次にフューレイムが目覚めることはあるのか……」
シュウ「その時に何が起きるのか…… クロスゲートを創造し、ハーカームを我々の世界へ 送り込んだ者のみが知ると言った所でしょうか」
シュウ「もっとも、それが本当に存在しているかどうかは わかりませんがね」

(ハガネ 格納庫)

コウタ「結局……あの後、スカルナイトが どうなったかわからずじまいかよ」
ミチル「ダークアイアン・キャッスルには もう誰もおらへんのやろ?」
ショウコ「うん……調査隊からの報告によれば、そうだって」
ロア「グランティード・ドラコデウスが クロスゲートを破壊した時、皆の念が 大きな奔流となって押し寄せた……」
ロア「ラマリスなどの負念体は消去され、 負の存在であるスカルナイトも 同様の運命を辿ったのかも知れん」
ショウコ「でも……最後の決戦で協力してくれるなんてね」
コウタ「それであの野郎がやってきたことを チャラにするわけにゃいかねえが……」
コウタ「万が一、また出て来やがったら、 そん時はきっちりケリをつけてやるぜ」

(ラウンジ)

サリー「結局、生き残ったガディソード人は 私達3人だけ……」
ジーク「俺達の星もなくなっちまったし、 これでガディソードは終わりだな……」
アケミ「そんなことはないわ、あまた達がいる限りね」
アキミ「そうだよ。地球で生きていけばいい」
フェアリ「でも、私達が迎え入れられるかどうか……」
アキミ「俺達だって、こうやって一緒にいて、 苦しい戦いを乗り越えたんだ。きっと大丈夫さ」
アケミ「ええ。色んなことがあったけど…… 地球人とガディソード人が仲良くやっていける証拠よ、 私達は」
ヨン「難民として、ゾヴォークに受け入れる準備もあります。 私達の世界では、生まれた星が異なる人達が 共存していますから……」
ジーク「何にせよ、俺達がガディソードの新しい歴史を 始めるしかねえってことか」
フェアリ「そうね……今回の件で、 色々な文明が存在しているとわかったわ」
フェアリ「それらと共存していくことが、 これから私達が進むべき道なのよ」
アケミ「じゃあ、フェアリさん達はゾヴォークへ行くの?」
フェアリ「今後については、落ち着いてから ジークやサリーとゆっくり話し合いたいわね……」
アキミ「なあ、良かったらだけど…… みんなでモガミ重工へ来ないか?」
サリー「え……」
アキミ「うちの開発チームでさ、 テストパイロットとして働いてくれよ。 いいだろ、ジンプウさん?」
ジンプウ「おいおい、いきなりそんなことを言われても……」
アキミ「反対なのかよ?」
ジンプウ「そうじゃねえが…… 申請とか手続きとか色々あるだろうが」
アキミ「だから、そういうのが終わった後の話だよ」
サリー「アキミやアケミ達と一緒にいられるなら、いいかも。 ね、兄さん?」
ジーク「ああ……まあな」
サリー「フェアリは?」
フェアリ「でも、迷惑じゃないかしら……」
アケミ「そんなことないわよ。 私からもお願いするわ、ジンプウさん」
ジンプウ「しょうがねえな……社長を説得してみるか」
アキミ「じゃあ、決まりだ!」
サリー「ありがとう、アキミ……」

(ハガネ ブリーフィング・ルーム)

リュウセイ「ええっ、マジかよ!?」
タスク「これから任務だなんて……」
カチーナ「仕方ねえだろうが。 最後の最後でデブデダビデがラマリスを 出しやがったんだからよ」
アヤ「それで、念のために各地の浄化を 私達で再確認しなければならないの」
カイ「その任務が終わらなければ、政府は終息宣言を出せん。 特殊戦技教導隊も引き続き、鋼龍戦隊に同行する」
カイ「また、コウタ達にもダークアイアン・キャッスルの 調査に協力してもらわねばならん」
アラド「おれ達も休みなしッスか……」
イルム「ま、人使いが荒いのはいつものことだ。 諦めるんだな」
アラド「北海道……イクラ丼……」
ゼオラ「一段落してから行けばいいじゃないの」
ヴィレッタ「念動力者は特に忙しくなる。 すぐに準備を始めなさい」
リュウセイ「へーい」
イング「了解しました」
リオ「任務が終わったら、きっと休みがもらえるわよ。 みんなで頑張りましょう」
リョウト「そうだね」
ライ「……兄さん達はどうするのだ?」
レーツェル「我々はクロガネへ戻る。 別世界とつながり易い地帯を再調査するためにな」
ゼンガー「ハーケン、アシェン…… 今度は我らがお前達を送り返す番だ」
ハーケン「OK、ミスター・サムライ。 エンドレス・フロンティアへ戻る方法が 見つかるまで、クロガネで厄介になるぜ」
アシェン「引き続き、三食おやつ昼寝付きでよろしゅう」
クスハ「マサキ君達は?」
マサキ「俺とリューネは、シュウと一緒にクロガネ行きだ。 ラ・ギアスへのゲートが開けるまでな」
リューネ「こっちのクロスゲートはなくなっちゃったけど、 向こうの方は大丈夫かな……」
アーマラ「シュウは、こちら側の出入り口がなくなっただけで ラ・ギアスに影響はないだろうと言っていた」
マサキ「まあ、XN-Lとは境界空間で戦ったわけじゃねえし、 ラ・ギアスのカドゥム・ハーカームみてえに クロスゲートの中へ吹っ飛んでねえからな」
シロ「でも、サイバスターのチャージが 出来なくニャったニャ」
クロ「かえって、いいことかも知れニャいけどね」
カーラ「何にせよ、クロガネは 前よりバラエティに富んだメンバーになるね」
アルフィミィ「賑やかでいいですの」
ラウル「じゃあ、俺達L&Eコーポレーションは、 シャイン王女をリクセントへ送って行きます」
シャイン「申し訳ございませんが、 よろしくお願い致します。 ラトゥーニ、お仕事を頑張って下さいませ」
ラトゥーニ「はい」
エクセレン「アリエイルちゃんは、ドゥバンと一緒に 一足先に伊豆へ戻るのよね」
アリエイル「ええ……彼が事情聴取を受けた後、 また眠ることになります」
アクセル「ドゥバンもか?」
アリエイル「おそらく、そうなるでしょう。 エントリヒ・ガイストの解析も 行われるそうですから」
キョウスケ「……ジョッシュ、お前達は?」
ジョッシュ「ファブラ・フォレースの事後処理に立ち会うため、 南極へ行きます」
ヒューゴ「その後は?」
ジョッシュ「まだ……決めていません」
リム「前はクロスゲートの調査チームに 加わろうと思ってたけど……」
ジョッシュ「調査対象がなくなってしまいましたからね」
アクア「あなた達のマシンは、また伊豆に封印されるの?」
ジョッシュ「おそらくは。 それに、その方がいいと思っていますし」
グラキエース「ジョッシュ、私はお前の傍にいる。 お前とリムが行く所ならば、どこへでも共に」
ジョッシュ「ああ……わかっているよ、ラキ」
ジョッシュ(お前に残された時間は少ないが…… 解決する方法はあると信じたい)
ジョッシュ(不可能だと思っていた クロスゲートの破壊が成し遂げられたのなら……)
ジョッシュ(お前の運命を変える方法だって、きっと……)

[ガウ=ラ・フューリア 内部(玉座の間の下)]

メキボス「……地球連邦政府から ガウ=ラ・フューリアに退去命令が出るとはな」
ギリアム「遺恨を残したまま彼らを難民として受け入れても 新たな災いの種になりかねん。連邦政府は そう判断したのかも知れん」
シャナ=ミア「私達としては、出来得る限りの贖罪をすべきだと 思っていたのですが……」
メキボス「ま、異星間のいざこざの事後処理については、 俺達ゾヴォークに任せてもらった方がいい」
シャナ=ミア「かつて栄華を誇ったフューリーも、 今となっては数万人規模の集団……」
シャナ=ミア「自立するのではなく、 他星民族との共存を図らなければなりません」
メキボス「何にせよ、クロスゲートはラ・ギアス以外にも まだどこかに複数存在している可能性が高い」
メキボス「はっきり言って、ゾヴォーク勢力圏内にも いくつかあったっておかしくねえと思ってる」
ギリアム「………」
メキボス「だから、クロスゲートを破壊した グランティード・ドラコデウスは、 俺達にとっても守護神になるかも知れねえ」
シャナ=ミア「守護神……それは玉座機だけではありません。 鋼龍戦隊の皆さんにも同じことが言えます」
メキボス「……確かに」
アル=ヴァン「我らの出立は、いつぐらいに?」
メキボス「受け入れの準備期間が必要だから、 1ヶ月後と言った所か」
ギリアム「皇女殿下、それまであなた達には 連邦軍の監視の下、このガウ=ラ・フューリアの中で 留まっていただくことになります」
シャナ=ミア「承知致しました」
カルヴィナ「……随行を希望すれば、 受け入れてもらえるのかしら?」
アル=ヴァン「カリン……」
カルヴィナ「グランティード・ドラコデウスを ゾヴォークへ持って行くということは……」
カルヴィナ「トーヤやテニア、カティア、メルアも 同行するんでしょう?」
シャナ=ミア「ええ……彼らは同意してくれました」
カルヴィナ「なら、あたしも行くわ。 ベルゼルート・ブリガンディのパイロットとして」
アル=ヴァン「だが、いつ地球へ戻れるかわからないぞ」
カルヴィナ「言ったでしょう、アリー……」
カルヴィナ「あたしはあなたと共に生きるとね」

トーヤと一緒にフューリーに捕まったのは
カティア テニア メルア


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