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冷たい世界(後篇) ~ 第45話 ~

カロ=ラン「……来たか、地球人。 お前達に絶息をもたらす者の名を知れ。 カロ=ラン・ヴイである」
トーヤ「あいつ……!」
シャナ=ミア「あなたに下がれと言っても、無駄ですね」
カロ=ラン「ふん……皇女自ら敵軍を率いてくるとはな。 先帝が泉下で嘆いているぞ」
シャナ=ミア「皇家に背いたあなたに言えることですか」
カロ=ラン「フューリーを誤った方向へ導こうとする者に 君主の資格はない」
カロ=ラン「我らは、その気になれば とっくの昔に地球を支配していた。 それがどうだ?」
カロ=ラン「冷たい衛星の地下に籠もり、ヴォーダの門の 防人となって幾星霜……何故、地球人より優れた 我らが、そのような目に遭わねばならぬ?」
シャナ=ミア「………」
カロ=ラン「今のフューリーに必要なのは、精強な指導者。 それは、決してシャナ=ミアに非ず」
トーヤ「グ=ランドンだと言うのか!?」
カロ=ラン「クックック……そうだ」
アル=ヴァン(あの男……もしや)
シャナ=ミア「私と玉座機なくして、 ヴォーダの門を封じることは出来ません。 あなたはヴァウーラをどうするつもりなのです?」
カロ=ラン「我らの母星を失った時と同じ判断をするまでよ」
シャナ=ミア「……!」
メルア「それって……地球から脱出するってことですか」
シャナ=ミア「……おそらく」
カロ=ラン「フューリーの純血と皇家の存続、騎士のプライド、 民の救済などに拘るから、行き詰まるのだ」
カロ=ラン「我らが生きる場は、地球以外にいくらでもある。 ゾヴォークバルマー……まずは大樹に依り、 いずれ中から食い破れば良い」
カルヴィナ「だったら、あんただけで どこかへ行けば良かったんじゃないの?」
カロ=ラン「他星の者達と渡り合うには、 ガウ=ラ・フューリアやグランティード・ ドラコデウスが必要だ」
カロ=ラン「そのために皇家転覆計画を進めていたが…… 最後の最後でエ=セルダが台無しにした」
トーヤ「父さんがグランティードを…… 門の鍵を持ち出したからか」
カロ=ラン「そうだが、鍵を使わずともヴォーダの門は開いた。 まさに僥倖だった」
カロ=ラン「今度は我らの手で門を開放し、 そこからまろび出たジェヴィルンヴァウーラに地球人共を食らわせる」
トーヤ「そんなこと、させるものか!」
カロ=ラン「私は騎士と違い、皇女を傷つけることも 刻旅の杜の破壊も躊躇いはせぬぞ」
トーヤ「それも含めて、やらせないと言っているんだ!」
シャナ=ミア「トウ=ヤ、カロ=ランの背後にあるのは、 ガウ=ラ・フューリア主動力部の隔壁です」
シャナ=ミア「その付近での戦闘は避けて下さい」
トーヤ「ということは、 ここからの遠距離攻撃も駄目か……」
シャナ=ミア「ええ、隔壁が破れれば、大きな被害が出ます」
トーヤ「向こうもガウ=ラ・フューリアや グランティード・ドラコデウスが必要なら、 ここで見境のない戦闘はしないはずだ」
シャナ=ミア「しかし、私達に対し、刻旅の杜で 眠る民達を盾にする可能性は高いです」
リュウセイ「それ以前に、騎士の掟に縛られないカロ=ランは どうしてラースエイレムを使ってこねえんだ?」
ブリット「こちらにもステイシス・フィールド内で 動ける機体が何機かいるけど、鋼龍戦隊全体を 相手にするよりマシなはず」
メルア「あの人はラースエイレムを 温存するつもりじゃないんでしょうか……?」
トーヤ「そうか……あの男は後のことを考えてる。 グランティード・ドラコデウスの奪還や 鋼龍戦隊の阻止以外に、別の目的があるのか」
ジョッシュ「時間稼ぎか?」
トーヤ「ええ。何のためなのか、それはわかりませんが…… 今、カロ=ランは刻旅の杜の人達を 盾にしないと思います」
トーヤ「そんなことをして、俺がラースエイレムを使えば、 向こうもそうせざるを得ない。 切り札を一枚失うわけです」
ジョッシュ「だから、あの男は迂闊な挑発をしないと?」
トーヤ「はい」
ジョッシュ「……いい読みだと思う」
アル=ヴァン「ああ、在りし日の師を思わせる鋭い推測だ」
トーヤ「アル=ヴァンさん……」
アル=ヴァン「カロ=ランはグ=ランドンのために 命を投げ出さない。己が生き残るためならば、 何でもするだろう」
アル=ヴァン「故に臨機応変な対応が、瞬時の判断が必要となろう」
トーヤ「……わかりました」
シャナ=ミア「アル=ヴァン、万一の場合は ラースエイレムの使用を許可します」
アル=ヴァン「はっ」
アル=ヴァン(エ=セルダ様の無念、 我が手で晴らしてみせる……!)
マイルズ「鋼龍戦隊各機、攻撃を開始せよ!」
(作戦目的表示)

ラフトクランズ・カロクアラのHPを40%以下にしたのは

トーヤ
カルヴィナでサブパイロットはカティア
カルヴィナでサブパイロットはテニア
アル=ヴァン
上記以外


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