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死線上のハガネ ~ 第40話 ~

(スーパーソウルセイバーFFが出撃。出撃準備)
エイタ「敵機接近! 0時方向、俯角2より真っ直ぐ!  まもなくレンジ3に侵入!」
(西端にガディソード軍が出現)
ヴォート(減速しつつ、接近か……)
アヅキ「スティール2より各機。 命令あるまで攻撃を禁ずる」
ギント「接近中の敵機に警告を出せ。 本艦の射程圏内に侵入した場合は迎撃すると。 少しだけだが、それで時間と距離が稼げる」
アヅキ「了解。敵機に警告を出します」
アケミ「アキミ、あの中に……」
アキミ「ああ、ギャノニア・オーガがいるな」
フェアリ(ヴォート……)
アヅキ「接近中のガディソード機に告ぐ。 本艦の射程圏内に侵入した場合、攻撃を行う。 繰り返す。本艦の射程圏内に侵入した場合……」
ガディソード兵「そちらから接近しておいて、何を言う!」
ガディソード兵「騎長、これは攻撃宣言です!」
ヴォート(最初から侵攻する気なら、何故、警告を行う?  ギリギリまで時間と距離を稼ぐ気か?  あるいは……)
ガディソード兵「彼らがラブルパイラ侵攻を目論んでいるのは 明白です! 攻撃許可を!」
ヴォート「連中は囮かも知れん。出方を窺う。 各機、命令あるまで攻撃するな」
ガディソード兵「は、はっ!」
ヴォート(転舵しろ、ハガネ……。 こちらは転移までの時間が欲しいだけなのだ。 ヘルルーガを刺激するな)
フェアリ(退いて、ヴォート……。 私達が戦うべき相手は、ヘルルーガなのよ)
(ギャノニア・オーガに通信)
レジアーネ「ヴォート、何をしている?  連中をラブルパイラに近づけるんじゃないよ」
ヴォート「彼らの任務は強行偵察かも知れません。 準備が整うまで、回避できる戦闘は避けて……」
レジアーネ「その必要はないよ。さっさと攻撃を開始するんだ。 こちらから援護攻撃をしてやる」
ヴォート「……了解」
(ハガネにアラート)
エイタ「ミサイル多数、高速接近!  0時方向、俯角2! 11時方向、俯角4より 真っ直ぐ! レンジ5!」
ギント「対空迎撃用意!」
マイルズ「ラブルパイラから撃ってきたのか!?」
エイタ「はい!」
マイルズ「艦長、戦端は開かれたぞ!  ラブルパイラへ突入せよ!」
ギント「了解。 総員に告ぐ。本作戦は迅速なる遂行を要する」
ギント「これより360秒以内に 本艦はラブルパイラ近傍宙域へ突入する。 機動部隊各機は突破口を開け」
(ギャノニア・オーガの周りを示す)
アキミ「行くぜ、フェアリさん!」
フェアリ「ええ、わかったわ」
ヴォート(これが正真正銘、最後のチャンスか)
ヴォート「各機へ。 ラブルパイラにいる民の盾たる我らは、 ここで終わるわけにはいかん」
ヴォート「敵を殲滅する必要はない。時間を稼げばいい。 無駄死にをするな。攻撃開始」
ガディソード兵「はっ!」
フェアリ「ヴォート、そこをどいて!  私達の狙いは、ヘルルーガ・イズベルガ!  あの男を止めるため、ここに来た!」
フェアリ「そして、地球とガディソードの戦いを 終わらせるのよ!」
ヴォート「もう後戻りは出来ない。 我々はヘルルーガに未来を託すしかないのだ」
フェアリ「あの男は危険よ!  彼がクロスゲートを手に入れたら、 必ず大きな災いを引き起こす!」
ヴォート「それでも、我々はゼモンを制御し、 あれと共存していくしかない……」
ヴォート「ゾヴォークという巨大な星間勢力の中で 生き抜いていくためにな」
シュウ「……クロスゲートへ能動的に関われば、 大きな災いに見舞われますよ」
シュウ「それが最終的にどのような結果を招くか、 あなたは知っているのではありませんか?」
ヴォート「どういう意味だ?」
シュウ「ガディソードの母星は…… 既に滅んでいるのでしょう?」
ヴォート「………」
フェアリ「ヴォート!」
ヴォート「これ以上話すことはない。 そして、ここから先に行かせはしない。 フェアリ……たとえ、君であっても」
フェアリ「くっ……!」
ジーク「もう答えは出たも同然だぜ……!」
サリー「私達が……ガディソード最後の生き残り……!?」
アキミ「サリー……」
ジョッシュ(ガディソードの母星を滅ぼしたのは、 ルイーナのような破滅の軍勢なのか……)
フェアリ「だったら……尚更、ヘルルーガの 好きにやらせるわけにはいかない……」
フェアリ「私達の星のような悲劇を 繰り返させないために……!」
アキミ「そうだ……!  クロスゲートがゴライクンルの手に渡ったら、 危ないのは地球だけじゃないぜ!」
ヨン「ええ。 最悪の場合、大規模な星間戦争が起きかねません」
サリー「そんなことになったら、 私達ガディソードは……!」
ジーク「それ以前に、ラブルパイラへ 化学兵器をぶち込まれたら終わりだ」
トーヤ「やらせないさ。 ガディソードの人達と共存する道だって あるはずなんだ」
トーヤ「その障害となっているのは、 クロスゲートを利用しようとする連中…… 俺達の手でそいつらを止めよう」
ジーク「……ああ」
シュウ(フューレイムがトーヤの意志を認めているのなら、 ラ・ギアスで私達が断念したことを 成し遂げられるかも知れませんね)
カイ「時間がない。各機、突撃開始!」
ジーク「みんな、そこをどいてくれ!」
ジーク「奴を止めなきゃ、 ガディソードが本当に終わっちまうかも 知れねえんだぞ!」
サリー「お願いだから、私達をラブルパイラへ行かせて……!  ヘルルーガにガディソードの命運を委ねるのは 危険なのよ!」
ギント「両舷前進第二戦速。突破口を切り開け!」
(作戦目的表示)

〈3PP〉

アヅキ「機動部隊各機に告ぐ!  タイムリミットまで、あと180秒!」

〈4PP〉

アヅキ「機動部隊各機に告ぐ!  タイムリミットまで、あと120秒!」

〈5PP〉

アヅキ「機動部隊各機に告ぐ!  タイムリミットまで、あと60秒!」

〈6PP〉

アヅキ「機動部隊各機に告ぐ!  タイムリミットまで、あと30秒!」
テツヤ「もう時間がない!  急いで本艦の針路と突破口を確保しろ!」

〈vs ヴォート〉

[アキミ]

フェアリ「ヴォート、そこをどいて!  私達が戦うべき相手は、ヘルルーガなのよ!」
フェアリ「彼やゴライクンルにクロスゲートを 渡してはいけないわ!」
ヴォート「……弱者は強者に駆逐される。 それはガディソードの歴史でも証明されている」
ヴォート「我々が星間勢力の中で立場を確立するには 強大な力が必要なのだ」
フェアリ「アキミやアケミ、鋼龍戦隊の人達は、 私やジーク、サリーを受け入れてくれたわ……!」
フェアリ「クロスゲートやラブルパイラがなくても、 私達には生きていく道があるはずよ!」
ヴォート「それでは、ガディソードを再興することなど出来ん。 我らの星と命運を共にした同胞達の無念を 晴らすためにも、ここを通すわけにはいかん」
フェアリ「私の弟は、ヘルルーガに殺されたのかも 知れないのよ!」
アキミ「フェアリさん、時間がない! 突破するぞ!」
ヴォート「その機体で出来ると思うな」
アキミ「こっちはジーベ・ドライブを積んで パワーアップしてるんだ! やってみせる!」

[ジーク]

ヴォート「ジーク……あくまでも再興への道を拒絶するのか」
ジーク「俺達が最後の生き残りだってんなら、 ヘルルーガにガディソードの未来を託すなんざ 御免だぜ!」
ヴォート「個人的な感情を捨てろ。 そして、我らが与するべきは地球でなく、 ゴライクンルだということを理解するのだ」
ジーク「あいつらはヘルルーガ以上に信じられねえ!  それに、クロスゲートなんて物に すがる気もねえんだよ!」

[サリー]

ヴォート「サリー……地球人に与しても未来はないぞ」
サリー「そうは思いません!  フェアリが言った通り、アキミやアケミ達は 私達を受け入れてくれました!」
サリー「だから、ラブルパイラの人達だって、きっと!」
ヴォート「それでどうなる? 弱者たる地球人が、 我らガディソードの行く末を保証できるのか?」
サリー「クロスゲートに運命を託すよりはましです!  あんな物を利用しても、もたらされるのは災いだけ!」
サリー「私はそれを防ぐために、ラブルパイラへ行きます!」

[撃墜]

ヴォート「う……ぐっ……!」
アキミ「あんたがフェアリさんの話を聞いていれば、 こんなことにはならなかったんだ!」
ヴォート「だ、だが……ガディソード再興のためには…… ヘルルーガが……」
アケミ「ヘルルーガを信じられても、 フェアリさんを信じることは出来ないって言うの!?」
ヴォート「……!」
フェアリ「……私達は行くわ、ヴォート」
アキミ「もうその機体じゃ戦えないだろ。 命までは取らない」
ヴォート「情けを……かける気か……」
アキミ「フェアリさんをこれ以上悲しませたくないだけだ。 俺達は俺達でガディソード人を助けようと してるってこと、その目で確かめろ」
ヴォート「………」
(ギャノニア・オーガが中立に)

〈ハガネが指定ポイントへ到達〉

テツヤ「艦長、ラブルパイラへの突破口が開けました!」
ギント「両舷前進原速。 機動部隊各機を艦体に取り付かせろ」
ギント「その後、エネルギー・フィールドを全球展開し、 ラブルパイラへ突入する」
テツヤ「了解。両舷前進原速。 機動部隊各機へ伝達。速やかに本艦に取り付け」

[ラブルパイラ 管制室]

レジアーネ「チッ、ヴォートめ……無様だね」
オペレーター「ハガネ、艦載機を収容し、 本艦への突入コースに乗りつつあります」
ヘルルーガ「ゼモン・モルター、発射用意」
レジアーネ「今、撃つのですか……!?」
ヘルルーガ「どのみち、試射は必要だ。 ゴモウドッカからも要請されていた」
ヘルルーガ「あの男と地球人達に、 我が研究の結晶たるゼモン・モルターの威力を示す」
オペレーター「しかし、まだ調整が終わっていませんが……!」
ヘルルーガ「構わん。最少出力でハガネに向けて撃て」
オペレーター「射線軸上には鋼龍戦隊との戦闘で機体を撃墜され、 脱出したパイロット達がいますが……」
ヘルルーガ「構わんと言ったぞ」
オペレーター「りょ、了解!」

<エネルギー・フィールドを全球展開しているハガネ>

(アラート)
エイタ「ラブルパイラが急変針を開始!  ゼモン・モルターの射線軸と 本艦の突入コースを合わせる模様!」
マイルズ「な、何だと!? あれはもう撃てるのか!?」
エイタ「ゼモン・モルターに高エネルギー反応!!」
マイルズ「!!」
(ラブルパイラがゼモン・モルターを発射)

《クロスゲート近傍宙域(クロスゲート監視艦隊)》

[クロスゲート監視艦隊旗艦 ストロング・アーク]

オペレーター「ラブルパイラのゼモン・モルター、発射された!  当艦隊への被害なし!」
ハンフリー「ハガネはどうなった!?」
オペレーター「ゼモン・モルターの射線軸上に それらしき反応なし!」
ハンフリー「ま、まさか……!!」


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