back index next


希望の行方 ~ 第29話 ~

〈ラフトクランズのHP19000以下 or フューリー軍の機体を20機以上撃墜〉

(ラフトクランズに通信)
カロ=ラン「ソ=デス、こちらはガウ=ラに帰還した。 お前達も引き揚げよ。以上だ」
ソ=デス「はっ。では、早速」
(ラフトクランズが撤退、残っている他のフューリー機も撤退)
エイタ「フューリー機、戦域外へ離脱!」
ギント「司令、本艦は現戦域内に留まり、 ラマリスの浄化を確認。ヒリュウ改とその機動部隊に フューリー機を追撃させますが、よろしいか?」
マイルズ「あ、ああ、それで構わん」
ギント「ヒリュウ改へ伝達。 離脱したフューリー機を直ちに追撃せよ」
アヅキ「了解。命令を伝達します」
マイルズ(ぬうう……ついにグランティードを 奪われてしまったか……!)
ユン「艦長、スティール2より命令が。 戦域外へ離脱したフューリー機を 追撃せよとのことです」
レフィーナ「では、これより本艦はフューリー機を追撃します」
(ヒリュウ改が撤退)

〔戦域:孤島周辺〕

(ラフトクランズが島の西側に、ガンジャールなどが島の中央あたりにいる)
ソ=デス「追っ手は、まだ僕らを見つけていないようだね」
諜士「ソ=デス様、オルゴ転送基が来ます」
(島の南東端にオルゴ転送基が転移出現)
ソ=デス「これで僕らが戻れば、任務終了だ。 いつぞやは、ここでオルゴ転送基を 破壊されたが……」

<遠方からの砲撃>

(遠方からオルゴ転送基を砲撃し、破壊)
ソ=デス「なぁぁぁっ!?」
諜士「て、転送基が!!」
ソ=デス「ええい、どこから撃ってきたんだ!?」
(ベルゼルート・ブリガンディが飛来)
カルヴィナ「あんたの予測が当たったね。 あいつらがこの辺りにいるって」
テニア「……うん、サイトロン・コントロール・システムの おかげかも知れない」
カルヴィナ「慣らしも終わってない状態での戦闘よ。 だから、的確なサポートが必要。いいわね?」
テニア「わかってる」
カルヴィナ「それと、あのラフトクランズは捕獲する」
テニア「グランティードがどこへ連れ去られたか…… その手掛かりを掴むためだね」
カルヴィナ「そうよ。そこにアル=ヴァンもいるはず」

〔戦域:孤島周辺〕

ソ=デス「何だ、あれは? ベルゼルート……なのか?」
(南東端にベルゼルート・ブリガンディがいる)
カルヴィナ「そう、ベルゼルート・ブリガンディよ」
ソ=デス「エ=セルダめ、僕らの目が届かない所で あんな物を作っていたのか。でも、くたばり損なった 紛い物がどう強化されようと……」
カルヴィナ「敵じゃないって?  実は、あたしも自信がないのさ……」
カルヴィナ「こいつのパワーを抑えながら、 あんたを殺さず捕まえられるかどうかってね」
ソ=デス「クッ、ハハハッ! 戯れ言を!  そんなことが出来ると思ってるのか!」
カルヴィナ「ここであの手を使わないのなら、 連続使用は不可能ってことでしょう!」
ソ=デス(ふふん、それはどうかな)
ソ=デス「各機、仕掛けろ」
諜士「ソ=デス様は?」
ソ=デス「あともう少しで、ラースエイレムが使えるようになる。 まあ、最低限のチャージだから、ごくわずかな時間しか ステイシス・フィールドを展開できないけどね」
ソ=デス「でも、あの女にこれ以上ない絶望を与えて 殺すには充分だ。お前達は時間を稼げ」
諜士「はっ」
ソ=デス「ああ、くれぐれもとどめは刺すなよ。 僕の楽しみを奪うんじゃない」
諜士「承知しました」
カルヴィナ「速攻で行くわよ、テニア!」
テニア「うん!」
(作戦目的表示)

〈敵機6機以上撃墜 or 2PP〉

ソ=デス「チッ、思っていたよりやるじゃないか。 お楽しみは後で、ってわけにはいかなさそうだね」
カルヴィナ(急げ……あいつがあの手を使う前に……!)

〈vs ソ=デス〉

[カルヴィナ(1回目)]

テニア「全力でサポートするよ、カルヴィナ。 だから、あいつを絶対に捕まえよう!」
カルヴィナ「言われるまでもないわ!」
ソ=デス(ラースエイレムが使えるようになれば、 お前達は終わりなんだよ!)

[カルヴィナ(2回目)]

カルヴィナ(まだあの手を使わない……これなら、いける!)
ソ=デス(あともう少しだ……! すぐに絶望させてやるよ!)

[HP30%以下]

カルヴィナ「追い詰めたぞ! さあ、観念しろ!」
ソ=デス「クッ、ハハハハッ! それはこっちの台詞さ!」
カルヴィナ「何!?」
ソ=デス「冥土の土産に教えてやるよ!  アシュアリー・クロイツェルを襲ったのは、僕さ!」
テニア「!!」
カルヴィナ「だったら、アル=ヴァンは!?」
ソ=デス「あいつは、後から駆けつけただけさ!」
カルヴィナ(なら、あの話は真実……!)
テニア「あ、あんたが父さんや母さん達を!!」
ソ=デス「そうさ! お前達は、両親の仇に殺されるんだよ!  今、ここでなぁ!!」
(ラフトクランズが内側から光る)
カルヴィナ「まずい!!」
ソ=デス「ラァァァスエイレム! クハハァァァァ!!」
カルヴィナ(やられる……っ!!)
ソ=デス「何だ!? 起動しない!?」
ソ=デス「ま、まさか、エイテルムの限界!?  こ、こ、このタイミングでぇ!?」
テニア「うっ、うああああ!!」
(ベルゼルート・ブリガンディが内部から光る)
カルヴィナ「ここで終われるかぁぁぁ!!」
(カルヴィナに『熱血』『気迫』)
【強制戦闘】
カルヴィナ[オルゴン・バスター・キャノン]vsソ=デス[---]
カルヴィナ『ソ=デス!  お前にブルガンディの真の力を見せてやる!』
(飛行して、ラフトクランズへ接近)
カルヴィナ『テニア、バスター・アーマーをパージ!』
テニア『りょ、了解!』
(アーマーがパージされ、変形し、砲身のようになる)
テニア『ガイド・レーザー!』
(ベルゼルート・ブリガンディからパージしたアーマーにガイドレーザーが出される)
テニア『ドッキング!』
(ベルゼルート・ブリガンディとパージしたアーマーがドッキング)
テニア『アーマー・ビット、射出!』
テニア『みんな、行けぇっ!』
(射出されたミサイルがラフトクランズを攻撃)
テニア『絶対に逃がさないっ!』
テニア『カルヴィナ、あいつの動きを止めたよ!』
(ベルゼルート・ブリガンディが砲撃し、突っ込んでいく)
カルヴィナ『捉えた!』
カルヴィナ『くらえっ!!』
(ベルゼルート・ブリガンディからの砲撃がラフトクランズに着弾すると結晶化する)
テニア『マキシマム!』
テニア『オルゴン・マテリアライゼーション!!』
(砲身に結晶が実体化する)
テニア『行っけぇぇぇ!!』
カルヴィナ『受けろ! ソ=デス!!』
(実体化した結晶がラフトクランズにぶつかり爆発する)
ソ=デス『う、嘘だろ!? こんな! こんなぁぁぁ!!』

〔戦域:孤島周辺〕

ソ=デス「い、嫌だ! ヴォーダに堕ちるなんて!!」
ソ=デス「ぼ、僕はもっと! もっともっとぉぉぉ……!!」
(ラフトクランズが爆発)
テニア「はあっ、はあっ、は……」
カルヴィナ(やった……やってしまった……)
カルヴィナ(フューリーの手掛かりを…… 潰してしまった……)
(ヒリュウ改が南西端に出現)
ユン「ドラゴン2よりホワイト・リンクス。応答せよ。 繰り返す。ドラゴン2よりホワイト・リンクス。 応答せよ」
カルヴィナ「……こちら……ホワイト・リンクス。 ラフトクランズは……撃墜した」

《地球連邦軍極東方面軍 伊豆基地》

[ハガネ 内部(ラウンジ)]

アキミ「くそっ、トーヤとメルアを みすみす攫われてしまうなんて……!」
テニア「結局、どこに連れて行かれたかわからなかった……」
カルヴィナ「………」
カティア「これから、どうすれば……」
コウタ「どうもこうも、取り戻すしかねえだろう」
ジョッシュ「そうだな。 フューリーはグランティードの撃破じゃなく、 奪還に拘っていた……」
ジョッシュ「だから、トーヤとメルアも無事だと信じたい」
テニア「だけど、もし、もし……」
ラーダ「……カティアもテニアも部屋に行って休みなさい」
テニア「そんな気になれないよ!」
ラーダ「いいえ、休まなければ駄目よ」
アヤ「トーヤとメルアを助け出すには、 きっとベルゼルート・ブリガンディの力も 必要になる……」
アヤ「その時、あなた達のコンディションが 万全じゃなかったら、事を成し遂げられないかも 知れないでしょう?」
テニア「………」
カティア「……わかりました。休みます」
テニア「カティア……」
カティア「ここで悲しんでるだけじゃ、何にもならない…… 2人を助けるためにも、今は休みましょう」
テニア「う、うん……」
ラーダ「じゃあ、行きましょう」
テニア「で、でも、約束だよ!  トーヤとメルアを助けに行く時は、 あたしとカティアも連れて行って……!」
アヤ「上に掛け合ってみるわ。今はそれで納得して」
テニア「わかった……」
ジョッシュ「後でリムと一緒にココアを持って行くよ。 濃いめの奴を……落ち着くだろうから」
カティア「ありがとうございます……」
アヤ「ラーダさん、2人をお願いします」
ラーダ「ええ」
(足音・ラーダ、カティア、テニアが立ち去る)
グラキエース「……フューリーが拘っていたのは グランティードだけで、パイロットの身体まで 尊重されるとは限らないぞ」
ジョッシュ「ああ、わかってる」
コウタ「ぐずぐずしてたら、手遅れになっちまうぜ」
アキミ「だけど、フューリーの拠点の手掛かりは……」
カルヴィナ「………」
アケミ「……アキミ」
アキミ「あ……」
カルヴィナ「あれは、あたしのミスよ。申し訳ないと思ってるわ」
イルム(ほう……食ってかかると思ったが、謝るとはね)
ジョッシュ「カルヴィナ少尉、 ソ=デスから何か情報は得られませんでしたか?」
カルヴィナ「……月のアシュアリーを壊滅させたのは、 アル=ヴァンじゃなく、あの男だった」
ジョッシュ「……!」
イルム「それ、信用できるのか?」
カルヴィナ「勝利を確信したあのタイミングで、 嘘を言うとは思えないわ」
カルヴィナ(あの時のアル=ヴァンの言葉は真実だった……?  アシュアリーのみんなを救おうとした……?)
カルヴィナ(だとしたら、あいつの真意は…………)


back index next