アリエイル「ワン博士……!」
エリック「おお、アリエイル。お主も来ておったかの」
アリエイル「あの時のお怪我は……」
エリック「んむ、まあ、大丈夫での。心配はいらんの。
それより、フリッケライ・ガイストの
調子はどうかの?」
アリエイル「レッド・オーガ……ペルゼイン・リヒカイトとの接触で
ファウ・ケルンが活性化し、出力が向上しました」
エリック「ふむ……なら、コードU.U.N.が
使えるようになったかの?」
アリエイル「はい。
そして……ファウ・ケルンを活性化させたのは、
フリッケライ・ガイストだけではありません」
エリック「アレスもかの?」
アリエイル「ええ……トゥバンはさらなる力を得るため、
ペルゼインのコアを手に入れようとしています」
エリック「あやつは、あのことに気づいておるのかの?」
アリエイル「いえ……おそらくは、まだ」
エリック「そうかの……お主は、他の者に話したのかの?」
アリエイル「それは……余計な心配を掛けるわけには
いかないと思って……」
エリック「お主自身の……お主の身体は大丈夫なのかの?」
アリエイル「今の所は何とか……。
ですから、この件は秘密にしておいて
下さいませんか」
エリック「ふむ……まあ、お主がそう言うならの」
(足音)
アクセル「久しぶりだな、エリック」
エリック「お主とまた会うことになるとはの。
不思議な縁があるようじゃの」
アクセル「ああ、まったくだ」
エリック「お主がおるということは、
アルフィミィも一緒なのかの?」
アクセル「いや……あいつは、どこかで身体を休めている」
エリック「ホッホッホ、
眠り王子ならぬ眠り幼女というわけかの」
アクセル「何がおかしいのかわからんが……アルフィミィは
その内に戻って来るかも知れん」
エリック「ドバンに捕まっていなければいいがの」
アクセル「ああ見えて、一筋縄ではいかん奴だ。
さほど心配はしていない」
エリック「気にはなっておるんじゃの。素直じゃないの」
(足音)
クリフォード「……ワン博士、
クリフォード・ガイギャクスです」
エリック「おお、お主が」
クリフォード「こちらの設計図通りにNVユニットを作っていただき、
感謝しています」
エリック「それがフェリオの頼みじゃったからの」
ジョッシュ「あの、博士と父はどのような……」
エリック「ワシの教え子みたいなもんでの。
じゃから、頼みを無下にするわけにはいかんでの」
ジョッシュ「……父は、何と言っていましたか?」
エリック「お主が見た映像とだいたい同じじゃがの。
ただ、NVユニットの真価を引き出せる者が
お主達だということは、秘密にしてくれとの」
ジョッシュ「そうですか……」
エリック「多分、フェリオはお主らのことを心配しておったでの。
じゃから、あの映像を用意しておったでの。
あれで察してやるとええでの」
ジョッシュ「……ちゃんと言われないと
わからないことだってありますよ」
エリック「ふむ……ともかく、ジェアン・エールと
エクセルシオ・アルスノーヴァをお主らに託すでの。
ルイーナを食い止めて欲しいでの」
ジョッシュ「……わかりました」
クリフォード「ジョッシュ、後で話がある」
ジョッシュ「……グラキエースとウェントスのことか」
クリフォード「そうだ。
カイ少佐達にも同席してもらおうと思っている」
ジョッシュ「だが、リムは……」
クリフォード「お前の言いたいことはわかっている。
彼女には前もって伝えておこう」
ジョッシュ「……すまない」
ジョッシュ(俺は周りからどう思われようと構わない。
だけど、リムは……クリスとリアナは……)
カイ「ふむ……深刻だな」
アヤ「そこまで同調していたなんて……」
ジョッシュ「俺は……あいつのことがわかるんです……。
まるで、もう一人の自分のように……」
ジョッシュ「困惑し、戸惑っている……。
俺の……人の心を抱え込んだために」
ジョッシュ「そして、このままでは
自分を作った存在に消されると思っている……
だけど、それを恐れているわけでもない」
ジョッシュ「ただ、そうなると思っているんだ……」
リム(クリス)「ウェントスは……人の負の波動を
“破滅の王”の目覚めに必要な力へ変換して……
その役目が終わったら、消えてしまうって……」
リム「そして、あの人はそうなることを望んでる……」
リシュウ「……ワシにはお主らが悲しんでいるように見える。
あやつらに定められた運命を知ってな」
ジョッシュ「……!」
リシュウ「どうじゃ?」
ジョッシュ「それは……いや、こんなこと……」
リシュウ「構わん。言うてくれい」
エクセレン「そうよ、吐き出しちゃった方がすっきりかも」
クリフォード「……ジョッシュ」
ジョッシュ「わかった……。
グラキエースは不完全な心を持たされ、
“破滅の王”に生も死も呪縛されて……」
ジョッシュ「……いや、駄目だ。
俺はあいつを消させたくないと思ってる」
アヤ「えっ?」
ジョッシュ「あいつを助けてやりたいと思ってしまっている……
何故だ? どうして、こんな……」
リシュウ「ふうむ……
悲しみを通り越した先まで行っておったか」
ジョッシュ「あいつはメリオルエッセ……
この世界を破滅へ導こうとする存在……
なのに、何故、俺は……」
リシュウ「それは……グラキエースが
生を求めておるせいかも知れんのう」
ジョッシュ「ですが、あいつは自分が消え去ることを
恐れているわけじゃ……」
リシュウ「とは言え、“破滅の王”が目覚める時まで
朽ち果てるわけにはいかぬはず……」
リシュウ「いつ消えてもいいと思っておるのなら、
抵抗せず、逃げもせんじゃろうて」
ジョッシュ「………」
リシュウ「生きるために戦う者、戦うために生きる者……
役目を果たすために存続せねばならぬという
意志が交差し……」
リシュウ「お主の今の想いに変わったのかも知れん」
ジョッシュ「……どういうことなんです?」
エクセレン「ジョッシーがグラキエースを助けることも、
あの子が生きる手段の一つになるでしょ」
ジョッシュ「!」
リシュウ「そうじゃ。
あやつは無意識の内に、お前の中に存続する術を、
生きる術を見出したのかも知れん……」
ジョッシュ「俺の……中に……」
リム(クリス)(もしかして、ウェントスも……?)
カイ「だが、このままメリオルエッセと同調し続ければ、
何が起きるかわからん」
カイ「ドクトル・クリフ、シュンパティアの機能を
一時的にカットすることは可能なのか?」
クリフォード「……そういうシステムを組み込むことは
可能ですが……操作性が著しく低下し、
最悪の場合はコントロール不能になります」
カイ「それでも精神が破壊されるよりはましだろう?
検討してみてくれ」
クリフォード「わかりました」
ジョッシュ「クリフ、さっきの話……本気なのか?」
クリフォード「そうだが、
現状では非常手段として組み込むしかない」
ジョッシュ「シュンパティアを切れば切ったで、
別のリスクが出て来るか……」
クリフォード「自在にオン、オフが出来るようにするには、
FCSや各ファンクションの設定の見直しが必要だ。
かなりの時間が掛かる」
ジョッシュ「だが、俺は……ルイーナとの戦いで
シュンパティアは必要不可欠だと思ってる。
余程のことがない限りは……」
クリフォード「リムはどうするんだ? 彼女はお前と違って……」
リム(リアナ)「ねえ、クリフ……人間の感情を理解する役目って……
やっぱり、人間じゃない立場での話よね」
クリフォード「リアナ……」
リム(リアナ)「前にも言ったけど、あたし達のどっちかが……」
クリフォード「それは否定しただろう」
ジョッシュ「そうだ……お前達のどちらが本物とか、
そんなことを気にすることはない」
リム(リアナ)「うん……」
リム(クリス)(リアナ……)
リム(リアナ)(クリス……
ウェントスは、あたし達を待ってるような気がする。
だから、きっとまた会う……あいつと)
リム(クリス)(うん、そうだね……)
ギリアム「レフィーナ大佐、トーチカ8に
我々が必要としていた情報は見当たりませんでした」
レフィーナ「そうですか……」
エリック「まあ、トーチカ8でめぼしい物と言えば、
NVユニットとこのワシじゃからの、ホッホッホ」
レフィーナ「では、ワン博士……
以後は私達に同行なさるということで
よろしいのですね?」
エリック「んむ。ガイアセイバーズに戻ったら、
ただじゃ済まんでの。ここらがいい潮時での」
エリック「情報も提供するが、ワシが直接絡んでない
プロジェクトや部署のことはわからんでの。
あんまり期待せんで欲しいの」
ギリアム「ツェントル・プロジェクト関連の情報が
手に入るだけでも助かります。
後でゆっくりとお話を聞かせて下さい」
エリック「んむ」
レフィーナ「では……これよりイティイティ島へ帰投します」
REPORT
換装武器『フリー・エレクトロン・キャノン』を入手しました。