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特異点崩壊 ~ 第44話 ~

〈ライグ=ゲイオスのHP35000以下〉

ゼゼーナン「ちっ、よもやここまで食い込んでくるとはな。 その蛮勇だけは褒めておいてやる」
ゼゼーナン「だが、茶番を見せられた上、 手傷まで負わされては、沽券に関わる。 私は撤退するぞ」
(ライグ・ゲイオスが撤退)
セティ「あら、もう引き揚げちゃったの?  戦う前は鼻息荒かったのにね」
ロフ(状況を見ての決断が早いと思っておかねばな……)
マサキ「あの野郎…… さんざん偉そうなことを言ってやがったくせに、 もう逃げたか」
シュウ(フッ……またお会いしましょう、ゼゼーナン卿)

〈7PP or ビュードリファー、ゼイドラム、ライグ=ゲイオス以外の敵機20機撃墜〉

セティ「総司令官が退いちゃった以上、 ここで粘る理由はないわね……」
セティ「今日のところは負けを認めておくわ。じゃあね」
(ビュードリファーが撤退)
ロフ「引き際を見誤るのは禁物か。 魔装機神、そしてグランゾン…… やはり、侮り難い相手だったな」
(ゼイドラムが撤退、残りの敵機が撤退)
クロ「マサキ、敵機の反応が全部消えたニャ」
マサキ「よし……」
シュウ「……マサキ、あなたに預かって欲しい物があります」
マサキ「どういう風の吹き回しだ、 てめえがそんな頼み事をするなんてよ。 怪しいぜ」
ヤンロン「そうだな……何を企んでいる?」
シュウ「あなた達にお渡ししようと思っているのは…… トロニウムですよ」
マサキ「何っ!?」
クロ「ホ、ホントニャの!?」
ミオ「ねえねえ、トロニウムって何なの?  どっかで聞いたような気がするけど」
マサキ「凄えエネルギーを引き出すレアメタルだ。 SRXのエンジンやハガネのバスターキャノンに 使われてる」
ミオ「ハガネに…… あ、それで聞き覚えがあるんだ」
マサキ「確か、トロニウムは地球上に6個しかなくて…… その内、1個はどこにあるかわからねえって 話だったが……シュウ、てめえが持ってたのか」
シュウ「ええ、ビアン博士から託されていたのです」
マサキ「何で今になってそれを……俺に?」
シュウ「鋼龍戦隊で使っていただければと思いましてね。 この後、あなたは彼らと合流するつもりでしょう?」
マサキ「……ああ」
シュウ「では、ケースごと渡しますから、受け取って下さい」
(グランゾンからサイバスターにケースが投げられる)
マサキ「クロ、ケースをスキャンしろ」
クロ「わかったニャ」
マサキ(何か裏があるとしたら……)
クロ「マサキ、ケースに妙な仕掛けはニャいニャ。 ただ、トロニウムが本物かどうかまでは わからニャいけど……」
シュウ「もちろん、本物ですよ」
マサキ「シュウ……てめえの本当の目的は、 いったい何なんだ?」
シュウ「先程のゼゼーナン卿との話から、 察していただいていると思っていましたが」
マサキ「それだけじゃねえだろうか」
シュウ「確かに、 まだ調べなければならないことがありますが…… あなた達と事を構える気はないのです」
マサキ「その言葉を信用しろってのか?」
サフィーネ「ちょっと、ちょっと。 私達、あなた達に協力してあげたんだけど?」
ヤンロン「お前の言葉は尚更信用できん。 そもそも、今回の件はシュウが仕組んだことだろうが」
シュウ「地上は、あなた達が思っている以上に 危険な状況なのですよ。場合によっては、 ラ・ギアスにも深刻な危機をもたらしかねません」
ヤンロン「………」
シュウ「私の言葉を信用していただき…… 先程、マサキが言ったように魔装機神操者としての 義務を果たされてはいかがですか?」
マサキ「……行けよ。 ただし、妙な真似をしやがったら、その時は……」
シュウ「フッ……覚えておきましょう。それでは」
サフィーネ「シー・ユー・アゲイン♥」
(グランゾンとウィーゾル改が撤退)
テュッティ「……本当の所は、どうなのかしらね」
マサキ「あいつを信頼することなんぞ出来ねえが…… さっきの言葉は、まあ信用出来る」
シロ「ビミョーな言い方ニャ」
(サイバスターに警告シグナル)
クロ「マサキ、こっちに何か近づいて来るニャ」
(北東端にハイペリオン、AMガンナー、ウイングガストが出現)
リオ「やっぱり、魔装機神……マサキ君達だわ!」
アイビス「何でこんな所に……?」
イルム「もしかして、 あいつらもシュウに呼び出されたのか?」
マサキ「ちょうどいい所に来てくれたぜ。 鋼龍戦隊と合流しよう。さっきのシュウの話、 みんなにも話しておかねえとな」

REPORT
資金『600000』を入手しました。(マサキルートを通った場合)
資金『350000』を入手しました。(リューネルートを通った場合)

《イティイティ島(鋼龍戦隊)》

[ヒリュウ改 ブリーフィング・ルーム]

ジェイコブ「アルテウルとゼゼーナンの会見映像は、 こちらでも確認した。もっとも、信憑性は低く、 確固たる証拠にはならないだろう」
ショーン「まあ、捏造された映像であることは 事実ですからな」
ジェイコブ「だが、火のない所に煙は立たぬということで、 連邦議会ではアルテウルを召喚し、 事情説明を求めようという動きが出ている」
ジェイコブ「無論、呼び出されるのは彼だけでなく…… レフィーナ大佐、君もだが」
レフィーナ「召喚命令には応じます。 ですが、アルテウルは……」
ジェイコブ「こちらからも彼に説明を求めた。 だが、例の映像の信憑性の低さと 作戦行動中であることを理由に、一蹴されたよ」
ジェイコブ「そして、我が軍による大統領の事件の調査と検証も 依然として拒んでいる」
レフィーナ「では、連邦議会に対しても……」
ジェイコブ「もちろん、ゲストとの共謀や大統領の暗殺は 濡れ衣だと主張している」
ジェイコブ「ただ、アルテウルといえど、 召喚命令を完全に拒否することは不可能さ」
ジェイコブ「公の場で身の潔白を証明できないのであれば、 嫌疑ありと見なされても仕方がない……」
ジェイコブ「また、君達のようにリスクを承知した上で 行方不明を装うわけにもいかないからね」
ショーン「しかし、召喚を先延ばしにすることは可能でしょう。 体調不良による長期入院などという常套手段で」
ジェイコブ「さすがに入院はしないだろうが…… 今は非常事態下であり、ルイーナやゲストへの 反攻作戦を控えているという状況だ……」
ジェイコブ「彼はそれを理由にして時間を稼ぎ、 証拠を揃え、根回しをするつもりだろう」
レフィーナ「ならば、私達は……」
ジェイコブ「例の映像の流布によって、世間では ガイアセイバーズの陰謀説……君達が彼らの罠に はめられたと考える人間が増えつつあるようだ」
ジェイコブ「また、連邦議会でも反グラスマン派の議員達が ガイアセイバーズにまつわる黒い噂の真相を 明らかにすべきだと声高に主張している」
ジェイコブ「そして、それがPGSの議会承認を 遅らせることになると踏んだギャスパル元帥は、 君達の逮捕命令を取り下げた」
テツヤ「! 本当ですか?」
ジェイコブ「ああ、元帥はアルテウルとの駆け引きで それを認めさせた。ただし、君達の軍籍は 剥奪されたままであり……」
ジェイコブ「我々も表立って君達を支援することは出来ない。 ただし、連邦軍に追われることはなくなるがね」
レフィーナ「それだけでも、助かります……」
ジェイコブ「だが、君達の汚名がそそがれたわけではない。 引き続き、ガイアセイバーズは鋼龍戦隊を 反逆者と見なし、仕掛けてくるだろう」
テツヤ「罠にはめられたとは言え、自分の艦によって グラスマン大統領の命が断たれてしまったことは 事実です。その罪は……」
ジェイコブ「アルテウルの陰謀を暴いた上で、司法の判断に委ねる しかない。今は、地球圏と君達自身に降りかかる危機を いかにして払拭するか……そのことを考えたまえ」
テツヤ「……はっ」
レフィーナ「以後、我々はどうすればよろしいのでしょうか?」
ジェイコブ「引き続き、非正規の独立遊撃隊として 動いてもらうことになるが…… 当面はイティイティ島で待機してくれたまえ」
ジェイコブ「なお、繰り返しになるが…… 建前上、連邦軍は君達の行動に関与せず、 一切の責任を持たない」
レフィーナ「……はい」
ジェイコブ「また、ガイアセイバーズの今後の動向次第では、 威力偵察や能動的な作戦を遂行してもらうことも あり得る」
ショーン「現時点では、いくら彼らが怪しいと言えど、 連邦軍から仕掛けるわけにはいかないからですな」
ジェイコブ「ああ。今の君達の立場を利用する形になるのが 心苦しいが……」
ジェイコブ「アルテウルの陰謀を暴くため、 強硬手段を取る必要があると判断された場合は、 動いてもらうことになる」
レフィーナ「了解しました」
ジェイコブ「また、ギャスパル元帥は 後々のルイーナやゲストへの反攻作戦に 君達を参加させるつもりのようだ」
ジェイコブ「特にルイーナに対しては、リ・テクの機体と そのパイロットが鍵となり得る……」
ジェイコブ「場合によっては、かつての ホワイトスターやソーディアン攻略作戦のように 敵中枢へ突入してもらうことになるかも知れん」
ショーン「その場合も支援なしということですかな?」
ジェイコブ「さすがにそれはない。根回しはしておくさ」
レフィーナ「わかりました」
ジェイコブ「あと、ある民間企業が 鋼龍戦隊へ物資提供を申し出ていてね。 偽装した輸送機でイティイティ島へ送る」
レフィーナ「その民間企業とは?」
ジェイコブ「ケントルム・エクスプレス…… 経営者はアクア・ケントルム少尉の叔父上で……」
ジェイコブ「彼女の父であるテイラー・ケントルム上院議員を通じ、 鋼龍戦隊への物資支援を申し出て来た」
レフィーナ「大変ありがたい話ですが……問題はないのですか?」
ジェイコブ「表向きには戦災地への救援物資という扱いだ。 しかも、そちら以外の場所へ送る分も受け取っている」
ジェイコブ「なお、ケントルム上院議員から要望があってね…… アクア少尉には、物資の提供元を明かさないで 欲しいとのことだ」
ショーン「はて……その理由は?」
ジェイコブ「彼女に過保護だと受け取られたくないそうだ」
ショーン「なるほど……そういう事情ですか」
ジェイコブ「では、以上だ。また連絡する」
(通信が切れる)
ショーン「……ジェイコブ中将やアクア少尉の親族だけでなく、 ミツコ・イスルギ社長とシュウ・シラカワ博士も……」
ショーン「結果的には、我々の手助けをしてくれたことに なりますかな」
テツヤ「シュウ・シラカワはともかく、 ミツコ・イスルギは……」
ショーン「彼女は、シラカワ博士の情報と共に、 ベガリオンとスレイ・プレスティを こちらに託したとも考えられるでしょう」
ショーン「向こうはともかく、アイビス達は彼女の帰還を 望んでいたわけですから」
レフィーナ「それに……こちらの口を封じるためでもありますね」
ショーン「左様…… スレイ・プレスティが所属していた傭兵集団の 雇い主は、イスルギ重工でした」
ショーン「しかし、そのことを公にし、追及すると 彼女自身のみならず、プロジェクトTDや 彼女を受け入れた我々もただでは済みますまい」
ショーン「まあ、有耶無耶にしておけということでしょうなぁ」
レフィーナ「現状ではやむを得ませんが…… ミツコ・イスルギ社長とシュウ・シラカワ博士も……」
レフィーナ「ガイアセイバーズを……アルテウルを 危険視していることに違いはなさそうですね」

(休憩室)

レーツェル「グランゾンにそのような秘密が隠されていたとは……」
マサキ「それに、ゲストのゼゼーナンって奴は かなり前から良からぬことを企んで、 地球にちょっかい出してたみてえだぜ」
ヴィレッタ「なら、DC戦争以前からEOT特別審議会と 接触していた……」
ギリアム「スカルヘッド……今のヘブンゲートは ゼゼーナンの目論見によって 建造されたのかも知れんな」
エクセレン「グランゾンのせいでトンデモ事件が多発してたなんて、 にわかには信じられないけど……」
エクセレン「そのゼゼーナンって人、色々企んでた割には 事態を収拾できてないんじゃない?」
イルム「本人もここまでの大事になるとは 思っていなかったんだろうさ」
エクセレン「まあ、ゲストがアインストやルイーナを 意図的に呼び出したとは思えないけどね」
ミオ「別の世界との境界線が不安定になってる原因は 地球そのものにあるんじゃないかって、 シュウが言ってたよ」
アクセル「……それには同意できるな」
ジョッシュ(地球そのものに…… もしや、南極のファブラ・フォレースか?)
リオ「それにしても、どうしてシュウは私達だけじゃなく、 マサキ君達まで呼び出したのかしら?」
イルム「ま、言い方は悪いが…… 鋼龍戦隊が出向かなかった場合の保険じゃないか?」
イルム「実際、こっちは疑って掛かって、 俺達で様子を見に行っただけだが…… シュウ絡みとなれば、マサキは確実に食いつくしな」
マサキ「人を釣り堀の魚みてえに言うんじゃねえよ」
ライ「……つまり、シュウは鋼龍戦隊やマサキ達を 証人とするべく呼び出した……」
マサキ「俺達の前でゼゼーナンの目論見を暴いて、 奴が慌てる所を見たかったんだろうよ。 ったく、陰険な野郎だぜ」
リョウト「でも、あの人は世間に向けて アルテウル・シュタインベックの陰謀を 示唆したし……」
マサキ「あんなの、後で何とでも言い訳できるだろ。 やり方がセコいんだよ」
エクセレン「でも、騒ぎにはなってるし、 後々で効いてくるってこともあり得るわよ」
ラウル「全く根拠がないってわけじゃないですからね……」
テュッティ「それに……シュウは私達に 今、戦うべき相手を示したのかも知れない……」
マサキ「あいつのことだ、俺達や鋼龍戦隊を利用して ゲストやガイアセイバーズをぶっ叩こうって 魂胆なんだよ」
マサキ「もっとも、あーだこーだ言われなくても、 俺は鋼龍戦隊の手助けをするつもりだったがよ」
レーツェル「他の諸君もそうだと判断していいのか?」
テュッティ「ええ」
カチーナ「ヤンロン、おめえはどうなんだ?」
ヤンロン「シュウが言った通り、別世界との境界線が 曖昧になっているのなら、ラ・ギアスにも 累が及ぶかもしれない……」
ヤンロン「僕も君達に協力しよう」
ミオ「あたしも。ゼゼーナンっていうおっちゃんは 許せないもの。他人を見下して、自分の存在価値を 見つけようなんて……」
ゴジョー「……おっしょさん、おっしょさん。 そろそろ、ワシらの紹介をしてくれまへんか?」
ミオ「あ、忘れてた」
エクセレン「いやん、ちょっと可愛くなぁい!?」
アイビス「もしかして、ミオのファミリア?」
ミオ「そそそ。みんな、自己紹介して」
ゴクー「ども~! ゴクーで~す!」
ハッカイ「ハッカイで~す!」
ゴジョー「三……」
(殴る)
ゴジョー「な、何すんねん!」
ゴクー「そりゃ、リニューアル前のネタだって!」
マサキ「リニューアルって…… お前ら、作られたばっかりだろうが」
ミオ「そうだよ。 マサキが地上へ行っちゃった後にね」
ユウキ「………」
ミオ「ん? どしたの?」
ユウキ「シロとクロは猫、フレキとゲリは狼…… 俺らはいったい何なのだ?」
リュウセイ「元ネタは西遊記みたいだから、 猿と豚と河童じゃねえの?」
リオ「河童って……それは日本での話よ」
クスハ「くちばしがあるから、アヒル……?」
ミオ「ブブー! カモノハシよ、カモノハシ」
マサキ「カ、カモノハシ……何でまた、そんな……」
ミオ「気にしない、気にしない。 これで結構役に立つんだから」
マサキ「何だよ、言ってみろ」
ミオ「一人の時も退屈しないでしょ。 それから……え~と……え~と……」
ミオ「そうだ、卵を産むのよ、カモノハシって」
マサキ「それがどうしたってんだよ、ったく」
クロ「マサキ、マサキ。 大事なことを忘れてるニャ」
マサキ「大事なこと……?」
マサキ「あ、そうだ!  シュウの野郎からトロニウムを預かったんだ」
ライ「何……!?」
リョウト「それ、本当なの?」
マサキ「ああ、鋼龍戦隊で使えってさ」
リョウト「だったら、アッシュのトロニウム・エンジンが 使えるようになる……!」


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