アラセリ「くっ！
まだサイリオンを乗りこなせていないと言うことか」
アラセリ「ここでこの機体を失うわけにはいかん。
撤退するぞ、スレイ」
（サイリオンが撤退、残っているマスカレオンが撤退）
スレイ「私は退かん……！
アルテリオンを取り戻すまでは！」
スレイ「まだここからだ！
アイビス！ 私とベガリオンの実力、
思い知らせてやる！」
（ベガリオンがアルテリオンに接近し、ロックオン）
アイビス「！！」
【強制戦闘】
スレイ[Ｇブレイクドライバー]ｖｓアイビス[防御]
（アルテリオンに爆煙）
クスハ「アイビスさん！！」
アイビス「さすがだよ、スレイ……！
あんな切り返しを……！」
ツグミ「アイビス！ いったん距離を取って！！」
スレイ「遅い！ もらったぞ！！」
（ベガリオンに警告シグナル）
スレイ「！ 下から！？」
（ベガリオンのいる位置に爆煙。ベガリオンはよける。ヒリュウ改にアラート）
ユン「海面下に高熱源体多数！ 浮上して来ます！！」
（アンゲルスが大量に浮上してくる）
ジョッシュ「ルイーナかっ！」
リム「か、数が多い！」
レーツェル「各機、完全に囲まれる前に撃破を！」
（ヒリュウ改に爆煙）
レフィーナ「くうっ！ 被弾箇所の報告を！！」
ツグミ「アイビス！ ヒリュウが集中攻撃を受けてるわ！」
アイビス「！ イルイが！！」
スレイ「余所見をしている暇があるのか、アイビス！」
アイビス「くっ、スレイ！！」
（北西と西に出現したアンゲルスが爆発）
スレイ「ルイーナが！！」
タスク「こ、今度は何なんだよ！？」
（ヒリュウ改にアラート）
ユン「上空より急速降下してくる物体あり！
数は１！」
レフィーナ「！！」
（北端に鳥のような物が出現）
カチーナ「な、何だ、ありゃ！？」
（？？？が一番近いアンゲルスに狙いを定める）
【強制戦闘】
？？？[テヒラー・レイ]ｖｓミーレス[防御]
（攻撃されたアンゲルスが爆発。出現したルイーナが全て爆発）
アクア「ル、ルイーナが！」
ジョッシュ「何なんだ、あの鳥は……！？」
レオナ「ルイーナを倒した以上、
彼らの仲間ではないようね……！」
コウタ「なら、宇宙人か！？
それとも、ガイアセイバーズかよ！？」
ロア「そのどちらでもないように見えるがな」
ブリット「妖機人か、バラル側の超機人なのか……！？」
スレイ「何者であろうと知ったことか！
私はアイビスを！」
（？？？から砲撃。ベガリオンに爆煙）
スレイ「くうっ！ 私に攻撃を！？」
フィオナ「あ、あの鳥、アイビスさんを助けたの！？」
アイビス「ど、どうして、あたしを……！？」
（？？？から砲撃。ベガリオンに爆煙）
スレイ「ちいっ！ 奴は何故、私を狙う！？」
レオナ「やはり、アイビスを守っている……！？」
アイビス「やめて！
スレイとの決着はあたしの手でつける！
そうでなくちゃ、意味がないんだ！」
？？？「………」
アイビス「お願い！
あたしに戦わせて！ あたしの力で！」
？？？「………」
（鳥のような物が撤退）
ユン「アンノウンの反応、ロスト！」
クスハ「も、もしかして、
アイビスさんの想いが伝わったの……！？」
タスク「って言うか、どうやって！？」
ヒューゴ「アルテリオンには、
Ｔ－ＬＩＮＫシステムのような物が
装備されていたのか？」
アクア「そ、そんな話、聞いたことないわよ……！」
スレイ「私を助けたつもりか、アイビス！？」
アイビス「違う……！
そんなんじゃないよ、スレイ！」
スレイ「だが、これで邪魔者はいなくなった……！
仕切り直しだ、アイビス！」
アイビス「……ツグミ、マニューバーＧＲａＭＸｓを使う！」
ツグミ「えっ！？」
アイビス「アルテリオンはベガリオンに最高速度じゃ劣るけど、
運動性能は勝ってる……！」
アイビス「ここは、相手の軌道制御半径に飛び込む
ＧＲａＭＸｓを使うしかない！」
ツグミ「でも、シミュレーターで
一度も成功させたことがないでしょう！」
アイビス「………」
アイビス「カリオン、アステリオン、アステリオンＡＸ……
ツグミもフィリオも、あたしに翼を
与え続けてくれた……」
アイビス「だから、あたしはそれに応える！
応えてみせる！」
ツグミ「……わかったわ。
あれをやるなら、アルテリオンの力を
１００％引き出す必要がある……」
ツグミ「テスラ・ドライブのリミッターをリリースするわ！
その後、アルテリオンのマニューバーは
未知の領域に入るわよ！ 準備はいい！？」
アイビス「あ、ちょっと待って……！」
ツグミ「それ……ペンダント？」
（アイビスがペンダントをしている）
アイビス「そう、イルイからもらったの。
星の海を飛ぶための……お守り代わりに」
ツグミ「じゃあ、イルイの気持ちに応えるためにも
成功させなきゃね」
アイビス「うん……！
マニューバーＧＲａＭＸｓ、行くよ！」
ツグミ「コードナンバーＦ－７７Ｘ！
テスラ・ドライブ稼働、リミット解除！」
（アイビスに緑の光、アルテリオンがＤＦの場合はＣＦに変形）
【強制戦闘】
アイビス[マニューバーＧＲａＭＸｓ]ｖｓスレイ[防御]
（ベガリオンに爆煙）
スレイ「くっ、テスラ・ドライブが！
まさか、アイビスがＧＲａＭＸｓを使うなんて……！」
アイビス「スレイ！
これでもあたしを認めないって言うの！？」
スレイ「おのれ……まぐれでいい気になるな！」
ツグミ「ＧＲａＭＸｓは、偶然で出来ることじゃない……
それはあなたもよく知っているはずよ」
スレイ「う……！！」
アイビス「スレイ……
あたしのことが認められないなら、それでもいい……」
アイビス「それでもいいから、戻って来て。
フィリオの夢を叶えるには、
あんたの力が必要だよ……」
スレイ「黙れ、黙れ……！ 誰がお前などと！！」
（ベガリオンが西端まで高速で移動し撤退）
アイビス「スレイ…………」
ツグミ（スレイ……あなたは見失っているわ。
フィリオの夢も……自分が進むべき道も……）
ツグミ（あなたがナンバー０１の座に固執する限り……
星の海を見据えた今のアイビスには勝てないわ……）
カチーナ「結局、何だったんだ、あの鳥メカは……？」
クスハ「龍人機が警戒していました……。
もしかしたら、バラルと何か関係があるのかも
知れません」
エクセレン「だけど、超機人や妖機人とは感じが違わない？」
クリフォード「中国の幻獣と言うより、
古代ギリシアの神像のような風体だったな」
ギリアム「あの鳥がガイアセイバーズやゲストの兵器だとしたら、
こちらを助けるような素振りを見せないはずだ」
ジョッシュ「ルイーナ絡みでもないでしょう。
あれが最初に攻撃したのは、彼らの機動兵器ですし……
シュンパティアにも反応はありませんでした」
レオナ「でも、あの鳥はアイビスの声に
反応したかのように見えたわ」
アイビス「………」
レオナ「何か心当たりがあって？」
アイビス「な、ないよ、そんなの……。
夢中で叫んだだけで、意思が伝わるなんて
思ってなかったし……」
レーツェル「では、手掛かりとなるのは龍人機の反応か。
バラルや超機人との縁がある物と仮定して
調べた方がいいだろうな」
ギリアム「ああ……
ＬＴＲ機構に関連文書が存在しているかも知れん。
アンザイ博士を通して、問い合わせてみよう」
レーツェル「頼む。
それと、スレイが所属している組織のことだが、
イスルギと関わりがあるのは間違いないとして……」
レーツェル「シリーズ７７、それも“β”系列の機体を
運用していたな」
ツグミ「ええ……
純粋に機動兵器として開発した物だと思います」
レーツェル「我らに対し、出自がすぐにわかる兵器を
堂々と使ってみせたということは……
強力な後ろ盾が出来たのかも知れんな」
ツグミ「その後ろ盾とは……？」
レーツェル「例えば……ガイアセイバーズだ」
ツグミ「………」
アイビス「ごめん、イルイ……怖い思いをさせてしまったね」
イルイ「ううん、いいの……アイビス達が無事なら……」
アイビス「イルイがくれたお守りのおかげで
あたし、頑張れたよ」
イルイ「それはアイビスの力……
そして、あなたと一緒にいてくれる人の……」
アイビス「そうだね……
まずあたしはツグミにお礼を言うべきだった」
ツグミ「いいのよ、アイビス。
私はあなたのパートナーとして、
当然のことをしただけなんだから」
アイビス「それでも、だよ。
ツグミがいなければ、今日までやってこれなかった。
そして、これからも……」
ツグミ「アイビス……」
アイビス「……スレイは、またあたし達の前に現れる。
そして、フィリオから託された願いを叶えるために……
星の輝きを一つにするために……」
アイビス「あたしに力を貸して、ツグミ」
ツグミ「ええ……私の……いえ、私達の夢……
あなたに託すわ」
イルイ（アイビス達の……夢……）
蓬「夏喃様、泰北師父、ご報告致します。
南の大洋にて、神僕の出現を確認致しました」
泰北「ホッホッホ、それは善哉」
夏喃「では、ついに巫女が行動を開始したか……
これで、僕達の計画はまた一歩実現に近づいたな」
泰北「うむ」
夏喃「それで……今、巫女はどこに？」
蓬「我々が目を付けていた強念者達と
行動を共にしておられるようです」
泰北「ほほう」
夏喃「では、青龍の少女達が選ばれたということか……」
（足音）
光龍「それはどうかな」
夏喃「光龍……」
光龍「僕らの神は気まぐれなんだ。
まだ試している段階なのかも知れないよ」
夏喃「では、どうするつもりだ？」
光龍「とりあえず、君か泰北で様子を見に行ってくれないか。
巫女がどこまで覚醒しているか、確かめたい」
泰北「ワシらもまた、巫女を試すと言うのじゃな？」
光龍「強念者達の仕上がり具合もね。
まずは、この星難に彼らがどう立ち向かうか、
見せてもらおうじゃないか」
夏喃「南の果てから現れた大邪はどうする？」
光龍「しばらくの間は好きにさせておくさ。
それで僕らの神の目覚めが早まるかも
知れないからねぇ……」