ドゥバン「ファウ・ケルンが真価を発揮すれば、
おれは全てを手に入れることが出来る!」
アリエイル「そんな保証はないのです、ドゥバン!」
ドゥバン「いや、お前も知っているはずだ!
アインストの力を手に入れ、
その制御に成功した者の存在を!」
アリエイル「……!」
(アレス・ガイストのファウ・ケルンが光り脈動)
ドゥバン「むっ、何だ!?」
(フリッケライ・ガイストのファウ・ケルンが光り脈動)
アリエイル「ファウ・ケルンが……!」
ドゥバン「出力が上がっている……活性化しているのか!?」
(ハガネにアラート)
エイタ「高熱源体、接近!
3時方向、仰角30より真っ直ぐ! 数は1!」
テツヤ「1機で……? もしや、メリオルエッセか!?」
エイタ「いえ、該当するデータあり!
レッド・オーガです!」
テツヤ「何だと!?」
(南東端にペルゼイン・リヒカイトが出現)
アルフイミィ「懐かしい感じとモヤモヤした感じ……
ここでしたのね」
マイ「あれは……!」
ラミア「ペルゼイン・リヒカイト……!
アルフィミィか!?」
アルフィミィ「あなた達、私を知っておられますの……?」
アラド「え!? 何言ってんだ!?」
マイ「私達のことを忘れたのか……!?」
アルフィミィ「忘れた……?」
イルム「こっちはよく覚えているがな、
アインストの可愛い子ちゃん」
アルフィミィ「私がアインストであることを知っている……
あなた達は……」
ラミア「もしや、記憶を失っているのか?」
アルフィミィ「え? あなた、いつの間に『こちら側』へ……」
ラミア「『こちら側』? 何の話だ?」
アルフィミィ「あら……あらあらあら」
シャイン「な、何なんですの?」
アルフィミィ「……ざっくりがっつり思い出しましたの。
皆さん、お久しぶりですの」
リュウセイ「いきなりだな。
本当に記憶喪失だったのかよ」
ゼオラ「レーツェルさんやショウコから聞いたわ。
あなた、コウタやアクセル・アルマーと
一緒だったんでしょう?」
アルフィミィ「そう……でしたの」
ゼオラ「今までどこへ行っていたの?
あの2人はどうなったの?」
アルフィミィ「それは……」
(ペルゼイン・リヒカイトのコアが光り脈動)
アルフィミィ「あう!」
(アレス・ガイストのファウ・ケルンが光り2回脈動)
ドゥバン「!!」
(アレス・ガイストに青白い光、『EN回復』『気力上昇』。フリッケライ・ガイストが2回脈動)
アリエイル「また!?」
(フリッケライ・ガイストに青白い光、『EN回復』)
アリエイル「出力限界値とリミッターの設定が……!
コードU.U.N.使用可能……?
フリッケライの新しい攻撃パターン?」
アルフィミィ「モヤモヤした感じ……共鳴しておりますの……?」
イング(あれなのか、僕が感じていたのは……
しかし、何故……?)
ドゥバン「間違いない、ファウ・ケルンが活性化している!」
アルフィミィ「あれはイェッツト……レジセイアの……?
まだ残っていましたの……?」
ドゥバン「レッド・オーガ……本物のアインスト!
接近しただけでこの数値だ……
あれを手に入れれば、アレスのファウ・ケルンは!」
アルフィミィ「今の私はアインストであって……
アインストではありませんの……」
ドゥバン「わけのわからんことを……
そのレッド・オーガは何だと言うのだ!」
アルフィミィ「そこもある意味、問題ですの……
顕現させるために力を使いましたので……」
ドゥバン「なら、こちらにとって都合がいい」
アルフィミィ「そのコアは、紛い物の海賊版で返品不可ですの……
それでは……」
ドゥバン「わかっているさ!
だからこそ、お前という存在を、力を手に入れる!」
ドゥバン「そうすれば、ベータ・セイバーという立場に
甘んじることもない!」
ドゥバン「プロジェクト・イデアランツが……
イデアラントであるこのおれが、
全てを手に入れるのだ!」
リオ「全てを、って……!」
イルム「大言だね。
たった一人で世界征服でもするつもりかよ」
アリエイル(ドゥバン……もしや、あのことを知って……?)
ドゥバン「各機、レッド・オーガを狙え!
弱らせて、ろ獲するんだ!」
アリエイル「そうはさせません!」
ドゥバン「フン、お前もアインストの力が欲しいのか?」
アリエイル「いえ……私は、あなたを止めます!」
ドゥバン「なら、その意思すら飲み込んでやるさ!
アインストと共にな!」
アヤ「カイ少佐、
ここでアルフィミィが彼らの手中に落ちたら……」
カイ「わかっているが、彼女は……」
アヤ「アインストとの最終決戦や、修羅の乱でも
私達に協力してくれました。それに、
エクセレンのこともあります……大丈夫なのでは?」
アルフィミィ「そちらと事を構えるつもりはありませんの。
あと、お願いもありますの」
カイ「何だ?」
アルフィミィ「預かっていただきたい人……
そう、将来を誓い合った人がおりますの」
カイ「はあ!?」
ラミア「もしや……アクセル隊長のことでは?」
アルフィミィ「当たりですの。記念旅行も済ませましたのよ」
アヤ「い、いつの間にそんな……」
ラミア「アルフィミィ、アクセル隊長は
その中にいるのか?」
アルフィミィ「はい。
訳あって、今は眠っていますの」
カイ「だが、あのアクセル・アルマーも一緒となれば……」
イルム「奴も修羅の乱じゃ、こっち側につきましたけどね」
ラミア「カイ少佐、隊長のことは私が責任を持って
対処するでございやんす。ですから、今は……」
カイ「お前の責任は、俺の責任でもある。
……艦長、現状ではアルフィミィの申し出を
受け入れた方がいいと判断するが、どうか?」
テツヤ「彼らには聞きたいことがあります。
ペルゼイン・リヒカイトをハガネへ誘導して下さい」
カイ「了解した」
(ハガネの近くを指す)
カイ「アルフィミィ、あの位置まで移動しろ」
アルフィミィ「わかりましたが、今は空間転移がままなりませんの」
カイ「なら、我々が援護する」
アルフィミィ「では、ハガネへ向かいますの」
(作戦目的表示)
ドゥバン「お前が……お前の存在が、
おれの運命を切り開く鍵となる!」
アルフィミィ「でも、そのコアでは歪みが矯正できませんの」
アルフィミィ「……何とか辿り着きましたの」
ドゥバン「チッ、連中の懐へ潜り込んだところで!」
テツヤ「各機に本艦の針路上の敵機を排除させろ!」
アヅキ「了解!
スティール2より各機!
本艦針路上の敵機を排除せよ!」
カイ(……アレス・ガイストを集中的に叩いた方が
速いかも知れんな)
カイ「こちらエレーブ1! ハガネ周辺にいる機体は、
針路上の敵機を排除しつつ、
ペルゼイン・リヒカイトを防御!」
カイ「アレス・ガイストをターゲットとしている機体は、
そのまま攻撃を続行しろ!」
(作戦目的表示)
ドゥバン「保証がないと言ったな、アリエイル!
だが、レッド・オーガの登場で、道は示されたぞ!」
アリエイル「不安定な要素を重ねたところで、
あなたがエクセレン少尉のようになれるとは
限りません!」
ドゥバン「違うな、おれはその上を行ってやる!」
ドゥバン「投降しないのであれば、
今度こそお前は死ぬことになる!」
イング「そんな運命を受け入れるつもりはない……!」
ドゥバン「アルファの駒が、利いた風なことを!」
(システムダウン)
ドゥバン「ぬうっ、パワーダウンだと!?
活性化しているはずなのに!」
アルフィミィ「今のペルゼインに共鳴しても……
それに、イェッツトのコアでは……」
ドゥバン「チッ、ここでアレスを失ったら、
元も子もない……!」
ドゥバン「だが、アインスト・アルフィミィ……
そして、アリエイル! おれは諦めんぞ!」
(アレス・ガイストが撤退。残っている敵が撤退。)
アリエイル(ドゥバン……)
エイタ「ガイアセイバーズ機、戦域から離脱!」
テツヤ「ペルゼイン・リヒカイトはどうだ?」
エイタ「今の所、動きはありませんが……」
アラド「……アルフィミィ、さっきの話の続きだ。
いったい、どこへ行ってたんだ?」
アルフィミィ「こことは違う世界……
そう、無限のフロンティアとでも言っておきますの」
リュウセイ「俺やキョウスケ中尉みてえに
別世界へ転移したってのか……!」
アルフィミィ「話すと長くなりますので、割愛致しますが……
色々ありまして、コウタと共にこちら側へ
戻って参りましたの」
ゼオラ「でも、あの子はいないじゃない……」
アルフィミィ「こちら側へのゲートが開く際、
何かの力が作用したようで……ペルゼインを
顕現させ、アクセルを護るのが精一杯でしたの」
ラトゥーニ「何かの力……?
もしかして、ルイーナの次元断層と関係が……?」
アルフィミィ「それは……わかりませんの。
ですが、私がこちら側へ戻ったことから……
コウタもこの世界へ辿り着いているはずですの」
ゼオラ「だ、だけど、
もし、あの子が生身で宇宙に
放り出されていたら……!」
アルフィミィ「そうだとしても、
赤い鎧を着て、空飛ぶ板に乗っていましたから、
大丈夫だと思いますの」
アラド「コウタ一人ならともかく、
ロア・アーマーを着てるんなら、ロアも一緒なんだ。
何とかなるんじゃねえか?」
ゼオラ「そうだといいけど……」
リュウセイ「俺もどうなることかと思ったが、
何とかこっち側に辿り着いたからな。
……出た先がラ・ギアスで驚いたけど」
アルフィミィ「……では、アクセルをお願い致しますの」
(ペルゼイン・リヒカイトから赤い光の玉がハガネに送られる)
アルフィミィ「直に目覚めると思いますので、
よろしく伝えておいて欲しいですの。
……それでは」
マイ「どこへ行くの……!?」
アルフィミィ「色々あって、力を使い過ぎましたの。
まだ、この宇宙のどこかにストーンサークルの
残骸があるでしょうから、そこで眠りますの」
アルフィミィ「それに、調べたいこともありますので……
ごきげんよう」
(ペルゼイン・リヒカイトが西端まで移動し撤退)
マイ「アルフィミィ……」
カイ「ファウ・ケルンがペルゼインに反応するとはな……」
アリエイル「欠陥品であるフリッケライのファウ・ケルンも
出力限界値が上昇しました。つまり、潜在能力が
解放されたのです」
カイ「異常は認められたか? 暴走の可能性は?」
アリエイル「現状では見受けられません。
これまで通り、制御が可能です」
アリエイル「しかし、アレス・ガイストが
レッド・オーガのコアを入手すれば……」
カイ「イェッツト化する可能性が大、か」
アリエイル「……ええ」
ヴィレッタ「ドゥバン・オーグはヘブンゲートへ行くと
言っていたわね。私達もこのままそこへ向かえば、
再遭遇することになるかも知れない」
テツヤ「その件だが……
コースを変更し、月へ向かおうと思っている。
ゲストの進攻を少しでも食い止めるために」
カイ「艦長の意見に賛成だ。
月方面に行けば、L4宙域のコロニー群に
何かあった場合、対処し易いしな」
(通信)
アヅキ「カイ少佐、ラミア少尉から報告です。
アクセル・アルマーが目を覚ましたとのことです」
カイ「わかった。すぐに行く」
アクセル「地球が消えるなどと……
質の悪い冗談にしか聞こえん、これがな」
ラミア「今度の敵はそれだけの力を持っています。
そして、今の私達は軍籍を剥奪され……
連邦軍やガイアセイバーズから追われる身です」
アクセル「まるで、かつてのおれ達だな。
『向こう側』では頭を潰すことに失敗したが……
『こちら側』でお前達がそれをやってのけるとは」
ラミア「……意図したことではござんせん。
ですが、次元転移前のアクセル隊長やレモン様の
お気持ちが少しわかるような気がします」
アクセル「どういうことだ?」
ラミア「閉塞した状況でのやるせない感情……
自ら望んだことではないだけに、より一層の……」
アクセル「フン……しばらく見ない間に
また人間臭くなったな」
ラミア「………」
(扉が開閉する)
カイ「アクセル・アルマー……」
アクセル「……お前達とは腐れ縁だな、カイ少佐」
カイ「身柄を拘束する……と言いたい所だが、
今の我々はお前と同じような身の上でな」
アクセル「ああ、ラミアから聞いた」
カイ「コウタ・アズマの消息について、
お前は何か知っているか?」
アクセル「アルフィミィ以上のことは知らん」
カイ「……そうか。では、独房へ移ってもらう。
修羅の乱で共闘したとは言え、
ここでお前を解放するわけにはいかんのでな」
アクセル「一つ聞く。ソウルゲインは今、どこにある?」
カイ「クロガネで保管されている」
アクセル「なら、あの艦の現在位置は?」
カイ「地球だ」
アクセル「………」
ドゥバン「レッド・オーガの行方は掴めたか?」
オペレーター「いえ、ロストしたままです」
ドゥバン(このまま探索を続けるより、
ハガネをマークした方がいいか……
連中もヘブンゲートへ向かっていたからな)
(警告シグナル)
オペレーター「レーダーに感あり。
高速移動物体接近、5時方向、仰角35より真っ直ぐ。
数は1」
オペレーター「IFF確認……オメガ・セイバー、ガリルナガン。
本艦への着艦を要請しています」
ドゥバン「オメガ・セイバー……?」
アーマラ「……ちょうどいいタイミングだった、
ドゥバン・オーグ」
ドゥバン「オメガ・セイバーとは何だ?
それに、お前はあの時……」
アーマラ「オメガはアルテウル様直属であり、最上位のセイバー。
そして、私はアーマラ・バートンだ。覚えておけ」
ドゥバン「最上位だと……!?
何故、そのような者が単独行動を……?」
アーマラ「アルテウル司令からの命令で、月へ向かう途中だった」
ドゥバン「月? 何のために?」
アーマラ「答える必要はない。
それより……しばらくの間、ベータ・セイバーは
私の指揮下に入れ」
ドゥバン「何だと……!?」
アーマラ「オメガは最上位のセイバーだと言った。
アルファ以下に対し、命令権を持っている」
アーマラ「私に逆らえば、お前もアリエイル・オーグと同じく、
反乱者と見なされるぞ?」
ドゥバン(この女……)
アーマラ「では、命令を伝える。ハガネを追撃しろ」
ドゥバン「ヘブンゲートはどうする?」
アーマラ「あそこはもう陥落した。
南極から現れたアンノウン共によってな」
ドゥバン「……!」
アーマラ「それに、ハガネを追撃する方が
お前にとっても都合良かろう?」
ドゥバン(こいつ……見透かしたようなことを……)