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ミクスト・トルーパーズ ~ 第26話 ~

〈6 NEXT PP or ガリルナガンのHP25000以下〉

アーマラ「フン、諸々の確認は出来た。後は……」
(南西端にクロガネが出現)
リオ「クロガネが戻って来たわ!」
アーマラ「潮時だな。 イング……次に会う時まで生きていれば、 また相手をしてやる」
(ガリルナガンが撤退)
イング「逃がすか!!」
(イングに精神感応)
イング「う!? ぐうっ!!」
(アッシュが揺れる)
リョウト「イング!?」
リオ「イング! どうしたの、イング!?」

[テスラ・ライヒ研究所 内部(ブリーフィング・ルーム)]

リオ「ネート博士、イングの容態は……?」
ソフィア「彼は力を使い果たして昏倒したようね…… 先程、目を覚ましたわ」
ソフィア「落ち着きも取り戻したけど、 アッシュに乗ってから後のことは 覚えていないようなの」
リョウト「えっ……」
ロバート「念動力はどうなんです?」
ソフィア「事後検査でもテレキネシスαパルスは検出されたわ。 つまり、彼は念動力者として覚醒したのよ」
リオ「そんな……以前の検査では、 その片鱗すら見せていなかったのに……」
ロバート「ああいう形で、突然覚醒するケースはあると コバヤシ博士から聞いてはいるがな」
リオ「で、でも、T-LINKシステムを 外部から起動させ、機体そのものを 遠隔操作するなんて……」
リョウト「しかも、わずかな時間でアジャストさせた……。 僕やクスハも以前に似たようなことを やってはいるけど……」
ブリット「オオミヤ博士、 あれは理論的に説明できることなんですか?」
ロバート「い、いや……データを検証して、 コバヤシ博士の意見を聞いてみないと……」
カーク(おそらくは、ウラヌス・システムの ブラックボックスによるものだろうが……)
カーク(あれをもたらしたイングラム少佐がいない今、 解析は困難だ)
クスハ「でも……突然覚醒したとしても、 あそこまでの念の力を発揮するなんて……」
ロバート「イングの卓越した操縦と戦闘技術は、 ガイアセイバーズでの訓練によって 培われたものだろうが……」
ロバート「コード“エビル”に追い詰められたことによって、 眠っていた能力が一気に開花したのかも知れない」
ソフィア「コード“エビル”?」
ロバート「あの黒い羽根付きのヒュッケバインもどきの コードネームですよ。アッシュの開発チームの中で そう呼んでいるんです」
リョウト「そのコード“エビル”はピンポイントで イングを狙ってきました……イングの過去と 何か関係があるようですね」
リオ「もしかしたら、 あれもガイアセイバーズの機体なのかしら……?」
リョウト「アリエイルは見覚えがないと言っていたけど…… コード“エビル”がイングを追って来たのだとしたら、 その可能性は高いと思う」
ロバート「何にせよ、イングの記憶が戻らなかった以上、 手掛かりとなるのはアリエイルか……」

[テスラ・ライヒ研究所 内部(指令室)]

レーツェル「イングのデータが存在していなかった?」
アリエイル「はい」
レーツェル「消去された可能性は?」
アリエイル「あると思いますが、彼が脱走した理由を含めて、 詳細は不明です」
レーツェル「ふむ……。 ならば、ガイアセイバーズでは念動力者の 育成や訓練が行われていたのか?」
アリエイル「いえ、私が知る限りでは。 ただし、人造人間の研究は行われていました」
レーツェル「何……?」
アリエイル「それは、プロジェクト・イデアランツ…… 私はそこで造り出された人造人間なのです」
レーツェル「……!」
ジョナサン「ふむ……見た目ではそうだとわからんな」
アリエイル「機械ベースではなく、 ハイブリッド・ヒューマンに近いのです」
アリエイル「構成物質は人間のそれとだいたい同じですが、 各機能が強化されています」
デスピニス「では、私と同じような……」
アリエイル「え? あなたも……なのですか?」
デスピニス「……はい」
フィオナ「まあ、色々と訳ありでね。 知り合いの人造人間は、他にもいるわよ」
アリエイル(それで、私が正体を明かしても さほど驚かなかったのね……)
ジョナサン「アリエイル……君は戦闘用の人造人間なのか?」
アリエイル「本来は違います。 イデアラントは支配階級となるべく生み出された 優良種……私とドゥバンは、その試験体なのです」
カーラ「支配階級って…… あんた達が人間を支配するってこと?」
アリエイル「プロジェクトの最終目的はそうでした。 人間の不確定要素を可能な限り排除し、完全な 統治と危機管理を行う理想人種を造り出す……」
アリエイル「ですが、私達試験体はその過程の一つに過ぎず…… 生みの親であるエンジ・オヅヌ博士が亡くなった今、 計画は頓挫したも同然なのです」
レーツェル「だが、ガイアセイバーズは そのオヅヌ博士の目的に着目し、 研究を援助していたのではないか?」
アリエイル「はい……彼らが必要としていたのは、 優れた戦闘能力を持つ人造人間としての イデアラント……」
アリエイル「ただし、それはオヅヌ博士が目指していたものでは ありませんでした」
ジョナサン(淡々と話すのだな…… それもイデアラントである所以か?)
レーツェル「アリエイル……君がガイアセイバーズから脱走してまで 伝えようとした真実は、他にもあるのだろう?」
アリエイル「ええ……私の機体やドゥバンのアレス・ガイスト…… その動力源であるファウ・ケルン……それは、 イェッツトのコアなのです」
レーツェル「!」
カーラ「イェッツトって、あのアインストもどきの!?」
アリエイル「はい。 あれのコアを機動兵器の動力源として利用したのです」
ジョナサン「何とまあ、大それたことを……」
カーラ「そ、それって、物凄く危なくない!?  ライン・ヴァイスリッターならともかく、 イェッツトのコアなんかをコントロールできるの!?」
アリエイル「フリッケライ・ガイストのファウ・ケルンは 欠陥品であるため、ジェネレーターとしての 使い方しか出来ないようです」
アリエイル「しかし、ドゥバンのアレス・ガイストは コアだけでなく、イェッツトの生体部分も その身に組み込んでいます」
レーツェル「アインストでありながら性質が変貌し、 人間の手で制御可能なライン・ヴァイスリッターとは 訳が違うようだな」
ジョナサン「最悪の場合は、アレス・ガイストが イェッツトそのものになってしまう 危険性を秘めているということか……」
アリエイル「はい……」
ユウキ「アレス・ガイストを開発したのも、 プロジェクト・イデアランツなのか?」
アリエイル「表向きにはそうですが…… ツェントル・プロジェクトの関与があったと 推測できます」
レーツェル「ということは……あのプロジェクトは ガイアセイバーズの管理下にあるのか」
ゼンガー「あの二人……ヒューゴとアクアだったか、 彼らはそのことを知っているのか?」
レーツェル「そうだとしたら、何らかの報告があって 然るべきだが……ガイアセイバーズについて 不審な点がまた増えたな」
ジョナサン「それと関連性があるかどうかわからんが…… この映像を見てくれ」
(モニターオン)
ラウル「あ、これって……こないだテスラ研に現れて、 ゲストと戦ってた機体ですね」
カーラ「ケ、ケルベリオンじゃない!  あいつらがここへ来てたの!?」
ユウキ「ラ・ギアスから地上へ戻って来ていたのか……」
ラウル「え!? 知ってるのか!?」
カーラ「うん……あたし達に何度かちょっかいを 出して来た連中だよ」
ジョナサン「……話が思わぬ方向に転がったな」
レーツェル「ジンライ、ケルベリオン、コード“エビル”…… それらがガイアセイバーズ絡みの機体であれば……」
ゼンガー「我らと敵対する意思あり、ということか」
レーツェル「そう言い切れるかどうか、まだわからんがな。 ……アリエイル、君はこの後、どうするつもりだ?」
アリエイル「ガイアセイバーズには他にも疑わしい点があると 思います。私の目的は……手遅れとなる前に それらを明らかにすることです」
レーツェル「承知した。 カーラ、他のメンバーを招集してくれないか」
カーラ「うん、わかったよ」

[テスラ・ライヒ研究所 内部(ブリーフィング・ルーム)]

レーツェル「現在、鋼龍戦隊はヒッカム基地に 滞在しているそうだ。私はアリエイルを連れ、 リョウト達と共にハワイ近海まで行く」
レーツェル「そこでギリアムと落ち合い、 重要参考人として彼女の身柄を委ねるつもりだ」
ユウキ「ハワイまでは、クロガネで?」
レーツェル「いや、クロガネはテスラ研近辺で待機させておく。 クスハと龍人機がここを去っても、妖機人が 襲撃してくる可能性はあるからな」
カーラ「二度あることは三度あるって言うし…… あのククルって女が、また来るかもね」
クルト「その時は、我々で撃退してみせよう」
リオ「あの……イングはどうなるんですか?」
レーツェル「彼も重要参考人として、 ギリアムに身柄を委ねようと考えている。 それで構わないか、イング?」
イング「……わかりました」
カーク「エクスバイン・アッシュについてだが…… あの後、T-LINKシステムに異常が生じ、 設定をリセットできなくなった」
カーク「つまり、現状ではイングしか操縦できない。 一度、伊豆へ持ち込み、コバヤシ博士に システムのチェックを行ってもらう必要がある」
レーツェル「では、アッシュも持って行きましょう」
カーク「私も同行する」
ロバート「俺も行くよ。龍人機のことも気になるしな」
ラウル「じゃあ、俺達も行きます。 エクサランス・レスキューなら、 ハミル博士達を乗せられますし」
ジョナサン「だったら、ウチで預かっていた フェアリオン・タイプSを持って行って、 ラトゥーニ少尉に渡してくれないか?」
フィオナ「わかりました」
レーツェル「では、各員、出発の準備を」
ゼンガー「承知した。 ブルックリン、師匠に別れの挨拶をしに行くぞ」
ブリット「はい」
(扉が開閉する・ブリットとゼンガーが立ち去る)
イング「……アリエイルさん」
アリエイル「イング……あなたの過去に関する件ですね」
イング「ええ」
アリエイル「私が所属していたベータ・セイバーが 演習を行っていた時……グランド・クリスマスから 脱出しようとする1機の機体と偶然接触しました」
アリエイル「それに搭乗していたのがあなたで……初見でした。 所属を問い質しましたが、返答せず…… 脱走を図った理由も不明」
イング「………」
アリエイル「私はあなたを拘束しようとしました……。 そして、ドゥバンがあなたの機体を捕らえ……」
イング「……僕は機体を自爆させ、脱出を図ったのですね」
アリエイル「ええ。私は基地へ帰還した後、 あなたのことを調べたのですが…… データは残されていませんでした」
イング「そうですか……」
アリエイル「……期待に応えられなくて、ごめんなさい」
イング「いえ……いいんです」
アリエイル(……あのコード“エビル”が ガイアセイバーズの機体だとしたら、彼らは イングが念動力者であることを知っていた……?)

《パリ 地球連邦政府大統領府》

[地球連邦政府大統領府]

ニブハル「アルテウル様、オメガとベータの両方から 報告が入りました。ナンバー22を テスラ・ライヒ研究所で確認……」
ニブハル「鋼龍戦隊のメンバーと行動を共にしていた上、 例の能力を発揮させるまでに至ったそうです」
アルテウル「フッ……フフフ……想定外の好結果ではないか」
アルテウル「これぞ、まさに天の配剤……神の導きとも言えよう」
ニブハル「では、例の計画を実行に移しますか?」
アルテウル「ああ……檜舞台に大統領閣下を案内するのだ」

REPORT
機体『フェアリオン・タイプS』を入手しました。


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