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胞子の谷 ヒリュウ改に立ち寄る ~ 第6話 ~

《神聖ラングラン王国 リストン州 クエイト市(グランヴェール)》

(クエイト市近郊)

リューネ「……しばらく休みって言われてもねえ。 どうする?」
タスク「時間があるなら、レオナ達を捜したいな」
カチーナ「ああ。とりあえず、この辺りを捜索してみるか。 ヤンロン、近くに何かあるか?」
ヤンロン「そうだな……胞子の谷がある」
タスク「胞子って……キノコなんかの?」
ヤンロン「だが、地上の物とはスケールが違う。 ラ・ギアスならではの場所と言えるな」
タスク「う~ん、何か気になるな。 中尉、そこへ行ってみましょうよ」
カチーナ「何だ、勘か?  胞子の谷にあたしらの仲間がいるってのかよ?」
タスク「ええ、まあ……何となく」
カチーナ「なら、行ってみるか。 最近、てめえの勘は当てにならねえけどな」
タスク「たはは、手厳しいッスね」
ヤンロン「ゲンナジー、彼らを案内してやってくれ。 僕は少し用事がある」
ゲンナジー「わかった」

(山間部)

ランシャオ「ご主人様、カークス将軍の言葉が 気になっておられるのですね」
ヤンロン「ああ。何故、このタイミングで僕達を 待機させるのか……本来なら、王都方面の 敵軍の威力偵察を要請して然るべきだ」
ランシャオ「確かに」
ヤンロン「前々から怪しいと思っていたが、 今回の件で確信できた。 カークス将軍は、僕に隠し事をしている」
ランシャオ「ご主人様に知られては困ること……それは……」
ヤンロン「別の手段で確認してみよう。 ……望ましいことではないがな」

《神聖ラングラン王国 リストン州 胞子の谷(ヴァルシオーネ)》

[胞子の谷]

タスク「す……凄えな、ここ」
キョウスケ「まさに胞子の谷だな」
ラッセル「あ、あの…… 機体から降りて大丈夫なんでしょうか?」
リューネ「せっかく来たんだし、直に見てみたいじゃん」
カチーナ「まあ、キノコ人間になるこたぁねえだろうよ」
リューネ「う~ん、メルヘンチック。 デートコースには最適かもね」
タスク「そうだな、レオナがいればなぁ……」
リューネ「ここ、結構広いみたいだし、 姿を隠すのにも都合が良さそうじゃない?  もうちょっと奥へ進んで調べてみようよ」
ラッセル「このままですか?」
リューネ「ううん、機体に乗ってだよ。 敵と出くわすかも知れないしね」
カチーナ「そうなったら、タスク……後で覚えとけよ」
タスク「ええっ、俺のせいッスか!?」
カチーナ「たりめーだ、てめえが言い出しっぺなんだからな」
タスク(決めたのは中尉なのに…… なんて、言わねえ方がいいよな)

〔戦域:荒地〕

(南端にグランヴェールがいる)
ヤンロン「……約束の時間は過ぎたな」
ランシャオ「本当に来るでしょうか?」
ヤンロン「気まぐれな女だからな…… 反故にされるのは覚悟の上だ」
ランシャオ「ご主人様、レーダーに反応が。 どうやら、現れたようです」
(グランヴェールの西側にウィーゾルが出現)
ヤンロン「遅かったな、サフィーネ」
サフィーネ「ふふっ、いい女は男を待たせるものでしょ」
ヤンロン「……自分で言うな」
サフィーネ「で、私をこんな所に呼び出して、何の用?  私達は敵同士なのよ」
ヤンロン「わかっている。 お前に直接聞きたいことがあって、連絡した」
サフィーネ「直接、ねぇ。何かしら?」
ヤンロン「フェイルロード殿下のことだ。 ……本当に身罷られたのか?」
サフィーネ「そんなことを聞くために呼び出したの?  私じゃなく、カークスに聞けばいいじゃないの」
ヤンロン「将軍は何も言わんのだ」
サフィーネ「ふ~ん、そうなんだ。 カークスは隠してるのね。ふ~ん」
ヤンロン「どうなんだ? 殿下は生きておられるのか?」
サフィーネ「どっしよっかなー」
ヤンロン「……いつぞやの貸しは、これでなしにしておく。 ならば、文句はなかろう」
サフィーネ「じゃ、教えてあげる。 フェイルロード王子は生きてるわよ」
ヤンロン「やはり、そうか……。 それで、殿下は今、どこに?」
サフィーネ「話はここまでよ。何かが近づいて来るみたいだし」
ヤンロン「……!」
サフィーネ「あなたと会ってる所を見られたら、 私だってただじゃ済まないものね」
(ウィーゾルが南端まで移動)
ヤンロン「待て、サフィーネ!」
サフィーネ「……今、フェイル王子は西の方にいるわよ。 色々と画策してるみたいだから、 その内に会えるかもね」
(ウィーゾルが撤退)
ヤンロン(画策……? どういうことだ?)
ヤンロン(だが、フェイル殿下が生きているのであれば、 約束を果たさねばな……あの方との)
ランシャオ「ご主人様、巨大な飛行物体が こちらへ接近して来ます」
ヤンロン「サフィーネが言ったことは、嘘ではなかったか」
(東側にヒリュウ改が出現)
ヤンロン「あれは……ヒリュウ改か!」
ランシャオ「ええ、カチーナ中尉からいただいたデータと 一致しました」
ヤンロン「やはり、ラ・ギアスへ召喚されていたか。 彼らとコンタクトを取ろう」
ランシャオ「承知致しました」
(高速でグランヴェールがヒリュウ改に接近する)
ショーン「……あのアンノウンには、 こちらを攻撃する意志がなさそうですな」
レフィーナ「ええ……」
ユン「艦長、アンノウンより入電。 魔装機神グランヴェール操者の ホワン・ヤンロンと名乗っています」
レフィーナ「魔装機神……!」
ショーン「彼の言葉が事実なら、 マサキ・アンドーと関係がある者なのですかな」
レフィーナ「確認しましょう。 ユン、つないで下さい」
ユン「了解」
ヤンロン「……ホワン・ヤンロンです。 鋼龍戦隊司令のレフィーナ・エンフィールド大佐と お見受けしますが」
レフィーナ「! 何故、私のことを……?」
ヤンロン「リューネ・ゾルダークや カチーナ・タラスク中尉から 話を聞いておりましたので」
レフィーナ「そ、それは本当ですか!?」
ヤンロン「ええ。彼らは今、この近くの胞子の谷にいます」
ショーン「胞子の谷…… もしや、先程まで我々がいた所では?」
ヤンロン「では、入れ違いになったようですね。 彼らと合流されるのでしたら、僕も同行しましょう」
レフィーナ「わかりました。お願いします」


第6話
胞子の谷

〔戦域:胞子の谷内部〕

(ヴァルシオーネ他の味方機が出現)
リューネ「もうすぐ谷の端だね」
カチーナ「結局、誰もいなかったな。引き返すとするか」
(カチーナ機に警告シグナル)
カチーナ「! この反応は!?」
(シュテドニアス軍が出現)
エリス「ここであの連中と遭遇するとは……!  胞子の谷に戦艦らしき物がいるという情報は ガセだったか」
カチーナ「シュテドニアスの奴らか! 言わんこっちゃねえ!  後で仕置きだ、タスク!」
タスク「へ、へ~い」
エリス「グランヴェールもこの近くにいるはずだ…… グレノール少尉に連絡し、こちらへ急行させろ」
兵士「はっ!」
カチーナ「野郎共、攻撃開始だ!」
タスク「合点承知!」
エリス「行くぞ! ジェスハ将軍に恥をかかせた報いを 受けてもらう!」
(作戦目的表示)

〈3PP or 敵機を7機以上撃墜 or ギルドーラのHP90%以下〉

(敵機増援が出現)
リューネ「まだ敵がいたの!?」
ゲンナジー「妙だな、手際が良過ぎる。 何か別の目的があって、部隊を展開させていたのか?」
リシェル「あれがジェスハ将軍を退けたっていう 地上人の連中ね。何て言うか…… 下品な感じの機体が多いわ」
エリス「グレノール少尉! せめて作戦行動中ぐらい、 その喋り方を何とかしろ!」
リシェル「……申し訳ありません」
リシェル(いちいちうるさいのよね。 私のポリシーだもの、そう簡単に変えられないわ)
カチーナ「ちょいと厄介だな。ヤンロンを呼ぶか」
ラッセル「その必要はなさそうです、中尉!」
カチーナ「何?」
ラッセル「タスク少尉の勘は当たっていましたよ!」
(北側にヒリュウ改とグランヴェールが出現)
タスク「ほら、ほらほらほら!  ヒリュウ改ッスよ、カチーナ中尉!」
カチーナ「よし、これで仕置きはチャラにしてやるぜ」
リシェル「何て大きな艦……!  ソディウム級以上じゃないの!」
エリス「もしや、地上人の戦艦か!  グランヴェールと共に現れたということは、 ラングラン側に付いたのか!?」
レフィーナ「……彼らがシュテドニアス軍ですか?」
ヤンロン「ええ。カチーナ中尉達を取り込もうとし、 それが叶わぬとなると、追撃を掛けました」
レフィーナ「わかりました。 では、本艦も戦闘に加わります。 前部全主砲、VLSM、攻撃用意!」
リューネ「ヒリュウを連れて来てくれるなんて…… お手柄じゃないの、ヤンロン」
ヤンロン「僥倖だった。 彼らは胞子の谷から出ようとしていたからな」
カチーナ「ヒリュウが来てくれたんなら、こっちのもんだ!  一気にシュテドニアスの奴らを叩くぞ!」

〈リシェル機撃墜〉

リシェル「や、やるじゃないの! 覚えておきなさいよ!」
(リシェル機が撤退)

〈エリス機撃墜〉

エリス「くうっ、またしても! この屈辱、忘れんぞ!」
(エリス機が撤退)

〈敵機全滅〉

ショーン「どうやら、終わったようですな」
レフィーナ「では、各機に帰艦命令を。 彼らの話を詳しく聞きましょう」

[ヒリュウ改 ブリーフィング・ルーム]

レフィーナ「……なるほど、状況は理解しました。 カチーナ中尉達が無事で何よりでした。 もちろん、キョウスケ中尉も含めて」
キョウスケ「ご心配をお掛けし、申し訳ありませんでした」
タスク「それで、あの…… レオナやエクセレン少尉達の行方は わからないままッスか……?」
レフィーナ「ええ……本艦がラ・ギアスへ召喚された後、 機関部が破損したため……胞子の谷に留まり、 修理を行っていたので」
リューネ「でも、ヒリュウが一緒なら、 マサキ達を捜し易くなるんじゃないの?」
ショーン「ですが、それは同時に我々がラ・ギアスの戦乱へ 本格的に巻き込まれることを意味しますぞ」
レフィーナ「その通りですが……行方不明の者達を見つけるまでは この世界に留まらねばならないでしょう」
カチーナ「あたしらはシュテドニアス軍の追撃を受けたんだ。 あいつらに気を遣う義理なんてねえがな」
タスク「それに、この戦乱が鎮まれば、ラングランで 地上送還の手配をしてくれるみたいッスよ」
レフィーナ「おそらく、ハガネもラ・ギアスに来ているでしょう。 鋼龍戦隊を再集結させ、地上に戻らなければ、 我々は本来の責務を果たすことが出来ません」
レフィーナ「シュテドニアス軍が我々の行動を 妨げるというのであれば、彼らとの戦闘は やむを得ないことだと思っています」
ショーン「了解しました、艦長」
ヤンロン「僕はこれからカークス将軍の所へ向かうつもりです。 もしかしたら、そこで他の地上人に関する 情報が得られるかも知れません」
レフィーナ「では、私達も同行しましょう」
ヤンロン「……僕を信用して下さるのですね」
レフィーナ「ええ。 私達は地上でマサキに何度も助けられています。 その恩返しというわけではありませんが……」
レフィーナ「彼と同じ魔装機神に乗るあなたは、 信用に足る人物だと判断しています」
ヤンロン「ありがとうございます、レフィーナ大佐。 それでは、カークス将軍の下へご案内致しましょう」

REPORT
強化パーツ『ブースター』を入手しました。
強化パーツ『サーボモーター』を入手しました。

REPORT
換装パーツ『タイプC装備(量産型ゲシュペンストMk-II改)』を入手しました。
換装パーツ『タイプG装備(量産型ゲシュペンストMk-II改)』を入手しました。

REPORT
換装武器『M950マシンガン』を入手しました。
換装武器『M13ショットガン』を入手しました。
換装武器『フォトン・ライフル』を入手しました。

REPORT
換装武器『エナジーテイカー』を入手しました。
換装武器『補給装置』を入手しました。


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