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孤狼との再会 ヒリュウ改に立ち寄る ~ 第3話 ~

《神聖ラングラン王国 リストン州(ヴァルシオーネ)》

(荒地)

リューネ「……山の上から敵陣を覗くなんて、 随分とアナログな偵察ねぇ」
ヤンロン「頭を下げろ、リューネ。敵に見つかるぞ」
ランシャオ「……ご主人様」
ヤンロン「戻ったか」
ランシャオ「はい。周辺に伏兵はおりません。 敵機を基地外へ誘導すれば、確実かと」
ヤンロン「わかった」
リューネ「な、何なの、そいつ!? 黒ヒョウ!?」
ヤンロン「ただの風生獣だ。気にするな」
リューネ「気になるわよ! しかも、喋ってるし!」
リューネ「……あ、もしかして、あんたのファミリア?」
ヤンロン「ほう、よくわかったな」
リューネ「まあ、クロやシロを見てるしね」
ランシャオ「私はランシャオ。ヤンロン様の使い魔です。 以後、お見知りおきを」
リューネ「こっちこそよろしく。 あんたみたいなファミリアもいるんだね」
ランシャオ「はい。 風生獣は、古代中国の幻獣です。 私はその姿を基にして作られました」
ヤンロン「……基地の戦力があれだけなら、 一気に突入して片づけよう。 行くぞ、リューネ」
リューネ「オッケー!」


第3話
孤狼との再会

〔戦域:荒地〕

(シュテドニアス軍が待機しているところに、グランヴェールとヴァルシオーネが出現)
エリス魔装機神グランヴェール…… 堂々と乗り込んでくるとは、いい度胸だな」
ヤンロン「命が惜しければ、直ちに国外へ去れ。 生半な覚悟とそのような魔装機で、 僕に勝つことは出来ないぞ」
エリス「敗軍の兵が何を言う!  お前達がどうあがいた所で、 我が軍は圧倒的に優勢なのだ!」
ヤンロン「ふん……そう感情的になっては、 魔装機の扱いはおぼつかんぞ」
エリス「傲岸不遜なその物言い、許せん!  お前の魔装機神をろ獲し、ジェスハ将軍に 献上してくれる!」
ヤンロン「不相応の欲は、己の目を曇らせると知れ」
エリス「減らず口を叩くな! 各機、攻撃開始!  奴らを基地へ行かせるな!」
ヤンロン「リューネ、敵陣へ突入するぞ。遅れるな!」
リューネ「それはこっちの台詞だよ!」
(作戦目的表示)

〈2PP or 敵機を5機以上撃墜 or ギルドーラのHP90%以下〉

(警告シグナル)
ランシャオ「ご主人様、こちらへ接近してくる機体が…… 数は1、魔装機ではないようです」
ヤンロン「なら、地上の機動兵器か?」
リューネ「あっ、この反応は……!」
(南側にアルトアイゼン・リーゼが出現)
キョウスケ「やはり、ヴァルシオーネか。 もう1機は……何だ?」
リューネ「キョウスケ!  あんたもラ・ギアスへ召喚されてたの?」
キョウスケラ・ギアス……?  マサキが言っていた地底世界か?」
リューネ「そうだよ」
キョウスケ「……ダイレクトに転移したわけではなかったか。 ならば、あの二人も……」
リューネ「え? 何の話?」
キョウスケ「いや、気にするな。 ……こちらは状況がよくわかっていない。 お前と共に戦っている機体は何だ?」
リューネ「あれは魔装機神グランヴェール…… 乗ってるのは、ホワン・ヤンロン。 こっち側でのマサキの仲間だよ」
ヤンロン「彼は何者だ、リューネ?」
リューネ「地球連邦軍のキョウスケ・ナンブ中尉…… 地上での仲間だよ。マサキとも知り合いだし」
キョウスケ「詳しい事情を聞くためには、 ここでの戦闘を終わらせる必要がありそうだな」
リューネ「そういうこと。悪いけど、手伝ってくんない?」
キョウスケ「了解した」

〈vs エリス〉

[リューネ]

エリス「何だ、その機体は!  そうまでして、人の姿に……しかも、 女に似せる意味と必要性があるのか!?」
リューネ「あたしのヴァルシオーネを馬鹿にしたら、 許さないよ!」

[ヤンロン]

エリス「グランヴェールと言えど、 先手を取れば勝機が見えるはずだ!」
ヤンロン「例え、機先を制したとしても、 僕を倒すことは出来ないぞ!」

[HP4000以下]

エリス「くうっ、よくも! この屈辱、忘れんぞ!!」
(ギルドーラが撤退)

〈敵機全滅〉

ランシャオ「ご主人様、敵機の反応が全て消えました」
ヤンロン「これでひとまずの任務は果たせた。 リューネ、キョウスケ中尉、礼を言う」
リューネ「どう致しまして」
キョウスケ「……早速だが、事情を説明して欲しい」
リューネ「そうだね……あんたの話も聞きたいし」

《神聖ラングラン王国 リストン州》

(荒地)

リューネ「じゃあ、鋼龍戦隊とは別行動だったんだ……」
キョウスケ「詳しくは話せんが、おれとマサキ、 リュウセイで行動していて、その後で転移…… いや、召喚されてしまったようだ」
リューネ「珍しいね、その三人で動いてたなんて。 じゃ、リュウセイもラ・ギアスに来てるかもね」
キョウスケ「奴だけじゃない。 ゲートがそこかしこで開かれているなら…… 鋼龍戦隊の面々も召喚されている可能性がある」
リューネ「実は……あたしもそんな気がしてたんだ」
キョウスケ「ともかく、情報を集めんとな」
リューネ「うん……いきなりラ・ギアスへ呼び込まれて、 困ってる仲間がいるかも知れないしね」
ヤンロン「……僕達の陣営につくことを勧めるが、 強制をするつもりはない。リスクがあるからな」
リューネ「って言われても、行く当てがないしねえ……」
キョウスケ「ホワン・ヤンロン……だったな。 召喚された地上人の情報が集まるまで、 同行させてもらう」
ヤンロン「僕と行動を共にする以上、 シュテドニアス軍との戦闘は避けられんぞ」
キョウスケ「わかっている。 おれもこの地で果てるつもりはないからな」


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