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彼方への扉 ~ 第41話 ~

〈vs レモン〉

[エクセレン]

エクセレン「レモン…… あなたと話す機会は これが最後になるのかしら?」
レモン「おそらくね」
レモン「出来れば、あなたとは もっと別の出会いをしたかったわね。 ……でも、今となっては」
エクセレン「あなた達が投降するなら、 まだ機会はあると思うけど?」
レモン「残念だけど、お断りよ。 私達は私達の理想を成就するしか ないもの」
エクセレン「……」
レモン「それに……戦争なくして、 私という存在はあり得なかった」
レモン「戦争があったからこそ、 あの人とも出会えた。だから、ね」
エクセレン「レモン……」
レモン「ふふ…… 可能性が見たかったのよ、私は」
レモン「こちらの世界で、 私達は自分の理想を成就することが 出来るのか……」
レモン「Wシリーズは どこまで成長していくのか……」
レモン「あなたと出会うことにより、 私達の関係にどういう変化が もたらされるのか……」
エクセレン「レモン、あなたは……?」
レモン「知りたい?  なら、私を倒しなさい……エクセレン」
レモン「あなたに 私を止めることが出来たら…… 教えてあげてもいいわ」
エクセレン「……」

[ラミア]

ラミア「レモン様……!」
レモン「アクセルの仇……あなたが 手を下したのかは知らないけど…… 討たせてもらうわ、W17」
ラミア「……私には 人を好きになるという感情は わかりません」
ラミア「そして、 それを妨げる様々な要因のことも」
レモン「……」
ラミア「ですが、 私達の部隊にはそんなものを 乗り越える男女が大勢います」
ラミア「戦争がなければ、 そういう者達はもっと増えるでしょう」
ラミア「……レモン様と アクセル様も……」
レモン「凄いわ、W17。そこまで 感じ取れるようになったなんて…… あなたは私の誇りよ」
ラミア「……」
レモン「でもね、これも覚えなさい。 ……絶対に退けない、意地を懸けた 戦いがあることをね」
ラミア「レモン様……」

[撃墜]

レモン「……ここまで、ね」
レモン「まあ、あれだけ長いこと 戦争して……ここまで生き延びられた だけでも上出来かな……」
ラミア「レモン様、まだ間に合います!  脱出を……!」
レモン「これが戦争よ、W17。 私が選び、望んだ世界…… あの人もそうだった世界」
ラミア「ならば……何故、 己の信じた世界に殉ずるのに……」
ラミア「そんな哀しそうな声を 出されるのです……!?」
ラミア「やはり、シャドウミラーが 望んだ世界は……!」
レモン「私もね…… 時々、考えたことはあるわ」
ラミア「レモン様……?」
レモン「……戦争がない世界で…… 生まれ……軍とは無縁の形で 出会っていたら……」
ラミア「出会っていたら?」
レモン「ふふ……やめた。 W17……もっとあなたを 見ていたかったわ」
レモン「……じゃあ、ね」
(アシュセイヴァー爆発)
ラミア「レモン様……!!」
エクセレン「……!!」
ラミア「レモン様……」
ラミア「……私は…… あなた達が望んだ世界のためだけに 生まれました……」
ラミア「では、私は……?」
エクセレン「……ラミアちゃん……」
エクセレン(……レモン……)

〈vs ヴィンデル〉

[ラミア]

ヴィンデル「W17、 この小賢しい人形めが!  あの連中に何を吹き込まれた!?」
ラミア「殺し合い、壊し合い、 奪い合う世界……」
ラミア「それを維持する理論が おそらく間違っているということです、 ヴィンデル様」

[ギリアム]

ヴィンデル「貴様をシステムXNに 組み込めば、より確実な次元転移が 可能となる!」
ヴィンデル「我が理想の礎と なってもらうぞ、ヘリオス!」
ギリアム「ヴィンデル……システムXNは この世界に……いや、いかなる世界にも もう存在してはならないのだ」
ヴィンデル「では、何故貴様は あれで次元転移を行ったのだ?」
ギリアム「俺は……システムXNで 元いた世界へ帰るつもりだった。 そのための実験だった」
ヴィンデル「何……!?」
ギリアム「だが……やはり、あれは 二度と作動させてはならぬ装置…… 修復などするべきではなかったのだ」
ヴィンデル「復元……だと!?」
ギリアム「あのシステムは、 禁断の機動兵器……そのコアを 修復したもの……」
ヴィンデル「ヘリオス、 貴様はいったい何者なのだ!?」
ギリアム「俺はギリアム…… ギリアム・イェーガー」
ギリアム「過去に犯した罪により、 並行する世界をさまよう宿命を 背負った男だ」
ヴィンデル「!!」
ギリアム「俺という存在が 招いた事態を収拾するために…… システムXNを破壊するために……」
ギリアム「ヴィンデル・マウザー、 俺は貴様を倒す!」

[撃墜]

ヴィンデル「う、うぬうう……!!  この私の理想が! 闘争の世界が!  あのような連中などに!!」
ラミア「やはり、この世界でも あなたの理想は否定されたのです…… ヴィンデル様」
ヴィンデル「人形が何をほざくッ!!  かくなる上は、次元転移を!!」
ラミア「!!」
(ツヴァイザーゲインが西側中央へ移動)
ヴィンデル「コード・アギュイエウス、 起動! 転移座標、ASRJ……!」
(ツヴァイザーゲインにエネルギーが集中)
ギリアム「そうはさせんぞ!」
(ギリアム機がツヴァイザーゲインに隣接、機械音)
ヴィンデル「ヘリオス!?」
ギリアム「逃しはせん、 ヴィンデル・マウザー!」
ヴィンデル「ふ、ふははは!  血迷ったか、ヘリオス!」
ヴィンデル「貴様とシステムXNが 一つになれば、完全な次元転移が 可能となるのだぞ!」
ギリアム「はたして、そうかな?」
ヴィンデル「何!?」
カイ「ギリアムッ!!」
レーツェル「何をする気だ!?」
ラミア「もしや……!?」
(ラミア機がツヴァイザーゲインに隣接、機械音)
ヴィンデル「ぬうっ! 貴様ら!!」
ラミア「……」
ギリアム「ラミア……!?」
ブリット「少佐、ラミアさん!  いったい、何を!?」
ギリアム「ラミア、君は……!?」
ラミア「あなたの考えはわかっています」
ラミア「ツヴァイザーゲイン……いや、 システムXNやホワイトスターごと二度と 戻れぬ世界へ行くおつもりですね?」
ギリアム「!」
ゼンガー「ギリアム、お前!!」
ギリアム「言ったはずだ、ゼンガー。 俺は、俺なりのやり方で 事態の収拾をつけるとな」
ゼンガー「……!!」
ヴィンデル「ま、まさかッ!?」
ギリアム「付き合ってもらうぞ、 ヴィンデル・マウザー…… 因果地平の彼方へ」
ヴィンデル「な、何だと!?  正気か、貴様!?」
ギリアム「ああ」
カイ「待て、ギリアム!!」
ヴィレッタ「早まらないで!  他にも方法があるはず!」
ギリアム「カイ少佐、ヴィレッタ…… 後のことは……頼む」
ヴィレッタ「……!!」
ギリアム「そして、ラミア…… 君はここに残れ」
ラミア「いえ…… ヴィンデル様を倒すのは 私の役目です、ギリアム少佐」
ラミア「そして、 仲間達をアインストの結界から 解き放つためにも……」
ラミア「転移に必要なエネルギーは 多いほどいいのでしょう?」
ギリアム「……!」
ヴィンデル「W17、貴様ァッ!!」
ラミア「この世界にあなたが…… いえ、私がいられる場所など どこにもない」
ラミア「ヴィンデル様…… いや、ヴィンデル・マウザー……!」
ラミア「……さらばだ!」
ヴィンデル「ぬ、ぬおおっ!!  貴様などに!!」
ヴィンデル「貴様のような 人形などにぃぃぃぃぃぃっ!!」
(ツヴァイザーゲインに大きな爆煙)
キョウスケ「!!」
クスハ「ああっ!!」
エクセレン「ラ、ラミアちゃん!!」
ギリアム「……動力、コア接続……!  転移フィールド、展開……!」
ギリアム「第1転移座標軸、 L5宙域・HS3551……」
ギリアム「第2転移座標軸、 Z9999……」
ギリアム「システムXN、再起動……!  ファイナル・コード……」
ギリアム「『アポロン』……!!」
(ツヴァイザーゲインにエネルギーが4回集中する、全体が振動)
エイタ「か、艦体周辺に転移反応!!  こ、これはっ!!」
テツヤ「しょ、少佐!!」
レフィーナ「まさか、私達を ここから脱出させるために!?」
(ツヴァイザーゲインに光が何回も集まり、北西にペルゼイン・リヒカイトが出現)
キョウスケ「ペルゼインだと!?」
エクセレン「お、お嬢ちゃん!!」
アルフィミィ「この時を 待っておりましたの……」
キョウスケ「何!?」
アルフィミィ「ついに 『扉』が開きますの……」
マサキ「『扉』だと!?」
リュウセイ「そ、そいつは、 こないだお前が言っていた……!?」
アルフィミィ「そう……。 新たな宇宙への……『扉』ですの」
(閃光)


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