エキドナ「損傷度、40%オーバーか。
だが……」
(通信)
エキドナ「! この反応は……!?」
ラミア(もしや……!)
(アラート)
ユン「新たな熱源反応、急速接近中!」
カチーナ「何!? まだ来るのかよ!?」
レフィーナ「数と識別は!?」
ユン「数は1! 識別コードは……
マスタッシュマンです!」
レフィーナ「何ですって!?」
(ソウルゲインが出現)
キョウスケ「!」
アクセル「フッ……
さすがに人形共に倒されるような
男ではないようだな、ベーオウルフ」
キョウスケ「こいつは……!?」
ラミア(EG-Xソウルゲイン……!
アクセル隊長か)
エクセレン「マ、マスタッシュマンって、
ヴィレッタお姉様が言ってた……!?」
カチーナ「あ、ああ……!
オペレーションSRWの最中に
出てきやがったっていう……」
リューネ「所属不明のロボットのこと!?」
エクセレン「あのヒゲ男さん、
エアロゲイターと戦ってたらしいから、
もしかして味方……」
アクセル「……」
エクセレン「……じゃなさそうな
雰囲気ね」
エキドナ「……隊長、あなたが
今回の作戦に参加されるという話は
聞いておりませんが?」
アクセル「それがどうした?」
エキドナ「しかし、
ベーオウルフとの接触は
ヴィンデル様からの命令で……」
アクセル「人形の分際で
このおれに口出しするな」
エキドナ「……申し訳ございません」
アクセル「手出しも無用だ。
W17にもそう伝えておけ」
エキドナ「了解」
ラミア(隊長が来たということは……
ここでベーオウルフ達を?)
(通信)
ラミア(!
W16からの暗号通信……!)
ラミア(隊長とベーオウルフへ
手出しするな、だと?)
アクセル「……」
(通信)
キョウスケ「む……! 通信?」
アクセル「聞こえるか、ベーオウルフ……
いや、キョウスケ・ナンブ」
キョウスケ「……!」
アクセル「おれの名はアクセル……
アクセル・アルマーだ」
キョウスケ「アクセル……?」
エクセレン「どうやら地球人っぽいわね。
キョウスケの知り合い?」
キョウスケ「いや、初めて聞く名だ」
アクセル「そうだろうな。
だが、おれはお前のことを
よく知っている」
キョウスケ「何……?」
エクセレン「もしかして、
DC戦争の時にキョウスケと
やり合ったことがあるとか?」
アクセル「さあな。
しかし、ベーオウルフ……おれには
お前とその機体……」
アクセル「ゲシュペンストMk-IIIを
倒す理由がある」
キョウスケ「ウォーダン・ユミルと同じく、
お前もアルトをそう呼ぶか。
……そのわけを聞かせてもらおう」
アクセル「知る必要はない。
ただ、お前という存在はおれにとって
必ず障害となる……それだけのことだ」
エクセレン「あなた、
キョウスケにえらく恨みを
持ってるみたいだけど……」
エクセレン「いつ、どこで、どうやって
あの人を知ったの?」
アクセル「それを聞いてどうする?」
エクセレン「返答によっては、
無事にお家へ帰れなくなるかもね」
アクセル「ふん……
貴様こそ、ベーオウルフの何なのだ?」
エクセレン「そうね……
パートナーってことにしとくわ」
アクセル(奴に女のパートナーだと?
確か、向こうでは……)
アクセル「貴様……名前は?」
エクセレン「エクセレン……」
ラミア(! いかん……!!)
エクセレン「エクセレン・ブロウニングよ」
アクセル「な……に!?」
エクセレン「?」
アクセル「ブロウニング……!
ブロウニングだと!?」
エクセレン「どうしたの? そんなに
珍しい名前じゃないと思うけど」
アクセル(まさか……
こいつがレモンの捜していた……?)
アクセル(……いや、ただの偶然だと
言うこともあり得るが……)
キョウスケ「何をしている?」
アクセル「……『こちら側』での
挨拶代わりだ。復活したソウルゲインの
テストに付き合ってもらうぞ」
キョウスケ「こちら側……?
どういうことだ?」
アクセル「その意味はいずれわかる。
もっとも、それまでお前が
生きていればの話だがな」
キョウスケ「……手札を明かす気が
ないのなら、それで構わん」
キョウスケ「だが、
おれの敵だと言うのなら、
相応の覚悟をしてもらうぞ」
アクセル「ふ、ふふふ……」
キョウスケ「何がおかしい?」
アクセル「やはり、お前はお前……
おれの知るベーオウルフだ」
キョウスケ「ゴタクはもういい。
……さっさとかかって来い」
アクセル「言われるまでもない」
アクセル「ソウルゲインよ、
再びおれにその力を示せ。
そして……」
エクセレン「赤いマントはないけど、
こっちに突っ込んできてみる?」
エキドナ「……」
エクセレン「あらら、連れないのね。
でも、サーベルはあるわよ?」
ラミア(こちらから
連絡することは出来ん……。
だが、向こうからならば)
エキドナ「……」
ラミア(何もなしか。
ならば、現状の任務を続行する)
ブリット「こいつ……
前にも戦ったことがある……!?」
エキドナ(この機体……データがない。
だが、形状から判断すれば……)
クスハ「この人、
他の敵とは何かが違う……!?」
エキドナ(データのない機体……。
しかし、この外見は……)
エキドナ(魔装機神サイバスター……
接触するのは初めてだな)
マサキ「相変わらず
薄気味のわりぃ連中だぜ……!」
マサキ「いい加減に
てめえらの正体を教えやがれ!」
カチーナ「赤いのが好きなら、
今から血ィ見せてやるぜ!!」
エキドナ「……」
カチーナ「もちろん、てめえのな!!」
エキドナ「……予想以上に
保たなかったな。だが、ヒリュウの
足止めには成功した」
エキドナ「アクセル隊長、
こちらは撤退します。隊長も……」
アクセル「口出しするなと言ったはずだ。
……さっさと帰れ」
エキドナ「……了解」
(ソウルゲイン以外が撤退)
アクセル「フッ……
これで邪魔者がいなくなったな」
キョウスケ「……」
タスク「何だ、あいつ……
居残りかよ!?」
エクセレン「んじゃ、
廊下に立ってなさ~い……
てなわけにはいかないみたいね」
ラミア(やはり、
隊長はベーオウルフを……)
アクセル「遠慮はいらん。
まとめてかかって来い!」
アクセル「さあ、貴様とMk-IIIの力を
見せてもらおうか」
キョウスケ「いいだろう。
ただし、高くつくぞ……!」
アクセル「望むところだ。
そのためにおれはここまで
来たのだからな!」
アクセル「機体はともかく……
腕前は向こうと同じようだな、
ベーオウルフ」
キョウスケ(あの男、
おれとの戦いに慣れている……)
キョウスケ(以前に
やり合ったことがあるのか?
それとも、おれとアルトのデータを?)
アクセル「フッ……
操縦のクセも変わらんようだな」
キョウスケ(……おれのデータを
手に入れただけで、ここまで
対応できるとは思えん)
キョウスケ(まるで、
おれと何度もやり合ったことが
あるかのような戦いぶりだ)
キョウスケ(だが、
あれ程の男なら覚えがあるはず。
いったい、奴は……?)
アクセル「エクセレン・ブロウニング、
一つ聞かせてもらおう」
エクセレン「何?」
アクセル「お前に姉妹はいるか?」
エクセレン「答えは……
さっきのあなたと同じなんだけど?」
アクセル「それを聞いてどうする、か。
ふふふ……まったくだな」
アクセル「W17……
おれの命令に逆らうつもりか?」
ラミア(だが、隊長に
エクセ姉様のことを知られた……。
このままでは……!)
アクセル「今、
貴様と遊んでいる暇はない!
おれの前から消え失せろ!」
ブリット「格闘戦用の特機か!
なら、虎龍王で相手をしてやる!」
アクセル「邪魔をするな!
おれの標的はベーオウルフただ一人だ!」
リョウト「あれがマスタッシュマン……
この間、転移してきた特機に
系統が似ている……!」
アクセル「死にたくなければ、
ここから消えろ。ベーオウルフ以外の
者に興味はない」
タスク「口ひげっていうより、
顎ヒゲじゃねえのか、それ?」
アクセル「何だと?」
タスク「あ、いや、こっちの話」
タスク「それよか、
こっちの相手もしてもらうぜ!」
マサキ「どうやら、てめえが
あの連中の指揮官らしいな!」
アクセル「サイバスターか。
貴様とは一度戦ってみたかった」
アクセル「向こうでは
機会に恵まれなかったからな」
マサキ「向こうだと!?」
シロ「もしかして、
ラ・ギアスのことニャのか!?」
マサキ「そんなこと、俺が知るかよ!」
アクセル「……だが、今ここで
貴様の相手をするつもりはない。
そこをどけ!」
アクセル「ヴァルシオーネか。
こちらでは戻ってきているようだな」
リューネ「こちら? 戻る?
わけのわからないことを
言ってんじゃないよ!」
カチーナ「おい、ヒゲ野郎!
オペレーションSRWから今まで
どこで何をしてやがったんだ!?」
アクセル「お前には関係のない話だ。
俺の邪魔をするな」
カチーナ「うるせえ!
そのヒゲ、むしり取ってやるから
覚悟しな!!」
アクセル「……ふふふ、おれの部下や
人形共を退けただけのことはある」
アクセル「だが、あの時の力までには
至っていないようだな」
キョウスケ「あの時、だと?」
アクセル「お前は知る由もなかろう!
だが、おれは……!」
(アクセルに『ど根性』)
アクセル「おれは忘れはしない!
あの時の屈辱をな!」
キョウスケ「!?」
(アクセルに『熱血』『加速』)
アクセル「コード麒麟!」
(機械音、ソウルゲインがアルトアイゼンに隣接)
キョウスケ「何っ!?」
【強制戦闘】
アクセル[麒麟]vsキョウスケ[防御]
(アルトアイゼンのHP20%、アルトアイゼンに爆煙)
エクセレン「!!」
クスハ「キョ、キョウスケ中尉っ!!」
キョウスケ「ぐ……!
奴のあのスピードは……!?」
アクセル「ギリギリで見切ったか。
だが……!」
(通信)
レモン「……盛り上がってる所で
悪いけど、そこまでにしてくれる?」
アクセル「レモン!?」
レモン「機体の無断持ち出しに
無断出撃、命令違反……。
ヴィンデルがカンカンよ?」
アクセル「そんな言葉で
おれを止められると思っているのか?」
レモン「ま、さっきのは冗談だけど……
今、そこで狼さん達を倒して
もらっちゃ困るのよね」
アクセル「ミッション・ハルパーの件か?
だが、奴らがいなくとも……」
レモン「とろこが、
そうも行かなくなったの」
アクセル「どういうことだ?」
レモン「インスペクターが
こっちの予想よりも早く動いたのよ。
もうハワイが奴らの手に落ちたわ」
アクセル「何……!?」
レモン「だから、ヒリュウとハガネという
カードが必要になったわけ。
……おわかり?」
アクセル「チ……!」
レモン「次の機会はすぐに来るわ。
だから、お楽しみは後で……ね?」
アクセル「……わかった、帰還する」
(ソウルゲインが西へ移動)
アクセル「ベーオウルフ……
おれの名を覚えておけ」
キョウスケ「……」
アクセル「アクセル・アルマー……。
貴様を倒す男の名をな」
(ソウルゲインが撤退)
ユン「敵機、撤退しました!」
クスハ「大丈夫ですか、
キョウスケ中尉……!?」
キョウスケ「ああ……何とかな」
キョウスケ(アクセル・アルマー……。
いったい何者だ?)
タスク「かなりやられましたね。
装甲どころか、左腕のフレーム……
イッちまってるんじゃないスか?」
キョウスケ「パーツの予備は?」
タスク「ラドム博士がマオ社から
脱出する時、持ってきた奴が
ありますけど……」
タスク「もう残り少ないッスよ?」
キョウスケ「……覚えておこう」
ラミア(ベーオウルフを追い込むとは……
さすが隊長だと言うことか)
エクセレン「あのヒゲ男さん、
キョウスケとの戦闘に
随分慣れてるみたいね」
キョウスケ「ああ。
乗り慣れたアルトでなければ、
無事では済まなかったかも知れん」
マサキ「お前、ホントにあいつのことを
知らねえのかよ?」
キョウスケ「知らん」
リョウト「あの人も
アルトのことをゲシュペンストMk-IIIと
呼んでいましたね」
リューネ「それに、ベーオウルフって何?
キョウスケのあだ名?」
キョウスケ「それも知らん」
ブリット「しかも、
エクセレン少尉の名前を聞いて
随分驚いていたようですけど……」
エクセレン「ひょっとして、
どこかで私を見て一目惚れしたとか?
いやん、そんな」
ブリット「そ、そうは
見えませんでしたが」
タスク「あれですよ、
ノイエDCじゃ、エクセ姐さん達は
やっぱ有名人なんスよ」
リューネ「紅白コンビで
何かと目立つしね」
エクセレン「それを言うなら、
ヴァルシオーネちゃんの方が
遥かに上だと思うけど」
リューネ「でも、ラミアのアンジュルグには
かなわないかもね」
ラミア「……」
ラミア(何故だ……?
何故、私はエクセ姉様の名前が
知られるのをまずいと思った……?)
ラミア(エクセ姉様と
レモン様の関係については、
何の確証も得ていないというのに……)
ラミア(いったい、私は……?)
リューネ「? どうしたの?」
ラミア「いや……何でもない」
キョウスケ「……」
キョウスケ(アクセル・アルマー、か。
奴と言い、アルフィミィと言い……)
キョウスケ(おれを
狙う理由が今一つ解せんな)
ヴィンデル「……結果的に、
ヒリュウの足止めには成功した。
今回は不問に帰す」
ヴィンデル「だが……
次はないぞ、アクセル」
アクセル「……わかった」
ヴィンデル「では、
これより我々は日本近海に潜伏し、
ハルパーの発動を待つ」
ヴィンデル「以上だ」
(扉が開閉する・ヴィンデルが立ち去る)
レモン「あら、あの人……
意外にあっさり許したわねえ」
アクセル「……」
レモン「で、どうだったの、狼さんは?」
アクセル「機体の外見や性能は
若干違っているようだが、
手応えはほぼ同じだった」
レモン「そうじゃなくて……
あなたをどう認識しているか」
アクセル「聞くまでもないだろう?
……W17の報告通りだ」
レモン「そう……。
ちょっと寂しい気もするわね」
アクセル「……この世界にも
特殊任務実行部隊は
存在しているが……」
アクセル「名称と構成員が違う」
レモン「ええ、
その調べはもうついているわ」
レモン「今は……
私たちと関係のない所で任務を
遂行しているみたいだけど」
アクセル「だから、
おれたちのことを知る者はいない。
……ヘリオスを除いてな」
レモン「そうね……。
それに、彼女も……」
アクセル「……」
アクセル「……先程の戦闘で、
お前と同じ名前の女と接触した」
レモン「え!?」
アクセル「シャトル事故で
死んだというお前の妹……。
まだ名前を聞いていなかったな」
アクセル「……エクセレンか?」
レモン「……!」
アクセル「どうなんだ?」
レモン「……」
レモン「……正解、よ」
アクセル「……」
レモン(そう……。
こちらではそうなっているの……)
アクセル「……あの女もベーオウルフと
同じだ。おれ達のことを知らん」
アクセル「そういう存在だ。
共通点はあっても、
お前の妹などではない」
レモン「……ええ、わかっているわ。
あの子は……もう死んだもの」
アクセル「……」
レモン(エクセレン……
エクセレン・ブロウニング……)
レモン(あなたがこちらにいるのなら、
私は……)