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~ 第10話 ~

《ハガネ艦橋》

ダイテツ「そうか……アラド・バランガは この艦に残る決意をしたか」
カイ「ええ。しばらくの間は 様子を見ようと思っています」
イルム「まあ、保護観察に近いですね」
ダイテツ「わかった。 後のことは少佐達に任せる」
カイ「了解です」
テツヤ「しかし、 彼をキルモール作戦に同行させて 大丈夫なのですか?」
イルム「ああ、そのことなんですが……」
(扉が開閉する)
エクセレン「失礼しま~す。 エクセレン・ブロウニング少尉と……」
リュウセイ「リュウセイ・ダテ少尉、 ただ今出頭しました」
ダイテツ「うむ、ご苦労」
エクセレン「それで、 何の御用でしょうか?」
ダイテツ「極東方面軍を通じ、マオ社から 要請があってな……」
ダイテツ「機体受け取りのため、 お前達二人に月へ行ってもらいたい」
リュウセイ「機体って…… もしかして、俺のR-1ですか?」
イルム「それだけじゃない。 ビルトファルケンのタイプL、 ビルトビルガー……」
イルム「そして、 ヒュッケバインMk-IIIもな」
エクセレン「あらん、 ビルトビちゃんだけじゃなく、 おニューのヒュッケちゃんも?」
リュウセイ「でも、あれ…… 開発が遅れてるって聞いてるけど」
イルム「総司令部の方から ツッコミが入ってな。キルモール作戦に 何とか間に合わせろだとさ」
リュウセイ「う~ん…… 機体が機体だけに無理をしない方が いいんじゃねえかなぁ」
エクセレン「まあ、命令だし…… しょうがないわね」
ダイテツ「……お前達はすぐに艦を発ち、 宇宙へ上がれ。衛星軌道上付近まで ヒリュウが迎えに来る」
エクセレン「え?  レフィーナ艦長やタスク君達、 こっちへ来てるんですか?」
ダイテツ「うむ、 総司令部の命令でイカロスから 地球圏へ呼び戻されたのだ」
エクセレン「わかりました。 んじゃ、リュウセイ君と月まで 駆け落ちってことで♥」
リュウセイ「いや、俺…… アルトで撃ち貫かれたくねえんだけど」
イルム「心配するな。 お前ら二人で間違いが起きるなんて、 誰も思わんよ」
カイ「……エクセレン、リュウセイ。 すまんが、アラドを月のマオ社へ 連れて行ってくれ」
リュウセイ「え? あいつをですか?」
カイ「ああ。念のため、 マオ社にいるラーダにアラドの 検査をしてもらおうと思ってな」
エクセレン「あらら、それじゃあの子も ヨガの餌食になっちゃうわね」
リュウセイ「間違いねえな」
ダイテツ「……では、これより 本艦はキルモール作戦に参加するため エチオピアへ向かう」
ダイテツ「エクセレン少尉、 リュウセイ少尉……お前達はアラド 曹長を連れ、月のマオ社へ行ってくれ」
エクセレン「了解です」

プレイヤー選択

エチオピアへ行く
月へ行く


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