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R-1対アルトアイゼン リュウセイルート ~ 第22話 ~

《極東支部基地》

一般兵「ハガネ、基地内に進入。 地下ドックのハッチを開放。 スタッフは係留作業を開始せよ」
レイカー「ハガネ到着後、ダイテツを 私のオフィスまで来させてくれ」
サカエ「了解です」

《極東支部基地》

ダイテツ「DCとコロニー統合軍の 残存部隊が、戦力を一ヵ所に 集結させつつあるだと?」
レイカー「ああ。 ノーマン・スレイ少将からの情報だ」
ダイテツ「アイドネウス島以外に、 彼らの戦力拠点となり得る場所が あるというのか?」
レイカー「…ダイテツ、お前は 『プロジェクト・アーク』のことを 知っているか?」
ダイテツ「ああ。EOTI機関の ソフィア・ネート博士が提唱した、 種の保存計画のことだな」
ダイテツ「確か、 月地下深部に巨大な人工冬眠施設 『ムーンクレイドル』を建設し…」
ダイテツ「一握りの人間を百年単位で 冷凍睡眠させ、異星人の侵略を やり過ごすという内容だった」
レイカー「そうだ。そして、建設中の ムーンクレイドルは、ヒリュウ改の 活躍により難を逃れた」
ダイテツ「ならば、DCや コロニー統合軍残存部隊の 戦力拠点にはなるまい」
レイカー「では… ムーンクレイドルと同規模の施設が 地球にあったとしたら?」
ダイテツ「! それは本当か?」
レイカー「噂の域を出ておらんがな。 だが、事実だとすれば我々にとって クロガネ以上に大きな脅威となる…」
ダイテツ「………」
レイカー「いずれにせよ、 お前達はRシリーズと新型機の 調整作業に目処が付くまで…」
レイカー「この基地に駐留してくれ」
ダイテツ「わかった」

《極東支部基地》

イングラム「俺に話とは何だ?」
リュウセイ「クスハのことだ。あいつを ハガネから降ろしてやってくれ」
イングラム「それは出来ん」
リュウセイ「どうしてだよ?  もうあいつをハガネに乗せる 理由なんてないはずだろ!」
イングラム「彼女はお前と同じ適性を 持っている。それが理由だ」
リュウセイ「何だって…!?」
リュウセイ「イングラム教官、 俺やクスハ…それにリョウトや リオの適性って…」
リュウセイ「もしかしてR-1に 付いているT-LINKシステムと 何か関係があるのか?」
イングラム「………」
リュウセイ「あのシステムって、 いったい何なんだ!? 俺達に どんな適性があるって言うんだ?」
イングラム「まだお前が それを知る必要はない」
リュウセイ「な、何だって…?  そりゃどういうことだ!?」
イングラム「リュウセイ、5時間後に R-1とR-2の模擬戦闘訓練が 予定されている。持ち場に戻れ」
リュウセイ「教官!」
イングラム「聞こえなかったのか?  持ち場に戻れ」
リュウセイ「くっ!」
(扉が開閉する・リュウセイが立ち去る)
イングラム「フッ、 さすがに奴も気づき始めたか…」

《極東支部基地》

ガーネット「さ… これでいいわよ、ラトゥーニ」
ラトゥーニ「…どうしても この格好じゃなきゃダメなの?」
ガーネット「当たり前でしょ。 王女様のお供をするんだから」
ガーネット「それに、歳も近いし… 友達同士みたいにも見えるでしょ?」
ラトゥーニ「あんまり意味のない カムフラージュだと思うけど…」
シャイン「そんなことはございません。 私と釣り合う格好をしてもらわないと 不自然ですもの」
ラトゥーニ「こんなフリルのついた服… 逆に目立ち過ぎ…」
シャイン「お黙りなさいませ!  …いいの、似合ってるんだから!」
ラトゥーニ「ど、どうも… ありがとうございます…」
シャイン「じゃあ、私が国に帰るまでは その格好でいてくださいませね」
ラトゥーニ「え?」
シャイン「あなたにはそちらの方が 似合っていますもの」
シャイン「あと、眼鏡も駄目よ。 いかがわしく見えてしまいますから」
ラトゥーニ(…この服は いかがわしくないのかしら…)
シャイン「何か言いたいことでも?」
ラトゥーニ「い、いえ…」
ガーネット「やれやれ… どっちが年上だかわかんないわね」
ジョイス「しかし…ラトゥーニ様に シャイン様のボディガードを お願いしてしまってよろしいので?」
ガーネット「あ、気にしないで。 この子、生身でも強いから」
ガーネット「スーパー・ポリス数人分の 働きはするわよ」
ジャーダ「…セキュリティ・ポリス だっつーの」
ガーネット「この際、 どっちだっていいじゃないの」
シャイン「…期待してます。 さ、ラトゥーニ…参りましょう」
ラトゥーニ「は……はい」
(扉が開閉する)
リオ「あら?」
リョウト「みんなして 何をやってたんですか?」
ジャーダ「王女様が、 お忍びで東京支庁の偉いさんと 会うことになってな」
ジャーダ「そこで、 ラトゥーニをボディガード役に 仕立て上げたってワケさ」
リオ「なるほど…。それでまた ラトゥーニがあの格好を…」
リョウト「ボディガード…。 じゃあ、ラトゥーニも格闘技か 何かをやるんだ…」
ジャーダ「も?」
リョウト「い、いえ… 何でもありません。ところで、 少尉達も一緒に行くんですか?」
ジャーダ「いや、俺はガーネットの 買い物に付き合わされるんだ」
ジャーダ「おかげで、せっかくの 休暇だってのに…」
ジャーダ「ロア&エミィの終戦記念 ライブに行けなくなっちまった」
ガーネット「あ~ら、別に無理して 付き合ってくれなくてもいいわよ」
ガーネット「その代わり、 後でどういう目に遭うか… わかってるわよねえ?」
ジャーダ「いえ、 喜んでお供させて頂きます…!」
リョウト「あの、少尉。参考までに… どういう目に遭わされるんですか?」
ジャーダ「とても口じゃ言えねえ。 お前も気の強い女にゃ気をつけろよ」
リョウト「気の強いって…」
リオ「どうしたの、リョウト君?」
リョウト「い、いや、別に…」
ジャーダ「それより、お前は どうすんだ? 実家に帰るのか?」
リョウト「いえ、色々とワケありで、 帰りたくないんです。道場を継げって 父さんや姉さん達がうるさいし…」
リオ「道場って?」
リョウト「い、いや、何でもないよ」
リョウト(僕の実家が空手の道場を やってるなんて…リオが知ったら、 また勝負を挑まれかねないよ…)
リオ「変なの。じゃあさ、クスハも 誘って横浜の中華街へ行かない?  おいしい物でも食べましょ」
リョウト「でも、彼女… 特別任務があるって言ってたよ」
リオ「特別任務…?」

《SRX計画ラボ》

ロバート「R-GUNの最終調整を やれだって!? 本気か!?」
イングラム「ああ。 間もなく月から輸送されて来る」
ロバート「無茶を言わないでくれ。 ただでさえ、今までの遅れを 取り戻すのに精一杯なんだ」
ロバート「R-2と弐式のテストだって 満足に出来ていない。その上、R-3 はまだ起動すらしていないんだぞ」
イングラム「R-3とアヤは ケンゾウ・コバヤシ博士に預ける。 お前はR-GUNに専念してくれ」
ロバート「だから、無茶を言うな。 あれはRシリーズの中で、 一番不安定な機体なんだぞ!」
ジョナサン「そうだな。 データを見る限りじゃ、わがままで 気まぐれな美女という感じだな」
ジョナサン「だが、 それだけに御する楽しみが あるんじゃないのか? ん?」
ロバート「そんなマニアックな…」
イングラム「R-GUNは、すでに ヴィレッタとラーダの手によって 起動に成功している」
イングラム「後は最終調整だけだ」
ロバート「それにしたって 人手が足りなすぎる!」
イングラム「心配は無用だ。 月のマオ社から応援を呼んである」
ロバート「応援!?」
(扉が開閉する)
カーク「久しぶりだな、ロブ」
ロバート「カーク!  応援って、お前のことか?」
カーク「そうだ。私では不服か?」
ロバート「そ、そんなことはないが… それでも、R-2やR-GUN、 弐式を同時に仕上げるのは…」
イングラム「カークはどう思う?」
カーク「ここへ来る前にレポートを 読ませてもらった。問題は多いが、 荒療治すれば不可能な話ではない」
ロバート「荒療治って、まさか…」
カーク「だが、R-2と弐式は 戦闘データがほとんどない状態だ。 それはどうクリアするつもりだ?」
イングラム「心配は無用だ。 データ収集に最適な対戦相手を 用意してある」
ロバート「対戦相手だって?  いったい何を企んでいるんだ?」
イングラム「直にわかる」
ロバート「少佐がそういう答え方を する時って、大概ロクでもないことを 考えてるんだよな…」
イングラム「フッ…」
ジョナサン「ところで少佐…弐式の テストパイロットは決まったのか?」
イングラム「問題ない。 そちらもすでに手配済みだ」


第22話
R-1対アルトアイゼン

〔戦域:伊豆基地周辺〕

(R-1、R-2と81式PTキャリア×3が出撃)
ハンス「よろしいのですか、司令?  調整段階の機体で、今回のような 模擬戦を行うなど…」
レイカー「構わん。Rシリーズや Gシリーズの運用に関しては、 全てイングラム少佐に任せてある」
レイカー「それとも、君は 彼がこの基地へ戻って来ることに 異論があるのかね?」
ハンス「もちろん…あの男は不幸を 呼びますからな。出来れば永久追放 処分にしたいところです」
リュウセイ「こちらR-1、 各部チェック終了。起動する!」
カーク「ライ、 エンジンの出力を25%以下に キープすることを忘れるな」
ライ「了解。R-2、起動する」
オペレーター「R-2の起動を 確認しました」
ロバート「とりあえず、 動くには動いたか。後は模擬戦闘が まともに出来るかどうか…」
カーク「出力の安定度は低いが、 かつてのヒュッケバインよりは マシだ。ライなら大丈夫だろう」
ロバート「他人事のように言うね。 それより、弐式のパイロットのことは リュウセイ達に伝えてあるのか?」
イングラム「まだだ」
ロバート「な、何だって!?」
イングラム「今回の模擬戦は 突発的な事態への対処訓練も 兼ねているのでな」
ロバート「そんな無茶な!」
イングラム「指揮車より各機へ。 イレギュラーであるが、模擬戦闘に 新型機を参加させる」
ライ「…イングラム少佐、 そのような話はブリーフィングで 聞いていませんでしたが」
イングラム「だから、 イレギュラーだと言った」
ライ(臨機応変に 対応してみせろということか…)
リュウセイ「………」
ライ「どうした、リュウセイ?  具合でも悪いのか?」
リュウセイ「何で そんなことを聞くんだよ?」
ライ「いつものお前なら、新型機を 見て大喜びするはずだからな」
リュウセイ「そ、そりゃ、 新型機は楽しみだけどよ…」
ライ「…何かあったのか?」
リュウセイ「べ、別に。それよりさ、 アヤはどこに行ったんだ?  訓練前から姿を見てねえけど…」
ライ「別任務があって 外出中だと聞いているが…」
オペレーター「指揮車よりG2へ。 マニュアル操作で上体を 起こして下さい」
ライ「リュウセイ、 新型機が起動するぞ」
リュウセイ「!」
(グルンガスト弐式が出撃)
リュウセイ「あれは… グルンガストの新型か…!」
オペレーター「G2、 上体の揺らぎが大き過ぎます。 機体重心位置に注意して下さい」
クスハ「は、はいっ!」
リュウセイ「!」
リュウセイ「ク、クスハ!?  あれに乗ってるのはクスハなのか!?」
イングラム「指揮車よりR-1、 R-2へ。G2が定位置に付き次第、 模擬戦闘訓練を開始する」
リュウセイ「どういうことなんだ、教官!  何でクスハが新型機に乗ってるんだ!?」
イングラム「その質問に答える必要はない」
リュウセイ「ふざけんな!  俺にキッチリと説明しろ!!」
クスハ「やめて、リュウセイ君!」
リュウセイ「クスハ…!?」
クスハ「私は…イングラム少佐に 強制されて、このグルンガスト弐式へ 乗っているわけじゃないの」
リュウセイ「何だって…!?」
クスハ「だから、心配しないで。 私は…自分の意志でここにいるから」
リュウセイ「お前、わかってんのか!?  グルンガストに乗るってことは、 戦争をするってことなんだぞ!!」
クスハ「…わかってるわ。それに私… みんなに守られてるだけなんて… 嫌だもの」
リュウセイ「何言ってんだ!  お前が戦う必要なんてない!  今すぐそいつから降りろ!!」
クスハ「どうして、 リュウセイ君は私の気持ちを わかってくれないの!?」
リュウセイ「!」
クスハ「…私だって戦うのは怖いし、 嫌よ。でも…」
クスハ「エアロゲイターとの戦いで、 死ななくても良い人達が死ぬのは もっと嫌! だから、私は…」
リュウセイ「クスハ……」
(アラート)
オペレーター「高熱源体、急速接近中!  各機、警戒して下さい!!」
リュウセイ「何っ、DCか!?」
(アルトアイゼンが出現)
リュウセイ「AMじゃねえ!  あれはゲシュペンスト…!?」
ジョナサン「あれは アルトアイゼン…どうして キョウスケがこんな所に?」
キョウスケ「この間合い…もらった」
(キョウスケが『鉄壁』をかけ、アルトアイゼンがR-1に隣接)
【強制戦闘】
キョウスケ[ヒートホーン]vsリュウセイ[防御]
キョウスケ『止められると思うな R-1のパイロット』
リュウセイ『うぐっ こいつただの ゲシュペンストじゃねえ』
リュウセイ「こ、こいつ!  何なんだ、いきなり!?」
キョウスケ「データ以上の反応速度…。 どうやら、機体の性能に頼っている わけではないらしいな」
リュウセイ「何!?」
ライ「気を付けろ、リュウセイ!  12時方向から新手が来たぞ!」
(ヴァイスリッターが出現)
ライ「識別は007-03C…。 ゲシュペンストMk-IIの カスタムタイプだと?」
(ヒュッケバインMk-IIが出現)
ライ「あれはヒュッケバイン…。 だが、機体の形状が違う。 もしや、新型か?」
リュウセイ「何者なんだ、 こいつら!?」
ライ「…なるほど。 そういうことか、イングラム少佐」
リュウセイ「そういうことかって… どういうことだ!?」
イングラム「こちらイングラムだ。 これより、模擬戦の内容を変更する」
イングラム「全機、 実弾を装填した武器を使用し…」
イングラム「R-1はアルトアイゼン、 R-2はヴァイスリッター…」
イングラム「グルンガスト弐式は ヒュッケバインMk-IIと戦い、 これらを撃破せよ。以上だ」
リュウセイ「な、何だって!?  冗談じゃねえぞ!!」
エクセレン「当たんなきゃ、 大丈夫! フフフ…もしかして、 怖くなっちゃったの、ぼ・う・や?」
リュウセイ「ぼ、坊やだとぉ!?」
キョウスケ「エクセレン、茶化すな。 R-1のパイロット…命が惜しければ すぐにその機体から降りろ」
リュウセイ「て、てめえ… マジでやり合おうってんだな!?」
キョウスケ「こちらは そういう命令を受けている」
リュウセイ「だったら、遠慮はしねえ!  行くぜ!!」
ジョナサン「やはり、 アルトとヴァイスに乗っているのは あの二人か…!」
ロバート「少佐、どういうつもりだ!?  ATXチームとSRXチームを 戦わせるなんて…!」
イングラム「………」

〈vs クスハ〉

[ブリット]

ブリット「グルンガストの 量産試作機か! 相手にとって 不足はないっ!!」
クスハ「!!」
(戦闘)
ブリット『あのグルンガスト… どうしてなにもしないんだ』
クスハ「く、うう…」
ブリット「あのグルンガスト、 どうして反撃して来ないんだ!?」
イングラム「クスハ曹長、 何をしている? 反撃しろ」
クスハ「み、味方の人に 攻撃するなんて…出来ません!」
イングラム「相手を倒さなければ、 お前が死ぬだけだぞ」
クスハ「そ、そんな…!」
ジョナサン「イングラム少佐、 今のあの子には無理だ」
ロバート「そうだ。こんな馬鹿げた 訓練は今すぐやめさせるんだ!」
イングラム「指揮車よりH2へ。 G2に再度攻撃を仕掛けろ。 大破させても構わん」
ブリット「!」
ロバート「少佐!!」
イングラム「…これは命令だ」
クスハ「ど、どうして味方の人と 戦わなければならないの…!?」
ブリット「くっ!  いくら命令とは言え、一方的に 攻撃するなんて…フェアじゃない!」
クスハ「う、ううっ…!  どうして? どうしてこんな…」
ブリット「……!」
ブリット「こちらH2!  機体に問題発生! よって、 戦闘の続行は不可能です!」
クスハ「えっ…?」
オペレーター「え…!?  こちらでは、異常など 確認されていません!」
ブリット「以上、通信終わり!」
オペレーター「!?  H2、応答して下さい!」
エクセレン「あらら… ブリット君、やっちゃったみたいね。 若いんだから、もう」
(ブリットが中立味方に)

〈vs エクセレン〉

[リュウセイ]

エクセレン「あらら、 相手を間違えてるわよ、ボク!」
リュウセイ「ぼ、僕だとぉ!?」

[ライ 1回目]

ライ「来たか、白騎士!」
エクセレン「うふふ… ヴァイスの力、見せてあげる!」
(戦闘)
ライ『機動性は 向こうが上か』
エクセレン「ふ~ん、R-2は 初めての実戦だって聞いてたけど、 なかなかやるじゃない」
ライ「機動性は向こうの方が上… しかも飛行可能か。だが、それは 俺にとって問題ではない」
エクセレン「もう、無理しちゃって。 やせ我慢は身体に良くないわよ。 だから、早めに勝負を付けてあげる」
ライ「そう簡単にはやられん。 俺に出会った不幸を呪うがいい…!」
エクセレン「あららん、 キメキメじゃない、色男さん。 ふふっ、燃えてきちゃった!」

[ライ 2回目]

ライ(あの女…何も考えていないように 見えるが、R-2の欠点を踏まえた 上での攻撃をして来ている…!)
エクセレン「悪いけど、武器の射程は こっちの方が上なのよね!」
ライ「ならば、 肉を切らせて骨を断つまでだ!」
エクセレン「あらら…クールなタイプと 思ってたけど、割と熱血君なのねえ」
(戦闘)
ライ「なるほど…装甲を犠牲にし、 機動性を重視した機体…それ故の テスラ・ドライブと長距離射程武器か」
エクセレン「ふふっ、私の ヴァイスが両刃の剣だってこと、 もうバレちゃったみたいね」
エクセレン「んじゃま、さっさと 勝負をつけさせてもらうわね!」
ライ「茶番はよせ」
エクセレン「!」
ライ「お前がわざとR-2の動力源から 狙いを外しているのはわかっている」
エクセレン「…なぁんだ、 そっちもバレバレだったのね」
ライ「余計なお世話だと言っておこう。 それに、手加減をする相手と戦っても 実戦データは取れないからな」
エクセレン「ふ~ん… 今回の目的にも気付いてるのね。 さっすが、エリート軍人さん!」
エクセレン「それじゃ、遠慮なく やらせてもらいましょっか!」

[撃墜]

エクセレン「わわ、油断しちゃった…!  キョウスケ、後はお願いね!」

〈vs キョウスケ〉

[ライ]

キョウスケ「おれの相手は お前ではないはずだ…!」
ライ「だが、リュウセイでは こいつに勝てないかも知れん…!」
ライ『あの機体… ただのカスタムタイプではない』

[リュウセイ 1回目]

キョウスケ「接近戦で おれのアルトに勝てると思うな」
リュウセイ「ヘッ!  所詮は旧型の改造機だろうが!!」
(戦闘)
キョウスケ「あの機体…試作機とは 言え、よく保つ。対異星人戦用に 作られただけのことはあるな」
リュウセイ「チッ、何て瞬発力だ!  あいつ、ただの改造機じゃねえぞ!」

[リュウセイ 2回目]

キョウスケ「おれの間合いから 逃げられると思うなよ…!」
リュウセイ「ヘッ、 そいつは俺の台詞だ!!」
(戦闘)
リュウセイ「くっ!  あの野郎、場慣れしてやがる!」
キョウスケ「そちらも伊達にDC戦争を 生き延びたわけではないらしいな」

[アルトアイゼンのHP40%以下]

リュウセイ「何てしぶとい奴だ。 こうなったら、急所狙いの 一発勝負にかけるしかねえ!」
リュウセイ「残ってるエネルギーを、 すべてナックルにブチ込むっ!」
(リュウセイに『気合』×2)
キョウスケ「R-1の右手に 高エネルギー反応? 最後の一撃を 仕掛けてくるつもりか」
キョウスケ「面白い。ならば、 おれも切り札を出すとしよう」
ロバート「動きを止めただと!?  な、何を考えてるんだ、あいつは!」
(キョウスケに『気合』×2)
キョウスケ「勝負だ、R-1」
リュウセイ「ヘッ…正面から 受ける気か。大した度胸だ。 気に入ったぜ!」
ロバート「やめろ、二人とも!!」
エクセレン「無理無理。 キョウスケってば結構好きなのよね、 こういうシチュエーション」
キョウスケ「うるさいぞ、エクセレン…」
リュウセイ「行くぜ!!」
キョウスケ「来い、R-1…!」
【強制戦闘】
リュウセイ[T-LINKナックル]vsキョウスケ[切り札]
リュウセイ『一撃必殺っ!』
リュウセイ『俺の鉄拳を くらえぇぇぇぇっ!』
キョウスケ『くっ、 左腕をもっていかれたか』
キョウスケ『だが、 右腕が残っていれば充分だ』
キョウスケ『これが おれのジョーカーだ…R-1』
リュウセイ『ぐあっ、 全弾ブチ込んで来やがった!?』
イングラム「…両者共、そこまでだ。 これで模擬戦を終了する」
リュウセイ「くっ…くっそぉ… 相討ちかよ…!」
キョウスケ「…甘く見た。 接近戦で不覚をとるとはな」
リュウセイ「へ、へへ… あんたも手強かったぜ。そうそう、 名前は何ていうんだ?」
キョウスケ「…キョウスケ・ ナンブ少尉だ」
リュウセイ「キョウスケ…?  そっか、あんたがイルム中尉の 言っていたビルトラプターの…」
キョウスケ「…面白い戦いだった。 また手合わせ願いたいな」
リュウセイ「ああ、こっちもな」
カーク「ATX計画の機体を ぶつけるとは予想外だったが… 良い戦闘データを取得できた」
ジョナサン「カーク… マリオン・ラドムが作り上げた アルトアイゼンはどうだ?」
カーク「彼女らしい極端なコンセプトの 機体だが…Mk-IIIの名を付けようと しただけのことはある」
ジョナサン「ま、アルトとヴァイスは マリオンがお前への対抗心を燃やして 作ったPTだからな」
カーク「フッ…そのおかげで R-2のプラスパーツの改良点に 関して良いヒントが得られたよ」
ロバート「イングラム少佐… 今回のやり方には納得出来ないな」
ロバート「あんた、リュウセイや クスハ達を何だと思っているんだ?」
イングラム「ただの素材…という 答えでは不服か?」
ロバート「冗談でも そんなことを言うのはよしてくれ」
ロバート「俺はあいつらを 殺すためにパーソナルトルーパーを 開発しているんじゃない」
イングラム「そういう甘い考えでは エアロゲイターに勝てんぞ」
ロバート「甘くて結構。マシンは 壊れたら作り直せるが、あいつらは そういうわけにはいかないんだ」
ジョナサン「私としても、 テストパイロットはもっと丁重に 扱ってもらいたいね。特に女性は」
イングラム「フッ…。作業員へ伝達。 各機の修理作業を開始する」

《極東支部基地》

ブリット「………」
エクセレン「あら、ブリット君。 ここに来られたってことは… 怒られただけで済んだのね?」
ブリット「ええ。次は重営倉入りだと クギを刺されましたけど」
クスハ「あ、あの…もしかして 私と戦わなかったせいで…?」
ブリット「い、いや… 君のせいじゃないよ。俺が勝手に 命令違反をしただけさ」
エクセレン「やれやれ、ブリット君も 修行が足りないわねえ。もうちょっと 上手く誤魔化したら良かったのに」
ブリット「そういう少尉だって、 手加減してたのを相手に気付かれてた みたいじゃないですか」
エクセレン「いい男には、 花を持たせるのが私の主義なの」
ライ「余計なお世話だ」
エクセレン「あら、色男さん…いたの?」
ライ「…ヴァイスリッターとの戦闘 データだが、使える物になりそうだ。 …極端なコンセプトの機体だけにな」
エクセレン「何だかビミョーに嫌味を 言われてるような気もするけど… ま、いいわ」
エクセレン「じゃ、いいデータを 作ってあげたお礼ってことで、 私をデートに誘ってくれない?」
ライ「!?」
エクセレン「うふふ…あわてちゃって。 かわゆい所もあるのね。あ、ちなみに 冗談だから、そこんとこよろしくね」
ライ「………」
ブリット「やめてくださいよ、少尉。 恥ずかしいなあ」
エクセレン「わお!  一目ボレしちゃった クスハちゃんの前だから?」
クスハ「えっ…?」
ブリット「そそそ、そんなこと ありませんよ!!」
エクセレン「あらら、若いわねぇ。 ダメダメ、そんな正直な反応しちゃ」
エクセレン「こういう時は ジョークで返さなくっちゃ。 クスハちゃんにバレバレじゃない」
ブリット「…すみませんね。 俺、そういうの下手なんで」

《極東支部基地》

ジャーダ「よう、リュウセイ。 戻ったぜ」
ガーネット「ほら、ジャーダ!  荷物を部屋に入れるまでが お買い物!」
リュウセイ「おわっ、 また買い込んだなあ、おい」
ジャーダ「おう、 Dコンの音楽ソフトをたくさんな。 しばらく退屈しねえぜ」
リュウセイ「まったく… 俺達はえらい目にあったっていうのに のんきなもんだぜ」
リオ「…ただいま!  ふう~、おなかいっぱい…」
リョウト「そりゃ、 一人であれだけ食べれば…」
エクセレン「そっちは二人して どこへ行ってたの?」
リョウト「横浜の中華街です…。 って、あなたは?」
ライ「…ATXチーム所属の エクセレン・ブロウニング少尉だ」
エクセレン「あらん、色男さん…。 女教師…が抜けてるわよ?」
ライ「教師…? 少尉は 教員免許でも持っているのか?」
ブリット「あ、少尉…。 真に受けない方がいいですよ」
ライ「…了解した」
リュウセイ「ところでさ、 例の王女様は? ラトゥーニが ついてったんだろ?」
ガーネット「そう言えば、あの二人… まだ戻って来てないわねえ」
リュウセイ「ま、ライがいるから そのうち…」
シャイン「ああん、ライディ様ぁっ!」
ライ「う…!」
リュウセイ「ほら来た!  モテる男はつらいねえ、ライ君」
ライ「貴様、他人事だと思って…!」
シャイン「ご一緒出来なくて、 寂しかったですわ!」
ライ「お、王女…。ラトゥーニ曹長が ついていたはずでは?」
ラトゥーニ「……大変…だった…」
エクセレン「わお、 この娘が噂の王女様ね?  かわいいけど、ちょっと無愛想ねえ」
ラトゥーニ「…王女はあっち…。 ライ少尉に抱き付いてる方…」
エクセレン「あらん、やっぱり?」
シャイン「怖かったでございます!  知らない人が、私を…!」
ライ「知らない人…?」
ガーネット「んもう、ラトゥーニ… しっかりボディガードを やらなきゃ駄目じゃないの」
ラトゥーニ「…話を聞いて。 見知らぬ人についていくのは 王女の方…連れ戻すこと数十回…」
ライ「王女…どういうことです?」
シャイン「そ、そんなことありません!  私、そんなはしたないことは 致しませんもの!」
シャイン「ライディ様は… 信じてくださいますわよね…?」
エクセレン「あらん、さすが色男。 守備範囲の広さはさすがねえ」
ブリット「少尉、失礼ですよ!」
エクセレン「失礼も何も、 見たまんまじゃなぁい?」
ライ「…何をどう見れば、 そういう判断が出来るんだ?」
リュウセイ「見たままだからだろ?」
ライ「………」

《極東支部基地》

キョウスケ「お久しぶりです、司令。 ATXチーム隊長代理、 キョウスケ・ナンブ少尉…」
キョウスケ「ATX計画の機体3機と R-GUN…分解状態ですが… 確かにこの基地へ届けました」
レイカー「うむ。 無理をさせてすまなかったな、少尉」
キョウスケ「いえ。おかげで自分達も 貴重な戦闘データを得られました」
レイカー(ふふ… ずいぶんと成長したようだ)
レイカー「では、お前達の機体の修理は 最優先でさせる。他に何か必要な物が あったら言ってくれ」
キョウスケ「ご配慮感謝します」
ハンス「…久しぶりだな、 キョウスケ・ナンブ少尉。 古巣へ戻って来た気分はどうだ?」
キョウスケ「………」
ハンス「フン…。 相変わらず悪運だけは強いようだな」
キョウスケ「…それだけで 生き残ってきたつもりはありません」
ハンス「そういう生意気な態度も 相変わらずで結構だ」
ハンス「まあ、いい。ヒリュウ改では 好きにやっていたのかも知れんが…」
ハンス「私の下へ戻って来た以上、 そうはいかんぞ」
レイカー「ハンス中佐… ATXチームは、しばらくの間 ハガネに所属させる」
ハンス「な、何ですって?  それは危険です!」
レイカー「ほう…何故かね?」
ハンス「彼らは連邦軍を裏切り、 DC側についたゼンガー・ゾンボルト 少佐の部下だった連中です」
ハンス「いつ何時、あの男と通じて 我々から離反するかわかりませんぞ」
レイカー「だが、彼らが所属していた ヒリュウ改のレフィーナ艦長から、 特にそういう報告は受けていない」
ハンス「しかし…」
レイカー「今は少しでも戦力が 欲しい時だ。君の申し出は却下する」
ハンス「…司令のご命令とあらば…」
(アラート)
レイカー「む…?」
キョウスケ(AAAクラスの警報…?  いや、それよりもグレードが高い…)
レイカー「何ごとか!」
サカエ「司令! コルムナから、 L5宙域に大規模な重力震が 発生したとの報告が!」
レイカー「!」

〈宇宙マップ〉

連邦軍兵「キャメルE1より ソッピース7! キャメルE1より ソッピース7へ!!」
連邦軍兵「ラグランジュ5宙域に 超巨大質量の物体出現!」
連邦軍兵「繰り返す、ラグランジュ5 宙域に超巨大質量の物体出現!  コルムナでも探査出来るだろう!?」
(大きく丸いものが見える)
連邦軍兵「あれはスペースデブリなんか じゃない! コロニー並みに大きい!  それに、明らかに人工物だ!!」
連邦軍兵「…本当だ!  今、映像を送る!  まず、それを見てから…」
(連邦軍兵、敵機(スパイダー)8機に包囲される)
連邦軍兵「! こ、こいつらは… エアロゲイターの…!?」
連邦軍兵「う、うわあああっ!!」
(爆発)

《自動惑星ネビーイーム》

アタッド「レビ様、 自動惑星ネビーイーム…予定どおり 空間転移を完了しました」
レビ「…あれが地球か…」
ガルイン「………」
アタッド「これであたし達の長い旅が ようやく終わるってもんさね。 アハハハ!」
ガルイン「…チ…キュ…ウ…」
レビ「地球人類よ…審判の時は来た」
レビ「これより… この私、レビ・トーラーが お前達に最終地獄を見せてやる」

『ビームコート』を入手した
『スラスターモジュール』を入手した
『ロシュセイバー』を入手した

『ブーステッド・ライフル』を入手した
『マグナ・ビームライフル』を入手した
『チャクラムシューター』を入手を入手した

『資金70000』を入手した


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