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ラムズフェア会戦

〈7PP〉

(敵機が撤退する)
ブラッドロイ「むっ!? どうした!?」
シャリアン「コレット、報告を」
コレット「敵に撤退命令が出ています!」
マサキ「何だと?  こんな急に、どういう事だよ」
(東の高台にジンオウが出現する)
アクレイド「ああ、それは私から説明するよ」
ブラッドロイ「バロム中佐!」
アクレイド「とにかく、もう敵はいない。 中に入れてくれないかな?  ここじゃ、お茶も飲めない」
ブラッドロイ「……代表、構いませんか?」
ワグネル「ええ、彼のお話を伺いましょう」
(経験値入手)

[フリングホルニ ゲストルーム]

(扉が開く)
ワグネル「ようこそ、フリングホルニへ。 歓迎しますよ、アクレイド・バロム中佐」
アクレイド「あー、どうも。 ここがゲストルームですか。 結構大きいんですね」
デメクサ「どうぞ、お茶です」
アクレイド「ああ、ありがとう。
 おや、変わったお茶だね」
デメクサ「日本茶ですよ」
アクレイド「ああ、話には聞いた事がある。 へぇ、これが……
 ほう、おいしいな、これは」
マサキ「で、どういうカラクリなんだ?」
アクレイド「カラクリなんて、そんな大げさな ものじゃないさ。敵の退路を断った。 それだけの事さ。兵法の常道だろ」
ギド「……簡単に言うがな、実際に 兵を動かしてそれをやるのは かなり難しい」
アクレイド「幸い、優秀な部下がいてくれてね。 助かるよ、ホント」
セニア「……あんた、どこまで読んでたの?」
アクレイド「そうだなぁ……君達が動いてくれるのは 期待していたかな」
ファング「セニア様! これを!」
セニア「ん? 何?
 ちょっと……これって南部軍が 壊滅的って事?」
ギド「この戦いの前に検討していた、 あの地点……北部の防備が薄い地帯に 侵入した南部軍が、包囲殲滅されてますね」
セニア「ダスドレーシュ将軍は、包囲網の事は 承知していたはずよ…… それなのに、その裏をかいたの?」
アクレイド「裏の裏は、表だからね。 考えすぎると袋小路にはいるよ」
セニア「それにしたって…… 罠があるって用心している相手の 退路を断つなんて、普通無理よ」
アクレイド「退路は完全に断っちゃダメだよ。 退路がなくなった軍は、意外と 粘り強いからね」
ヤンロン囲師には必ず闕き、 窮寇には迫ること勿かれ」
アクレイド「へぇ、地上の格言かい?  鋭いところを突いてるな」
マサキ「? どういう意味だよ?」
ヤンロン「孫子の言葉だ。包囲する場合は 必ず逃げ道を作れ。追い詰めた敵は 攻撃してはいけない、という意味だ」
マサキ「ああ、窮鼠猫を噛むってヤツだな」
アクレイド「そういう事。逃げ道があると思うと、 どうしても人は安心しちゃうからね」
ギド「しかし、ここまで見事な包囲殲滅戦は カンネの戦いぐらいしか思いつかんな」
アクレイド「たまたまだよ。 君達がこうやってラムズフェアに 来てくれたからうまくいったんだ。
 助かったよ、ありがとう」
マサキ「礼を言われるいわれはねぇよ。 俺達は俺達の考えでやったんだ」
アクレイド「うん、それはわかってる。 けど、結果的に君達のお蔭で 助かったんだから、礼を言うのは当然だよ」
マサキ「……なら、教えてくれ。 北部はこの後どうするつもりだ?」
アクレイド「うーん、私は政策を進言できる 立場じゃないし、決定権もないからねぇ。 確実な事は言えないなぁ」
マサキ「だったら、あんたの得意な予想でもいい」
アクレイド「じゃ、あくまでこれは私の個人的な 予想として聞いてくれるかな?」
マサキ「ああ」
アクレイド「北部はしばらく動かないと思うな。 今の政府は決断力がないからね」
マサキ「しばらくって、どれくらいだ?」
アクレイド「そうだなぁ…… 一月は大丈夫じゃないかな」
マサキ「そうか……その程度か」
アクレイド「それより、南部の心配をした方が いいと思うよ」
マサキ「南部だと? これだけダメージを受けて まだ何かやらかせるのか?」
アクレイド「だって、あっちにはマルテナ社が 付いてるんだろ? あの会社が利益を 出さずに済ますと思うかい?」
マサキ「そうなのか? セニア」
セニア「確かに……言われてみれば マルテナ社は、このままじゃ大損よね。 何かしでかすとしたらその線か……」
アクレイド「一応、北部軍として過去に 取引した経験から言わせてもらえば、 えげつないよ、あそこは」
セニア「マルテナ社かぁ…… あそこはやたらガードが固いから 情報があんまりないのよねぇ」
アクレイド「ともかく、そういう事なんで、 しばらく私は君達と戦わずに 済みそうだよ」
ギド「それは何よりですな」
アクレイド「まったくね。それじゃ、私は この辺で本隊に帰らせてもらうよ。 仕事が溜まっててね」

[フリングホルニ ゲストルーム]

ミオ「あのアクレイドって人、 すっとぼけてる割りにはやるわね」
ギド「敵には回したくない相手だな」
ベッキー「結局あたし達は、あいつの掌の上で 踊ってたみたいなもんだね」
ヤンロン「そう悲観する事もない。 少なくとも、北部と南部の戦いが 泥沼化するのは防げたんだ」
テュッティ「私達は、できる事をやっていくしか ないのよ」
マサキ「ああ、そうだな」


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