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陰夜の蠢動

[フリングホルニ トレーニングルーム]

マサキ「っと、これでセット終了っと。 フルーツ牛乳でも飲むかな」
リューネ「あ、ちょっと待ってよ、マサキ。 あたしももう少しで終わるから」
マサキ「ああ、いいぜ」
(扉が開く)
ウェンディ「あら、二人共、もうトレーニングは 終わりなの?」
マサキ「おっ、ウェンディ。 珍しいな、トレーニングか?」
ウェンディ「え、ええ……ちょっと身体を 動かそうかなって……」
リューネ「そういえばっ…… ウェンディさんっ…… 最近っ……こもりっきりだねっ……」
ウェンディ「色々と調節する事が多いし、 新しい魔装機の設計もあるし、 仕事が詰まっちゃって」
マサキ「あんまり無理すんなよ」
リューネ「そうそうっ…… 身体壊しちゃっ…… 元も子もないんだからっ……」
ウェンディ「ええ。ところでリューネ、 それ、いい運動になる?」
リューネ「そりゃあねっ…… っと、これで終わりっ!」
ウェンディ「私もやってみようかしら……」
マサキ「あー、やるんなら負荷を再調整しとけよ。 多分ウェンディじゃ、まったく動かせねぇと 思うぜ」
ウェンディ「そんなに重いの?」
マサキ「この前ファングが無理して、 脱臼しかけた」
リューネ「無理する必要ないよ、ウェンディさん。 軽いのに調整しとくから」
ウェンディ「えーと…… 具体的には600キロカロリーほど 消費したいんだけど……」
リューネ「あー……結構な運動量になるよ、それ。 何でそんなに具体的な数値なの?」
ウェンディ「テュッティの作ったおやつ、 食べちゃった……」
マサキ「うはっ……そりゃまた無茶な事を」
ウェンディ「だって、ツレインが勧めてくれたのよ。 テュッティの手作りだとは 知らなかったし……」
リューネ「ちなみに、どんなおやつだったの?」
ウェンディ「クッキー一枚」
マサキ「クッキー一枚で600キロカロリー!?  そりゃ、ほとんど非常食…… いや、非常識食だな」
ウェンディ「思った以上に甘かったから、 カロリー計算機で計測してみたら そんな数字が出ちゃったのよ」
リューネ「ま、まあ、ウェンディさんはいつも 頭使ってるから、それくらいなら 大丈夫じゃない?」
ウェンディ「だといいんだけど……」
リューネ「はい、調整完了。 ちょっとやってみて」

<No.051:ぴくりとも動かねぇな

ウェンディ「えっと……こう?
 ん~っ!」
マサキ「……ぴくりとも動かねぇな」
リューネ「かなり軽くしたのに…… じゃ、これでどう?」
ウェンディ「ん~っ!!
 ……ぶはぁっ!  ダメ、動かない……」
リューネ「言いにくいんだけど…… これ、負荷が一番軽いヤツだよ」

[フリングホルニ トレーニングルーム]

マサキ「……ウェンディ、無理せずに ランニングマシンにしとけよ」
ウェンディ「……そうする」

状況選択

『男達の受難』を通った
『どきっ☆男だらけの戦闘シーン』を通った


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