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操られたプレシア

[フリングホルニ ブリッジ]

リューネ「それで、どうするの、マサキ?  ……って、言っても、もう決まってるか」
マサキ「……あいつを信用するわけじゃねぇが、 プレシアが危険なら、ほってはおけねぇ」
リューネ「ま、そうだよね」
ワグネル「では、アクアビナ修養会に進路を とりましょう。それでいいですね?」
マサキ「……ああ、頼む」

≪ダレンティ地下回廊⇒デルハット市≫

[教会内 治療室]

エルシーネ「皆様、ようこそいらっしゃいました」
マサキ「悪いな、急に連絡して」
エルシーネ「いえ、構いません。 ところで、そちらのお方は?」
ガエン「……ガエンだ」
エルシーネ「ガエン様……どこかで お会いした事がありますか?」
ガエン「さあな」
マサキ「ガエンは、少し前までヴォルクルス教団に いたんだよ。あんたが知ってるはず ねぇだろ」
エルシーネ「まあ、そうでしたか…… わたくしの記憶違いでしたね。
 それで、プレシアの容態を見たいとの 事でしたが……」
マサキ「何だ? ここにはいねぇのか?」
エルシーネ「申し訳ありません。 様々な検査がありまして、 特別治療室にて、治療を行っています」
マサキ「面会謝絶ってワケじゃねぇんだろ?  会わせてもらえねぇのか?」
エルシーネ「それが、精神状態が不安定ですので、 できれば安静にしたいと思いまして」
ガエン「……会わせたくない理由でもあるのか?」
エルシーネ「そんな事はありません。 ただ、プレシアの治療を最優先に考えて いるだけです」
ガエン「ふん……考えたな。 そう言えば、マサキとて引き下がらざるを 得ない」
エルシーネ「そこまで仰るのなら、特別治療室まで お連れします。どうぞ、こちらへ」

<No.080:プレシアは連れて帰る!

マサキ「……どういう事だ?  プレシアはここまで重態だったのか?」
エルシーネ「先程も申しました通り、 検査すべき事が多々ありますので」
マサキ「しかしよ……これじゃまるで 重病人じゃねぇか!」
エルシーネ「わたくしの力不足です。 それについてはお詫びします」
マサキ「……もしかして、6年前の事件が 何か関係してるのか?」
エルシーネ「6年前……
 ああ、思い出しました。 わたくしがヴォルクルス教団に襲われた時、 ゼオルート様に護って頂いた……
 そういえばあの時、女の子が軽いケガを した、とか。もしかしてそれが プレシアだったのですか?」
マサキ「らしいな。プレシアはその時の事を よく覚えていねぇらしいが」
エルシーネ「しかし、6年前のケガが、 今になってどうにかなるとは 思えませんが……」
ガエン「それが、ヴォルクルスの呪いで あったとしても……か?」
エルシーネ「呪い? しかしそれは……」
マサキ「ありえねぇってのか?」
エルシーネ「わたくしは、呪いについては 詳しくないもので……
 そういう事でしたら、そちらの 元ヴォルクルス教団暗殺者であった方に 伺った方がよろしいのでは?」
ガエン「ほう……俺が元暗殺者だと よくわかったな。そこまでは 自己紹介していないぞ」
マサキ「…………」
エルシーネ「そうでしたか?  それは失礼いたしました。 雰囲気からして、てっきりそうだとばかり」
ガエン「ごまかすな。知るはずのない事実を 貴様は知っていた。 それはなぜだ?」
エルシーネ「ですから、それはわたくしの 早とちりで……」
マサキ「エルシーネ。今までプレシアの 面倒をみていてくれた事には礼を言う。
 だが、プレシアをこれ以上ここに 置いてはおけねぇ。連れて帰る」
エルシーネ「……そうですか、わかりました。 ですが、まだ全ての処置が終わって いません。もうしばらくお待ちください」
マサキ「10分だ。それだけしか待たねぇ」
エルシーネ「わかりました。では皆様は 教会の外でお待ちください」

[教会外]

ガエン「……マサキ、どういうつもりだ?  あの女に時間を与えるなど……」
マサキ「10分で何ができるってんだよ。 確かに疑わしい点はあるが、 完全にクロってワケじゃ……」
エルシーネ「お待たせしました、皆様」
プレシア「お兄ちゃん!」
マサキ「プレシア! 良かった、 少しは元気になったな」
プレシア「うん、さっきまで眠ってたんだけど、 目が覚めたら楽になってた」
エルシーネ「安静にしていたのが良かったのでしょう。 しかし、予断は許しません。早めに 原因を究明した方がよろしいかと」
マサキ「ああ、そのつもりだ。だが、エルシーネ。 悪いが俺はあんたを信用しきれねぇ。 だから、あんたには預けられねぇ」
エルシーネ「わたくしの不徳の致すところで、 お恥ずかしい限りです」
プレシア「……お兄ちゃん」
マサキ「悪いな、エルシーネ。 行くぞ、プレシア」
プレシア「あ、うん」
(通信呼び出し)
マサキ「ん? 何だ?」
(通信がつながる)
マサキ「どうした?
 何っ!? この近くか!?  射出するのか?  ……そうか、待ってる」
(通信が切れる)
ガエン「何があった?」
マサキ「テロリストがこっちに向かってるってよ。 フリングホルニもこっちに来る。 合流するぞ」
ガエン「わかった」

[フリングホルニ 格納庫]

マサキ「プレシア、お前は治療室で休んでろ」
プレシア「う、うん」
マサキ「ウェンディ、テロリストの動きは!?」
ウェンディ「もうすぐ近くまで来てるわ」
マサキ「狙いは教会か?」
ウェンディ「おそらくね」
マサキ「信用できるかどうかはともかく、 エルシーネを見殺しにはできねぇ。 いくぞ!!」


操られたプレシア

〔戦域:市街地〕

(南側に敵機が出現、教会の東側にフリングホルニとサイバスターが出現する)
マサキ「……またてめぇらか!」
エリック「おうよ!  てめぇらには恨み洪水だからな!」
ヤンロン「……それを言うなら 恨み骨髄に徹す、だ」
エリック「洪水の方が派手だろうが!  俺の恨みは、洪水張りに あふれかえってんだよ!」
ミオ「ありゃ、何かうまい事言ってるし」
マサキ「ん? ちょっと待て。 お前ら、エルシーネを狙ってきたんじゃ ねぇのか?」
エリック「俺達の目的はてめぇらだ!!  親切な人が教えてくれたのよ。 てめぇらがここにいるってな!」
マサキ「ち、そうかよ!  なら遠慮なく叩き潰して……」
(フリングホルニの側にディアブロが出撃し、サイバスターが振り向く)
マサキ「あ……プレシア!?  休めって言っただろうが!」
(ディアブロがサイバスターに隣接する)
マサキ「なっ!?  プレシア!? どうした!?」
プレシア(操り)「…………」
【戦闘】
プレシア[ブラッシュブレード]vsマサキ[---]
(マサキは避ける。ディアブロが教会前の階段踊り場まで移動する)
マサキ「プレシア!!  何があった!?」
プレシア(操り)「…………」
マサキ「まさか……催眠術か!?  一体誰が……」
????(エルシーネ)「そんな事、決まっているでしょう?」
マサキ「……ああ、そうだったな。 そんな時間があったのは…… あんただけだよな、エルシーネ!」
(ディアブロの隣にボーヰンが出現する)
エルシーネ「はい、その通りです、マサキ様。 わたくしがプレシアを操っています」
マサキ「……そうかよ。それがてめぇの 正体だったってのか、エルシーネ!!」
エルシーネ「はい、わたくしの本当の名は、 エルシーネ・ヴォルクルス。 ヴォルクルス教団大司教の一人です」
ツレイン「そ、そんな……!?」
ガエン「シュウの言っていた事は 正しかったな……」
リューネ「よ……よくも今まで、あたし達を 騙してくれたね!!」
エルシーネ「プレシアを取り返しに来なければ、 もう少し芝居を続けていられたの ですが……わたくしてしても残念です」
セニア「……ちょっと待って。 それじゃ、今までの慈善活動やら何やら、 全部ウソだったの!?」
エルシーネ「結果的にはそうなりますが…… あれらの活動自体は、わたくしの意志と 希望で行っていた事です。
 ヴォルクルス様はムダな死を何よりも 嫌います。ですからわたくしも そのご意志に従ったまでです」
マサキ「……その言い草、ルオゾールを 思い出すぜ。なるほど、確かにてめぇは ヴォルクルス教徒だ!!」
エルシーネ「ええ、ですから、先程から そう申しておりますが」
マサキ「プレシアを元に戻せ!!」
エルシーネ「残念ですが、その要望には お応えできません。プレシアには重要な 役目がありますので……」
マサキ「重要な役目……?
 何の事だ!?」
ウェンディ「マサキ!!  プレシアのプラーナ値が異常よ!  まるでポゼッションの様なの!」
マサキ「何? どういう事だ!?」
ウェンディ「原因は不明よ。でも、このまま プラーナを放出し続けたら、30分も もたないわ!」
マサキ「くっ……どうすりゃいい!?」
リューネ「マサキが話しかけるしかないよ!!」
マサキ「わかった……やってみる!」
リューネ「みんな! プレシアには攻撃しちゃダメ!  反撃も禁止! あと、味方の識別ができない マップ兵器も使っちゃダメだよ!」
(作戦目的表示、出撃選択、フリングホルニが撤退する)

〈vs プレシア〉

[ジノ]

プレシア(操り)「…………」
ジノ「くっ…… 人を操り人形にするなど、 ゼツと同じ、卑劣極まりない!」

[テュッティ]

プレシア(操り)「…………」
テュッティ「可哀想に、プレシア…… せめて、操られている時の記憶が なければいいんだけど……」

〈vs エルシーネ〉

[ジノ]

ジノ「いたいけな少女を操るとは…… その所業、赦し難い!」

[マサキ]

マサキ「てめぇ…… プレシアを元に戻せ!!」
エルシーネ「先程も申し上げました通り、 それは無理な相談です」

[ヤンロン]

ヤンロン「……このような卑劣な手を使う人 だったとはな……」
エルシーネ「ヴォルクルス教徒であるわたくしに、 それは褒め言葉になりますよ」

[リューネ]

リューネ「あんたを倒せば、プレシアを 元に戻せるはずっ!」
エルシーネ「ふふふ……さて、どうでしょうか」

状況選択

マサキがプレシアを説得した
ボーヰンを撃墜した


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