シャリアン「作戦完了」
ブラッドロイ「まずいな……飛空船のダメージが
大きすぎる」
シャリアン「飛空船の修理費用は、報酬から引かれる
事になっています」
ブラッドロイ「やはりそれか……政府もケチだな」
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ベッキー「ま、何はともあれ任務は完了だね」
ワグネル「ええ。エリアル王国に残してきた
みんなの事も気になります。
エリアル王国へ向かいましょう」
ベッキー「……でさ、15歳まで自分の事を
シャーリーって呼ばせてたんだってさ」
シモーヌ「それで、その『シャーリー・マフィンの
青春』って、どんな話なの?」
ベッキー「あらすじを聞いた限りだと、なんか
『赤毛のアン』みたいな話らしいよ。
そのシャーリーって主人公も、かなりの
妄想癖があるし」
シモーヌ「あー……それは、女の子なら誰しもが
通る道だね」
ベッキー「あたしはハマらなかったけどね。
シモーヌも身に覚えがあるのかい?」
シモーヌ「12歳頃にハマった記憶があるよ。
けど、さすがに自分をアンとは
呼ばせなかったけどね」
ベッキー「あはは、確かにそこまでいくと、
ちょっと痛いよね」
シモーヌ「なるほど、それであんなに
ムキになって……」
シャリアン「……おほん」
ベッキー「お、おや……シャリアンじゃないか」
シモーヌ「あー、えーと、いつからそこに?」
シャリアン「……15歳まで自分の事を、って
ところからだ」
ベッキー「あはは、ほとんど最初からだね、そりゃ」
シャリアン「痛い子で悪かったな」
ベッキー「悪いなんて言ってないさ。
誰にだって若い頃の過ちはあるもんだ」
シャリアン「それを、何度も父親に言われる身にも
なってくれ」
ベッキー「よし、それじゃこうしよう!」
シャリアン「こうしようって……何だ?」
ベッキー「はい、これ」
シモーヌ「またお酒?」
ベッキー「大人の憂さ晴らしさ。
酒は憂いの玉箒ってね」
シャリアン「え? ちょっと、私お酒は……」
ベッキー「飲めないのかい?」
シャリアン「いや、アルコールは
身体に良くないから飲まないだけだ」
ベッキー「カタい、カタいね~。
ストレス溜め込んでんだろ?」
シャリアン「そ、そりゃあ……
父親が上司で、あんなだからな……」
ベッキー「じゃ、決まりだ。
酒は百薬の長、適度に飲む分には
いい薬なんだよ」
シャリアン「そ、そうか……
では、一杯だけ」
シモーヌ「おやおや……
また一人、ベッキーの毒牙にかかったね」
ベッキー「何言ってんのさ、人聞きの悪い。
あたしは酒飲み友達を増やしたいだけ」
シモーヌ「ま、いっか。
それじゃ、あたしも一杯もらおうかな」
ベッキー「よしきた。
酒は大勢で飲むに限るよ。
よっしゃ、それじゃ、乾杯っと!」
(扉が開く)
プレシア「みんな、そろそろ地表に……
うわっ!? お酒臭~い!」
ベッキー「おや、プレシアじゃないか。
あんたも飲むかい?」
プレシア「あたしは未成年だってば。
それにしても……何だかすごい事に
なってる」
シモーヌ「ん~……飲んでるかい~、
シャリアン……ん~」
シャリアン「く~……く~……」
プレシア「ダメじゃない、こんなになるまで
飲ませちゃ」
ベッキー「いやあ、シャリアンがねぇ。
ストレス溜まってたんだろうねぇ」
プレシア「それにしても……シャリアンさん、
何でそんな変な服着てるの?」
ベッキー「ああ、これ?
何だか知らないけど、酔っぱらったら
どこからか持ってきてさ。
なんか、自分で作った服らしいよ」
プレシア「へぇ……シャリアンさんって
裁縫が得意なんだ」
ベッキー「今着てるの以外にも、色々なの
持っててね、あたし達にも着せようと
するんだよ」
プレシア「……ベッキーさんが服脱ぐからでしょ」
ベッキー「あはは、まぁ、それもあるかもしんない」
プレシア「もう。もう少ししたら地表に着くから、
ミーティングが始まるよ。
それまでにお酒、抜いといてね」
ベッキー「へーい」
ホーリー「突入速度低下。空力加熱減少」
ブラッドロイ「よし、円錐結界解除」
ホーリー「円錐結界解除」
ギド「大気圏への再突入が、こうも
あっけなく終わるとはな……
大したものだな、この艦は」
ブラッドロイ「ふっふっふっ……
そうだろう、そうだろう」
ツレイン「空力加熱も低かったですね」
ブラッドロイ「円錐結界と質量低減を使っている
からな。
ま、実際は成層圏からの再突入だから、
時間も距離も短いので、それほど
問題はないんだが」
ギド「それしても、演習もなしに
これほどスムーズに事を運べるとは
お見事です、艦長」
ブラッドロイ「実は、お袋が何度か大気圏突入を
経験していてな。アドバイスを
もらったんだよ」
ギド「ああ、ミッドナイトシフトの
ポーシャお婆さんですか。なるほど、
歴戦の勇者とは聞いていましたが」
ブラッドロイ「今でも現役だからな。
さすがの俺も頭が上がらんよ」
ツレイン「エリアル王国到着まで、まだ少し
かかりますか?」
ホーリー「ええ、まだここはラングラン領内
ですから」
ツレイン「セニア様やミオさんは、
大丈夫でしょうか?」
コレット「定時連絡では異常は報告されて
いません」
ホーリー「向こうにはデメクサさんもいますし、
なんといってもアドバーザリー部隊の
皆さんが力添えしてくれてます。
心配はいりませんよ」
ツレイン「……だといいんですが」
ブラッドロイ「ツレイン、お前、まだガエンの事を
疑っているな?」
ツレイン「え、ええ……あまり信用してはいません」
ブラッドロイ「気にするな。あいつはあれで、
意外と馴染んできているぞ」
ツレイン「それは……わかっていますが」
ワグネル「んー、ツレイン。疑心暗鬼を生ず、
と言いますよ。全てを信じろとまでは
言いませんが、彼の言動は信じましょう」
ツレイン「は、はい。わかりました」
ワグネル「それより私は、セニアの方が
心配ですよ。あの子は好奇心が強すぎ
ますからね。
何か余計な問題を起こしていなければ
いいんですが」
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